「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

別荘オーナーの代替わり

2008-05-02 08:09:11 | 環境・土地


今年のGW前半を私達夫婦は山荘で過ごした。かなりの飛び石なので、谷間の4日間を休みにしなければ、連続したものにはならない。どうも後半の方がまとまった休みになり易いようで、我々が滞在していた前半は、八ヶ岳山麓のどこに行っても別荘族や行楽客が少なく、とても楽だった。

そうした事情はあるにせよ、「最近は滞在する人が少ないなぁ」と別荘地内を散歩している時に思った。原村にある三井の森は、標高が低い(と言っても1400mを越える)すずらん平が80年代半ばの販売であり、上にあるしゃくなげの丘が90年代である。我が山荘はしゃくなげの丘にあるが、2000年の頃までは週末ともなれば滞在者が多く、とても賑やかだったのである。また、土地を買ってまだ別荘は建っていないというのに、テントを張って泊まっている人まで見たこともあったくらいだ。

誰もが最初は意気込んでいるが、「その後の変化」とでも呼ぶべきものがあるのだろう。だいたいパターンは以下のとおりだ:

①別荘地を買ったが、資金的にきつくて建物を建てることが出来なかった。
②別荘地を買ったが、その後別荘そのものに関心を失い建物を建てるに至らなかった。
③別荘地を買い別荘を新築、あるいは建売または中古別荘を買ったが、その後何年か経って、自分を含め家族に変化が現れ、なんらかの理由で別荘に通うことがなくなった。

①、②はなんとも残念だが、③も残念である。どこの家でも変化は避けられない。親と一緒に喜んで別荘について来る子供は、せいぜい小学生以下だ。別荘地では中学生、高校生をほとんど見かけない。子供を自宅に放っておくには若すぎて心配なので、子供が付いて来ない以上、両親も別荘に行けないという家庭は多いらしい。また子供の変化は別にしても、オーナー自身の興味の対象、趣味が変わることもあろう。

かく言う私も同様だ。様々な変化を経て、とにかく八ヶ岳へ通ってはいる。しかし最近歳のせいか、金曜日の夜に八ヶ岳へ向かうのがつらくなって来た。長時間ドライブで腰が痛くなるのだ。仕事の後の夜間の運転は、途中でかなり眠くなる。高速道路のサービス・エリアで妻に運転を変わってもらうことも多い。八ヶ岳へ通う頻度は相当落ちている。かつて年間20回は通っただろう。直近の1年は、数えてみると5回だけだ。

私もこれまでに何人かの人から「別荘を持つべきか」という相談を受けた。多くの人について「ダメじゃないかなぁ」という予感が走る。しかし皆私の意見など聞いちゃくれない。その時は「どうしても別荘が欲しい!」と思ってしまうようだ。

こうして多くの別荘(地)が放置され、やがては売却されることになる。売却価格は買値の半額以下、3分の1なんてこともザラだ。別荘で売却損が生じてもそれが事業用資産と見做されることでもない限り、税金の還付請求も不可能だ。



やがてオーナーの売却依頼を受け、株式会社三井の森(不動産仲介のライセンスも持つ)の営業担当者が新オーナー候補者達をその売物件へと案内することとなる。区画図を片手にドライブがてら別荘地内を自分で見て廻る候補者達もいる。そしてGWともなると多いのが、観光旅行のついでに別荘地を見に来る遠隔地ナンバーのクルマに乗ったひやかしドライバー。しゃくなげの丘の最上部は標高1600mを越える。そこから上には阿弥陀岳山頂まで山林以外何も無い。画像の看板があったらそこで終わりである。ところがこういう看板を見ると、多くの人が最後の数十メートルを行ってみようと思うらしい。そして狭い道路の袋小路でUターンをする羽目になる。皆さん、この看板を見たら、それ以上クルマで進入するのは止めましょう。管理センターはウソをつきません。行き止まりでの切り替えしは大変だ。
コメント (8)
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