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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

秋晴れの矢田丘陵(2011.09.07)

2011-09-07 13:56:57 | 矢田だより

5時45分、太陽が東の山に顔を出す頃、横山北のお地蔵さんの前を歩き出しました。今日はいつもと逆に東明寺の方から登ります。

大谷池の下にセンニンソウが咲いていました。

東明寺にお参りして(06:00~06:05)こどもの森へ登る途中にギンリョウソウモドキが朝日を浴びていました。春にはギンリョウソウが見られるところの、すぐ近くです。

尾根道に出て矢田山に向けて登っていくと、いろんなキノコが顔を出しています。
こんなユキダルマのようなのや…



写真よりもっと金色に光っていたキノコ

大きなケーキのようなキノコ

矢田山最高所の手前にあったヤブミョウガの群落。
写真を撮っていると、右手の斜面をうなり声をあげて、かなりの速度で藪をガサガサ分けて走っていくケモノがいました。イノシシでしょうか?生駒山系にはおりますが、平群谷を越えてこちらには来ていないと聞いていたのですが…。東明寺近くにはアライグマが出没しますし、この辺りの動物の生態系にも変化が出てきているのかも知れません。

矢田山最高所のまほろば展望所で気温18℃。腰を下ろしてビスケットとコーヒーの軽い朝食をとりました。(06:55~07:05)
このまま降りるには惜しい天気なので国見台へ足を延ばしました。

快晴の国見台(07:40~07:45)から南方の眺め。台高の山なみも見えました。

急坂を矢田寺へ下りました。お詣りを済ませて(08:15~08:20)アジサイ見本園へ行ってみると…

美しい秋咲きのアジサイが咲いていました。
この時期にならないと見られない、葉がシャクナゲのような確か中国原産と聞いた珍しいアジサイです。

北横山帰着、08:35。
3時間近く山中を歩いて、出会ったのは国見台での二人連れだけ。涼しくて快適な早朝の山歩きでした。


処暑の大和民俗公園(2011.08.23)

2011-08-23 10:28:51 | 矢田だより

 

今日は二十四節気の処暑。
『暑さが峠を越えて後退し始めるころ。暦便覧に「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とある』 (Wikipedia)

朝夕は少し過ごしやすくなりました。いつもの公園歩きへ行く途で朝日が昇ります。

昨夜の雨に濡れたヒルガオの花

七二候では「綿柎開(めんぷ ひらく)」の季節で、木綿の花の萼(がく)が開き綿毛を生じる候だそうです。
公園の河内木綿は毎日新しい花が開いています。その中に真っ赤な花が咲いていました。

ケイトウ…ニワトリのトサカに見立てて鶏頭とは、本当によく名付けたものと思います。
「人の如く鶏頭立てり二三本」 前田普羅という人の句です。

サンゴジュの実も真っ赤になりました。
この木の名も、赤い果実が珊瑚のように見えることから付けられたものです。

 


第17回全国金魚すくい選手権大会(8月21日)

2011-08-21 12:30:17 | 矢田だより

断続的に雨が降るあいにくの天候の日曜日。大和郡山市の総合公園施設「金魚スクェア」で「全国金魚すくい大会」が開かれました。

夏の風物詩「金魚すくい」を競技規則によるスポーツとして始めてから今年で17回を数え、すっかり市の行事として定着しました。

ルールはかなり厳格で、金魚の大きさも4センチの和金と決まっています縦、横、深さの統一された水槽に、水深は10センチ。ポイ(和紙で作った掬い網)の丸い部分に手をかけるのは禁止です。そのポイも何年か前、こっそり自作のものを持ち込んだことが発覚し、以後は認定証入り。

個人戦(小中学生の部、一般の部)、団体戦に分かれ、「ポイ」で3分間に何匹すくえるかを競います。優勝の副賞はハワイ旅行です。今年も遠く北海道からの挑戦者も参加され、熱戦が繰り広げられました。

タージンさんの軽妙な司会で競技は進行していきます。
Y-Tube でご覧ください。(1分30秒ほどです)

さあ、今年の優勝者は何匹すくうのでしょうか?

