6月5日(月) [京都]京都外大西高校
6日(火) [岐阜]八百津高校
7日(水) [鳥取]米子北高校
8日(木) [島根]平田高校
9日(金) [広島]安芸南高校
京都外大西高校
学校に隣接している京都外国語大学の森田記念講堂での公演でした。
こちらの学校は毎年、演劇鑑賞を実施している学校で、風も今回で4回目の上演でしたが、コロナ禍が始まってからの三年間は、演劇鑑賞も含めた行事全般の実施もままならずで、久々の鑑賞会を生徒のみなさんだけでなく、先生方も心待ちにしてくれていました。
↑一足早く会場に来た担当の先生が、舞台歩き回り見学を堪能されていました。
「今の生徒たちは、中学の頃もこういった行事をできていないだろうから、演劇を見ること自体はじめてと言う生徒は多いと思います。しかも、今日はバリアフリー演劇ということで、どういうものなのか想像がつかないので、私自身もとっても楽しみです。」と、担当の先生。
↑開場中の一枚。どんな公演の場を一緒につくれるのか、楽しみです。
↑客席数よりも生徒数の方が多いと言う超満員の客席。必然的に熱気も高まります。
「久々の演劇鑑賞会です。みなさん、楽しんでください。」という担当の先生からのバトンを受けて開演しました。
客席の前から後ろまで、熱心に舞台を見つめてくれている姿がとても印象的でした。まさにくぎ付けといった様子でした。
今回は残念ながら、公演後に授業があるということで、生徒のみなさんが直接交流する機会はできませんでしたが、後日感想文を劇団に送ってくださるとのこと。どんな声を聞かせてくれるのか、とても楽しみです。
八百津高校
今回で風の公演は5回目となる学校です。2020年から延期を重ね、ようやく今年実現できました。先生方は「三年もお待たせしてすみませんでした。」と仰っていましたが、こちらこそ、三年も待っていただいて、ありがとうございました。
↑開演前の先生のお話
「三年越しで今日、ようやく風さんの公演を見せることができます。いつもなら"静かに見るように"というところですが、今日はリラックスして、笑いたいときは笑って、とにかく楽しんで見てください。」
この言葉どおり、生徒のみなさんは、よく笑い、反応をしながら楽しんで見てくれていました。
↑公演後には舞台見学が行われました。
事前希望の生徒さんは三年生が四人とお聞きしていましたが、当日呼びかけると、その10倍、40人程の生徒さんが見学に来てくれました。窓を覗いたり、クローゼットに入ってみたり、舞台の空間も楽しんでくれていました。
↑見学後にはそのまま客席で、座談会が開かれました。
「練習にはどれくらい時間がかかったんですか?」、「以前同じ会場で演劇をやりましたが、緊張してうまく声が出ませんでした。どうしたら声が出せますか?」など、質問がたえず、あっという間に時間が過ぎてしまったようです。
↑交流が終わったあとも、担当の先生方と一緒に、何人かの生徒さんが、舞台撤去の様子を名残惜しそうに見てくれていました。
彼らも含めて、生徒のみなさんひとりひとりのなかに残るものがあってくれたら嬉しいです。
米子北高校
2019年の『ヘレン・ケラー』の公演以来、4年ぶり6回目の風の公演です。
ヘレン・ケラーの公演以降は、コロナ禍で、芸術鑑賞会の実施ができず、久々の実施ということでした。
↑開場を待っている生徒さんで、ロビーだけでなく外にまで生徒のみなさんでいっぱい。気温のこともあったので、予定よりも早く入場開始です。みなさん待ちきれなかったといった様子で、あれよあれよという間に客席が埋まっていきました。
↑開演前の校長先生からのお話。
校長先生は、かつて芸術鑑賞行事の担当をされていた先生で、昔から風を応援してくださっています。ありがとうございます。
「演劇は、映像や映画のように、"見逃し配信"や"巻き戻し"ができない、その場だけのものです。みなさん、見逃し禁止で、楽しんで見てください。」
ということばを受けて、開演しました。
校長先生のことばに応えるように、はじめから終わりまで、真っ直ぐな視線を舞台に注ぎ続けてくれていました。休憩になると、集中の糸をほぐしたように、深呼吸と歓声があがっていました。
カーテンコールでは、大きな拍手に包まれながら、生徒会長さんが挨拶と花束を渡してくれました。
「今回、はじめて演劇を見ましたが、まず会場に入って来て、セットに圧倒されました。劇が始まってからは、役者のみなさんの姿に圧倒されて、すごくいい経験をされてもらいました。このあと、友だちと感想を話し合いたいと思います。」と、素敵な感想を話してくれました。ありがとうございます。
↑公演後には、当日の呼びかけで集まってくれた生徒のみなさんと、舞台見学と座談会が行われました。
校長先生もビックリされるほどたくさんの生徒のみなさんが、各々興味を持ったところを見て回ってくれていました。
座談会では、「はじめての演劇が、風さんでよかった。」とか、「自分も劇の中にいるみたいに入り込んで見ていました。」など、それぞれに感じたいろいろな感想を伝えてくれていました。シカゴ出身のALTの先生は「セットを見て、"すごい懐かしいなぁ"と思いました。」と、話してくれました。
みなさん、また会いましょう!
