ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

大台ケ原を歩く(1)

2012-08-13 07:31:26 | 山日記

8月11日、浅い眠りから覚めると雨は止んでいました。朝の露天風呂から見ると山肌に纏わりついていた霧が上に向かっています。急いで朝食を済ませ、8時過ぎ一晩お世話になった山鳩湯を後にしました。
 4台の車を連ねて大迫ダムから新伯母峰トンネル手前を右折、狭い道を登って伯母峰峠から先日まで通行止めだった大台ドライブウエイに入ります。まだ雲が多く、右手の大普賢岳方面の絶景は見ることができませんでしたが、霧は晴れて眩しい夏の太陽が顔を出しました。真新しい焦げ茶色のガードレールが設置されるなど、改修工事が進められています。登るにつれて高山の雰囲気が強まり、ウツギの花の白い色が鮮やかです。道の両側に黄色い花がずらりと並んでいます。しかし経ヶ
峰の横を通る辺りから、ナゴヤ岳下から西大台へ下る地点、三津河落山や筏場道への入口の川上辻、など懐かしい登山道へは「立入禁止」の標識が並んでいます。

 まだ駐車スペースの多い山頂駐車場に着きました。トイレや身支度を済ませ、全員で簡単な屈伸運動をして、9時、東大台周遊路に入ります。<写真:いのっち>

昨夜の雨に洗われた木々や笹、苔の緑が目に染みるようです。太い木の幹にはシカが樹皮を食べるのを防ぐために金網が張り回してあります。しばらくは殆ど水平な道が続き、「これなら歩け通せそう」の声が聞こえます。

トリカブトの花が美しく咲いていました。

小さな沢を二つ、三つ越えると登り道になります。よく整備された歩き易い階段道をゆっくり登ります。

尾根にある展望三叉路に着きました。朝日に照らされた日出ヶ岳を背に記念撮影。残念ながら海は見えませんでしたが、昼までは持ちそうな空模様に一同、元気百倍です。(10:00~10:15 )<写真:ワンウーボーイ>

日出ヶ岳へ長い木の階段道を登ります。大台ケ原山最高点の日出ヶ岳は、深田久弥の日本百名山に選ばれ、また三重県最高峰。標高1694.9 m。

10時25分、全員元気に登頂しました 。三角点を囲んで記念撮影のあと、展望台に登りました。過去2度この山に登っている Iさんは、ここから富士山を見たことがあるそうですが、今日は展望はそれほどよくありません。大峰山系は雲の中で、これから向かう南の正木嶺、北の三津河落山などだけがくっきり見えました。しばらく休んで出発します。10時45分
<写真:ワンウーボーイ>



4 コメント

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良かった (いのっち)
2012-08-13 17:11:57
雨が大台ケ原の顔。ところが朝は雲はかかっているものの良い天気。日出ケ岳からの眺望も正木ヶ原も素晴らしい。鹿さんのお出迎えもあり。大蛇を出たころからの突然の雨にやっぱり。大台ケ原フルコースのお出迎え。隊長さん、おかげさまで全員無事に踏破できました。有難うございました。
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いのっちさんへ (変愚院)
2012-08-13 17:23:03
予想通り、午後から雨になりましたね。
そのためランチタイムが取れず、皆さんにひもじい思いをさせたことをお詫びします。

BLOGの続きではシカも大蛇もでてきます。お楽しみに…
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山は隊長、友次第! (姫(?)疲女(?)陽女(?))
2012-08-14 09:33:57
昨日は投稿中、変なキーを押したらしく、失礼しました。
11日、朝は前日とはうって変わって、快晴!でも、気象予報士顔負けの我等が隊長の「持っても昼まで、早く出掛けましょう」の一声で一路大台ケ原へ。途中で鷹の出迎えを受け、高い所へ来ている事を実感。
駐車場で隊長から諸注意をお聞きし、「口だけの参加だった筈の私」まで登る事になり、本人の私より隊長から私のサポートを命じられているイノッチの方が不安でイッパイのご様子。街中での私のヨタヨタした歩き方を考えると日出が岳なんて無謀やろ!世話すんのは僕やで~と
心の中ではきっと涙目やったと思います。
山だけでなく、歴史、地理、樹木、草花、気象と信じられない程何でもよくご存知の隊長さんに改めて感心しながら気持の良い風に吹かれ、雨上がりのキラキラした木々や草花に見とれながら、歩く事?分。途中で初めて「とりかぶと」をみました。あの可憐で優しい紫色、葉っぱも楚々として遠慮がち、それで猛毒を秘めてるなんてアンマリヤおへんか?と思いながら、ま、人間も同じかも知れんと妙に納得!
三叉路までは、何やかんや言いながらも、たどり着き「あれが展望台や」と言われた時は「ここで待ってます」と思わず言ってしまいました。階段大嫌い人間にとって、金比羅山の悪夢が甦るようなあの長い階段、怪談ちゃうか?と思いました。隊長初め皆に励まされ(決して騙された等と罰当たりな事は思っておりません)、私一人ヘタリそうになりながら、皆の後を必死で頂上へ。隊長夫人やイノッチ面倒お掛けしてゴメンナサイ。こんな私を拍手で迎えて下さった皆さんありがとう!
ここから、更に過酷な運命が待ち受けているとも知らず
「アホはヤッパリ高いとこ登らなあかん!」と有頂天になっている私でした。      つづく。
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チー姫様へ (臣・変愚院)
2012-08-14 10:31:45
ご投稿、有難く拝受致しました。
何せ高貴な方を御案内するのは初めてのこと故、何かと失礼を重ねました段、
平にお許しを乞い願い奉ります。にも拘らず、身に余るお褒めの言葉を頂き、臣・変愚院、感涙に咽んでおります。

姫に木々の緑やトリカブトの紫、そよ吹く風など高山の雰囲気を味わって頂けたまでは良かったのですが、
このあと食事の時間さえなく長時間お辛い時間をお過ごしさせたことは、
罪、万死に値すると身の縮む思いでございます。(続く)
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