こんな気持ちでいられたら

病理医の日々と生き方考え方

京都は外国人で溢れてた

2023年05月27日 | 通勤・交通・旅行
あれやこれやと騒いでいた講演は、パワポのポインターをつけ忘れていた、ということを除けば、それなりにうまくいった。
ということで、これといってみなさまに嘆くこともなかったということだった。
ウサギが氏神様という岡崎神社が宿の近くにあって会場に行く前にちょっと覗いたら、外国人観光客がたくさんいた。
こんなマイナーな神社まで、色々探してやってくるものだと感心した。

講演も無事終わり、数日前より会う約束をしていたこちらの友人と祇園で夕食を食べた。
そうしたら、ここにも外国人がたくさん。
そのご先斗町に行ったがここもたくさん。

考えてみたら、夜の8時9時に宿にこもっているわけにもいかないだろうから、皆さん繰り出してくるのは当然か。

それにしても日本人を探すのが大変なほどだった。
鎌倉もそうだが、外国人観光客がどこもずいぶん戻ってきてくれたということか。
ほんと、びっくり

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明るい話題というのはどこに消えた

2023年05月26日 | 電脳化社会
ちょっと雲が多めの朝。
週末はそこそこの天候ということで学会には安心して出かけられそうだ。

長野県で警察官が2人殉職するという痛ましい事件があった。
心よりお悔やみ申し上げる。

日本はもとより世界中が暗い話題に覆われているような気がする。
明るい話題として私が覚えているのは、イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式が最後だ。
それが1981年7月29日だったというから、42年も前。
そしてこの話もやがて、離婚と妃の事故死という悲劇で終わってしまった。
他の明るい話題というのを探しても、スポーツ以外には思いつかない。

スポーツというのは、しょせんある特殊なルールのもとで行うことだから、それぞれは面白いが万人の共感を得ることは難しい。
陸上競技、たとえば100メートル走の記録はある程度評価されるが、結局のところ名誉は個人に帰属してしまうので、やがて飽きられてしまう。
登山にしても、深海探索にしても、ほとんどのところが制覇されていまい、今や多くの人がエベレストに登っている。
月面着陸級の明るい話題というのは望むべくもないのか。

技術革新によって、SF小説の中で考えたことのほとんどが実現もしくは実現可能となってしまい、”どうせいつかは誰かが成すであろう”ということになってしまった。
それに、なにごとも表裏一体で、仮に不老不死が実現されたとしてもそれは軽い話題というわけにはいかず、では人口問題をどうするということになってしまう。

科学技術の進歩が人類から夢の未来を奪ってしまったとしたら、それはなんと残念なことだろう。
かといって、いまさらその歩みを止めるわけにもいかない。
もしかすると、AIが自律的に進化することによって、人間が想像していなかったようなことを実現することで新たな夢が生まれ、それが明るい話題になるかもしれない。
でもそれが、人類にとってのものなのか、AIにとってのものなのかは今のところ予想もつかない。
せめて自分は笑顔でいよう

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バベルの塔と産業革命、そしてオープンAI

2023年05月25日 | 電脳化社会
こういうのを鈍色というのだろうか。
今日も晴れかと思っていたら、あにはからんやこんな空。
雨にならなければよしとしよう。

今週末は家を空けるので、娘たち夫婦が留守番がてら来てくれる。
国際結婚ゆえにいろいろ書類を整えなくてはならず、市役所に行くため先週末に出勤したのをずらしたらしい。

このところのニュースは米中の対立についてがほとんど。
ウクライナのゼレンスキー大統領までやって来た、G7広島サミットは中国の目には成功に映ったのだろうか、対抗措置をいろいろとって、ロシアなど友好国との関係をより緊密なものにしていきたいようだ。

米国は債務の上限問題とかでデフォルトの瀬戸際にあって、もしそうなったら世界が一体どうなるのかよくわからないのだが、多くの人はあまり考えたくないようで、マスコミからはこれに関する一歩踏み込んだ論評はあまり聞こえてこない。

