勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

靴職人と魔法のミシン / The Cobbler

2015年06月07日 | 洋画(アメリカ系)
四代続く老舗の靴修理職人の家に起きる奇跡。

ファンタジーですが、嫌味がありません。よく「透明人間になれたらどうする?」と言う質問(?)があったりしますが、この作品は、ある意味まさにその質問の具現化ですね。透明人間をテーマにした映画は数多ありますが、多くの場合SFとして描かれますが、これはその描き方をSFでは無くファンタジーにして、コミカルに描描いた作品だと思います。

この手の“他人になる”映画の場合、他人になっているが故に色々とトラブルに見舞われるのですが、この作品もその例に漏れません。って言うか、そういうことがないと、物語として成立しないとも言いますけどね。でも、そのトラブルの解決方法が・・・。あんまり具体的に書くとネタバレになってしますので控えますが、スパイ映画さながらの“掃除屋”なんですかね?まぁ、あれが無いと、あの先物語が進まないので、あれはアレで受け入れざるをえないのだと思いますが、ちょっと疑問。折角他人になれるんだから、違う解決方法はなかったのかと思います。

意外に良いと思ったのが、チンピラのレオンを演じるメソッド・マン。チンピラで居る時と、マックスがレオンになった時の表情が全く違います。顔の表情だけできちんと描き分けている所が凄いと思いました。

それにしても、アメリカでは、まだ靴修理職人と言う職業が有るんですね。日本でも、靴修理ショップはありますが、職人というよりもチェーン店。日本にも古き良き職人もまだ居るとは思いますが、少数派。そんな職人をテーマにしたのは素晴らしいと思いました。もしかしたら、アメリカでも職人は少数派なのかもしれませんが。

実際にはあり得ない設定の話ですが、何となく、ほんわかするいい感じの作品でした。

タイトル 靴職人と魔法のミシン / 原題 The Cobbler
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 トーマス・マッカーシー
出演 アダム・サンドラー(マックス・シムキン)、スティーブ・ブシェーミ(ジミー/マックスの店の隣の床屋)、メロニー・ディアス(カーメン・ヘララ/市民活動家)、メソッド・マン(レオン・ラドロー/マックスに靴の修理を依頼するチンピラ)、エレン・バーキン(エレーン・グリーナウォルト)、ダン・スティーブンス(エミリアーノ)、リン・コーエン(サラ・シムキン/マックスの母)、ダスティン・ホフマン(アブラハム・シムキン/マックスの父)


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