Reflections

時のかけらたち

イタリア文化会館で見る「カルロ・スカルパ / 関谷正昭 設計と写真に見る庭園」・・・Carlo Scarpa

2024-07-30 23:17:23 | art

7月27日

イタリア文化会館からの案内が来ていた建築の写真展を見に行きたいと思っていたので、土曜日のベルカントのレッスン
の後で、イタリア語の仲間たちと一緒に寄りました。

イタリアの建築家カルロ・スカルパ(1906-78)の作品のなかから、写真家関谷正昭(1942-2002)が撮影した
クエリーニ・スタンパーリア財団の庭園とサン・ヴィート・ディ・アルティーヴォレ(トレヴィーゾ)にある
ブリオン家の墓の写真を展示します。スカルパの空間の捉え方や素材や色彩、模様など細部まで重視した建築手法が
表現されたこれらの写真の他、スカルパによるブリオン家の墓の設計スケッチや1969年に京都で撮った庭園の写真も
あわせて展示します。

展覧会「カルロ・スカルパ / 関谷正昭 設計と写真に見る庭園」
会期:6月21日(金)~9月5日(木)10:30~13:00、13:30~17:30
休室日:日曜日、月曜日、8月8日(木)~19日(月)
*ただし7月15日(月)は開室
会場:イタリア文化会館
入場無料

主催:イタリア文化会館
学術協力:ベネトン研究調査財団 カ・スカルパ
監修:J. K. マウロ・ピエルコンティ
資料提供:イタリア国立21世紀美術館 / カルロ・スカルパ・アーカイブ、関谷アーカイブ、ブジナ-ロ・アーカイブ、個人蔵

写真はベネツィアのにある財団の庭とブリオン家の墓・礼拝堂、日本で撮った写真の3グループに分かれていました。
ライトの建築に似ていると思ったら、ライトとも親交があり、日本の美とかの影響もうけたといただいたカタログに
書いてあり、納得。日本の直線的な美を思い起こさせる建築です。





監修者のピエルコンティが引用した与謝蕪村の俳句がすてきでした。

桜ちる
苗代水や
星月夜

広く知られている通り、日本において桜は生と死の意味を体現する。
生の儚さ、咲き、風に揺られ、そして消える。先ほどまで生きていた花びらが枝から離れ、
地に落ちる。死の訪れである・・

夜花びらのざわめきはあまりにも微かで音はない。だが柔らかな月光に照らされ
桜が鏡のような水面に落ちる間に、音が浮かび上がり、嵐に押し戻される。そして
空に浮かぶ光、星々は人間が用意した水に「落ちる」。

私が40数年前にイタリア文化会館でイタリア語を習っていたころの館長さんが日本を去る時に
桜の花のことを書いたお別れの挨拶を見ました。イタリア人の自然へのデリケートな
感情に驚かされました。

ここにも庭づくりにおける自然との対話が美しく表現されているように思いました。
どこかで銀閣寺の庭も何か計算尽くされていることを聞いたことがありました。















日本の写真は桂離宮の写真が多かったです。苔寺や龍安寺の写真もあり、イタリア人の建築家が
日本のどんなところに魅かれたかに興味がありました。こじんまりしたベネツィアの庭園の池は日本的だと
思いました。

 

見たあと、九段下の駅に戻る途中のカフェでランチにしました。それこそ40年近く前からあまり外観の
変わらないお店です。









ベルカントのレッスンの時に、こんなにかわいいものをいただいてしまいました。

 

7月29日

久しぶりに家でやったボビンレースは基本を忘れていて、大変でした。
最後の仕上げをして、翌日のレッスンでわからなかったところを先生に教えていただこうかと
思って全部はずさないで持って行くことにしました。何事も継続が力で、少し休むと
それだけ後退します。先生にも人間って忘れやすいですから・・と言われました。



お昼はTVでやっていた北京の家庭料理の冷たい麺を作りました。
茄子とトマト、角煮を使った「豚肉と夏野菜のあえ麺」が新鮮でした。とにかく家にある食材を
無駄にしないための料理が続きます。


少し前にはズッキーニがたくさんあったので、「梅干し」を使った「鶏むね肉と夏野菜の梅バター蒸し」を作り
ました。夏野菜はズッキーニとパプリカ、白ワインがあけてなかったので日本酒をかけて蒸し煮。バターの風味が
良かったです。梅干しを料理になかなか使えないのですが、夏はこういうのがいいかなと思ってTVで見た簡単な
料理を取り入れてみました。


29日夕方の富士山がかすかなシルエットを描いていました。

7月31日

朝から猛暑でグッタリでしたが、久しぶりのボビンレースの日。いつもなら作るお弁当も作れず、
パンを買って行きました。

なかなか汚くできていますが、2作目はきれいにできるといいな。


今度は色糸を使うことにしました。


ハート・コレクション

 

July 27,  30   2024     Kudan

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 声楽の発表会へ ・・・ a b... | トップ | 京都旅行から戻った後は ・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

art」カテゴリの最新記事