米国と中国の在り方というのを考えると、米国は自国内が平和でありさえすればどうでもいい国、中国は狭くてしょうがないから拡大を考える国、というように見える。
米国は豊かな国土をいかに守るか、そして既得権益を奪われないようにするためにはどうしたらいいかということを考えていて、9.11のような、それが脅かされるようなことがあったら過剰なまでに反応する。
中国は、もう3000年以上拡大路線をとりつづけているが、どこかの時点で自壊して元のところに収まる。
あとは言葉の壁も大きいに違いない。
結局のところ中国語の範囲というのをいかに広げようと思っても限界があるのだろう。
バベルの塔を作った人間に対して神様が怒って言葉を乱したというが、ある意味その慧眼があってこそ今の世界秩序が保たれているのかもしれない。

バベルの塔に匹敵するものは現代社会にあるだろうか。
オープンAIはもしかしたら、そうなるかもしれない。
オープンAIというものは、別に今に始まった技術ではなく、ある意味産業革命が起こってから、いや、そもそも石器を得てから、ここに至るまでは既定路線だったかもしれない。
オープンAIについてはG7広島サミットでも議論されたようだが、誰も明確な答えは出せないだろう。
そもそも規制すべきなのかどうなのかもよくわからない。

真の意味の人工知能がいよいよ現実化されるようになって議論を始めているという時点で、もはや手遅れかもしれない。
だが、大切なのは人間が自分の頭で考えること、五感を常に研ぎ澄まし、肉体を使うということをやめてはいけないことだと思う。
紙と鉛筆を使おう

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講演準備の進捗状況

2023年05月24日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨夜の天気予報で、気象予報士が

 あしたは、寒くも暑くもない1日となるでしょう。

と言っているのを聞いて、

 では、裸で過ごしても大丈夫なのか

とバカなことを考えて、突っ込んでみたが、たしかに気持ちのいい朝。
湿度も低く、ジャケットを羽織ると気持ちがいい。

講演まで、あと3日となった。
動作確認用のスライドを送れというメールが来て、いよいよ頭のモードが変わった。
試験勉強と同じで追い込みがかかり、いわゆるゾーンに入ったようで、ようやく8割方完成、講演時間1時間で120枚。
画質を圧縮して分割して送信した。
次は時間配分を考えないといけないが、なにせコロナ禍で勘が鈍っているのが心配だ。

これだけの心理的プレッシャーを受け続けながら、行うのは一体なんのためなのだろう。
報酬は微々たるものなのだが、頼まれたら結局最後は引き受ける。

これは、医師という職業の義務なのかもしれないと考える。
自分が試験対策委員の一人になって、仲間に勉強を教えるつもりでやっている。
得意科目

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人それぞれの価値観は全く違うと覚悟して

2023年05月23日 | 日々思うこと、考えること
今日の雨は冷たい。
昼間の最高気温は3月並みまでしか上がらないとか。
気候の急激な変化に気をつけて、先月のような風邪をひかないようにしよう。
まあ、湿度が高いせいか、喉があまりヒリヒリしないのはたすかる。

電車で席を譲ったとき、顔見知りとちょっと世間話をした時、相手の行動や発言が自分が思っていることと大きく違って内心びっくりすることがある。
相手の言うことがそれなりに筋が通っていたらまだしも、倫理的な問題からして異なるような場合は理解不能となってしまう。

今回のG7広島サミットでも種々の問題に対してもさまざまな意見が出た。
議論が起こるのはいいことで、それぞれの意見を尊重、集約して、よりよい結論を導いていくための努力を人々はしなくてはいけない。
今回最も注目を浴びたの核兵器廃絶に対することだろう。
私などはG7の首脳が広島に集まり、広島平和記念資料館に足を運んだということは、月面着陸並みの大きな一歩だと思っている。
ところが、これでは全く変わっていないと言う人もいて、評価が全く違うことに驚く。

コロナ禍で人と人との接触が激減して、相手の考え方というものが見えにくくなってしまった。
対面で会ったら、空気や相手の体温、目の動きまで見えるので、相手の心を察することができたが、リモートではそれができない。
対面での社会生活を長らく経験した私でもそう感じるのだから、学生時代、社会人生活の始めにそのような経験のなかった人は余計に人との関係性というものはわからないのではないか。
その結果、価値観の相違というものが存在することがわからなくなってしまう。

