シャープ山

これは、どこの景色でしょうか？



（画像：NASA/JPL-Caltech/MSSS）


この画像はシャープ山（正式にはアイオリス山）の登山途中に、これから
昇っていく先を撮影したものです。近くにはいくつもの丘陵があり、少し
離れたところにはごつごつした岩山、さらに向こうには尾根が見えます。
よく見ると斜面には地層のようなものがあるのが分かります。

シャープ山は火星にある標高約５kmの山です。ゲイル・クレータの中心
にあり、３年ほど前から探査車キュリオシティが調査を続けています。
その調査から、このクレータはかつて10億年以上にわたって湖沼の状態
になっていたと考えられ、その時に形成された含水鉱物が見つかってい
ます。地層は水があったころの堆積物によって作られたものでしょう。

キュリオシティはこれからもさらに調査を続け、火星の謎を解き明かす
手がかりを探していく予定です。

それにしても火星の様子がここまではっきりと分かるのもスゴイですね。