ジャン・アレチボルトの冒険

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「君の名は希望」と生駒里奈を巡る乃木坂の冒険 [31Dec15]

2015-12-31 18:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

いよいよ締めくくりの晴れ舞台!!
12月31日(木) 19 : 15 ~ 23 : 45 [地デ] NHK総合『第66回NHK紅白歌合戦』in 渋谷 NHKホール。乃木坂46が初出場!

紅白から新年へジャンプ!眠る時間はありません笑
12月31日(木) 23 : 45 ~ [地デ] TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015→2016』。乃木坂46が出演。生田絵梨花の深夜初デビュー!

元日の人気バラエティに生駒里奈が登場!
01月01日(金祝) 12 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日 『志村&所の戦うお正月18 芸能界㊙ライバル激突!仁義なき頂上決戦!!』。生駒里奈が「北陸新幹線 名所名物スゴロクの旅対決」に出演。

静岡のテレビに地元出身のまいまいと若様が出演!
01月02日(土) [地デ] 静岡朝日テレビ『お正月!乃木坂しずおか帰省中!』に深川麻衣と若月佑美が出演。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



第66回NHK紅白歌合戦における「君の名は希望」のステージが、後、数時間に迫ってきました。

ここに至るまでに通らなければならなかった色んな出来事が頭に浮かんで、紅白が始まる前から、胸が熱くなってきます(笑)。

期待しているのは、メンバーが持てる力を存分に発揮したパフォーマンスですが、それに加えて、紅白特別仕様と言われるステージ衣装を観るのも、大いに楽しみです。

乃木坂の衣装デザイナーは本当に優秀で、最近は、ステージがファッションショーになってますから(笑)。

歌とダンスだけでなく、美しいメンバーのビジュアルと衣装によって、日本中の視聴者を魅了して欲しいですね。

さて、紅白のステージに関しては、また後日に感想を書くとして、今日は、「君の名は希望」とセンター生駒里奈の軌跡を振り返りながら、2015年を締めくくる最後の記事にしたいと思います。


乃木坂は、2011年の8月に4万人オーディションを経て結成され、2012年2月にCDデビューを果たします。

当時、人気の絶頂期にあったAKB48の知名度を、「公式ライバル」という形で取り込み、最初のシングル表題曲「ぐるぐるカーテン」は、明治チョコレートのバレンタインキャンペーンCMに、メンバーと曲が起用されるなど、アイドルとして、順風満帆なスタートを切ります。

現在、欅坂46が、CDデビュー前にFNS歌謡祭に出演して、新人アイドルとしては、破格の待遇を受けているとの声がありますが、発足間もない頃の乃木坂は、それ以上に恵まれた環境にあったと思います。

しかし、1stシングルに収録された「会いたかったかもしれない」が、2012年1月の有線問い合わせランキングでトップとなったように、乃木坂のスタートダッシュは、AKB48への関心度に大きく依存している面があった。

そのため、乃木坂はAKB48の「ライバル」というより、「姉妹」関係にある同系アイドルと見なされることが多く、グループとしての独自性を確立することが難しいという課題を抱えていました。


乃木坂オリジナルのコンセプトを模索する中、2枚目「おいでシャンプー」と3枚目「走れ!Bicycle」では、選抜1列目2列目の構成を変え、楽曲とダンス、そして衣装において、試行錯誤が続きます。

そして、4枚目において、作曲に杉山勝彦氏を迎え、大人の反対を押し切っても、恋を貫く若い気持ちを歌ったアップテンポなダンスナンバー「制服のマネキン」が生まれます。

当時、歌手としても活動していたベッキーが、「アイドルがこの曲を歌うのは凄いと思う」と述べたように、独特の振り付けと相俟って、強烈な印象を与える楽曲として、広く注目を集めます。

とくに、センターである生駒里奈を、生田絵梨花と星野みなみで挟むフロント3人が、ふてぶてしい表情を見せながら、順番に飛び出して来るダンスの出だしは、AKB48とは異なる、乃木坂独自の世界観を予感させるものでした。


さらに、いよいよシングル5枚目に入って、人間の孤独な魂とその救済を叙情性豊かに歌ったミディアムバラードの名曲「君の名は希望」が誕生します。

この楽曲は、選抜1列目2列目が、4枚目「制服のマネキン」と全く同じ構成であり、作曲も引き続き杉山氏が担当したことから、2作セットで乃木坂が追い求める音楽的世界観を示すことになり、ここに至って、いよいよグループ独自のコンセプトを、世間に印象づけることになります。

乃木坂が発信した新しいイメージは、少なからぬ音楽関係者にインパクトを与えます。

Base Ball Bear の小出祐介は雑誌『B.L.T.』の担当コラムにおいて、2012年に「制服のマネキン」、2013年は「君の名は希望」と、2年連続でアイドルソングの1位に選んでいます。

また、生田絵梨花の親戚で、著名な音楽プロデューサーである故佐久間正英氏も、「君の名は希望」を評価し、氏の晩年、いくちゃんが彼の音楽活動に関わる切っ掛けとなります。


周囲からの評価が高かったことに加え、「君の名は希望-DANCE&LIP ver.-」MVの終盤で、生駒里奈が後ろを振り返って、2列目真ん中のまいやんと笑顔でアイコンタクトをするシーンに象徴されるように、この曲は、生生星のフロントを2列目の橋本奈々未、白石麻衣、松村沙友理が支えるという、チームの絆と結束を強くアピールしています。

しかも、歌唱においても、生生星が出だしを歌い、御三家が続き、さらに、次々とバトンを渡して、3列目メンバーに至るまで、ほぼ平等にパートが割り振られている。

そのため、「-DANCE&LIP ver.-」では、他の楽曲MVと違って、3列目メンバーの出番が長く、一人一人が曲を支える大切なチームメンバーとして、存在感を発揮しています。

例えば、3列目メンバーである永島聖羅や中田花奈の歌声も、重要な役割を果たしていて、これほど全員参加の歌唱スタイルを取る曲は、乃木坂では「君の名は希望」だけじゃないでしょうか。

「君の名は希望」が乃木坂の代表曲と言われ、初出場する紅白の歌唱曲に選ばれたのは、楽曲の秀逸さだけでなく、こういった全員参加の歌唱スタイルが、グループの「絆」を表現しているからだと思います。

AKB48の「ライバル」として出発した乃木坂が、「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」「走れ!Bicycle」での試行錯誤を経て、ついに、「制服のマネキン」と「君の名は希望」で、グループとして、独自性の高い音楽コンセプトを提案し、生駒里奈を中心として、メンバーが結束する、顔の見えるチームとして動き出した。


ところが、5枚目「君の名は希望」は、セールスが伸びなかったというレッテルを貼られ、「失敗」シングルという雰囲気が充満することになる。

そして、その「反省」を踏まえて、6枚目「ガールズルール」で、生駒里奈はセンターを外され、「生生星+御三家」体制は崩壊、シングルごとにセンターやフロントが変わる時代に突入します。

しかし、CDセールスの内容を調べると、「君の名は希望」が「失敗」作である根拠はどこにもありません。

(表1) 乃木坂46歴代シングルに関する、発売第1週のオリコン調べ売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移とその内訳

凡例
シングル番号 : オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ+特定販売第1週売り上げ{個別握手会の日数と総部数}) [現在の累計] 発売日「タイトル」

# 売り上げ枚数は全て「万枚」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「店頭販売第1週売り上げ」は、サウンドスキャンTOP20を使って、全タイプの店頭販売CDについて合計したもの。TOP20に初回限定盤しかランクインしていないときは、それらの合計枚数の4%を通常盤売り上げ、4.5%をアニメ盤売り上げと推測して、全タイプの合計を求めている
#「特定販売第1週売り上げ」は、オリコン初動から店頭販売第1週売り上げを引いたもの。forTUNE music を通した売り上げ枚数に等しく、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る。
#「現在の累計」は、2015年12月28日付[12/14(月)~12/20(日)]までの、オリコン週間ランキングによる売り上げ枚数の単純累計。200位以内に入った週の数字を足し合わせている。ただ、「今、話したい誰かがいる」のみ、2016年01月04日付[12/21(月)~12/27(日)]の分を足している。

01枚目 : 13.6 (08.3+05.3{3日300部}) [21.4] 2012/02/22「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 15.6 (07.3+08.2{3日300部}) [22.5] 2012/05/02「おいでシャンプー」
03枚目 : 18.7 (06.1+12.6{4日330部}) [24.5] 2012/08/22「走れ!Bicycle」
04枚目 : 23.3 (06.6+16.7{5日430部}) [31.3] 2012/12/19「制服のマネキン」
05枚目 : 24.2 (07.2+17.0{5日437部}) [31.8] 2013/03/13「君の名は希望」
06枚目 : 33.7 (09.7+24.0{6日630部}) [45.9] 2013/07/03「ガールズルール」
07枚目 : 39.5 (09.0+30.5{6日664部}) [51.6] 2013/11/27「バレッタ」
08枚目 : 45.8 (11.8+34.0{6日759部}) [54.7] 2014/04/02「気づいたら片想い」
09枚目 : 42.2 (11.0+31.1{6日788部}) [52.7] 2014/07/09「夏のFree&Easy」
10枚目 : 47.9 (11.7+36.2{7日893部}) [61.9] 2014/10/08「何度目の青空か?」
11枚目 : 50.0 (15.0+35.0{6日713部}) [62.1] 2015/03/18「命は美しい」
12枚目 : 60.9 (15.5+SE盤04.0+41.4{6日733部}) [67.8] 2015/07/22「太陽ノック」
13枚目 : 62.7 (15.9+ここさけ盤01.1+45.6{6日735部}) [70.2] 2015/10/28「今、話したい誰かがいる」


「君の名は希望」の初動が、前作から1万枚弱の伸びに留まったのは、個別握手会の総部数をあまり増やさなかったからです。

4枚目「制服のマネキン」が5日間430部に対して、「君の名は希望」は5日間437部と、たった7部しか違いがなく、据え置きと言っていい。

しかし、それでも握手会によるセールスは4枚目16.7万枚から5枚目17.0万枚と微増し、店頭セールスも、6.6万枚から7.2万枚にアップしている。

どこに問題があるのか、逆に尋ねたくなる数字です。


一方、6枚目「ガールズルール」初動が、前作から10万枚近く伸びたのは、個別握手会を1日増やして6日間とし、総部数を759部と、100部近く一気に引き上げたことが大きい。

確かに、総部数の大幅アップに、売り上げが付いて行くのは、乃木坂の人気が上がってきた証拠ですが、その理由としては、5枚目「君の名は希望」までのシングルが秀逸で、注目を集めたと考えるのが、もっとも自然じゃないでしょうか。

もし本当に5枚目が「失敗」であれば、いきなり6枚目で「大成功」になるのは、むしろ不自然な話で、実際、握手会セールスの数字も、乃木坂が5枚目まで順調にコアファンを増やしてきたことを物語っています。


ただ、当時は、握手会商法に関する知識と認識がファンの間で薄く、センターが誰であるかが楽曲セールスを決めるという「迷信」が広く流布していました。

そのため、生駒里奈が「責任」を問われる空気が流れ、6枚目センターの白石麻衣が、セールスを伸ばしてくれたのだと、当時は、信じる傾向が強かった。

その後、シングルのリリースを重ねるごとに、特典の内容とそれに伴うCDセールスを、具体的な数字に基づいて検証する意識が高まり、現在では、センター人事を楽曲セールスに結びつける声はほとんど聞かれなくなりました。


例えば、9枚目「夏のFree&Easy」は、総部数が前作から30部ほど増えているのにも関わらず、握手会セールスが3万枚も下がっていて、オリコン初動が、歴代シングル唯一の前作割れを喫しています。

もしセンターが誰であるかが、CDセールスを大きく左右するのであれば、9th選抜センターの西野七瀬は、もっとも厳しく「責任」を追求される筈だけど、こういった論調で、なーちゃんを批判する意見を、私は目にしたことがありません。

ところが、5枚目まで、順調にCDセールスを伸ばしてきた選抜のセンターが、なぜか5枚目は奮わなかったと言われ、さらに、その「責任」を指摘する声が囁かれることになった。


その理由ですが、当時の乃木坂運営の意向がその背後にあると、私は考えています。

総合プロデューサーである秋元康氏や振り付けの南流石氏が、初期乃木坂のイメージ構築を担い、「制服のマネキン」と「君の名は希望」は、ようやく形になった、オリジナルなコンセプトだった。

ところが、運営内部に、とくに資本提供している勢力から、もっと劇的にCDセールスを伸ばすべきだという声が強まってきた。

そういった人々の目には、「制服のマネキン」や「君の名は希望」は、ヌルい「アーティストごっこ」にしか映らず、当時、高い握手会人気を誇っていた御三家をフロントに置き、とくにセールストップの白石麻衣をセンターに据えて、一気にオリコンの数字を上げることを目指し始めた。


しかし、5th体制を作り上げた南流石氏が、6th体制を受け入れる公算は低く、秋元氏も、簡単に首を縦に振るとは思えない。

そこで、5枚目はCDセールスが期待ほど奮わなかった雰囲気が作られ、生駒里奈の「責任」論を取沙汰する声がファンの間から出てくることになった。

あくまで私の憶測ですが、6枚目以降、南流石氏が乃木坂を離れ、杉山勝彦氏も去り、乃木坂が握手会主義へまっしぐらに進み出したのは事実です。


最近、あるネット記事が、秋元康氏が、「自分もAKB48を卒業したい」と周囲に漏らしているとの話を載せています。

AKB48の運営において、昨今、特定スポンサーの意向が大きくなって、グループの活動方針に、秋元氏の意見が反映されにくくなっているのではないかと、記事では指摘されています。

これと似たようなことが、6th選抜誕生の際に起こったんじゃないでしょうか。

つまり、握手会主義を中心に据えた「スポンサー」の論理が、初期乃木坂を作った「アーティスト」の論理を、上回ってしまった。


面白いのは、秋元氏のコメントを見ていると、彼は、生駒里奈と西野七瀬を評価する一方、白石麻衣には、あまり言及しないようです。

もし、是非とも、生駒ではなく、白石をセンターにしたいと、彼が主張して6th選抜が誕生したのなら、まいやんを褒める言葉が、もっと出てくる筈なんですが、そういうコメントはあまり見たことがない。

6枚目でCDセールスを鮮やかに激増させた「功労者」である筈の白石麻衣が、その後、センターになったのは、13枚目のWセンターだけで、常にフロントには入るものの、センターへの抜擢は少ない。

6th選抜誕生を巡るごたごたの中で、生駒里奈を推す秋元氏と、白石麻衣を推す乃木坂運営の間に、微妙な空気が流れ、それが未だに尾を引いているという見方は、なかなか味わい深い推論じゃないでしょうか(笑)。


以上の話は、あくまで私の憶測で、6th選抜誕生の際に、何が起こったのか、本当のところは、確たる資料がなく、よく分かりません。

しかし、一度作り上げた乃木坂のイメージを、6枚目で壊し、それ以後も、代わりのコンセプトを作ることなく、握手会人気だけに頼ってセンターや選抜を決めてきたことが、乃木坂を本格的なヒットから遠ざけたのは、間違いないと思います。

AKB48のあるメンバーが、「大声ダイヤモンド」から流れが変わったと話したことがあります。

ところが、こういった「手応えを掴んだ」曲から、グループとして初めて本格的なヒットとなった「ポニーテールとシュシュ」まで、AKB48は、以下のように、5枚のシングルをリリースしており、時間にして、1年半ほどのタイムラグがある。

(表2) AKB48の10枚目から16枚目までのシングル

凡例
シングル番号 : 初動売り上げ枚数 [累計売り上げ枚数] タイトル (発売日)
#「枚数」はすべて万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

10枚目 : 04.8 [09.7] 大声ダイヤモンド (2008/10/22)
11枚目 : 06.6 [12.5]10年桜 (2009/03/04)
12枚目 : 10.4 [16.9] 涙サプライズ! (2009/06/24)
13枚目 : 09.1 [14.6] 言い訳Maybe (2009/08/26)
14枚目 : 17.9 [26.1] RIVER (2009/10/21)
15枚目 : 31.8 [40.5] 桜の栞 (2010/02/17)
16枚目 : 51.3 [74.0] ポニーテールとシュシュ (2010/05/26)


つまり、手応えを掴んでも、それを真のヒットに結びつけるには、それなりの時間が掛かるということです。

しかし、AKB48が賢かったのは、この苦しい1年半の間も、一貫して前田敦子をセンター据え続け、チームの顔を変えなかった。

上表には、オリコンの初動と累計も載せておきましたが、13枚目「言い訳Maybe」は、前作割れしているのですが、運営はセンターをいじらなかった。

AKB48が、前田敦子を「不動のセンター」としてアピールしたことで、チームのイメージが分かりやすくなり、その後のヒット曲連発につながった面があると思います。


一方、乃木坂は、生駒里奈センターで、5枚目まで順調なCDセールスを続け、「制服のマネキン」と「君の名は希望」において、音楽に関して、一定の世界観を発信することが出来た。

まさに「大声ダイヤモンド」と同じく、手応えを掴んだ曲に到達したのだけど、運営はCD売り上げの劇的なアップを求めて、握手会主義へのめり込んでいった。

そのため、チームの顔が定まらなくなり、対外的なアピール力が弱まり、「君の名は希望」のリリースから3年近く経った今でも、「ポニーテールとシュシュ」に相当するような、ヒットと呼べる曲に辿り着いていない。

初出場する紅白のステージで、3年近く前に出した曲を歌わざるを得ないことが、ヒット戦略の「失敗」を如実に示しています。


6枚目から13枚目に至る8枚のシングルにおいて、乃木坂が、生駒里奈を中心とする「生生星+御三家」に代わる、新しいフロントイメージを構築出来なかったのは、キーパーソンとなった西野七瀬と白石麻衣の関係性が、イメージとして明確に浮かんで来ないことが、原因の一つだと思います。

5th選抜における生駒里奈は、右を向くと、ピアノ、歌、演技と何でも出来ちゃう美少女いくちゃんがいて、左を向くと、どんな時も、どんな角度でも、ひたすら可愛い星野みなみがいる。