人の価値観は人それぞれであって、それはもうどうしようもない。
そして、それを乗り越えて意見をまとめる、すなわち妥協することが人それぞれに求められるが、その努力をしない人というのが世の中にはたくさんいる。
それが、為政者であったりすると、粛清という形だったり、他国への侵略だったりする。

これこそが人間が永遠に持ち続ける宿痾というか宿命なのだろう。
ただ、これを黙って受け入れ、時と場合によっては殺されるなどということがあってはならない。
この国がすぐにでもそうなってしまう可能性は低いが、そうならないとも限らない。
少しずつでも、真っ当な声を上げ続けていたいと私は思う。
私と意見の違う人は山ほどいる

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世界から見たら安心で安全な国、日本

2023年05月22日 | 日々思うこと、考えること
中指の先をバラの棘で刺してしまい、標本をつまみ上げるときにそこがちょうど当たってちょっと痛い。
土いじりの時は手袋をしなくては行けないとは思うが、素手の方が土の感覚、植物の状態がよくわかるので、ついそのままやってしまう。
いけないと思っているが、Eテレの趣味の園芸でプロの園芸家がやっぱり素手で作業をしているのを見て気にしないことにした。
好天は今日まで、今夜ぐらいから雨模様となるらしい。
大陸からの黄砂は関東南部まで及ばないらしい。

昨日閉幕したG7広島サミットに参加したウクライナのゼレンスキー大統領が演説の中で、広島の復興を称賛したそうだ。
その話を聞いて、その復興は平和があってこそ成し遂げることができたものであり、日本はそれを維持することをずっと行なってくることができたのだと感じた。
たとえそれが、米国による占領統治と今でも続く多数の基地を抱えながらのものだとしても平和は平和だ。

ほぼ一貫しての自民党一党支配。
維新がいくら頑張っても、安定多数とまではいくことはないだろうから、この政治体制はこの先もしばらくの間続く。
自民党一党支配と言っても自民党にも総裁の交代があり、中国やロシアのような独裁政治とは程遠い。
自衛隊がクーデターを起こすことはあるまい。

G7広島サミットを通じ、はからずも日本という極東の島国の安定した政治体制と平和がクローズアップされた。
サミット以前から日本の株価は回復基調となっているが、サミットを無事乗り切って、日本という安心安全な国に対する外国からの評価はますます上がるだろう。

今後の課題は、地震とエネルギー問題。
地震については津波対策をしっかり行う以外やりようがないが、エネルギー問題については、地熱発電が有望だということを聞いた。
少しずつでも問題をクリアしていくことで日本がより良い国へと発展することを願う。
変わらない国

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被爆地広島でのG7サミットは無事終了

2023年05月21日 | 日々思うこと、考えること
午後になって風が出てしまったが、穏やかな1日だった。
妻と一緒にのんびり庭仕事。

広島ではG7サミットが、ウクライナのゼレンスキー大統領まで迎えて終わった。
岸田首相が欧米へ熱心に外遊し根回しをして回った甲斐もあったというものだ。
核軍縮に向けてのおおきな一歩を踏み出すことができたという意味で、有意義だった。
そもそもいったん手に入れた強大な力をそう簡単に手放すわけがない。
一足飛びに核廃絶は難しい。

明日からの仕事、私は私でまた頑張ろう。
<締めの一言>

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自分にできることをできる限り頑張る

2023年05月20日 | 日々思うこと、考えること
午後になってようやく雨が上がった。
鉢植えにしていたノースポールの元気が急になくなったので、おかしいと思っていたら、一緒に植えていたチューリップの球根が腐っていた。
急いでそこいらのチューリップの球根も抜いて回ったが、全部とはいかない、色々と難しいものだ。


