こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

他山の石に学ぶことはたくさんある

2024年07月11日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
梅雨空が戻ってきて気温は30度ない。
湿度は高いが、風があってなんとかしのげそうだ。

世間では理不尽なことがあとを絶たず、日本という国、そこに住む国民がいかに緩い規範のもとで生きてきたかが露見している。

でも、そういったことを傍観し、どこそこの県知事はひどい、警察本部長ともあろう人間がこれでは治安は、そして国防は一体どうなっているなどといって批判しているだけでは埒が開かない。

私だって小さい組織を預かっているわけで、そういうところにいて管理はきちんとできているか、周りの人間に忖度させていないか、ということを意識したい。
先日、ちょうど内部監査があって、私もあれこれ聞かれた。
自分自身が自分の評価者にならざるを得ない局面もあり、これは大変だと思った。
なぜなら、何かあった時は進退をかけなくてはならないからだ。

パワハラ・セクハラなどの自分自身の不祥事、裏金・賄賂などの組織の腐敗、そういうことを引き起こしてはいけない立場に自分はあるということを強く自覚して日々の仕事に邁進しなくてはならない。
それが管理職というものだと、あちらこちらでの管理職、役職者の不祥事を見聞きして深く思う。
ただ日々の業務をしていたらそれでいいというわけではない。
そして笑顔で

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ぼろぼろだけどそれでも行かねば

2024年07月01日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
大雨が降ったり止んだり。
風邪をひいて昨日は1日うんうんうん唸っていて、ブログも書けなかった。
この風邪、アンに面会を行った土曜日にはすでにひいていたようだ。

今朝になっても熱は下がり切っておらず、頭はガンガンするし、眼の奥は痛いし、身体中ヒリヒリする。
薬のおかげで最悪の状態にはなっていないが、どうにも調子は出ない。

午後に脳神経外科から迅速病理診断を依頼されたので、昼前に出かけた。
片道2時間かけてまでいくことがあるかというと、やっぱり今日動けるのは私だけで、新人に重責を担わせるわけにはいかない。

迅速診断というのは無茶苦茶プレッシャーがかかり、ある程度経験を積んでいてもそうそう簡単なことではない。

そんなわけで、今日は今にも倒れてしまいそうなのだけど患者さんのお役に立てると思うと、頑張るしかない。
マスクもつけて

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牛歩といえども石の上にも3年か

2024年06月22日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
梅雨入りは明日とするべきだと思っていたが、今日は言い方としては梅雨の晴れ間になるのだろうか。
青空だったが、午前中は研究班会議。
希少疾患の研究グループで、こじんまりしたものなのだが、それでも皆で知恵を出し合って疾患の解明、克服、患者さんのサポートなど多くのことを考えてきた。
石の上にも3年で、いろんなことが少しずつわかってきた。
もう少し頭の良い人がやったらもっと早く進んでいたかもしれないが、私なりにできることを少しずつやってきた。
進みは鈍くても、着実に積み重ねているような気はする。
プレゼンを終え、腐らず頑張ってゆこうと、気持ちを新たにした。
紫陽花

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病理診断科ー放射線科合同歓迎会

2024年05月30日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今日も天気は良い、稜線がはっきりくっきりしている。
湿度も低くて清々しい。

昨夜は今度病理にきた新人と、放射線科にきた新人二人合わせて三人を歓迎する会を開いた。
私の勤め先は専門病院なので、とても狭い領域を深く極めることになる、そういう点で、この分野に入ってくる若者は貴重だ。

なぜ病理診断科と放射線科かというと、どちらも診断学がメインの業務ということと、病院の縁の下の力持ち同士ということ。
実際、診断に際しては放射線科の先生に画像所見を聞くことは多い。
逆に、放射線科の先生が結果(病理診断)を聞きにくることも多い。
一見、関係が無いように見えても案外繋がりがある。

といっても、病理診断科に比べて放射線科はメジャーで一般の人もよく知っているので、なんとなく羨ましい。

支払いはあちら(放射線科)の部長と私とで持ったのでだいぶの出費になったが、飲み会自体が減っているのでたまにはいいだろう。
若者はいいね

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人間関係は仕事への取り組み方に負うところが多い

2024年04月24日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
バラがちらほら咲き出した。
今日はちょっと肌寒いが、明日からは初夏を思わせる暑さになるという。
大型連休に入るのだからそれもありかと思う。
今年の夏は猛暑にみまわれる予想らしく、この涼しさとも半年ほどお別れになるかもしれない。

