こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

低気圧のせいで頭が痛かった

2023年04月30日 | 日々思うこと、考えること
午前中は前線の通過で大嵐。
そのせいで頭痛がひどかった上、先日来の喉の痛みも酷かった。

先週、薬屋をうろうろしていたら、低気圧などで不調を感じる人への薬、なんてのがあって、ちょっとびっくりしたと妻に話すと、

 最近、やっと気象病のことが取り上げられるようになったのよね

とのこと。
思い起こせば、妻は低気圧に弱かったが、どうやら私もそうなったようだ。
これまで気を遣ってやらなかったのは申し訳なかった。

が、せっかく家にいるのだからと、妻と二人で部屋の模様替え。
久しぶりの力仕事でヘトヘトになった。

午後には雨は上がって、気圧も高くなって元気になった。
まだ、冬場の扱いで元気のなかったのプルメリアの場所を移したり、ウンベラータの植え替えたりとかするうちに夜になった。

明日からまた仕事。
最近ちょっとナーバスになっていて、あれやこれやを考えると行くのが嫌になる。
そうはいっても、仕事は仕事、電車は空いているだろうからと期待してなんとか頑張ろう。
天気がよければ

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日本の病理医の器用貧乏と日米格差

2023年04月29日 | 電脳化社会
大型連休が始まった。
この土日は完全オフ、このところの忙しさと気温の変動で疲れ切っていた体を休めるにはちょうどいい。
庭の花木の手入れと掃除、アイロンがけなどしてゆったり過ごした。

先日の日本病理学会総会でのある講演で、ある大学の病理の教授が、

 日本の病理医はどんな臓器の診断もこなすことができて優秀ですが、それは病理医の数が少なくて仕方なくやっていることなんです。

 米国では、病理医の数は豊富で、いずれかの臓器の専門家として(スペシャリティーをもって)診断しています。

と話していた。
そう、日本では病理医の数が少なくて、ほとんどの病理医が”何でも屋”となっている。
それぞれの病理医の力量はそこそこ高いものの、専門的に何かの臓器に特化し、深化することはできない。
その教授は、IT技術を使って、病理医をオールジャパンとして、コンサルタントスペシャリストを養成していくようなことはできないかということを言っていた。

私もそれには賛成で、遠隔病理診断システムを活用して、”ちょっとわからないこと”が相談できるようになったらいいと思う。
ChatGPTは今後の外来診療を大きく変えていくだろうが、医療の世界はIT技術をどう利用していくかでまだまだ大きく発展していくだろうし、その使いようがますます大事になる。
ナントカとハサミは使いよう

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大谷翔平とWBC日本代表の活躍と褒章受章

2023年04月28日 | スポーツ・健康・ダイエット
目が覚めると、爽やかな晴天。連休明けの5月8日に、新型コロナがインフルエンザと同じ5類の扱いとなるそうで、少なくともマスクが必須の状況ではなくなりそうだ。
そうはいっても、先週の冷え込みで崩した体調はやっと元に戻ってきたぐらいで、こういう気温の変化には今後も注意が必要。
なんといっても年なので。

今日はエンゼルスの大谷翔平がアスレチックス戦で先発だと、起きがけの頭であってもこういうことはすぐに思い出し、急いでテレビのスイッチを入れたら、3回の裏。
大谷自らが口火を切った大量5得点。
今日も大量援護に守られて、安泰楽勝かと思ったら4回表に、ピッチコムが不調のようで帽子に手をやりあれこれしたあと、死球、ワイルドピッチの末、2本のホームランを打たれ、追いつかれてしまった。
あれは、大谷が、まあ仕方ない、とでも不良のまま投げたのではないだろうか(大谷はこれは関係なく、手のサインでも同じようにしたい、と言っているようで、これがまた前向きでまたすごい)。
さしもの大谷も機械の不良とあっては実力を発揮するのは難しい。
その後はおさえて、突き放し、監督からの握手を断り本人は投げたかったようだが、勝利投手の権利をもったまま降板、次ホームランを打ったらサイクル安打だと期待しつつ仕事に出かけた。
職場につく前に、サイクル安打は逃したものの、なんとか逃げ切っての4勝目とのことでホッとした。
これで、今日の仕事にも身が入る。
去年のエンゼルスだったらこのまま力なく逆転負けしていたかもしれないのに、今年の変身ぶりには驚くばかりだ。
レッドソックスとの草野球のような試合もあったし、今日も肝心なところでエラーがあったみたいだが、チームにはこれまでになかった緊張感がある。
この分なら、あの悪夢の14連敗の再来もないだろう。