G7広島サミット、2日目のトピックはウクライナのゼレンスキー大統領の参加。
世界的なこと、歴史的なことに言及するなど、私にできることではない。

それでも大切なことは、それぞれ頑張っている人は、それぞれの立場で頑張っているということ。
できることをできる限り頑張るということが人間には大事だ。
自分の今いるところを自覚し、それに甘んじることなく精一杯頑張るということだ。

G7の首脳たちにしても、ゼレンスキー大統領にしても、実際のところはわからないが、少なくとも私には彼らが頑張っていることが伝わってくる。
それが真実かどうかなど関係ない、為政者というのはそれを国民に感じさせたらそれで上出来だ。

いずれにしても自分にできることは何かを考え、そしてそのことを頑張ればいい、人生などその程度で十分だろう。
できることは限られている

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被爆地広島でのG7サミットに期待する

2023年05月19日 | 日々思うこと、考えること
心地よい風の吹く朝。
気温はこのあと下がり、雨も降るから上着を着て出たほうがいいだろうという天気予報に素直に従い、ジャケットを着て出てきた。
大きめの傘も、ということだったがそれは面倒なのでいつも入れてある折りたたみ傘で対応することにした。
G7サミット関連のニュースばかりのNHKをみていたら、豊後水道で少し大きい地震があったという速報。
広島も近いので揺れたのではないかと画面を見ていたら、震度1とのテロップが流れていた。
それぐらいでも、地震をほとんど経験したことのない国から来た人はさぞ驚いたに違いない。
広島サミットは地震で幕を開けたといえる。
一緒に見ていた妻が、

 今南海トラフが起こったら大変ね

と、つぶやいた。
この人はどうしてこういう斜め上のことを咄嗟に考えるのだろうかとその内容よりも発想に驚きながらも、そうだねと同意した。

広島でのサミット開催というのは戦後日本にとってはとても重要だ。
歴史的な流れの中のことであるにせよ、それだけでも岸田首相はよくやった。
被爆都市広島、長崎は世界的な共通ワードであり、東京は別としても、京都、大阪よりはよく知られているのではないか。
その広島に多くのプレスを引き連れて各国首脳を読んできたということに深い感慨をもつ。

このアジアの端っこに位置する島国は、地震が多発する国で、十数年おきに大地震の被害に見舞われる哀れな国であり、それでも頑張ってやってきた。
先の大戦だって失政によるものだった。
英米ともう少しうまくやっていたら、ある意味今のようにやっていたら、また違っていただろうし、少なくとも原爆を落とされることはなかった。

だが、原爆はどこかで1度は使われなくてはならなかったものかもしれない。
広島、長崎で使われなかったとしても、他のどこかで、朝鮮半島やベトナム、で使われていたのではないか。
そして、そこで別の悲劇が起こっていただろうし、核開発で米国に追いついていたソ連も使用して、核兵器使用の報復合戦が生じていたかもしれない。

イギリスのスナク首相が、原爆投下を「人類の悲劇」と言ったそうだが、たしかにそうだ。
米国内には、原爆投下は戦争を終わらせるためにやむを得ないことだったといって、そのことを正当化しようとする考えがあるが、それとこれは全く違う。
今、プーチン大統領がウクライナに対する原爆使用は戦術的にはありうるかもしれないが、人間としてやってはいけないことだ。

サミットでは、対ロシア、サプライチェーン、グローバルサウス、さらにはAIなど、時代の変化に応じた問題が議論されるようだが、広島という被爆地で原爆投下どころか、戦争そのものが人類に対する敵対行為であるということがアピールできれば、これまでに数多くの無益な戦いで命を落とした人たちへのせめてもの供養になるのではないか。
会って話す

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とりあえず私は運がいいと思う

2023年05月18日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
来週話をする学会のプログラムがメールで送られてきた。
ちらっと見たら、ずいぶん立派なもので、こんなはずではなかったと焦った。
別に侮っていたつもりはなかったのだが、油断していたのかもしれない。
かれこれ、ひと月ほど発表スライドの収まりが悪く悩んでいて、いよいよあと10日を切るとなってきて、尻に火がついている状況。