また、振り向くと、知的な感じの美女ななみんがクールに微笑み、真後ろには、神々しいまでに美しいけど、怒ると怖そうなまいやんがおり、その隣では、まっちゅんがヘラヘラ笑っている(笑)。

5枚目における生駒里奈は、なかなか勝てそうにない強豪メンバーに囲まれた、いわば「四面楚歌」センターなんだけど(笑)、だからこそ、皆で生駒を支えていこうという空気が漂っていく。


以前の記事にも書きましたが、センターは一番の人である必要はなく、いやむしろ、一番でない方がいい。

その方が、周りにいる様々なメンバーの長所が栄えて、かえってチームが全体として輝いていく。

西野と白石の関係には、生駒を中心とするときのような、人間くさい物語を想起させる余地が少なく、その分、観るものが、明確なフロントイメージを描きづらい。

もちろん、なーちゃんとまいやんの魅力が乏しいと言っているではなく、むしろ逆で、魅力的過ぎて、ポンコツ感が乏しいということです。

そして、乃木坂のようなシャープな美少女だらけのグループでは、ポンコツ感こそが、最高のセンター属性であって、それを備えている唯一のメンバーが生駒里奈だったため、彼女が5枚目まで「不動のセンター」を任されたのだと思います。

つまり、生駒里奈は、1人では大したことが出来ないけど(笑)、関わったものを輝かせていく、類い稀な能力を持っていて、「巻き込み型」のセンターとして、チームを引っ張っていった。

乃木坂の風 30Jul13 ~ 7th選抜への道、生駒里奈はなぜ不動のセンターだったのか


先日行われたMステ・スーパーライブで、「太陽ノック」の最後、勢い余った生駒ちゃんが、カメラに向かって、アップで変顔をぶっ込んでしまい、思わず照れているのを見て、後ろの生田や西野らが、本当に笑うというシーンがありました。

この場面が素晴らしいと評価する声は多いですが、メンバーの自然な笑顔を引き出せたのは、ポンコツ感溢れる生駒里奈だからであって、これこそ彼女が持つ秀逸なセンター属性だと思います。

ビジュアルであれ、握手会人気であれ、一番のメンバーをセンターに据えるという発想は、大人数アイドルでは、上手く行かないことが多い。

センターが1番なら、周りは2番以下ということになって、輝きづらい上に、メンバー自身が萎縮して、前に出る勇気や積極性を持ちづらい。

しかし、その点、生駒は大丈夫です(笑)。

ピアノだったらいくちゃんが出てくる、歌なら桜井キャプテンが助けるし、バラエティなら秋元真夏がおり、美女感が欲しいなら御三家、ひたすら可愛いのが必要ならみなみが行く。

生駒里奈という、全員でチームを作る雰囲気を出せるセンターを見出したことこそ、乃木坂が生み出した最高のコンセプトで、「君の名は希望」が、メンバー全員の曲、つまり乃木坂の代表曲になった一番の理由じゃないでしょうか。

さまざまな得意分野を持つメンバーが、握手会成績や選抜序列を気にせず、自分の持ち場で輝き、お互いに結束することが出来た。

それが5枚目におけるコンセプトであり、乃木坂の「希望」だったのだと思います。


6枚目以降、徹底的に壊されたこの「希望」を、どうやって復活させ、再び手応えを掴み、真のヒットにつなげていくのか。

5枚目における白石麻衣と同じ歳になった生駒里奈に、今後、どんな役割を任せるのかは、簡単に答えの出ない難しい問題です。

しかし、5枚目までだけでなく、6枚目以降も、常に乃木坂のキーパーソンだった生駒里奈が、これからもグループの行方を左右する中心的なメンバーであり続けるのは間違いない。

実際、紅白出場歌手の発表から大晦日までは、多くのメディアを通して、「生駒里奈の乃木坂」が発信された1ヶ月で、結局、彼女こそがグループの切り札であることが、内外に示された期間でした。

この1ヶ月を、2016年にどうつなげるのかが、おそらく乃木坂の未来を決定づけることになると思います。

ヒットに辿り着くには、何が必要なのか、来年は、そんなシビアな問いに立ち向かわなければならない一年になるでしょう。


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2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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紅白「君の名は希望」は「生生星+御三家」の5th選抜体制、乃木坂2015年は配信とカラオケが苦戦 [29Dec15]

2015-12-29 23:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

大晦日スポーツバラエティにレギュラーななみんが出演!
12月31日(木) 12 : 00 ~ 13 : 55 [地デ] フジテレビ『WorldBaseball エンタテイメント たまッチ!』。番組レギュラーとして橋本奈々未が出演。

大晦日のラジオにメンバー出演!
12月31日(木) 13 : 00 ~1 8 : 50 [FM] bayfm78『KEIYOGINKO GRAND COUNTDOWN JAPAN HOT HOT 100』。森久保祥太郎がDJのスペシャル番組に、15:00~15:45の予定で、生駒里奈、衛藤美彩、新内眞衣、松村沙友理が出演。

いよいよ締めくくりの晴れ舞台!!
12月31日(木) 19 : 15 ~ 23 : 45 [地デ] NHK総合『第66回NHK紅白歌合戦』in 渋谷 NHKホール。乃木坂46が初出場!

紅白から新年へジャンプ!眠る時間はありません笑
12月31日(木) 23 : 45 ~ [地デ] TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015→2016』。乃木坂46が出演。生田絵梨花の深夜初デビュー!

元日の人気バラエティに生駒里奈が登場!
01月01日(金祝) 12 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日 『志村&所の戦うお正月18 芸能界㊙ライバル激突!仁義なき頂上決戦!!』。生駒里奈が「北陸新幹線 名所名物スゴロクの旅対決」に出演。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



今日、NHK紅白歌合戦のリハーサルがあり、乃木坂は「君の名は希望」のパフォーマンスをチェックしたとのニュースが流れています。

メディアに公開された写真を見ると、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみがフロントの5th選抜が、並びもほぼそのままで、歌唱メンバーになるようです。

ただ、桜井玲香、橋本奈々未、白石麻衣、松村沙友理、秋元真夏の2列目に、西野七瀬が3列目から上がり、当時アンダーだった、齋藤飛鳥、衛藤美彩、伊藤万理華が、3列目に入るようです。

従って、ステージ構成は、3 - 6 - 9 の18人が中心歌唱メンバーで、残り19人がその後ろに配される形だと思います。


このフォーメーションであれば、永島聖羅の歌唱パートがある筈で、卒業前の大きな舞台に、チームの中核として参加出来そうで、本当に良かった。

永島聖羅は、今日の乃木坂を作り上げてきた重要な一人ですから、グループで過ごす最後の日々は、輝かしいスポットライトを浴びて、誇りと勇気を持って、次のステップへ旅立って欲しい。

紅白のステージは、華やかな花道になると思うので、せいらりんが、緊張感と達成感を存分に楽しみながら、パフォーマンスすることを願っています。


ところで、リハーサル後、記者会見のため、屏風前に並んだ福神メンバーのショットを見てつくづく感じたんですが、生田、生駒、星野の1列目を、橋本、白石、松村が背後から支える構図というのは、これぞ乃木坂!と言いたくなる、ワクワクするような安定感がありますね(笑)。

三者三様の強烈な個性を持つ若いフロントを、超絶美形のお姉さん3人が柔らかくサポートする。

1列目は火、風、水、2列目はクール、ゴージャス、キュートといった、それぞれに魅力的な対比があり、さらに、1列目は「攻」「動」、2列目は「和」「静」といった前後の対比もあって、チームとして、複雑で豊かな構造を備えている。

この並びこそ、乃木坂の基本コンセプトで、「制服のマネキン」や「君の名は希望」という二つの代表曲を生み出した、原動力じゃないでしょうか。


6枚目「ガールズルール」以降は、握手会の成績順にメンバーを並べる選抜となり、選抜構成に5枚目までのような、メンバーの個性に基づく構造がなくなってしまった。

今年、「乃木坂らしさ」とは何かが、盛んに取り上げられましたが、結局、生生星+御三家を壊したとき、それが失われただけで、もともと乃木坂は、選抜構成の中に「乃木坂らしさ」を内蔵していた気がします。

観るものの気持ちをワクワクさせるメンバーの並びは、作詞、作曲、振り付け、MV制作などにおいて、クリエイターの創造スピリッツを刺激する効果があって、優れた作品を生み出す強力なエンジンになる。

魅力的なメンバー構成は、生生星+御三家だけと言うつもりはないけど、2年以上経過した今でも、5th選抜がファンの心を掻き立てるのは、それが滅多にないほど、人々に豊かなインスピレーションをもたらす、優れた並びであることを示しています。


桁違いに多くの人が視聴する、紅白という大舞台に立つのが、「君の名は希望」の5th選抜であるのは、そこに最も「乃木坂らしい」コンセプトが潜んでいると、運営も感じているからじゃないでしょうか。

ただ、私は、「乃木坂らしさ」は「君の名は希望」という曲の中にあるのではなく、それを歌う、メンバーそのものこそが、作り出しているのだと思います。

生生星+御三家という、しっかりしたイメージの中心軸が存在することで、2列目の桜井玲香、秋元真夏、3列目の伊藤寧々、中田花奈、井上小百合 、西野七瀬、若月佑美、深川麻衣 、永島聖羅、高山一実も、それぞれに個性を見出す切っ掛けを掴み、選抜全体がチームとして輝くことが出来た。

握手会成績をひたすら上げて、とにかくセンターやフロントを目指す、6枚目以降支配的となった、そういった雰囲気では絶対に作れない、本当の「乃木坂らしさ」がそこにあった。

「乃木坂らしさ」は、歌詞の良さではなく、メンバーが持つ豊かな個性やお互い同士の絆にあるということを、5th選抜の再結成は、教えてくれている、そんな気がしました。


さて、2015年も残り僅かとなり、楽曲セールスに関して、様々な年間チャートが発表され始めています。

今日は、幾つかのデータを眺めながら、乃木坂46の過ごした1年を、音楽面から振り返ってみます。

まずは、シングルCDの年間ランキングから。

2015年オリコン年間CDシングルランキング

[01]「僕たちは戦わない」AKB48 (2015/05/20)
[02]「ハロウィン・ナイト」AKB48 (2015/08/26)
[03]「Green Flash」AKB48 (2015/03/04)
[04]「唇にBe My Baby」AKB48 (2015/12/09)
[05]「コケティッシュ渋滞中」SKE48 (2015/03/31)
[06]「今、話したい誰かがいる」乃木坂46 (2015/10/28)
[07]「太陽ノック」乃木坂46 (2015/07/22)
[08]「命は美しい」乃木坂46 (2015/03/18)
[09]「青空の下、キミのとなり」嵐 (2015/05/13)
[10]「Don't look back!」NMB48 (2015/03/31)

上記以外でTOP100に入ったAKB48Gと乃木坂46のシングル
[14]「前のめり」SKE48 (2015/08/12)
[16]「12月カンガルー」SKE48 (2014/12/10)
[17]「ドリアン少年」NMB48 (2015/07/15)
[18]「Must be now」NMB48 (2015/10/07)
[20]「12秒」HKT48 (2015/04/22)
[22]「しぇからしか!」HKT48 (2015/11/25)
[26]「コップの中の木漏れ日」ラブ・クレッシェンド (2015/11/25)


AKB48が2015年にリリースした4枚のシングルが、1位から4位を独占、圧倒的なセールスを見せています。

また、ミュージックカードによって、売り上げ枚数を倍増させたSKE48の「コケティッシュ渋滞中」が5位。

その後、6位「今、話したい誰かがいる」、7位「太陽ノック」、8位「命は美しい」と乃木坂46のシングルが続き、10位には、「コケティッシュ渋滞中」と同日発売で第1週2位となったNMB48「Don't look back!」が入っています。

握手会商法が、シングルCDのセールスを席巻した形で、年間トップ10に入るAKB48Gと乃木坂以外のシングルは、遂に、嵐の「青空の下、キミのとなり」だけになってしまいました。


しかし、この極端なランキング結果によって、かえって、シングルCDの売り上げ枚数は、収録楽曲のヒットと関係ないという声が、大きくなってしまった感があります。

確かに、AKB48Gに対して、一般の人よりは関心のあるだろう私ですら、1位から4位のシングル表題曲は、ほとんど歌えず、「ハロウィン・ナイト」の一節がちょっぴり浮かんでくるかなというレベルです。

もちろん、乃木坂の3枚は、カップリングに至るまで分かりますが、それは、私が、取り返しのつかないほど深刻な乃木坂ファンであることを証明するものであっても、乃木坂の曲が世間に知られていることを意味するものでは、全然ありません(笑)。


実は、シングルCDランキング以外の指標からは、AKB48も乃木坂46も、決して、順調でなかったことが浮き彫りになってきます。

2015年オリコン年間CDアルバムランキング

[01]「Japonism」嵐 (2015/10/21)
[02]「PLANET SEVEN」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (2015/07/07)
[03]「DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム」DREAMS COME TRUE (2015/07/07)
[04]「ここがロドスだ、ここで跳べ!」AKB48 (2015/01/21)
[05]「0と1の間」AKB48 (2015/11/18)
[06]「REFLECTION」Mr.Children (2015/06/04)
[07]「葡萄」サザンオールスターズ (2015/03/31)
[08]「Tree」SEKAI NO OWARI (2015/01/14)
[09]「関ジャニ∞の元気が出るCD!!」(2015/11/11)
[10]「KIS-MY-WORLD」Kis-My-Ft2 (2015/07/01)

上記以外でTOP100に入ったAKB48Gと乃木坂46のアルバム
[11]「透明な色」乃木坂46 (2015/01/07) 累計30.8万枚


いやいや、ナンダカんだ言っても、AKB48のアルバムが、4位と5位に入って、しかも乃木坂「透明な色」も11位で凄いじゃないかという見方はある。

ただ、3位にドリカム、7位にサザンと、おそらく特典をほとんど付けず、楽曲で勝負しているグループが上位に食い込んでいることから、アルバムのランキングは、曲そのものや音楽性への期待といった部分が、シングル以上に利いてくる傾向があるのだと考えられます。

もし、シングルの年間ランキングが楽曲人気をも反映しているなら、それに見合った勢いで、アルバムも売れる筈で、AKB48が1位、2位を独占、乃木坂のベストアルバムもトップ10にランクインするでしょう。

ところが、シングルCDの売り上げ枚数が圧倒的であり、その上、握手会、写メ会、撮影会、豪華クルージングなど、大量の特典を付けているにも関わらず、AKB48は1位を取れず、乃木坂は30万枚は越えたけど、Kis-My-Ft2に追いつかず、10位に入れなかった。

アルバムCDランキングは、AKB48と乃木坂46のシングルCDランキングが、楽曲人気とは違う因子で決まっていることを示唆するデータと言えるでしょう。

「透明な色」初日16万枚、年間トップ10入りは30万枚以上が目安も、楽曲面の展開にもどかしさ [08Jan15]


ダウンロードのランキングでは、さらに、AKB48と乃木坂46の楽曲人気が、シングルCDのセールスと大きく乖離している現状が明確になります。

2015年レコチョク年間ランキング

[01]「R.Y.U.S.E.I」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (2014/06/25)
[02]「Dragon Night」SEKAI NO OWARI (2014/10/15)
[03]「あったかいんだからぁ♪」クマムシ (2015/02/04)
[04]「もしも運命の人がいるのなら」西野カナ (2015/04/29)
[05]「Darling」西野カナ (2014/08/13)
[06]「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」テイラー・スウィフト (2014/08/18)
[07]「君がくれた夏」家入レオ (2015/08/19)
[08]「トリセツ」西野カナ (2015/09/09)
[09]「ひまわりの約束」秦 基博 (2014/08/06)
[10]「Happiness」シェネル (2014/11/19)

TOP100に入ったAKB48Gと乃木坂46の楽曲
[34]「ハロウィン・ナイト」AKB48 (2015/08/26)
[75]「僕たちは戦わない」AKB48 (2015/05/20)
[97]「Green Flash」AKB48 (2015/03/04)


レコチョクの年間ランキングでは、AKB48のシングル表題曲は、1曲もトップ10に入っていません。

さらに、乃木坂の曲で、トップ100にランクインした曲はありませんでした。

これには、さすがに衝撃を受けました。

iTunes Store トップソングでは、「命は美しい」と「今、話したい誰かがいる」はベスト3に入ったことがあり、乃木坂のダウンロード数は、結構、好調だと思っていたので。

最高が2位、3位とは言っても、いずれも短い時間で、すぐに順位が落ちてしまうので、累積ダウンロード数が問題となる年間ランキングでは、なかなか目立った存在にならないのだと納得するしかありません。

レコチョクとiTunes Store は、全然別の資本が、別のシステムで運営するサイトですが、さすがに、ランキング内容まで大きく異なるとは考えづらく、乃木坂46のネット配信が年間総数ベースで100位に届かないレベルというのは、偽らざる現状なのでしょう。


次に、カラオケランキングです。

楽曲別ランキングとアーティスト別ランキングを順に載せています。

2015年JOYSOUND年間カラオケ総合ランキング

[01]「ひまわりの約束」秦 基博 (2014/08/06)
[02]「Dragon Night」SEKAI NO OWARI (2014/10/15)
[03]「糸」中島みゆき (1998/02/04)
[04]「R.Y.U.S.E.I」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (2014/06/25)
[05]「Let It Go~ありのままで~」松たか子 (「アナと雪の女王」日本公開 2014/03/14)
[06]「ハナミズキ」一青窈 (2004/02/11)
[07]「Darling」西野カナ (2014/08/13)
[08]「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子 (1995/10/25)
[09]「千本桜」WhiteFlame feat.初音ミク ( 2011/09/17)
[10]「小さな恋のうた」MONGOL800 (2001/09/16)
[14]「あったかいんだからぁ♪」クマムシ (2015/02/04)

