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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂の風 30Mar14 ~「気づいたら片想い」個別第7次後分析、初動予想は40万8千枚も前作割れの危険あり

2014-03-30 17:40:00 | 芸能
みなみ、おめでとう!

4月18日(金)に発売されるスマホ小説ガイド「E★エブリスタ年鑑2014年版」の表紙、裏表紙のモデルに、星野みなみが抜擢され、なんとグラビアページもあるようです。

いよいよ時代がみなみに追いついてきた!

というのは、さすがに、言い過ぎでしょうか(笑)。

しかし、持っているスター性はずば抜けているので、こうやってメディア露出を増やしていけば、大ブレイクも全然夢じゃない筈で、期待感が高まっていきます。

もちろん、この本は絶対に買うよ~(笑)。


ところで、昨日放送されたテレビ朝日「関ジャニの仕分け∞」の「第3回歌うまキッズ最強No.1決定戦」に出ていた、柿原穂乃佳という12歳の女の子が、あまりに歌が上手くて、驚愕しました。

歌自慢の子どもたちが、トーナメント形式で、カラオケの点数を競う企画ですが、キッズで優勝した柿原穂乃佳ちゃん、音程を正確に取れる上に、声質、声量ともに素晴らしくて、聴いてて鳥肌が立ちました。

ルックスや性格も、明るく元気そうで、人を引きつけるタレント性をふんだんに持っていて、これは将来が楽しみです。

番組最後では、プロ歌手であるMay J.に僅差で敗れましたが、歌手デビューという観点では、もう十二分に勝利を収めていて(笑)、本人さえその気であれば、すぐにでも手を挙げるプロダクションがあるんじゃないかと。

ちなみに、彼女もアクターズスクール広島だそうで、モーニング娘。の鞘師里保、BABYMETALの中元すず香と、何で広島に、こうまで逸材が集まるんでしょう。

広島は、沖縄並みに、もともと芸能が盛んな地域なのかな。

この子たちは、将来のJ-pop界を支えていくだけの力量を持っているので、このまま順調に育っていって欲しいですね、握手会なんかせずに(笑)。

それから、May J.が決勝戦で歌った「レット・イット・ゴー~ありのままで~(エンドソング)」、さっそくダウンロードしました。

歌が上手いって、つくづく良いですね。


さて、いよいよ、8枚目「気づいたら片想い」の発売が迫ってきました。

先日、個別握手会の第8次(三月第2次)応募受付が行われ、それに伴って、第7次(三月第1次)終了後の完売状況が判明しました。

この第7次応募による当選分は、4月2日(水)までに発送するそうなので、オリコン初動の集計締め切り日である4月6日(日)に間に合う筈で、すべてカウントされると見ていいと思います。

一方、第8次分は、4月2日(水)以降に、順次発送ということなので、初動に算入されたとしても、一部だということになり、結局、オリコン初動のうち、個別握手会による売り上げ枚数は、第7次分まででほとんど決まると考えられます。

そこで、今日は、第7次終了後の完売表を基に、「気づいたら片想い」の初動枚数を予想してみたいと思います。

まずは、第7次終了後のメンバーごとの完売部数を見てみます。

表1 : 8枚目「気づいたら片想い」第7次後の完売部数順にメンバーを並べた表

凡例
完売部数 メンバー名 (/担当部数*, 8th6次後からの完売部数の積み上げ, 万枚単位で表した推定売り上げ枚数**)
* 赤色の数字は、西川七海の卒業に伴って、担当部数が増えたことを示している。増加分は、衛藤1部、永島2部、北野1部、中元1部の計5部
** シミュレーション計算で求めた推定値で、例えば「1.5」は、1万5千枚を意味する

30部 西野七瀬 (/30, 0, 2.0)、秋元真夏 (/30, 0, 2.0)、白石麻衣 (/30, +2, 2.0)
29部 松村沙友理 (/30, +3, 2.0)、橋本奈々未 (/30, +1, 2.0)
26部 桜井玲香 (/30, +1, 2.0)
25部 深川麻衣 (/30, +5, 2.0)
21部 衛藤美彩 (/29, +2, 1.9)
18部 若月佑美 (/30, +1, 1.8)
16部 生田絵梨花 (/25, +2, 1.5)
7部 永島聖羅 (/18, 0, 0.9)
6部 高山一実 (/30, +1, 1.2)
3部 北野日奈子 (/19, 0, 0.7)
2部 伊藤万理華 (/21, +1, 0.7)、中元日芽香 (/17, 0, 0.6)
1部 生駒里奈(/30, +1, 0.8)、中田花奈 (/26, 0, 0.7)、井上小百合(/26, 0, 0.7)、樋口日奈 (/10, 0, 0.3)、和田まあや (/7, 0, 0.3)、堀未央奈 (/28, 0, 0.8)、山崎怜奈 (/10, 0, 0.3)

松村沙友理と橋本奈々未が安定した人気で、30部全完売まで後一歩に迫ってきました。

深川麻衣と衛藤美彩は、相変わらず強く、順調に部数を積み上げています。

また、生駒里奈に待望の完売が出て、伊藤万理華も1部積み上げです。

しかし、全体としては、発売日が近づいているのに勢いがなく、前次から18部の積み上げに留まっています。

その結果、総部数759部中281部完売、1期完売率44.2%、2期3.7%で、全体完売率は37.0%でした。

7枚目「バレッタ」の個別第7次終了後は、総部数664部中338部完売、1期完売率58.5%、2期12.7%、全体完売率50.9%で、やはり、「気づいたら片想い」は、少なくとも完売表を見る限り、前作ほどの元気はないということになります。


メンバーごとに、「バレッタ」第7次後と比較したものが、以下の表です。

表2 : 8枚目「気づいたら片想い」第7次後の推定売り上げ枚数から7枚目「バレッタ」第7次後のそれを引いた「伸び枚数」による順位表
伸び枚数がマイナスでない上位15人のメンバーだけを示しています。

凡例
[順位] メンバー名 (完売部数の伸び/担当部数の増分)

[1] 深川麻衣 (+10/+2)
[2] 衛藤美彩 (+6/+3)
[3] 桜井玲香 (-1/+2)
[4] 永島聖羅 (+2/+2)
[5] 市來玲奈 (0/+5)
[6] 山崎怜奈 (0/+4)
[7] 北野日奈子 (0/+5)
[8] 和田まあや (+1/+1)
[9] 川村真洋 (0/+4)、米徳京花 (0/+4)
[11] 中元日芽香 (-2/+7)
[12] 松村沙友理 (+2, 0)
[13] 西野七瀬 (0/0)、秋元真夏 (0/0)、白石麻衣 (0/0)

現在、前作に比べて、握手会人気の勢いが増していると確実に言えるのは、深川麻衣、衛藤美彩、永島聖羅の三人だけです。

西川七海が受け持っていた6部は、衛藤美彩に1部と永島聖羅に2部、振り分けられましたが、この二人の勢いを考えると順当と言えるでしょう。

また、北野日奈子と中元日芽香にも、1部ずつ割り当てられていて、上表で行ったシミュレーション計算の結果以上に、この二人が売り上げ枚数を伸ばしている可能性があります。

しかし、総部数が750部以上もあるのに、たった6部の減少を、急遽、人気メンバーの増分で補ったというのは、思うように個別が売れていないことを表しているのかもしれません。

衛藤美彩を30部設定にしなかったように、メンバーの担当部数は、運営が考える「格」や「序列」によって決められているので、簡単に変えたくない筈ですが、背に腹は代えられないとうことなのでしょうか。


次の表は、「バレッタ」と「気づいたら片想い」の個別応募受付のスケジュールと、それぞれで出した完売部数です。

表3 : 8枚目と7枚目の各応募における、前次からの積み上げ完売部数と受付時期

凡例
[個別握手会の応募受付次数] その応募での積み上げ完売部数* (受付時期**, 応募最終日から初動集計締め切り日までの日数***)
* 積み上げ完売部数が赤色の数字で示されているものは、その全部がオリコン初動に算入された、あるいは算入される予定であること、ピンク色の数字は、その一部が算入された、あるいは算入される可能性が高いことを示す
**オレンジ色は予想日程
***「-60d」は、集計締め切り日の60日前という意味

7枚目「バレッタ」
初動集計締め切り 2013年12月1日(日)

[1次] 0 (2013/10/08~10/09, -53d)
[2次] +49 (2013/10/16~10/18, -44d)
[3次] +84 (2013/10/25~10/28, -34d)
[4次] +75 (2013/11/06~11/08, -23d)
[5次] +64 (2013/11/15~11/18, -13d)
[6次] +47 (2013/11/26~11/28, -3d)
[7次] +19 (2013/12/05~12/06, +5d)
[8次] +20 (2013/12/13~12/16, +15d)
[9次] +40 (2013/12/25~12/26, +25d)

8枚目「気づいたら片想い」
初動集計締め切り 2014年4月6日(日)

[1次] 0 (2014/02/04~02/05, -60d)
[2次] +35 (2014/02/12~02/13, -52d)
[3次] +47 (2014/02/19~02/20, -45d)
[4次] +62 (2014/02/26~02/27, -38d)
[5次] +67 (2014/03/05~03/06, -31d)
[6次] +52 (2014/03/12~03/13, -24d)
[7次] +18 (2014/03/19~03/20, -17d)
[8次] +?? (2014/03/27~03/28, -9d)
[9次] +?? (2014/04/02~04/03, -3d)

「バレッタ」は、第7次応募で完売部数が大きく下がっていますが、その受付時期は発売日である2013年11月27日(水)の後です。

一方、「気づいたら片想い」の第7次は、受付期間が、発売日である4月2日(水)の2週間ほど前であるのに、完売部数の急落が起こっていて、「息切れ」を感じさせる推移となっています。


さて、こういった個別売り上げの現状を踏まえて、いよいよ初動枚数を予想してみます。

第7次終了後の完売表からシミュレーション計算によって各メンバーの推定売り上げ枚数を求め、それを全部足すと、33万枚となります。

同様のシミュレーションで「バレッタ」第5次終了後を計算すると、32万7千枚でした。

「バレッタ」の場合、オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いた枚数、初動(OC-SS)差は、31万2千枚でしたが、スケジュールの都合で、第5次分は1万枚ほどオリコン初動に算入されなかった可能性があり、第5次後の実枚数は、32万2千枚と考えられます。

従って、シミュレーション計算による枚数は、1.5%ほど高めに誤差を含んでいたことになります。

「気づいたら片想い」でも、シミュレーションの予測値が1.5%高めに出るとすれば、第7次後の計算値33万枚からその分を引いて、32万5千枚が出てきます。

第7次分は全部オリコン初動に算入されると思われるので、32万5千枚を個別握手会の推定枚数とするのが妥当でしょう。

すると、もし、初回限定盤の売り上げ枚数が、前作と同じく、8万3千枚だとすれば、オリコン初動の予想枚数は、40万8千枚ということになります。


しかし、いくつか考慮しておきたい点があります。

まず、「気づいたら片想い」個別は、完売率が低くて、非完売部の数が多い。

第7次後の非完売部数は759部中478部で、「バレッタ」第5次後の664部中392部と比べると、90部近くも多くなっています。

非完売部が多くなると、シミュレーション計算の誤差が大きくなって、結果の精度が落ちてしまう危険があります。

例えば、非完売部1部について、50枚多く見積もると、478部ですから、全部で2万4千枚も高めの推定値が出てきてしまいます。

しかも、「気づいたら片想い」の個別は、「バレッタ」に比べて、明らかに勢いがない。

例えば、担当部数が30部で変わらない西野七瀬が全完売を達成したのは、前作第3次に対して、今作第5次。

白石麻衣は、前作第5次に対して、今作第6次。

橋本奈々未は、前作第6次に対して、今作第7次でもまだ全完売ならず。

さらに、高山一実は、前作第7次で完売11部に対して、担当が2部増えた今作は、まだ完売6部と半分のペースです。

やはり、各メンバーの人気云々ではなく、乃木坂全体として、握手会人気が前作より下がっている可能性が濃厚です。

だとすれば、前作でかなりの精度を見せた、非完売部での見積もりも、今作はやや低めに見た方が良いかもしれません。

ということで、初動に算入される個別の推定売り上げ枚数は、上記の32万5千枚を最高として、30万枚あたりの下限を設けて、範囲を示した方が妥当だと考えています。

つまり、個別の推定枚数は、30万枚から32万5千枚までになります。

まあ、見せている完売表が、運営の「どっきり」で(笑)、実は、もっと売り切れが出ていたなんてことがあると、もちろんお手上げですが、そうでなければ、この辺が妥当なラインかなという気がします。

難しいですね、今回は。


さらに、初回限定盤を含む、一般流通CDの売り上げ予想も難しい。

全国握手会参加券と「お茶会」応募抽選券という従来のパターンなら、前作の8万3千枚から、それほど大きくは変動しないだろうと見込めるので、まだ考え易いのですが、今回は、アンダーライブの応募抽選券と二期生ミニトーク&ミニ握手会の参加券が付いていて、さっぱり読めません(笑)。

SKE48の「未来とは?」も、初回限定盤にZeppライブの応募抽選券を付けましたが、サウンドスキャンの第1週売り上げ枚数は、かえって下がっています。

「抽選だからライブ見たさに多くのファンがCDを買うだろう」とは一概に言えなくて、そういうやり方に嫌気がさして、通常よりもセールスが落ち込む危険もある。

また、直接の特典サービスではないけど、楽天カード会員限定のライブが、全国握手会の日に行われる予定で、これもどう影響するのか分からない。

アンダーメンバーのファンで、よく全国握手会に行ってるのだけど、楽天カードを持っていないので、ライブが見られない。

そういう場合、「推し」との握手で、「今日、この後のライブ楽しみにしててね」と言われると気まずいので、最初から、その全国握手会には参加しないという心境になることも考えられます。

そうなると、サウンドスキャン第1週が減ることもあり得るでしょう。

ん~、しょうがないので、初回限定盤の売り上げ枚数は、最低で7万枚、最高で10万枚というのは、どうでしょう?

なんだか、値引き交渉みたいですが(笑)。

まとめると、個別は30万枚から32万5千枚、初回限定盤は7万枚から10万枚で、初動予想は、37万枚から42万5千枚ですね(笑)。


ということで、「気づいたら片想い」の初動予想は、40万8千枚を軸に、37万枚から42万5千枚の幅を見るということです。

まあ、当てることより、あれこれ考えることの方が意味があるので、この辺でご勘弁をという感じですが(笑)、前作割れする可能性も出てきてしまいました。

これまで、「前作越えが濃厚」と書いてきたのは、第7次応募で少なくとも3万枚は上積みがあると読んでいたからで、まさか、1万枚ほどしかアップ出来ないとは思いもよりませんでした。

個別握手会に、ここまで勢いがないとなると、これは生駒里奈だけでなく、乃木坂46全体が「組閣」の影響を受けている可能性があります。

そして、初回限定盤の売り上げは、さらに「組閣」に敏感な可能性があるので、これからの1週間は、オリコンの数字から目が離せません。

万が一、前作割れとなったら、もちろん、乃木坂46史上、初めての出来事になります。

まあ、危なくなったら、個別第8次分の発送を急ピッチで進めるだろうから、可能性は低いと思いますが、初回限定盤のセールスが想像以上に少なければ、本当に厳しい状況になることもあり得ると思います。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています



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乃木坂の風 27Mar14 ~ SKE48とHKT48の最新CDセールス分析、極限の特典サービスは何をもたらすのか

2014-03-27 18:40:00 | 芸能
3月19日(水)に発売された、SKE48の14枚目シングル「未来とは?」のオリコン週間ランキングが、昨日発表され、第1週の売り上げが39万8千枚で、初登場1位となりました。

また、サウンドスキャン調べによる、初回限定盤などの第1週売り上げも判明し、初動に関して数字が出揃いました。

今日は、12枚目「美しい稲妻」、13枚目「賛成カワイイ!」の数字と比較しながら、14枚目「未来とは?」のセールス構造を考えてみます。

さらに、3月12日(水)発売、HKT48の3枚目「桜、みんなで食べた」についても、同様の分析を行って、AKB48グループのCDセールスの現状を見てみましょう。


次の表は、SKE48の12枚目、13枚目、14枚目について、オリコン第1週の売り上げ枚数と現時点での累計枚数を並べたものです。

(表1) SKE48の最新3シングルに関する、オリコン第1週の売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移

凡例
シングル番号 : 初動枚数 (現在の累計枚数)「タイトル」発売日

12枚目 : 51.1万枚 (66.2万枚)「美しい稲妻」2013/07/17
13枚目 : 44.9万枚 (56.5万枚)「賛成カワイイ!」2013/11/20
14枚目 : 39.8万枚 (39.8万枚)「未来とは?」2014/03/19

「美しい稲妻」で50万枚以上を越えた初動が、「賛成カワイイ!」では6万枚ほど前作を下回り40万代半ばとなり、今回の「未来では?」は、さらに5万枚ほど落ちて、40万枚を割り込んでいます。

また、累計枚数も、13枚目では、前作から10万枚ほど低い数字となっています。

しかし、握手会などの特典をCDに付けている場合、売り上げ枚数は、様々な要因で変動しますので、オリコンの数字だけでは、曲がヒットしているのかどうかは勿論、ファンが増えているのか減っているのか、収益が上がっているのかどうか、よく分かりません(笑)。

そこで、さらに詳しく調べてみます。


AKB48グループや乃木坂46のシングルCDは、店頭で購入出来る初回限定盤などのCDと、個別握手会への参加券が入った「キャラアニ.com」や「forTune music」を通してしか買えないCDの二つに、大きく分けられます。

このブログでは、前者を「一般流通CD」、後者を「特定流通CD」と呼ぶことにします。

(表1)で示したオリコンの数字は、一般流通CDと特定流通CDの売り上げ枚数を足したものになっていて、CDセールス全体を表しています。

一方、サウンドスキャンでは、店頭販売されるCDしかカウントしないので、そのランキング表に、タイプ別に載せられる初回限定盤などの売り上げ枚数から、一般流通CDのセールスを知ることが出来ます。

すると、オリコンの数字から、サウンドスキャンの数字を引けば、特定流通CDの売り上げ枚数が出てくる理屈になります。

以下に載せている表において、青色の数字は、サウンドスキャンのランキング表に載った、初回限定盤などの第1週売り上げの合計枚数を示していて、一般流通CDのセールスを表しています。

また、オレンジい色の数字は、オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いた初動(OC-SS)差で、特定流通CDのセールスと見なすことが出来ます。

つまり、(表1)で示したオリコン売り上げ枚数を、一般流通CDと特定流通CDのセールスに分割したものです。

(表2) 一般流通CD特定流通CDの売り上げ推移

凡例
シングル番号 : サウンドスキャン第1週合計枚数 [初動(SS/OC)比] 初動(OC-SS)差「タイトル」
# 初動(SS/OC)比は、サウンドスキャン第1週をオリコン初動で割ったもの。数値が小さいほど、CDセールスの個別握手会依存が高いことを示す
# 初動(OC-SS)差は、オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いたもの。店頭販売していない「特定流通」CDの売り上げ枚数にほぼ等しく、多くの場合、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る

12枚目 : 16.7万枚 [32.6%] 34.5万枚「美しい稲妻」
13枚目 : 14.8万枚 [32.9%] 30.1万枚「賛成カワイイ!」
14枚目 : 11.9万枚 [29.8%] 27.9万枚「未来とは?」

