「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

大山阿夫利神社(1) 大山阿夫利神社本社へ参る

2024-06-01 10:00:37 | あちこち見て歩く
それなりの山に登るにはそれなりの靴を履こう。


KEEN。


革に油が塗り込まれてばっちり。でもこの靴、もう15年ほど前のものなんだよねー。

これは、ドガティ君が入院中の話。

いつもドガ様ファーストの生活をしているので、ワンコが行ける場所ばかりに出かけている。旅行にも行かず、出かけると言えば八ヶ岳の山荘のみ。遠くのレストランで食事するのもめったにない。

でもドガティ君が入院したので、普段は行けないところに行こうということになった。行き先は神奈川県が誇る大山(おおやま)。そしてそこにある阿夫利神社。


藤沢を抜けて茅ヶ崎へ。


茅ヶ崎から寒川、平塚へ。

大山が見えて来た。


昔から人々に恐れられたり尊敬される山って、それ相応な形をしている。

大山は神奈川県のあちこちから拝める。そして立派に見える。

八ヶ岳山麓の原村にある阿久縄文遺跡では、縄文人が蓼科山(↓)を拝んでいたことが分かっているが、それってなんとなく分かる気がする。



大山もそういう要素が外見からしてあるね。

伊勢原市に入った。いよいよ大山(↓)が近づいて来た。


もうちょっとで、クルマによるアプローチは終わる。


ここが市営駐車場だ。一番上の駐車場に楽々停められた。


シーズンによって、また土日祝日だと混むらしいが、この日はただの平日。

しっかり足元を固めた。


下の地図で説明しましょう。

● 我々が今いるのは大山ケーブルバス停(=駐車場の近く)。
● こま参道をこれから歩く。
● 大山ケーブル駅からケーブルカーに乗る。
● 阿夫利神社駅でケーブルカーを下車する。
● 阿夫利神社下社から「表参道」コースを通り大山山頂へ登る。
● 大山山頂(阿夫利神社本社)で休憩。
● 「見晴台」コースを通り阿夫利神社駅へ下る。
● 阿夫利神社駅からケーブルカーに乗り大山ケーブル駅へ移動する。
● こま参道を歩いて駐車場へ戻り、クルマで帰る。



こんなコースをたどるのだよ。

ケーブルカーの阿夫利神社駅は標高700m近いところにある。

大山山頂へは、そこから標高で550m近く登ることになる。

大きな岩がゴロゴロした結構キツイ山道だ。


こま参道へ入りましょう。


ちょっと江の島っぽいな。


こま参道の両側には小さなお店がいっぱいだ。


おみやげを売る店や飲食店が多い。

旅館もたくさんある。

階段が多いので、このあたりで早くも疲れを感じる。


ケーブルの駅は遠いなあ。


登れども登れども、商店が続くだけでケーブル駅が見えてこない。


お水が良質らしい。

豆腐屋さんがあり、豆腐料理を売り物にした飲食店もある。


しかしそんなところに寄っている時間はない。

まだ開店前だし。

我々は朝9時のケーブルカー始発に乗る予定なのだ。

階段がまだまだ続くねえ。


綺麗な渓谷だ。


ケーブルカーが出るよ。

急げや急げ。


何とか乗れたぞ。


私も妻もすでに疲れている。

本当にしんどいのはこれから遥か先のことなんだが、この時点ではまだそれがどんなものかよくわかっていなかった。


ケーブルカーは途中で大山寺駅(↓)に停まる。


そこでは頂上へ食料品を運ぶ人が乗り込んで来られた。


重そうな荷物だ。

そんな大変なお仕事をなさる方に敬意を表して、乗客はみんな奥へ寄ってその方のために場所を空ける。

始発に乗る人はほとんどが登山者だ。登山者はたいてい礼儀正しい。

やがてケーブルカーは阿夫利神社駅へ到着した。


ここで標高が700m近い。


あちらが阿夫利神社下社(↓)だ。またすごい階段。


奄美ハブ酒本舗関東支店だって。


ハブ酒って元気がでそうだね。

いろんな人のご寄付で成り立つ阿夫利神社下社。


私もいつものお願いを。

「カネと健康、カネと健康、カネと健康・・・・」


ドガティ君の健康もよろしくね。

ここからは湘南が広く見えるぞ。

破線で囲ったところにあるのは江の島だ。


見えませんか?

それでは拡大してみましょう。


ぼやぁ~~んと見えたでしょ?