上記以外でTOP30に入ったAKB48Gと乃木坂46の楽曲
[18]「恋するフォーチュンクッキー」AKB48 (2013/08/21)
# 2014年
[02]「恋するフォーチュンクッキー」AKB48 (2013/08/21)


2015年JOYSOUND年間カラオケアーティストランキング

[01] 西野カナ
[02] SEKAI NO OWARI
[03] 嵐
[04] Mr.Children
[05] EXILE
[06] 中島みゆき
[07] 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
[08] サザンオールスターズ
[09] ポルノグラフィティ
[10] AKB48

上位以外でTOP20に入ったAKB48Gと乃木坂46のグループ
なし
# 2014年
[01] AKB48


昨年、AKB48は、「恋するフォーチュンクッキー」が年間2位となり、アーティスト部門では、1位という輝かしい成績を残しています。

しかし、今年は、「恋するフォーチュンクッキー」のランキングが18位にまで低下、それに伴って、アーティストとしてのランキングも10位にまで下がっています。

一方、乃木坂は、楽曲、アーティスト、どちらのジャンルでもリストに名前がありませんでした。


前回の記事に、乃木坂は、FNS系の大型歌謡祭で、他アーティストとのコラボが少なくなっていると指摘しました。

乃木坂は、歌唱による音楽面での貢献を期待されなくなっている懸念があるのですが、今回の紅白でも、気になる出来事が起きています。

出場歌手による企画コーナー「アニメ紅白」で、AKB48、E-girls、大原櫻子、miwaが、アニメ主題歌をうたうコラボに起用される中、乃木坂は、出番がないようです。


全体17番目の藤あや子「曼珠沙華」で、生駒、生田、西野、橋本、白石、桜井がチャイナドレスでバックダンスを披露するようで、一応、自分たちのステージ以外にも、出番はあるようですが、歌をうたう役割ではない。

乃木坂は、『NARUTO』や『心が叫びたがってるんだ。』など、アニメ作品の主題歌を担当してきた実績があり、「アニメ紅白」の出演歌手としては、適任だと思うのですが、FNS系歌謡祭と同じく、歌唱の役割は回ってこなかった。

来年の歌謡祭でも、コラボがなければ、乃木坂の存在感はさらに下がっていく危険があって、歌唱力の強化は、緊急の課題じゃないでしょうか。


そもそも、歌わないアーティストの曲が、ヒットする可能性は低く、「口パク」や「被せ」を続ける限り、ダウンロード数やカラオケでの巻き返しは厳しいと思います。

個人的には、2列目左端と右端を「エトワール」ポジションにして、川村真洋と桜井玲香、あるいは楽曲によって中元日芽香を配置、歌唱の軸を担ってもらうのが、乃木坂の音楽的スキルアップへの即効薬だと考えています。

乃木坂が歌えないのは、歌えるメンバーがいないからではなく、歌えるメンバーに歌わせないからで、運営が意識さえ変えれば、明日からでも、歌えるグループに変身出来る筈です。

とくに、川村真洋は、低音から高音まで、広い音域カバーする声と、正確にリズムと音程を取るセンスを備えているので、ろってぃを中心に据えれば、乃木坂はバラエティに富んだ曲を、生歌でこなせるグループになれるでしょう。


ダウンロードとカラオケでの苦戦、歌謡祭における歌唱ステージの減少。

こういった厳しい現実から目を背けて、握手会の盛況ぶりとシングルCDの売り上げ枚数ばかりを追っていると、AKB48と同じく、いつの間にか、人気の低落局面に入ってしまう危険がある。

AKB48は、いくつものヒット曲を持っているのに、今、人気低下に歯止めが掛からないのだから、ヒット曲のない乃木坂は、風向きが変わると、一気に落ちてしまうかもしれない。

上昇気流に乗っていると思える今こそ、音楽面でのテコ入れを図り、曲の出だしくらいは生で歌えるようにしないと、2016年の終わり、乃木坂に何が起こっているのか、考えるのが怖くなります。


シングルCDを年間何枚もリリースして、歌手というジャンルで勝負している以上、グループとして、最低限の音楽的スキルはマスターして欲しい。

乃木坂は「口パク」すら下手というコメントが、ネットに溢れるような状況は、ファンとして本当に悲しい話です。

そして、何より、歌いたいだろうに、「口パク」や「被せ」をせざるを得ない、川村真洋や桜井玲香といった歌の上手いメンバーが、あまりに可哀想です。

2016年、運営は、意識を変えて欲しい。


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2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

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2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


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乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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プチNogi ~ MステSPライブでキラキラ輝いた乃木坂、ステージのファッションショー化と音楽性 [26Dec15]

2015-12-26 18:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

若月佑美が連載開始
12月26日(土) 書籍『Mac Fan』2月号発売。この号から、若月佑美が「Wakatsuki Works World (WWW)」という新連載を開始。『Mac Fan』のツイッター公式アカウント

12月26日(土)13枚目第1回全国握手会 in ポートメッセなごや
12月27日(日) 13枚目第3回個別握手会 in ポートメッセなごや

今年最後の「らじらー!」
12月27日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY "今夜はパーリナイ"』。乃木坂46とSKE48の同時出演、しかも公開生収録。

今年最後の「乃木坂工事中」
12月27日(日) 24 : 00 ~ [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中

乃木坂再登場か?
12月29日(月) 23 : 10 ~ 23 : 25 [地デ_生放送] NHK 総合『ザッツ!紅白宣伝部』第8回 。初回に続き、再び乃木坂メンバーが出演との未確認情報あり。

大晦日のスポーツバラエティにレギュラーななみんが出演!
12月31日(木) 12 : 00 ~ 13 : 55 [地デ] フジテレビ『WorldBaseball エンタテイメント たまッチ!』。番組レギュラーとして橋本奈々未が出演。

大晦日のラジオにメンバー出演!
12月31日(木) 13 : 00 ~1 8 : 50 [FM] bayfm78『KEIYOGINKO GRAND COUNTDOWN JAPAN HOT HOT 100』。森久保祥太郎がDJのスペシャル番組に、15:00~15:45の予定で、生駒里奈、衛藤美彩、新内眞衣、松村沙友理が出演。

いよいよ締めくくりの晴れ舞台!!
12月31日(木) 19 : 15 ~ 23 : 45 [地デ] NHK総合『第66回NHK紅白歌合戦』in 渋谷 NHKホール。乃木坂46が初出場!

紅白からのCDTVで新年へジャンプ!眠る時間はありません笑
12月31日(木) 23 : 45 ~ [地デ] TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015→2016』。乃木坂46が出演。生田絵梨花の深夜初デビュー!

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



Mステ・スーパーライブでの「太陽ノック」、良いパフォーマンスでしたね。

生駒里奈が、最後、カメラに向かって、先頭で決めポーズを披露するシーン、思わず「まりもっこり」みたいな顔になってしまい(笑)、急に照れ始めたのが可愛かった。

生田絵梨花や西野七瀬など、後ろのメンバーが、オロオロする生駒ちゃんを見て、大笑いしている雰囲気が、なんとも和やかで楽し気で、乃木坂、「今きてるなあ~」と強く印象づける、名画のような一場面でした。

レンブラントの「夜警」を一瞬思い出したけど、さすがにやや向きが違うので、心に秘めたままにしておきます(笑)。


紅白初出場が決まり、イベントは大盛況、雑誌の表紙も乃木坂で埋め尽くされている。

こういったグループの好調さが、チームの空気を明るくして、ステージをキラキラ輝かせているのでしょう。

とくに「太陽ノック」は、元気のいいダンスがポイントの曲なので、仕事が勢いに乗って、躍動するメンバーの心理状態が、ダイレクトにパフォーマンスの出来につながっていきます。

もし、今年も紅白を逃していたら、昨夜のようなステージを作れたかどうか、考えるのが怖いです(笑)。


歌唱の方は「口パク」だったと思いますが、まあ、ダンス曲なので、そんなには気にならない。

もちろん、ダンス曲といえども、出だしくらいは、生歌にするべきだけど、「今、話したい誰かがいる」や「君の名は希望」などに比べると、ダンスで頑張れば何とかなる雰囲気はあります(笑)。

メンバーの気持ちにゆとりがあるので、Mステのステージを存分に楽しめていて、そういった余裕が、フリのスピードやキレを越えて、楽しさの伝わるダンスを生み出している。

ん~、観ていて、笑顔になる、ナイスなパフォーマンスでした。

やたらウィンクが多かったけどね(笑)。


さらに、感心したのは、スーパーライブのオープニングと、曲前トークでは、白いファーを入れた黒ガウンを纏っているのに、ステージでは、それを脱いで、白インナーの赤いドレス型衣装でパフォーマンスしている。

従来のデニム型のような厚ぼったさがない、コテコテしないスマートなファッションで、乃木坂らしい、オシャレなイメージを魅せられたんじゃないでしょうか。

それにしても、歌謡祭序盤の1曲ステージで「お色直し」するアイドルって、あまり観たことがなく、徹底的に、衣装にこだわる乃木坂の戦略が透けて見えます。

『FNS歌謡祭 飛天』で初披露した、金刺繍をあしらった黒ワンピースは衝撃的におしゃれで、さらに、NHK BSプレミアム『あなたに贈る クリスマスソング・セレクション』では、メンバーごとにそれぞれ異なる、白いセータータイプのふんわり衣装で、こちらも抜群に可愛く似合っている。

どれだけ衣装に気を遣うんだというくらい、乃木坂は番組ごと、歌ごとに、シーンごとに、衣装を変え、しかも、いちいち格好よくて、ファッショナブルに決まっている。

視聴者の少女に、自分も着てみたいと思わせるようなステージ衣装なんて、女性アイドルとしては、おそらく初めてのコンセプトじゃないでしょうか。

色白の美貌に、細く長い美しい腕と脚、細くすらっとした身体、そんなメンバーばかりで、スタイルの素晴らしさが、衣装をさらに引き立てている。

最近の乃木坂のステージは、音楽ライブと言うより、もはやファッションショーの様相を呈していて、そのうち、乃木坂ブランドの服を、物販で売り出しそうな勢いです(笑)。

個人的には、衣装へのこだわりに匹敵するくらい、歌とダンスの仕上がりに気を使って欲しいのだけど、まあ、ファッショナブルなステージというのが、乃木坂というアイドルの大きな特徴になりつつあるのは、間違いないと思います。


次に、スーパーライブでの演奏時間を見ておきましょう。

(表1) 『SUPER LIVE 2015』における、乃木坂を含む何組かのアーティストの演奏時間

[凡例]
放送された日付 メディア名
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = アーティスト名「曲名」(リリース年)

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「3 : 10」は3分10秒を表す
#「リリース年」は、今年以外の曲のみ表示
#「Pf」は歌とダンスのパフォーマンスを担当したメンバー

12月25日(金) テレビ朝日
『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』
2 : 28 =「太陽ノック」
Pf : 12th選抜

2 : 30 = ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」
2 : 41 = miwa「360°」
2 : 55 = 秦基博「ひまわりの約束」('14)
2 : 28 = 家入レオ「君がくれた夏」
2 : 24 = 西野カナ「トリセツ」
2 : 28 =「ギミチョコ!!」BABYMETAL
2 : 19 = E-girls「Merry × Merry × Xmas」
10 : 07 = AKB48メドレー
=====(内訳)=====
2 : 04 =「365日の紙飛行機」
1 : 10 =「Everday、カチューシャ」('11)
1 : 39 =「RIVER」('09)
卒業する高橋みなみへ向けた前田敦子のビデオメッセージ
2 : 16 =「唇にBe My Baby」
==============
2 : 38 =「SUN」星野源
3 : 14 =「Beautiful」Superfly
2 : 29 =「もんだいガール」きゃりーぱみゅぱみゅ
2 : 10 =「Pick Me Up」Perfume


「太陽ノック」は、2分28秒でしたが、他のアーティストと比べて、決して短いステージではありません。

今年、紅白に初出場する、ゲスの極み乙女。が2分30秒、星野源は2分38秒、さらに、久しぶりに国内大型歌謡祭に登場したBABYMETALが2分28秒で、乃木坂とほぼ同じ長さのステージになっています。

さすがに、Superfly「Beautiful」は3分を越えていて、別格の扱いになっているように見えます。


昨年のスーパーライブで、乃木坂が貰ったステージは、以下のように、たったの1分45秒で、あまりにぶつ切りの「何度目の青空か?」を聴いて、唖然としたことを覚えています。

(表2) 『SUPER LIVE 2014』における、乃木坂の演奏時間

2014年12月26日(金) テレビ朝日
『MUSIC STATION SUPER LIVE 2014』
1 : 45 =「何度目の青空か?」
Pf : 10th選抜


もちろん、こんなに短いステージは、乃木坂以外、ほとんどなかった筈で、一年前に比べると、大型音楽祭におけるグループの扱いは、随分と、良くなっていると思います。

しかし、NHK『あなたに贈る クリスマスソング・セレクション』では、ももいろクローバーZが、持ち歌の『サンタさん』('11)を披露した以外に、石丸幹二さんとのコラボステージをこなしていたのに対して、乃木坂は「今、話したい誰かがいる」の Xmas アレンジVer. を歌った、ステージだけでした。

他のアーティストとのコラボがないのは、以下のように、FNS歌謡祭でも同じで、乃木坂が、番組の華やぎを彩る役割を任されているものの、音楽面では、あまり期待されていない傾向が、徐々に顕著になってきています。

(表3)『FNSうたの夏まつり』と『FNS歌謡祭』において乃木坂46が関わったステージ数の変遷

凡例
年 : 総ステージ数 (他アーティストとのコラボステージ数)

2013年 : 7 (6)
2014年 : 6 (5)
2015年 : 3 (1)


今年唯一のコラボは、『FNS歌謡祭 飛天』で、山崎まさよしの「One more time,One more chance」に、miwaがハモリを入れたステージで、生田絵梨花がピアノ伴奏をしたものです。

乃木坂が、音楽面で信頼されているのは、いくちゃんのピアノだけになりつつあって、歌やダンスでの共演は、厳しいのが現状です。

今後、乃木坂の知名度がさらに上がり、「新人」という範疇から抜け出て、一般層の関心が一段落すると、美しいビジュアルとファッショナブルな衣装だけで、大型音楽祭に出続けることが出来るのか、大いに疑問符が付く。


2016年は、歌やダンスといった、音楽面での充実を図る必要があり、しかも、最後のチャンスになるかもしれない。

大きな改革は、勢いに陰りが見え始めると、なかなか実行出来ないもので、AKB48が43枚目に、前田敦子などの人気卒業メンバーを呼び戻すのは、その典型例に見えます。

そういう意味から、2016年、乃木坂の鍵を握っているのは、川村真洋だと、個人的に考えています。

ろってぃを歌唱力メンバーとして売り出せれば、FNS歌謡祭などで、大物アーティストとのコラボが実現する可能性がある。

新たなヒット曲がなかなか出ない今の時代、過去のヒット曲を歌わせて貰えるかどうかは、歌手としてやっていく上で、極めて重大なポイントで、その面での成否は、乃木坂が、川村真洋をフィーチャーする勇気があるかどうかに掛かっていると思います。


さて、スーパーライブが終わって、残る年内の大型歌謡祭は、いよいよ紅白のみとなりました。

全体の5番目に登場する乃木坂ですが、「君の名は希望」のステージにどれくらいの演奏時間を貰えるのか、気になるところです。

後半に出てくる大物歌手に、どのくらいの時間が割かれるのか、企画コーナーをどの程度の長さに設定するのか、さまざまな因子が絡み合って決まるので、最終的なリハーサルが終わるまで、関係者ですら分からないかもしれませんが、一応、目安として、前回紅白の初出場歌手の演奏時間を示しておきます。

(表4) 前回紅白の初出場歌手の演奏時間

2014年12月31日(水) NHK総合
『第65回NHK紅白歌合戦』

2 : 03 = (No. 01) HKT48「メロンジュース」
2 : 00 = (No. 04_企画_No. 05) Dream5「ようかい体操第一」
1 : 56 = (No. 19_企画_No. 20) キング・クリームソーダ「ゲラゲラポーのうた」
2 : 30 = (No. 23) V6「WAになっておどろう」
2 : 43 = (No. 25) May J. 「Let It Go ~ありのままで~」
2 : 15 = (No. 26) SEKAI NO OWARI「Dragon Night」
4 : 01 = (No. 41) 薬師丸ひろ子「Woman "Wの悲劇"より」

#「(No. 41)」は、出番が全体の中で41番目だったことを示す


この表を見る限り、状況はシビアで、甘い期待は禁物です(笑)。

「君の名は希望」は、歌唱がメインの曲なので、出来れば、3分くらい欲しいのですが、昨年は、V6ですら2分30秒ですから、もし2分15秒であれば、御の字という世界ですね。

まあ、それにしても、一生懸命頑張って、ようやく紅白に出ても、大晦日のステージでは、ウルトラマンよりタイトな勝負を強いられるわけで、切ない話です。

そろそろ、出場歌手を、その年とくに活躍したアーティストに絞り、歌手総数を減らして、その代わり、じっくり歌ってもらう形に変えた方がいいと思います。

まあ、そんなことをいくら主張しても、一切届かないのが、紅白という巨大イベントで、「みなさまの声で成り立って」いないNHKの象徴になってます。

ただ、乃木坂は、その象牙の塔から、今年、お呼びが掛かったわけで、この滅多にないチャンスを、存分に生かして、グループ飛躍のロイター板にして欲しいですね(笑)。

かりにステージが2分ちょっとであっても。


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プチNogi ~ お台場で「福男選び」勃発、14枚目応募開始は1月第1木曜か、紅白曲順は全体5番目 [24Dec15]

2015-12-24 19:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

今夜!NHKクリスマス音楽特番に乃木坂が出演!!
12月24日(木) 21 : 00 ~ 21 : 54 [BS] NHK BSプレミアム『あなたに贈る クリスマスソング・セレクション』。松下奈緒、清水ミチコ、ビビる大木の司会で送るイブの音楽番組に乃木坂46が出演。ナタリーの関連記事

