こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

「献立アプリ」第10話・・・ワゴンはどこへ行った

2019年07月31日 | 料理・グルメ
第9話からの続き)
すべてのワゴン販売が駅ナカから消えたというわけではなかった。「献立アプリ」で”連絡を取りさえすれば”出現してた、私と妻にとって”便利な”というか”使い勝手の良かった”ワゴンだけが消えただけだった。というのも、もともと常設店のような感じで店を開いていたカバン屋とか本屋、アクセサリー屋のワゴンは、事件後の現場検証が終わった前後からまた店を開いていたからだ。ではなぜ、食材(およびペットの餌)の店だけが消えたのだろうか。
あの店は、なにか特別な店だったのか。もちろん、いつもいつも都合よくわが家の食材を準備してくれていたのだから特別に決まっているのだが、では、どうしてそんな特別なことができたのか。
私たち夫婦の少なくともどちらかが食べたいと思ったものを予測することなどはたして可能なのだろうか。それにペットの餌。そもそも私たちがペットを飼っていることなどどうしてわかるのだろうか。疑問は大きくなるばかりで、いっこうに答えらしきものは見つからない。
でも、あのワゴンが、私たちの夕食のことを知った上で用意されていた、すなわちもう、私がキムチを買うとわかっていて、その私を待ち受けていたとすれば答えは簡単だ。

あの日の晩にキムチを食べる予定だった人が居合わせていたのだとしたら、そのことが証明される。そうだ、あの場所にいた人に、その日の晩のメニューを聞けばその謎が解けるかもしれない。
私は、警察の事情聴取を待つ間、何かあった時のためにと連絡先を知らせ合った何人かの人に連絡を取ることにした。しかし、6人の人と連絡先を知らせ合っていたのだが、その誰とも連絡を取ることができなかった。
一体どういうことか。メールアドレスと、電話番号を交換していたのだが、そのいずれもが3日経っても通じない。警察に被害者の方と連絡を取りたいと言ったのだが、個人情報だからそんなことは無理だと、けんもほろろに断られてしまった。
SNSを使って、それなりに呼びかけてもみたが、上手くいかなかった。もちろん、みんな犯罪被害者な訳だからそんなに簡単に返事をしてくることなどない。1ヶ月ほどあれこれやってみたが、誰からも返事はなかった。

どこへ?

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第11話に続く

優しい彼、意地悪な私

2019年07月30日 | 日々思うこと、考えること
8年前、一緒に仕事をしたことのある(今より8歳若かった)病理の先生と、また一緒に仕事をしている(スイカの切り方   2011/7/30)。同僚になってくれたきっかけは偶然が重なったからだけど、一緒に働けることになってよかった。もう、立派な中堅病理医で、実力もあり、頼りにしている。

それはさておき、先日科内のミーティングで職員用の休憩室が作られたという話があった。
そこで、隣に座っていた彼に、「こういうところって、掃除の人とかがすぐ占領しちゃうんだよね」、と囁いたら、彼は、「そうですね、あの人たちは座って休めるところが無いですからね。」と応えた。
なんて優しいのだろうと、思わず「先生は優しいんだね」、と、肩をたたいてほめてしまった。まあ、そんないい人だから、同僚に迎えたわけなのだけど、それに対して私の底意地の悪さは一体なんなのだろう?また、例によって自己嫌悪に陥った。

たしかに、落ち着いて考えたら私にだってわかることだ。自分自身若かった頃、自分の場所など無くて、職員談話室という大学病院の休憩室に入りびたっていた(30年近く前は喫煙もできた!)。その時の光景が頭をよぎったのかもしれない。でも、あそこは、職種ごとに住み(座り)分けていた。そもそも、意地悪く考える必要などなかった。
だけど、私はそこに至る前に浅はかな考えを口にしてしまった。彼のような想像力の豊かな人のことを見習い、人に優しい人間に私もなりたい。