4月からわが病理診断科に新人医師が来ている。
新人といっても研修医が終わったばかりのぽっと出などではなく、もう十分過ぎるほどの経験と実績を積んでいるのだが、これまで運が悪くスペシャリストとして活躍すべき場所に恵まれていなかったというような人だ。
したがって当然のことながら優秀で、いまさら私が何か指導したり指示する必要はほとんどなく、ただ単に私が倍になったようなもので、とても楽ちんだ。
専門病院だから件数はそれほど多くはないが、それでも大きな違いだ。

性格は温厚。
人付き合いがあまり上手ではない様だが、私とは特に問題ない。
それよりなにより、病理をずっとやってきただけあって、病理への愛情が感じられて嬉しい。
というのも、ある意味病理医というちょっと変わった医師をずっと続けているということは、それだけで修行僧な気がする。
診断のことをあれこれディスカッションすることができて、よく勉強もしてくれるのでとても助かる。

これまでの病理医人生で気の合う病理医、気の合わない病理医というのがいたが、私と病理への価値観が同じ人が気の合う病理医で、異なる人が気の合わない病理医だった。
これぞ病理医、というものなどなく、私の病理医としての生き方考え方が正しいわけではない。
それに、ならばもっと働け、勉強しろ、となるが、そんなに頑張っていないので、たいしたことは言えない。
新しい同僚とは、長年病理をやってきたという辛抱強さとともに、病理への愛情が共有できるので、うまくやっていけそうな気がする。

こういうことは何も病理医の仕事に限らず、どの世界でも同じことだろう。
同じ仕事に一生懸命取り組んでいる人同士であればそれは気が合うし、人間関係に苦労することはない。

とりあえず、いいスタートが切れた。
わが身をよく省みる

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学術集会の準備

2024年04月22日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日からの雨はずいぶんひどくなって結構な降りとなっていた。
子犬のアンは一昨日よりはすんなり寝てくれて、夜中私が起きても朝まで大丈夫だった。
少しずつ慣れてくれるだろうか。

来年お世話する某学会の学術集会のための口座開設のため午前中休みをとっていたので少しゆっくり出かけた。
通勤に使っている電車が今日も人身事故で、1時間ぐらい止まっていた。
事故の理由はわからないが、あれに乗っていたら、閉所恐怖症の自分はどうなっていたかと思う。
それにしても、いつも同じ電車に乗っている人が気の毒になる。

学会のお世話のために年休までとってというのも主客転倒のような気もするが仕方ない。
何も年休は遊ぶためにあるわけではない。
これも今年入ってくれた同僚のおかげ、感謝してもしきれない。

それにしても、学術集会などというものをお世話させていただくようになったのだから、年をとるのは早い。
午後はもちろん仕事です

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病理外来の意義をもっと高めよう

2024年04月11日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
先週末から喉がイガイガして、咳も出て、もしかしたら風邪かもしれないと思っていたが、発熱はないのでやっぱり花粉症ということにしておこう。
スギ花粉からヒノキ花粉に変わってきて、どうやら私はヒノキの方に弱いようだ。
鶴岡八幡宮の桜も満開を過ぎて少し寂しそうになってきたが、葉の出るのが遅く、すっかり終わりというほどではなく、今朝も歩いて良かったが、今日は外来があってネクタイに背広という格好で出てきてごく僅かに汗ばんでしまった。
源平池の花筏はまだだが、段葛は花吹雪だった。
病理の外来と一言でいってもいろいろあるが、普段の病理診断業務と目的は異なって、内容も多岐にわたる。
スペシャリストとしての私の意見を聞きにきてくださるわけで、私としても気を引き締めて対応しないといけない。
以前勤めていた病院では病理外来用のブースまで設けてくれていたが、今の病院にそれはないので、鏡検室の私のブースで行わせていただく。
こういう状況一つとっても病理いの置かれている立場というのがよくわかるが、病理医自身にも、こういう機会を積極的に作ろうとしない人がいるとも言えるだろう。
今の若い医師は私たちの頃と違い臨床研修で患者さんと直接接する経験を積んでいるし、接遇についても学んでいるはずなのでこれからはもっと増えてもいいのではないかと思うが、人手不足と仕事の細分化によってそもそも病理医がそのようなことにまで手が回らなくなっているのが現状だろう。
医学知識を持った人間が顕微鏡で組織や細胞を調べるということの意義そのものをわかっていない臨床医も少なからずいる。
その病理医が患者さんに直接診断内容を説明することの有用性がわかっている臨床医もいるかもしれないが、時間的な制約もあって難しい。
医師の働き方改革を進めたら余計にそうなっていくだろうと思うとジレンマを感じてしまう。
病院における病理の役割を考える
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後輩からの嬉しいお声がけ