サンクエトワール初の単独ライブ2日目
12月25日(金) 13thアンダーフロント5人(寺田、中元、堀、北野、中田)によるユニット、サンクエトワールの「フリーライブ&サイン会」in ラゾーナ川崎プラザ 2Fルーファ広場 グランドステージ (18:30~)。MV集『All MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』をその場で購入した人に、数量限定の抽選で、ライブの優先観覧券とサイン会参加券を配布する販売促進イベントの二日目。乃木坂公式サイトの関連ページ

明日!テレビ朝日系Mステ年末大型音楽祭に乃木坂登場!!
12月25日(金) 19 : 00 ~ 23 : 10 [地デ] テレビ朝日『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』。乃木坂46が出演。

日テレのバラエティに生駒里奈が出演!
12月26日(土) 10:30 ~ 11:25 [地デ] 日テレ『マサカの確率 ~備えあれば憂いなし2016~』。情報バラエティに生駒里奈が出演。

若月佑美が連載開始
12月26日(土) 書籍『Mac Fan』2月号発売。この号から、若月佑美が「Wakatsuki Works World (WWW)」という新連載を開始。『Mac Fan』のツイッター公式アカウント

12月26日(土)13枚目第1回全国握手会 in ポートメッセなごや
12月27日(日) 13枚目第3回個別握手会 in ポートメッセなごや

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



そりゃ、あなた、「数量限定・先着順」なのに、「お客様の整列は10時から」ってしたら、エライことになりますわな(笑)。

9時50分には、遠巻きな人だかりが出来て、10時になったら、「ダルマさんが転んだ」よろしく、先頭目がけて、一斉にダッシュっすよ。

昨日の記事に、乃木坂の運営は、ライブ会場を押さえられないだけでなく、物販の「レギュレーション」も不十分と書きましたが、さっそく今日、お台場 MEGA WEB のサンクエトワール「フリーライブ&サイン会」で、優先ライブ券とサイン券の付いたMV集を販売する際、かなりの混乱が起きたようです。

「数量限定・先着順」にすれば、早朝から列が出来るのは当たり前で、整理券を配って「先着順」を全うするか、「お客様の整列は10時から」にこだわるなら、抽選に切り換えて、「先着順」を諦めるしかない。

「先着順」かつ「整列10時」を両方守らせようとするのは、かなり無理のあるレギュレーションで、乃木坂の運営は、本当に企画のプロなのかと、真剣に疑いたくなります。

私の知っている限り、「先着順」と「整列時刻遵守」を両立させているイベントは、西宮神社の開門神事「福男選び」だけで、ええ、毎年、どえらい騒ぎになってますよ(笑)。


運営が、「イベント中止」をちらつかせて、指示に従うよう求めても、もともとの誘導理論に無理があるのだから、上手くいく筈がない。

イベントの度に、こんな拙い整列誘導を繰り返していたら、今後、乃木坂の人気がさらに伸びて、ファンが増えていったとき、本当に、ケガ人が出てしまう危険がある。

そうなったら、警察から本格的に「ご指導」が入って、マジでイベントが開催出来なくなります。

サンクエトワールにとっては、念願の単独ライブなのだから、運営は、5人に余計な気を遣わせず、パフォーマンスに集中出来る環境を整えて欲しいものです。


さて、「プチNogi」は、乃木坂にまつわるトピックを、サラッと取り上げ、軽快なトークで、おしゃれに料理する予定だったんですが、お台場でそこそこの「騒動」が発生して、いきなり、ヘビーな感じなってしまいました。

まあ、何を取り上げようと、そもそも、「おしゃれ」は無理な気がしますが(笑)。

とうことで、気を取り直して、次の話題へ行きましょう。


まず、14枚目個別握手会の第1次応募、今日は、行われませんでしたね。

これで、年が明けた1月7日(木)から8日(金)に、応募開始という可能性が濃厚になりました。

やはり、年内はMV集の販売に集中するということなんでしょう。

さすがに、12月31日(木)から1月1日(金)にスタートなんてわけないしね(笑)。

(表1) 14枚目個別握手会応募のもっとも可能性の高いスケジュール

01月07日(木)~08日(金) 第01次応募
03月17日(木)~18日(金) 第11次応募
03月23日(水) CD発売
03月24日(木)~25日(金) 第12次応募
03月27日(日) オリコン初動の集計締切


一方、新選抜の発表ですが、山崎怜奈が、昨日更新したブログに、結構な情報をさりげなくぶっ込んでます(笑)。

1/3 24:00~放送 乃木坂工事中
全員出ますのでぜひ見てね

山崎怜奈の2015/12/23_22:06ブログ

『乃木坂工事中』の新年初回は、1月10日(日)ではなく、1月3日(日)のようで、しかも、全員参加とのこと。

正月三が日が明けないうちに、14th選抜が発表されることも、あり得るってことになってきました。

確かに、紅白の三日後、視聴者の記憶が鮮明なうちに、新しい選抜を発表するのは、乃木坂への関心をさらに高めるのに、効果的かもしれない。


ただ、以下のように、1月3日(日)発表だと、CD発売まで11週プラス3日となり、これほど長い期間を設定したシングルは、過去にありません。

(表2) 3月23日(水)CD発売から予想される14th選抜発表日

選抜発表[01月03日(日)] ==11週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==10週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月17日(日)] ==09週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月24日(日)] ==08週+3日==> 発売[03月23日(水)]


メンバーやスタッフも、正月休みを取っていて、シングル制作に入れるのは、少し先になると思うので、やはり、前回の記事に書いたように、1月10日(日)か、遅くとも1月17日(日)が、選抜発表日じゃないかという気がします。

1月3日(日)深夜の『乃木坂工事中』で、次回に新選抜発表と告知すれば、その週の木曜金曜に待っているだろう第1次応募も、スムーズに始められるでしょう(笑)。


14枚目のスケジュールに関しては、徐々に見えてきましたが、2月後半までは、本格的な新曲キャンペーンが打てないことに変わりはない。

1月23日(金)の『MUSIC STATION』で、「制服のマネキン」と「君の名は希望」を披露したように、既存曲で音楽番組に出演することは可能だろうけど、さすがに限度があります。

せっかく、大晦日、紅白に出るのだから、新年に入っても、年末からの音楽的露出を維持して、分厚いメディア攻勢を仕掛けて欲しいんですが、運営に策はあるんでしょうか。


振り返ると、今年始めは、1月7日(水)に1stアルバム「透明な色」を発売、新録曲である「僕がいる場所」を引っさげ、生田絵梨花センターの10th選抜が、1月9日(金)のフジテレビ『音楽の時間 MUSIC HOUR』や2月7日(土)のNHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』など、複数の音楽番組に出演しました。

2014年に乃木坂が紅白出場を果たし、10th選抜が「何度目の青空か?」を歌っていれば、これ以上ない、紅白後の展開だったのですが、残念ながら、昨年は、大晦日のNHKホールに立つことが出来なかった。

今年は、悲願が叶ったものの、次シングルの発売は3月下旬で、肝心の新曲が手元にない。

MV集に、1曲でいいから、新録曲が入っていれば、話は違ってくるのだろうけど、それがないので、なかなか動きづらい面はあると思います。


1月10日(日)深夜の『乃木坂工事中』で、新選抜が14枚目表題曲をパフォーマンスするなんていう、AKB48風の、選抜・楽曲、同時発表サプライズがあれば、願ったり叶ったりなんですが(笑)。

しかし、多くのメンバーが永島聖羅の卒業を武道館ライブで知ったことからも、新選抜がかなり前に決まっていたとは考えにくく、そいう展開は期待出来そうにない。

やはり、新年に入ってしばらくは、14枚目シングルの制作が活動の中心となり、音楽的露出に関しては、やや静かな乃木坂が続くのかもしれません。

ただ、いくちゃんの『転調』は、音楽とはちょっと違うけど、色んな意味で露出が大きいらしいので、もの凄く楽しみにしています(笑)。

1月21日(木) 生田絵梨花の1stソロ写真集『転調』(集英社)が発売。乃木坂公式サイトの関連記事
1月23日(土) 13:00~ 生田絵梨花1st写真集『転調』発売記念お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店。12月9日(水)10:00からネット受付開始。乃木坂公式サイトの関連記事


ところで、12月28日付オリコン週間ランキング(集計 : 12/14~12/20)によると、発売第2週となる42枚目「唇にBe My Baby」は、2.6万枚の4位で、累計は93.1万枚となっています。

まだミリオンには届いていないけど、この第2週レベルの売り上げペースを維持出来れば、来年1月後半には、累計が100万枚を突破する計算です。

但し、ミリオン割れを受けて、急遽追加した握手会の完売状況は、今のところ、あまり宜しくないようで、今後の伸びに関しては、威勢の良い見通しは口に出来ない状況です。

AKB48メンバーだけによる追加握手会といっても、たった1日で総部数が710部ほどもあり、乃木坂の6日735部に匹敵する規模なので(笑)、どんなに低調でも、10万枚は売り上げると予測しています。

ただ、万が一、10万に全然届かず、累計のミリオン達成が厳しいなんてことになれば、AKB48のコアファン激減を示す、決定的な証拠になります。

AKB48本体に何が起こっているのかを見極める上でも、「唇にBe My Baby」の累計推移は、注目すべき数字だと思います。


そうそう、紅白の曲順が発表され、乃木坂「君の名は希望」は、紅組3番手、全体では5番目のようです。

第66回紅白歌合戦公式サイトの「出場歌手・曲順」ページ

初出場の新人アイドルとしては、かなり遅い曲順じゃないでしょうか。

少なくとも、AKB48G「支店」の初出場時に比べると、後の順番になっています。

(表3) SKE48、NMB48、HKT48、乃木坂46の紅白初出場における曲順曲目とその時点での最新シングル

SKE48
初出場 : 2012年第63回紅白
曲順 : 紅組2番目、全体3番目
曲目 : 2011/07/27発売 06枚目「パレオはエメラルド」
最新 : 2012/09/19発売 10枚目「キスだって左利き」

NMB48
初出場 : 2013年第64回紅白
曲順 : 紅組2番目、全体3番目
曲目 : 2013/10/02発売 8枚目「カモネギックス」
最新 : 2013/10/02発売 8枚目「カモネギックス」

HKT48
初出場 : 2014年第65回紅白
曲順 : 紅組1番目、全体1番目
曲目 : 2013/09/04発売 2枚目「メロンジュース」
最新 : 2014/09/24発売 4枚目「控えめI love you !」

乃木坂46
初出場 : 2015年第66回紅白
曲順 : 紅組3番目、全体5番目
曲目 : 2013/03/13発売 05枚目「君の名は希望」
最新 : 2015/10/28発売 13枚目「今、話したい誰かがいる」


それにしても、4番目が紅組の伍代夏子「東京五輪音頭」で、その後に、白組ではなく、敢えての紅組、乃木坂「君の名は希望」。

ジャンルや時代を問わず、ミディアムバラードの名曲を、連続でお届けするという、主催者の心憎い演出なんでしょうか。

しかも、その後は、三山ひろし「お岩木山」で、見事なバラード三連発になっている(笑) 。


いずれにせよ、この曲順であれば、オープニングのお祭り気分が収まり、がっつり歌唱で魅せるステージを要求される可能性があって、生田絵梨花のピアノどころか、オーケストラの生演奏が入ってもおかしくない空気が、セットリストから漂ってきます。

ん~、ハードルは上がる一方な気がするんですが、歌の方は、マジで大丈夫なんでしょうか、むちゃくちゃ心配になります。

だって、スカパー放送のクリスマスライブ、13th選抜が歌った「君の名は希望」に、せいらりんの声が入ってたよ、ばっちり(笑)。

まりっかって、こんな低い声だっけ?って、一瞬、戸惑ったわ(笑)。

紅白出場は嬉しいけど、「君の名は希望」をちゃんと歌えるのか、上手くステージを作れるのか、時間もあと1週間しかなくて、もう祈るばかりです。

大晦日のステージは、何があっても、文句言わずに、ひたすら応援するから、メンバーのみなさん、持ってるすべてを、思う存分出し切って下さいな。


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Mステ「太陽」、紅白「希望」、生駒里奈センターへ体制回帰の流れも、14枚目に続くかは不透明 [23Dec15]

2015-12-23 18:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

12月24日(木) アンダーフロント5人(寺田、中元、堀、北野、中田)によるユニット、サンクエトワールの「フリーライブ&サイン会」in お台場MEGA WEB トヨタ シティショウケース 1F (18:30~)。MV集『All MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』をその場で購入した人に、数量限定先着順で、ライブの優先観覧券とサイン会参加券を配布する販売促進イベントを二日連続で開催。
12月25日(金) サンクエトワールの「フリーライブ&サイン会」in ラゾーナ川崎プラザ 2Fルーファ広場 グランドステージ (18:30~)。
乃木坂公式サイトの関連ページ

NHKクリスマス音楽特番に乃木坂が出演!
12月24日(木) 21 : 00 ~ 21 : 54 [BS] NHK BSプレミアム『あなたに贈る クリスマスソング・セレクション』。松下奈緒、清水ミチコ、ビビる大木の司会で送るイブの音楽番組に乃木坂46が出演。ナタリーの関連記事

テレビ朝日系Mステ年末大型音楽祭に乃木坂登場!
12月25日(金) 19 : 00 ~ 23 : 10 [地デ] テレビ朝日『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』。乃木坂46が出演。

日テレのバラエティに生駒里奈が出演!
12月26日(土) 10:30 ~ 11:25 [地デ] 日テレ『マサカの確率 ~備えあれば憂いなし2016~』。情報バラエティに生駒里奈が出演。

若月佑美が連載開始
12月26日(土) 書籍『Mac Fan』2月号発売。この号から、若月佑美が「Wakatsuki Works World (WWW)」という新連載を開始。
『Mac Fan』のツイッター公式アカウント

12月26日(土) 13枚目第1回全国握手会 in ポートメッセなごや
12月27日(日) 13枚目第3回個別握手会 in ポートメッセなごや

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



『Mac Fan』に若月佑美が連載なんて、感慨深いものがあります。

デザイン画を描くときに、Macを使っていて、その方面のソフトには、かなり詳しいのかもしれません。

私がMacを始めた頃、この雑誌は、ちょくちょく読んでいたんですが、最近は、出版していることさえ知りませんでした。

若様が連載するのであれば、編集部の思う壺に入って(笑)、久しぶりに買ってみようなかと思いますが、これって、書店でゲット出来るんでしょうか。

電子書籍のみってことは、ないですよね。

そこから調べなきゃ。


さて、アンダーとクリスマスの4日間に渡る武道館ライブが終わり、いよいよ、Mステ・スーパーライブを経て、NHK紅白歌合戦へ至る、2015年の最終コーナーに入っていきます。

今日は、クリスマスライブなどを通して、最近発表された幾つかの情報をもとに、年末の展開や来年の展望などをあれこれ考えてみます。

まず、明らかになった主な事柄を列挙しておきます。

(1) 2016年の『Birthday Live』が、会場を確保出来ず延期

(2) 紅白には37人全員が参加

(3) 14枚目シングルは3月23日(水)に発売

(4) 紅白の曲目は「君の名は希望」

(5) Mステ・スーパーライブの曲目は「太陽ノック」

以上について、順番に見ていきましょう。


(1) 2016年の『Birthday Live』が延期

首都圏の大型イベント施設が、一斉に改修に入るため、来年、コンサート会場が足りなくなる、いわゆる「2016年問題」の影響を受けたのだと、ネット記事に書かれていました。

しかし、『Birthday Live』は、随分前から開催日を決められる筈で(笑)、一番、会場を確保し易いと思うんですが。

そもそも、先日の武道館で行われた『乃木坂46 Merry X'mas Show 2015』も、2日連続なのに、土曜日曜ではなく、日曜月曜のスケジュールで、あからさまに、土曜を押さえられなかったことが分かります。

さらに、夏の神宮ライブも日曜月曜、Birthday Live に至っては、極寒の2月末西武ドームで7時間以上ものライブという、とんでもなく利便性の宜しくない選択になっている。

また、2015年 BIrthday Liveでは、ライブ前のサンシャインにおける物販が、4時間5時間待ちは当たり前という、信じられない状況だったそうで、寒い冬の最中、池袋に延々と順番を待つファンの列が出現して、利便性という言葉を呟く気力さえなくなる光景が展開することになってしまった(笑)。

こういった流れを見る限り、Birthday Live の延期は、「2016年問題」という以上に、「乃木坂運営問題」であって、果たして、2017年に解消されるのかどうか、疑わしい面があります。


この発表では、キャプテンの桜井玲香が、「延期」となったことを、観客に謝ったそうですが、メンバーに謝罪させること自体が、運営の無責任な体質を表しています。

合同会社であっても、「社長」はいる筈だし、「委員長」という肩書きの人もおり、「総合プロデューサー」もいる。

なぜ、そういう人が出てきて、ファンに向かって頭を下げないんでしょうか。

乃木坂運営で指導的立場にいる人が、都合の好い時だけ、メディアに出てきてコメントし、都合が悪い時は、誰も出て来ず、ファン対応をメンバーにすべて押し付けている。

ファンに迷惑を掛けたら、「えらい人」がきっちり責任を取るという、当たり前のモラルを確立しなければ、2016年が終わっても、乃木坂を巡る利便性の悪さは、解消しないと思います。

会場確保の見通しが全然立っていないのに、誕生ライブを「中止」ではなく、「延期」と呼ぶ発想自体が、すでに、誕生日の「延期」と同じようなトホホ感満載で(笑)、このヌルさを見ていると、今年も、あれこれ大変なんだろうなあという、ファンとしての覚悟を促されます。


それにしても、紅白に出場するって、大きなことですね。

Birthday Live が延期されたというニュースが、Yahoo!JAPANのトップページに載るんですから、もの凄い注目度の上昇です。

紅白そのものは、昔ほどの影響力はないと言われますが、知名度の低いアーティストはとくに、出るチャンスがあるなら、絶対に出た方が良いと思いました。


(2) 紅白は37人全員参加

これは、本当に良い決定だと思います。

21日(月)深夜のNHK『紅白宣伝部』に、生放送出演した桜井さんが、「初めての紅白はみんなで出よう!と言っていたので、とても嬉しい」と話していました。

せっかく紅白に出たのに、もし家のテレビで乃木坂のステージを観ているメンバーがいたら、舞台に上がるメンバーも、素直に喜べないでしょう。

やはり、メンバーが心底、紅白を楽しめることが、グループにとって何よりだし、それを望んでいるファンも多い筈なので、37人全員でNHKホールに立つというのは、最高のお知らせだと思います。