毎日、少しずつでも

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まだ明けてなかったんだ

2019年07月29日 | 日々思うこと、考えること
3、4日前に梅雨は明けていたと思っていたのだけど、どうやらそうではなかった。昨日、東海地方の梅雨明けが宣言され、関東地方はまだだということでびっくりした。
今日やっと関東甲信越地方の梅雨明けが宣言された。

そうしたらいきなり猛暑。3、4日前の青空の日はこんなに暑くなかった。やはり梅雨は明けていなかったのだ。
こんな暑さを思い出し、やっぱりオリンピックは無理なんじゃないかと思うが、決まってしまったことだから仕方ないのか。
だって、すごく暑いよ・・・日本の夏。みんなこの極限的に暑い夏を忘れていたわけじゃああるまいし。
さて、まあそんなこと言っていても仕方がない。来年のことを言えば鬼が笑う。
私もヘトヘトだけど、もうしばらくは忙しい。気を引き締めて頑張ろう。
それにしても、曜日の感覚がない。まだ月曜日か・・・。

明日は火曜日

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暑かった、けどそれなりに楽しかった一日

2019年07月28日 | 家族のこと
明け方の少し強めの地震で目が覚めたが、風邪のせいか、疲れのせいか、またすぐ眠った。
久しぶりに8時過ぎまで眠り、起きたら外はいい天気。少しムシムシしてるけど、梅雨の頃を思えば風はよほど心地よい。
そのままのんびりしていたかったのだけど、午後から都内で研究会議があって、昼にはでかけた。
鎌倉駅には今日もたくさんの人が降りて来て、私はその人の波に逆らってホームに向かう。ニュー鎌倉ホテルの横に新しい建物ができている。鎌倉駅の周りに少しずつ高い建物が増えてきてしまい、空がどんどん狭くなってきていてとても残念。

外を歩くととても暑いが、会議室では冷気が頭に直撃で寒かった。ジャケットを着ていってよかった。

先日、誕生日を迎えた息子が帰って来て、夜は誕生日会。昼間に横浜まで出かけていた娘も間に合った。いくつになっても、子供は子供だ。親父も私のことはそんな風に見ているのだろうか。

25歳と聞き、一緒に仕事をしている若い人たちのことを思い出す。我が子ながらずいぶん若いものだと改めて思う。

疲れは取れないが

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なんとか乗り切った

2019年07月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日は早々にブログを切り上げた。じつは、一昨日からひどい鼻風邪で、ティッシュを両方の鼻に詰めて仕事をしていた。今週は難しい症例があり、いつも以上に仕事が立て込んでいたのだが、講演のため、キリのいいところを見計らって終業の1時間ほど前に病院を出た。
講演会場へ移動する前に、駅前のドラッグストアに寄り、薬剤師さんに、”風邪をひいてしまって、鼻水が止まらないので、適当な薬はないか”と相談して、薬を選んでもらった。ドラッグストアの隣のコンビニで水を買って、すぐに飲んだ。薬のおかげで、午後7時からの講演で、”鼻水が急に垂れてくる”、というようなことは起こらずに済んだ。
その講演の方はというと、これまでにも話したことのある話題に、新しいスライドを加え、並び順も手直ししたものを1時間ほどしゃべった。スライドは113枚。私の話を聞きに着てくださったのは、臨床医50人ほど。薬の影響で、若干ぼーっとしていたが、話すうちに元気も出てそれなりに話し切ることができた。みなさん熱心に聞いてくださり、話甲斐のある会だった。まあ、われながらよく乗り切った。
ヘトヘトになって家に帰り着き、ビールを飲んで、昨晩はぐっすり眠った。ここのところ眠りが浅かったのは無意識のうちに緊張していたのだろうか。 この先、講演とかそんなのの予定はしばらく無い。まあ、たまたまモテ期だったわけで、これから普通の病理医に戻ることになる。地に足をつけた仕事をしていこう。

ドラッグストアの薬剤師さんが、”風邪をひくというのは、体が疲れているからですよ”なんて言っていたけど、どうしようもない。まだ、しばらく丸一日休める日は無い。これ以上、体調を崩すことのないよう、せめて精神的にはリラックスしていたい。