2024年04月10日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
一昨日、盗撮犯と揉み合った時に捻挫した薬指の腫れはずいぶんおさまった。
まだ、内出血のあとは残っているものの、キーボードはなんとか叩くことができる。
内心剥離骨折ぐらいはしているのではないかとビクビクしていたが、そうではなさそうでホッとしている。
捕まえ損ねた上に指の骨を折っていたらどうしようもない。

昨日の大嵐が一区切りになったのか、これまでの花曇りが嘘のような晴天。
週末まで、お花見日和が続くだろう。
鶴岡八幡宮の桜もずいぶんおちてしまったものの、それでも葉桜にはなっておらず、遠目には満開で、今朝も多くの人が段葛にやってきて、楽しそうに写真やビデオを撮っていた。
先日、教室のとても優秀な後輩で、今はある大学の教授をしている先生から、その先生の教室の若手の研修先となってくれないかというお誘いがあった。
私の勤務先は小児医療の専門病院なので、一般病院ではお目にかかれない症例がたくさんある。
日本では小児科とくに外科的治療を要する疾患の多くが小児周産期施設で扱われ、一般病院の日常の病理診断業務で小児周産期領域の症例に遭遇する機会は少ない。
そもそも、小児周産期施設でもそれぞれの症例に遭遇する機会は少なく、それなりの症例の蓄積がなくてはならず、私のところは役に立つだろう。
それにしても、私のような平凡な人間でも、たまたま希少なサブスペシャリティーを持ったことでこんな嬉しいお声がけをしてもらえるというのは人生不思議なものだ。
それぞれに応えようとしたらやらなくてはいけないことはたくさんあって、老け込むにはまだ早い。
もう一仕事頑張ってみようという気にもなる。
まずは学会の準備から

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いつまでたっても井の中の蛙・・・第113回日本病理学会総会@名古屋国際会議場

2024年03月29日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
朝ホテルの窓からは、昨夜来の雨が降り続いていた。
昨日今日明日と第113回日本病理学会学術集会が名古屋市で開かれている。
昨日は午前中は病院で半日仕事して、午後から名古屋に向かった。
私が総務幹事を務めている研究会のミーティングがあり、それには間に合って出番もこなした。
終わった頃は外は大雨で、タクシーもいない。
名古屋国際会議場は不便で、雨の中をおおきな鞄を背負ってちいさな折り畳み傘(いつものやつ)をさしながら居酒屋を探し当て、気の合う仲間とひとしきり痛飲した。
学会ではかけ足でいいろいろなセッションに顔を出し、また、あれこれの人に挨拶した。
いろいろと勉強するとやっぱり自分がなんにも知らないということを突きつけられてがっくりする。

あとは、年末に発刊した拙著の売りゆきも気になる。
今回は何だかわからないが、新刊ラッシュ。
私の本も平積みで良い場所に置いてもらっていたが、ほかの本に押されて思っていたほど売れてはおらず、ちょっと焦る。
視聴率の伸びなかった番組のプロデューサーの心境がなんとなくわかる。
現在病理学会が直面している問題が、病理解剖件数の減少と、病理医志望者の減少。
どちらも学会場にいるとあまり感じないが、統計を取ると問題らしい。
困ったものだ。
私も微力ながら、新人のリクルートを行いたい。
たとえば、このブログを利用するのも良いだろう。
なにはともあれ今回もそれなりに収穫の多い学会だった。
今日で切り上げて帰ることにする。
<力を合わせる>

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病理医は備えよ常に

2024年03月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
薄曇りの朝、夜には雨になるらしい。

いくらなんでももう咲くだろうと思っていた桜の開花は昨日もなくて、今月ギリギリになるとのこと。
段葛の桜もまだウンともスンとも言わない
通常、チューリップの開花というのは、桜が咲き終わった頃らしいが、今年はチューリップの方がひと足早い。
まるで水に顔をつけて息を止める競争をしていたら、桜よりもチューリップの方が先に顔を上げてしまったような感じだ。
みんないっぺんに咲いてしまうのかもしれない。