それにしても、WBC以来の大谷の影響力というのはすごい。
素人目に見ても、WBCによって野球の面白さが再認識されたのはいうまでもない。
細かい駆け引きは別として、結局のところ必死に頑張ることでしか勝利を得ることはできない。
スーパースター一人でも勝てないものの、そのスターがいてこそ最後の最後に勝つ。
さらには、一流のライバルの存在。
大谷対トラウトというのは日本人にとってはよく知っている選手同士の対決だから余計に分かりやすかったが、これがジャッジやゲレーロJr.であっても同じように盛り上がっただろう。

WBCの盛り上がりは、そのままレギュラーシーズンでも続いていて、NPBはもとより大リーグの人気も回復したという。
これは、WBC戦士の牽引力無くしては語ることはできないだろう。
ネットニュースでは、大谷とレッドソックスの吉田の一挙手一投足を掲載していたらそれで済んでいるように見える。
世の中の流れなんていうものはこんなことで簡単に変わってしまうものなのかと思うが、これぞスポーツ、とくに野球の持つ力なのだろう。

そして、


というニュース。
野球界のみならず、世界の野球に影響を与え、歴史を作ったし、何より沈みっぱなしの日本人に元気と希望をもたらしてくれたという点で、彼らの活躍は受章に値するものだった。
好試合を望む

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難しい日本語で書く病理診断書

2023年04月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
台風一過といった感じの雲ひとつない空。
空気も清々しく、元気が出る。
こんな日は、予定は何があるかと、時間を算段しながら考えるのも楽しい。
今年の大型連休、前半は比較的天候に恵まれるようだが、後半はあまり良くないようで残念。
お天気の神様が気分を変えてくれることを願うが、スパコンの予想を覆すのは無理だろう。

最近、日本語の間違いが多い。
私が日本語を書く機会というと、ブログのエントリーと病理診断報告書がほとんどだ。
ブログをいい加減に書いているつもりはなく、少なくとも文章として成立していることを確認するまでは推敲しているのだが、最後のところでてにをはが抜けていたり、変換ミスを見過ごしていたりする。
いったん書いて、推敲し、アップして、その後も少しずつ出直しするが、そんなときにミスに気がつく。
毎日書いていれば、そんなのあっても仕方ないかもしれないが、どうもこのところその頻度が高くなっているように感じる。
気をつけないといけない。

ブログのエントリーの書き損じなら、私が恥をかけば済む話だが、こと病理診断となると話が違う。

私の診断書は、ごく普通に、診断タイトル、と、コメント(所見)とに分けて書いている。
診断タイトルは、英語、コメント(所見)は日本語(英語混じり)だ。
書き上げたら、最後にスペルチェック(医学用語対応)を行って終える。
一応その時には文章を読み直しているのだが、たまにおかしなことになっているのに気がつき、慌てて直す。
腎臓病や炎症性腸疾患の方のように、年余にわたって繰り返し生検をするような方だと、それまでの全部の組織(既往生検組織)をその都度見直すが、併せて当時の診断書を読み返すと下手くそな文章にがっくりくることがある。

患者さんから採取した組織を見ての画像情報を病理診断書に言語化するのが病理医の仕事で、私はそれを日本語で表記している。
診断書を英語で書いている病理医は少なくないが、診断書を読む臨床医のほとんどは日本人なので、病理医の意図するところが確実に伝わるのか心配になるし、日本語を母語とする人であれば、日本語の表記は瞬間的に頭に入る(これはどの言語でも同じ)。

英語での表記は日本語よりよほど簡単だ。
単語、イディオムはそれなりにあるが、英語のアルファベットはA〜Zまでの26文字にすぎない。
この組み合わせでできる言語と漢字仮名まじりの日本語とでは表記の困難さは異なる。
日本語は複雑で難しいのだ。

その日本語で私は日々汲々として診断書を書いている。

今日のタイトル、

 難しい日本語で書く病理診断書

にしたって、日本語が難しいのか、診断書を書くのが難しいのか、診断書の内容が難しいのかよくわからない。
こういう部分をAIは解決してくれるだろうか。
それとも、AIが英語に変換してくれるようになるのか。
でも、それを解釈するのは日本語を母語とする、病理医、臨床医であって、AIの書く診断のみで理解を十全なものとするのは難しそうだ。