サウンドスキャンの数字は、12枚目から13枚目で2万枚減、13枚目から14枚目で3万枚減となっていて、一般流通CDのセールスが続落しています。

また、初動(OC-SS)差も、4万枚、2万枚と続落して、特定流通CDのセールスも下がっています。

この三つのシングルに関しては、特定流通CDに付けられた特典サービスから考えて、初動(OC-SS)差は個別握手会による売り上げ枚数と同じと見なせます。

従って、12枚目から13枚目、13枚目から14枚目、ともに個別による売り上げが減少したことになります。

つまり、SKE48は、昨年の夏以来、店頭販売されているCDだけでなく、個別握手会によるCDも、少なくとも初動セールスに関しては、低落傾向にあると言えます。


一方、サウンドスキャン第1週をオリコン初動で割った初動(SS/OC)比は、12枚目から13枚目では、ほとんど数値が変わらず、30%以上の水準を維持していましたが、14枚目で、やや下がって、30%を少し割り込んでいます。

(SS/OC)比は、CDセールスの個別握手会依存度を示す指標で、この比が小さくなると、ファンの気持ちが「箱推し」から「単推し」になりつつあり、グループの人気が内向きになっている可能性があります。

そして、そうなると、グループの一般人気が落ちる傾向が出てきます。

例えば、乃木坂46の7枚目「バレッタ」は、前作「ガールズルール」と比べて、オリコン初動を6万枚近く伸ばしましたが、一方、初動(SS/OC)比は28%から21%に急落しました。

それと同時に、ダウンロードランキングは前作より明らかに振るわず、有線ランキングに至っては、一度も150位以内に入ることなく終わる「完全圏外」となった。

これは、(SS/OC)比の低下が、グループの一般人気低落と関連している可能性を示す一つの例です。

握手会に何万円も使う熱心なファンが大多数を占めるようなアイドルグループは、一般層から見て、アクセスしにくい印象があるのかもしれません。

特典サービスでCDセールスを押し上げている場合、一般流通であれ、特定流通であれ、売り上げ枚数そのものは様々な要因で変動するので、枚数が増えたからどう、減少したからこうと、一概には言えないのですが、(SS/OC)比が低落し始めると、グループにとってあまり宜しくない事態が起こってくる危険が高くなります。

SKE48の場合は、下がったと言っても、「未来とは?」の(SS/OC)比は30%で、数字だけを見る限り、乃木坂ほど「厳しい」という印象は受けません。

しかし、15枚目以降も、(SS/OC)比が下がり続けるとなると、話が違ってきます。

あるいは、SKE48の人気は、一つの分岐点に立っているのかもしれません。

そこで、もう少し詳しく調べてみましょう。


一般流通CDと特定流通CDの売り上げ推移は以上のような感じですが、それらを評価するには、セールスを支えている特典サービスの内容を知る必要があります。

かりにCDセールスが、前作より大きく落ち込んでも、極端な話、今作では一切特典サービスを付けなかったのであれば、売り上げ枚数の評価は全然違ってきます。

握手会なしの30万枚と、個別6日での30万枚では、まったく意味が違うということです。

下の表は、一般流通CDに付けられた、主要な特典サービスの内容です。

(表3) 一般流通CDに対する特典サービス内容

#「全国」は全国握手会を意味する
# 「抽選」は、CD購入後に応募して抽選が行われるシステムで、個別握手会のように抽選後購入とは本質的に異なるという意味
# 「?」は、まだ発表されていないか、私が知らないかのどちらか(笑)

12枚目 : 6日(全国 in 関東2、名古屋2、大阪1、福岡1)
13枚目 : 6日(全国 in 関東2、名古屋2、岡山1、?1)
14枚目 : 3日(全国 in ?1、名古屋1、?1)+6日(抽選Zeppライブ in 札幌1東京2名古屋1大阪1福岡1)

注目したいのは、14枚目で全国握手会を3日減らして、一方、「抽選」によるZeppライブを6日付けたことです。

全国握手会は通常、参加券が付いていて、CDを1枚買えば、必ず参加出来る仕組みになっています。

しかし、このZeppライブは、CDに付いている応募券を使って申し込み、その後、抽選が行われるようで、当選確率はどのくらいなのか、観覧するために何枚くらい買えば良いのか分かりません。

販売する側は、ライブ見たさに、ファンが何枚もCDを買うという目論みがあるのだと思いますが、(表2)のように、サウンドスキャンの数字は、前作より3万枚近く落ち込んでいます。

こういった「抽選」による特典は、買う側からすると、そのイベントの価格を、心理的に押し上げる効果があって、「割高感」が発生するため、多くの場合、購買意欲がかえって減少するのだと思います。

もちろん、そのイベントの価値が極めて高いと思われれば、購入者は増える筈ですが、SKE48のライブは、これまでも行われてきたし、これからも行われる筈で、とくに、今回だけ、割高な値段で観覧することに抵抗感を持つファンが多いのかもしれません。

また、「抽選」は、主催者の収支という点で、危険なやり方だと思います。

というのも、もしCDの売れ行きが芳しくなければ、それ以上、お金を取ることが出来ないので、イベントの必要経費が賄えず、大きな赤字を出してしまう可能性があります。

やはり、イベントの人気を考慮した適切な価格で、チケットを販売するのが一番で、だからこそ、ほとんどのライブはCDではなく、チケット制になっているのでしょう(笑)。

サウンドスキャンの数字が落ち込み、その上、追加入場料を貰わず、6日間も全国ライブツアーを行うというのは、イベントの収支としては、相当に厳しい状況だと思いますが、大丈夫なんでしょうか。


次は、特定流通CDの特典を見てみましょう。

(表4) 特定流通CDに対する特典サービス内容

#「個別」は個別握手会を意味する
# [ ]内は、個別握手会などの大型特典イベント1日あたりの売り上げ枚数

12枚目 : 6日(個別 in 関東3、名古屋2、大阪1) [5.7万枚/日]
13枚目 : 6日(個別 in 関東3、名古屋2、大阪1) [5.0万枚/日]
14枚目 : 7日(個別 in 関東2、名古屋3、大阪2) [4.0万枚/日]

12枚目 : 発売 = 25日 => 最初の個別 = 63日 => 最終個別(第6回)
13枚目 : 発売 = 53日 => 最初の個別 = 35日 => 最終個別(第6回)
14枚目 : 発売 = 2日 => 最初の個別 = 71日 => 最終個別(第7回)

ついに、14枚目で個別握手会が7日まで引き上げられてしまいました。

しかし、[ ]内に示したように、個別1日あたりの売り上げ枚数は、減ってしまっています。

SKE48のCDセールスでもっとも心配なのは、この個別1日あたりセールス減です。

個別握手会を1日増やすというのは、会場費、人件費、宿泊費、交通費など、大きな出費を必要とする上、メンバーの外仕事を1日あるいは2日奪ってしまう損失もあって、十分な売り上げ増がなければ、赤字が出てしまいます。

14枚目で、個別を7日にする際、負担の大きな関東を一つ減らして、近場である、名古屋と大阪を一つずつ増やしたのは、出費を抑える意識が感じられて、まだ評価出来ますが、いかんせん、7日というのは多過ぎです。

運営の収支が悪化してくると、アイドル活動に不可欠なプロモーションなどの費用が出せなくなって、メンバーやグループに根強い人気があっても、身動きが取れなくなります。

「未来とは?」に関する売り上げの数字や特典内容を見ていると、「抽選」イベントや個別の日数増など、運営の手法に疑問符が付くような、「悪手」としか思えない特典が目立っていて、枚数の落ち込みより、そちらの方が気になります。

CDの売り上げ枚数を手っ取り早く上げたいと思っているのか、出費がかさむ特典イベントを連発しているけど、それにもかかわらず、セールスは伸びていません。

運営の台所事情が不安になってきます。


(表4)の後半には、シングル発売から最初の個別と最後の個別までの日数スケジュールを載せました。

14枚目でとくに日程が厳しいわけではないので、(表2)オレンジ色で示された個別握手会によるCDセールスの落ち込みは、コアファンの人数減少を反映している可能性が高いと思います。

そして、運営も13枚目でそれに気づいていたから、今回、個別の日数を無理を承知で増やしたのだけど、握手会の売り上げは伸びず、かえって1日あたりのセールスが下がってしまった。

やはり、メンバーの卒業や「組閣」によって、気持ちが離れていくファンが多いのかもしれません。

この辺の問題も、まさに運営の手法から発生していて、ん~、乃木坂の運営も含めて、しっかりして欲しいものですね。


ところで、NMB48の9枚目「高嶺の林檎」が昨日発売され、初日で36万枚を突破して、話題になっているようです。

NMB48に関しては、オリコン初動やサウンドスキャンが出てから、機会があればセールス構造を考えてみたいのですが、以下の表だけ紹介しておきます。

(表5) NMB48のオリコン第1週枚数と個別握手会日程

凡例
シングル番号 : オリコン初動枚数「タイトル」発売日

7枚目 : 48.2万枚「僕らのユリイカ」2013/06/19
8枚目 : 37.5万枚「カモネギックス」2013/10/02
9枚目 : 36.9万枚(初日)「高嶺の林檎」2014/03/26

7枚目 : 発売 = 87日 => 最初の個別 = 50日 => 最終個別(第6回)
8枚目 : 発売 = 95日 => 最初の個別 = 34日 => 最終個別(第6回)
9枚目 : 発売 = 24日 => 最初の個別 = 42日 => 最終個別(第7回)

表の後半に載せた個別握手会の日程を見ると、今回のシングル、最初の個別までの日数が短くて、明らかにCDを買い易いですね(笑)。

オリコンの初動が回復したのは、スケジュール的に好条件だったということもあるかと思います。

ただ、「僕らのユリイカ」は、発売から最初の個別までが長いのに、50万枚に迫る初動を達成していて、昨年の夏と比べて、NMB48のコアファンの人数などがどう変わったかは、今後出てくる数字を見ないと、何とも言えません。

CDセールスを特典サービスで支えている場合、個別スケジュールといった複数の要因が絡み合って、売り上げ枚数が変動するので、(SS/OC)比や(OC-SS)差など、あれこれ分析しないと、なかなか実態が見えてきません。

まあ、あれこれ計算しても、大したことは分からないという話もありますが、一応、データは増えて、ブログは書けますね(笑)。


次にHKT48の「桜、みんなで食べた」を見てみましょう。

(表6) HKT48の最新3シングルに関する、オリコン初動の推移

凡例
シングル番号 : 初動枚数 (現在の累計枚数)「タイトル」発売日

1枚目 : 25.0万枚 (29.2万枚)「スキ!スキ!スキップ!」2013/03/20
2枚目 : 26.9万枚 (30.6万枚)「メロンジュース」2013/09/04
3枚目 : 27.7万枚 (28.7万枚)「桜、みんなで食べた」2014/03/12

AKB48グループとしては例外的に、安定したCDセールスを達成しています。

オリコン初動を、一般流通と特定流通に分けると、以下のようになります。

(表7) 一般流通CD特定流通CDの売り上げ推移

凡例
シングル番号 : サウンドスキャン第1週合計枚数 [初動(SS/OC)比] 初動(OC-SS)差「タイトル」

1枚目 : 9.2万枚 [37.0%] 15.7万枚「スキ!スキ!スキップ!」
2枚目 : 9.2万枚 [34.3%] 17.7万枚「メロンジュース」
3枚目 : 8.0万枚 [28.9%] 19.7万枚「桜、みんなで食べた」

1枚目と2枚目で9万枚ほどで安定していた初回限定盤など一般流通CDの売り上げが、今回、1万枚ほど落ちてしまいました。

また、それに伴って初動(SS/OC)比も下がっています。

以下のように、一般流通CDの特典は、2枚目と3枚目でほとんど変わっていないので、セールスが落ちたのは、サービス内容が原因ではなないようです。

(表8) 一般流通CDに対する特典サービス内容

1枚目 : 6日(全国 in 関東2名古屋1大阪1福岡2)
2枚目 : 3日(全国 in 関東1名古屋1福岡1)
3枚目 : 3日(全国 in 関東1名古屋1福岡1)

では、特定流通CDの特典はどうなっているでしょう。

(表10) 特定流通CDに対する特典サービス内容

1枚目 : 3日(個別 in 関東1大阪1福岡1)+2日(写メ会 in 関東1福岡1) [3.2万枚/日]
2枚目 : 4日(個別 in 関東1大阪1福岡2) [4.4万枚/日]
3枚目 : 4日(個別 in 関東1名古屋1大阪1福岡1)+2日(抽選船上パーティー in 東京1福岡1) [3.3万枚/日]

1枚目 : 発売 = 11日 => 最初の個別 = 48日 => 最終個別(第3回)
2枚目 : 発売 = 10日 => 最初の個別 = 43日 => 最終個別(第4回)
3枚目 : 発売 = 3日 => 最初の個別 = 64日 => 最終個別(第4回)

ここでも「抽選」イベントが出てきました。

特定流通CDに付いた応募券を送って、抽選で選ばれたファンが、メンバー参加の「船上パーティー」にご招待ということだそうです。

「桜、みんなで食べた」に関しては、(表7)オレンジ色で示されたように、特定流通CDの売り上げは前作を上回っています。

つまり、船上パーティーの効果が出ているように思えます。

ところが、数字を眺めていると、ちょっと興味深いことが見えてきます。

「桜、みんなで食べた」は、一般流通CDの売り上げ枚数が前作より1.2万枚少なくなり、特定流通CDは前作を2万枚上回った。

その結果、併せて8千枚ほど、オリコン初動が伸びたわけです。

ところが、初回限定盤を1枚1600円とすれば、一般流通CDの売り上げ額は1600円掛ける1.2万枚で、1千9百万円減少し、一方、特定流通CDの売り上げ額は、1枚1000円として、1000円掛ける2万枚で2千万円の増加です。

つまり、総売り上げ額は、差し引き、ほぼゼロです。

「抽選」船上パーティに行きたいファンが、特定流通CDを普段より多めに買ったのだけど、その分、初回限定盤などの購入を抑えた。

そういう風に見えますね(笑)。

ただ、笑い事じゃないのは、売り上げ総額が伸びていないのに、3枚目は、2枚目にはなかった船上パーティーを、二日間も開催しなければならないといういうことです。

東京までメンバーが出向いて、船を貸し切って、さまざまな企画を行う。

追加料金は取れないので、宿泊費、人件費、交通費、会場費など、必要なお金を、CDの売り上げで賄わなければならないけど、額は伸びていない。

しかも、CDというのは、チケットと違って、著作権の塊ですから、それなりの売り上げ総額が出ても、主催者である運営に入ってくる額は、それよりずっと小さいものになってしまう筈です。

結局、「抽選」イベントを特典にするのであれば、かなりの枚数の売り上げ増がなければ割に合わないということで、まあ、確たる見込みがないのであれば、止めた方がいいと思います。


ただ、HKT48、コアファンの人数が減っている感じはないです。

(SS/OC) 比も、まだ30%近いので、今のファンを大切にして、過剰な特典や「組閣」で疲弊させるようなことがなければ、これからグループとして人気が伸びて行く可能性は大いにあるんじゃないでしょうか。

実際、「桜、みんなで食べた」は、有線ランキングで、ランクイン2回目にして、すでに23位をマークしていて、相変わらず強さを見せています。

オリコンの枚数は、1位を獲得するには、もう十分な域に達しているので、特典サービスの拡大ではなく、パフォーマンスレベルを上げて、本格的ヒットを飛ばすことを目指したらどうでしょう。

HKT48のさまざまな数字は、AKB48グループの中で、際立って良いので、今、大きなチャンスだと思うのですが。


シングルCDは、本来、ライブなど、お金の掛かるイベントを打たなくても、かつては楽曲の魅力だけで、10万枚、20万枚と売れたからこそ、経済的に効率が良くて、優秀な商品だったわけです。

ところが、7日間の個別握手会を全国各地で行うなど、ここまで特典サービスが過剰になると、イベントに投入する経費と労力が大きくなり過ぎて、CDを売る意味がなくなってきます。

とくに、「抽選」イベントは、もっとも効率が悪く、危険な特典で、大当たりする見込みがなければ、適正な価格でチケットを販売した方が、主催者にとって、間違いなくお得でしょう。

AKB48グループや乃木坂46は、プロデューサーが楽曲の著作権を持っている作詞家だからか、やたらとCDセールスにこだわっていますが、特典サービスに掛かる費用は、もはや限界に近くなっていて、運営の経営を圧迫しているとしか思えないレベルにまで膨らんでいます。

乃木坂46も、初回限定盤にアンダーの「抽選」ライブを特典にしていて、かえって売り上げを下げてしまうんじゃないかと気になっています。

売り上げ枚数が多くて、動くお金の総額が大きいと、景気が良いように感じますが、特典サービスの内容次第では、大きな赤字が出る可能性があります。

AKB48、SKE48、NMB48は、ひたすら個別握手会の日数を増やすなど、特典サービスを拡大し続けていますが、CDセールスがそれに見合うだけ伸びておらず、収益構造に無理があり、危険な状況に入りつつある印象を受けます。

一方、売り上げ枚数が少なくとも、収益構造のバランスが取れていれば、そのグループは、大きく発展する可能性を秘めていると思います。

売り上げ総額は大きいけど、巨額の赤字を抱えて苦しんでいる今のソニーと、小さくとも順調にコツコツ収益を上げている企業。

どちらがより将来の見込みがあるかということです。


最後に、乃木坂に関して、「走れ!Bicycle」以降のシングルについてデータを載せておきます。

やはり、乃木坂46がテーマのブログなので(笑)。

3枚目「走れ!Bicycle」
発売 : 2012/08/22
オリコン第1週 : 18.7万枚 (1位, 24.3万枚)
サウンドスキャン第1週 : 5.9万枚
初動(OC-SS)差 : 12.8万枚
初動(SS/OC)比 : 31.4%
一般流通CD特典 : 2日(全国)+1日(抽選「似顔絵会」)
特定流通CD特典 : 4日(個別) [3.2万枚/日]
総部数 : 330部 [3.9万枚/百部]
発売 = 11日 => 最初の個別 = 55日 => 最終個別(第4回)
有線 : 7回 (最高69位)

4枚目「制服のマネキン」
発売 : 2012/12/19
オリコン第1週 : 23.3万枚 (1位, 30.9万枚)
サウンドスキャン第1週 : 6.1万枚
初動(OC-SS)差 : 17.2万枚
初動(SS/OC)比 : 26.0%
一般流通CD特典 : 2日(全国)
特定流通CD特典 : 5日(個別) [3.4万枚/日]
総部数 : 430部 [4.0万枚/百部]
発売 = 4日 => 最初の個別 = 56日 => 最終個別(第5回)
有線 : 7回 (最高66位)

5枚目「君の名は希望」
発売 : 2013/03/13
オリコン第1週 : 24.2万枚 (1位, 31.0万枚)
サウンドスキャン第1週 : 6.9万枚
初動(OC-SS)差 : 17.3万枚
初動(SS/OC)比 : 28.5%
一般流通CD特典 : 3日(全国)+1日(抽選「録音会」)
特定流通CD特典 : 5日(個別) [3.5万枚/日]
総部数 : 437部 [4.0万枚/百部]
発売 = 3日 => 最初の個別 = 44日 => 最終個別(第5回)
有線 : 3回 (最高112位)