会場近くの市民球場付近にも姉妹都市や同じ金魚の産地の店をはじめ、さまざまなお店で賑やかでした。
左奥に見えるのは山口県柳井市の巨大「金魚ねぶた」。全長5メートルあるそうです。 


今日は立秋(2011.08.08)

2011-08-08 21:13:36 | 矢田だより

暦の上では今日から秋ですが、夏真っ盛りの暑い一日でした。今朝の矢田寺では夏の名残のキョウチクトウが色鮮やかでした。

白いサルスベリも今が盛りです。

帰り道で見たガマ。蒲の花は夏、白い穂になると秋の季語になります。

「蒲の穂は剪るべくなりぬ盆の前」 水原秋桜子

わが家の柿も少し大きくなりました。青い柿はまだ夏の季語です。

「柿青し鏡いらずの髭を剃る」 石川桂郎

文字通り秋の花、シュウカイドウ(秋海棠)。我が家での一番花です。

「陰気なる秋海棠の小庭かな」 高浜虚子


今朝は国見台~東山~矢田山へ(2011.08.07)

2011-08-07 18:39:05 | 矢田だより

5時40分、矢田寺駐車場をスタート。近畿自然歩道を国見台へ。今日は快晴で竜王山、三輪山などの向こうに貝ヶ平山、その左肩には倶留尊山が見えました。右手には三峰山、薊岳から始まる台高、大峰の山々。久しぶりに名前にふさわしい大展望でした。尾根道を快調に歩いて、6時40分、東山に向かいます。

歩きやすい尾根道から一転、人があまり通らない途はクモの巣が張り巡らされています。竹笹を振り回しながら歩いても油断すると顔にまといつきます。それに汗の匂いにアブやブヨの攻撃。

何年振りかで着いた東山山頂。

送電線鉄塔の周りに僅かな空き地がある他は樹木が生い茂り、展望は全くなくなりました。328.7m標識も木の葉に埋もれそうです。

サンキライの実が成っていました。

横にはクリの実も。もうすぐ秋です。

それでも1時間足らずの往復で汗びっしょりになりました。

矢田山最高点のまほろば展望所に登り、ほっと一息(7時~7時10分)。暑かったはずで寒暖計は26℃を指していました。

弘法井戸で体を拭って、8時40分矢田寺帰着。3時間余り、14,755歩。しっかり汗を流した日曜の朝でした。


二つの古寺と低山を結んで…(2011.08.03)

2011-08-03 12:08:38 | 矢田だより
久しぶりに真っ青な空から朝日が降り注いでいます。今朝は矢田丘陵の二つの古寺と低山を結んで歩きます。
5時半に家を出て、5時45分矢田寺駐車場をスタート。



薄暗い竹林の中のお地蔵さんに手を合わせて…。



急坂を国見台へ登りました(06:15~06:20)。今日は遠くの山もよく見えます。
正面奥には竜王山の奥に貝ヶ平山、その右に遠くに薊岳から続く台高の山々。
ここから尾根道を南へ、いったん松尾寺へ下ります。



山門をくぐると右手に名水が湧き出ているのですが、何本ものボトルにお水を汲む人を待ちきれずに石段を登り、本堂にお詣りしました。
境内のベンチに法隆寺側からきた人が何人か休んでいました。日本最初の厄除け寺には、健康作りのために毎日お参りに登ってくる人も多いのです。



境内にはずらりと並べられたユリの花が芳香を放っています。



7月初めから公開されていて、もう花の時期は終わったかと思っていたのですが、盛りは過ぎていたものの思わぬ眼福を頂きました。三重塔の横から登り返します。(06:35~06:40)



行者峰入道を登って車道に出て、TV塔前の舗装された急坂を登りました。(富士山剣ヶ峰へのトレーニングにしては物足りませんが…)汗びっしょりになって松尾山三角点(315m)に到着。(06:55)



北側に降りて元の道を引き返します。ヒグラシの声が喧しくなりました。
国見台近くの分岐。手前の古い石標には「右やたさん、左いこま」の文字が見えます。しばらく休んで水分とカロリー補給(07:10~07:15)



尾根道に出ると、涼しい風が時々吹き抜けて気持ちが良かったです。ホトトギスやセミの声を聞きながら、40分で矢田山最高所着。標高343.3mの標点があります。
展望所の温度計は27℃。朝からこれでは先が思いやられますが、湿度が低いので割合に爽やかです。
ここでも5分間休憩(07:55~08:00)



帰りはいつものように弘法井戸の冷たい水で顔を洗ってお水を頂きます。



無事に歩き終えたことにお礼を言って、矢田寺を後にしました(08:40)。
駐車場着 08:45

今朝の大和民俗公園(2011.07.30)