平田高校
平田高校は毎年、音楽や演劇等を芸術鑑賞会として実施をされている学校で、風は2019年の『ヘレン・ケラー』以来の公演でした。
↑公演前に会場となるプラタナスホールに先生方と生徒さんが来て、客席にのイスを並べに来ていました。フラットスペースがあっという間に客席に早変わり。こうしてイスが並ぶといよいよ本番という感じがします。
↑満員の客席。学年ごとクラスごとに一定の距離を空けての観劇となりました。
↑カーテンコールでは、生徒会長さんから「17年生きてきて、生まれてはじめて、人生初の演劇で、本当に迫力がすごくて、感動しました。心から楽しめました。」と、心のこもった言葉をもらいました。
↑公演後に、挨拶をしてくれた生徒会長さんが、担当の先生と楽屋を訪ねて来てくれました。彼は、放送部でもあるそうで、「声の通りもすごかったです。演劇にすごく興味が持てました。」と、熱心に話してくれていました。
↑一方、舞台では、当初は予定していませんでしたが、舞台見学が行われていました。楽屋から戻った担当の先生も「こんなにたくさんの生徒が興味を持ってくれていたんですね。」と、驚かれていました。
↑トリート役の佐野がサインを求める生徒のみなさんに囲まれています。
↑最後は生徒のみなさんで、イスの片付けをして退場。
みなさんにとっても楽しい思い出になってくれたらと思います。
安芸南高校
風の公演は初めて、そして、演劇鑑賞自体も初めて実施をした学校でした。
「この三年間は、コロナで学校行事も生徒が集まることもできなかったですが、五類になってやっとみんなで集まれるようになりました。生徒たちは中学の頃から、学校行事ができずに思い出を作ってあげられなかった。今日は本当に楽しみです。」と、担当の先生が、公演の実現の喜びを噛みしめるように話してくれました。
↑開演前に担当の先生が、劇団の紹介を丁寧にしてくださいました。
生徒さんは、はじめは、声を出すのを我慢している様子もありましたが、次第に気にすることなく自由に楽しんでくれているようでした。
↑カーテンコールでの生徒会長さんのあいさつ。「日々の生活の中で、孤独を感じることがあります。コロナ禍になって、特に孤独を感じることが多くなったと思います。そんななかでも、ハロルドのように、愛を注いでくれる人がいるんだということ、支えてくれる仲間や友人がいることを大切にしていきたいと思います。」と、一言一言を大切に力強いことばを届けてくれました。
↑会場全体に響き渡るみなさんの暖かい拍手は終わってからもしばらく続いていました。ありがとうございました。
↑公演後には、舞台見学が行われましたが、写真のようにぶたいを埋め尽くすくらいたくさんの生徒さんが参加してくれました。生徒さんに混じって、たくさんの先生方も一緒になって見学を楽しんでくれていました。
担当の先生は「去年、海田高校の公演を下見させてもらいましたが、自分のところの生徒たちと一緒に見ると、同じお芝居でも全然見え方、感じ方が違うんですね。」と、生徒と一緒に体験できた喜びを話してくれました。
↑その後、生徒会、ラグビー部をはじめ、有志の生徒のみなさんが、舞台撤去のお手伝いをしてくれました。
学校の体育館ではない、別会場での公演でお手伝いをしてもらうのは、私たちにとっても珍しいことだったので、劇団員も生徒のみなさんとの交流を楽しませてもらいました。
↑最後は、撤去を手伝ってくれたみなさんと記念写真。
『青春わしづかみポーズ』というそうです。みんな笑顔がハジけてますね。
今週は、月曜日から金曜日まで公演がビッシリで風のツアーらしい週でした。
そして、まだコロナが完全におさまったわけではありませんが、学校行事もこれまでできていなかったことが、できるようになってきたという声をたくさん聞きました。
公演を待ちわびてくれていた先生方と、生徒のみなさんに公演を届けられる喜びを改めて感じながら、Touchの旅はまだまだ続いていきます!
文:佐藤勇太(フィリップ役)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます