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Admiration

2010-01-28 00:06:35 | Engine


イタリアおやじのアジトから程無く近い場所に FLAT PINE (フラットパイン)と言う
素敵な旧車・名車を取り扱われるバイクショップがございます。

WEBサイトのトップでは2ストのサウンドが愉しめますよ。

何ともゴキゲンなのはイタリアおやじが子供の頃から憧れる単車である
カワサキの暴君 マッハⅢ 500SS を得意に扱われているところです。

16歳の時、もし腰椎を痛めてなければ 500SS に絶対に跨って疾走していた事でしょう。
腰椎の障害に付け加え、亡くなった父の猛反対も有った事で封じ込められてしまいました。

その後、成人してからも公道で 500SS に出くわすと白煙を追いかけて尾行したりも
しましたが2ストの加速には全く及ばない車から遥か彼方へ遠ざかる 500SS は恋人との
別れの様に切ないものでした。今尚、こんな気持ちを引きずっていますから相当狂った
マッハⅢ への恋心なのでしょう。

別名ジャジャ馬は、止まらない曲がらない狂暴さから多くのライダーが痛い目を
喰らっていますが現在でも多くのマニアを魅了して止まない至上最高の単車なのです。

27日に思い切って恋人 500SS が待つフラットパインさんへお伺いさせていただきました。

間近での 500SS との再会は感動モノでした。

トップの画像はフルレストアが施された 500SS です。約40年前に生産された単車が
新車状態として蘇っていました。価格は当時の10倍位です。

他に店内には現状でヤレた 500SS が三台並べてありましたがどれもオイルの香りに
酔えそうなカリスマ性を放っていました。この感じは現行のモデルには存在しません。
言うならば、この単車ほど伝説の~と言うフレーズがピッタリな単車は今後も
市場には出現して来ないでしょう。



真ん中のブラック系の初期 H1 モデルはオーナーのHさんが跨っておられたモノで
機関の状態は大変良好との事です。また、オリジナルが維持されていて
レストアしない方が味が有るのもこの手の絶版旧車の魅力の一つです。



マッハⅢ 500SS はタンクがエグリじゃないと魅力半減です。
後期のマイルド化されたモデルは毒性が弱く、それでも他の単車よりは
毒々しいのですが初期の荒々しさこそ マッハⅢ の本来の持ち味です。



そして、2スト3シリンダーから後方に延びるエグゾーストマニフォールドと左右非対称の
地面と微妙に水平なマフラーは造形美としてこの上ありません。



この下の画像の後方アングルからのショットが マッハⅢ 500SS の象徴でしょう。
三穴から吐き出される白煙は気が狂いそうな程の煙幕となって後塵を浴びせ続けます。



まるで航空機です。それも相当なアナログ戦闘機の匂いがします。

実にイ~です。

オーナーのHさんは作業中にも拘らず親切に応対してくださいましたし
旧車を扱われるプロフェッショナルのオーラを感じてしまいました。

また、お邪魔させてください。
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