勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション / Mission: Impossible - Rogue Nation

2015年08月14日 | 洋画(アメリカ系)
ネタバレあり。

トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズ5作目。

今回の敵は、“シンジケート”と言う謎の組織なんですが、007シリーズで言うところの“スペクター”ですかね?冷戦も無くなり、テロの時代の今、明確な敵が判らなくてこう言う作品は作りにくいのではと思いますが、こう言う謎の犯罪組織と言うのは、敵役には丁度いいのかもしれませんね。

って言うかねぇ、このシリーズでいつもいつも思うんですが、IMFって、何でいつも見方からも狙われるの?組織間の対立と言うのは有るにせよ、どうなんだろうなぁ。NSAも真っ青の秘密中の秘密組織で、何でもありの組織だから、他の組織から目の敵にされて狙われるということは有るのかもしれませんが、抹殺するほど狙われるとはねぇ。って言うか、CIAのみならずMI6も敵にしてしまったからなぁ。

主演のトム・クルーズが、劇中の様々なアクションシーンにスタント無しで取り組んでいることがウリになっています。って言うか、トム・クルーズ、53歳だぜ。特に話題になっているのが、軍用機の側面にへばりついたまま、軍用機が飛び立つシーン。もちろん命綱は付けていますが、それでもねぇ、事故はありうる訳で・・・、凄いな。マッチョタイプでは無いと思っていたんですが、演技に対しては貪欲というか、本物主義なんですねぇ。一般的に、辛い食べ物なんかは、最初辛いと思ってもだんだんと慣れてしまっていって、より強い辛さを求めてしまいまう事があります。これもそれと相似形で、最初の頃のスタントで満足していても、そのうち慣れて満足しきれなくなってしまって、より激しいスタントを求めるようになってしまったということでしょうか?そう言う意味では、トム・クルーズはスタントジャンキーだったりして(苦笑)。

それと、今回もバイクによるチェイスシーンがあります。『ミッション:インポッシブル2』の時もあって、それはジョン・ウー監督の趣味なのかと思いましたが、いまもやっているということは、トム・クルーズの趣味なんですかね?

今回驚いたのが、阿里巴巴が製作陣に入っていること。今回は舞台に中国は入っていないんですが、出資はしているんですね。

タイトル ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション / 原題 Mission: Impossible - Rogue Nation
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2015年/アメリカ
監督 クリストファー・マッカリー
出演 トム・クルーズ(イーサン・ハント)、ジェレミー・レナー(ウィリアム・ブレント)、サイモン・ペッグ(ベンジー・ダン)、レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト)、ビング・レイムス(ルーサー・スティッケル)、ショーン・ハリス(ソロモン・レーン)、イエンス・フルテン(ヤニク・ヴィンター/レーンの手下)、アレック・ボールドウィン(アラン・ハンリー/CIA長官)、サイモン・マクバーニー(アトリー/MI6長官)、トム・ホランダー(イギリス首相)

ジュラシック・ワールド / Jurassic World

2015年08月14日 | 洋画(アメリカ系)
スティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」シリーズ4作目。スピルバーグは今回、製作総指揮に回っています。

このシリーズは時代的に一応繋がっているんですね。一応、これまでの話の後の話ということになっていて、過去の事故の話も下敷きにされています。

前作『ジュラシック・パークⅢ』は2001年の公開だったので、14年経過しています。この「ジュラシック・パーク」シリーズは、比較的科学的に正確に描かれているというのがウリでその当時の私達の“常識”とは異なる恐竜の生体を描き話題になりましたが、前作から14年経過し、その時間の分だけ科学も進歩していることから、映画での描き方が科学で解明されていることよりも遅れてしまい科学的には正しい描き方をしていないことから、イギリスの科学者により「残念」と言う指摘を受けていました。

残念といえば、正直言って内容がご都合主義。物語冒頭から途中までは、以前からの時間の繋がりなども説明できて良かったんだけど、そのうちに事件が起きて、中々終息しない辺りから怪しくなります。結局、毒を以て毒を制するって言うことか。酷いな。酷い脚本だと思います。確かに物語中に伏線はあったけど、あれは無いんじゃないかな。

もう一つ酷いと思ったのが、ラストの台詞。「え?これってメロドラマだったんだっけ?」と思ってしまいました。あれは(あれも)酷いよ。

物語の導入がよく、途中まで順調だっただけに残念。

タイトル ジュラシック・ワールド / 原題 Jurassic World
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2015年/アメリカ
監督 コリン・トレボロウ
出演 クリス・プラット(オーウェン・グラディ)、ブライス・ダラス・ハワード(クレア・ディアリング/ジュラシック・ワールド運営責任者)、ビンセント・ドノフリオ(ヴィック・ホスキンス/インジェン社セキュリティ部門責任者)、タイ・シンプキンス(グレイ・ミッチェル/弟)、ニック・ロビンソン(ザック・ミッチェル/兄)、ジェイク・ジョンソン(ロウリー・クルーザース/ジュラシック・ワールド・オペレータ)、オマール・シー(バリー)、B・D・ウォン(ドクター・ヘンリー・ウー)、ジュディ・グリア(カレン・ミッチェル/ニックとザックの母、クレアの姉)、イルファン・カーン(サイモン・マスラニ/マスラニ社(ジュラシック・ワールド運営会社)CEO)、ローレン・ラプカス(ビビアン・オキアミ)、ブライアン・ティー(ハマダ)、ケイティ・マクグラス(ザラ・ヤング/クレアの秘書)、アンディ・バックリー(スコット・ミッチェル/ニックとザックの父)、ジミー・ファロン(ジミー・ファロン/ジャイロスフィアのビデオ登場人物)