ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

里山の実三題 (10月 12日)

2007-10-12 16:58:05 | 矢田だより
朝夕は肌寒いほどになりました。
矢田丘陵を歩いていると、クリやクヌギやカシの実がたくさん落ちています。



これは今朝、松尾山で見たサンキライの実。
サンキライは山帰来と書き、正しくはサルトリイバラ。蔓性で棘があるので猿が引っかかるだろうというのが語源でしょうか?
実は毒消しの効用があるといいます。また葉っぱはお団子などを包むのに使われます。
もうすぐ、葉が落ちて真っ赤になった実だけが美しく残ります。



矢田山展望台ちかくのクサギの実。
クサギは臭木という名の通り、枝や葉が特有の匂いを出します。
この実も昔は薬用(ただし家畜中心)として使われて、牛馬の飼料に混ぜて服用させたということです。
また浅黄色を出す染料としても使われたとか。



ご存じのアケビ。残念ながら手に出来る範囲の大きな熟れた実は、トリや人に採られたあとでした。
アケビにもツルに利尿作用、抗炎症作用などがあり漢方薬「木通」として利用されてきましたが、最近では手工芸品に使われることが多いようです。