小林製薬のサプリによる健康被害はまだ広がっている様で、回収命令が出されたということだが、全国津々浦々で売られていて9ヶ月ほどかかるとのこと。
原因はカビの性質の変化の可能性があるということで、たしかにそれならありそうで、他の生物の助けを借りることの危険性を示している。

腎機能障害となると尿細管障害か間質性腎炎を起こしているのだろうか。
薬剤性腎障害であれば、服薬をやめたら比較的速やかに症状は戻るだろうが、長期間徐々に進行したということだと、どの程度の期間が回復に要するか、わからない。
これから腎生検も行われ、そこで集積されるデータが治療に役立つといいのだが。

こういう時、病理診断は重要で、たとえ生検診断であっても、腎臓とか肝臓のように全身状態に直結している臓器であれば全身状態のかなりのところまでわかる。

自分のところにもいつそんな生検組織が持ち込まれるかもしれないので、今から気を引き締めておく必要がある。
コロナの時もさまざまな臓器で診断を行ったことを忘れてはいけない。
何歳になっても新しい病気は起こるもので、そういう機会が無ければ無いでいいのだが、病理医を名乗っている限りは”備えよ常に”の気構えでいなくてはならない。
わからなければ専門家に相談

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毒にも薬にもならない様ではサプリとは言えないが

2024年03月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
やっと晴れた。
これで、足踏みしていた桜の開花も一気にすすむはず。
明日は一旦崩れる様だが、週末にかけては晴天となりそうで、週末は段葛の桜も楽しみ(と同時に鎌倉市内の混雑も心配)。
頭だけ出していたチューリップも一斉に咲くだろう。

小林製薬が販売した「紅麹」成分配合のサプリメントを摂取した人から、急性腎障害等の腎障害を含む健康被害が相次いで報告されている。
定期的に服用していた人には亡くなった方もいて、事態は深刻だ。
腎障害がなぜ起こったのかが特定できていないというのも困った。

腎臓の病理診断は私のサブスペシャリティーの一つなので組織像をぜひ見たい。
組織で腎臓の状態が可逆的であるのかそうでないのかが分かれば、生検で予後判定もできる。
一刻も早く情報が欲しいところだ。

それにしても、小林製薬は人体実験(治験)は十分に行っていたのかが疑問になる。
薬の場合の治験は健康な人に対して行い、その後は実際の病気の人にも用いて、安全性、もしくは副作用の有無を検証する。
サプリだからこれが疎かになっていたとしたらそれは問題だ。

そもそもこういうサプリを飲むのはある程度臓器障害のある人だという前提で提供していたか。
もちろん実験は行っていて、健康な人では副作用はほとんど出なかったのかもしれないが、糖尿病性腎症のような腎障害をすでに有している人に用いた検証は行なっていたか。
毎日服用することで有害物質が蓄積する可能性はなかったか。

薬ならば医師の監視下で投与されて副作用が出たらその時点で対処する。
薬の中には腎疾患さらには発がん性のあるものだってある。
ところが、サプリの場合は服用は自分の自由意思だから、監視する人はいないし、服用量が多くなっても誰にもわからない。

私も数年来サプリを何種類か常用している。
ビタミンだとか血液サラサラだとかの類で、この小林製薬の痩せサプリにだって、もしかしたら手を出していたかもしれない。
サプリはほぼ薬剤として飲んでいる人がほとんどだろうから、健康被害はすなわち薬害となるが、では長期間にわたって飲むほぼ食品の様なものであるサプリをどう位置付けるかは難しい。
飲めば必ず元気になるわけではない

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医学の進歩についていくのがつらくなってきた

2024年03月22日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今日も日差しはあるものの冬の寒さ。
風も吹いているが昨日ほどではないということだ。
1日中建物の中にいるのでわからないというのは、恵まれているのだろう。

昨日はエントリーをアップしていなかったことに、CPC(臨床病理カンファレンス)が終わってから気がついた。
正確には、病院からの帰りの電車に乗ってから、ブログを開いたらアップされていなかったことに気がついて、あわてて”公開”にした。
そして、今日の分を書こうと思ったらなんと下書き保存の尻切れトンボのものが載っていた。
最後まで書いておいたのに、アップがうまくいっていなかったようだった。
昨晩お読みいただいた方には大変な失礼をしてしまった。