今朝は台風の余波の大雨で目が覚めた。
雨の合間に出勤することができたが、無事帰ることができるか心配だ。
今朝も薬を飲んだので少し頭がぼーっとしているが仕事はシャキッと頑張ろう。

花火大会が心配

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今日は忙しくなるので

2019年07月26日 | 日々思うこと、考えること
幹事なんだからなんとか演題を出してくれないかと頼まれた某研究会の抄録を書いていたら、今夜の私の講演の準備がほとんどできなかった。とはいえ、私の話を楽しみにして、来てくださる方が一人でもいたら、私にはその方に応える義務がある。日中は当然の事ながらルーティンワークがあるので、通勤時間と昼食時しか準備する時間がない。
ということで、今日のブログはここまでにします。無事成功することを祈ってください。

落ち着いて

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たまたま買ったサイン本が芥川賞

2019年07月25日 | 読書、映画、音楽、美術
「こういうのが芥川賞を取るのかな?」と思っていたが、やっぱり取った。
今年の受賞作、「むらさきのスカートの女」。
2019年6月の読書記録」でも触れたが、サイン本ということに加え面白いキャッチに興味を持って買ってみた。表紙も異様だったし。そして、芥川賞受賞の報を聞いて、まあ妥当なのかなと納得した(公益財団法人日本文学振興会)。そして、偶然ながらサイン本を入手していたことはもちろん嬉しかった。いわゆる有名作家のサイン本というのを持つのは初めてのことだ。
サイン本ということのみならず、下に載せたとおり帯も変えられた。そういう意味でも大切にしよう。

朝刊に、今村氏の寄稿が載っていた。読んでみたら、題材は身近な経験を元にしていたようだ。コンビニにしても、お笑いにしても、芥川賞の世界観が身近なことをテーマにしていて、なんとなく小さい気がするが、そこが小説家としての原点、スタートだからいいのだろう。今村氏は寡作とのことだけど、プロとしてまた、いい作品を書いて欲しい。
個人的には、この作品が映画化された時にむらさきのスカートの女を誰が演ずるかにも興味がある。

私もがんばる!

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「献立アプリ」第9話・・・あれは誰だったのだろう

2019年07月24日 | 料理・グルメ
第8話からの続き)
駅での無差別傷害事件から一週間がたった。犯人の男の動機は未だ不明のままだが、その恵まれなかった生い立ちや、孤独な生き方などが紹介され、テレビではコメンテーターといわれる人物があれやこれやと無責任に感想を述べていた。重傷を負った人が快方に向かっているのは何よりだった。
近頃、このような事件が月に一度ぐらいの割合で起こっている。何か大事件があって、少し忘れた頃にまた別の事件。このようなことに対して、感覚が麻痺しつつあったとも言えたが、いざ自分が当事者となってみてあらためて、その理不尽さが心に重くのしかかってくる。私もPTSD(心的外傷後ストレス障害)になっているという自覚症状はある。そして、これは一生消え去ることはない。一人の犯罪者によって多くの人が有形無形に損なわれてしまうのだ。

私を救ってくれたワゴンの2人の売り子のうち、チマチョゴリをきた女性は毛糸の帽子の男に腕を刺されていたが、血は流れなかった。彼女の腕の肉に包丁の刃が刺さるのをたしかに目の前で見たのだが、どういうことだったのだろう。その時は、彼女が男をすぐに組み伏せてしまって、刺さった場所がよく見えなくなったからかと思ったが、刺さったままで抜かなかったからかもしれない。いずれにしても、あたりは血の海だったし、キムチダレで彼女のチマチョゴリは真っ赤だったので、それが彼女から流された血であったかもしれなかったが結局、よくわからなくなってしまっていた。
彼女が男を組み伏せてから、警察官が殺到してくるまでには少し時間があったが、もう1人の売り子・・・作務衣風の割烹着を着た男性・・・も加勢して押さえつけていてもうよく見えなかった。
その後、警察官が壁のようになってしまい何も見えなくなってしまった。
私はすぐにでも2人にお礼を言いたいと思ったのだが、ラグビーでいうモールのように警察官が密集した中にまで割って入ることはできなかった。それにまだ私自身が茫然自失、というか腰が抜けたようになっていてその場に立ちっぱなしだったということもあった。
結局、私は彼らに二度と会うことはできなかった。