そんな折、そういえば二週間ほど前に来ていて引き受けるかどうかの返事をうっちゃっていた原稿の依頼を思い出した。
かれこれ10年ほど前に出した本の改訂版を出すから、私の書いたところを修正加筆してほしいというもの。
最終的に引き受けることになるのはわかっていたのだけど、ヨシっと決意できないでいた。

いつまでもそうしているわけにもいかないので、”諾”の旨お返事した。
ついでに、その本の他の項目を読んだら、今回の講演の役に立ちそうなことがたくさん書いてあるではないか。
日照りに雨、とはまさにこのこと、講演スライドになにが足りないかがやっと見えた。
やれやれこれで追い込みをかけることができそうだ。

たまたまこのことが私の身に降ってきたのだとしたら運がいい。
因縁というのがこういうものなのかもしれないし、日頃の行いが良かったか。
おそらくは講演が近くなってきて、神経が研ぎ澄まされてきて(切羽詰まってきて)、こういったことに敏感になり始めていたからだろうが、それを言ってはおしまい。
運良くさまざまな要因が私の身にいっぺんに降り注いできて、どうやら光明が見えたということだろう
幸運は引き寄せる

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エスカレーターで危機一髪

2023年05月17日 | わたしのこと
梅雨が近づくこの頃、近所の二階堂川には蛍が舞い始める。
昨晩は、鎌倉に帰ってから娘婿を連れて蛍狩に出かけた。
とてもたくさんの蛍を見ることができて彼も満足していたようで、いい思い出ができた。
喜んだ彼は地方に出張している娘に写真を送っていた。
蛍はイタリアで何かのイベントの時に見たことがあるが、あれは点滅していなかったから、ここの蛍とは違うんだろう、といっていたので、それは本物の昆虫か?と尋ねたら、キョトンとした顔をしていた。
もう少し英語力があったら考えを伝えることもできたのだが、面倒になって途中でやめてしまった。

昨日、あわや大事故、ということがあったので、今日はその話。
出勤時、2時間足らずの遠距離通勤の終点近く、勤務先最寄りの駅で電車を降りた。
病院まではこの後、まだバスに乗らなくてはならず、その発車時刻まであと3分というところ。
微妙なタイミングだったのでエスカレーターの階段を歩いて上がることにした。

ちなみに東京では急いでいる人は右側を上る。

私は普段から左肩にショルダーバッグ、右手にお弁当を入れた手提げのバッグを持っているので、手すりを掴むことができないので、そこそこ気をつけて上がる。

ちょうど、同じドアから降りた、高校生か大学生の女の子が左の列にいたが、私と並んだ途端、彼女もエスカレーターの階段を上がり出した。

 おいおい、そっちでは立ち止まっていろよ

と、まるでカンダタのように思い、彼女より少し早めに上がろうとしたら、その暗い気持ちにバチが当たったのか、その途端、靴のつま先がステップに引っかかった。
かがんだ私の目の前に迫る銀色に輝くステップを見て、

 ここに手をついたら一巻の終わり

と咄嗟に思い、もう一方の足で踏ん張り、そのあと、2、3歩たたらを踏んでなんとか体勢を立て直すことができた
一応、紳士らしく彼女に謝ろうと振り返ったら、5、6段下から怯えた顔で私のことを見上げていた。

 ごめんね

とかなんとか言って前を向いたら、もう水平になっていて慌てて降りた。
すっ転びそうになりながらなにカッコつけてんだよ、と自分にツッコミをいれながらそそくさと改札に向かった。
大怪我にはならなかったものの、その時踏ん張った膝や手が一晩経ってもまだ少し痛いし、このところ調子の良かった腰痛も再発。

人生一寸先は闇。
こんなことで生を確かめることになろうとは・・・まったく現実はトホホである。

きのうのこのこと、私のインシデント事例として、原因を考えなくてはならない。

1.私がルール違反をした
エスカレーターは危険なので手すり(移動手すりというそうだ、バンドと書いてあるところもある)につかまって立ち止まっていなくてはいけないのに私はそれを上った。

まあ、これに尽きる。
しいて他に挙げるとすると、

2.つま先が少し長い靴だった
いつもローファーを履いていたのだが、妻が

 学生じゃないんだから、いい加減普通の革靴を履いたら?