ところで、日本語は世界で一番難しい、といわれているが、それはそれ、私たち日本人にとっては母語なので、そのことが日本人の優秀さの尺度とはならない。
ろくな日本語を使えない人はいくらでもいるし、そもそも私もしょっちゅう間違えているので、こんな悩みを書いてしまうのだ。
表現は平易に

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病理医の慢心は病院のレベル低下に直結する

2023年04月26日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
朝からの大雨は一日続くような勢いだったが、幸い、夜にはあがって傘の世話にはならずに済んだ。
このところの寒さのせいか、電車内でも咳き込む声が聞こえてくるし、心なしか一時期よりもマスクをしている人が多い。
かく言う私も、喉が痛いのでマスクをして保湿に努めている。
さすがに今朝の横須賀線には暖房が入っていた。
暖かくて快適で、これならもうちょっと早くから入れてくれてもよかったのにと思う。

ブログではこれまでに何度も病理医という仕事について紹介してきた。
そこそこ長く書いているが、この間、病理医を辞めようと思ったことはない。
これまでには相当嫌な思いをしたこともあったが、仕事としての病理医を辞めようと考えたことはなかった。
もちろん、いい年までやって、それなりのキャリアを積んでいたし、養わなくてはならない家族もいたから、臨床を一から始めるというリスクを取ることはできなかった。
だが、病理医を続けるため、職場が嫌なら他所に行けばいいと思っていたし、実際、こちらから辞めたこともあった(先方は追い出せたと思っているかもしれないが)。

私は病理診断という仕事が好きなようだ。
標本に半ば格闘するように取り組み、わからない時にはあれこれ本や論文を渉猟し、高名な病理医のコンサルトを仰いだりして病気の本質に迫ろうとする仕事。
言葉にすると大袈裟に聞こえるが、そう大したことをしているわけではない。
まあ、私なりには頑張っている。

将来は外科、産婦人科、小児科、精神科などを考えていたし、なにも人間が嫌いで病理医になったわけではない。
たまたま、父(内科医)の勤務先に非常勤で仕事に来ていた病理の先生が、私の医科大学のスタッフとして赴任され、その後知り合い、病理学の魅力を聞いているうち、研究の道に進もうと考えたのだ。
それに、勉強嫌いだった私が嫌でも勉強するようになるには、勉強が仕事になる病理医は魅力的だった。
研究者として大成はしなかったが、病理医としてなんとかやってくることができたし、もう少しやらなくてはならないことがある。

私にとって、一人で病理診断をしている時が一番気楽で幸せだ。
一人病理医というと良くないイメージがあるが、私は院内唯一の病理のスペシャリストとして大切にされていたのはそう悪いことではなかった。

ずいぶん昔、病理医として一人立ちし、外の病院に初めて出されてしばらく経った頃、今でも恩を感じている大学時代の指導教官だった先生に、

  健ちゃん、、、先生以外に病理のこと知っている人が病院内にいないからって、勉強しないで仕事を疎かにしちゃダメだよ。

と、釘を刺されたのは今でもよく覚えていて、ことあるごとに戒めとして蘇ってくる。

スーパースペシャリストである病理医の慢心は病院のレベルの低下に直結する。
そんなことを自覚しながら日々送っているなんて、患者さんは誰も知らないし、事務方もあまりわからないだろう。
臨床医のように多くの人からの賞賛を得ることはないものの、臨床医がドアをノックしながら、

 先生、ちょっといいですか?

と言ってきてくれるごと、正直、嬉しさを感じる。

気張るつもりはないけれど

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病理医はスーパースペシャリストでないと

2023年04月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
3月並みの気温に戻ったとかで、肌寒い日が続いている。
このまま夏に向かってしまうのではないかという心配は杞憂に終わったが、今度は体調管理が大変なことになっている。

先日、某大学の教授になった古くからの友人が、

  うちの(若手医師)二人はどんどん仕事をしてくれるんですよ。
  いろいろ割り振ってやらせるとあっという間に終わらせるんですよね。

と嬉しそうに話していたので、

  結構、今の若い人(医者)って、がんばらないでしょ、そんなにやらせて大丈夫なんですか

と尋ねたら、

  医者っていうのはスペシャリストなんですよ、がんばって自分の能力を高めなかったら患者さんの不利益になって、最悪命を奪うことになるんですよ、だから、(医者が)努力するのは当たり前のことなんですよ。
  それが嫌なら、少なくともそんなところ(ハイレベルの医療施設)にいちゃいけませんよ。