6枚目「ガールズルール」
発売 : 2013/07/03
オリコン第1週 : 33.7万枚 (1位, 45.6万枚)
サウンドスキャン第1週 : 9.4万枚
初動(OC-SS)差 : 24.3万枚
初動(SS/OC)比 : 27.8%
一般流通CD特典 : 3日(全国)+1日(抽選「お茶会」)
特定流通CD特典 : 6日(個別) [4.1万枚/日]
総部数 : 630部 [3.9万枚/百部]
発売 = 24日 => 最初の個別 = 78日 => 最終個別(第6回)
有線 : 4回 (最高96位)

7枚目「バレッタ」
発売 : 2013/11/27
オリコン第1週 : 39.5万枚 (1位, 51.2万枚)
サウンドスキャン第1週 : 8.3万枚
初動(OC-SS)差 : 31.2万枚
初動(SS/OC)比 : 21.0%
一般流通CD特典 : 3日(全国)+1日(抽選「お茶会」)
特定流通CD特典 : 6日(個別) [5.2万枚/日]
総部数 : 664部 [4.7万枚/百部]
発売 = 18日 => 最初の個別 = 77日 => 最終個別(第6回)
有線 : 0回 (圏外)

8枚目「気づいたら片想い」
発売 : 2014/04/02
オリコン第1週 : --万枚
サウンドスキャン第1週 : --万枚
初動(OC-SS)差 : --万枚
初動(SS/OC)比 : --%
一般流通CD特典 : 3日(全国)+1日(抽選「お茶会」)+2日(抽選アンダーライブ)+3日(二期生ミニトーク&握手会)
特定流通CD特典 : 6日(個別) [--万枚/日]
総部数 : 759部 [--万枚/百部]
発売 = 4日 => 最初の個別 = 106日 => 最終個別(第6回)
有線 : --回 (最高--位)


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乃木坂の風 24Mar14 ~ 生駒里奈は「総選挙」に参加するのか、日程、集票力、話題作り、そして「支店」化

2014-03-24 16:00:00 | 芸能
昨日の「乃木坂って、どこ?」で、アンダー曲「生まれたままで」のスタジオライブが放送されました。

MVで着ていたのと同じダンス衣装で、さすがにセンターの伊藤万理華とフロントの星野みなみは、手足の先まで豊かな表情を持った、魅力的な踊りを見せていました。

また、斉藤優里、齋藤飛鳥、井上小百合も、それぞれに惹きつけられるダンスを見せていて、今回のアンダーは、本当にレベルが高いです。

ただ、MVでのダンスシーンに比べると、全体フォーメーションや個々の動きが窮屈な感じで、メンバーの躍動感を十分引き出せていない気がします。

ハンドマイクを持って踊ることが、ダンスを縛っているとは思うのですが、フォーメーションや体の動きのプログラムに、空間的な広がりが足りないのだと思います。

「気づいたら片想い」のダンスでも、同様の「窮屈さ」を感じたので、同じ人物が振り付けを担当しているのかもしれません。

とくにアンダーは、ダンスの上手いメンバーが揃っているので、所狭しと動き回っているような、ダイナミックで、生き生きとした踊りを見たいです。


ところで、「生まれたままで」の作曲者が、田中俊亮氏であることが判明しました。

29歳のギタリストで、NMB48の5枚目表題曲「ヴァージニティー」、6枚目表題曲「北川謙二」を作曲された方です。

8枚目「気づいたら片想い」のMVや収録曲は、どうもNMB48のテイストが強い気がしていたのですが、単なる気のせいではなかったのかもしれません。

ただ、個人的に、「生まれたままで」のメロディは好きで、「北川謙二」に通じるような、軽快で明るい感じが良いですね、歌詞は暗過ぎる上に、書き込みが足りないと思うけど(笑)。

メロディと衣装は良くて、メンバーは最高、MVも最高の出来だけど、歌詞とライブでのダンスの振り付けがちょっと。

NMB48でも、AKB48でも、何テイストであっても、完成度が高ければ問題ないんですが、なかなか三拍子そろった曲は難しい。

逆に言えば、「制服のマネキン」のように三拍子も四拍子もそろえば、評判となって、ヒットが見えてくるということでしょう。


一昨日、AKB48の2014年「総選挙」の内容が発表されました。

37枚目シングルを担当するメンバーを投票で決めるイベントで、乃木坂46に関しては、チームBの「兼任」となった生駒里奈だけが「立候補」する資格があるそうです。

「立候補」の期間は、3月31日(月)から4月6日(日)で、乃木坂にとっては、ここで生駒里奈が「届出書」を出すかどうかが大きな問題となってきます。

普通の選挙でもそうですが、「立候補」するしないは、本人の意思だけでなく、周りの様々な思惑が絡んできて、一筋縄ではいかない面があります。

生駒里奈の「立候補」はあるのかないのか、少し考えてみます。


開票日はプリンシパルのど真ん中

まず、日程を見ると、2014年「総選挙」の「開票」イベントは、6月7日(土)、調布市にある味の素スタジアムで行われます。

一方、乃木坂の「16人のプリンシパル trois」は、5月30日(金)から6月15日(日)まで、17日間22公演のスケジュールです。

つまり公演9日目の土曜日という、舞台の真っ最中に、「開票」イベントが入っていて、かりに生駒里奈が「立候補」しても、会場である味の素スタジアムには行けない可能性が高いと思います。

「開票」イベントに参加出来ないのであれば、「立候補」もないだろう、というのが素直な考え方です。

しかし、赤坂ACTシアターと味の素スタジアムを中継で結べば、舞台公演が現在行われていることを、「開票」イベントの観客に見せられるわけで、乃木坂の運営にとっては、プリンシパルを宣伝する、絶好のチャンスでしょう。

従って、開票日がプリンシパルと重なるのは、生駒里奈の「立候補」を妨げるのではなく、むしろ促す要素という見方も出来ます。


生駒里奈は「総選挙」で「当選」出来るのか

今回の「総選挙」では、各16人の5チームを選ぶそうで、80人のメンバーがカップリング曲を含めた楽曲制作に参加することになります。

つまり、「立候補」しても、80位以内に入らなければ、「開票」イベントの会場で、生駒里奈は名前を呼んでもらえないわけで、そうなると、赤坂の舞台を中継するチャンスもなくなる可能性があります。

では、生駒ちゃんが「立候補」した場合、80位以内にランクイン出来るんでしょうか。

2013年「総選挙」では、64人が選ばれましたが、Wikipediaによると、最下位である64位の得票は1万1千6百票となっています。

投票券の入った31枚目「さよならクロール」が、200万枚に迫るCDセールスを見せたように、昨年の「総選挙」は、かなり盛り上がりました。

しかし、AKB48の一般人気に陰りが見える中、さすがに今年は、そこまでフィーバーするとは思えないので、獲得票数は昨年より下がって、「当選」ラインが低くなると予想されます。

しかも、順位の「当選」ラインも80位に緩和されていて、これらを考え併せると、1万票くらい獲れば「当選確実」が見えてくるのかなという気がします。


7枚目「バレッタ」個別握手会の最終応募一つ前、第13次受付終了後の完売状況を見ると、生駒里奈は、全体完売率70%の中で、28部中19部の完売を出しています。

シミュレーション計算をすると、推定売り上げ枚数は1万8千枚ほどと出てきます。

これは、すべてのシングルにおける、生駒里奈の最高売り上げ枚数と言っていいと思います。

一方、8枚目「気づいたら片想い」個別では、最新である第6次終了後の完売状況は、全体完売率35%、30部中完売ゼロで、推定売り上げ枚数は7千枚ほどです。

前作「バレッタ」の第6次終了後は、全体完売率48%、28部中13部完売で、推定売り上げ枚数が1万6千枚だったので、半分以下のペースです。

生駒里奈がチームBとの「兼任」を受け入れたことが、乃木坂を「組閣」に巻き込んで欲しくないファンに複雑な心情を呼び起こし、個別での売り上げ低下を招いてしまった面があります。

従って、前作では、最高売り上げ枚数である1万8千枚を叩き出したものの、現在は状況が変わって、生駒里奈が、乃木坂ファンから期待出来るCDセールスには、厳しいものがあると考えざるを得ません。

「総選挙」において、生駒ちゃんの場合は、AKB48グループのファンクラブからの票はほとんどないと思われるので、5月21日(水)に発売される投票券の入った36枚目シングルを、ファンがどれだけ買ってくれるかで、票数がほぼ決まるでしょう。

久しぶりにフロント入りして、福神であり、しかも個別握手会券が入った乃木坂のシングル、そのCDセールスが厳しく、彼女の「兼任」が原因となって売り上げが落ちている可能性がある。

そんな中、乃木坂とは関係なく、メンバーとの握手会券も入っていない、AKB48の36枚目シングルを、生駒里奈の「総選挙」順位を上げるために、乃木坂ファンがどのくらい買うのかと言われると、極めて厳しい枚数という答えにならざるを得ません。

生駒里奈の「総選挙」参加を支援することは、乃木坂の「支店」化に賛成するに等しいので、どんなに強気に見積もっても数千枚が限度という気がします。


乃木坂ファンの票が1万枚に遠く及ばないとすれば、AKB48グループのファンに、投票してもらうしかありません。

しかし、AKB48のファンも「支店」のファンも、何万円も出して投票するほど熱心なファンであれば、ほとんどの人に「推し」がいる筈で、投票の締めきり日である6月6日(金)までに、生駒里奈がまとまった数の新たなコアファンを作るのは、至難のわざだと思います。

劇場盤であれば、5万円で50票を入れることが可能ですが、そういうコアファンが100人出てきても5千票で、1万票には届きません。

AKB48の運営が、生駒里奈の大キャンペーンでも行わない限り、1万票に到達する道筋は、ほとんど思い描けない状況です。

従って、生駒里奈が「立候補」しても、票集めは非常に厳しく、圏外になってしまう可能性を排除出来ません。

こういった苦しい見通しは、「立候補」を抑制する要素にはなるでしょう。


それでも「立候補」する可能性

「組閣」以来、生駒里奈は、AKB48グループの「話題作り」に随分と貢献させられていると思います。

もし、彼女の「兼任」がなければ、ファンによる反対の署名活動などもなく、「組閣」がここまで大きく報じられることはなかったかもしれません。

大島優子が参加しない2014年の「総選挙」は、話題性が乏しい印象は否めず、かりに指原莉乃が二連覇を達成しても、あるいは、渡辺麻友がセンターを射止めても、「想定内」というマンネリ感がついて回ります。

AKB運営が、何か「想定外」のサプライズが欲しいと考えても不思議ではなく、実際、「組閣」では、その気持ちが乃木坂46を巻き込んだ「交換留学」につながったのだと思います。

「総選挙」に昨年とは違う斬新さを与えるために、生駒里奈の参加というカードを切ってくる可能性は、十分にあるんじゃないでしょうか。

もちろん、得票に関しては、上で述べたように、楽観出来ない状況ですが、かりに圏外という結果に終わっても、それはそれで大きな話題になる可能性があって、主催者からすれば、決して悪い話じゃないと思います。

例えば、生駒里奈の圏外に衝撃を受けた乃木坂ファンが、2015年の「総選挙」でリベンジに挑んでくれれば、またCDが売れますから(笑)。


一方、生駒里奈の気持ちですが、それがどういうものであっても、正直、最終的な結論とは、あまり関係ないと思います。

秋元康氏を始めとするAKSの幹部は、乃木46のメンバー人事に口を出せて、生駒里奈や他のメンバーの選抜入りをコントロール出来ると思います。

また、テレビ局など、さまざまなメディアに影響力を持っているので、メンバーの誰かを、番組レギュラーに押し込むことも出来るでしょう。

生駒里奈に、自分の本音があったとしても、硬軟取り混ぜた説得で、揺さぶりを掛けられたら、18歳の少女が、それを最後まで貫き通すのは難しいことです。

結局、運営が「立候補」させたいと思っているのかどうかが、一番のポイントで、それが生駒里奈の最初の気持ちと違っていたとしても、最終的には受け入れて、「前向き」な姿勢しか、我々に見せないでしょう。

そして、「じゃんけん大会」に、一切の作為がなかったように、「立候補」も、メンバーの自由意思ということになるわけです(笑)。


乃木坂の本格的取り込みは、秋以降か

こうやって考えてくると、生駒里奈が「立候補」する可能性は高い気がします。

やはり、「総選挙」の話題作りが欲しいという気持ちは、AKB運営に根強いんじゃないでしょうか。

唯一、抑制効果があるかもしれないのは、「気づいたら片想い」のCDセールスが落ち込むことです。

「組閣」の影響が出て、乃木坂46のセールスに陰りが出てしまうと、話題作りを優先させる気分でなくなる可能性はあります。


「総選挙」投票券入りの36枚目とその選抜が担当する37枚目は、「総選挙サイクル」のAシングルとBシングルに当たり、過去の例から見ても、売り上げが100万枚を大きく越えることに、AKB運営は自信を持っていると思います。

しかし、10月のCシングル、12月のDシングル、そして来年2月のEシングルは、まず間違いなく、厳しいセールスになるでしょう。

AKB48の運営が、連続ミリオン記録を更新するために、Cシングル以降、乃木坂46の曲をCDに入れて、大握手会に参加させるといったカードを切ったとしても、何の不思議もありません。

しかし、乃木坂のCDセールスが、今からどんどん落ちてしまうと、肝心な時期に威力を発揮出来なくなってしまいます。

生駒里奈を「組閣」や「総選挙」に絡める、現在の動きは、イベントの話題作り以上に、来るべき時に備えて、ファンを乃木坂の「支店」化に馴らすことが目的じゃないでしょうか。

この段階で、CDセールスを下げてしまっては元も子もないので、売り上げ枚数の推移は、AKB48の運営も気にしていると思います。

そして、本当の意味での「支店」化は、秋以降に始まる気がします。


私は、これまで書いてきた通り、乃木坂メンバーが「総選挙」に参加すれば、その時点で乃木坂ファンを辞めるつもりです。

昨年12月に放送されたTBS「王様のブランチ」で、乃木坂46は「総選挙」に参加しないと宣言したのだから、もしメンバーが「総選挙」に参加すれば、それは乃木坂の運営が、自分で言ったことを、自分で破ったことになり、ファンとして、とてもじゃないけど、これ以上、付き合う気にはなりません。

まあ、「交換留学」を許した時点で、運営には愛想が尽きてますが、せめてもう少し、乃木坂46を応援していたいので、生駒里奈には「立候補」して欲しくないです。

しかし、上に述べたように、彼女の気持ちだけではどうにもならない部分もあるので、ただ黙って見守るしかありません。

「ハロマゲドン」のときも同じことを考えましたが、能力のない運営がマネージメントするアイドルは、どんなにメンバーを好きでも、応援するもんじゃないです。

最初は楽しくても、途中から、運営に振り回されて、全然楽しめなくなって、最後は、やたら分析ばかりするようになるから(笑)。


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乃木坂の風 23Mar14 ~ 完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明(2)

2014-03-23 12:45:00 | 芸能
今日は、昨日の記事『乃木坂の風 22Mar14 ~ アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明』で出した問題の解答と、計算モデルの改善点と問題点を、補足的に書いておきます。

まず、この計算モデルを使って、あるメンバーの売り上げ枚数を推定する実用的な公式を一つ。

全体担当部数 N部
全体完売部数 M部

個人担当部数 n部
個人完売部数 m部
個人非完売部数 (n - m)部

完売1部あたりの売り上げ枚数 A枚

とすると、そのメンバーの推定売り上げ枚数Xは、

X = A * {m + (n - m) * b} (式1)

で計算出来ます。このとき、

b = {m * N + (n - m) * M} / (n * N) (式2)

であるというのが、シミュレーションの基礎となる仮定です。

(式2)は、昨日の記事で、全体完売率と個人完売率を使って表した式を、部数だけで表現するよう変形したものです。

部数はすべて整数なので、こちらの方が、実際に計算するには楽かなということです。

式に出てくる「 b 」は、非完売1部における売り上げ枚数の、完売1部の売り上げ枚数に対する比を表しています。

つまり、「 A * b 」が、非完売1部での売り上げ枚数です。

記号による式が分かりづらい場合は、以下の表記でどうでしょう。

あるメンバーの推定売り上げ枚数Xは、

X = (完売1部当たりの枚数) * {(個人完売部数) + (個人非完売部数) * b} (式3)

b = {(個人完売部数) * (全体担当部数) + (個人非完売部数) * (全体完売部数)} / {(個人担当部数) * (全体担当部数)} (式4)

「全体担当部数」は、個別握手会全体で設定された総部数のことで、日本語としてベストな表現とは言い難いですが(笑)、「個人担当部数」と対比するために、便宜上使っています。

これらの式を用いて、昨日出した問題を解いてみます。

(問い1)

グループ全体の設定総部数が400部、完売が120部のとき、メンバーNさんは、25部中12部を完売していた。

完売1部あたりの売り上げ枚数を675枚として、Nさんの推定売り上げ枚数を求めよ。

但し、枚数が少数点になったときは、1桁目を四捨五入して整数にせよ。

なお、「N」が中元日芽香のイニシャルであることは、全くの偶然である。

(答え)

全体担当部数 400部
全体完売部数 120部

個人担当部数 25部
個人完売部数 12部
個人非完売部数 13部

完売1部あたりの売り上げ枚数 675枚

Nさんの推定売り上げ枚数をXとすると、(式3)から

X = 675 * {12 + 13 * b}

(式4)から、

b = {12 * 400 + 13 * 120} / {25 * 400}

これを計算すると、

b = 0.636

よって、

X = 675 *{12 + 13 * 0.636}

これを計算して、

X = 13680.9

四捨五入して、

X = 13681

よって、Nさんの推定売り上げ枚数は 13681枚


何か、確定申告で納税額を計算しているような空気が漂ってきますが(笑)、もう一問、いってみましょう。

(問い2)

あるシングルの個別握手会第7次応募終了後の完売状況は、総部数500部中280部完売で、メンバーNさんは、30部中12部完売だった。

前作シングルの第7次終了後は、総部数300部中210部完売で、Nさんは、25部中15部完売。

Nさんの推定売り上げ枚数は、前作より伸びたのか、それとも落ちたのか述べよ。

また、その上げ幅、あるいは下げ幅の枚数を、完売1部あたりの売り上げ枚数を675枚として求めよ。

なお、「N」が永島聖羅のイニシャルであることと、私が彼女を見るとテンションが上がることとは、何の関係もない(笑)。

(答え)

