ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

勝手にボディガード

2015年06月22日 | 演劇
毎年、この季節に友人と必ず観に行く「熱海五郎一座」
もともとは伊東四朗さんが率いていた「伊東四朗一座」だったのだけれど、
それを引き継いだ三宅裕司さんが、
「伊東」に近い「熱海」、「四朗」じゃなくて「五郎」
という何とも短絡的な(ごめんなさい)ネーミングの一座を再結成。

内容は「軽演劇」と呼ばれる東京の喜劇を追求してらっしゃるとのこと。

こんなことを言っては本当に失礼だけれど、まあ、くだらないったら

毎回、ありえないシチュエーションでいろんな事件が起きて、ドタバタドタバタ・・・

今回はアメリカ人俳優、ニコラスの身辺警護をする、民間の警備会社の面々に降りかかる事件の数々。

元警視庁のSPで今は警備会社の代表というかっこいい役に三宅裕司さん。
役名が「身辺圭吾」って
読み方は「みなべけいご」ですが・・・。

やはり元SPで三宅さんの元妻、小砂恵澄(こすなえすみ)になんと大地真央さん。
ニコラスにひそかに思いを寄せている。
こんなことしてていいのか

かつて高校生の大地さんの命を救った、アメリカ人俳優ニコラス啓二に
コテコテの日本人で、今年も台詞カミカミの春風亭昇太さん。

キャバレー「ルーランムージュ」の支配人、喜屋場零(きやばれい)にラサール石井さん。

このキャバレーのショーの演出家、内藤黒平に小倉久寛さん。

そして二人の刑事に渡辺正行さん、東貴博さん。

毎年、お芝居が始まる前の前説を東さんが担当しているのだけれど、
今年は出演者の西海健二郎さんと二人で「ラッスン・ゴレライ」風に

ここで、かなりの笑いを取り、会場があったまる。

のっけから大地さんは、女子高生姿。
もはやコスプレ。
はじけっぷりが最初っから最後までいさぎいいったらない

動きの一つ一つにキレがあるし、演技が大きいのでとにかく笑える。
今まで見た一座のマドンナの中ではダントツじゃないだろうか。

浅野ゆうこさんの時はちょっと女優さんの恥ずかしさみたいなものが垣間見えたけれど、
大地さんの吹っ切れ具合はお見事

三宅さんのアドリブのつっこみに、急に素になってしどろもどろになるところがとってもキュート。
だけど歌と踊りは本当にステキで、これをここで見せてもらっていいのだろうかってくらいの素晴らしさ。


昇太さんは最終的にはどこかの国の王子さま、なんていう設定もほんとにアホらしい。

殺人未遂事件が起こったり、とミステリーだけど、とにかく笑って笑って

なんと言っても会場は新橋演舞場。
花道も効果的に使って豪華なドタバタ具合。

ラサール石井さんは、スーパー歌舞伎さながらに、宙乗りを、と思ったら、ちょっと微妙

三宅さんと小倉さんのアドリブの掛け合いも、相変わらず面白い。

ポイントポイントで歌って踊るスーパーエキセントリックシアターの皆さんの歌も踊りもクォリティが高くてすばらしい。

とにかく、なにも考えずに笑ってすっきりできて、明日もがんばろうって気になるのがうれしい。

たった一つ残念なのは、公演が演舞場になってから、やはり料金がお高い
「軽演劇」と銘打っている割には、劇団四季より高いかも・・・。

もうちょっと気軽に観られる金額ならばもっともっと楽しめる人が増える気もして、ちょっと残念。

軽演劇ってことと、客層のターゲットはまた別物なのかしら。
とは言え、ほぼ満席。

やっぱりすごいぞ、熱海五郎一座

そして、私は来年もちょっと安い席を買って、きっと行くことでしょう


















コメント
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