  あと、私は(臨床医として)、放射線科(の先生)と病理の先生はスーパースペシャリストであってもらわなくちゃ困ると思っているんですよ。
  だから、先生にも頑張ってもらわなくちゃいけないし、そういう病理医を育ててくださいね。

と釘を刺されて話は締めくくられた。
コロ健、影響されやすい性格で、大いに感心して友人の話を聞いていた。

病理医もピンキリで、病院全体をカバーするコンサルタントとして仕事をする医者になるか、簡単に診断の仕事だけをしているのとではずいぶん違う。
私は、どちらの医者だろうかと思う。
臨床医に対してAIを上回る診断を出してフィードバックする、カンファレンスのみならずいつもそこで臨床医とディスカッションのできるスーパースペシャリスト、ドクターズドクターとしての仕事をしているか。
それとも受けた検体の答えを診断書に書いて返すだけの自動販売機のような病理医か。
臨床医も馬鹿じゃないから、私がどちらの病理医かなんてことは見抜いているだろう。

結局、日々情報をアップデート(勉強)し、さらにはそれをよりレベルの高い診断に繋げていかなくてはいけない。
大変ではあるが、一度選んだ道だし嫌いでない道でもある、私は私なりに高みを目指していかねばならない。
検査でなくて診断

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女性の社会進出が本物となってきた時代に生きる

2023年04月24日 | 愛と女性とジェンダーと
先週の季節外れの暑さから一転、急に寒くなったせいか喉をやられてしまった。
熱は平熱のままだが、とにかく喉がいがらっぽい。
寒暖差には注意といわれていたものの、これほどとは思わなかった。
せっかく花粉の飛散が終わったところなのにマスクをして喉をいたわろう(花粉に関わらず世間はマスクが当たり前だが)。

統一地方選挙の後半戦は、自民党が薄氷を踏みながらも4勝1敗(衆院3勝、参院1勝)と戦い抜いた。
このうち、山口の2人は旧来型の候補が勝ったが、和歌山と千葉そして大分では女性が勝った。
さらに、和歌山は維新。
維新の躍進は本物となったし、女性の政治進出も日常の風景となった。
日本の政治に地殻変動が起こりはじめた。

こと、女性の躍進は政治の世界だけの話ではなく、医者の世界も同じだ。
医学部に入る女性はほぼ半分に達していて、科によっては女性の方が多い。
出産、子育てがあるので、女性医師はつかいにくいという考え方を持ち続けていては科として存続することも難しくなってきた。
科として発展させるためには女性医師からの要求を実現させていかないとならない。
そして政治、医者だけでなく日本式家族観も変えないといけなかなってきた。

昔はよかった、というのはあるかもしれないが、今生きている人が考えること、望むことが実現される方がストレスは少ない。
その先にあることが、良いのか悪いのかではない、そうなっていくことを若い人たちが望んでいるのだし、女性の社会進出により、そう望んでいる人が社会の半分に達しているということを、年長者は受け止めなくては、世の中についていくことなどできそうにない。
自民の敵はもう維新

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残りの人生、あと7000日あまり、長いようで短いようで

2023年04月23日 | わたしのこと
80歳をちょっと過ぎたあたりで亡くなる人が最近多い。
いや、日本人男性の平均寿命が84歳だから、80歳過ぎで亡くなるのは当たり前で、こんな言い方をするのはナンセンスで、それよりはかつての有名人がそのぐらいの歳になって亡くなっているということで、いよいよ自分もそういう歳に差し掛かってきているのだと感じる。

60歳前に亡くなるとまだまだ若いのに、70歳前だとまだ若かったのに、70歳を過ぎるともうちょっと長生きしてくれたらよかったのに、と言われるが、80歳を過ぎると、まあねとあまり論評されなくなる。
自分のことを考えると、寿命が最後の4分の1、すなわち第4コーナーをいよいよ回るところだと思うと、ゴールラインが見えてくる。

人並みに生きて、あと20年。
花見もあと20回程度かと思うと、ずいぶん短い。
あと、7000日あまり、どう生きるかね。
自分なりに有意義に

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世の中は変わり続ける

2023年04月22日 | 日々思うこと、考えること
昨晩、高校の同級生と渋谷で飲んだ。
ただ飲んだのではなく、還暦記念の同窓会の打ち合わせで集まった、といっても妻はなかなか信じてくれないが・・・。

それにしても、渋谷近くの中学に入学してから50年近くたってもいまだ渋谷のあたりをうろうろしていることになるが、いよいよ東急東横店が無くなった姿を見るとずいぶん変わったものだとしみじみ思う。

世の中はこうしてどんどん変わっていく。
私も変わっていかねばならないのだろうが、なかなか簡単に変わることはできない。
それがいいのか悪いのか。
A rolling stone gathers no moss.

