こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

弟の体調不良

2015年09月17日 | 家族のこと

私の二つ下の弟はダウン症で今年50になった。その弟の体調が少し悪かった。一時期、飲まず食わずとなってしまったので、ずいぶん心配した。

今夜は、少し息抜きをしてほしいと思い、両親を実家から追い出し、私が留守番に来ていた。弟の調子はすこしずつよくなってきていて、今夜、動けなくなってから初めて手洗いに行くことができるようになった。ホッとした。両親も喜ぶだろう。

ダウン症の人の程度は様々で、先天性の病気(心臓病が多い)や白血病などダウン症の人のかかりやすい病気がある。幸い弟はこういった病気にはならずこの年まで元気にやってくることができた。そのせいもあるのだろうが、いざ弟の調子が悪くなった時の対応がわからなかった。

もちろん、熱が出るだの、心音とか、呼吸音が悪くなるだのといったことだったらわかるのだが、今回はそのようなことは無かった。症状からは免疫異常を含めいくつかの疾患が考えられたのだが、確定診断は困難で、結局、”どうも”なにごともおっくうだったようで終わりそうだ。

ダウン症の人のなかにはミュニケーションをとるのが比較的容易な人もいれば、そうでもない人もいる。弟は、授産施設で働くことができたぐらいなので、意思疎通はずいぶんできたほうだったが、今度ばかりはいろいろと難しかった。

おふくろは、弟がこんなことになって、誰か同じような経験をした人がいないかと、ほかの高齢のダウン症の人の親御さんに相談したようだったが、結局、どのように対応したら良いかはわからなかった。人それぞれだし、このような人のこういったことへの対応方法の情報というのが集まっていないらしい。

弟のような人の高齢化が進んでいる。その親は同じく高齢であり、そういう家庭への対応というものを考えないといけない時期に来ている。

難題山積 
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