こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

安全保障と災害救助

2015年09月11日 | 日々思うこと、考えること

久しぶりにみる青空、窓を開け昨日までと違う、少し乾燥した空気を感じる。身支度をして、朝食を採りながらテレビのニュースを見る。ここまではいつも通りの朝だけど、今朝は新聞記事もテレビニュースも今回の記録的な豪雨の被害を報じている。北関東に甚大な被害がでてしまったのみならず、残念ながら今日になって宮城県でも堤防が決壊して、被害は拡大してしまったようだ

テレビでは洪水のなか、家に取り残された人が救助される様子が映し出されていた。風雨の強い中、自衛隊のヘリコプターが決死の救出作業を行っていた。無事救出された人はみな喜びを口にしていた。

軍隊というのは、戦うだけでなく、戦いながら生活をしたり、兵站を延ばしたりと、武力以外の機能も備えている。それらの機能は災害救助に大いに役立つものである。だから、日本の自衛隊も災害救助には大変な力を発揮して、これまでにも多くの国民の命を救ってきた。今回の被災地の復興にも大変な力を発揮してくれるだろう。

一方、自衛隊の軍事力、これはどう有効に利用すればいいのだろう。国土防衛のために、武力を行使することはやむを得ない。なぜなら、相手は話の通じる人ばかりとは限らないからだ。

ただ、今回の国会で成立を目指している、集団的自衛権の行使など、直接日本の国土に攻め込まれたときとは違う状況での武力行使が問題となっているが、これはどうしたらいいのだろう。先の総選挙で、選挙権を行使した国民の一人としては選挙結果に従うしかないと思うのだが、改めて考えると、難しい問題だと感じる。

安全保障上の問題に答えはないが、テレビで見た人命救助に活躍したヘリコプターが、紛争に巻き込まれ、人を攻撃することに従事してほしくはないと思うのだ。

誰かが決断するしかない
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