2分から3分程度の時間で、37人全員のステージとなると、バックダンサー的な役割になって、画面にちょっとしか映らないメンバーも出てくるでしょう。

しかし、本番のステージに立っている時間だけが、紅白ではない。

楽屋に入り、色んな人に挨拶して、リハーサルを行い、衣装チェックや段取りを確認する。

そういったことを通して、メンバーは他のアーティストやスタッフなど、さまざまな人たちに出会い、さまざまな仕事や出来事を目撃する。

出演者として紅白に参加することは、タレントとして、非常に貴重な経験を積むチャンスで、とくに、大型音楽祭にほとんど出たことのないアンダーメンバーは、テレビの巨大ショーが、どうやって成り立っているのか、その裏側に触れる絶好の機会だと思います。


鈴木絢音、渡辺みり愛、佐々木琴子、和田まあや、川後陽菜などなど、乃木坂には、いずれグループの未来を背負うだろう若い優秀なメンバーが何人も揃っているけど、一方で、握手会主義のため、ほとんど選抜に入れず、タレントとしての経験を積めないで苦しんでいる人が少なくない。

紅白に参加することで、色んなものを吸収し、自分が目指すもの、やりたい方向性について、何らかのヒントになるようなものを掴んだり、今後につながるかもしない出会いがあれば、それは乃木坂というグループにとっても、極めて重要な進歩になります。

かりに、本番のステージで、画面に1秒しか映らなくとも、紅白に参加することは、メンバーと乃木坂にとって、計り知れないプラスを期待出来ることで、そういう意味からも、全員参加は、意味のある措置だと思います。


本来であれば、FNS歌謡祭やMステ・スーパーライブにも、アンダーメンバーを連れていくべきです。

局側の都合で、それが出来ないのであれば、選抜とアンダーの入れ替えをもっと活発化させる必要があるんですが、残念ながら、乃木坂は「固定化」がますます進んでしまって、とくに若くて、握手会人気がなかなか伸びないメンバーは、グループの活躍を他所に、ほとんど蚊帳の外という形になってしまっている。

AKB48の人気低落傾向に歯止めが掛からないのは、若い人材を大事に育てて行くという観点を失ってしまったことが、大きな原因じゃないでしょうか。

実際、3月9日(水)発売の43枚目シングルは、前田敦子や大島優子ら、卒業した人気メンバーを呼び戻し、さらに、42枚目で卒業する筈だった高橋みなみまで参加するようです。

初動ミリオン記録が途切れ、今回は、若手を主力に据える絶好の機会なんだけど、結局、将来のエースを「育てる」という発想が持てず、目先の売り上げにこだわってしまった。

まさに、そういった考え方こそが、今日の人気低迷を招いた原因なのに、どうしても、そこから抜け出せない、グループの深刻な体質が露呈しています。

乃木坂がAKB48から学ばなければならないのは、好調なときこそ、若手を積極的に投入して、大事に「育てる」という視点を持つことだと思います。

紅白への37人全員出場は、乃木坂の未来にとって、意義深い決定じゃないでしょうか。


(3) 14枚目は3月23日(水)発売

結局、次のシングルは3月後半でしたね。

CD発売日が判明した今、14th選抜の発表日を予測しても、あまり意味はないけど、これからの流れを把握するために、一応、見ておきましょう。

(表1) 3月23日(水)CD発売から予想される14th選抜発表日

選抜発表[01月10日(日)] ==10週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月17日(日)] ==09週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月24日(日)] ==08週+3日==> 発売[03月23日(水)]

 
12月27日(日)深夜の『乃木坂工事中』は「妄想クリスマス後半戦!」で、年内の選抜発表はないようです。

すると、おそらく年明け最初の放送回であろう1月10日(日)以降が、選抜発表の候補になります。

上表のように、1月10日(日)であれば、CD発売まで10週プラス3日、1月17日(日)なら9週プラス3日、1月24日(日)なら8週プラス3日。

過去のケースを調べると、以下のように、8枚目以降は、選抜発表からCD発売までが、8週~10週プラス3日の範囲に入っているので、(表1)に載せた三つのどれかで、14th選抜が発表される可能性が高いでしょう

(表2) 選抜発表とCDリリースの日程的関係

01枚目選抜発表 ==06週+3日==> 01枚目発売
02枚目選抜発表 ==06週+3日==> 02枚目発売
03枚目選抜発表 ==09週+3日==> 03枚目発売
04枚目選抜発表 ==10週+3日==> 04枚目発売
05枚目選抜発表 ==09週+3日==> 05枚目発売
06枚目選抜発表 ==10週+3日==> 06枚目発売
07枚目選抜発表 ==07週+3日==> 07枚目発売
08枚目選抜発表 ==09週+3日==> 08枚目発売
09枚目選抜発表 ==08週+3日==> 09枚目発売
10枚目選抜発表 ==09週+3日==> 10枚目発売
11枚目選抜発表 ==08週+3日==> 11枚目発売
12枚目選抜発表 ==10週+3日==> 12枚目発売
13枚目選抜発表 ==08週+3日==> 13枚目発売


まあ、CD発売日を明かしているのだから、年明けから、さっさと14枚目体制をスタートさせるのが普通で、遅らせる理由はとくに見当たりません。

従って、1月10日(日)が最有力候補だと思います。

ただ、メンバーへの発表と番組編集などの都合から、あるいは、新年最初の放送で予告した方が視聴率が上がるという判断から、1月17日(日)になることもあるかもしれません。

さすがに、1月24日(日)となると、「何で14thを発表しない?」という間延びした空気になるので(笑)、そこまで引っ張る可能性は低いかなと。


選抜発表日の予想には、若干の幅があるけど、14枚目個別握手会の応募スケジュールは、ほぼ確定しています。

3月23日(水)発売なら、オリコン初動の集計締切は3月27日(日)なので、そこに流し込めるのは、3月17日(木)~18日(金)の応募分が限度になる。

そこから遡ると、以下のように、年内12月24日(木)~25日(金)に応募を開始すれば、初動算入は12次分を確保、1月7日(木)~8日(金)に始めれば11次分、1月14日(木)~15日(金)ならば10次分を流し込むことになります。

(表3) 14枚目個別握手会応募の予想されるスケジュール

12月24日(木)~25日(金) 第01次応募
03月17日(木)~18日(金) 第12次応募

01月07日(木)~08日(金) 第01次応募
03月17日(木)~18日(金) 第11次応募

01月14日(木)~15日(金) 第01次応募
03月17日(木)~18日(金) 第10次応募


12枚目、13枚目ともに、初動算入は11次分なので、それを下回ることは、運営によほどの心境の変化でもない限り、まずないでしょう(笑)。

一方、12月24日(木)と25日(金)は、23日(水)発売のMV集のために、サンクエトワールの5人が、「フリーライブ&サイン会」を行います。

こういった分厚い販売促進イベントを仕掛けている最中に、14枚目個別握手会の応募を始めるのは、ちょっと考えにくいので、明日にならないと分からないけど、新年に入った1月7日(木)~8日(金)の開始が妥当なラインです。

もし、1月7日(木)~8日(金)が第1次応募なら、1月10日(日)選抜発表で1次「前倒し」、17日(日)発表で2次「前倒し」という形になります。

13枚目において、26部全完売の堀未央奈、25部全完売の井上小百合、23部全完売の中元日芽香、21部中20部完売の新内眞衣、19部中15部完売の生駒里奈、18部全完売の中田花奈、18部中17部完売の寺田蘭世と北野日奈子など、14枚目で、担当部数の大幅増加を見込めるメンバーが何人もいるので、6日間30部制が維持されても、11次分算入で、前作初動越えを十分に狙えると思います。


(4) 紅白は「君の名は希望」
(5) Mステ・スーパーライブは「太陽ノック」

個人的に、一番「サプライズ」だと思った発表は、今週金曜日に行われる『MUSIC STATION SUPER LIVE 2015』の曲目が、最新曲の「今、話したい誰かがいる」ではなく、一つ前の夏曲「太陽ノック」になったことです。

年末の大型音楽祭では、現センターの西野七瀬と白石麻衣を中心に、橋本奈々未、生田絵梨花、生駒里奈を加えた、映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』の主役5人をフィーチャーするだろうと予想していたので、12月2日(水)の『FNS歌謡祭 飛天』において、シックでファッショナブルな新衣装を纏って、「今、話したい誰かがいる」を歌ったのは、なるほどと頷けるチョイスでした。

そんなとき、紅白の曲目が、「君の名は希望」と判明して、ちょっと「えっ?」と感じました。

2年半以上前となる、2013年3月13日(水)発売のシングルで、しかも、生駒里奈のセンター色が強い選抜歌唱構成になっている。

ただ、故佐久間正英氏を始め、複数の音楽関係者が評価してくれた、乃木坂の「代表曲」なので、初出場の紅白という晴れ舞台に相応しい「乃木坂らしい」楽曲として、選ばれたのだろうと解釈していました。


ところが、紅白の1週間前に行われる、大型人気歌謡祭『MUSIC STATION SUPER LIVE』での曲が、やはり生駒里奈が単独センターを務める「太陽ノック」となると、乃木坂は、例年以上に重要な今年の末を、西野白石体制ではなく、生駒体制で乗り切るつもりではないかという見方が出てきます。

もし、この見方が正しいならば、その戦略は極めて妥当だと思います。

生駒里奈は、秋田出身の凄い色白美少女だけど、それ以上に、一度観ただけで、後々まで心に残る不思議な魅力を備えている。

乃木坂メンバーは、超絶な美人や美少女ばかりですが、生駒ちゃんほど、男女、年齢を問わず、多くの人の目を一瞬で奪い、長く印象に留まるアピール力を持っている人は少ない。

紅白の舞台では、短い時間のパフォーマンスで、お茶の間に、乃木坂という名前と何人かのメンバーを覚えてもらうことが、最重要課題ですが、心配なのは、視聴者の感想が、なんだか綺麗で可愛い女の子が大勢いたなあ、で終わってしまうことです。

そんな中、幅広い層に訴えかける生駒里奈の一般アピール力は、もっとも頼りになるアイテムで(笑)、これを存分に使わない手はない。


さらに、秋田県由利本荘市出身という、地方色が豊かに香る特徴も、紅白という全国区の番組では、むしろNHK好みだと思います。

高校野球の中継や『NHKのど自慢』などから分かるように、NHKは、民放以上に、地方に焦点を当てることに熱心で、大相撲でも、力士の出身地を名前とともに載せています。

由利本荘から出てきた純朴な少女が、仲間と一緒に、東京でアイドルとして悪戦苦闘しながら、遂に紅白にまで辿り着いた生駒里奈の物語は、全国津々浦々に放送される、超高視聴率のNHKエンターテイメント番組において、乃木坂が持っている大きな切り札と見ることも出来る。


紅白という歌番組の特性を考えると、スーパーライブから始まる年末の最終コーナーを、生駒里奈を軸に据えて進むことは、理に適った布陣だと思います。

乃木坂の選抜チームは、握手会でのアピール力を元に組み立てられてきたけど、30%近い視聴率があり、日本の隅々にまで放送される歌番組では、数千万人がテレビ画面を見つめる、お茶の間へのアピール力こそ、もっとも重視されるべき要素で、その結果、生駒里奈の乃木坂が選択されたのだとすれば、納得出来るチョイスじゃないでしょうか。

実際、紅白出場歌手の記者会見や月曜深夜の『紅白宣伝部』において、生駒里奈は、トークを中心となって引っ張る、乃木坂の代表メンバーとなっています。

おそらく、この流れのまま、スーパーライブ「太陽ノック」を経て、大晦日の紅白本番「君の名は希望」に入っていくのだと思います。

まあ、生駒里奈は、現時点での知名度も、おそらく乃木坂トップなので、当然と言えば、当然の戦略と言えるでしょう。


しかし、こういった生駒里奈センター体制が、年が明けてほどなく発表される14th選抜に反映されるかとなると、見通しは不透明です。

紅白の舞台でクローズアップされ、名前と顔の売れたメンバーが中心の選抜チームが、新年早々から、音楽番組に出演すれば、「あっ、この人、紅白で見た!」と、効果的な乃木坂の宣伝になります。

従って、紅白に生駒里奈体制で臨むなら、年明けのステージも、生駒ちゃんセンターが望ましい。


ところが、14枚目のCD発売が3月23(水)なので、本格的な新曲キャンペーンの開始は、早くとも、2月下旬からで、紅白から2ヶ月近く時間が空くことになる。

2ヶ月も経ってしまうと、大晦日の記憶が薄くなるので、運営が、14th選抜のセンターに生駒里奈を据えるメリットは乏しいと判断して、注目を集めるために、「大抜擢」センターなど、インパクトのある別の仕掛けを発想するかもしれない。

西野白石を軸にする『悲しみの忘れ方』主役5人の集団体制ではなく、生駒ちゃん中心体制で紅白のステージを構成するならば、14th選抜も生駒センターが妥当なんだけど、年明けからしばらくは、音楽的に動けないスケジュールを考えると、人選は振り出しに戻ってしまう可能性があります。


1月に新曲キャンペーンを入れられないのは、紅白初出場を果たす乃木坂にとって、非常に痛いスケジュールです。

つまり、14枚目の発売が3月23日(水)というのは、遅過ぎる設定なんですね。

これまでのように、13枚目個別握手会の第14次から第16次の応募あたりに、14枚目の第1次を重ねる日程を組めば、2月中旬頃にCD発売となり、新年早々から、音楽的攻勢を仕掛けることが出来た。


実は、14枚目の3月23日(水)発売というスケジュールは、運営にとっても、誤算だった可能性があります。

(表4) シングル発売と「お茶会」などの日程的関係

05枚目発売 =097日=> 録音会 [全0個0] =17日=> 06枚目発売
06枚目発売 =137日=> お茶会 [全0個0] =10日=> 07枚目発売
07枚目発売 =115日=> お茶会 [全0個0] =11日=> 08枚目発売
08枚目発売 =087日=> お茶会 [全0個1] =11日=> 09枚目発売
09枚目発売 =076日=> お茶会 [全1個2] =15日=> 10枚目発売
10枚目発売 =126日=> 似顔絵会 [全0個0] =35日=> 11枚目発売
11枚目発売 =113日=> サイン会 [全0個0] =13日=> 12枚目発売
13枚目発売 =093日=> サイン会 [全1個2] =54日=> 14枚目発売


「お茶会」など、初回限定盤添付の特典である「都内某所」イベントは、開催後、10日から17日経って、次のCDが発売されるのが、恒例の流れになっています。

ところが、13枚目に関しては、1月29日(金)の「サイン会」から14枚目発売までが54日もあり、過去最長の期間が空くことになる。

かりに、もし10日から17日という期間であれば、以下のように、14枚目は2月10日(水)となり、ちょうど、1月がプロモーションの時期になって、紅白で上がるだろう知名度を生かせるスケジュールとなる。

(表5) 13枚目「サイン会」の日付から導かれる14枚目CD発売日

サイン会[01月29日(金)] =05日=> 14枚目発売[02月03日(水)]
サイン会[01月29日(金)] =12日=> 14枚目発売[02月10日(水)]
サイン会[01月29日(金)] =19日=> 14枚目発売[02月17日(水)]


14枚目が2月10日(水)発売だと、2月27日(土)&28日(日)に、13枚目の京都における個別と全国の最終握手会が入っているので、「前倒し」発売になります。

しかし、10月28日(水)に13枚目が発売された後、1ヶ月近く経った11月22日(日)に、12枚目の最終個別握手会がパシフィコ横浜で行われており、今の運営に、この程度の「前倒し」を躊躇する気配は、全然ありません(笑)。

しかも、2月10日(水)に14枚目発売であれば、以下のように、13枚目個別握手会の第15次応募に第1次を重ねて、初動算入として11次分を確保することが出来る。

(表6) 2月10日(水)に14枚目を発売する場合の握手会応募日程

11月19日(木)~20日(金) 13枚目第15次応募
11月19日(木)~20日(金) 14枚目第01次応募
02月04日(木)~05日(金) 14枚目第11次応募
02月10日(水) 14枚目発売


13枚目の個別握手会は、第15次応募終了後では、部数ベースで計算して、1期完売率91.9%、2期完売率70.8%の、全体完売率87.8%であり、枚数ベースでは、ほぼ売り切れ状態になっています。

従って、14枚目の応募を始めても、握手券がダブつくなんて心配は、全くする必要がなく、安心して売り出せる状況にあった(笑)。

乃木坂の個別握手会は、AKB48Gと比べて、日程的にも、枚数的にも、余裕のある販売が維持出来ているので、2月10日(水)の14枚目発売は、スケジュールや完売状況を見る限り、避けるべき理由が見当たりません。


しかし、運営は、13枚目に続く音楽コンテンツとして、2月10日(水)発売の14枚目ではなく、12月23日(水)発売のMV集を選択した。

その結果、新年1月に新曲キャンペーンを仕掛けられず、しかも、MV集を売るために、YouTubeの無料公開MVを、フルバージョンからショートバージョンに差し替えてしまった。

乃木坂が、結成以来、もっとも念入りに音楽的攻勢を仕掛けるべき時期に、身動きが取れず、逆に、公開MVのショートバージョン化を行って、一般層への宣伝力を通常より弱めてしまっている。


1月に新曲プロモーションを行い、14枚目を2月に発売した後に、MV集を発売すれば、14th選抜の期間が少し長めになって、個別握手会の日程を余裕を持って消化し、7月の夏曲にスムーズに入っていくことが出来ます。

