ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




昨日の記事に、コメント欄は勿論、メールでも数件の、鋭いご解説をお寄せ頂きました

 

正直なところ、僕には、最終的にはやはりわからぬまま。

皆様のご解説を拝読して、なるほどなあ、と頷くばかりでございました。

 

おそらくですが、この文章を投稿されたご本人でないと、100%、この状況を説明しきるのは難しいのでは、

逆に言えば、複数の解釈も成り立つ、というのが落としどころとなってしまうのかもしれません

 

ですが、そもそも、

「人と人との会話は(どのていど)成立するのか

という問いに対して、ちょっと考えてみますと。

 

Aさんが「これこれ、こういうことなんだけどね」と、お話をして、それをBさんが「なるほどねえ」聞いている状況で、

Aさんの話の本当の内容(あるいは真意)は、Bさんには、最高でも75%しか正確には伝わらない、という計算ができる、というのを、昔、本で読んだことがあります。

 

これは、会話の中に出てくるキーワードそれぞれの知識度、理解度が、Aさん、Bさんで、どうしても違ってしまうことが第一に挙げられます。

たとえば、

A「日本の料理って、やっぱり美味しいよねえ、たまらないよね」

B「そうだよねえ。」

という会話があったとき、この「日本の料理」は何を指しているのかが具体的ではなくても、この会話は成立することがほとんどですよね。

でも、それぞれが想像している「日本の料理」が、まったく同じもので、同じ味で、そもそも二人が同じ味覚を持っていることは、なかなかありえない訳です。

「やっぱり」に至る経験も、二人とも違うわけですよね。

長い海外旅行から帰ってきての会話なのか、最近、「美味しんぼ」を全巻読んだばかりなのか、などなど。

さらに、「美味しいよね」「たまらないよね」という感情表現も、とても個人的で曖昧な感覚ですから、100%共有することは難しい、というか、無理なのですね。

 

A「この絵、素晴らしいですね」

B「そうですねえ。最高ですね」

という会話なども、会話がまったく噛み合っているようで、実は、そうでもない可能性もある、ということです。

 

そして、面白いのは(怖いということもありますが・・・)、例えば議論、複雑な意見交換などをする場合。

AさんからBさんへの会話で、最高だとしても、75%しか伝わっていないとします。

それに対して、Bさんが意見を返しますが、それを受けたAさんには、また、その75%しか伝わっていない。

75%の、75%。

 

最初の題材が100だとしたら、75%→(およそ)56%→42%→31%→23%→17%→12%→9.5%・・・

 

会話が4往復した時点で、1割も伝わっていない、という計算もできる、という・・・

 

なんか不思議なお話ですが、いいが思われますでしょうか。

 

どうしよう、授業で一年間、講義をして、伝わる真意が1%にも満たなかったら!

 

なんてね(笑)。

 

だからね、僕たちは、一生懸命、お話をするわけですね

 

 

さて、昨日のこちらの文章。

------------------------------

女の子が座りたそうだったけど気づけなかった。
座れた後、横の人が「すわるつもりやったけどのけ!って言わんかったんや」って言った。
違うやろ!
座りたいって言葉で言えなかったんやと思う。
うちは気づけなかった。
社会ってこんなもんなんや思ってしまった。。

------------------------------

ネットに図解での説明がありました。

これとて、正解ではない可能性はあるとしましても、一つの「なるほどねえ」という答えとして、転載させて頂きますね。

(ちょっと図の通し番号がおかしなことになっておりますが、この順番で掲載されておりました)

 

1

2

3

4

5

6

7

-------------------------

きちんと、伝える大切さ。

そして、きちんと、伝わる喜び。

 

僕たちは、濃度はそれぞれではあれど、皆、人と繋がって生きているわけですし(世間は狭いですしね)、

これからもそうして、誰かと関わりながら生きていくわけですから、

繋がっているんだということと、きちんと伝える、ということを、ちゃんと大事にして生きていきたいなあ、と思います

 

 

とはいえ、僕はひどいおっちょこなので、誤字脱字乱丁諸々、ご迷惑ばかりではありますがー

 

ではー。



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
解釈 (ゆう(函館ベイベー))
2014-03-25 14:43:33
答えは無いとは思っていましたが、複数の解釈も成り立ってしまうというのは、ある意味芸術的センスのある文章?かも知れませんね。
絵画や音楽も、見る人、聴く人それぞれが自由に解釈出来るものでありますが、よく分かんないなぁってこと、よくあります(笑)

きちんと伝えることって、なかなか難しいですね。
子供のころ、伝言ゲームというのを学校でやりましたが、最後まで完璧に伝わるかといえば、様々でしたよね。
言葉は難しいです。

こうしてコメントを書いていても、ちゃんと伝えられているのかと、時々不安になります。
ふざけることも多いですが、結構真剣なんですよー(笑)
 
 
 
しっかりと。 (のすけのおっかさん)
2014-03-25 19:18:11
最近自分の中で「いけないなぁ…」と反省するのが、言葉を全部伝えきらない事。「あ…そんな風でも無いんだけど…」とちょっと真意と違ったニュアンスで受け取られても、大筋が合っていれば「ま、いいか…」と思ってしまうことが度々…。
以前はもっともっと言葉に対して慎重だった気がするのですが。
伝えたい!伝われ!という思いがないといけませんね。
その点、川村センセの授業は「伝われ!受け取れ!」な思いがたっぷりな時間でしょうからシッカと伝わっていると思います。
今日は上着を着ていては暑いくらいの陽気でしたね。もう、しっかり、春です。
 
 
 
伝えること。 (MIKAKO)
2014-03-25 19:58:16
ケンちゃん、こんばんは

伝えることの難しさ、日々実感しています。

伝えたはず、伝えられたはず…ちょっとした受け止め方の違いで誤解を招くことにもなります。

メールより、電話より、やっぱり目をみてとことん話すのが一番ですよね。

なんて偉そうに言ってますが、話上手ではないので、きちんと伝わってるかどうか怪しいものです
 
 
 
こんばんは (lala)
2014-03-25 20:35:19
今日の内容と、昨日のみなさんのコメントを読んで
「あ~、そういう事か・・」「あ!こういう捉え方もあるんだなぁ」と、脳内が活性化したような気分でした。

伝えることは本当に難しいですね。
相手の伝えたいことをきちんと受け止める事も難しいことですね。
でも、だからこそ一生懸命伝えようとしたり、耳を傾けたりするのでしょうね。
素敵なことですね。

ケンさんのブログからも、たくさんのものが伝わってますよ。
相手の想いを想像できて、理解しようとする自分でありたいな・・と思います。
ピアノやオルガンの音からも伝わるものはたくさんありますね。素敵な世界です。
 
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