2011-07-30 09:30:17 | 矢田だより


ヒマワリ
向日葵は盛夏の花の筈なのに、そろそろ枯れた花も見え始めました。
こんな句を知りました。「向日葵がすきで狂ひて死にし画家」高浜虚子



ヒョウタン
こんなに大きくなりました。瓢箪(ひさご)は秋の季語です。
「形よき瓢もとめて仰ぎ寄る」軽部烏頭子



オミナエシ
ご存じ秋の七草の一つが、もう満開です。
「ひょろひょろと猶露けしや女郎花」松尾芭蕉

金剛山・郵便道(2011.07.27)

2011-07-28 19:26:27 | 矢田だより
曇り空の下を走って高天(たかま)の天高彦神社の駐車場に着いたのは7時15分。
 すでに道路まで駐車の列が並んでいるのに驚いたが、駐車場の中は余裕があった。後で気が付いたが、毎日登山の人の車が多くて出入りが激しいのだ。身支度をしている間にも、早や身軽な男性が下りてきて車に乗り込んですぐ駐車場を出て行った。



高天は天孫降臨の伝説地、いわゆる高天原で、この神社の祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ・葛城氏の祖神)だが、もともとは天彦神という葛城山(昔は金剛と葛城は区別しない同じ山)の地主神を祀ったという。参道は杉の古木が生い茂った神々しい感じである。
 パラパラと雨が降り出したが、かえって涼しく登れるだろうといい方に考えて出発(07:30)。

高天寺の跡らしい草地に咲くキツリフネを眺めながら、10分ほどで高天滝に着く。雨が多かったので水量が多い。前からの橋と並んでかけられた新しい橋を渡ると、山腹の杉の植林帯に入る。ここは何年か前の大雨による崩落のあと昔の道が通れず、急らしく付けられた急な道を登るようになってトラロープが張ってある。途中で元の道に合流するが、時間稼ぎにそのまま新しい踏み跡を直登する。林の中で雨はかからないが、湿気が高くみるみる全身から汗が噴き出してくる。
 正規の登山道に合流してすぐ標高600m地点にベンチがあり、遭難救助のための連絡ポイント「い-2」の標識がある。ここから歩きにくいごろ石の道や、木の階段道を織り交ぜて登ると750m地点で「い-3」のベンチ。腰を下ろして水分を補給した(08:10~08:15)。
 ここから両側の旧道が崩壊した個所があり、しばらく中央の尾根を登る。旧道に合すると木の階段道や水平な植林帯の道が交互に現れて、最後の崩壊地をトラバースするとゴロゴロ石の登りになる。「ようお詣り」と声をかけてくれる男性や、「行ってらっしゃい」と励ましてくれる女性など、ここまででも何人か下山してくる人に出会った。雨はいつの間にか止んでいた。
 木の間から見える白雲岳が次第に大きくなってくる。この山は天高彦神社のご神体とされてきた山である。ショウジョウバカマの大群落を見た昔を語り合いながら行く。標高900m地点で休んで、また水分補給。(08:55~09:00)



 いよいよ500段の急な階段登り。このルート最大の苦しい個所だが、今日は途中で二度も休んでいるので難なくこなせた。20分足らずで登り切って、御所からのダイアモンドトレールと合流して一の鳥居を潜る(09:25)



 山頂部は葛木神社と転法輪寺の寺社林であり、現在は国有林として保護されている。古い大木も多い。
この樹齢500年の仁王杉を過ぎると舗装の急坂になり、右手石段を登ると最高点を背後に控える葛木神社である。今日は山頂部でゆっくりするつもりなので帰りに参拝することにする。



参道左手に前にはなかった立派な広い道が付いているので、「雄略天皇御狩場跡」を見に行った。
「雄略天皇が猪狩に御登山された時、葛木一言主神とご会見せられ、また猪を蹴り殺されたという、記紀ともに残る名高いお話の場所で、葛木神社摂社矢刺神社として雄略天皇を奉祀されています」



下り坂になる左手の夫婦杉。一本の根本から二本の杉が仲良く生えている。
社務所近くに来ると大阪側からの登山者でぐんと賑やかになった。それでもいつもの金剛山に比べると静かな日だった。登山回数掲示板に義弟の名前を見つける。横の電光温度計は19℃を示していた。涼しいはずだ。