今作第7次応募終了後のデータは、

全体担当部数 500部
全体完売部数 280部

個人担当部数 30部
個人完売部数 12部
個人非完売部数 18部

完売1部あたりの売り上げ枚数 675枚

Nさんの推定売り上げ枚数をX_今作とすると、(式3)と(式4)から、

X_今作 = 675 * {12 + 18 * b}

b = {12 * 500 + 18 * 280} / {30 * 500}

これらを計算して四捨五入すると、

X_今作 =17042.4 = 17042枚

一方、前作第7次応募終了後のデータは、

全体担当部数 300部
全体完売部数 210部

個人担当部数 25部
個人完売部数 15部
個人非完売部数 10部

完売1部あたりの売り上げ枚数 675枚

Nさんの推定売り上げ枚数をX_前作とすると、(式3)と(式4)から、

X_前作 = 675 * {15 + 10 * b}

b = {15 * 300 + 10 * 210} / {25 * 300}

これらを計算すると、

X_前作 =16065枚

X_今作 - X_前作 = 17042 - 16065 = 977枚

従って、今作は、前作より977枚売り上げが伸びていると推定される。



さて、この計算モデルの改善点や問題点を幾つか指摘しておきます。

非完売部が複数部あれば、それぞれの部における現実の売り上げ枚数は、当然異なっている筈で、会場や時間帯といった条件によって左右される面もあるでしょう。

実際、乃木坂の場合、関東の会場に比べて、名古屋の会場は、やや売れ行きが鈍いんじゃないかと、よく指摘されます。

しかし、シミュレーション計算では、非完売1部の推定売り上げ枚数を、握手会の全日程を通した全体完売率と個人完売率で推測するので、個々の会場や時間帯による変動は考えていません。

例えば、(問い1)のケースでは、Nさんの非完売である13部について、それぞれの部での売り上げ枚数の変動は考慮せず、1部あたりの「平均枚数」が、完売部の0.636 (= b)、つまり63.6%だとして計算しています。

会場や時間帯の特異性を考慮して、非完売部の売り上げ枚数を、いくつかの区分ごとに見積もるという改善は、検討に値すると思います。

とくに開催場所に関しては、会場ごとに、全体と個人の完売率を求めて推定売り上げ枚数を計算するのは、すぐに出来る試みです。

まあ、面倒なので、私はやったことないのですが(笑)、名古屋会場のように、他会場とはやや売れ行きが違う感じのある場所で行われる部で、個々のメンバーの売り上げ枚数を推定したいときなどは、試してみてもいいかもしれません。

ただ、全体にせよ、個人にせよ、対象となる部数があまり小さいと、実際値に統計的な均し効果が入らなくなり、かえって推測しずらくなるので、注意が必要だと思います。


あと、計算モデルの問題点なんですが、いつも気になるのは、完売率が低いときの精度ですね。

例えば、あるメンバーが、30部中28部完売なんて状況だと、残り2部も、ほぼ完売に近いのは間違いない筈で、それほど誤差は出ないと思います。

一方、30部中2部完売といったケースは、精度がかなり厳しくなってきます。

とくに、全体完売率が低いと、手掛かりがほとんどないに等しい上に、担当部数が多いために、全体枚数への影響も大きく、まあ、お手上げ状態です(笑)。

乃木坂46の個別握手会は、シングル発売直前になると、全体完売率は40%を越えるまで上昇し、担当部数の大きいメンバーは、全完売に近い部数を売って個人完売率が高くなる人が多いので、なんとか計算モデルの精度を確保出来るのだと考えています。

もちろん、それは偶然ではなくて、握手会人気の高いメンバーには、運営も大きな部数を割り当てるからです。

逆に、CDリリースが近づいているのに、全体も個人も完売率が低ければ、部数設定のミスということになります。

実は、「気づいたら片想い」の場合、運営が個々のメンバーへの割り当て部数を、強気に設定し過ぎている節があって、前作「バレッタ」と比べて、担当部数が大きいのに個人完売率の低い人が多い印象がある。

初動売り上げ枚数を予想するには、個別握手会によるCDセールスをどれだけ正確に読めるかが、当然のことながら、一番のポイントなので、完売表の数字をExcelに入力していても、「バレッタ」に比べると、テンションは上がってこないですね(笑)。

完売部数が伸びないメンバー本人は、断然、もっとテンションが上がらないと思うので、シミュレーションの精度向上と相俟って、「もっと売れればなあ」などと考えてしまうことがあります。

運営の思う壷です(笑)。


「気づいたら片想い」の個別第6次応募終了後、つまり判明している最新の完売表から推定した売り上げ枚数は、計算モデルを使うと、31万7千枚になります。

「バレッタ」では、発売第1週に関して、シミュレーションによって求めた個別の推定売り上げ枚数は、オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いた数字より、1万枚ほど高めに出ていました。

これは推測値の約3%に相当する数字で、発売第1週の全体枚数に関して、その程度の誤差が出たということです。

そのため、今回も、推測値から3%ほど割り引いて、実際の売り上げ枚数は、30万枚を少し越えたあたりかなと考えています。

ここに、個別第7次応募分と初回限定盤の売り上げが加わるので、まあ、前作初動の39万5千枚は越えるんじゃないかと思っています。

しかし、「交換留学」で、AKB運営が乃木坂への関与を露骨に強める中、今回のシングル、個人PVがない上に、収録曲とMVは、AKB48やNMB48のテイストを感じさせるものが多い。

こういった「48」化への流れを、既存の乃木坂ファンがどう捉えて、初回限定盤がどこまで伸びるのか、やや心配な部分があります。

今のところ、個別握手会の売れ行きは、明らかに「バレッタ」より鈍いですが、初回限定盤については、全国握手会参加券と「お茶会」などのスペシャルイベント応募券に加えて、アンダーライブ観覧の応募券と二期生イベントの参加券を入れ、特典サービスを充実させまくっているので、さすがに「バレッタ」のサウンドスキャン第1週である8万3千枚は越えないと話になりません。

ただ、一般流通CDのセールスは、何が起こるか分からないので、それなりにシミュレーションが出来る個別と違って、蓋を開けてみるまで、まったく読めないというのが本当のところです。

まあ、個別にせよ、初回限定盤にせよ、多売特典だらけのCDセールスなんて、全然ヒット指標にはならないので、数字が大きかろうが小さかろうが、とくに気にすることはないんですが。

それよりも、ダウンロードランキングや有線ランキングの方が遥かに重要で、これらの成績がぐんと上がれば、東京ミッドタウンで、CD10枚分くらいのシャンパンを買って乾杯します(笑)。

「気づいたら片想い」、発売は10日後の4月2日(水)です。



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乃木坂の風 22Mar14 ~ アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明

2014-03-22 16:00:00 | 芸能
ドンキ・ホーテがAKB48の運営であるAKSとパチンコメーカーの「京楽産業.」を提訴したというニュースが流れましたね。

AKB48の劇場は、秋葉原のドンキ・ホーテ店内にあったりして、随分と仲が良いように見えたんですが(笑)、何が起こってるんでしょう。

公式グッズの独占販売権を巡る裁判の行方は分かりませんが、こういう争いが表面化すると、AKB48の集客力や収益力が全盛期に比べて落ち込んできて、金銭面で色々と難しい問題が出てきているんだろうと考えたくなります。

「金の切れ目が縁の切れ目」ということなんでしょうか(笑)。

とりあえずは、現在の劇場が維持されるのかどうか、その辺が、ファンにとって大きな関心事になります。

劇場経営は、本当にお金が掛かるようで、宝塚でさえ決して楽ではないそうですから、場所まで提供してくれている大口スポンサーがもし撤退となると、大変だと思います。

ところで、「京楽産業.」は、NMB48の運営会社でもあり、AKSの株主という報道もあります。

乃木坂46の8枚目「気づいたら片想い」、昨日公開された「孤独兄弟」MVもそうですが、何だかAKB48やNMB48のテイストが強くなっているような気がして、「制服のマネキン」や「君の名は希望」でファンになったものとしては、やや寂しい気分になります。

あと、今の乃木坂運営、ネットの反応をかなり気にしているんでしょうか。

ただ、「JKを席巻する事間違いなし」なんて言葉、品位に欠けていて、あまり気持ちの良いものじゃないですね。

しかも、『「Ranzuki」(ぶんか社)』って出版社まで詳しく紹介したら、雑誌のランキングというより、「タイアップ」感がバキバキ出ちゃいますよ(笑)。


さて、今日は、売り上げ枚数を推定する方法を説明します。

いつも、完売表から、個々のメンバーや乃木坂全体の推定売り上げ枚数を「シミュレーション計算」で求め、それに基づいて作った順位表などをお見せしていますが、その計算方法を少し詳しく書いてみます。

以前は、推定枚数を述べる前に軽く説明していたのですが、「方法」より「中味」ということで、徐々に結果だけを載せるようになっていました。

しかし、どういう方法で推定枚数を導いているのか気になる方も多いと思うので、タイトルに「シミュレーション計算の説明」という言葉が入ったブログを一つ書いておいた方が、後々、参照しやすくて便利かと。


まず、数式を紹介する前に、簡単なケースを想定して、メンバー「 H 」さんの売り上げ枚数を実際に計算してみます。

星野みなみのイニシャルが「 H 」だというのは、思いもよらない偶然の一致で、「 H 」のチョイスにとくに意味はありません(笑)。

乃木坂のあるシングルCDの個別握手会が、総部数200部で行われ、Hさんの担当部数が20部だったとします。

第X次応募受付終了後の完売状況が判明し、グループ全体で80部の完売が出て、Hさんは14部をすでに完売していたとします。

すると、全体完売率は40% (= 80部 / 200部)、Hさんの個人完売率は70% (= 14部 / 20部)ということになります。

今、完売1部あたり500枚のCDが売れているとしましょう。

Hさんは14部を完売しているので、500枚掛ける14部の7千枚を売っていることになります。

ところが、まだ完売していない残りの6部は、1部あたり500枚に達していないというだけで、1枚も売れていないわけではない。

この非完売部での売り上げを、どう見積もるかというのが、シミュレーションの最大のポイントになります。


見積もり方法には様々な考え方がありますが、私がこれまで行ってきた方法は、残り6部での売り上げ枚数を、全体完売率の40%とHさんの個人完売率70%から推定するというものです。

500枚に比べて、どの程度の売り上げがあるのか、その割合を考えます。

まず、全体完売率が40%という点から、非完売部であっても、完売部の40%は売れていると見積もります。

つまり、500枚掛ける0.4の200枚は出ているという発想です。

次に、残りの60%、つまり300枚に対して、個人完売率である70%は上乗せして良いのではという考え方をします。

300枚掛ける0.7の210枚を、最初の200枚に加えるというやり方です。

つまり、500枚 * 0.4 + 500枚 * 0.6 * 0.7という計算をして、非完売部でも410枚は出ていると見積もります。

Hさんの非完売は6部なので、500枚 * 完売14部 + 410枚 * 非完売6部という計算で、9460枚がHさんの推定売り上げ枚数となります。

この計算をすべてのメンバーについて行い、各人の推定枚数を全部足して、グループ全体の売り上げ枚数を求めます。

全体完売率の40%は、乃木坂というグループの「勢い」を表している面があるので、かりに完売が一つも出ていないメンバーであっても、その「勢い」の恩恵を受けているだろうという発想です。

従って、すべてのメンバーについて、非完売部に40%の「下駄を履かせる」わけです。

ただ、担当20部で完売ゼロのメンバーと、Hさんのように14部完売の人では、個人の「勢い」に差があるのは歴然で、それを反映するために、完売ゼロのケースでは、それ以上の上乗せをせず、一方、14部完売のケースでは、個人完売率70%を上乗せして、個人の「勢い」を推定枚数に反映させます。

つまり、グループ全体の「勢い」を全体完売率で、個人の「勢い」を個人完売率で表現するという考え方です。

完売表が明らかになる度に、全体完売率や1期と2期の完売率を書いていますが、それは完売率が実際の計算でも重要な役割を果たすからです。


この計算モデルは、非完売部の売り上げが完売部のどの程度まで到達しているかを、各メンバーについて、全体完売率と個人完売率を基に推測するという方法ですが、完売1部あたりの売り上げ枚数を設定する必要があります。

上の説明では便宜上500枚という数値を使っていますが、実際の計算では、どうすれば良いのでしょう。

1部は90分なので、1枚のCDでメンバーと過ごせる「平均握手時間」が、その数値を求める際に重要になってきます。

このブログでは、「平均握手時間」を8秒に設定して、90分 * 60秒 / 8秒の675枚として計算しています。

「平均握手時間」は、メンバーがCD1枚に割く時間で、もしCD1枚を持ったファン1人が8秒となると、現実に握手をして話をする時間は5秒くらいしかない筈で、随分と短いという印象があります。

そして、実際の握手会でも、「1枚出し」の場合は、8秒より長いと思います。

しかし、多くのファンは「複数枚出し」を行うので、1人1枚が10秒であっても、「平均握手時間」は、それより短くなっていくと考えられます。

以前、中元日芽香のファンが、CD150枚で12分間、彼女に歌をうたってもらったというニュースが流れました。

12分 * 60秒 / 150枚を計算してみると、1枚あたりの「握手時間」は4.8秒です。

ここまで極端なケースは稀だと思いますが、「複数枚出し」による「平均握手時間」の短縮は日常的に起こっている筈で、その結果として、「1枚出し」ではやや短過ぎる印象のある8秒という数値が妥当な領域に入ってくるのだと考えられます。


次に、実際にどうやって計算しているのか説明します。

この計算モデル、数学的には四則演算しか使っておらず、シミュレーションとしてはごく簡単なものですが、乃木坂メンバーは、西川七海の卒業を考慮しても、42人いて、さすがに電卓で手計算は大変です。

そこで、Excelを使って、軽いプログラムを組んで計算しています。

Excelのシートで、1列目にメンバー全員の名前をセルに書き込み、2列目にそれぞれの完売部数、3列目に担当部数を入れます。

そして、4列目に、2列目割る3列目で個人完売率を計算して表示します。

また、「sum()」関数を使えば、総部数や全体の完売数が求められるので、それらの数字を使って全体完売率を求め、5列目に各メンバーの推定売り上げ枚数を計算して表示させて完成です。

グループ全体の売り上げは5列目を「sum()」すれば求められます。


こういったシミュレーションは、ある仮定に基づいた推測に過ぎません。

しかし、もし、シミュレーションで求めた個別握手会の推定売り上げ枚数が、オリコンとサウンドスキャンの数字から出てくる枚数に近ければ、それはかなり有効な計算方法ということになります。

従って、当たり前のことですが、シミュレーションによる推測値と、実際の数字がどの程度乖離しているのか、誤差がどのくらいあるのか、その評価は、徹底的に行う必要があります。

そして、乃木坂46の複数のシングルについて、個別による初動売り上げ枚数を、シミュレーションによる推測値と比較すると、かなり良好な一致を見せることが分かっています。

全体完売率と個人完売率から売り上げ枚数を推測するという計算モデル、基礎となる仮定にあれこれ「ツッコミ」を入れたくなる方は、私も含めて少なくないと思いますが(笑)、現実の数字と比べてみると、想像以上によく合っていて、その経験から、このモデルは、某かの現実を反映している可能性があるという気持ちに傾いています。

そのため、モデルによる計算結果を、選抜選考での握手会主義の検証や、シングルCDの売り上げ予想の際に使っているという次第です。


この計算モデルを理解して頂く一助になればと、ちょっとした問題を作ってみました。

興味のある方は、挑戦してみて下さい。

式を紙に書けば、電卓で解ける問題です。

(問い1)

グループ全体の設定総部数が400部、完売が120部のとき、メンバーNさんは、25部中12部を完売していた。

完売1部あたりの売り上げ枚数を675枚として、Nさんの推定売り上げ枚数を求めよ。

但し、枚数が少数点になったときは、1桁目を四捨五入して整数にせよ。

なお、「N」が中元日芽香のイニシャルであることは、全くの偶然である。

(問い2)

あるシングルの個別握手会第7次応募終了後の完売状況は、総部数500部中280部完売で、メンバーNさんは、30部中12部完売だった。

前作シングルの第7次終了後は、総部数300部中210部完売で、Nさんは、25部中15部完売。

Nさんの推定売り上げ枚数は、前作より伸びたのか、それとも落ちたのか述べよ。

また、完売1部あたりの売り上げ枚数を675枚として、その上げ幅、あるいは下げ幅の枚数を求めよ。

なお、「N」が永島聖羅のイニシャルであることと、私が彼女を見るとテンションが上がることとは、何の関係もない(笑)。


答えは、記事の最後部分に書いてあります。


最後に、この計算モデルをちびっと数学的に表現したものを以下に載せておきます。


グループ全体について、

総部数 N部
完売部数 M部

とすれば、

全体完売率 h = M / N (式1)

です。

また、あるメンバー「 i 」について、

担当部数 n[ i ]部
完売部数 m[ i ]部

とすれば、

個人完売率 k[ i ] = m[ i ] / n[ i ] (式2)

となります。

乃木坂は現在42人なので「 i 」は0から41までの整数で表現出来ます。

メンバー「 i 」の売り上げ枚数は、

完売1部あたりA枚
非完売1部あたりB枚

とおけば、

A * m[ i ] + B * (n[ i ] - m[ i ]) (式3)

と表せます。

ここで、Bは、Aから、全体完売率 hと個人完売率 k[ i ]を使って、

B = A * {h + (1 - h) * k[ i ]} (式4)

で求められるという仮定を導入します。

すると、メンバー「 i 」の売り上げ枚数は、(式3)に(式4)を代入して、

A * m[ i ] + A * {h + (1 - h) * k[ i ]} * (n[ i ] - m[ i ]) (式5)

という形になります。

つまり、(式4)が成り立つという仮定をすれば、あるメンバーの売り上げ枚数を、完売1部あたりの売り上げ枚数 A、担当部数 n[ i ]、完売部数 m[ i ]、個人完売率 k[ i ]、全体完売率 h から、(式5)を使って推定することが出来ます。

文字化けの懸念があるので、総和記号シグマの代わりに「i_sum()」を、すべての「 i 」に渡って足すという記号とすれば、グループ全体の売り上げ枚数は、

i_sum(A * m[ i ] + A * {h + (1 - h) * k[ i ]} * (n[ i ] - m[ i ])) (式6)

となります。

まとめると、

メンバー「 i 」の売り上げ枚数
A * m[ i ] + A * {h + (1 - h) * k[ i ]} * (n[ i ] - m[ i ]) (式5)

グループ全体の売り上げ枚数
i_sum(A * m[ i ] + A * {h + (1 - h) * k[ i ]} * (n[ i ] - m[ i ])) (式6)

という式を使ってシミュレーション計算を行うということです。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


問いの答え

(問い1)
13681枚

(問い2)
前作より977枚売り上げが伸びた


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乃木坂の風 20Mar14 ~「気づいたら片想い」個別第6次後の分析、総部数増加、商品過剰供給、そして「組閣」

2014-03-20 18:15:00 | 芸能
昨日、19日水曜日から今日に掛けて、8枚目「気づいたら片想い」個別握手会の第7次応募が行われ、それに伴って第6次受付終了後の完売状況が明らかになりました。

オリコン初動がどれくらいの枚数になるのか、完売表から考えてみます。

まず、第6次後の時点で完売を一つ以上出しているメンバーを見てみましょう。

表1 : 8枚目「気づいたら片想い」第6次後の完売部数順にメンバーを並べた表

凡例
完売部数 メンバー名 (/担当部数, 8th5次後からの完売部数の積み上げ)

30部 白石麻衣 (/30, +4)、秋元真夏 (/30, 0)、西野七瀬 (/30, 0)
28部 橋本奈々未 (/30, +8)
26部 松村沙友理 (/30, +8)
25部 桜井玲香 (/30, +8)
20部 深川麻衣 (/30, +2)
19部 衛藤美彩 (/28, +4)
17部 若月佑美 (/30, +6)
14部 生田絵梨花 (/25, +4)
7部 永島聖羅 (/16, +2)
5部 高山一実 (/30, +1)
3部 北野日奈子 (/18, +1)
2部 中元日芽香 (/16, +1)
1部 堀未央奈 (/28, 0)、井上小百合(/26, +1)、中田花奈 (/26, 0)、伊藤万理華 (/21, 0)、樋口日奈 (/10, +1)、和田まあや (/7, 0)、山崎怜奈 (/10, +1)