13枚目の後、年末に、急いでMV集を出す必要はないと思うんですが。

紅白後の展開を無視してまで、12月にMV集を発売する理由は何なのか、少なくとも、表に出ている情報からは、見えてきません。


あくまで個人的な憶測ですが、もっとも可能性の高い理由は、秋元康氏からの楽曲提供が、間に合わなかったんじゃないでしょうか。

乃木坂運営も、当初は、13枚目の次に、MV集ではなく、14枚目を入れる予定だったけど、AKB48の3枚目アルバム「0と1の間」が11月18日(水)発売、HKT48 feat.氣志團の6枚目「しぇからしか!」が11月25日(水)発売など、過密な楽曲提供が続き、乃木坂の14枚目まで手が回らなかった。

しかも、リリース間隔から見て、NMB48も、来年3月あたりが、そろそろ14枚目を発売する時期で、NGT48のデビューもやって来る。

MV集は、新曲がなくとも作れるので、まずは、冬のボーナスとクリスマスの時期を狙って、値段の張る音楽コンテンツを先に出しておこうとう意図だったのかもしれません。

だからといって、紅白初出場の時期に、YouTube公開のMVをショートバージョンに差し替えるなんて、どう考えても、戦略ミスとしか思えないんですが、MV集担当と紅白担当は、部署が違うんでしょうか(笑)。

今さら、スケジュールは変えられないので、決められた枠内で、最大限、頑張るしかないけど、せめて『君の名は希望-DANCE&LIP ver.-』だけでも、フルバージョンを公開するべきかと。


最後に、欅坂46の話を少々。

欅坂の場合は、今の乃木坂と違って、11週も個別握手会の応募期間を設けても、あまり意味がないので、(表2)で示したように、1枚目「ぐるぐるカーテン」と2枚目「おいでシャンプー」の6週プラス3日くらいの設定になると思います。

(表7) 1月10日(日)選抜発表から推測した欅坂46のデビューシングル発売日

選抜発表[01月10日(日)] ==5週+3日==> 発売[02月17日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==6週+3日==> 発売[02月24日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==7週+3日==> 発売[03月02日(水)]


面白いのは、 1月10日(日)に選抜が発表され、そこから6週プラス3日だと、乃木坂のデビューシングル発売日である2月22日に近い日付になることです。

欅坂は、発足が8月後半と、乃木坂とほぼ同じ日付になっていて、こういった「平行性」を意識している節がある。

とくに、CDデビューは、まさにグループの誕生日なので、将来、合同で Birthday Live を開催するなんていう、夢も広がっていきます(笑)。

3月9日(水)はAKB48の43枚目発売日なので、キャンペーンが本格化している3月2日(水)はさすがに厳しいけど、2週間前であれば問題ないだろうから、2月24日(水)の欅坂デビューは、可能なスケジュールじゃないでしょうか。


しかし、正直に言うと、可能性は低い気がしています。

楽曲提供が錯綜しているかもしれない今、欅坂は後回しになる危険があって、CDデビューが、当初の3月から遅くなることはあっても、早まることはないかと。

欅坂運営が、2月24日(水)を希望しても、新曲が届かなければ、もちろん無理で、もろもろ考えると、4月以降になることも、十分に、あり得ると思います。

欅坂については、歌唱チームを21人から絞るのか、全員で行くのか、その辺も分かりませんが、アイドルの過剰供給という状況に、スケジュールが影響を受けることは、覚悟した方がいいかもしれません。

もちろん、乃木坂もですが(笑)。


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1月発売は14thシングル?それとも2ndアルバム?紅白選抜の中核は白石西野生駒生田橋本+松村か [20Oct15]

13th新福神の憂鬱、出番の少ない表題曲MV、舞台で注目の3列目、武道館と新ユニットのアンダー [17Oct15]


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(速報) 曲目は「君の名は希望」、第66回NHK紅白歌合戦における乃木坂の歌唱曲が決定 [21Dec15]

2015-12-21 12:06:23 | 芸能
紅白歌合戦の公式サイトに出場歌手の曲目リストがアップされ、乃木坂46は「君の名は希望」を歌うことが判明しました。

いや~、ちょっと意外でした(笑)。

というのは、映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』の主役である西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未、生田絵梨花、生駒里奈の5人が中心となる曲、「太陽ノック」や「今、話したい誰かがいる」が選曲されると思っていました。

「君の名は希望」は、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの三人が中核を担っている、いわば、初期乃木坂を象徴する歌唱構成なんですが、やはり、ここぞと言うときの代表曲は、これだということなんでしょうか。


こうなると、生田絵梨花がピアノを弾いて、がっつりコーラスする可能性が濃厚ですが、NHKホールですよ、歌の方は大丈夫なんでしょうか(笑)。

昨夜の武道館クリスマスライブですら、「口パク」か生歌比率の低い「被せ」だった気がするんですが。

こうなったからには、本番まで猛練習して、可能な限りメンバーの歌唱スキルを上げ、リハーサルの出来具合によっては、高度なサポートシステムで補完するしかないかと(笑)。

歌唱メインのこの曲を、紅白で「口パク」というのは、さすがにマズいので。


一方、オリジナルの5th選抜で歌うのか、それとも紅白特別選抜を組むのか、そして、全員ステージに立てるのか、その辺に関しては、何の発表もなく、一抹の不安が残っていて、まだ素直に喜べない面があります。

個人的な願いとしては、37人全員を出して、歌唱は、かつての『MUSIC FAIR』のように、5th選抜を中心にやって欲しい。

とくに、永島聖羅の歌声は、「君の名は希望」になくてはならない要素で、しかも乃木坂卒業に対する、これ以上ないほど、華やかな花道にもなるので、彼女の歌う姿を、紅白のステージでぜひとも観たいです。

もうこれ以上、誰の涙も観たくないので、すべてのメンバーとファンが、気持ちよく2015年を終われるような、そんなキャスティングを運営には期待しています。


ところで、曲目リストを眺めて驚いたんですが、「365日の紙飛行機」は、NMB48が歌うんですね。

この歌はAKB48の曲だと思うんですが(笑)。

「支店」の中で、NMB48だけが唯一紅白出場を決めた理由が、そこにあるということなんでしょうか。

ただ、逆に言うと、連続テレビ小説の主題歌を担当していなければ、AKB48Gが2枠貰えたかどうか、分からなかったわけで、来年の紅白はいよいよグループにとっての正念場になるでしょう。

もちろん、乃木坂にとっても、連続出場への道のりは、全然、平坦なものじゃないと思います。

まあ、ただ、それは年が明けてから考えればいいことで、まずは、大晦日に音を外さないで、歌い切ることを目指しましょう(笑)。


以上、紅白の曲目決定を、速報的にお伝えしました。


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永島聖羅の涙と笑顔、11th選抜の発表から始まった2015年の長い旅 [19Dec15#2]

2015-12-19 19:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のSTATION ID『あたし、本と旅する』
12月19日(土) 22:30~23:00 [CS] スペースシャワーTV プラス『あたし、本と旅する』の特集番組。オリジナルインタビューを交えて、撮影風景を紹介。12月27日(土) 24 : 30 ~ と12月30日(水) 18 : 00 ~ に再放送。
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

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アンダー武道館ライブで卒業を発表した永島聖羅は、千秋楽公演直後に出演した FM FUJI『沈黙の金曜日』で、卒業を考えたのは、「2015年に入ってから」と発言しています。

2015年に入って何があったのか、彼女の気持ちを知る手掛かりがないかと思い、このブログの記事をあれこれ探してみました。

そして、1月18日(日)深夜に『乃木坂って、どこ?』で放送された11th選抜発表に関する速報記事を読み返して、おもわず息を飲んだ。

目を奪われたのは、記事中に載せた(表2)で、11th選抜の選考に大きな影響を与えたと考えられる、10枚目個別握手会における、各メンバーの完売状況を示しています。

全く同じものを、以下に再掲します。

(速報) 乃木坂11th選抜、3列目に万理華、飛鳥、相楽、センター西野で1、2列目はほとんど動かず [19Jan15]』より

(表2) 10枚目「何度目の青空?」個別握手会第22次応募終了時点における推定売り上げ枚数による順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (完売率, 推定売り上げ枚数) メンバー名

# 11th選抜メンバーを、1列目青2列目緑3列目オレンジで示している
# メンバー名に「*」が付いているのは二期生で、「*」のみは研究生、「*^」は正規メンバーであることを示す
# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない。
#「完売率」はパーセント(%)表示で、小数点以下1桁目を四捨五入。
# 「推定売り上げ枚数」は、万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入。
# 表を見易くするため、順位、完売部数、担当部数の数字が1桁の場合は2桁目にゼロを入れている

[01] 35部/35部 (100%, 2.4万枚) 白石麻衣 西野七瀬 松村沙友理 橋本奈々未 秋元真夏 深川麻衣 若月佑美
[08] 30部/30部 (100%, 2.0万枚) 生田絵梨花 桜井玲香 衛藤美彩
[11] 12部/35部 (34%, 1.8万枚) 高山一実
[12] 09部/33部 (27%, 1.6万枚) 伊藤万理華
[13] 10部/26部 (38%, 1.4万枚) 星野みなみ
[14] 05部/31部 (16%, 1.3万枚) 齋藤飛鳥 永島聖羅
[16] 03部/33部 (09%, 1.3万枚) 堀未央奈*^
[17] 04部/31部 (13%, 1.3万枚) 中田花奈
[18] 04部/29部 (14%, 1.2万枚) 生駒里奈
[19] 02部/31部 (06%, 1.1万枚) 井上小百合
[20] 04部/26部 (15%, 1.1万枚) 斉藤優里
[21] 04部/25部 (16%, 1.1万枚) 中元日芽香
[22] 07部/19部 (37%, 1.0万枚) 新内眞衣*^
[23] 02部/26部 (08%, 1.0万枚) 北野日奈子*^
[24] 03部/19部 (16%, 0.8万枚) 川後陽菜
[25] 05部/14部 (36%, 0.7万枚) 樋口日奈
[26] 01部/19部 (05%, 0.7万枚) 畠中清羅 相楽伊織*
[28] 02部/12部 (17%, 0.5万枚) 能條愛未
[29] 03部/10部 (30%, 0.5万枚) 渡辺みり愛*
[30] 01部/12部 (08%, 0.5万枚) 川村真洋 伊藤かりん*^ 山崎怜奈*
[33] 00部/12部 (00%, 0.4万枚) 伊藤純奈*
[34] 05部/05部 (100%, 0.3万枚) 松井玲奈(兼任)
[35] 00部/10部 (00%, 0.3万枚) 斎藤ちはる
[36] 01部/07部 (14%, 0.3万枚) 和田まあや 寺田蘭世* 佐々木琴子*
[39] 00部/05部 (00%, 0.2万枚) 鈴木絢音*


11th選抜は18人構成で、SKE48との兼任メンバーである松井玲奈が参加しているので、乃木坂枠は17人。

永島聖羅は、31部中5部完売で、齋藤飛鳥と並んで14位に入っており、握手会人気の順に抜擢されるなら、確実に選抜入りする位置に付けています。

ところが、1位から13位の星野みなみまでの13人は選ばれ、14位齋藤飛鳥と16位堀未央奈が抜擢されたものの、せいらりんは選ばれなかった。

10th選抜と比べると、斎藤ちはるが選抜からアンダーへ行き、伊藤万理華、齋藤飛鳥、相楽伊織がアンダーから選抜に入っています。

前年6月に復帰した二期生の相楽伊織は、正規昇格を経ない、いきなりの選抜入りで、「大抜擢」でした。


永島聖羅は、5枚目「君の名は希望」で、初めて選抜入りした後、6枚目「ガールズルール」から13枚目「今、話したい誰かがいる」まで、8作連続で選抜を逃していますが、いずれのシングルにおいても、握手会成績はアンダーのトップレベルで、選抜予想では、毎回、有力候補として名前が挙がってきました。

その中でも、とくに11th選抜は、10枚目個別握手会の担当部数が31部にまで引き上げられ、上表のように、推定売り上げ枚数でアンダー2位の総合14位にランクインしている。

おそらく、本人も握手会を通して手応えを感じていた筈で、実際、握手会主義の観点から言えば、選抜安全圏に入っており、11枚目は、永島聖羅がもっとも選抜に近づいたシングルだった。

ところが、蓋を開けてみると、1位から16位堀未央奈までの中で、自分一人だけが、選抜を外されていた。

選抜発表の収録は、新年早々に行われたと思いますが、名前を呼ばれなかったときの彼女の気持ちは、察するに余りあります。


11th選抜発表を速報した後、新選抜の構成に関して、詳しい感想記事『11th選抜は序列固定型「超無難」選抜、構想力の欠如が招いた松村沙友理3列目と永島聖羅の涙 [19Jan15]』をアップしたのですが、その中に、以下のような文がありました。

先週の FM FUJI『沈黙の金曜日』で、永島聖羅が番組途中に泣いていたという話があります。

それが本当だとしても、涙の理由は分からないけど、ここ数シングルの選抜選考は、泣きたくなっても不思議でないほど、せいらりんにとって過酷なものだと思います。

(表3)のように、10枚目個別握手会は、齋藤飛鳥と並んで14位という好成績を収めていて、握手会人気からすれば、選抜入りしておかしくない。

彼女の心は、2015年の開始早々にも、挫折と絶望の淵をのぞき込んでしまったのかもしれません。


松井玲奈の兼任は本当に必要だったのか、堀未央奈に続き、このタイミングで再び二期生を「大抜擢」したのはなぜか。

個人的に、運営に訊きたいこと、言いたいことは山ほどあるけど、永島聖羅が前向きに第2章を目指そうとしている今、そんなことをしても意味がないのは分かっています。

しかし、もし、この選抜にらりんが入っていたら、その後の歴史はどう変わっていただろう、こんなにも早く、卒業という決断を迫られることはなかったんじゃないか、無意味と分かっていても、考えてしまって、胸が詰まっていきます。

記事を書いた私も、2015年、アンダーライブを、リーダーとして力強く引っ張っていく永島聖羅を観て、すっかり安心してしまって、彼女の心の動きに全然気づかなかった。

乃木坂について、何本も記事を書き、メンバーのことをあれこれ考えてきたつもりだったけど、一番肝心なものを見落としてしまっていて、結局、自分は何も知らなかったし、何も理解していなかったんだと、痛切に感じました。


10枚目個別握手会のセールスで、らりんと同じ14位だった齋藤飛鳥は、11th選抜発表の翌月、雑誌『CUTiE』の専属モデルに抜擢され、人気の上昇気流に乗り、12th、13thと連続で選抜入りを果たし、福神メンバーとなります。

一方、永島聖羅は、3月末に行われた舞台『じょしらく』のオーディションに落選、その後、『すべての犬は天国へ行く』の出演メンバーにも選ばれませんでした。

しかし、苦しい思いを何度も味わいながら、それでも与えられた仕事を懸命にこなして、アンダーライブを武道館にまで導いていった。

武道館ライブで、彼女が、直接、自分の口からファンに卒業を伝えたかったのは、永島聖羅は確かにここにいた、ここで苦しみ、ここで悩み、ここで輝いたのだと、みんなに、知って欲しかったからかもしれません。

そう、「ここ」とは、乃木坂のアンダーチームなんだと。


昨日の『沈黙の金曜日』では、らりんは、もう涙を見せなかったようです。

ありがとう、らりん、そして、乃木坂での日々を糧に、新しい道を力強く歩んでいって下さい。


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永島聖羅のいない乃木坂、らりん卒業を巡るグループの現状と未来 [19Dec15]

2015-12-19 02:00:00 | 芸能
永島聖羅さんが、『乃木坂46 アンダーライブ at 日本武道館』の初日、乃木坂46からの卒業を発表されました。

あまりに突然のことで、衝撃を受ける以前に、まだ本当なのかどうかを疑う気持ちすらあります。

それほど、永島聖羅のいない乃木坂なんて、ちょっと想像出来ないというか、自分の心の中に、彼女の存在が深く入り込んでいたというか。

しかし、せいらりん自身が直後に更新したブログで卒業について綴り、乃木坂公式サイトのトップ記事にも載っているので、受け止めざるを得ないんだと思います。


今後、時間が経つにつれて、ジワジワと喪失感や寂しさが広がっていきそうで怖いです。

でも、永島さんが考えに考え抜いた末の大きな決断なので、気持ちを切り換えて、彼女の未来を応援していきたいと思っています。

ふぅ~(笑)、メンバーの卒業発表で、これほどショックを受けたのは初めてで、気持ちが整理出来ないんですが、冷静になるためにも、今日は、永島聖羅の卒業を巡る背景や乃木坂の今後について、考えてみます。

永島聖羅の2015/12/17_23:55ブログ
乃木坂公式サイトの永島聖羅卒業に関する記事


永島聖羅は、2013年3月13日(水)発売の5枚目「君の名は希望」で、5th選抜の3列目に抜擢されましたが、選抜に入ったのはその1回だけで、それ以後、今日まで8作連続、2年5ヶ月に渡って、選抜から遠ざかっています。

しかし、せいらりんの存在感は、選抜常連メンバーに匹敵するほどで、乃木坂を支えてきた中核メンバーと言っていいでしょう。

実際、これまでの乃木坂の歩みを語るとき、彼女の活躍は決してスルー出来ない、欠かせない要素になっています。

何と言っても、『NOGIBINGO!』や『乃木坂って、どこ?』などのバラエティで、持ち前の元気キャラを生かして、番組を盛り上げてきた。

大人しいメンバーの多い乃木坂にあって、らりんの明るい「騒々しさ」は(笑)、スタジオの空気を華やかにする効果があって、バラエティには必須の存在だった。


また、公式ブログなどに、絶えず、印象的で面白い画像をアップ、「らりん!そこ代われ」という、乃木坂ファンの誰もが知る人気「企画」など、多くの名作を生み出しました。

さらに、トークがパワフルで、2013年12月11日(月祝)のbayfm78「K・WEST ENTAME GENERATION」に伊藤寧々、井上小百合と出演した公開生放送や、2014年1月13日(月)のNACK5「The Nutty Radio Show おに魂」に、衛藤美彩と出演した3時間の生放送ラジオなど、数々の名場面を残しています。

