いろんな意味で、体が少しずつ夏に馴れて来たように思う。
上を見上げると、突き抜けるような青空。
ひまわりの季節だ。
町のそこここに大きな丸い花が並んで咲いている。それにしても、なぜひまわりはあれほどまでに背高く大きく育たないといけないのだろう。
子供の頃は、自分よりずっと高く育つひまわりが怖かったほど。
支柱で支えられているひまわりも少なくない。そうでもしておかないと、頭でっかちの花のこと、この前のど根性ひまわり2015のようにちょっとした風で倒れてしまう。
でも、そうやって巨大に育つからこそ、いままで種として生き延びてきたのだろう。きっと、深い理由があるに違いない。
地上の生物はみなそうやって生き延びてきた。罪深き人間だけ除いて。
今日も朝から暑かった。
犬の散歩に早めでにでかけても、夜中の気温が下がっていないので朝からすでに暑いのだ。
それでも日影を探しながら歩けば、道路のアスファルトの温度も上がっておらずなんとかなる。
鶴岡八幡宮の境内を歩いていると、多くの小学生がラジオ体操に集まってくる。子供というのはいつも元気でいい。
犬の散歩の人もいるが、妻に言わせるともっと早くに出ているらしい。
日影を探しているうちに(神奈川県立)近代美術館の方へきた。なんでも日本のモダニズム建築の一つとして名高い建物だそうだ。
美術館の周囲は木立に囲まれていて、涼しい。
鶴岡八幡宮の境内にあるというのが鎌倉らしくていいのだが、一時は閉館して取り壊しなどと取沙汰されたりして、世の中どうしてこうも融通が利かないのかと思う。
各方面からの声で、取り壊しは免れたようだ。この間、中にはいったら、ずいぶん古ぼけていた。せっかく注目を集めたのだから、この機に整備してみたらどうだろうかと思う。というのも、最近激増している外国人観光客にもアピールできるだろうと思うから。
夕方になって、散歩に出かけたが、まだまだ暑かった。
明日も暑いらしいが通勤が思いやられる。今朝の東京も相当暑かったようだ。
明日に備えて早く寝よう。
人に何か相談されたとき、「頑張れよ、それくらいのこと、大丈夫、乗り越えられるよ」などというはげまし方をする。
私はそのとき真剣か。
相談して来た人に対してその言葉をもって、その人の人生に責任を持てるだけのことをする覚悟でいるか。
などと思う。
人にはいろいろ言うが、さていざ自分だったらどうだろう。
私が誰かに相談していて、それに対して自分だったらなんと言うか。
多分、なんやかんやと言うだろうけど、それって真剣かと思う。いざ、自分のこととなった時、果たして自分は真剣にうけとめるだろうか。
さりとて、無責任というわけではない。
その人が、期待すべき人、苦難を乗り越えられる人と思うからこそはげまして声をかける。
そんなものだ。
海の日があったおかげで、今週は出勤日が1日少なくもう金曜日。
明日は朝から学会だが、朝晩の歩きは免除だ。
休んでばかりだと、仕事がなかなかはかどらないが、連日のこの暑さ、とにかく通勤がつらい。通学の学生が減っても、今度は部活の荷物を持って少数精鋭で乗って来たり、団体で乗って来たり。下りてからは歩き。バスは夏休みになっても混んでいるので、結局歩くしかない。
中年おやじには熱中症も脱水症状も怖い。
朝晩の歩き、健康維持のための習慣とはいえ、かえって体を壊してしまいそうだ。水分補給をつとめてしても、過不足なくするのは難しい。
午後にはバケツの底が抜けてしまったような雷雨があった。病院の前の通りも冠水してしまったほど。
これで帰りは涼しくなるかと思って帰路についたら猛烈な湿度。湿気が体にまとわりついてくる。どう見積もっても、湿度は朝よりも高い。気温もそれほど下がっていない。結局、朝以上に汗だくになりながら駅まで歩いた。
これでもまだ、七月。そろそろ体も高温に馴れているはずだが、今年はどうもうまくいかない。年のせいか。
気がつけば、蝉時雨。暑さはこれからが本番、この先が思いやられる。
東大の学生がコンパで飲みすぎ、急性アルコール中毒で亡くなり、その遺族が一緒に飲んでいた学生たちを提訴した。
まず、亡くなった学生のご冥福を祈る。
楽しいはずの飲み会が、人の死に結びつく危険性をはらんでいる。
まったく矛盾している。
誰かが飲みすぎて、つぶれて寝てしまう。自分たちも酔っ払っていて、少々眠い。そうなると、寝ているのだか、昏睡なのかわからない。
しばらく休ませておいたら復活してくるだろうと思っているうち気がついたら亡くなっていた。
なんともやりきれない。
ここで私の昔の馬鹿話をしても仕方ないし、飲みすぎて死ぬかと思ったことがあるのは私だけではあるまい。こと酒に関して、一度たりとも酔ったことなど無く、偉そうなことが言える人間などほとんどいないのではないか。
だがせめて、若い人にどうしたら上手に酒を飲めるようになるかを教えることはできないだろうか。
飲酒は20歳からとなっているのを25歳からにするとか。賭け事と一緒で学生は飲んじゃダメ、とか。そんなふうにしたらどうだろう。
そんなこといっても、無理なのはわかりきっているし、学生のうちに酒の飲み方を少しずつ覚えるというのも大事。
酒は飲んでも飲まれるな。たとえ飲まれても、命を落とすほどは飲まない。
そして、いつもまわりの人の様子に気をつけていよう。わかりきっているのだけど難しい。
台風も過ぎ、今日は静かな一日。
先輩を訪ねて山梨まで。仕事の日よりも早起きした。
出かける前にナイトの散歩。夜明け前でまだ涼しかった。
帰って来たら、裏山の上に二重の虹が出ていた。なんだか幸先がよさそうで嬉しい。
途中、少々渋滞もあったものの、そこそこの時間でついた。
先輩の案内で、近場の温泉に連れて行ってもらったら、家族連れで洗い場も浴槽もあふれていて、少々閉口した。
今日は夏休み最初の週末だし、久しぶりの連休でもあり当然と言えば当然か。
先輩とは、仕事の話は脇においておいても、話すことはいろいろある。
一晩語り明かすほど若くはないのだが、いろいろしゃべっていたらあっという間に時間が過ぎてしまった。