「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

陳建民直伝四川飯店風炸醤炒麺於鎌倉七里ガ浜

2009-04-07 20:43:41 | 食べ物・飲み物
料理を自分で作ってみようと思った男性が買いそうな月刊誌「dancyu」の2009年4月号は、丼と焼きそばの特集を組んだ。なぜか妻はサッと買い、私に「ほらっ」と手渡した。



私は熟読した。読んでゆくと、自分で作りたくなる焼きそばが117ページにあった。四川風炸醤炒麺である。渋谷にある四川料理の店(スーツァン・レストラン・四川飯店・Schechwan Restaurant)「陳」のまかない料理であるそうだ。材料は簡単に揃う。作るのにちょっと工夫が必要なだけだ。主材料は麺と豚挽肉とネギで、それ以外には調味料が酒、醤油、甜面醤、鶏がらスープの素、オイスター・ソース、ラー油、唐辛子、サラダ油で全部である。ただしこれは私の勝手な簡略版セットであって、dancyuにはもう少し面倒な材料が書いてあった。



ザザッと作ってみた。中華料理の時はいつもそうだが、厨房が戦場と化す。特に四川料理の時は大変だ。忙しくて日本語を話す暇がないのである。ファイアー!!!私は厨房で中華鍋を振り回し反り返りながら、四川地方のアクセントをつけてダイニング・ルームにいる妻に向かって叫んだ。

鍋油高温炸裂
豚肉焦香充満
我歓喜牡蠣油
麺焦混合肉葱
三分終了調理!!

アッと言う間に完成だ。食べた。なかなかうまい。ただし初めてのことゆえ、控えめに控えめに・・・と心掛けて辛味の調味料を入れたので、「もうちょっと甘辛いときっとキリリッとうまいだろうなぁ」ということで、夫婦の意見が一致した。次回挑戦する時はオイスター・ソース他を少し多めに入れてみよう。おそらくかなりおいしく仕上がることだろう。あと少し、何かがピリッと甘辛くなれば出鱈目においしくなるはずだ。

  

左が建先生のもの。右が私の試作品。色の違いは味の濃さの違いと画面上での色調の違いによるのだろう。誰でも出来るうまい四川料理。簡単。是非お試し下さい。
コメント (2)
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鎌倉山の宅地開発再考

2009-04-07 10:28:19 | 外構
今朝も鎌倉山を犬と散歩した。下の画像は当ブログ2009-03-28 09:45:29で掲載したものだ。今朝の散歩でも引き続きやたら気になったのが、画像左隅のこの水槽(と思われる)である。



開発した宅地(7区画)の入口部分、公道に接した所に、こんなものを設置する開発者の意図が私にはわからないのである。この宅地が出来るまでは、ここは広葉樹や竹が生い茂るとても趣のあった山林だった。その山林に接した道路を散歩する近隣住民は多く、私も含めおそらくこの宅地開発を残念に思ったことだろう。この開発は合法なのだろう。しかしそんな山林を敢えて開発した業者ならば、もうちょっとランドスケープの芸術性を意識する心の余裕を持つべきではないかと思う。



ホームセンターでスチール製の物置をよく売っている。屋外で利用する園芸道具などを入れるのにとても便利なもので半畳、1畳、2畳第等床面積は色々あるが、高さは大人の背丈ほどもある。無機質に見えるぺタッとした塗装のスチール製物置は、常識ある家庭では、公道に接した玄関周り、門扉周辺には置くことを避けるものである。ところがこの大きな山林を開発した7区画の宅地では、もっと巨大でパイプや金網がむき出しのプラスチック製の巨大物体を、入口に設置してしまっている。私にはこの宅地の開発者はセンスが無さ過ぎと思える。この開発地の広大な面積からすると、NASAのモノかと思えるこの物体の設置場所や施工のデザインはもっと選択があったはずだ。

 

私の不満は他にもある。かなり高低差がある土地を細かく分譲する開発ゆえ、私が「コンクリート要塞」と呼ぶ開発になってしまっている。7区画のうちの6区画が足元のおぼつかない高齢者にはかなりきつい階段を登らないと家に辿り着けない宅地だ。私が以前住んでいた逗子市のアーデンヒル住宅地もこんな開発だった。各区画の敷地の面積とさほど変わらない表面積を持つ白いコンクリート壁が垂直に立ち上がり、そこをえっちらおっちら登ったらやっと家が建っているという造成である。

鉄筋をしっかり組んでコンクリートを使えば、今や十分な強度のあるよう壁を造ることが可能である。しかしそれは景観として美しいだろうか。大げさに言うと、高く垂直に立ち上がるコンクリートで支えられた天空の土地、何段も階段を登ってやっと最上部に到達出来る土地とその上に建つ小さな木造住宅。これは日本の都市郊外に特有な情景だ。私には「現代日本住宅事情」の滑稽さ貧しさの象徴であるかのように思われる。



鎌倉山は開発が古い。同じ造成でも開発当初の状況が残る場所は美しい。人間のスケールの小ささを感じることが出来るからだ。第二次大戦以前の開発で、俗に鎌倉石と呼ばれる柔らかい石を積み上げたもので、半世紀以上の年月がそれをさらに覆っていて、歴史に揉まれた丸みを感じることが出来るのだ。上下の写真にあるアプローチを較べて、どちらが鎌倉山にふさわしいとお感じになるだろうか。

開発業者に対する住民の環境保護運動は住民エゴとほとんど隣り合わせである。日本の住宅地の惨状はほとんどは過去の低レベルな開発の結果であり、我々の多くがそうしたところに今住んでいるわけである。私が住む七里ガ浜の住宅地も、西武グループが半世紀近く前に環境を破壊し尽くした結果であると言える。だから私には景観を云々する資格はないのかもしれない。しかし我々はここ半世紀近く環境の破壊や汚染、公害、地球温暖化等を経験し、さらに日本経済の成熟化から縮小、人口減少まで経験しているわけだから、宅地開発についてもそろそろ他の先進国を見習っても良いだろう。それについては欧州は半世紀以上進んでいる。誰だって欧州先進国の郊外の住宅街を訪ねれば、日本のそれより遥かに優れていることに気づくはずである。我々も自分の住む地域をもっと大事にせねばならないと思う。



上記開発地からさらに数百メートル進んだ所が下の画像である。鎌倉山は楽しいところでしょう?大事にしたいと思うのだ。開発許可の権限を持つ(とされる)鎌倉市役所ももっとしっかりしてもらいたい。彼らが本気になればもっと学べるし、景観保護の法律など簡単に作れる。建ぺい率、容積率、高さ等の数値的な管理だけでは、美しい景観は維持できない。デザイン、素材、色、距離感等の質感が大事である。公務員諸君はたまには景観先進国に学習に行ってみてはどうだろうか。議員の皆さんも海外視察に行く機会がもしあるなら、くだらない視察旅行は止めて実地に環境を真剣に学んで帰り、公務員諸君と一緒に深く考え立法してみてくれませんか。

 
コメント (4)
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