それにしても、どうして彼らはあれほど勇敢に暴漢に立ち向かい、見事に組み伏せてしまうことができたのだろう。彼らは、朝鮮半島の出身かなにかで、テコンドーの有段者とかそんな人たちだったのだろうか。それとも、単に鉄道警察隊の隊員とか。でも、それだったら他人の売り物のキムチ桶を投げつけることなんてしないはずだし、そもそもチマチョゴリを着ている必要はない。
彼らは何者だったのだろう。キムチ販売に関係があることは間違いないのだろうけど、ではあのキムチ販売のワゴンは一体なんだったのだろう。
そこで、駅ナカで売られている商品をとくに考えなく、数点購入することにした。商品の製造ラベルに書かれている製造者を調べたらなにかの手がかりになるだろう。

そう思って、帰りにいつもの乗換駅でワゴンを探してみたのだが、見当たらない。
どうしたことかと、売店の人に聞いてみたら、一週間前の事件以来ワゴンは出ていないということだった。

店じまい?

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第10話に続く

希望を持って生きていくということは時としてとてもつらい、それでも生きていかなくてはいけない

2019年07月23日 | 日々思うこと、考えること
神奈川県で起きた障害者施設での殺傷事件から3年目の追悼集会があり、遺族代表の人の追悼文の中に、「希望を持って生きていきたい」というのがあった。京都アニメーションでの放火事件で失われたものの大きさについての特集もあった。
この数年のうちに残虐、悲惨な事件が次々と起こり、その度に多くの人の命が理不尽に突然奪われてきた。突然といっても死の際ではそれまでの思い出も、これから思い描いていた将来全てが消え去ってしまった。それぞれの方の思いはそれぞれの分があり、そこから広がる未来は無限にあった。
そして、それぞれの事件のあまりの悲しさ、無念さに夜中幾度も目が覚めてしまった。まともな感覚を持つ人間が、立て続けに起こるこのようなことを受け入れるのはとてもつらく耐え難い。

そして、そのつらさはずっと続く。
残された者たちは、そうして亡くなった方々の想いまでをも抱きしめて生きていかなくてはいけないからだ。

絶望の淵に立ったとしても、いつかは希望を持って生きていかなくてはいけない。
でもそれはあまりにも辛い。
それでも、起こってしまったことは変えようがない。それが現実というものだから。
残された者は、失われた命への追悼として、二度とそのようなおろかな、決して許されない事件、事故が二度と起こることがないように後世に語り継いでいかなくてはいけない。それは、戦争を起こさせないこと、原爆を使わせないことと同じだ。
いつかそういう世界が実現するという希望を持って。

希望とは未来を切り拓く力

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霧の向こうにはなにがある

2019年07月22日 | 日々思うこと、考えること
今朝の鎌倉は濃霧。
日本の将来も、世界の行方も、そして自分の人生そのものも五里霧中。昨日、国政選挙があったからだろう、そんなことをしみじみ思う。投票率は48.8%、二人に一人は投票に行ったことになるけど、やっぱり低い。
 
人生は大きくて長いトンネルの中を進んでいく、暗中模索。濃霧といっても、中が明るいトンネルはまだいいのかもしれない。
 
 
遠い将来のことなんてなにもわからない。
期待しすぎることなく、目の前のことを一つ一つ片付けていくことしか今の私にできることはない。
また忙しい一週間が始まるけど、一つ一つのことをおろそかにせず、しっかりやっていこう(って、政治家のいいぐさみたい)。