というものだから二月ほど前に買ったのだが、どうもつま先の長さの感覚が掴めないでいて、よく躓く。
なら余計に注意したらいいのに通勤時の切迫感はこのことをつい忘れさせるのだ。

3.エスカレーターの階段は普通の階段と違う
この話を妻にしたら、

 あのねえ、エスカレーターの階段は普通の階段と違うのよ。
 止まっているエスカレーターの階段を上る時のことを考えたらわかるでしょう。
 今後はもう2度とエスカレーターの階段を上ったりしないでね。

と、釘を刺された。

4.電車を降りたら先を急がない
途中のターミナル駅でもそうなのだが、乗り換えの時、つい急いでしまう。
考えてみると多くの人は、階段を使うか、並んでエスカレーターを使っている。
それなのに私は、ほぼ毎朝、階段に近いドアまで移動し、階段を一段飛ばしで上がっている。

いつも同じ電車に乗り合わせる人から見たら、

 あの、手提げバッグのおっさん、今日も駆け上がっているよ

ぐらいに思っているかもしれない。
ホームを走るようなことはしないが、階段を急いで上るのも誉められたものではないが、なにせJRが遅れるのが悪い、
といったらもう八つ当たりか。

5.もう一本早い電車で出勤する
これは現実的な解決策だが、学生を避けて出勤時間を少し遅らせているので、そうすると乗り継いだ先が混むので、また悩む。

あれこれ考えても、やっぱり通勤は嫌だ。
とはいえ、この時間がなければブログを書く時間もなくなるわけで、それも困る。

エスカレーターに乗りながら、

 エスカレーターは止まって乗ろう

の標語をみて、これがそもそものルールなのだからと反省する。
ブログじゃ偉そうなことを書いている割にこんなでは全く情けないと感じた次第。

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生を確かめながら生きていく

2023年05月16日 | 生き方について考える
空には雲が一つもない。
なぜこれを雲一つない、というのだろうと顔を洗いながら考えた。
昨日までの悪天候が嘘のよう。
しばらくは好天が続くようで、心も落ち着く。
こんな日が続けば植物もどんどん成長する。
冬の間、部屋の中に閉じ込めていたらすっかり元気をなくしてしまい、これは大変としばらく前からベランダに出しておいたウンベラータとプルメリアもいよいよ元気になるはず。
こういういい季節に、仕事に出てこなくてはならないのはとても残念だが、それはそれ、自分を必要としてくれる人がいるからこそ、自分の居場所がある。
人はどんな境遇にあっても、生きていたらそれだけで他の人と関わっている。
それは他の人への働きかけであり、他の人から働きかけられることだ。
なにもないところにはなにもないし、なにも起こらない。

とはいえ、世の中そんな綺麗事だけ言っていたらそれで済むわけではない。
医療の現場にいたら、そんなことは容易にわかる。
もちろん、自分自身それなりにいい年になってきているので、いつ世の中のセーフティーネットにすがることになるかなど全くわからない。
一寸先は闇だ。

だからこそ、自分というものを実感して生きることが必要なのではないか。
身体感覚はもとより、自分の置かれている社会的状況、その社会の中での立ち位置といったものを確認することで生を実感する。
昨今はそういったものを感じることができない人に対する手当てをどうするかが問題となっている。
それでも、これまでそういう問題の存在そのものを見ないできたことを考えたら、少しはましな方向に向かっているのではないか。
答えはなかなか見つからない

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みなさまの幸せのために話すには

2023年05月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
雨は今日も降り続き、梅雨の走りのようだ。
空は暗く色がなく、緑がなければまるで白黒写真のようだ。
気温もあまり上がらないらしく、長袖とジャンパーを着込んできた。
明日からは天気も回復して今度は夏日となるらしく、お天道様も忙しい。

