こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ハリポタ

2008年08月18日 | 読書、映画、音楽、美術

ハリポタがおわった。
さあ、明日から仕事!なんて、張り切っていながら、家族が買っておいた最終巻を開いてしまった。
10年前は一晩で読み上げてしまったが、さすがにここまで分厚い上下巻では無理だった。ちょうど、お盆休みの空いている電車で、プレッシャーも無くゆったりと読めたというのも幸いだった。だって、40代半ばの中年親父が、カバーをしているとはいえ、どう見てもハリポタっぽい分厚い本を熱心に読んでいるのはかっこ悪いですからね。
とにかく、ひさびさに長距離通勤もいいかな、と思えた(普段は論文を読んでいるはずなのだが)。
JKローリングが最初から金庫の中にしまっておいた結末、がこの最終巻で明らかになるのだが、私の感想は◎

私にとって一番印象に残っているのはマクゴガナル先生とダンブルドア先生がハリーをバーノンおじさんの家に置いて行く場面なので、賢者の石さえ読んだことがある人ならば、それなりに楽しめちゃうような気がします

まあ、映画が追っかけてきていて、このような長い小説(おとぎ話)を読むのはめんどくさいと思うかもしれませんが・・・
ただ、読む時間があれば、の話しですが


さ、明日から仕事!

2008年08月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
楽しい夏休みも今日でおしまい。
明日からはまた、マッペの山が崩れないよう、1時間に1回標本を置き直し、最低でも2時間に1マッペは片付けていく毎日に戻るのか・・・
これでも、私には上司とレジデントまでいるので幸せだ。とはいっても、小児科、産婦人科の医師と同様、病理医も足りていない(当直が無い分、彼らよりは多少は楽だが、いつ呼ばれてもいいようになっている=オンコール)。
まあ、地味なわりに、きついし、余録もほとんどないことからいえば、昨今の格差社会の中、専門に頑張ろうというひとは少ないかもしれないが、病気の本質を知りうる臨床医、という点では病理医に勝る者は無い。

さ、そう考えて明日からも頑張ろう

それにしても、暑い。みなさまもご自愛ください。

インディージョーンズ

2008年08月12日 | 読書、映画、音楽、美術

ハリソンフォードは1942年生まれだそうだ。とすると、映画作製時で、65歳。すごい。
今回の映画のパンフレットをめくると、1981年がこのシリーズの最初で、それから、もう27年も経っている。Wikipediaで調べたら、ハンソロがでていたスターウォーズは1977年だったとか。
ヤマトが1974年でアニメの銀鉄が1978年、ちょうど中学生のときにSFアニメ、特撮の完成を体験した私たちにとって、インディージョーンズのような冒険モノはとても新鮮だった。
だけど、20数年ぶりの最新作はこれまでにこの作品がどれだけ他の作品に模倣されてきたのかを示すものとなってしまった様に思う。
Googleをつかえば10分もあればけっこうな世界旅行ができるようになってきた今日、映画では過去か魔法の国にしか逃げ場がなくなってきている。
この先も初めてインディージョーンズを見たときのような興奮を与えてくれる映画は出てくるのだろうか?素人ながら、心配である。


