勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

96時間 レクイエム / TAKEN 3

2015年01月10日 | 洋画(フランス系)
世界一強いおやじ降臨。

これまで、『96時間』、『96時間/リベンジ』と続いてきたシリーズの第三弾。ですが、これまでの二作は、タイトルの96時間という物に某かの意味合いがありましたが、この三作目に至っては、実は意味がありません。一作目で、そんなタイトルを付けたツケが回ってきた感じです。

出演者もこれまでのシリーズを踏襲しているのですが、タイトルと内容の不一致のみならず、内容そのものがこれまでの二作とは違う雰囲気です。前二作は、確かにタイムリミットがあって、そこまで何とかして解決しなければならないというタイムリミット物でしたが、今回は、タイムリミット物という色彩は無く、マンハント物になっています。その意味では、妻殺しの罪を着せられた医師が真犯人を探していくという名作『逃亡者』に近い感じです(と言うか、主人公がムチャクチャ強いということを除けば、ある意味殆ど同じかもね)。従来のタイムリミット物としての設定も緊迫感がありましたが、今回のマンハント物は、判らない犯人を追っていくと言う要素も加わり、より一層緊迫感をました作品になっていたと思います。その意味では、非常に面白い作品に仕上がったと思います。

いつものように強すぎるブライアンは見ものですが、今回は、そのブライアンを追うフォレスト・ウィテカーが演じているドッツラーが良いです。最後の“種明かし“は、『そりゃ無いよ』と言う気がしないでもないですが、ブライアンとドッツラーの追いつ追われつの関わりは、非常に面白いです。やっぱりマンハント物は、逃げる側も重要ですが、追う側の設定によってその魅力が変わります。どれだけ逃げる側の内面まで入り込んで、どうやって追いついていくかという事が出来るか否かで、話の広がりが違いますからね。その意味では、ドッツラーは、(説明不足なところはありますが)比較的上手く行っていたと思います。

レノーアは亡くなってしまいましたが、この物語が終わるという雰囲気は無いんですよねぇ。まぁ、これ以上にどんな内容で話を作っていくのかと言う問題はありますが、続編を作る事が可能な物語設定にはなっています。でもまぁ、これ以上続くと、無理矢理感がハンパないので、止めた方が良いと思いますが・・・。

タイトル 96時間 レクイエム / 原題 TAKEN 3
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 オリビエ・メガトン
制作 リュック・ベッソン
出演 リーアム・ニーソン(ブライアン・ミルズ)、フォレスト・ウィテカー(フランク・ドッツラー)、ファムケ・ヤンセン(レノーア・セントジョン/ブライアンの元妻、スチュアート・セントジョンの妻)、マギー・グレイス(キム・ミルズ/ブライアンの娘)、ダグレイ・スコット(スチュアート・セントジョン)、サム・スプルエル(オレグ・メランコフ)、リーランド・オーサー(サム)、ジョン・グライス(マーク・ケイシー)、アンドリュー・ハワード(マキシム)、ディラン・ブルーノ(スミス)、アンドリュー・ボルバ(クラレンス)

[2015/01/10]鑑賞・投稿


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
続編あるなら (atts1964)
2015-01-26 11:55:19
一応の完結編という事ですが、私は条件付きで続行希望です。
家族のテーマから離れた、拘束なしのブライアンが見たいんですよね。いままで何か抑えたところのリミッターが解放された時の彼が見たいですね。
今作は、ちょっと抑えめで、老いさえ感じた物語でした。
TBお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。