こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

いい人かわるい人か

2015年09月08日 | 日々思うこと、考えること

人間を二つに分けるとして、いい人か、わるい人かというのがある。

善人か悪人かということかもしれないし、優秀かそうでないかということかもしれない。だが、それは“誰からみても”ということではない。

自分がある人のことを評して、「あの人、いい人だよ」といったところで、所詮は自分と、せいぜい少数の身の回りの人による評価でしかない。それも見方によっては逆のことになってしまうこともしばしばある。

「あの人は、いい人だ」とこっちは勝手に思っていても、あちらはこちらのことを悪く思っていることもある。「私はあなたのこんなところが嫌いです」などと面と向かって言われたら、はたして「あの人、いい人だよ」と誰かに言っていられるだろうか。どんなに嫌われても、いい人はいい人と思っていたら、それはそうだろうが、ずっとそのような気持ちを持ち続けるのは難しいに違いない。

そう考えると、人をそんなふうに分類しても意味がないということになる。

自分はいい人、わるい人のどちらに思われたいか、というとき、多くの人はいい人と思われたいだろう。だが、いい人とわるい人は表裏一体。いい人という存在そのものが嫌いで、その人のことを悪く思う人もいる。

いい人とか、わるい人とか、そのようなこと、分類すること自体に意味がない。ひと目など気にせず、ありのままの自分でいるしかない。そしてその自分を自分でわるい人に仕立て上げることだけは止めておいたほうが良いだろう。

いい人もわるい人
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