月末の講演まであと二週間を切って、いよいよプレッシャーを感じるようになってきた。
昔ある臨床系の講演を聴いた時、結構尊敬していた某大学の教授が、薬屋さん準備したスライドを棒読みしているのがわかってがっかりしたことがある。
一口に”講演”といっても色々だ。
自分で作ったとわかるスライドを使った講演は淀みなく進む。少々滑舌が悪くても、演者が全体の構成を把握して話していたら、聴く方の理解は進む。
一方、他人が用意したスライドを読んでいるような講演はほとんどがチンプンカンプンだ。
本人の血肉を話しているわけではないので、伝わってくるものはない。
資料を配ってくれた方がいいぐらいだ。
コロナ禍の間、リモート講演が多く、そんな棒読み原稿も少なくなかっただろうが、対面式の学会に戻るとそれは苦しいものとなるに違いない。

私は、他人が用意した講演スライドを使ったことはない。
一度、駆け出しの時、本当に最初の学会発表で、先輩が用意してくれたスライド原稿を丸暗記して棒読みしたことがあった。
私が研究した結果の発表だったが、発表のイロハがわからない状況だったので致し方なかったかもしれないが、今でもその時のことは色々な意味で忘れられないでいる。

今度の講演では私のこれまでの診断、研究でコツコツ貯めてきたものを寄せ集めて話す。
少なくない数のスライドをテーマに合わせて並べ替え、字体をチェックし、内容に凸凹がないようにスムーズにしていく。
話のネタになりそうなことがあれば、トピックとしてそれを付け加える。
話すことは大体理解していて、読み原稿を作る必要がないのは年の功といえるだろう。

似たようなテーマで話すのはコロナ禍前の4年前の6月
あの頃はちょうどモテ期で講演する機会が多かったが、最近はそれもめっきり減り、話し方も忘れてしまった。
空白の4年は大きい。

その日のエントリーを読んだら、

 会場に来ている人みんなを好きだと思い、みんなを幸せにするために話す

という、私がたどりついた講演の極意のようなことが書いてあった。
私の講演は私のためではなく聴きに来て下さった方達のためのもの。
講演が終わるまでその気持ちを高め、どうしたらいいかを考えながら過ごしたい。
すべての人に感謝の気持ちを

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人生なんて降ったり止んだりだよ

2023年05月14日 | 生き方について考える
夕方まで雨は降らないという天気予報を信じて、近くのパン屋まで行った。
買い物をすませて、店から出た途端、あたりが真っ白になるほどの土砂降りとなり、軒先でしばし雨宿り。
仕方なく、昨日から泊まりに来ていた息子に迎えに来てもらった。
だが、せっかくきてもらったのに家に帰り着く頃には雨はすっかり止んでいた。
ゲリラ豪雨は対応が難しい。

ふと、自分のこれまでの人生を思い出した。
これまでたくさんの大雨、大風があった。
死にたくなるほど辛い思いをしたことも、1度や2度ではない。
それは大馬鹿だった学生時代だけではなくて、社会人になってからもあった。
人に嫌われ、陥れられ、思ったようにいかずにどん詰まり。
どうやってそれらを乗り越えたのかもうあまりよく覚えていないが、とにかく今私はまだ生きている。

人生はいつも晴れの日ばかりじゃない。
むしろ、雨風に見舞われることの方が多い。
何も私に限った話じゃない。

でも、生きている限り、雨は止むし、風も凪ぐ。
どんなに不幸に思える局面でも挫けず生きていることが大切だ。
よく生きてきたよ

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帰ったら疲れた

2023年05月13日 | 家族のこと
娘のお舅さんたちがギリシャに帰った。
てんやわんや、というか大変な一週間だったが、なんとかおもてなしすることができたように思う。
まあ妻が頑張ってくれたおかげだ。
なぜなら、娘も私も今週は、水曜日を除いて普通に仕事に行っていたわけで、さぞ大変だっただろうと思う。

ポケトークはそれなりに役立ったみたいだが、夫人のほうはそういったものを使うのが苦手のようで、圧倒的に妻が使っていたらしい。

などなど、あれこれいろいろあったが、まあ楽しかった。

それにしても外国人、それもヨーロッパ人の親戚ができてしまうとは思ってもいなかった。
お疲れ休み

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