鎌倉花火大会

2008年08月11日 | 鎌倉暮らし
鎌倉に住んでいないと楽しめないことがいくつかある。たとえば、正月だと車両規制区域内に住んでいる人に発行してくれる、通行許可証を使っての市内通り抜け。若宮大路は車両の通行そのものが禁止になる(歩行者天国)のだが、私のいるあたりはバス、タクシーおよび住人の車両は普通に走ることができる。実際、これが無いと病院に呼ばれた場合、とても困る。さすがに、初詣客をかきわけ横須賀線に乗って病院まで行くのはしんどい。春秋の例大祭ではしずしずと進む八幡様の御神輿を担がせてもらえたりもする。これがすごく重い。
だが、なによりもすばらしいのは、自転車に乗って材木座海岸まで行き、そこから鎌倉花火大会をみることができるということが、私たち夫婦にとっては一番だ。ただ単に地元の花火大会を自転車で観に行くというだけなのだが・・・
東京者のわたしにとって花火大会といえば多摩川花火大会で、多摩川の河原からナイアガラをみていた覚えがあるが、そんなに熱心にみた覚えは無い。ところが、家内と出会った年の夏、「毎年、8月10日は花火だから」といわれて以来20年以上、ほぼ毎年観ている。
鎌倉花火大会は一万発以上上がる有名な花火大会に比べると、打ち上げ数も少なく(今年は、60周年記念で1000発増量、4000発だそうだが・・・)、間延びしているのだが、人気の秘密は水中花火。魚には迷惑だが、とにかくきれいだ。今年は、風が弱くてすこし煙が残ってしまったが、うまい具合に煙がとれると本当に美しい。これをみるために、仕事帰りにネクタイを締めたまま来たことも何度かあった。こんなときは5時ぴったりに職場を出て、鎌倉駅に6時半、駐輪場から大急ぎで駆けつける。今年は夏休みをとったので、ゆっくり楽しめた。
花火大会での事故があって、8月10日が土日と重なることがあって、第二火曜とかにしたことが数年あった。これではだめなんだよね。たしか、このときに私も観そびれたことがあったように思う。
鎌倉市民からの評判があまりにも悪くて、結局8月10日にもどし、今年のように土日が重なるときだけ、ずらすようになったらしい。
不動産の広告で、海岸の物件に「花火大会一望」などというのがあって、年に一度のことなのに、なんて最初は思っていたのだが、これがセールスポイントになっているのも、今では大いに納得している。だけど、マンションの多い坂の下ー由比ケ浜はどうも風下になることが多いような気がするが・・・

バーベキュー

2008年08月10日 | 家族のこと
三浦半島の先に親戚の別荘があり、今日はちいさなバーベキューパーティーを行った。
連日、家の中で座っているだけで汗がしたたる猛暑が続いているが、海風は肌に心地よかった。
メンバーは娘と私たち夫婦と、私の両親と障害のある私の弟。いまや我が家の食事の半分を食べている(ホームステイに出かけて判明した)息子が今日はいないので、魚を各自一匹と肉少量でそれでも余るほどだった

今日も天気がよく、長者ガ崎、江ノ島もよくみえた。


墓参

2008年08月09日 | 日々思うこと、考えること
人間40代半ばともなると、人生折り返しを過ぎ、自分の死に方というのを考えるようになる。
近くの霊園に私の祖先の墓があり、お参りした。
お墓参りにはいろいろな意味があると思うが、なんといっても自分の死後の安寧ではなかろうか。
自分が死んだあと、子孫に供養してもらうのがいちばんの幸せのような気がする。病理をやっていると死後の世界は(たぶん)存在しないと思っている。なぜなら、人間ばらしてしまえば細胞単位になってしまうし、ここの細胞が”意志”を有するとはとても思えないし。それだけに神経細胞の固まりである大脳を含む中枢神経系はすごいわけだし、心臓を中心とした循環器系もすごい。そのほかにも、消化器系、泌尿器系、生殖器系、免疫系とそれぞれのシステムをあげれば切りがないが、人間という一つの個体はそれはもうすごいシステムだ。

死後、自分の体がぞんざいに扱われるとすると、それは多分多くの人が嫌に感じると思う。わたしは、臓器提供意志はあるので、脳死の状態に陥ったら自分の中でまだ使えるところをさっさと使ってほしい。腎臓なんかは昇圧剤だのなんだのを使っていると”傷み”がはやいので、なるべく早く決断してほしい。だが、残った部分はゴミ扱いしてほしくはない。
それが、お墓の意味のような気がする。先祖の墓に入れてもらうために、そして子孫に供養してもらうために、いま生きている人間がまっとうに生きるために、お墓というのがあるのではなかろうか

Blue Man

2008年08月08日 | 家族のこと
娘一人ということで、私の両親が二泊あずかってくれて、夫婦水入らず
子供たちができてからというもの、二人でどこかへ行ったなんていう記憶はほとんどない。というわけで、今日は一緒に芋洗坂下の劇場にBlue Man Groupのショーを観に行った。途中、私自身がパフォーマンスに参加させてもらうという光栄にも浴し、とても楽しむことができた
六本木ヒルズの中のホテルで食事をしたあと、鎌倉に帰った。