健康管理はしっかりと

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仕事の前に投票に

2019年07月21日 | 日々思うこと、考えること
午後から都内で班会議があったので、行きがけに参議院議員選挙の投票に行った。ここしばらくの間ずっと仕事が入っていて、完全な休日が無い。今日のように、午後だけ都内で仕事があるというようなのならば、まあ、良しとしたい。選挙については不在者投票を利用する必要はなかったけど、遠距離通勤ということで8時半から20時の間は不在なので最初から諦めていた。

さて、今回の参議院議員選挙、似たような名前の政党が多くて、一昔前のような状況になっている。選挙区選挙の方は、個人名を書くが、どの人がどの政党なのかよくわからない。
立候補者に女性が増えたのはいいことだが、髪型が似通った人が多いと思ったのは私だけだろうか。
比例のほうといえば、個別の候補者名を書こうと思っても、字が小さくてよく読めない。
よくわからなかったので、結局、政党名を書いた。

どこが勝ってもいい政治を行ってください

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魔法の絨毯は悪魔も運ぶ

2019年07月20日 | 通勤・交通・旅行
うーん、暑い。鎌倉は朝7時過ぎでもう26度。湿度は90%あって、むしむしする。ちょうど凪いでいて風も無い。梅雨寒は体には楽だったけど、いつまでたってもそのままでも困るし。
そして、来年の夏が心配になる。

今日は少し遠ざかっていたけど、最近また勉強を始めた領域の研究会。今度は定年までちゃんと続いて勉強したいと考えている。
会場は名古屋。
名古屋は案の定、蒸し暑かった。さっさと会場に逃げ込んで夕方まで勉強させてもらったけど、帰りはもっと暑かった。
そもそも名古屋駅はなんであんなに混んでいるのか。

ところで、今日は新幹線で日帰り。のぞみだと新横浜名古屋間が1時間22分。毎日の通勤時間と大して変わらない。こんな短時間で、移動できる鉄道という道具、まるで魔法の絨毯だ。アラビアンナイトの頃よりもずっとスピードは早いから、それどころではない。
その魔法の絨毯、飛行機であればハイジャック防止のためのセキュリティチェックがあるが、新幹線はそういったものがない。駅には警察官が目を光らせていて、不審人物に目を配っているが、それは鉄道の安全に関するものだけで、その先のことまではわからない。

大阪で警察官から拳銃を奪った事件、一昨日のアニメーション会社放火事件、いずれも東京に住む人間が関西地方に乗り込んで犯罪を起こした。どのような交通手段で移動したかは知らないが、新幹線を使っていたかもしれない。
こうして新幹線を利用していると、この中には悪いことを企んでいる人もいて、その人物はそのスピードを利用して”気軽”に遠距離を移動して悪事を働くのかと思うと暗い気分になる。
様々な思いを乗せて、今日も魔法の絨毯はひた走る。

密室でもある

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無差別テロの悲しみ

2019年07月19日 | 日本のこと、世界のこと
”ツルネー風舞高校弓道部”は好きなアニメ作品だった。
翌日から仕事があるというのに、つい夜更かしして気がつくとNHKのアニメの時間(月曜日0時5分)になっていて、なんとなく観てしまうことがある。どれも好きになるわけではないのだけど、この作品はよく観ていた。
 
”ツルネ”の制作会社が昨日、酷い放火にあって、たくさんの方が亡くなった。真面目にアニメを愛して、アニメを熱心に作っていた方々が、理不尽としか言い表せない亡くなり方をしたことは、とても残念で悲しい。ちょうど今、NHKの朝の連続テレビドラマで、アニメーターの女性を主人公にした"なつぞら"が放映されていて、悲しみは余計に増す。
作品を楽しませていただいたファンの一人として、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
 
外国での銃乱射による無差別殺人、テロが報道されるたびに、銃規制の良し悪しとか日本は銃が野放しになっていないから安心、などという話になり、日本の安全神話のようなものが”再確認”されるが、どうもそれも怪しくなってきた。
日本という国にあった、安全装置のような社会規範というタガが外れつつあり、危険があふれる社会となっている。
それは、道を歩いている時、電車に乗っている時、車を運転している時などいろいろな局面で感じる。多くの人はそうでないとしても、一部の人からは明らかな殺気や怒りを感じる。そういったものを感じさせてくれるようならば逃げたらいいのかもしれない、それよりそれらを自分の”正常な状態”として身にまとい内包してしまう人物はもっと恐ろしい。私にしても、いつどこで無差別テロの被害を受けることになるかわかったものではない。日本の将来はどうなってしまうのだろう。
「献立アプリ」でおこったことは絵空事ではない。

