今日は夏の代表的な星座の1つである「さそり座(Scorpius)」を紹介します。
はくちょう座の飛んで行っている方向を天の川に沿って南へいくと、釣り針の
形をした星の並びが見つかります。これがさそり座です。さそりの胸のあたり
には赤い1等星であるアンタレスが輝いています。
アンタレスは、Anti(アンチ)=対抗する、Ares(アレス)=戦いの神アレス
(火星のこと)を合わせた「火星に対抗するもの」という意味を持ち、空の中で、
火星と赤さや輝きを競っているように見えることから名付けられたといわれています。
また、日本では赤星や酒酔星などと呼ばれていました。
さそり座はオリオンを殺したサソリの姿です。
ギリシャ神話では、オリオンの傲慢な態度に怒った女神ヘラがサソリを差向け、
オリオンをその毒針で刺し殺し、その功績を称えられて星座となったものです。
このため、オリオンはサソリが怖くて、サソリが空に昇るとオリオンは沈み、
サソリが沈むとオリオンが昇ってきます。
とても見つけやすい星座の1つですので、ぜひ探してみてください。