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原稿がブログのようになってきた

2023年04月21日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
あたたかい、というよりは暑い日が続いている。
冬から一足飛びで夏のようになってしまい、服装の調整が難しい。

来月、講演で1時間ほど話す機会がある。
コロナ中は、たしか講演など1度か2度だったし、それもオンラインで、なんだかしゃべった気にならなかったしよく覚えていない。

今回は対面で、ちょっと緊張しているし、人前での話し方を忘れてしまったが、それはその場に立てばなんとかなるだろう。
講演に関しての勤務先への届けは依頼状が届いた時点で早々に済ませておいたのだが、そのほかのことはまだまだと、おうように構えていたら、抄録と略歴を今日までに提出しろというメールが来て慌てた。

そんなわけで、今朝のブログタイムは抄録書きに充てた。
もうちょっと時間がかかるだろうと思っていたが、昨日のうちにアウトラインを書いておいたおかげもあって、案外早く仕上げることができた。
あとは推敲して文章を整えたら終わりで、今日中に送ることができる。

抄録を書いていてこれじゃあブログ書きと同じじゃないかと感じた。
日々のブログのエントリーにどことなく似通ったコロ健オリジナルの文章を読むと、これを捻り出すのはまだまだAIにはできないことだと、なんだかホッとした。
推敲はしっかり

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人類は技術革新にどこまでついていくことができるのか・・・下/結局は自分自身

2023年04月20日 | 電脳化社会
昨日からの続き)
こういうテーマは次から次へと話がとんで、オープンエンドとなって私にはこれをまとめる力はない。
話のキリがないというわけではないが、人類の営みがそんなものなのだから仕方ない、今日で一応切りをつけたい。

昨日、一昨日、Suicaとスマホと量子コンピュータとチャットGPTと考えてきて、では、最後に考えなくてはいけないことはなんだろうか。
相対性理論が核爆弾の開発につながり、湯川博士、朝永博士らの物理学が今や量子コンピューターにつながっているらしいが、物理音痴の私にはあまりよくわからない。
子供の頃、ノーベル賞は知っていたが、理論物理学なんていうものが実生活に浸透するようになるなど考えたことはなかった。
だがこの歳になって、学校教育の大切さがよくわかる。
算数・数学、国語をよく勉強し、論理的思考とそれを応用した言語化能力をしっかり養成する。
さらに、国家、世界に役立つ人間になるために社会、理科を勉強して世の中の仕組み、自然現象を理解するようにならなくてはならないということがわかる。
それでも、一般的教養の持ち主が先端の技術革新についていくのは難しい。

私の実生活では、短い人生の何割かに当たる時間を費やしてまで少なからず不愉快な思いをしながら通勤電車に揺られ、職場では理解しようのない人に囲まれながら仕事を続けているが、そういう点では自分が技術革新の恩恵に浴しているということをあまり感じないのだ。
それはSuicaにしてもスマホにしても便利なツールだが、これらがなくても”やっていけていた”頃を覚えている人間としては、なくてもいいんじゃないか、考えてしまうからではないか。

便利になった社会に生活しているはずなのに、人間生活の苦労は一向に軽減されていない。
AIは人間関係の悩みに対してコメントを与えてくれはするが、それを解決に導いてはくれない。
あくまでも自助努力が必要で、AIは代わりをしてはくれない。

そうすると、技術革新とは人間の営みを本質的に解決してくれるものではなく、自助努力を忘れさせてしまうなどということを考えると、ある意味不必要なものかもしれない。

そもそも、人類はなんのために進歩を目指しているのか。
それは当初命を生き存えさせるためだったのだろうが、地上最強の存在となった今でも、それを継続させているのは、もはや人間同士の生存競争のためにほかならず、それはどの程度必要なことなのか、私には落としどころを明示することはできない。
このテーマ終わり
結局自分の頭で考える