安全の確保

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夏が顔を出してきた

2019年07月18日 | 日々思うこと、考えること
昨日の昼間、ちょっと外を歩いたらとても蒸し暑くてびっくりした。夜には、湿度も下がってしのぎやすくなった。天気も良くてお月様を拝むことができた。

今日は朝から暑い。日の出とともに気温も湿度もどんどん上がる。でもこれは、日本の夏の暑さ。今年の長くて気持ちまで落ち込んでしまう梅雨もそろそろ明ける頃なのだろうか。天気予報を聞かなくても自然を感じていたらそんなことはわかる。
 
もう、雨はいらない、というのは水が当たり前のようにある国に住んでいる人間の贅沢な物言いであることはわかるけど、それでもやっぱり天気の方がいい。

今日は不調

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「献立アプリ」第8話・・・先まわり販売

2019年07月17日 | 料理・グルメ
第7話からのつづき)
以前、ネット通販大手が、顧客が注文してからそのモノを届けるのではなく、顧客が注文するであろう期日を予測しておき、配送までの時間を極限まで短縮しようとしているという話を聞いたことがあった。注文に対する先まわりだ。
そういえば、ちょうど犬の餌がなくなるころに御用聞きのように広告が入ってくるようになっていた。
最近多く入ってくる広告が、”添加物一切なし、ヴィーガンドッグも大喜びのベジタブルシリーズ”だ。この餌のおかげでわが家の犬たちはよく食べるわりにあまり太りもせず、元気にやっている。病気に対しても関節サポートだの、心臓病対応、だのがあって、いまや、私より長生きしそうな勢いだ。
 
 
そのことはさておき、餌を注文してから届くまで、とても早くなったように感じていた。以前なら、注文した時点で発注まで2、3日かかると表示されたのに、いまでは注文してから配達されるまでに半日もかからないのだ。これもその商法の一つなのだろう。
私の場合は、この「献立アプリ」を使い出してから、その度合いが増しているような気がする。
ということは、私のというかわが家の生活パターンが「献立アプリ」に把握されているということになる。電子化された個人情報が一部の企業に集中しつつあるということが問題になっているということはもちろん私も知っている。
 
 
「献立アプリ」を使い出したのは、そもそも私で、たまには男の手料理を妻に振る舞おうと、無料のレシピが出てくるこのアプリをダウンロードして使い始めた。このアプリには、インターネット電話機能が付いていて、私と妻は食事の相談をするときにこのアプリでメニューを見ながら選ぶこともできる。そしてある時から、相談したメニュー通りのワゴンが目の前に出現するようになった。
ということは、「献立アプリ」が私たちの通話を拾ってそれに応じてワゴンを出現させていたとでもいうのか。ある程度は可能だろうけど、ある程度以上不可能だ。
 
 
 
商売をする側からしてみたら同じようなものを必要とする人を一つのところに集めてしまえばいい。
キムチ鍋を食べたい人を、その時間に集めてしまえばそれなりの売り上げになる。
イタリアンフェアにしても、フレンチフェアにしても、同じようなものだ。駅ナカでふと通りがかったらナントカフェアをやっていたから立ち寄った、では効率が悪い。そのコンコースを通る人が1万人いるとして、その中の500人ぐらいが何を買いたいのかがわかっていたらその品物を用意しておいたらいい。
なんだ、そういうカラクリだったのか。
献立アプリを使っての妻とのやりとりは、運営側に筒抜けで、プライバシーどころか毎日の献立までも知られていたのだ。
ということは、あの、ワゴンにいた売り子はどこかの食品販売会社から派遣されていた人間ということになる。

人間?

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第9話に続く