多くの人がお参りする下社。


ここまでならケーブルカーで来れるからね。

しかし大山頂上にある本社へは、自分で歩いて登らないといけない。


ここで入山修祓料を納めましょう。


そうすれば道中の安全が約束される(かもしれない)。


ここから入るのよ。


秘密めいているね。

で、さっそくまた階段だ。


階段って疲れるが、今後の道を考えると、まだ階段があるだけマシってもんだ。


ここからは巨岩がゴロゴロした表参道を上がる。


表参道たって、ただの登山道だよ。


相当な登り道だ。

途中に夫婦杉があった。


左が夫だとして、右が妻。

左の夫の幹は普通だが、右の妻の幹は先がいくつにも分かれていて、異性関係が複雑で奔放な性格をした妻のように見受けられる。

難しい夫婦杉だった。

引き続き岩がゴロゴロ。


足が上がらなくなってくる。

途中にたくさん里程標がある。


これを見ると、まだ登り道である表参道コースの1/3も来ていないようだ。

見ると絶望的になるから、今後は見ないようにしよう。

それにしても歩きにくい道だ。


足を捻りそうになるよ。

汗が噴き出るし、とにかく疲れる。

「もう二度とこんなところ来ないぞ」なんてぶつぶつ言って上がる。

こんなところに石積みがあるね。こんなところまで上がってきて、石積みの工事をするって疲れるだろうなあ。


天狗の鼻突き岩と呼ばれるらしいよ。


岩の側面には水平に穴が開いているからね。

まるで天狗が鼻を突っ込んだみたいであるということらしい。

このあたりで、やっと表参道コースの半分を上ったことになる。


ベンチがあるのでちょっと休憩しようぜ。


甘いもの食べて、ナッツ齧って。


おーいお茶も飲んで。


一旦休むと歩き出すのがつらい。

いっそこのまま引き返そうかしら・・・なんて思うがそんなことしている人はいないので、とにかく上がる。


標高1,000mを超えると、ちょっと植生が変化してくるね。


木々が鬱蒼系から、爽やか系になって来るのよ。


おっ!! もう登り道の2/3くらいは来たことになるぞ。


でもまたベンチがあるので休憩。


もういやだーーー。

死にそう。

でも元気づけてくれる掲示があった。山頂まではあと600mほどの距離だ。


ゴロゴロした岩を踏みつけながら、あるいは避けながら登る。


前を行く妻もヘロヘロ。

私もヘロヘロ。

おーーい、大山山頂はまだか?


どこまで行っても登りだなあ。

当たり前か、まだ山頂に到達していないのだから。


これだけ木がいっぱいある山だ。

自然のダムだね。


あと300mだぞ。


あとわずかの距離が遠いね。

きついわ。

石の里程標は新しいのがいっぱい建てられているが、古いものは多くが倒れていた。

その中のひとつは土留めに使われていた。


有効利用のひとつと言えるかな。

最後のふんばり。もうちょっとだ。


お~~~! 鳥居だ。


金属製だね。

あ、銅製の鳥居だ。

都内の銅器業界が建てたようだね。


先にはまた石の鳥居がある。


やっと到着した。

阿夫利神社本社。


遠くに湘南地域、そして江の島も見える。


最初の方でご紹介した歩荷さん(荷物を運搬する人)が持ち込む食べ物、飲み物はこちらで買える。


ごみはすべて購入者が持ち帰る。

いちいちこちらのお店で、ごみまで面倒みられない。

阿夫利神社本社の標高は1,247mである。


大山山頂は標高1,252mだ。


多くの登山客あるいは参拝者がここでごはんを食べていた。


お湯を沸かしてカップ麺をすする人。

おにぎりをほお張ったり、お弁当を食べる人。

それぞれのスタイルでランチを楽しんでおられる。

我々はここではお菓子だけ。


そしてお茶を飲む。

疲れましたわ・・・。

【つづく】
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23 コメント

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Unknown (信州タケノコ)
2024-06-01 10:20:44
私も登ったことがあります。滅多に登山なんてしないからすごく疲れました。10年以上前のことですが、それ以来行く気がしません。

でもこういうお参りが一番ご利益ありそうですね。電車や車で行ってすぐなんて、簡単過ぎる(笑)
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-06-01 10:27:18
タケノコさん

昔は有名な神社にお詣りに行くなんて、大
イベントだったのでしょうね。徒歩で大旅行
ですよ。それが楽しみでもあり、お詣りに
ただのお詣りじゃない何かありがたみのような
ものを加える。

電車やクルマでサッと来て、参拝して飯食って
帰る。現代は簡単になんでも出来るのですが、
どっちが良いかはよく分からないですね。

おかげさまで疲れましたー。
返信する
Unknown (ちはる)
2024-06-01 11:49:24
お参りするには登山しないとならない。確かに電車や車で行くだけじゃ、苦労もありません。大山と言えば誰もが知る霊峰、しかしこんなに大変なお参りとは知りませんでした。私も行ってみます。おちやさんのご紹介で意欲が湧きました。