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人類は技術革新にどこまでついていくことができるのか・・・中/AIとChatGPT

2023年04月19日 | 電脳化社会
昨日の続き)
気温上昇の話題があちこちから聞こえてきて、もう、30度越えの真夏日に達したところもあるとか。
地球温暖化は確実に進行しているが、その原因が、単なる周期的なものであるのか温室効果ガスによるものであるのかの確証はない。
可能性を否定できないということで、温室効果ガスの削減を行うのは間違いではないが、絶対に正しいとも言えない。
人類文明の進歩というものが、人類にとって果たして正しいものなのかどうかの検証は人類がこの世からいなくなってから行われることで、人類自身がそれを評価することは未来永劫あり得ない。

このところ巷はChatGPT(チャットジーピーティー)の話題であふれている。
NHKが盛んに取り上げているだけなのかもしれないが、わずか4ヶ月前に公開されたものがこれほど話題になるのだから、私たちが真剣に考えなくてはいけない”進歩”の一つにちがいない。
どんなことに対しても答えを見つけてくれるたいへん便利な仕組みで、
・ポインセチアの剪定
・家族円満の秘訣
・関西人相手の講演のコツ
なんてものを入れてみると、わかりやすく説明してくれる。
それぞれの深いレベルでの専門家ではないが、そこいらの素人考えよりはよほど役に立ち、これに肉付けしていったら、立派な論考が書けるに違いない。
大学などではChatGPTの利用の是非について喧喧諤々の議論が行われているようだが、たしかにこの機能をさまざまに利用していったら卒論程度は楽勝だろうから、教官は大変だ。
でも、教官だってこれを利用するに違いない。

ハゲタカジャーナルなどと呼ばれているようなものでも、金さえ出せばすぐにオンラインに載せてくれるという点で、これを利用する研究者は少なくない。

この技術を利用していったら全ての職種において”不要”な部分があらわになる。
早晩、ネット上にあるありとあらゆる情報・・・文字、画像、音楽・・・が統合されるだろうから、そうなった時にそれまで”不要”だったことが切り捨てられていく。
そうなると仕事が無くなるということを危惧する人がいるが、それはちょっと違う。
劇的な技術の進歩により、機械は今の人間まで追いついてきているが、それはあくまでも”肉薄”してきているだけだ。
機械が蓄積、利用できることは人類の歴史であって、そのさきにある新規のものは無く、人間と同等もしくはそれを追い越すということはない。

さまざまな分野の技術革新はそれこそ日進月歩で、1日単位で新規のアイディア、論文が出されているという。
時代は急速な勢いで変容しているのだ。
何がデジタルで、何がアナログなのか、それぞれの存在意義はなんなのか、あらゆるものが混沌として一つの塊となって転がる中で、自分の立ち位置が一体どこにあるのかを常に確認していなくては、あっという間に取り残されてしまう可能性がある。
(明日に続く)
自分の頭で考える

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人類は技術革新にどこまでついていくことができるのか・・・上/Suicaとスマホとコンピュータ

2023年04月18日 | 電脳化社会
出勤前にモバイルSuicaをチェックしたら、消えていた。
こういうことは時々あって、その都度極端にうろたえる。
なにせ、片道でもバカにならない運賃で、定期券が使えなかったとしたら大変な出費となる。
せめて、カード式のものを使っていたらいいのだろうが、スマホさえ持っていたらなんとでもなるようになってしまっては、以前の不便さに戻ることなどできない。
家にいる間にこんなことをするからいけなかったのかもしれないなどあれこれ考えながら、スマホの電源を切って入れてを繰り返したら、なにごともなかったかのように復活して、ことなきを得た。

中学校に入学して以来、途中ブランクはあったものの40年以上定期券というシステムのお世話になっている。
紙の定期券が、磁気式の自動改札に差し込むようなものとなり、今やSuicaはスマホに入って、出入りする時は体をひねって腕時計でピッとやっている。
早晩顔認証システムが進み、手ぶらで改札を通過できるようになるのだろうが、そのころまで私は通勤というものを続けているだろうか。
紙の定期券を駅員に見せて通過していた頃は、そのシステムが理解できたが、いまや一体何が起こっているのか全くわからない。
われながら、この変化によくついてきていると感心してしまう。

