森林インストラクター目指して、今日は土壌の学習。今までの森林の学習は、科目で言うと「生物」だったが、今日は何だろう、無機物、地学かな、いやどこにも入らない学習だ。amazonnで検索しても、専門書はほとんどない。放射能汚染と土壌が出てきたが、これは違う分野だ。
さて、この章、土壌とは何か、土壌断面、日本の森林土壌、土性と構造、生態系と土壌、炭素と窒素の循環、物質循環の速度、土壌中の水の動き、土壌の浸透能と保水、このくらいだ。結構難しいものもある。
まず、土性(どせい)、耳慣れない言葉だ。これは、砂、シルト、粘土の区分。この3種類は何が違うか、粒径だ。粒の大きさが違うだけで、性質はウンと違う。
このあたりは、土質工学の分野と重なる。私は土木が専門で、土質工学なども学習してきた。水は粒径が砂の場合は排水できる、粘土だと中に保持して排水はなかなかできない。また、粘土質は、軟弱地盤と言って、地盤を改良しないと構造物の構築が難しい。
もう一つ難しいのが、土壌周りの炭素と窒素の循環。炭素が入っている二酸化炭素は植物が光合成で吸収してくれる、ただ植物の呼吸は二酸化炭素を出す。こちらも考えないといけない。光合成と呼吸は逆の動きになる。
窒素の循環は複雑。窒素を気体のまま利用できるのは、マメ科に共生する根粒菌のみ、他は、リター(落葉落枝)が分解される過程で放出される。その窒素は、アンモニア態窒素(カチオン)と硝酸態窒素(アニオン)などがありこれを無機態窒素と呼ぶ。植物はこれらを吸収する。ああ、もう、このくらいでいいや。
最後に、水。日本で一番多い土壌は、褐色森林土。ただし水分によって分かれる。尾根マツ、中ヒノキ、谷スギ。水分が含まれる量によって、植生も変る。これ覚えておくと便利だ。登山していて、確かにその通りになってる場所も多い。
土壌孔隙といって、土壌の隙間のことだが、隙間が多いと水はどんどん流出し、隙間が少ないと保水機能が高い。隙間が少ないと毛管力が強く、ゆっくりと動く。それに浸透能、土壌中に水が浸透する速度のこと。裸地と森林では、2~3倍も違う。
はあ、土壌は難しいな。さて、残りの章は、法令だ。森林の学習に、法令ってなんだ?