第5次後と比べると、完売部数の積み上げは、全員併せて52部でした。

白石麻衣が全完売を達成、橋本奈々未、松村沙友理、桜井玲香も大きく積み上げて全完売に近づいています。

また、深川麻衣、衛藤美彩、若月佑美、生田絵梨花は安定した人気で、着実に完売部数を増やしています。

さらに、8枚目個別で好調さが目立つのが永島聖羅で、前作を上回るペースで売り上げを伸ばしていて、テレビ、ラジオを通したバラエティ面での活躍が、握手会人気の上昇に結びつき始めている印象を受けます。


このように、個々のメンバーで強さを見せている人はいるのだけど、全体としてどうかと言うと、前作「バレッタ」個別に比べると、低調という感じは否めません。

西川七海が卒業するので、設定総部数を6部減の754部とすると、その内、完売は263部、1期の完売率が42%、2期が4%、全体完売率は35%となっています。

7枚目「バレッタ」個別第6次終了後の状況は、664部中319部完売、1期完売率55%、2期12%、全体完売率48%だったので、やはり前作と比べると、売り上げに勢いが乏しい。

さらに、シミュレーション計算で売り上げ枚数を求めると、「バレッタ」第6次後より4万枚ほど少ない結果が出てきて、枚数でも前作のペースを下回っている可能性が高いようです。

しかし、オリコン第1週への算入は、「バレッタ」が第5次応募分までだったのに対して、「気づいたら片想い」個別では、第6次と第7次応募分は、4月2日(水)までに発送すると公式サイトに明記されているので、初動集計締め切り日である4月6日(日)までには、少なくとも第7次分まで流し込める筈です。

以下の表で、スケジュールを確認してみましょう

表3 : 7枚目と8枚目の各応募受付における、前次からの積み上げ完売部数と受付時期

凡例
[個別握手会の応募受付次数] その応募での積み上げ完売部数* (受付時期**、受付最終日から初動集計締め切り日までの日数***)
* 積み上げ完売部数が赤色の数字で示されているものは、その全部がオリコン初動に算入された、あるいは算入される予定であること、ピンク色の数字は、その一部が算入された、あるいは算入される可能性が高いことを示す
**オレンジ色は予想日程
***「-60d」は、集計締め切り日の60日前という意味

7枚目「バレッタ」
初動集計締め切り 2013年12月1日(日)

[1次] 0 (2013/10/08~10/09, -53d)
[2次] +49 (2013/10/16~10/18, -44d)
[3次] +84 (2013/10/25~10/28, -34d)
[4次] +75 (2013/11/06~11/08, -23d)
[5次] +64 (2013/11/15~11/18, -13d)
[6次] +47 (2013/11/26~11/28, -3d)
[7次] +19 (2013/12/05~12/06, +5d)
[8次] +20 (2013/12/13~12/16, +15d)
[9次] +40 (2013/12/25~12/26, +25d)

8枚目「気づいたら片想い」
初動集計締め切り 2014年4月6日(日)

[1次] 0 (2014/02/04~02/05, -60d)
[2次] +35 (2014/02/12~02/13, -52d)
[3次] +47 (2014/02/19~02/20, -45d)
[4次] +62 (2014/02/26~02/27, -38d)
[5次] +67 (2014/03/05~03/06, -31d)
[6次] +52 (2014/03/12~03/13, -24d)
[7次] +?? (2014/03/19~03/20, -17d)
[8次] +?? (2014/03/27~03/28, -9d)
[9次] +?? (2014/04/02~04/03, -3d)

「気づいたら片想い」のオリコン初動集計締め切り日は4月6日(日)で、第8次応募分は、発売日である4月2日(水)より順次発送ということなので、積み上げ完売部数を赤字で示した第6次と第7次は確実に、加えて、ピンク色である第8次の一部まで算入される可能性があります。

一方、「バレッタ」の場合、2013年12月1日(日)の集計締め切り日までに、オリコン初動に流し込めたのは第5次応募分までで、しかも、オリコンデイリーの動きを見ると、第5次分をすべて流し込めたわけでなく、1万枚ほど遅れてしまい、第1週に間に合わなかった可能性があります。

つまり、「バレッタ」個別握手会の売り上げで、初動に算入されたのは、第5次終了後までの売り上げ枚数から1万枚を引いた枚数ということになります。

そして、シミュレーションしてみると、「気づいたら片想い」第6次後は、「バレッタ」第5次後より、売り上げが1万枚ほど低いという計算が出てきます。

従って、「気づいたら片想い」個別第6次後の売り上げ枚数は、「バレッタ」個別で、初動に算入された分に、ほぼ並んだということです。

もし初回限定盤の第1週売り上げが、前作と同じ8万3千枚であれば、オリコン初動が、前作と同じ39万5千枚となるレベルまでは、個別握手会で枚数を稼いだと見ていいかもしれません。

「気づいたら片想い」個別は、完売率が低く非完売部の数が多いため、シミュレーション計算の誤差が大きい可能性があって、前作と並んだ並ばないといった微妙な状況だと、やや自信が持てない部分があるのですが、「気づいたら片想い」個別の売り上げは、「バレッタ」個別の初動算入分と同じ水準まで上がってきているという結果が、取り敢えず出ています(笑)。


「気づいたら片想い」個別は、「バレッタ」ほどの勢いはないけど、オリコン初動の集計締め切り日までの応募回数を増やすことで、何とか前作を越えることは出来そうだと思います。

第7次応募分は、すべてオリコン初動に算入される予定で、いくら悪くても3万枚ほどの上積みは見込めるので、個別握手分としては、前作を3万枚以上は上回る枚数になると予想されます。

しかし、それは長期販売で累計を伸ばすのと同じく、締め切り日までの応募回数増というテクニックを使って初動を伸ばしているだけで、「前作越え」を達成しても、あまり意味のある話ではありません。

むしろ、握手会人気に陰りが出てきたことの方が、乃木坂にとってより重要な問題と言えます。

これまで鉄壁だった乃木坂の握手会人気が、なぜ8枚目で勢いを失っているのでしょう。

次の表は、「バレッタ」第6次後と比べて、売り上げ枚数を伸ばしているメンバーを、その伸びの大きさ順に並べたものです。

表2 : 8枚目「気づいたら片想い」第6次後の推定売り上げ枚数から7枚目「バレッタ」第6次後のそれを引いた「伸び枚数」による順位表
伸び枚数がマイナスでない上位14人のメンバーだけを示しています。

凡例
[順位] メンバー名 (7th6次後と比べた完売部数の伸び)

[1] 衛藤美彩 (+6)
[2] 深川麻衣 (+6)
[3] 桜井玲香 (+2)
[4] 永島聖羅 (+2)
[5] 和田まあや (+1)
[6] 松村沙友理 (+1)
[7] 市來玲奈 (0)
[8] 山崎怜奈 (0)
[9] 川村真洋 (0)、米徳京花 (0)
[11] 北野日奈子 (0)
[12] 西野七瀬 (0)、秋元真夏 (0)、白石麻衣 (0)

この中で、完売がまだ出ていなくて、担当部数の増加のみによって推定「伸び枚数」がプラスと判断されているメンバーの場合は、シミュレーション計算の誤差が大きい可能性があります。

そのため、前作同次と比べて、ほぼ確実に売り上げを伸ばしたと言えるのは、上位6人と北野日奈子と山崎怜奈の8人だけです。

そして、表に載っている14人の「伸び枚数」の合計は9千枚、一方、それ以外の28人、売り上げを減らしている可能性がある、あるいは、ほぼ確実に減らしているメンバー全員を併せた減少幅は4万9千枚と推定されます。


確かに、良くないです。

まず大きな理由としては、「総部数の急激な増加」が考えられます。

乃木坂の歴代シングルを振り返ると、個別の総部数がもっとも増やされたのが6枚目「ガールズルール」で、5枚目「君の名は希望」から180部も多く設定されました。

しかし、この時は、握手会日数も5日から6日に増やされて、日程や会場の多様性によって、ファンがアクセスしやすくなったというプラス面がありました。

一方、8枚目「気づいたら片想い」は、7枚目「バレッタ」と比べて84部多く設定されましたが、握手会日数は据え置かれています。

握手会日数を増やさないままでの総部数増加としては、過去最大の上げ幅となっていて、次に多い、6枚目「ガールズルール」から7枚目「バレッタ」での40部増加の2倍以上に達しています。

もちろん、握手会人気が順調に伸びていれば、個々人の担当部数を増やしても、売り上げは問題なく伸びていく筈ですが、今回は、部数の増加に、メンバーの握手会人気が追いついていないようです。

もし、完売率が大きく下がるのであれば、むしろ担当部数は増やさない方が良いんですね。

コンビニやスーパーで品薄感のある商品は、「売れている人気商品」と受け取られて、売れ行きが加速するのはよくあることですが、逆に、ゼロがずらっと並んだ完売表は、それ自体がファンの購買意欲を低下させる効果があるので、担当部数の増加は慎重を期す必要がある。

乃木坂の運営は、握手会主義でファンを「煽り」立てて実現した、「バレッタ」個別の勢いに幻惑されて、各メンバーの担当部数設定をかなり誤った可能性があると思います。

星野みなみなんか、10部から、いきなり17部ですから、そりゃ大変です(笑)。

実は、AKB48の大握手会は、ファンの利便性を高めるために、握手会の日数を増やして、開催地域も多様化させ、一方で、総部数は減少させているようです。

もう担当部数を増やしても、売り上げ枚数は伸びないということで、AKB48グループの握手会人気が深刻な状況に入っていることを示しています。


「総部数の急激な増加」に加えて、「商品の過剰供給」が、握手会人気に影響を与えている可能性があります。

DVD「1ST YEAR BIRTHDAY LIVE MAKUHARI MESSE」が2月5日(水)発売、写真集「季刊 乃木坂vol.1早春」が3月5日(水)、DVD「NOGIBINGO!」が3月7日(金)、ムック本「乃木坂と、まなぶ」が3月18日(火)。

この1ヶ月半ほどの間に、矢継ぎ早に乃木坂関連の商品が発売されています。

シングルCDを売り出す時期に、なぜ他の商品発売をここまで重ねてくるのか、ちょっと理解に苦しみますが、ファンの財布は一つなので、個別の売り上げに影響を与えると見るのが自然です。

CDデビュー1周年記念DVDなんて、もっと早い時期に出せたと思うんですが、どういうことなんでしょう(笑)。


さて、もう一つ指摘しなければならないのは、「組閣」の影響です。

生駒里奈は、第6次でも完売が出ず、「組閣」の影響を受けていると言わざるをない状況になってきました。

前作「バレッタ」からの売り上げ減少は、メンバー中でもっとも下げ幅が大きく、次に良くないメンバーと比べても、2倍以上の減少幅となっていて、突出して成績が良くない。

また、生駒里奈の握手会人気は、前作では、担当部数が同じ高山一実と似た完売部数の推移を見せることが多く、例えば、「バレッタ」第6次後の完売部数は、高山一実10部に対して、生駒里奈13部でした。

「気づいたら片想い」第6次後、高山一実の完売部数は5部で、「総部数の急激な増加」や「商品の過剰供給」という「逆風」のためだと思いますが、前作よりは芳しくない数字となっています。

しかし、それだけであれば、生駒里奈にも5部ほどの完売が出ておかしくないのですが、8th選抜で久しぶりに「フロント入り」したにも関わらず、未だに完売が出ていません。

これはもう「組閣」の影響が出てしまっているとしか考えられません。

AKB48グループの「組閣」に乃木坂46が巻き込まれてしまったことへの乃木坂ファンの複雑な心境が、渦中の人である生駒里奈の個別伸び悩みという形になって表れているのかもしれません。


実は、「組閣」への反対論、乃木坂ファンだけではないようです。

SKE48の14枚目「未来とは?」が、昨日19日(水)に発売され、初日の売り上げ枚数が出てきましたが、初動前作割れの危険がある厳しい数字となっています。

また、来週26日(水)には、NMB48が9枚目「高嶺の林檎」を発売しますが、こちらもCDセールスは楽観出来ない状況です。

SKE48とNMB48は、AKB48の握手会負担が大きい上に、「組閣」で重要メンバーを持って行かれ、メンバーの卒業が相次ぎ、それに伴って、コアファンが減少しつつある可能性が高い。

今回の大規模な「組閣」は、そういった良くない流れを決定的にしてしまった感があって、ネット上の声を読んでいても、「支店」のファンで「組閣」に反対している人は多いようです。

乃木坂の場合、CDセールスへの影響は、生駒里奈の売り上げ減少以外は、まだ何とも言えませんが、AKB48グループ全体がファンを失い、本格的な人気低迷が始まりつつある中、「兼任」の具体化、「総選挙」や「大握手会」への参加など、「48」化が進む度に、乃木坂も影響を受けざるを得ないでしょう。

48グループのファンの中でさえ、「組閣」反対論が渦巻いているときに、「交換留学」を強行することは、乃木坂46と生駒里奈にとって、危険な行為だと思います。

乃木坂がこれまで通り「独自性」を保持しながら、既存のファンを大切にして活動を続ければ、2014年というアイドル業界の大転換期を、乗り切ることが可能じゃないでしょうか。

メンバーの卒業がほとんどなく、ファンの離脱もまだ少ない乃木坂46、今は、内部の結束を固めるべき時で、軽々に動かない方が良いと思います。


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乃木坂の風 16Mar14 ~ AKB48の2013年度総選挙サイクル、高まる握手会依存と異変が起こった一般人気

2014-03-16 17:00:00 | 芸能
西川七海さん、オーディション合格以来、乃木坂46の一員として、一生懸命に頑張って下さって、お疲れさまでした。

西川さんには、今までの乃木坂にはないタイプの魅力があって、これからの活躍を楽しみにしていたのですが、将来へ向けて色々なことを考えて、勇気ある決断をされたのだと思います。

年齢的にも、どんどん新しいことを吸収出来る時期なので、違う分野でも、大きく飛躍されることを願っています。

個人的にとくに好きなメンバーだったので、残念な気持ちは強いけど、一度しかない自分の人生、乃木坂での活動を糧にして、また、新しい夢に向かって進んでいって下さい。

頑張ってね、これからも。


一昨日の金曜日、AKB48の35枚目「前しか向かねえ」の有線ランキングが発表され、発売2週目で21位に浮上したことが判明しました。

大島優子の卒業曲ということで、さすがに前作「鈴懸の木の道で(以下略)」の最高順位43位は越えてきました。

しかし、AKB48の曲としては、異例に立ち上がりの重たい状況が続いていて、前作で約2年半ぶりに途切れた、13作連続での最高順位6位以内という成績を、「前しか向かねえ」が、再び達成出来るかどうか、まだまだ先の見えない展開になっています。

もし今回も最高順位が、通常より低い水準で終わった場合、2作連続での有線ランキング不振となって、AKB48の一般人気低落は決定的と言わざるを得なくなります。

次の金曜日に明らかになる、発売3週目の有線ランキングが注目されます。


「前しか向かねえ」が発売2週を経過したことで、2013年度に発売されたシングルの「総選挙サイクル」に関して、データがほぼ出揃いました。

今日は、それらのデータを整理しながら、2013年度CDセールスを、2011年度、2012年度と比べ、AKB48に、今年度、何が起こったのか考えてみます。

AKB48のCDリリースは、その年の「総選挙」への投票券が付いたシングルを5月に発売することからスタートすると見ることが出来ます。

これを「A」シングルと名付けます。

6月上旬に開票イベントが行われ「総選挙」選抜メンバーが決定、彼女たちが担当するシングルが8月に発売されます。

これを「B」シングルと呼ぶことにすると、その後、10月、12月、翌年2月に「C」「D」「E」がそれぞれ発売され、再び、次年度の「A」シングルという流れになります。

つまり、AKB48は、「総選挙」イベントを軸に、ほぼ同じ時期に、ほぼ同じ意味合いを持つシングルを出していて、複数のCDリリースが一種の「サイクル」を形成しています。

以下の表は、この「総選挙サイクル」に従ってシングルを並べ、オリコン第1週の売り上げ枚数、いわゆる「初動」と、現時点での累計売り上げ枚数を示したものです。

表1 : AKB48の総選挙サイクル

凡例
総選挙サイクル記号 シングル番号 (発売日) : オリコン初動枚数 (現在の累計枚数) 「タイトル名」
# 売り上げ枚数は万枚単位で、小数点以下1桁目を四捨五入して表示

2011年度
A 21枚目 (2011/05/25) : 133 (161) 「Everyday、カチューシャ」
B 22枚目 (2011/08/24) : 135 (163) 「フライングゲット」
C 23枚目 (2011/10/26) : 130 (146) 「風は吹いている」
D 24枚目 (2011/12/07) : 120 (130) 「上からマリコ」
E 25枚目 (2012/02/15) : 129 (144) 「GIVE ME FIVE!」

2012年度
A 26枚目 (2012/05/23) : 162 (182) 「真夏のSound good! 」
B 27枚目 (2012/08/29) : 118 (132) 「ギンガムチェック」
C 28枚目 (2012/10/31) : 113 (126) 「UZA」
D 29枚目 (2012/12/05) : 107 (121) 「永遠プレッシャー」
E 30枚目 (2013/02/20) : 104 (113) 「So long!」

2013年度
A 31枚目 (2013/05/22) : 176 (196) 「さよならクロール」
B 32枚目 (2013/08/21) : 133 (152) 「恋するフォーチュンクッキー」
C 33枚目 (2013/10/30) : 120 (129) 「ハート・エレキ」
D 34枚目 (2013/12/11) : 103 (108) 「鈴懸の木の道で(以下略)」
E 35枚目 (2014/02/26) : 109 (112) 「前しか向かねえ」

「総選挙サイクル」は、単にシングル発売の時期が似ているというだけでなく、売り上げ枚数の推移にも一定のパターンを生み出しています。

2013年度が分かり易いですが、投票券が付いた「A」シングルを頂点として、「B」「C」「D」と進むにつれて売り上げ枚数が減っていき、「E」シングルでややセールスが戻るというパターンです。

2011年度は、「総選挙」イベントへの世間の関心がまだそれほど高くなかったためか、「A」シングルより「B」シングルの方が少し売り上げが良かったのですが、その後は、パターン通りに進んでいます。

ただ、売り上げ枚数が減ると言っても、常に120万枚以上は保持していて、CDセールスに「底堅さ」のようなものが見られます。

2012年度に入ると、「総選挙」イベントが大きな注目集めるようになり、それに伴って「A」シングルが突出したCDセールスを叩き出す一方、「B」シングルでは、50万枚以上の大幅な下落が起こり、その後も下がり続け、「E」シングルは初動が100万枚を少し越える程度にまで落ち込んでしまいます。

2013年度は、シングル毎に起こる売り上げの下落が、さらに明確になっています。

「総選挙」への関心から、「A」シングルで一気にCDセールスが伸びるのだけど、その後、AKB48への興味が急速に失われ、それと共に売り上げ枚数も、はっきりと下がっていくのかもしれません。