個人的には、2013年12月7日(土)の『開運音楽堂』が好きで、全国ツアーの感想を聞かれて「生の刺身が食べられるようになった!」と堂々回答、さらに、「初恋の人を今でも」のMV制作に話が及ぶと、「蜂に刺されて、腕が腫れ上がったんですよ!」と、MVの内容はそっちのけで、刺された詳細な内容を報告。

当時MCだった衛藤美彩があからさまに焦りの色を見せるほど(笑)、破壊力抜群の暴走っぷりで、こんなアグレッシブな『開運音楽堂』は、後にも先にも、観たことがない。

こういったトークの才能が買われたのでしょう、現在、FM FUJI『沈黙の金曜日』と@FM『メガネ赤札堂presents 乃木坂46永島聖羅のデリシャス・ミュージック』のMCを務めています。

ラジオで、2本のレギュラーを持っているのは、乃木坂の中で、永島聖羅だけで、トーク方面での、彼女の活躍ぶりが窺えます。

アンダーライブが始まってからは、MCとしてステージを盛り上げると共に、2期メンバーを含めた混成チームのまとめ役として、大きな役割を果たしたようです。


選抜入りは1回ながら、バラエティやトークを中心に活躍して、乃木坂の中核と言えるほどの存在感がある永島聖羅。

そんな彼女が卒業を決意した理由は、何だったのでしょう。

本当のところは、本人に訊いてみないと分からないし、今後、メディアで発信される言葉も、100%の本音なのかどうか、判断するのは難しいと思います。

ただ、個人的には、二つのことが大きかったんじゃないかと推察しています。


一つは、女優仕事がほとんどなかったことです。

雑誌のインタビューなどで話していますが、せいらりんは、基本的に女優志望なんですね。

2014年2月14日(金)に日テレで放送された特別ドラマ「仮面ティーチャー」は、白石麻衣が準主役級で出演しましたが、それ以外に、短いシーンだったけど、乃木坂からは永島聖羅が、窪田正孝にブレザーの襟を掴まれる女子高生役を演じています。

おそらく、せいらりんが女優志望であることから、この仕事が回ってきたのだと思います。

ところが、それ以降、『プリンシパル』以外は、ドラマや舞台の仕事が来なくなってしまった。

とくに2015年は、乃木坂メンバーの多くが参加する『じょしらく』と『すべての犬は天国へ行く』という二つの大きな舞台がありましたが、永島聖羅はそのどちらにも出演していません。

さらに、井上小百合と樋口日奈の『帝一の國』や能條愛未の『カードファイト!! ヴァンガード』のような、個人で参加する舞台もなかった。


永島さんは、ある雑誌のインタビューで、「仮面ティーチャー」での演技を悔やむ発言をしていて、女優の外仕事が回ってこないのは、あのときの自分に問題があったからだと、考えているようです。

私は、「仮面ティーチャー」での演技は、怯える表情が真に迫っていて、短いシーンながら、非常に良い仕事をしたと、当時から評価しているので、知らない内部事情があるのかもしれないけど、せいらりんのコメントには頷けませんでした。

ただ、真相はどうあれ、喉から手が出るほど女優の仕事を欲していたのに、なかなかチャンスが巡ってこない現状に、少なからず悩んでいたのは間違いないでしょう。


『すべての犬は天国へ行く』のような舞台は、経験と実績を積み、演技スキルを磨けるだけでなく、共演するプロの役者や演出家などのスタッフと顔見知りになることが出来ます。

こういったコネクションは、女優を目指す新人タレントにとって、何ものにも代え難いアドバンテージです。

実際、出演したメンバーが、一流の舞台女優さんたちと仲良くなっていく様子を、公式ブログにアップしています。

しかし、永島聖羅はその輪の中に入れなかった。

『じょしらく』と『すべての犬は天国へ行く』の舞台に立てず、個人として参加する、ドラマや舞台の仕事も回ってこないことで、女優を志すせいらりんが、苦悩していたのは、容易に想像出来ることです。

乃木坂に留まる限り、年18日間に及ぶ握手会ノルマもあって、オーディションを思うように受けられないとすれば、卒業という選択肢が心に浮かんでも、不思議ではありません。


私は、永島聖羅は、お世辞抜きで、非常に高い演技力を持っていると思います。

むしろ、トークより、芝居の方が向いている気がする。

「仮面ティーチャー」の女子高生役も良かったけど、とくに評価したいのは、『NOGIBINGO!』で「花魁」に扮した写真です。

メンバーがペアで、1人がカメラマンとなり、もう1人がモデルとなって写真を撮り、その出来を競う企画でしたが、中田花奈が撮影した、永島聖羅の花魁姿が写った「清純じゃない大人」は、美しいだけでなく、キセルを手に、もの憂げな表情で振り返る横顔が、花魁の気の強さと儚い身の上まで伝わってくるようで、腰を抜かしそうになるほど、圧巻のクオリティだった。

スタジオにいたメンバーから歓声が上がり、プロカメラマンを含む審査員も全員が満点を出して、一番の優秀作品となりました。


こういった表情を作れるのは、もの凄い才能で、繊細な感受性と豊かな表現力を持っていることの証明です。

実は、「らりん!そこ代われ」など、彼女の写真が評判を呼ぶのは、ハイレベルな感情表現力がそこに生かされているからだと思います。

これほどの表現力を備えている人が、演技が下手な筈はなく、「仮面ティーチャー」での女子高生役も、まさに、私の想像通りのクオリティでした。

なぜ、明らかに才能のある永島聖羅に、演技の仕事がなかなか来なかったのか、運営が何を考えていたのか、よく分かりませんが、彼女に卒業を決意させる大きな要因になった可能性は高いんじゃないでしょうか。


女優志望にも関わらず、ドラマや舞台に出演する機会がほとんどなかったことに加えて、2015年の乃木坂で、究極まで進んだ、握手会人気による選抜の「固定化」が、卒業を決めるに至った、もう一つの要因だった気がします。

以下に、13枚目「今、話したい誰かがいる」個別握手会のメンバーごとの最新完売状況と、選抜アンダーのポジションを示しています。

(表) 13枚目個別握手会第18次応募終了時点の推定売り上げ枚数による順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (完売率; 全完売の場合それを達成した次数) メンバー名

#「完売率」は、小数点以下3桁目を四捨五入
# メンバー名の色は、13th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目赤色はアンダーフロント「サンクエトワール」の意味
# 「C」はセンター、「UC」はアンダーセンター、「*」は2期メンバー
# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない

[01] 30部/30部 (1.00; 03次) 白石麻衣(C) 西野七瀬(C)
[01] 30部/30部 (1.00; 05次) 橋本奈々未 秋元真夏 生田絵梨花 衛藤美彩
[01] 30部/30部 (1.00; 06次) 深川麻衣 若月佑美 齋藤飛鳥
[01] 30部/30部 (1.00; 07次) 桜井玲香
[01] 30部/30部 (1.00; 11次) 高山一実 伊藤万理華 星野みなみ
[01] 30部/30部 (1.00; 13次) 松村沙友理
[15] 26部/26部 (1.00; 10次) 堀未央奈*(UC)
[16] 25部/25部 (1.00; 11次) 井上小百合
[17] 23部/23部 (1.00; 10次) 中元日芽香(UC)
[18] 20部/21部 (0.95) 新内眞衣*
[19] 15部/19部 (0.79) 生駒里奈
[20] 18部/18部 (1.00; 14次) 中田花奈
[21] 17部/18部 (0.94) 寺田蘭世* 北野日奈子*
[23] 15部/18部 (0.83) 永島聖羅
[24] 11部/18部 (0.61) 斉藤優里
[25] 12部/13部 (0.92) 樋口日奈
[26] 04部/12部 (0.33) 能條愛未
[27] 02部/12部 (0.17) 山崎怜奈*
[28] 04部/11部 (0.36) 鈴木絢音*
[29] 09部/10部 (0.90) 渡辺みり愛*
[30] 04部/08部 (0.50) 相楽伊織*
[31] 02部/08部 (0.25) 佐々木琴子*
[32] 07部/07部 (1.00; 13次) 川後陽菜
[33] 06部/07部 (0.86) 斎藤ちはる
[34] 06部/06部 (1.00; 13次) 伊藤かりん*
[35] 05部/06部 (0.83) 伊藤純奈*
[36] 03部/06部 (0.50) 川村真洋
[37] 04部/05部 (0.80) 和田まあや

(参考記事)
2期枠なし、新規抜擢ゼロ、13枚目は握手会主義厳密適用の「設定部数であらかじめ語られる選抜」[31Aug15]


感嘆の声を上げたくなるほど、見事な握手会主義です(笑)。

30部全完売の14人は、全員が選抜入りして、しかも、1列目、2列目、3列目の割り振りに、完売を出した次数順が色濃く反映されている。

さらに、続く15位の堀未央奈から21位の寺田蘭世と北野日奈子までの8人で、選抜3列目かアンダーフロント「サンクエトワール」に入っていないのは、新内眞衣だけ。

つまり、選抜フロントからアンダーフロントに至るまで、個別握手会の売り上げ枚数順に、ほぼキレイに配置されている。

そして、例外である新内眞衣は、乃木坂で唯一、個人名の入った冠番組『OL兼任アイドル 新内眞衣のまいちゅんカフェ』をラジオbayfm78に持っていて、きめ細かいフォローがなされている(笑)。


永島聖羅は、売り上げ順では、寺田蘭世と北野日奈子の次、23位に入っていて、決して低い順位ではありません。

しかし、これほど厳密な握手会主義が実践されている現状を考えると、14th選抜に新たに入る候補としては、堀未央奈と中元日芽香が最有力で、新内眞衣、中田花奈、寺田蘭世、北野日奈子が第2グループとして名前が挙がる感じとなってしまいます。

握手会人気順という現在優勢な視点を当てはめると、永島聖羅の選抜入りは、なかなか厳しいと言わざるを得ません。

13枚目では、18部中15部の完売率83%と、ほとんど売り切れに近いセールスだったので、14枚目では、担当部数が増えて、より売り上げを伸ばせる位置に来ると思います。

しかし、15位から21位の8人も、今回、全完売かほぼ全完売を達成しており、堀未央奈や井上小百合は30部を任される可能性が高く、他のメンバーも軒並み絶好調なので、上位に食い込んで行くのは、並大抵のことではない。

握手会主義という運営の基本方針が変わらない限り、選抜入りは、さらに先の出来事になると、せいらりんが考えても不思議ではないでしょう。


乃木坂46は、新しいシングルを出す度に、フジテレビ『MUSIC FAIR』、テレビ朝日『MUSIC STATION』、NHK『MUSIC JAPAN』など、有名音楽番組にほとんど出演、さらに、FNS歌謡祭など、大型音楽祭にも、ほとんど参加しています。

従って、もし選抜メンバーになれば、メディア露出の量は、アンダーとは比べものにならないくらい、飛躍的に増大します。

将来、グループを卒業して、個人として活動する場合、それがバラエティであれ、歌手であれ、女優であれ、乃木坂在籍中に知名度を上げておけば、断然、仕事の獲得に有利になる筈です。

かりに、自分がやりたい外仕事がなかなか回って来なくとも、1年に1度でも、選抜入りしていれば、メディア露出のアップという大きなプラス面があるので、卒業という決断は避けたかもしれません。

しかし、4年間13枚のシングルで、選抜入りは1回だけ、しかも、近年、握手会主義によるメンバーの「固定化」が加速していて、今後も、しばらくは抜擢を期待出来ないとなれば、グループを出て行くことが視野に入るのは、当然じゃないでしょうか。


乃木坂からの卒業は、永島聖羅の将来にとって、マイナス面よりプラス面の多い、優れた決断だと、私は思います。

通常の芸能プロダクションは、タレントを売ること第一に考えるので、歌唱力、ダンス力、演技力、トーク力、モデル力といった、個々の才能を見極めて、もっとも活躍出来そうな仕事を、所属タレントに割り振っていきます。

ところが、乃木坂は、レコード会社が直接、芸能事務所を運営しているような形で、すべての発想の出発点が、CDセールスになってしまっている。

CDセールスが伸びれば成功、伸びなければ失敗という驚くほど機械的な基準が、グループの活動を支配しています。

そのため、メンバーの能力は、まず第一に握手会での売り上げによって評価され、上位の人が選抜に入り、優先的に、メディア露出や外仕事を割り振られていく。


しかも、あまりにCDセールスに忠実に割り振るので、歌唱力の有無と無関係に、歌をうたうポジションに据えられたり、トーク力を考慮せず、バラエティ番組に出演させるといった、無茶ぶりが頻発することになる。

乃木坂は、CDを売ることが、常軌を逸して重視されるため、メンバーが持っている才能を伸ばし、それによって金を稼ぐという、ごく当たり前の発想が乏しいのだと思います。

卒業して普通の芸能事務所に入れば、永島聖羅は、女優としての素質を見てもらえる筈で、さまざなオーディションを受ければ、これだけの逸材ですから、頭角を現すのに、さほど時間は掛からないんじゃないでしょうか。


運営が握手会人気を重視するのは、CDセールスがグループの経営を支えているからだという見方がありますが、私は、むしろ、CDセールス最優先という「主義」がまずあって、そこから握手会人気重視が発生してるのだと考えています。

というのも、握手会商法によって、乃木坂が大いに儲かっているとは、どうしても思えないからです。

乃木坂は8枚目「気づいたら片想い」以降、個別握手会の第14次から第16次の応募に、新しいシングルあるいはアルバムの第1次応募を重ねる手法を続けています。

こういった手法は、あるシングルの握手会が全部終わる前に、次のシングルを発売するような、無理を生んでしまうので、極力避けた方が良いのだけど、何かに急かされるかのように、次作の応募に入っていく。

続々とやって来る握手会の開催費を捻出するために、次シングルの応募を開始している節があって、乃木坂運営の台所事情が、余裕しゃくしゃくには、到底見えない。

最近のシングルでは、握手会の開催日を、1ヶ月近く空けて設定することが多いけど、これも1ヶ月に行える握手会の回数に、経済的な限度があるからじゃないでしょうか。

(参考記事)
従来通りなら14th選抜発表11月29日、CD発売2月10日、発表年内回避なら発売は3月以降が有力 [21Nov15]


現在の乃木坂の経営的アキレス腱は、かつての「メガシャキ」のような、大手企業との継続的なテレビCMのタイアップを持っていないことだと思います。

握手会商法は、大規模握手会を開催するための多額の費用を、著作権の塊であるCDの「おまけ」として捻出することが求められるので、これだけに頼って、安定した運営が出来るとはちょっと考えづらい。

やはり、通常の芸能事務所と同じく、タレントの人気番組へのレギュラーなテレビ出演や、長期に渡るテレビCMといった形での、分厚いスポンサー契約が、安定運営には不可欠じゃないでしょうか。

第14次応募に次の第1次を被せる手法が、「メガシャキ」のCMをあまり見かけなくなった頃から、本格化しているのが、単なる偶然の一致には見えないんですが。


また、最近、気になっているのは、フルバージョンをYouTubeに無料公開していたMVを、ショートバージョンに差し替えたことです。

紅白初出場を決めた今は、一般層の関心を上げる絶好のチャンスの筈だけど、乃木坂に興味を持った人が最初に観る確率の高い、無料MVというコンテンツを、パワーダウンしてしまった。

ファンの間からも疑問の声が出ている措置ですが、興味深いのは、CS放送で、乃木坂のフルバージョンMVを放送する特集が、ここのところ多くなっている。

CS契約を促進する目的で、テレビ局が乃木坂運営と何らかの契約を交わし、その結果、YouTubeの無料MVが、フルバージョンからショートバージョンになったのだとすれば、あれこれ合点の行く話になる。


そもそも乃木坂のMVは、シングルを売るために付けられた特典の筈ですが、MV集の発売は、一度使った特典で、もう一度儲けようとする試みです。

CS放送でのMV特集と合わせ、運営は、乃木坂のMVを、過去シングルの「特典」ではなく、単独の新たな「商品」として再利用しているわけです。

しかも、より多く稼ぐために、デビューシングルのMVのように、4年も前にリリースした映像ですら、無料で鑑賞出来るのは、ショートバージョンに限定するほどの徹底ぶりを示している。

まあ、台所事情に関する話は、あくまで憶測の域を出ず、本当のところは分かりませんが、握手会の切れ目のない連続応募にせよ、YouTube公開MVのショートバージョン差し替えにせよ、こういった乃木坂運営の世知辛いやり方を眺めていると、CDを60万枚以上売って、ざっくざっく儲けている風には、ちょっと思えません。


乃木坂運営が、あくまでCDセールスにこだわるのは、儲かるからではなく、母体が、レコード会社だからじゃないでしょうか。

通常の芸能プロダクションのように、メンバーのタレント性から出発して稼ぐ手法も、乃木坂で十分可能なんだけど、CDセールスをとことん重視する主義を、敢えて採用している。

そうであれば、違う主義の事務所に移るのは、大いに意味のあることで、とくに永島聖羅のように、女優として大きな可能性を秘めたメンバーは、チャンスが巡ってこないのであれば、新天地を目指した方が、タレントとしてブレイクする確率が高まると思います。


しかし、永島聖羅にとって、卒業がプラスであっても、乃木坂にとっては、痛いマイナスになるでしょう。

好調なCDセールスと紅白初出場で、見えにくくなっているけど、近年、グループの音楽的存在感は、低下傾向にあります。

(表2)『FNSうたの夏まつり』と『FNS歌謡祭』において乃木坂46が関わったステージ数の変遷

[総ステージ数の推移]
2013年 : 7 stages
2014年 : 6 stages
2015年 : 3 stages

[他アーティストとのコラボ数の推移]
2013年 : 6 stages = 選抜参加 6
2014年 : 5 stages = 選抜参加 2 + 個人参加 3
2015年 : 1 stage = 個人参加 1

[ステージ内容と乃木坂CDリリースの年表]