病理診断の分野でも、HE染色という基本染色で診断をしていたのが、免疫組織化学という、細胞内のタンパク質を検出・可視化する方法の出現によって診断技術が劇的に進化した。
今は、遺伝子診断の時代で、腫瘍細胞における遺伝子変異を検出し、診断・治療を行うようになってきている。
原理はわかっているつもりだが、機械の中で行われている検出系についてはもうさっぱりだ。

3月に国産量子コンピュータ初号機がいよいよ始動したそうだ。
従来型のコンピュータは、古典(!)コンピュータといわれるそうで、それほど能力が違うらしい。
説明を読んでもよくわからないが、医療分野での利用にも期待され、創薬にも活かせる可能性があるそうだ。
当然、遺伝子解析にも利用できるだろうから、ヒトの誕生から、成長、老化、腫瘍発生など多方面の研究が一層進むだろう。

昔、自然科学の目的というのが、さまざまな現象を研究解析し、最終的には一つの原理に収束させること、というようなことを聞いた覚えがある。
今は、さまざまな学問、技術が四方八方に発展している状況だが、量子コンピュータのようなものが次々と出現していくことで、人類はより進歩していくだろうし、真理なるものに近づいていくことができるかもしれない。
明日に続く)
それは最後の審判か

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目の前にある危険を意識する

2023年04月17日 | 日本のこと、世界のこと
先週後半は学会出張だった。
それなりに多くの知識・情報を仕込むこと、人脈を再確認することができて有意義だった。
学会の持つ、権威主義、アカデミアとの彼方彼方の格差、そういったことに対し、不満や疑問を持つことよりも、会員すべてに開かれた民主的な場であることを維持している学祭の場から逃げることなく、肯定的に捉えることは必要だ。

もう40年以上も前の作品になるが、タクシードライバーという映画がある。
マーティンスコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演、ヒロインはジョディー・フォスターという、なんだかとてつもないメンバーで、テロへとかきたてられる主人公の心の闇が描かれた名作で、カンヌ映画祭のグランプリを受賞している。
中学生の時だったと思うが文化祭で上映されたのを、体育館でパイプ椅子に座って観て以来、人生の中で忘れることのできない映画の一つとなった。

今回の岸田首相への爆弾テロ事件を知って、あの映画を即座に思い出した。
日本にも昔からテロ、暗殺はあって、多くの人が命を落としてきた。
それらはけっして許されるものではなかったが、一応、理由というか動機らしきものはあった。
あの犯人についても、動機や社会的背景について、理由をつけていくのだろうが、他人が理解できる合理的(と思われる)理由のようなものは永遠に闇の中にあるままだろうし、そもそも理由なんてないかもしれない。

そして、今後も同じような、理由の無い事件がすぐにでも起こる可能性はあって、防ごうと思ってもきりがない。

なぜ、こんな社会になってしまったのかを個人的なレベルの視点から考えることはできないが、社会の視点から考えることはできる。

人を殺してはいけないという倫理観の欠如、怪しい人物が歩いていたのにそれへの声かけができなかった社会環境、日本式選挙スタイルと警備体制の限界、その他種々雑多な要因がある。
一つ一つを検証して潰していくことは困難だし、そもそも後戻りもできない。
それより今、まともな人間にとって大事なことは、そんなことを考えてしまう人間が身近にいるということを知っておくことだ。

日本という国が維持してきた倫理観とか社会的安全性という幻想はもはや失われ、人間同士の関わり合いというものが変容してしまったということを認識しなくてはならない。
一般民間人でも、テロや通り魔の対象になる危険性はあり、それは今目の前で起こるかもしれないという危機感を持っていなくてはならない時代になってきた。
幻想は捨てよう

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自分の居場所なりの生き方

2023年04月16日 | 生き方について考える
風は強かったものの、晴天の1日。
鎌倉では、鎌倉まつりが開催されていて、鶴岡八幡宮では流鏑馬が行われたはずだが、人混みが嫌で、観にいかなかった。
流鏑馬は4年ぶりになるそうだが、コロナで失われた時間の大きさを改めて実感する。

そんなわけで、今日は1日、庭の手入れやそのほかあれこれ家のことをして過ごした。

そうこうしていると自分の居場所がここだと感じる。

生きていると、人と自分を引き比べてしまうが、自分の居場所がどこかということを自覚すると、人は人、自分は自分ということがわかる。

いいじゃないこれで

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