大きなお祭りがあると、その後、急速に人心が冷静になり、財布の紐が堅くなる現象は珍しくないと思います。

AKB48の「総選挙」サイクルでも、その心理変化が起こっていて、「祭りの後」効果によるCDセールスの落ち込みが発生している気がします。

しかし、2011年度は、そういった効果がありつつも、まだAKB48とその曲への関心が力強くて、CDセールスに「底堅さ」があり、安定的に売り上げを維持していたという印象を受けます。

それに対して、2013年度は、お祭り騒ぎで激しくテンションが上がるものの、熱の冷め方も急速で、もはや「底堅さ」や「安定的」といった言葉は使えなくなっています。

2013年度の特徴は、AKB48のCDセールスが「安定感」を決定的に失ったということだと思います。

じっくりとグループを応援してくれるファンが減って、面白くて刺激的なイベントがあれば参加するけど、それが終わったら興味を失ってしまうファンが増えている、そんな状況になりつつあるのかもしれません。


「総選挙サイクル」をさらに詳しく分析してみましょう。

次の表は、サウンドスキャン調べによる第1週売り上げ枚数と、そこから導き出した幾つかの数値を示しています。

表2 : AKB48の握手会人気

凡例
総選挙サイクル記号 : サウンドスキャン第1週枚数 [初動(SS/OC)比] 初動(OC-SS)差 (X万枚/日)「タイトル名」
# 枚数はすべて万枚単位、小数点以下1桁目を四捨五入して表示
# 初動(SS/OC)比はサウンドスキャン第1週をオリコン初動で割ったもの。パーセント表示で、小数点以下1桁目を四捨五入。25%以下は赤色
# 初動(OC-SS)差はオリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いたもの。個別握手会によるCD売り上げにほぼ等しいと考えられる
# Xは初動(OC-SS)差を個別握手会の日数で割ったもの。握手会日数は、31枚目まで3日で、32枚目、33枚目、34枚目が4日、35枚目が5日となっています

2011年度
A : 54万枚 [41%] 79万枚 (26万枚/日) 「Everyday、カチューシャ」
B : 49万枚 [36%] 86万枚 (29万枚/日) 「フライングゲット」
C : 38万枚 [29%] 92万枚 (31万枚/日) 「風は吹いている」
D : 22万枚 [19%] 97万枚 (32万枚/日)「上からマリコ」
E : 50万枚 [39%] 79万枚 (26万枚/日) 「GIVE ME FIVE!」

2012年度
A : 73万枚 [45%] 88万枚 (29万枚/日)「真夏のSound good! 」
B : 45万枚 [38%] 73万枚 (24万枚/日)「ギンガムチェック」
C : 40万枚 [35%] 73万枚 (24万枚/日)「UZA」
D : 26万枚 [25%] 81万枚 (27万枚/日)「永遠プレッシャー」
E : 33万枚 [32%] 71万枚 (24万枚/日)「So long!」

2013年度
A : 59万枚 [33%] 118万枚 (39万枚/日)「さよならクロール」
B : 44万枚 [33%] 89万枚 (22万枚/日)「恋するフォーチュンクッキー」
C : 31万枚 [25%] 90万枚 (22万枚/日)「ハート・エレキ」
D : 20万枚 [20%] 83万枚 (21万枚/日)「鈴懸の木の道で(以下略)」
E : 24万枚 [22%] 86万枚 (17万枚/日) 「前しか向かねえ」

「総選挙サイクル」を示すアルファベットのすぐ右横が、サウンドスキャン第1週の売り上げ枚数です。

サウンドスキャンは、初回限定盤など、店頭で買えるCDの売り上げ枚数をタイプごとに集計していて、上表の数字は、すべてのタイプを合計したものです。

つまり、一般流通CDの発売第1週における売り上げ総数で、特定サイトを通してしか買えない個別握手会によるCD売り上げはカウントされていない数字です。

実は、表1で指摘した「総選挙サイクル」に伴うCDセールスの推移パターンは、一般流通CDでも確認することが出来ます。

2011年度では、「A」シングルを頂点として、「B」「C」「D」と進むにつれ売り上げが落ちて行き、「E」シングルで大幅に回復しています。

「D」シングルである「上からマリコ」の売り上げが宜しくなかったためだと思いますが、「E」の「GIVE ME FIVE!」は、全国握手会への参加券を、初回限定盤に「ランダム封入」なんてことをしていて(笑)、その効果によって一気に売り上げが回復したのだと思います。

ただ、ここまで売り上げがV字回復するのはお見事で、当時は、AKB48への憧れのようなものが、まだまだ強かったのかもしれません。

2013年度も、「E」シングルである「前しか向かねえ」には、「大島優子感謝祭」という卒業関連イベントへの「応募抽選券」が付いていますが、2011年度の「E」シングルで起こったような、鮮やかなセールス好転は見られませんでした。

一方、2012年度でも、「E」シングルでの反発は起こっていて、初回限定盤や通常盤に、特に強力な特典サービスは見当たりません。

あるいは、「E」の発売される時期が「別れ」の季節であるため、社会全体で音楽への関心が高まっていて、その分、CDセールスが基本的に好調になるといったことがあるのかもしれません。


さて、表2において、[ ]内は初動(SS/OC)比を表しています。

初動(SS/OC)比は、サウンドスキャン第1週の数字を、オリコンの初動で割ったもので、一般流通CDの売り上げ枚数の、すべてのCD売り上げ枚数に占める割合を示すものです。

一般流通CDのセールス以外は、個別握手会によるCDセールスなので、この(SS/OC)比が低ければ低いほど、CDセールスの握手会依存度が高いことになります。

「総選挙サイクル」でサウンドスキャンの数字が落ち込んで行くので、初動(SS/OC)比も、「B」から「C」、「C」から「D」へと下落して、「E」でやや戻すというパターンが見られます。

しかし、2011年度と2012年度では、1回だけ低い数値が出ることがあっても、概ね、30%から40%のレベルを維持していましたが、2013年度では、33%が最高で、「C」「D」「E」と3作連続で25%以下となってしまいました。

つまり、AKB48のCDセールスが、今年後半から、決定的に握手会依存となっている現状が露になっています。

そして、別の角度から見ると、一般人気の低迷が強く疑われる状況になってきたということです。


では、肝心の握手会人気はどうなっているのでしょう。

表2オレンジ色の数字は「初動(OC-SS)差」です。

オリコン初動からサウンドスキャン第1週を引いたのもので、個別握手会によるCD売り上げ枚数を表していると考えていい数字です。

2011年度は、80万枚から100万枚のレベルで推移していたのが、2012年度に入ると、70万枚から90万枚へと下がっていて、握手会人気に陰りが出て来たことが窺えます。

そして、2013年度ですが、総選挙投票券を劇場盤にも入れた「A」シングルは除くとしても、80万枚から90万枚という売り上げを出していて、握手会人気がやや回復したように見えます。

ところが、ここに一つ「からくり」があります、握手会の日数が変わったんですね、2013年度で。

2013年度の「A」シングルまで、個別握手会の日数は3日でしたが、「B」の「恋するフォーチュンクッキー」で4日となり、「C」「D」と4日が続き、「E」である「前しか向かねえ」では遂に5日に引き上げられました。

表2の( )内に「万枚/日」で示した数字は、個別握手会での売り上げ枚数を握手会の日数で割ったもので、握手会1日当たり、どれだけの枚数CDが売れたかを表しています。

2011年度では、30万枚/日を越えることもあった握手会人気が、2012年度に入ると、20万半ばから後半の数字が並ぶようになります。

そして、2013年度では、総選挙効果の入った「A」シングルを除くと、20万枚を少し越える程度になり、「前しか向かねえ」では、遂に20万枚を割り込んでしまいました。

「ハート・エレキ」以降、3作連続で初動(SS/OC)比が25%以下を記録して、CDセールスの握手会依存が高まっている一方、頼みの綱である握手会人気は、個別1日当たりの売り上げ枚数がここ数年の最低水準となり、極めて厳しい状況になっています。

例えば、もし「前しか向かねえ」の個別握手会を2012年度までと同じ3日に設定したら、1日17万枚なので、握手会によるCDセールスは51万枚となり、一般流通CDの24万枚を加えて、75万枚がオリコンの初動ということになります。

つまり、ミリオンを割り込む可能性があるということです。

AKB48の個別握手会は、「支店」メンバーも参加する、大変に大掛かりなイベントで、交通費、宿泊費、会場代、人件費などを考えると、総日数を1日増やすというのは、メンバーの負担だけでなく、経済的にも、とんでもない重荷となっている筈です。

また、「支店」メンバーは、宿泊日を入れると、年間で1ヶ月以上は、AKB48のための握手会に時間を割くことを強いられ、その間、自分たちの仕事を放棄しなければならず、その分の損失も、かなりの額に上るでしょう。

それにも関わらず、今年1年で2日も個別握手会を増やしたのは、「前しか向かねえ」の17万枚/日に表れているように、AKB48の握手会人気が急速に落ちていて、日数を増やして、開催する日程や地域を多様化しないと、ファンが集まらず、連続ミリオンを維持出来ないからだと思います。

ここまで負担が大きくなると連続ミリオンを諦めて、グループ全体の収支を上げることを考えた方がいいのですが、どういう積もりなのか、AKB48の運営は、無理に無理を重ねても、オリコンの数字を維持したいようです。

ところで、握手会による売り上げ枚数には、「A」から「D」まで下がって「E」で少し戻すという、総選挙サイクルに伴う特徴的な推移パターンが見られないので、結局、オリコンの数字に表れている推移パターンは、一般流通CDのセールスの変化が基調になって起こっていることが分かります。

まあ、考えてみれば、個々のメンバーと直接会って話をする握手会の人気は、総選挙云々の影響はあまり受けない筈で、それに比べると、一般流通CDの売り上げは、「祭りの後」効果といった、人々の気分に左右されやすいのかもしれません。


初動(SS/OC)比が、「ハート・エレキ」以降、3作連続で低い数値を出し続けていることは、一般人気の低迷を示唆していますが、実際、有線ランキングの成績に、そのことが表れています。

表3 : AKB48の有線ランキング

凡例
総選挙サイクル記号 : 有線ランクイン回数 [最高順位] 「曲名」
# 「回*(位)」は現在もランクインしていることを示し、( )内が最新順位です

2011年度
A : 14回 [1位] 「Everyday、カチューシャ」
B : 12回 [1位] 「フライングゲット」
C : 7回 [4位] 「風は吹いている」
D : 12回 [2位] 「上からマリコ」
E : 12回 [3位] 「GIVE ME FIVE!」

2012年度
A : 16回 [6位] 「真夏のSound good!」
B : 14回 [2位] 「ギンガムチェック」
C : 11回 [3位] 「UZA」
D : 13回 [4位] 「永遠プレッシャー」
E : 13回 [4位] 「So long!」

2013年度
A : 13回 [5位] 「さよならクロール」
B : 30回*(66位) [2位] 「恋するフォーチュンクッキー」
C : 9回 [3位] 「ハート・エレキ」
D : 10回 [43位] 「鈴懸の木の道で(以下略)」
E : 4回*(21位) [21位] 「前しか向かねえ」

AKB48の有線ランキングは、2011年度、2012年度、そして2013年度の「A」シングル表題曲まで、ほとんどの場合、12回から14回ほどランクインして、最高順位が必ず6位以内に入ってきました。

そして、2013年度「B」シングルの「恋するフォーチュンクッキー」は、8月発売から現在まで30回ランクイン、AKB48の曲としては、異例のロングヒットとなりました。

次の「ハート・エレキ」 は、最高順位は3位を記録したものの、ランクインは9回で、やや短いかなという印象でした。

ただ、2011年度「C」シングルの「風は吹いている」は7回しかランクインしていないので、「ハート・エレキ」だけであれば、とくに「異変」とは言えなかったのですが、次の「鈴懸の木の道で(以下略)」で決定的なことが起こります。

表を眺めれば一目瞭然ですが、最高順位が43位というのは、AKB48としては、衝撃的な成績と言わざるを得ません。

表2で示したように、初動(SS/OC)比が「ハート・エレキ」以降、低い水準となり、一般人気の低落が疑われる数字が出ている中で、有線ランキングが「歴史的」低落を見せたわけで、AKB48に、2013年後半、大きな「異変」が起こりつつあることが明確になってきました。

そして、「前しか向かねえ」は、大島優子の卒業曲であるにも関わらず、ランクイン4回、発売2週目にして、まだ6位以内に入っておらず、17万枚/日という低い水準になった個別握手会での売り上げと併せて、 一般人気、握手会人気ともに、AKB48を取り巻く環境が厳しい局面を迎えつつあることが浮き彫りになっています。

連続ミリオンを維持するために、無理に無理を重ねるやり方を改めて、本格的な方針転換を図らないと、AKB48の未来は、ますます見えにくくなって、不透明になっていくでしょう。


最後に、乃木坂の数字を見てみます。

表4 : 乃木坂46の握手会人気

凡例
シングル番号 (発売日)「タイトル」
サウンドスキャン第1週枚数 [初動(SS/OC)比] 初動(OC-SS)差 (X万枚/日, Y万枚/百部, 総部数)
# Xは初動(OC-SS)差を握手会日数で割ったもの
# Yは初動(OC-SS)差を設定総部数で割って100部を掛けたもので、100部あたりのCD売り上げ枚数を表す
# 枚数は万枚単位、小数点以下2桁目を四捨五入して表示

1枚目 (2012/02/22)「ぐるぐるカーテン」
8.0万枚 [59%] 5.6万枚 (1.9万枚/日, 1.9万枚/百部, 300部)

2枚目 (2012/05/02)「おいでシャンプー」
7.1万枚 [45%] 8.5万枚 (4.3万枚/日, 2.8万枚/百部, 300部)

3枚目 (2012/08/22)「走れ!Bicycle」
5.9万枚 [31%] 12.8万枚 (3.2万枚/日, 3.9万枚/百部, 330部)

4枚目 (2012/12/19)「制服のマネキン」
6.1万枚 [26%] 17.2万枚 (3.4万枚/日, 4.0万枚/百部, 430部)

5枚目 (2013/03/13)「君の名は希望」
6.9万枚 [28%] 17.3万枚 (3.5万枚/日, 3.8万枚/百部, 450部)

6枚目 (2013/07/03)「ガールズルール」
9.4万枚 [28%] 24.3万枚 (4.1万枚/日, 3.9万枚/百部, 630部)

7枚目 (2013/11/27)「バレッタ」
8.3万枚 [21%] 31.2万枚 (5.2万枚/日, 4.7万枚/百部, 664部)

乃木坂の場合、個別握手会の総部数は割と簡単に分かるので、「万枚/日」に加えて「万枚/百部」を載せてあります。

「おいでシャンプー」は、個別握手会は2日だったのですが、ミニ握手会が充実していて、そこでかなり部数を稼いでいます。

そのため、「万枚/日」の数字が突出して高くなっていて、このシングルに関しては、「万枚/百部」の方に注目して頂ければと思います。

乃木坂の大きな特徴は、3枚目「走れ!Bicycle」から6枚目「ガールズルール」まで、総部数が増えているのに、100部あたりの売り上げ枚数が安定していることです。

またその間、握手会1日あたりの売り上げ枚数はじりじり増えていて、お金の掛かる握手会イベントで、CDセールスがより効率的になってきていることが分かります。

おそらく、乃木坂というグループやメンバーをじっくり応援してくれるコアファンが多数存在していて、しかもシングル毎に少しずつ人数が増えているのだと思います。


しかし、7枚目「バレッタ」で、気になる「異変」が起こっています。

それまで安定して4万枚ほどを維持していた百部あたりの売り上げ枚数が、急激に上がっています。

コアファンの数がそんなに急に上昇する筈はないので、これは、既存のファンが、無理をした可能性が高いということです。

乃木坂の運営が握手会主義でファンを煽ったことが原因だと思いますが、一方で、4枚目「制服のマネキン」以来、右肩上がりで伸びていたサウンドスキャンの数字が、前作割れを起こしてしまいます。

そして、初動(SS/OC)比も、3枚目「走れ!Bicycle」から6枚目「ガールズルール」まで維持していた25%を越える数値から、21%という低い水準に急落します。

オリコンの数字をさらに伸ばすため、乃木坂運営は「バレッタ」でファンに発破をかけて、その結果、握手会はより盛況になったのだけど、セールス構造が内向きになってしまって、サウンドスキャンの数字が落ち、(SS/OC)比が下がり、一般人気の低迷が強く疑われるレベルに入ってしまった。

そして、有線ランキングを見ると、一般人気の低迷を反映する数字が並んでいます。

表5 : 乃木坂46の有線ランキング

凡例
シングル番号 (発売日) 有線ランクイン回数 [最高順位] 「タイトル名」

1枚目 (2012/02/22) : 7回 [54位] 「ぐるぐるカーテン」
2枚目 (2012/05/02) : 8回 [44位] 「おいでシャンプー」
3枚目 (2012/08/22) : 7回 [69位] 「走れ!Bicycle」
4枚目 (2012/12/19) : 7回 [66位] 「制服のマネキン」
5枚目 (2013/03/13) : 3回 [112位] 「君の名は希望」
6枚目 (2013/07/03) : 4回 [96位] 「ガールズルール」
7枚目 (2013/11/27) : 0回 [圏外] 「バレッタ」

ブログで何度も指摘しましたが、「バレッタ」は、一度もランクインせず、「完全圏外」となってしまいました。

ただ、ここまで乃木坂の一般人気が落ちてしまったのは、5枚目「君の名は希望」以来、表題曲のCMタイアップを止めるなど、運営が握手会ばかりにのめり込んで、一般層を意識したプロモーションを行ってこなかったことが一番大きいと思います。

実際、「君の名は希望」と「ガールズルール」は、ランクイン回数が4枚目までの半分に減り、最高順位も100位あたりで、AKBグループと比べても、異常に芳しくない成績となっています。

「バレッタ」で運営が行った「煽り」は、「君の名は希望」以来、低迷を続けてきた乃木坂の一般人気に、とどめを刺した感があります。

そして、一般人気の低迷を放置しておくと、コアファンのリクルートが弱くなり、やがて握手会人気も落ち始め、今、AKB48が直面しているのと同じ状況に、乃木坂も置かれるでしょう。

乃木坂も、オリコンの数字を追いかけるのは程々にして、一般層へアピールする方針に転換しないと、シングル毎に厳しい数字が並ぶようになると思います。


AKB48と異なり、乃木坂46は、握手会人気に関しては、まだ「底堅い」ものを持っています。

例えば、「バレッタ」では、個別1日で5万枚程度CDを売っていますが、もし、乃木坂がAKB48の握手会に参加して、「前しか向かねえ」の17万枚/日に、この数字が上乗せされるとなると22万枚/日となり、5日間行えば、握手会だけで110万枚を売り上げることが出来ます。

もちろん、乃木坂ファンが、AKB48のCDをどこまで買うかは分かりませんが、乃木坂が大握手会に参加すれば、強力な戦力となることは間違いないでしょう。

AKB48のシングルに乃木坂の曲を入れたり、「組閣」でメンバーを交換して、AKB48へのシンパシーを乃木坂ファンに持ってもらえば、乃木坂は、AKB48のCDセースルを支える要になる可能性がある。

