勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

バンテージ・ポイント(2008年)

2008年03月09日 | 洋画(アメリカ系)
スペイン・サマランカでのテロ撲滅サミットに出席するアシュトンアメリカ大統領が、何者かに狙撃された・・・。同時に、爆発事件も起こり、混乱する現場。一年前に、大統領を守って銃撃を受けたバーンズ警護官が、犯人を追うが・・・。

同じ瞬間を、異なる視点から時間を巻き戻して描き出すリワインドと言う手法をとって、バーンズ他、今回の狙撃に関係する8人の視点・立場から、狙撃の瞬間を描いている。なので、都合8回狙撃シーンを見ることになるのだが、それぞれの視点・立場での映像を見るごとに、一つ一つのナゾが溶けていくと言う作りになっている。ただ、それが一筋縄ではいかない。誰かの視点・立場での映像では、こちらの人物がメチャメチャ怪しい感じに描き出されてしまうのだが、視点・立場を変えた別の映像では、その怪しい感じは払拭され、また別の疑惑が・・・と言う感じに物語の最後まで、ナゾは残された感じに描かれる。最後まで、目は離せないし、離さないほうがいいでしょうね。

宣伝コピーの「誰も信じるな。何も見逃すな。」というのは言い過ぎの感は否めないが、話が進むにつれ、怪しい人物が色々と現れたり、「ええぇっ!」と思うような、見ているものを裏切るような話(アシュトン大統領の件とか)になっていたりと、サスペンスの王道を行く感じのストーリーではある。これも宣伝コピーの話であるが、”8つの異なる視点"とコピーでは謳っているが、”8つの異なる立場”と言った方がより適切な感じがする。

時間は、90分と短い作品ではあるが、次々に物語が進んでいくので、ちょうど良い長さではないだろうか。あれ以上短いと話にならないし、あれ以上長いと冗長だろう。スペイン風の街中での映像になっているが、実際にはメキシコで撮影したらしい。やっぱり、列車爆破テロを経験したスペインは、この手の映像には敏感になっている? 劇映画としては、十分楽しめる映画です。

タイトル バンテージ・ポイント
原題 Vantage Point
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/アメリカ
監督 ピート・トラヴィス
出演 デニス・クエイド(トーマス・バーンズ)、マシュー・フォックス(ケント・テイラー)、フォレスト・ウィッテカー(ハワード)、シガニー・ウィーバー(レックス)、ウィリアム・ハート(アシュトン大統領)

[2008/03/09]鑑賞・投稿


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