夫婦二人でいれば、いろいろすることがある。とくに東京にいると遊ぶことには事欠かない。
私自身、東京で育ってみて、東京というところは金さえ出せば何でも手に入る街、ということを痛切に感じている。

だから、お互い結婚したくなくなるし、つきあう相手がたくさんいればそれはそれで楽しくなる。だって、大人二人いれば、絶対退屈しないからね。
どうしても一緒にいたいひとができて結婚しても、子供は作らないほうがいい。二人の金は二人のためだけに使う方が絶対いい。

などということを、帰りの横須賀線の中で話しあった。
ただ、話せば話すほどかえって、自分たちが結婚して力を合わせて子供を産み育てることのすばらしさが、金にかえることのできないかけがえの無いことだということが実感させられる



夏休み

2008年08月07日 | 家族のこと
今日から、夏休み(有給2日+夏期休暇3日)。
息子がホームステイで米国に行っているので、娘一人っ子状態。暑さで体力が極端になくなっている上に、予算も無く、今年は近場で・・・
一日目は箱根の有名な温泉ランド。
バイキング付きの割引券だったので、まずは腹ごしらえ。そのあと、そろそろと温泉巡り。
今日の最大の思いではドクターフィッシュ体験。なんでもこの魚、皮膚疾患の治療に役立つすぐれもので、傷んだ皮膚を表面からなめて取り去ってくれるらしい。
日頃から足のかゆみに悩んでいた私としては一抹の希望を持っていざドクターフィッシュの泳ぐ浴槽に足をつけた。そうしたら、くるわくるわ、4分間と短い体験時間だったが、きわめて気持ちのいい時間だった
かわいそうだったのはそのとき私の隣にいた7つか8つの男の子。体験時間の間ほとんど魚が寄り付かない。最後の方はつまらなくなったらしく、水をかきまわされて、私の足を気持ちよくしてくれていた魚まで追い払われて、大人げなく睨みつけてしまった
本当は、「きみは、つまらなく思う必要は無いんだよ、足の皮膚の状態は完全無欠なんだから」と言ってあげたかったのだが・・・まるで、彼のところへ行くべき魚も私がトラップしたかのようになってしまった。
ここでは他にもイベント風呂があり、バラをバラまくバラ風呂、赤ワインをまくワイン風呂、コーヒーのにおいがたっぷりのコーヒー風呂など、どれも奇抜というか、個人ではとてもできない風呂があって、”プチ”贅沢感を感じることができる。
残念だったのはお気に入りだった”死海風呂”が”浮遊風呂”と名前を変えて、さらに比重も軽くなって”浮遊”感が減弱してしまったことだった。以前にはいったときは、皮膚がひりひりするほどで、いったん口にはいったら2、30分は気持ち悪さが持続するほどの塩濃度だったのだが・・・海とたいしてかわらなくなっていた。これじゃあ、迫力が無い。まあ、覚悟無くはいって、あとから苦情をばんばん言う客がいたんだろうな
楽しい時間はあっという間に経ち、職場へのお土産も買って、帰路へ。
週末に行くといつも大混雑の箱根だが、お盆前のウィークデイということもあってか、車もスイスイ、134号も気持ちよく走って帰ることができました。


普段の動作

2008年08月02日 | 通勤・交通・旅行
朝、駐輪場で自転車に施錠する時、いつもはどの順で鍵をしたんだっけ?などと、われにかえって驚きにも似た感覚に陥ることがある。
また、夜、自転車のライト(発電式)のスイッチを切る時、あれ?いつ切ったっけ?なんていうこともある。

こんなこと、たまにありませんか。

毎日毎日くりかえして行う作業、慣れるのはいいけど、たとえば仕事だと困ることもある。
病理診断だと、似たような組織をみて、少しだけの違いを見落とすことがあったりしたら、大変だ。
ルーチンワークだなんて、軽く見ていると、大変なことが起きる。
いつもいつも新鮮な気持ちで慎重に仕事をするようにしないといけない。