AKB48の運営がそう考えても、不思議ではない。

従って、「交換留学」で始まった乃木坂46の「支店」化は、今後も加速していくと考える方が自然です。

それは乃木坂46にとっても、AKB48にとっても、最悪の選択肢だと思いますが、厳しい状況に直面したとき、組織というのは、得てして、自分たちにとって不利な方向に、勢いよく突入していくことが多い。

AKB48の運営は、もはや意味を失っている連続ミリオン記録の更新を止め、握手会など、メンバーの特典サービス負担を減らし、アイドルとしての価値そのものを高める方向に舵を切るべきだと思います。

しかし、今回の「組閣」を見ても、乃木坂や「支店」に、グループの人気にとって致命的となる「独自性の放棄」を強制してでも、オリコンの数字を維持したいようで、このままでは全員共倒れの危険があります。

ミリオンさえ諦めれば、打つ手はいくらでもある筈ですが、どうしても諦められないところに、問題の根本があるのでしょう。

ソニー本社にしても、もっと早い段階で軌道修正を図っていれば、ここまで赤字が膨らむことはなかったと思いますが、おそらく優秀な人材が集まっている組織である筈なのに、それが出来なかったわけで、切ない社会の摂理としか言いようがないですね。

究極的に残念なお知らせです(笑)。


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乃木坂の風 13Mar14 ~「気づいたら片想い」初動売り上げ、個別応募の回数増加によって前作越えが濃厚

2014-03-13 16:00:00 | 芸能
昨日と今日、8枚目「気づいたら片想い」個別握手会の第6次応募受付が行われ、それに伴って第5次応募終了後の完売状況が判明しました。

今日は、完売状況から、オリコンの第1週売り上げ、いわゆる「初動」が、前作である7枚目「バレッタ」を越えるのかどうかを考えてみます。


完売を出しているメンバーを、完売部数の順に並べると以下のようになります。

表1 : 8枚目「気づいたら片想い」個別第5次応募後の完売部数順にメンバーを並べた表

凡例
完売部数 メンバー名 (/担当部数, 前次から積み上げた完売部数)

30部 秋元真夏 (/30, +8)、西野七瀬 (/30, +1)
26部 白石麻衣 (/30, +4)
20部 橋本奈々未 (/30, +7)
18部 深川麻衣 (/30, +12)、松村沙友理 (/30, +5)
17部 桜井玲香 (/30, +5)
15部 衛藤美彩 (/28, +5)
11部 若月佑美 (/30, +8)
10部 生田絵梨花 (/25, +2)
5部 永島聖羅 (/16, +2)
4部 高山一実 (/30, +2)
2部 北野日奈子 (/18, +2)
1部 堀未央奈 (/28, +1)、中田花奈 (/26, +1)、伊藤万理華 (/21, +1)、中元日芽香 (/16, 0)、和田まあや (/7, +1)

表の「+」をすべて足したのも、すなわち第4次応募後から積み上げられた完売部数は67部でした。

その結果、総部数760部中211部の完売となり、1期完売率は33.5%、2期は2.1%で、全体完売率27.8%となっています。

西野七瀬は第4次後に、30部中29部完売となっていて、最初に全完売を出すと見られていましたが、30部中22部完売の2位で追走していた秋元真夏が、第5次で一気に8部を積み上げて、二人が同じタイミングで30部を売り切る結果になりました。

握手会の人気競争を煽りかねないので、こういう順位は出来るだけ淡々と流したいのですが、それでも感心して一つ言いたくなるのは、真夏さん、やはり凄いですね(笑)。

性格的に握手会というシステムに合っているとしか思えないです。


さて、シミュレーション計算によって、完売表から各メンバーのCDセールスを推定し、それを全部足して、現時点での個別握手会による累計売り上げ枚数を求めると、28万枚程度という数字が出ています。

一方、7枚目「バレッタ」個別第5次応募終了後を見ると、664部中272部完売、1期完売率47.3%、2期が9.1%の全体完売率41%で、推定売り上げ枚数は、33万枚ほどでした。

従って、「気づいたら片想い」第5次後の売り上げは、前作同次後と比べて5万枚程低いセールスになっていると推測されます。

ということで、「気づいたら片想い」の個別、「バレッタ」に比べると、正直、あまり勢いはないです。

各メンバーについてCDセールスの勢いを調べるために、今回の推定売り上げ枚数が前作第5次後を上回っているメンバーを、枚数の伸び順に以下に載せてみます。

表2 : 8枚目「気づいたら片想い」第5次後の推定売り上げ枚数から7枚目「バレッタ」第5次後のそれを引いた「伸び枚数」による順位表
伸び枚数がマイナスでない上位12人のメンバーだけを示しています。

凡例
[順位] メンバー名 (7枚目第5次後と比べた完売部数の伸び)

[1] 深川麻衣 (+7)
[2] 衛藤美彩 (+3)
[3] 永島聖羅 (+3)
[4] 和田まあや (+1)
[5] 市來玲奈 (0)
[6] 伊藤寧々 (0)
[7] 川村真洋 (0)、寺田蘭世 (0)、米徳京花 (0)
[10] 秋元真夏 (+2)
[11] 桜井玲香 (-1)
[12] 西野七瀬 (0)

5位から7位までの5人は、前作、今作ともに、第5次後の時点では、まだ完売が出ていなくて、担当部数の伸びによる効果でランクインしているので、大きな誤差を含んでいる可能性があり、また、そもそも伸び枚数自体があまり大きくありません。

さらに、10位秋元真夏と11位桜井玲香は、担当部数と完売部数の小さな変動による伸びで、伸び枚数は、ほとんどゼロに近いと考えていいと思います。

西野七瀬は、今作、前作、いづれも第5次後には、すでに30部全完売なので、理屈上、伸びはゼロ。

従って、ほぼ確実に前作から売り上げを伸ばしたと言えるのは、上位4人だけです。

そして、表に載せた12人の伸び枚数の合計は8千枚ほど、それ以外の31人は、すべて伸び枚数がマイナスとなっていて、合計は当然、マイナス5万8千枚。

「気づいたら片想い」個別のCDセールスが、前作「バレッタ」に比べると、かなり伸び悩んでいる実態が浮き彫りになっています。


前作「バレッタ」個別の完売部数推移を見ていると、多くのメンバーについて、少数の熱心なファンが大量にCDを買っているのかなと思わせる動きがありました。

「気づいたら片想い」では、そういった大口ファンがやや財布の紐を締めているようで、CDセールスに、「バレッタ」ほど勢いが感じられない原因の一つになっていると思います。

「バレッタ」では、次の8th選抜でも、個別による売り上げ枚数に従って選抜序列を決める握手会主義が行われると、多くのファンが信じていたので、「推し」の立場を良くするために、がんがんCDを買うという熱気のようなものがありました。

AKB48グループの「総選挙」に近い雰囲気だった気がします。

そして、「総選挙」後に出されたシングルで、CDの売り上げが落ちるように、「気づいたら片想い」でも、個別によるセールスに勢いがなくなっている。

祭りが終わったあとの静けさ、そんな感じでしょうか。


ところで、表2を、マイナスの枚数を含めて、全メンバーに関して順位を付けていくと、大きく目立ってしまうのが生駒里奈の不振です。

前作では28部中9部完売だったのが、今作では30部中まだ完売がなく、推定される伸び枚数も、群を抜いて芳しくない数字で、少し心配なところがあります。

生駒ちゃんの場合も、「祭りの後」効果によって、「バレッタ」個別の大口ファンが、「気づいたら片想い」では、大きく購入枚数を減らしている可能性があります。

ただ、セールスの伸び悩みが、他のメンバーよりずっと大きいので、「組閣」の影響を受けている部分があるのかもしれません。

今後、さらに注意深くセールスの推移を見守る必要がありますが、チームBとの「兼任」は、「乃木坂46の顔である生駒里奈」というこれまで培ってきたイメージを変えてしまう可能性があり、この基本イメージの変更は、生駒ちゃんの人気を落としかねない危険をはらんでいます。

Yahoo!Japanによるネットアンケートでは、生駒里奈の「兼任」に反対する意見が、賛成の2倍近くに達しているようです。

多くの人が、「AKB48の生駒里奈」というイメージに違和感を持っていて、もともとのイメージが揺らぐことが、彼女の人気にあまりプラスにならないと考えているのかもしれません。

生駒里奈が乃木坂46に多くのものを与えてくれたと同じように、乃木坂46というイメージも、生駒里奈に多くのものを与え、彼女を支えてきた面があると思います。

そのイメージが変わったとき何が起こるのか、その点を心配しているファンは多いんじゃないでしょうか。

私は、「兼任」ではなく「交流」に留めて欲しいという意見ですが、とにかく、どういう風になるにしても、生駒里奈の人気そのものを落としてしまったら元も子もないので、「組閣」とは別の問題として、彼女の「イメージ戦略」だけは、運営も過たずにしっかりやって欲しいですね。


このように「気づいたら片想い」個別のCDセールスは、「バレッタ」に比べると低調と言わざるを得ない状況ですが、それでも、オリコン第1週、つまり初動の売り上げ枚数は、「バレッタ」をほぼ確実に越えてくると思います。

その「からくり」を説明しましょう(笑)。

次の表は、8枚目「気づけば片想い」と7枚目「バレッタ」の個別応募に関して、それぞれの次で積み上げた完売部数と、その受付時期、さらにオリコン初動の集計締め切り日までの日数を示しています。

表3 : 8枚目と7枚目の各応募における、前次からの積み上げ完売部数と受付時期

凡例
[個別握手会の応募受付次数]
シングル番号 : その応募次で積み上げられた完売部数* (受付時期、受付最終日から初動集計締め切り日までの日数**)
* 積み上げ完売部数が赤色の数字で示されているものは、それがオリコン初動に算入された、あるいは算入される可能性が高いことを示す
**「-60d」は、集計締め切り日の60日前という意味

[1次]
8th : 0 (2014/02/04~02/05, -60d)
7th : 0 (2013/10/08~10/09, -53d)
[2次]
8th : +35 (2014/02/12~02/13, -52d)
7th : +49 (2013/10/16~10/18, -44d)
[3次]
8th : +47 (2014/02/19~02/20, -45d)
7th : +84 (2013/10/25~10/28, -34d)
[4次]
8th : +62 (2014/02/26~02/27, -38d)
7th : +75 (2013/11/06~11/08, -23d)
[5次]
8th : +67 (2014/03/05~03/06, -31d)
7th : +64 (2013/11/15~11/18, -13d)
[6次]
8th : +?? (2014/03/12~03/13, -24d)
7th : +47 (2013/11/26~11/28, -3d)
[7次]
8th : +?? (2014/03/19~03/20, -17d)
7th : +19 (2013/12/05~12/06, +5d)
[8次]
8th : +?? (2014/03/26~03/27, -10d)
7th : +20 (2013/12/13~12/16, +15d)
[9次]
8th : +?? (2014/04/02~04/03, -3d)
7th : +40 (2013/12/25~12/26, +25d)

8枚目「気づいたら片想い」は2014年4月2日(水)発売で、オリコン初動は、4月6日(日)までの売り上げを集計した数字を、4月14日(月)付として発表します。

従って、4月6日(日)までに行われた応募分で、かつ、「forTUNE music」からのCD発送が完了しているものが、オリコン初動にカウントされると思われます。

一方、7枚目「バレッタ」は、2013年11月27日(水)発売、12月1日(日)までのCDセールスが、12月9日付でオリコン初動となります。

つまり、初動カウントの締め切り日は、8枚目は2014年4月6日(日)、7枚目は2013年12月1日(日)で、上表では、各受付の最終日が、締め切りの何日前であるかを「-60d」(dはday)という形で載せています。

第1次応募の終了日は、両シングルともに、締め切り日の2ヶ月ほど前ですが、8枚目の方が1週間早くスタートしています。

さらに、7枚目は、その後、ほぼ10日間隔で応募を受け付けているのに対して、8枚目は、7日間隔という速いペースで応募が進んでいきます。

そのため、第5次応募の受付終了は、7枚目が締め切り日の13日前であるのに、8枚目はまだ31日前です。

7枚目「バレッタ」の場合は、オリコンデイリーの推移から判断して、第5次応募分のCD売り上げが、2013年12月1日(日)までにすべてオリコンに流れ込んだとは思えず、おそらく、12月3日(火)あたりまでずれ込んだ可能性が高いと思われます。

すると、受付終了から2週間ほどで、その応募での積み上げ分をすべてオリコンに流し込めるという目安が出てきます。

8枚目の第5次応募は受付終了が締め切り31日前なので、余裕で初動に流し込めて、第6次応募も24日前で大丈夫。

まだ、第7次以降はスケジュールが発表されていませんが、これまでキレイに毎週水曜から木曜に応募が行われてきたので、そこから推測した受付時期をオレンジ色にして表に載せています。

おそらく、第7次分は全部、第8次分の一部までがオリコン初動に算入されると見ていいんじゃないでしょうか。

そうなると、上で比べたように、確かに第5次終了後では、8枚目個別のCD売り上げは、7枚目より5万枚ほど低いけど、第5次までしか初動に算入されない7枚目と違って、8枚目は第6次、第7次そして第8次の一部まで算入することが期待できるわけです。

いくら8枚目が低調と言っても、3回の応募が残っていれば、10万枚くらいの積み上げは見込めるので、最終的に前作「バレッタ」個別を5万枚ほど上回る枚数が、オリコン初動に流れ込むと考えています。

今後、第6次、第7次と完売状況が明らかになれば、もっと詳しい予想を立てられますが、締め切り日までの応募回数の増加を考慮すると、よほどのことがない限り、初動に計上される個別分について、「気づいたら片想い」が「バレッタ」を下回ることはないでしょう。

もちろん受付間隔を短くして、応募回数を増やしたからといって、初動が必ず大きくなるとは限りませんが、第4次応募後に前作から7万枚まで空けられた差を、第5次応募後に5万枚まで縮めたので、10日間隔を7日間隔にする作戦は、今のところ、なんとか功を奏していると思います。

ただ、こういうものは、小手先のテクニックであって、かりに8枚目の初動個別分が7枚目のそれを越えても、曲のヒットとは関係ないし、ファンが増えているとも言えないし、乃木坂が坂を上っているとは思えないです。


オリコン初動締め切り日までの応募回数増という「打ち出の小槌」で、個別による売り上げは、なんとか5万枚ほど前作を上回りそうな勢いですが、一方、初回限定盤はどのくらい売れると予想出来るのでしょう。

7枚目「バレッタ」は、サウンドスキャン第1週が8万3千枚で、6枚目「ガールズルール」の9万4千枚を1万枚ほど下回り、4枚目「制服のマネキン」以来続いた右肩上がりセールスが途切れてしまいました。

運営は、何としてでも初回限定盤のセールスを回復させたいという気持ちがあるようで、全国握手会の会場でCDを直接売ったり、二期生のミニトークショー&ミニ握手会を付けたり、果ては、アンダーライブの応募抽選などという、品位を欠いた、エゲツナイ手法を使ってでも、売り上げ枚数を伸ばそうと躍起になっています。

もちろん、ライブを開催するのは、メンバーがそれに向けて練習して、ステージ経験も増え、大きなスキルアップにつながるので、それ自体は大いに評価出来るのですが、チケットの売り方にはまったく賛成出来ないです。

こういった特典サービスがどの程度セールスアップにつながるのか、予想するのは難しいのですが、それでも、初回限定盤の第1週売り上げが、前作に比べて5万枚以上落ち込むというのは、ちょっと考えられません。

上に述べたように、個別分では、前作から5万枚増を期待できるので、それに初回限定盤のセールスを加えた「気づいたら片想い」のオリコン初動が前作割れする可能性は、現時点では、極めて小さいと見ていいんじゃないでしょうか。

オリコン週間ランキングが発表される4月第2週には、「乃木坂絶好調!」という論調の記事やコメントがネットで踊っているかもしれません。

数字は良いに越したことはないけど、何だか虚しいですね(笑)。


本当は、8枚目「気づいたら片想い」のセールス、一番注目すべきは、ダウンロードランキングと有線ランキングです。

7枚目「バレッタ」では、ダウンロード数は振るわず、有線に至っては、一度も150位以内にランクインしない「完全圏外」となってしまうなど、乃木坂46の一般人気を示す指標は、危険水域に入りつつある感があります。

ここまで一般人気のない状態では、メンバーの握手会人気や応募受付の期間と回数の操作で、オリコンの数字をいくら伸ばしても、グループとしての未来は見えてきません。

運営には、CDセールスではなく、ダウンロードや有線の成績を気にして欲しいのですが、打つ手を見ていると、ますます特典サービス商法にのめり込んでいるようです。

今回の、アンダーライブの応募抽選も、このやり方では、何枚も初回限定盤を買わなければ、ステージを観られない可能性が高いわけで、会場はほとんどコアファンで埋め尽くされてしまいます。

「生まれたままで」のMVは、乃木坂メンバーの明るく躍動する美しさを存分に伝える作品で、これまで乃木坂に興味がなかった人も、十分に楽しめる内容だと思います。

そして、そういう人たちにこそ、アンダーライブに来てもらって、もっと乃木坂の素晴らしさを知って欲しい。

そうすれば、乃木坂は新たなファン層を開拓して、一般人気が上がっていく可能性が出てきます。

しかし、少し乃木坂に興味を持ってくれて、MVに出ているメンバーが行うアンダーライブの存在を知った人がいても、このシステムでは、応募する気持ちは起こりづらいでしょう。

一般販売でチケットが予約出来て、初回限定盤購入者には割引特典が付くといった形であれば、まだCDの購入を含めて考えてくれるかもしれませんが、今回の抽選方式だと、もともとさほど欲しくないCDを、外れを覚悟で買う必要があるわけで、普通の人は手を出しにくいと思います。

さらに、ライブの公演日数をもっと増やして、より多くの人が観覧出来るようするべきなんですが、乃木坂のライブは一日単発がほとんどで、チケットがなかなか取れません。

BABYMETALは、武道館ライブを二日に分けて行ったようですが、乃木坂の運営は、より多くの人が観られるように配慮をして欲しい。

せっかく、一般層へも強力にアピール出来るMVを作ったのに、運営自らが新規ファンに門戸を閉ざしてしまっては、何にもなりません。


以前、「バレッタ」個別第13次応募後の完売表から、コアファンの人数を推測してみたことがあります。

秋元真夏の30部全完売が500人のコアファンで達成されているという前提から出発すると、乃木坂のコアファン総数は1万人ほどで、8枚目で考えると、選抜は6千人、アンダーは3千5百人、それ以外の研究生は1千人のファンが握手会を支えているという計算になりました。

5月3日(土祝)に、アンダーライブが行われる「渋谷TSUTAYA O-EAST」、収容人数が1千3百人ほどだそうで、3公演なので、のべ3千人9百人ということになります。

アンダーメンバーを支持するコアファンの推定人数が3千5百人ですから、最高のべ3千人9百人というのは、ファン一人が一回は観られる設定だと考えれば辻褄の合う話です。

運営は、もっと詳しい数字を把握していると思いますが、アンダーメンバーを「推し」とするファンの総数から、アンダーライブの会場規模と公演回数を決めた可能性があります。

そして、もしそうだとすれば、握手会に何度も来てくれるようなコアファンだけでなく、MVを通して初めて興味を持った「一般層」に観てもらうことを、ほとんど考えていないチケットシステムとライブ規模ということになります。

