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2015年春『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎 』西日本地域巡回公演 第4週目

2015-06-16 06:47:12 | 全国巡回公演



蒸し暑い梅雨入りを肌で感じながら、初夏の幕開けと共に始まった『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』4週目の公演。
今週は島根県、京都府、大阪府、三重県、愛知県での公演でした。

6月8日(月) 三刀屋高等学校・三刀屋高等学校 掛合分校・出雲養護学校 雲南分教室(島根県)/三刀屋高校体育館
     9日(火) 銅駝美術工芸高等学校・プレミアム公演(京都府)/京都府立文化芸術館
   10日(水) 八尾高等学校(大阪府)/八尾市文化会館大ホール プリズムホール
   11日(木) メリノール女子中学校・高等学校(三重県)/同校体育館
   12日(金) 愛知産業大学工業高等学校/日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

三刀屋高等学校

今週最初の公演は、優しい自然に囲まれた島根県、三刀屋高等学校での公演でした。
そして、三刀屋高等学校・三刀屋高等学校 掛合分校・出雲養護学校 雲南分教室の皆さんとの合同公演となった体育館は、生徒、先生の皆さんによって、ぎっしりと濃密な空間を産み出していました。
公演前には、生徒さんによる総体報告会が開かれ、“無事良い結果が残せた、次に向かって頑張っていきたいと思います”や“残念ながら、結果は残せなかったが、私たちらしく、笑顔でやり切れた”、“負けても悔いはない”と、それぞれが様々な想いを抱えながらも、力強い言葉で語っている姿が印象的でした。
そんな彼らの想いに後押しされながら始まった今回の公演。
蒸し暑い体育館の中、客席も役者も汗を流しながらの公演でしたが、いざ、舞台に立てば、暑さを忘れてしまうような強い視線を感じ、濃密な空間の中で客席と創りあげていく一つ一つの瞬間を役者の私達も強く感じる公演でした。



演劇部の皆さんとの座談会もとても盛り上がっていた様子です!


終演後の片付けのお手伝いには、運動部、文化部、部活に入っていない生徒さんも含め、たくさんの生徒さんが集まってくれました!


生徒の皆さんの元気な姿と交流に支えられながらの撤去作業。
本当にありがとうございました!

銅駝美術工芸高等学校

今週3回目の公演は京都府、銅駝美術工芸高等学校での公演でした。
なんと、風の公演6回目。
今回の「ジャンヌ・ダルク」の作品で、風の全ての公演を行った学校です。
中間試験終了後の公演ということもあってか、リラックスした様子で入場してくる生徒さん。
役者のいきなりの登場、序盤の芝居には、盛り上りを見せた客席でしたが、物語が進むに連れて、彼らの瞳の強さが変わっていくのが、舞台上からも感じられました。
「ジャンヌ・ダルク」という作品を通じて、“発見”と“探求”を求める瞳と作品へ向かう強い姿勢。
芸術への可能性へ向かう彼らの姿に、時には私自身もはっ、と様々なことを気づかされるような、忘れられない公演となりました。
終演後には、舞台、音響、照明、役者と分かれての座談会が行われました。

観るもの出会うものに興味深々な生徒さんたち。


音響、照明の単独の座談会は珍しいのですが、真剣な眼差しで話をしていました。

先生方も「座談会やバックステージはどうなるかと心配しましたが、生徒の興味の勢いに驚かされました」と話してくれました。
文化祭ではクラス劇を行うそうです。
今回の経験が、若い芸術家である彼らの中で、少しでも刺激になればという想いでした。

京都プレミアム公演

銅駝美術工芸高等学校の公演を終え、今回2ステージ目となる、京都プレミアム公演。
当日は200人以上もの方々が足を運んで下さいました。

公演前のバックステージツアーには、様々な年齢層の方が参加してくれていました。

演劇部の高校生もたくさん参加してくれており、舞台の細かい仕組みや構造にも鋭く反応していました。
公演前のバックステージツアーということもあり、皆んなで話をしながら、たくさんのイメージが膨らませていました。
公演が始まれば、最初は客席への役者の登場に驚く観客の姿もありましたが、これから、何が起こるのだろうかという、期待を込めた視線に、私たちも身が引き締まる想いでした。

終演後の送り出しでは、公演で感じたことを伝えたりと、役者との大切な交流の場ともなりました。

八尾高等学校

今週4回目の公演は、風の公演が初となる大阪府、八尾高等学校との公演でした。
開演前の会場に響く彼らの元気な声、そして、開演前にこれから始まる「ジャンヌ・ダルク」への作品について熱く語る先生のバトンを受けての開演となりました。
公演中、最初は元気な声で反応をしていた彼らでしたが、時には息をのむように真っ直ぐと舞台に向かっている姿に、支えられての公演だと感じました。

終演後には、座談会の為に数人の生徒さんが集まってくれており、バラシの光景を見たり、役者と話しをしたり、小道具に触れたりとプチバックステージツアーも行われていました

メリノール女子学院中学校・高等学校

今週5回目の公演は、三重県、メリノール女子学院中学校・高等学校での公演でした。
前日搬入という、遅い時間ではありましたが、到着を待って下さっていた先生方に迎えられての搬入作業。
体育館でのステージ公演ということもあり、ステージの赤い布を残した舞台は新鮮なものとなりました。
仕込み中、数人の生徒さんがのぞきにきて、「すごい!」と、普段使っている体育館が変わっている姿に驚きの声をあげていました。
そして、実は、今回の週まで、フランスからの留学生も来ているということでした!
彼女たち自身、様々な経験を通して、舞台と向き合ってくれているようでした。

終演後、生徒会長さんから、「ジャンヌ・ダルクのように、私も自分の意思を真っ直ぐ貫ける人になりたい」と、しっかりとした声で話してくれました。
また、撤去のお手伝いには、たくさんの生徒さん、先生方も一丸となって協力してくれました!

愛知産業大学工業高校

今回最後の公演は、愛知県、愛知産業大学工業高校です。
今回の旅では、初めての男子校であり、55回目の創立記念行事の一つとしての公演でもあり、生徒による生演奏の校歌のマーチングなども行われていました。
1500人という、保護者も含め、3階席まで客席で埋まった舞台は、とても迫力のあるものでした。
大人数で埋め尽くされた、客席ではありましたが、舞台に対する生徒の反応はとても敏感でした。

終演後、忙しい式典の片付けの合間に、執行部の生徒さんが会いにきてくれました。
先生方も舞台や客席を通して、そして、生徒を通して感じたことを想い想いに語ってくれました。

様々な出会いの中でとても濃密な時間を過ごしたと感じた今週の公演。
梅時雨に入り、夏が始まることでしょうが、暑さに負けない彼らの姿に支えられながら、私たちも、まだまだ続く出会いの旅を、これからも頑張っていきたいと思います!

倉八ほなみ(召使い役)


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