ドガちゃんにはちょっと無理かな。岩が乗り越えられない(笑)
返信する
Unknown (1kamakura)
2024-06-01 12:06:30
江戸の秋

これは思いきり登山ですな。
鎌倉のハイキングコースとは訳が違う。

そうか、ワンちゃんがいると、行けるところが限られるのですね。
ワンちゃんがイヌ間に二人でデート❤️
新鮮ですね。

あら、ほんとに登山だ。
おちゃさんがバテているくらいだから、私には無理そう。

でも山っていいですね。
気分が良くなります。
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-06-01 12:20:22
ちはるさん

大山は有名だし、阿夫利神社も有名ですが
意外に本社まで登った人は少ないですね。
そりゃもうかなりの登山するしか選択はない
ですから。

ちはるさんもぜひ登ってみて下さい。
バスあるいはクルマで駐車場まで。
そこからはこま参道を徒歩、
ケーブルカーを挟んで、また徒歩。
ゆっくり上がれば誰でも上がれる山ですが、
それなりにキツイですー。

ドガさんには絶対無理ですね。
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-06-01 12:39:45
あきちゃん

めちゃくちゃ古い神社ですから、ぜひお詣り下さい
ね。
https://www.afuri.or.jp/

登山があって大変ですけれど、考えてみると
江戸時代なんて、みんな徒歩で泊まりがけで
遠隔地の有名どころにお詣りしたわけで、
仮に平地を行くのであっても大変だったでし
ょう。鎌倉ですら横浜から来ると、朝夷奈の
旧切通を延々潜り抜けて来たのでしょうし。

この日もそうだったのですが、遠くから下から
大山山頂を見ていると、霧がかかってました。
雨が多いことから雨降り→あふり→阿夫利神社
となったという説明がなされています。
霊験あらたか、霊峰ですね。
登り坂が始まるなり険悪なムードの
ご夫婦がいました。「もっとゆっくり行って!
私には無理!」と夫に向かって叫ぶ妻。まだ坂が
始まってすぐでしたから、あれで夫婦揃って
山頂まで行ったとしたら奇跡です。
我々夫婦は、途中あの夫婦どうなったかなー?
と気にしてました。

観光客はケーブルカーで下社までやって来て、
周囲を歩いてまたケーブルカーで帰って行き
ます。登山無理ならそういうお手軽参拝もあり
ますよ。
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-06-01 12:47:52
あきちゃん、追加です。

そうなんです、ワンコがいると行動が制限され
ます。あまり預けたくないので、ドカティ君も
連れてゆくことが多い。すると、ほとんどの
飲食店やお店は入店不可。テラスがあるような
お店のみ可能。
長い階段や岩場があるような登山は不可。
6月から9月あたりの出かけは路面が高温なため、
昼間は不可。など制約だらけなのですー。
返信する
Unknown (oyajisann)
2024-06-01 12:49:40
私は何度か参拝してますが、本社までは1回しか経験してません。
それも大学時代、同じ学部も学科違いの神道科の友人がせっかくだからと付き合いで・・・。
当時は当然まだ体力ありましたが靴が失敗でした。
大山、秦野在住の友人お招きで豆腐店までが最後かな?
ご利益ありますように~。
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-06-01 13:07:21
oyajisann

神道科があるってことは、あそこですかね?
滅多にないですから。数は限られます。

付き合いで本社までとは、お疲れ様でした。
学生時代って時間もあるし、体力もあるから
そんなことも簡単にできてしまいますね。

靴はトレッキングシューズくらいは履いた方が
良さそうですね。しかし私のこの靴は15年
ほど前に買ったものでして、途中心配だったの
ですが、山頂で細かく観察すると、
靴底のゴムの部分と、上の革の部分が、剥がれ
始めていました。登りの途中でダメになった
みたいです。途中で崩壊するのではないかと
いう恐れを抱きながらなんとか下山しました。

新たなトレッキングシューズを買おうかとも
思ったのですが、ドガティ君がいると、滅多に
こんな登山もしないので、わざわざ買うには
及ばないと判断、このまま靴は廃棄するだけ
となりました。
返信する
Unknown (wakaby)
2024-06-01 18:19:34
大山登山、お疲れさまでした。
ふだん山登りしないのに、いきなり大山制覇とはすごいですね。時々山に行く私でも大山はそんなに楽じゃないですから。
写真にもあったこま参道の小山家は入ったことがあります。旅館も何軒かあるので、いつか一泊してみたいとずっと思っています。
江戸時代は、阿夫利神社(大山)や浅間神社(富士山)にお参りするのが、庶民の夢でしたよね。でも、実際に行くのはそうとう難しいので、地方にも阿夫利神社や浅間神社を勧請している神社がありますね。そこにお参りして、手軽に行ったつもりになるっていうことなんでしょう。今は、どっちも本物に気軽に行けちゃう時代になりました。
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