コアファンに、より多くのお金を出してもらうという発想をそろそろ止めて、一般層を意識したプロモーションを展開しなければ、乃木坂46は本当の坂を上っていけないと、私は思います。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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乃木坂の風 11Mar14 ~ 万理華の魅力炸裂! 「生まれたままで」MVは、乃木坂の力を見せつけた傑作

2014-03-11 16:00:00 | 芸能
素晴らしいです。

連続して何度も観てしまいました。

昨夜公開されたアンダー曲「生まれたままで」のMV。

作品の出来が良いというだけでなく、乃木坂46の今後進むべき方向性を示したとすら言っていいほど、メンバーの魅力を余すところなく引き出したMVになっています。

もしまだ観ていらっしゃらないのであれば、以下のリンクから、ぜひぜひ、ご覧になってみて下さい。

新しい乃木坂46が、画面狭しと元気に弾けまくっているので(笑)。


「生まれたままで」のMV (YouTube)
クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい



何人かのメンバーが、MVの公開を楽しみにしているとブログに書いていて、私も期待していたのですが、いや~、もう予想以上の出来でした。

ドラマや細かい設定はなく、メンバーの生き生きした表情を見せることに徹していて、前菜、スープ、サラダ、メインディッシュ、デザート、すべてにおいて、メンバーという素材そのものの良さがふんだんに盛り込まれている。

中でも、センターである伊藤万理華、ダブルセンター状態の星野みなみ、そして齋藤飛鳥、斉藤優里、井上小百合が、これでもかというくらいキュートな魅力を爆発させています。

さらに、能條愛未も表情が良くて可愛いし、ときどき満面の笑顔で画面を横切る永島聖羅も堪りません(笑)。

映像が明るく、背景を白にして、衣装と小道具をカラフルにまとめ、メンバーが自転車をこいだり、楽器を演奏したり、ダンスを踊ったり、空を飛んだり、動きがあってワクワクします。

また、CGではないけど、メンバーが次々と出てくる映像処理が、観ているもののテンションを上げて、躍動感のある楽しい世界に仕上がっている。

久しぶりに、乃木坂46のMVで感動しました。

観ていて、ここまで気持ちが弾むMVなんて、そう簡単には作れないので、最高傑作の一つと言っていいんじゃないでしょうか。


伊藤万理華は、個人PVの「ナイフ」や「まりっか'17」を観ても、桁違いの表現力を持っていて、「バレッタ」のパフォーマンスでは、3列目ながら、唯一、彼女だけが、本来の振り付けの意図を、高い完成度で表現したダンスを見せていました。

まりっかを楽曲センターにして欲しいというのは、私の、いや、少なからぬ乃木坂ファンの願いだったと思いますが、それが「生まれたままで」のMVで実現しました。

そして、期待を遥かに越えるパフォーマンスを見せてくれました。

とくに、ダンスシーン、それほど長いシーンではなかったですが、まりっかが先頭で踊ったとき、あまりの素晴らしさに鳥肌が立ちました。

バレエを基本に、乃木坂で培ったまりっか独自のリズム感やしなやかさが存分に発揮されていて、目が釘付けになるほど魅力的です。

自分が乃木坂ファンであることを承知の上で(笑)、それでも言いたいのは、伊藤万理華のダンス、おそらく、現在のアイドル界でトップだと思います。

モーニング娘。のダンスも素晴らしいけど、まりっかのダンスには、与えられた振り付けを越えて、彼女自身のオリジナリティが多分に入り込んでいて、その豊かな表情と併せて、芸術表現と言っていいレベルにまで高められている。

これほどハイレベルで見応えのあるダンスは、プロのダンサーといえども難しい筈で、間違いなく、乃木坂46が誇る大きな魅力の一つだと断言していいでしょう。

あと、ダンスシーンで着ていた衣装、グレイ系のスカートとシースルー半袖のカラフル模様の白系シャツが、驚くほど可愛くて、踊りを大いに盛り上げています。

これ、スタジオライブ、めちゃめちゃ楽しみですね。


星野みなみも、歩くだけで様になるという、持ち前のセンスに一層磨きが掛かっていて、まあ、可愛いわ、カッコいいわ、楽しそうだわ、もう、どうしてくれましょう(笑)。

実は私、みなみのファンなんですが(笑)、それを差し引いても、この子のスター性は、群を抜いているんじゃないでしょうか。

代々木や武道館のライブでも、ステージから遠くて、角度的にも厳しい席で観たけど(笑)、星野みなみだけは、一瞬で、みなみと分かりました。

何と言うか、立ち居振る舞いが全然違って、舞台をただ歩いているだけなのに、魅力的なパフォーマンスになるんですね、彼女は。

今回のMVでは、伊藤万理華に次いで出番が多いと思いますが、とんでもないオーラがビシビシ発揮されていて、MVの明るくポップな世界の空気感を見事に作り出しています。

それから、ダンスも、まりっかとは違うテイストなんだけど、メチャメチャ上手いです。

以前書いたと思うのですが、「バレッタ」のセンターは伊藤万理華、「ガールズルール」のセンターは星野みなみがやれば、驚くほど素晴らしいパフォーマンスになると、個人的に考えていたので、今回、乃木坂のこの二大スターがほぼダブルセンターということで、楽曲が霞んでしまうほど、画面が華やかになっています。

さらに、齋藤飛鳥は、最近、メキメキと可愛くなっていて、もともとダンスのセンスがあり、女優的な魅力も豊富に持っているので、画面に登場する度に、「凄まじい美少女がいるんだけど」と、ハッとさせられます(笑)。


伊藤万理華、星野みなみ、齋藤飛鳥の三人に、最近、ぐんぐん大人の色気が出てきた、変態さんに優しい美少女パーソナリティの斉藤優里と、歌とダンスに抜群の安定感があり、「めちゃめちゃ可愛い」の次に「ぶっとんでる」という言葉が思い浮かぶ戦隊系美少女の井上小百合が加わって「五福神」というイメージです(笑)。

そして、このメンバー構成であれば、乃木坂の一般人気をがんがん上げていけるという自信を持てます。

モー娘。、E-girls、BABYMETALなど人気グループがひしめくアイドル戦国時代ですが、伊藤万理華の表現力と星野みなみのスター性を軸に、これだけ魅力溢れる個性的なメンバーを前に出せば、乃木坂の独自性を見せられて、ファンになってくれる人が間違いなく増えるんじゃないでしょうか。

「生まれたままで」MVの企画者や監督は分かりませんが、人材抜擢の段階ですでに高い能力を見せています。

また、「気づいたら片想い」と違って、主要5人以外のメンバーについても、顔や表情をはっきりと映していて、そのためMV全体に膨らみが出て、大勢のメンバーがわちゃわちゃ賑やかに盛り上がっているという雰囲気がよく出ています。

こういう作り方、メンバーへの愛情を感じさせます。

柳沢翔氏もそうなんですが、クリエーターが、乃木坂というグループやメンバーを好きであれば、与えられた楽曲や選択された表現手法がどうであれ、良いMVになるのだと思います。


実は、明るく笑顔が溢れる映像とは裏腹に、歌そのものは、かなりシリアスな内容のようです。

メロディは割りとポップなんですが、歌詞は、若くして学校を中退、働き始めた主人公が、色々と大変な苦労をしてきたようで、まだこれからの人生を、「先が長いなあ」としか思えないほど心が疲れている。

昨日「おに魂」で初めて曲が流れたとき、「僕は女になった」というフレーズが聴こえて、「少女が女になった」であれば演歌並みに濃ゆい話だし、「少年が女になった」だと、さらにディープな領域に入るわけで(笑)、聞き終わった後、考え込んでしまいました。

ただ、さすがに私の聞き間違いだったようで、「僕は大人になった」のようです。

このように、相当にシリアスな歌だという印象を持っていたので、公開予定時刻の23時を過ぎてMVを観たときは、正直、びっくりしました、もの凄く明るいなあと。

そして、MVを視聴すると、まりっかとみなみに脳を全部持って行かれて、歌詞が表現している世界とは全く別のものが心を占めますね(笑)。

もう「バレッタ」並に、映像と歌が乖離しています。

しかし、何でしょう、全然、気にならないです。

歌詞は断片的にしか頭に入って来ませんが、まあ、それはそれで良いんじゃないという気分になります。

ドラマ仕立てでないこと、メロディのノリが良いこと、理由は色々考えられるけど、少しも歌詞が邪魔しない傑出したMVというのもあるんですね、勉強になりました(笑)。


「生まれたままで」MVを繰り返し観ていると、だんだん胸が詰まってきます。

乃木坂に入ってから、大変なことも多かったのに、メンバーはみんなよく頑張って乗り越えて、本当に良いタレントに成長してきたなあと、しみじみ感慨に耽ってしまいました。

その成長を支えたのは、乃木坂という環境、愛情を持って作品を作ってきたクリエーター、そして、応援してきた乃木坂ファンだと思います。

現在、生駒里奈と松井玲奈の「交換留学」の話が進んでいますが、「兼任」が「乃木坂の改変」にまで及んで、一度先例が出来てしまうと、次の「組閣」では、伊藤万理華がチームA、星野みなみがチームB、齋藤飛鳥がチームKなんてことが起こってしまう危険があります。

AKBの運営は、メンバーやファンの気持ちを一切考えないので、抵抗する人が少なければ、何でもどんどんやってくるでしょう。

生駒里奈、伊藤万理華、星野みなみ、齋藤飛鳥。

すべてのメンバーは、乃木坂という場所で、小さな苗木から成長してきた美しい樹木のようなもので、実がなった途端に、引っこ抜かれて、他所に持っていかれるなんてことはあってはいけないことです。

乃木坂46がAKB48の「支店」になるようなことだけは、何としても止めさせたいですね。

「生まれたままで」MVを観ていると、ますます「組閣」に反対しなければという気持ちになります。

これは乃木坂46にしか作れない作品ですから。


「生まれたままで」のMV (YouTube)
クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声などにご注意下さい


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乃木坂の風 10Mar14 ~ 始まった生駒里奈の「留学」、運営批判をファン批判にすり替える「情報操作」

2014-03-10 16:00:00 | 芸能
「交換留学」へ向けた動きが始まってしまいました。

松井玲奈が乃木坂46の勉強を始めたとコメントし、「生駒ちゃんは私が守る」というメールを渡辺麻友が送ったことが明かされ、「組閣前夜に秋元先生から電話が掛かってきた」という生駒里奈の発言が流れる。

こういった話が同時に出てくるのは、偶然ではなく、AKB運営の「情報操作」だと思います。

「組閣」直後、急激に高まった反対論がやや沈静化してきたのを見て、メンバーの前向きな発言を、いくつかの裏話と併せて流す。

そして、「兼任」はもう決まったことで、メンバーが動き出しているのに、ファンが反対するのはおかしいという雰囲気を作り、話を前に進めていく。

まあ、やり口が見え見えです(笑)。

しかも、「兼任」や「移籍」を強行した運営にこそ問題があるのに、「留学」へ向けて一生懸命に頑張る松井玲奈を、受け入れようとしない乃木坂ファンが問題、といった「論理のすり替え」が平然と行われています。

運営に対する批判を、乃木坂ファンへの批判にすり替えようとする手法、見ていてあまり気持ちの良いものじゃないですね(笑)。


「松井玲奈は一生懸命に乃木坂46の勉強をしている」という情報は、「兼任」に抵抗感を持つ乃木坂ファンの心理を揺さぶり、「交換留学」に反対しにくくする効果があります。

しかし、それでも反対すると、「冷たい」「頑固」という的外れな批判が、的を外さず乃木坂ファンに向かってくるわけです(笑)。

一方、AKB48のファンは、「兼任」や「移籍」に慣れているのか、生駒里奈のチームB「留学」に対しても反対の声は少ないようです。

そのため、「生駒里奈は一生懸命にAKB48の勉強をしている」という情報は流す必要がなく、実際には、生駒ちゃんも勉強していると思いますが、ほとんど話題になっていません。

「交換留学」を進めるという意図の下で、情報が流されているので、本来あるべき対称性を欠いた形で、片方の情報だけが強調されて広まっているのだと思います。


AKBや乃木坂の運営は、何をやっても、メンバーとファンは付いて来るという「驕り」があるようで、最初の反発さえ収まれば、ちょっとした「情報操作」で、徐々に受け入れられていくと考えているのでしょう。

しかし、反発も何も、AKB48グループも乃木坂46も、すでに少なくない数のファンが離れてしまった可能性が高く、もちろん、グループのアイデンティティを見えなくする「組閣」で、新規ファンを呼び寄せられる筈もありません。

さらに、「支店」では、研究生を中心に多くのメンバーがグループを卒業する流れが止まらなくなっているようで、今回の「組閣」によって、それが加速していくのは間違いないでしょう。

もちろん、新規メンバーを、募集、選考によって見つけるのは大変なことで、既存メンバーの卒業ラッシュは、主要メンバーの「兼任」と共に、グループに致命的なマイナスを与える可能性が高い。

脆弱な二軍と出場回数の限られた主力が支える一軍チームのように、ポテンシャルの低下は不可避だと思います。


以前述べた通り、松井玲奈がステージ上で乃木坂とコラボしたり、「乃木坂って、どこ?」にゲストとして出る程度の「交流」であれば、むしろ良いことだと思いますが、選抜入りしたり、アンダー入りするなど、本来、1期2期の乃木坂メンバーが占めるべき枠に入るとなると、これはもう「乃木坂の改変」なので、私も乃木坂ファンを辞めるつもりです。

もちろん、AKB48グループのCDを買う気は一切ないし、乃木坂の8枚目「気づいたら片想い」も、初回限定盤を全タイプ揃えるかどうかは、「交換留学」の動きを見ながら判断しようと思っています。

初回限定盤はすべてのタイプに、表題、共通カップリングと同じ曲が入っていて、全部揃えると、重複して曲を買うという無駄が出てしまいます。

また、無料公開MVとダウンロードがあるのだから、1枚も買わなくても曲を聴けて、それで十分なんですが、これまでは乃木坂46に対する自分なりの応援のつもりで、全種類予約購入してきました。

しかし、乃木坂が「48」化するのだとすれば、もう「箱」としては応援出来ないので、CD購入も考え直さざるを得なくなります。

昨日流れた「情報」を見ていると、どうやらAKBと乃木坂の運営は、「交流」を越えて、かなりがっつりした「人事異動」に踏む込むことを考えているようで、ショックを受けました。

乃木坂を応援する思いを、自分で断ちたくはないけど、運営がファンの気持ちを考えない以上、しょうがないので、8枚目については予約購入を止めて、しばらく成り行きを見守ることにします。


ところで、あまり話題になっていませんが、AKB48の35枚目「前しか向かねえ」のセールスに関して、「歴史的」と言っていいほど厳しい数字が出始めています。

ダウンロードランキングは、iTunes Storeもレコチョクも、発売前後のランキングは、10位を少し上回るあたりで、ミュージックステーションへの出演があると、翌日だけ5位を少し上回り、その後、すぐに下がる感じでした。

そして、現在、発売2週目に入って、iTunes Storeでは30位あたり、レコチョクでは15位くらいです。

つまり、このまま行くと、ほとんどベスト3入りせずに、終わってしまう可能性が高くなっています。

一方、有線ランキングは、発売の2週前に、128位で初登場ランクイン、翌週110位、そして発売週は60位。

前作である34枚目「鈴懸の木の道で(以下略)」は最高順位が43位に終わり、21枚目から33枚目まで、約2年半、13作連続で6位以内に入っていた近年のAKB48シングル表題曲の中で、異例に芳しくない成績となってしまいました。

35枚目「前しか向かねえ」は、「鈴懸の木の道で(以下略)」と同じく、立ち上がりが非常に重くて、このままの勢いだと、6位以内どころか、20位以内に入らないことも十分に考えられます。

「鈴懸の木の道で(以下略)」を歌ったのは、じゃんけん選抜で、一般知名度の比較的低いメンバーによる選抜だったので、まだショックは少ないですが、「前しか向かねえ」は大島優子がセンターを務め、AKB48の人気メンバーが集まった選抜で、しかも大島優子の卒業曲です。

その曲が、有線ランキングの最高順位で20位を切るとなると、AKB48の一般人気の低落は決定的となり、メディアで指摘されている「ピークアウト」説を裏付ける強力な証拠になってしまいます。

今週の金曜日に、「前しか向かねえ」の発売2週目の有線ランキングが発表され、順位変動の大勢が判明すると思います。

もし、ここで芳しくない数字が出て来たら、2014年3月は、AKB48にとって、歴史的なターニングポイントになるかもしれません。


一方、乃木坂46の8枚目「気づいたら片想い」は、個別握手会の第5次応募が終了して、明後日、12日水曜日から第6次応募が始まります。

これまでに分かっている第4次までの完売状況を分析すると、個別によるCDセールスは、「バレッタ」ほど勢いがなく、シミュレーション計算によると、現在、前作同次応募後と比べて、7万枚弱ほど低い売り上げと推測されます。

そして水曜日に、第5次終了後の完売表が判明するので、「気づいたら片想い」の初動売り上げ枚数のおおよその見込みが出ると思います。

ここで思い切った積み上げがなければ、個別握手会による発売第1週の売り上げは、「バレッタ」を下回る可能性が濃厚になってきますが、「組閣」でファンが購入枚数を増やすとも思えないので、見通しとしては厳しいです。

また、私のようなライトファンの動向が関わってくる初回限定盤のセールスも、「組閣」によってマイナスの影響を受けるのは間違いない筈で、今のところ、売り上げが伸びる要因はほとんど見当たりません。

従って、個別と一般流通を併せたオリコンの初動売り上げは、前作割れする可能性が高まっていて、もしそうなれば、乃木坂史上、初めての出来事になります。


このように、今週の水曜日と金曜日は、「気づいたら片想い」第5次後の完売表と「前しか向かねえ」の有線ランキングが判明する重要な日で、出てくる数字に注目しているのですが、いづれも見通しは極めて厳しいです。

AKB48も乃木坂46も、いま最も困難な時期に差し掛かっていて、本当ならば、事態を乗り切るために、ファン、メンバー、運営が心を合わせなきゃいけないのに、「組閣」が強行され、みんなの心がバラバラになって、より一層、困難な状況を作り出してしまっています。

ファンやメンバーの結束を壊すだけの「組閣」を、事前に批判が強かったにも関わらず強行し、その後当然起こる批判に対しては、小手先の「情報操作」でお茶を濁すだけで、ファンの声に真摯に耳を傾けようとしない。

しかも、本当に始まっている深刻な人気低迷に対しては、正面から向き合わない。

AKB運営と乃木坂運営の能力のなさには、心底、腹が立ちますが、歴史は繰り返すと言うべきなのか、状況は2002年の「ハロマゲドン」にますます似てきました。

グループの中心メンバーの卒業、周辺グループを巻き込んだ大規模な人事異動、それらを巡るファン同士の対立、そしてファンとメンバーの葛藤。

こんなものに二回も巻き込まれるなんて、私は、よほど「アイドル運」がないんでしょうか(笑)。

ところで、今度、家入レオのライブに行ってきます。

こういうときは、素晴らしい歌声を聴くのが一番です。

しかも、家入さんなら、「選抜落ち」や「交換留学」を心配せずに、心静かに応援出来ますから(笑)。


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