Reflections

時のかけらたち

万葉の歌  ・・・ encounter with art and Manyo poetry

2022-11-10 23:42:45 | thoughts

10月26日

万葉集に歌われた植物画展を見に行きました。4月に小石川植物園で山中麻須美さんの講演会に行った時に
この展覧会のことをうかがっていて見に行きたいと思っていたものでした。
山中さんとその先生のクリスタルベル・キング氏の作品は1点ずつしかなく、ちょっぴりがっかりしましたが
日本植物画倶楽部の会員による作品に添えられた万葉集の歌とその解説を読んで、そのみずみずしい思いに
感動を新たにしました。

バックでかかっていた曲がフライシャーのピアノのようでこれがまた懐かしく、よかったです。再び両手で弾けるように
なった時のCD”Two Hands”はよく聴きました。2020年に亡くなられていたのですね。他はブラームスの間奏曲のようでした。

学生時代に立教大学の哲学の先生と読書会をしていた時のテキストが万葉集でした。
高校生の頃から大学の頃まで手元に置いていた日本の古典は枕草子、方丈記、徒然草、万葉集だけでした。
紫式部は苦手でしたので、感性の人、清少納言の枕草子を読んでいました。

急に万葉集がまた読みたくなって家の本を探したのですが、時々また取り出していたので、どこかに
行ってしまっています。

この花と一緒の図録は展覧会の後で申し込んで送ってもらいました。展覧会では一句ずつの解説まで
読んでいる余裕がありませんでした。

 

万葉集は読み人知らずのほんとうに名もない人の、心の動きを読んだものが、今の私たちと変わらない
思いを感じます。家族や遠く離れた人たちへの思い。

ニューシネマパラダイスのラストのように、人間はこうやって愛してきたのだと思ったように。

 

私は長いこと会わなかった友人の心の鐘をたたいたようだけど、結果自分の心の鐘もたたいてしまったような・・
今までわかっていたようで、何も知らなかったのだとも思う。時が人間を成長させる。そして理解することの難しさ・・

 

あいみてののちのこころにくらぶればむかしはものをおもわざりけり

萬葉集ではないけれど、百人一首にあるいろいろな解釈ができる句で、ふと心に浮かびました。

 

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