いつも賑わう国見城跡広場でも、わずか数人の人影しか見えない。西北隅の階段を大日岳の方に登ってみる。
展望台からは、晴れていれば見えるはずの淡路島も関空も霞んで見えなかった。
無人の展望台でベンチに座り、景色を眺めながら早めの昼食をとる。(09:50~10:10)
やっと腰を上げて転法輪寺にお参りし、福石前から山頂葛木神社へ参拝。



葛木神社の祭神は一言主神社、副祭神は楠正成である。



金剛山と楠一族との縁は深く、この末社の列の中にも「南木(なぎ)神社」の名があった。



雨上がりで空気が澄んできたのか、ブナ林からは葛城山がくっきりと眺められた。(10:25)
ゆっくりと元の道を下り、天高滝の下で汗を拭って駐車場に帰った(12:03)。
 膝にサポーターを捲いてかばいながらの山行だったが、いつもに比べて休みを多く取ったので疲れも全く感じず、膝の痛みもほとんどなく歩けた。
 曇り空で時々雨にあったが、ザックカバーを付けてすぐしまうほどの降りで、かえって涼しく登り降りできて快適だった。

矢田丘陵・霧の朝(2011.07.26)

2011-07-26 15:50:49 | 矢田だより
今日は少し急な道から尾根道を歩こうと、車で家を出て南矢田公民館横に置かせて貰いました。
矢田寺までのアプローチは20分ほど短縮できますが、すぐに坂道を歩き出すので、お寺の石段を登るのが少し辛かったです。
 6時、まだ扉の閉まっている本堂前で参詣をすませて、いったん緩く下って南僧坊谷へ。
そこから急坂を国見台へ登ります。以前、「この道が矢田山系で一番きつい」といった人がおられましたが、確かにいいトレーニングになります。



6時30分、国見台着。この頃はまだ雲が高く、東の山並みが見えています。



稜線は虫も少なくホトトギスやウグイス、それにムシクイの声を聞きながら快調に歩けます。



矢田峠近くのお化けのようなウラジロの群落です。この辺りから日が射すと急に霧が湧いてきました。
また峠からはいつものように蚊やブヨなどの虫が出てきました。



7時10分、まほろば展望所。霧が濃くなり東の山は見えなくなりました。



下りになるとセミが鳴きだしました。ミンミンゼミとヒグラシ。二種類の声で賑やかです。
足元にこんな珍しい形の小さいキノコ。♀ペンが目ざとく見つけました。



7時50分、矢田寺。霧は晴れ陽が射してきました。
昨日激しい雨が降ったので、まさかまだいるとは思わなかった一昨日朝のカブトムシ。
殆ど同じところにじっとしていました。病気かと思いましたが、♀ペンが大きな木の根本に置いてやると、凄い勢いで元気に幹を登っていきます。
これなら大丈夫と、もとの場所の近くに返してあげました。

境内各所のお地蔵さんに手を合わせながら下り、駐車場所に帰りました。
休憩を含めて2時間半、12,600歩のウォーキングでした。

矢田山・夏の朝(2011.07.29)

2011-07-24 10:54:52 | 矢田だより


今朝も矢田山まで歩きました。家から矢田寺山門まで25分、さらに10分足らず石段を登って本堂前へ。
アジサイはもう花後の剪定が終わっています。



ウグイスやホトトギスの鳴き声を聞きながら30分で山頂・まほろば展望所。
今日もどんより霞んで東の山は見えません。気温21度。空気が乾燥しているのでさわやかです。
腰を下ろして10分ほど休み、お茶と軽食。



展望台にも登ってみましたが、生駒山も雲に覆われていました。わずかに松尾山のアンテナが見えるだけ。



帰り道に見た野の花。ホタルブクロ



ヒルガオ



コマツナギ



ヤブミョウガ



弘法の井戸で冷たい水で顔を洗い、ペットボトルにお水を頂きました。
昨日に比べると湿気が少なく、林の中は汗で濡れた身体が冷たく感じるほどです。



矢田寺本堂の裏で♀ペンがカブトムシを見つけました。
最近では自然に生きている個体を見るのは珍しくなりました。孫が近くにいたら喜ぶのに…そっとそのままにしておきました。

わずか340m、朝飯前の低山歩きですが、緑の中を山の空気を吸って爽快な気分で帰りました。