昨日のCPCでは、人工呼吸器管理のことがディスカッションのポイントの一つとなった。
多くの知見に基づいて医学技術は日進月歩、10年前なら”やむを得なかったね”がそれが解消されている。
人工呼吸器による管理技術もどんどん向上していて病理組織学的に評価することが難しい。
疾患概念、というか病的状態の評価をどのように行うかの方法を変えていかなくてはならない。

それにしても、私はいつまでこの医学の進歩についていかなくてはいけないのだろうか。
そろそろこの分野の専門家という看板を下ろしたいと思っている。
勉強は疲れるし、管理事務仕事も山のようにあって、そもそも勉強する時間もない。
時間は作るもの、という人もいるが、はたして本当にそんなに簡単に時間は作れるのだろうか。

昨日、某社から原稿の依頼が来た。

 最近、依頼がないな

と思っていると、くる。
こういう仕事を天災と一緒にしてはいけないが、まさしく忘れた頃にやってくる。
本当は依頼原稿などを書いていないで、もっと新しい研究なりなんなりをして、勉強をするべきなのだが、そうする気力が衰えてきている。

それでも、原稿を書きながら勉強すればいいか、などともと考えてしまうが、それほど勉強できるだろうか。
とりあえず、依頼状を眺めて沈思黙考。
結局引き受けるのだろうけど

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AIが行う医療と人間が行う医療の違い

2024年03月17日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
朝靄が美しい夜明け。
ウグイスが少しずつ上手に歌うようになってきた。

昨日の学会はなんとか乗り切った。
臨床サイドの評価もまあまあのようで、案外ディスカッションポイント、というか話のツボ、がわかってきたのかもしれない。
医療というものが、知識量だけではなく、人間同士の塩梅、というか距離感をはかりながら行うものだと実感する。

病理医の行う医療というのはただ単に画像診断を行うというのではなく、その所見から患者さんの状態を把握して、それを臨床医に伝えてこれまでの治療効果・治療方針を決めていくことだ。

  (画像診断である)病理診断なんて、そのうちAIに取って代わられるでしょうね

という人がいるが、胃、大腸、乳腺、子宮、肺、甲状腺あたりの頻度の高い臓器の癌の生検診断はおそらく数年のうちにAIがほとんどをカバーするようになって、人間の病理医は手術検体の診断に精を出していくことになるだろう。

実際、そういうありふれた疾患の診断はAIにやらせて、”見落とし”のないようにしていく方がいいように思う。
手術検体とか、炎症とか面倒な病理診断が残されることになるが、それこそが人間であるわれわれが行うべき仕事であり、より多くの経験をそういう分野で積んでいくことが必要になる。

これまた病理診断に限った話ではなく、臨床も同じで、症状・データを入力したら診断なんてすぐにつくようになるわけで、その先をどうやっていくかで臨床医の優劣も決まっていくことになる。
もちろんこれは医者に限った話でもない。
頭を使わない人は不要

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気がつけば今日はもう金曜日

2024年03月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
年度末へ向けてあれもこれもあって自転車操業のような日が続いている。
そうはいっても(税金のやりくりは別として)、お金がどうのということは免れそうなので、恵まれてはいる。

例年4月に開催される病理学会総会が今年は3月末に開かれるため、その発表の準備があり、その前に原稿とか講演が詰まっていて、それをどうこなすかが深刻な問題となっていた。

さらには、ホワイトデーまであって、そんなことで頭を痛めるのは精神的にも時間的にも大変なロスだったのだが仕方がなかった。
まあ、みなさん喜んでくれたのでよしとするしかあるまい。
これからがラストスパート

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忘れていた仕事

2024年03月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
雨上がりの気持ちの良い朝。
大雨のおかげで花粉もずいぶん流されたようだ。

今日も一日頑張ろう、と気合いを入れてはみたものの、半年前に受けていた仕事をすっかり忘れていて、昨日、その催促メールがきてやっと思い出した。

返事をどうするか、今はそのことで胃が痛い。
ほかに締め切りが2本、合わせて3本あるのでこれからそれに取り掛かることに。
やるっきゃない

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