2012/12/19 [04枚目]「制服のマネキン」
2013/03/13 [05枚目]「君の名は希望」
2013/07/03 [06枚目]「ガールズルール」

2013/07/31『夏まつり』
===== 5 stages =====
持ち歌 1 ;「おいでシャンプー」
コラボ 4 ; 山下久美子、榊原郁恵、松本伊代、宮沢和史
==================

2013/11/27 [07枚目]「バレッタ」

2013/12/04『歌謡祭』
===== 2 stages =====
コラボ 2 ; 郷ひろみ&ゆず、松本伊代
==================

2014/04/02 [08枚目]「気づいたら片想い」
2014/07/09 [09枚目]「夏のFree&Easy」

2014/08/13『夏まつり』
===== 2 stages =====
コラボ 2 ; 杏里、前田亘輝
==================

2014/10/08 [10枚目]「何度目の青空か?」

2014/12/03『歌謡祭』
===== 4 stages =====
持ち歌 1 ;「何度目の青空か?」
コラボ 3 ; Dream5&氣志團&ゴールデンボンバー&T.M.Revolution&高見沢俊彦 (白石)、キング・クリームソーダ&高見沢俊彦&Dream5 (白石)、ゴスペラーズ&EXILE TAKAHIRO (生田ピアノ)
==================

2015/01/07 [01枚目]「透明な色」(アルバム)
2015/03/18 [11枚目]「命は美しい」
2015/07/22 [12枚目]「太陽ノック」

2015/07/29『夏まつり』
===== 1 stage =====
持ち歌 1 ;「太陽ノック」
==================

2015/10/28 [13枚目]「今、話したい誰かがいる」

2015/12/02『歌謡祭』
===== 2 stages =====
持ち歌 1 ;「今、話したい誰かがいる」
コラボ 1 ; 山崎まさよし&miwa (生田ピアノ)
==================

(参考記事)
輝いた乃木坂のビジュアルと生田絵梨花のピアノ、しかし存在感の低下が止まらない in FNS歌謡祭 [06Dec15]


「制服のマネキン」や「君の名は希望」をリリースした2013年の始め頃は、音楽関係者から楽曲を評価する声が複数上がり、実際、その年は、『FNSうたの夏まつり』と『FNS歌謡祭』を併せると、7個のステージを任されていました。

とくに、大物歌手とのコラボに、歌とダンスで、選抜全員が参加するステージが6個もあり、グループが音楽面で、一定の信頼を得ていたことが分かります。

ところが、2014年に入ると、ステージ数は6個ですが、複数メンバーが参加するコラボが2個に減り、白石麻衣のみ、あるいは、生田絵梨花のピアノのみといった、個人参加が3個になります。

そして、上に述べたように、この年、「メガシャキ」のCMがなくなり、第14次応募に次の第1次を重ねる手法が始まります。

さらに、2015年になると、ステージ数が3個に減り、コラボは生田絵梨花のピアノによる1個だけに留まってしまいます。

この3年間で、音楽プロデューサーの乃木坂に対する期待が、急速にしぼんでしまったかのようなステージ数の変遷で、グループを取り巻く環境が、決して順風満帆ではないことを示しています。


選抜は、本来、シングル表題曲をパフォーマンスする音楽ユニットなんですが、歌唱力、ダンス力、さらには、楽曲イメージすら考慮に入れず、握手会成績の順番にメンバーを並べている。

おまけに、歌割りにおいて、無理なユニゾンを組むので、生歌ステージを上手く作れず、ここ数年で、歌えない踊れない乃木坂という評価が、出来つつある気がします。

有名アーティストとの、歌やダンスでのコラボが、2015年にゼロになってしまったのは、それを象徴する出来事じゃないでしょうか。


歌唱力、ダンス力、個々のキャラといった、メンバーの才能や個性から出発する発想を、選抜選考にもう少し取り入れないと、乃木坂の存在感は、2016年、さらに低下し続ける危険があります。

永島聖羅は、花魁姿で見せたように、抜群のイメージ提供能力を持っていて、しかも、何と言っても、元気で明るい。

楽曲に合わせて、こういったパンチのあるキャラを選抜前列に入れれば、それだけで、ステージの印象が変わって、違う乃木坂を見せられるのだけど、そういった「転調」の機会は、もう期待出来そうにありません。


伊藤寧々さんが卒業したときにも、書きましたが、今後、何回オーディションをやっても、永島聖羅の代わりになる人を見つけることは不可能です。

乃木坂が永島聖羅を失うということは、彼女しか持っていない、ビジュアル、才能、笑顔、キャラ、イメージといったものを、グループが永久に失うことに他なりません。

グループにとって重要なカードを、また1枚、永遠になくしてしまうわけで、その損失は計り知れない。

高校を卒業したとき、乃木坂1本に専念しますと宣言して、意欲満々だった、これだけのメンバーが、乃木坂を離れてしまうという、グループにとっての悲劇が、なぜ起こってしまったのか。

運営は、もう一度、検証すべきじゃないでしょうか。

伊藤寧々、矢田里沙子、米徳京花の卒業、松村沙友理の苦悩、それでも乃木坂は進んでいく [23Oct14]


最後に、永島さん、乃木坂での4年半、本当にお疲れ様でした。

私のように、あなたの美貌と才能に、心酔している人間が、世の中には、確実にいます。

また、ご自分で考えるより、遥かに高く、あなたを評価している人が、本当に大勢いると思います。

だから、どうか自信を持って、次のステップへ進まれることを願っています。

卒業までは、まだ少しあるようなので、乃木坂での最後の時間を、楽しんで下さい。


私も、その頃には、「卒業おめでとう!」と真っ直ぐ書けるよう、気持ちを整理していきます。

これほど大きなショックを受けるとは、正直、自分でも想像しませんでした。

私は、永島聖羅の熱烈なファンだったのかもしれません。

ファンを愛し、ファンに愛された永さん。

あるいは、すべての乃木坂ファンは、潜在であれ、顕在であれ、本質的に、らりんのファンなのかもしれない。

そんなことすら考えたくなった、彼女の卒業発表でした。


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「唇にBe My Baby」は累計ミリオン達成が濃厚、見えない乃木坂・欅坂の日程とAKB48の43枚目 [16Dec15]

2015-12-16 22:00:00 | 芸能
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12月18日(金) 書籍 『乃木坂46物語』(集英社)が発売。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



つい先ほど、録画していた『FNS歌謡祭 THE LIVE』を再生して、乃木坂46と欅坂46のステージを観ましたが、やはり、「制服のマネキン」は素晴らしいですね。

曲のノリが良い上に、ダンスにハッとするパンチがあって、間違いなく、心に残るものがある。

生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの三人は、相変わらず雰囲気があるし、他のメンバーもこの曲だと、もの凄くカッコ良く見えます。

また、欅坂46も、初めてのステージとは思えないくらい、落ち着いて、生歌とダンスを上手くこなしていて、感心しました。

アンダーを含めた全員が参加出来る曲だし、大晦日のNHK紅白歌合戦では、ぜひ「制服のマネキン」をパフォーマンスして欲しいと、あらためて思いました。

絶対、視聴者からの反響がスゴいって、この曲やったら(笑)。

乃木坂紅白歌唱曲予想、本命「太陽」、対抗「今誰」「何空」、単穴「希望」、願望「マネキン」 [29Nov15]


それにしても、モーニング娘。、ももいろクローバーZ、AKB48と、普段はコラボしないグループ同士が、ガンガンに混ざり合って、お互いの曲を歌いまくっていて、華やかなステージでしたね。

まあ、あまりに人数が多過ぎて、瞬き出来ないほど、カメラワークが激しかったけど(笑)、こういったグループの垣根を越えたコラボは、「おお~!」と胸のすくインパクトがあります。

さすがに毎回やると飽きてくるだろうけど、たまにやるには、大いに盛り上がって良いんじゃないでしょうか。



さて、昨日の夜、AKB48に関して複数の発表があり、高城亜樹が卒業すること、42枚目「唇にBe My Baby」個別握手会に幕張メッセ会場を追加すること、43枚目は来年3月9日(水)発売で、なんと、卒業した前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美が43th選抜に加わること、さらに、なんとなんと(笑)、42枚目で卒業する高橋みなみも「卒業生枠」で参加することが、告知されました。

この発表直前に投稿した記事のタイトルを、42枚目の初動ミリオン割れと共に、「パンドラの箱が開き始めている」としましたが、いきなり「パンドラの箱」が全開になってしまった感じで、ネットで情報を追いながら、何度か「ウソだろ~!」と叫んでしまいました(笑)。

私は乃木坂ファンなので、卒業生を呼び戻して、OG入り選抜を結成するという、AKB48の「企画」に対して、突っ込んだ意見や深い感慨といったものはないけど、さすがに、これが「ラストソング」ですと、各所で最後の挨拶をしていた高橋みなみを、次のシングルに参加させるのは、彼女の気持ちを考えると、どうなんでしょう?、と言いたくなった。


卒業した人気メンバーの復帰は、43枚目は絶対に100万枚を割らせないという、AKB48運営の執念を感じさせる措置ですが、なり振り構わぬ姿勢から、逆に、今回の初動ミリオン割れに、尋常でないショックを受けていることが伝わってきます。

そのため、昨夜のネットでも、高橋みなみを含むOG入り選抜を発表するまでは、初動90.5万枚を比較的冷静に受け止める声が多かったのに、発表直後から、「ミリオン割れにショックを受けた運営」という視点で語られ始め、かえって「ミリオンならず」がクローズアップされる、皮肉な流れになっていました。

むしろ、AKB48ファンの方から、ミリオン割れを切っ掛けに、若手を積極登用する方向に舵を切って、新しいAKB48を作れば良いじゃないかと、前向きに捉える意見が少なからず出ていたのに、運営の度外れな慌てぶりが、そういった建設的な雰囲気を吹き飛ばしてしまった感がある。

ん~、勿体ない気がしますね、若手主体で43th選抜を組めば、大きなピンチを前にして、ファンとグループが結束を強めるチャンスだと思うんですが。


さて、今回の件についての感想はこの辺に留めて、本題である、無色透明な数字の話に移ります(笑)。

幕張メッセでの個別握手会が新たに追加された42枚目のCDセールスですが、結論から言うと、追加分の規模と効率から推測して、累計ミリオンの達成は濃厚だと思います。

なぜそういう予想が出てくるのかを、以下の表に示してあります。

(表1) 追加個別握手会の効率に総部数から、42枚目のオリコン累計を予想する

凡例
シングル番号「タイトル」(発売日)
店頭販売CDの売り上げ枚数+劇場盤の売り上げ枚数 [個別握手会効率]=オリコン第1週売り上げ枚数

#「個別握手会効率」とは、個別握手会100部に対する劇場盤の売り上げ枚数
# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入

41枚目「ハロウィン・ナイト」(2015/08/26)
店頭16.1万枚 + 劇場111.7万枚 [3.5万枚/百部] = 初動127.8万枚
# 個別握手会の総部数を3200部として、「個別握手会効率」を計算

42枚目「唇にBe My Baby」(2015/12/09)
店頭???万枚 + 劇場???万枚 [??万枚/百部] = 初動90.5万枚

(個別握手会効率の予測)
1) 店頭16.1万枚 + 劇場74.5万枚 [2.3万枚/百部] = 初動90.5万枚
2) 店頭20.0万枚 + 劇場70.5万枚 [2.1万枚/百部] = 初動90.5万枚
3) 店頭30.0万枚 + 劇場60.5万枚 [1.8万枚/百部] = 初動90.5万枚
4) 店頭40.0万枚 + 劇場50.5万枚 [1.5万枚/百部] = 初動90.5万枚
# 個別握手会の総部数を3300部として、「個別握手会効率」を計算

(累計の予測)
1) 2.3万枚/百部 : 初動90.5万枚 + 追加16.1万枚 = 累計106.7万枚
2) 2.1万枚/百部 : 初動90.5万枚 + 追加15.3万枚 = 累計105.8万枚
3) 1.8万枚/百部 : 初動90.5万枚 + 追加13.1万枚 = 累計103.6万枚
4) 1.5万枚/百部 : 初動90.5万枚 + 追加10.9万枚 = 累計101.5万枚
# 追加個別握手会の総部数は714部

(参考)
乃木坂46の13枚目「今、話したい誰かがいる」(2015/10/28)
店頭17.1万枚 + 特定45.6万枚 [6.2万枚/百部] = 初動62.7万枚


まず、握手会効率、つまり個別握手会100部あたりの売り上げ枚数が、どのレベルなのかを考えます。

42枚目「唇にBe My Baby」のサウンドスキャン第1週売り上げ枚数が分かれば、オリコン初動との差から、個別握手会セールスが判明するので、今作での握手会効率が計算出来ます。

例えば、41枚目「ハロウィン・ナイト」は、初動127.8万枚で、サウンドスキャンの数字から店頭販売が16.1万枚だと分かっているので、劇場盤の売り上げ枚数は、111.7万枚となります。

個別握手会の総部数は3200部ほどらしいので、100部当たりを求めると、(表1)に示したように、3.5万枚/百部という効率だったと求められます。


しかし、残念ながら、サウンドスキャンは、ごく最近、TOP20ランキングを一般向けに発表することを止めてしまったので、42枚目の店頭販売分がはっきりせず、個別握手会による売り上げや効率を、この方法では求められません。

そこで、推測するしかないんですが、Billboard JAPAN の公式サイトに、次のような記事が載っています。

『唇にBe My Baby』は、----(略)---- 前作『ハロウィン・ナイト』の初週売上枚数を大きく超え、堂々の1位となった。

Billboard JAPANは、チャートを作成するとき、CDの売り上げ枚数として、サウンドスキャンの数字を使っているようで、ここで触れられている「初週売上枚数」とは、店頭販売による16.1万枚のことであると考えられます。

そして、「唇にBe My Baby」は、それを「大きく超え」たのだから、16.1万枚よりずっと大きいと推測出来ます。

Billboard JAPAN 公式サイトの関連記事


そこで、16.1万枚を最小として、店頭販売分を20万、30万、40万と置き、それぞれのケースでの個別握手会効率を求めると、最大値が2.3万枚/百部で、順に、2.1万枚/百部、1.8万枚/百部、1.5万枚/百部となります。

幕張メッセの追加握手会は、AKB48のメンバーのみが、1人6部担当するようで、スケジュール表を調べると、総部数は714部です。

この握手会でも、残り6会場の平均効率でCDが売れると仮定すると、例えば、2.3万枚/百部では、追加の売り上げ枚数は16.1万枚で、初動90.5万枚に加えると106.7万枚に達して、累計が100万枚を越えることが分かります。

もっとも効率の悪いケースである1.5万枚/百部でも、新規握手会による追加分は10.9万枚で、累計は101.5万枚となって、かろうじてミリオンを突破するという結果が得られます。


「ハロウィン・ナイト」の発売2週目以降の積み上げは、現在でも5万枚程度なので、店頭販売による加算はあまり当てに出来ません(笑)。

しかし、追加の個別握手会が714部という大きな規模なので、めちゃめちゃシビアな売れ行きであっても、それだけで何とかミリオンを越える域には入るんじゃないか、そういう予想になります。

乃木坂であれば、これまでのシミュレーションの積み上げがあるので、各メンバーごとに、個人完売率と全体完売率から、より細かい追加分予測が可能ですが、AKB48に関しては、マスの数字しか追っていないので、ざっくりしたことしか言えません。

とはいえ、(表1)における最低効率1.5万枚/百部は、店頭販売CDが40万枚も売れた場合の話だけど、これは「総選挙」券付きCDである40枚目「僕たちは戦わない」の43万枚とほぼ同じ水準なわけで、さすがにそこまで42枚目が売れてるとは思えないので(笑)、累計ミリオンは大丈夫じゃないでしょうか。


さて、昨夜の一連の発表の中に、43枚目シングルの発売が3月9日(水)という情報がありましたが、これは乃木坂に関わってくる可能性があります。

乃木坂が14枚目をいつリリースするのか、11月くらいから、ヤキモキしているんですが、選抜発表はおろか、個別握手会の「前倒し」応募も、年内は行なわない雰囲気が漂ってきました。

しかも、AKB48が卒業した前田敦子や大島優子まで招聘して臨む、ミリオン突破が至上命題となる43枚目が3月9日(水)とすれば、同日発売はもちろん、前後1週間ですら、新曲発売を避けるべき期間になってしまうかもしれない。


まずは、年明け早々に14th選抜が発表されるケースでのCD発売日を考えてみましょう。

(表2) 1月10日(日)選抜発表での推測されるCD発売日

選抜発表[01月10日(日)] ==07週+3日==> 発売[03月02日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==08週+3日==> 発売[03月09日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==09週+3日==> 発売[03月16日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==10週+3日==> 発売[03月23日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==11週+3日==> 発売[03月30日(水)]


選抜発表からCD発売まで7週プラス3日は、シングル制作と新曲キャンペーンの期間として、あまりに短い上に、このスケジュールだと、明日から14枚目個別握手会応募を始めても、オリコン初動に9次分しか流し込めないので、可能性は極めて低い。

さらに、8週プラス3日の3月9日(水)では、AKB48の43枚目と重なるので、これもあり得ない。

つまり、時間的な問題から考えると、乃木坂の14枚目は3月16日(水)以降のリリースが濃厚になってきています。


ところで、乃木坂のシングルは、オリコン初動算入まで個別握手会の応募受付を11回行なうのが、ここ数枚のトレンドです(笑)。

そして、AKB48運営がミリオン割れを嫌がるように、乃木坂運営も、前作割れをとことん嫌うので、14枚目も11次応募分は確保するスケジュールを組むと予想されます。

もし、選抜発表前からの「前倒し」による応募開始を行なわず、真っ当な日程で進むのなら、選抜発表からCD発売まで11週が必要です。

すると、新年早々の1月10日(日)に14th選抜が発表されても、CDリリースは3月30日(水)となり、随分と遅くなってしまいます。

かりに、1週「前倒し」で、1月7日(木)~8日(金)に14枚目個別握手会第1次応募を行えば、期間は10週となり3月23日(水)発売、さらに、思い切って、2週「前倒し」なら、年内、12月24日(木)~25日(金)に応募開始で、3月16日(水)発売という流れになる。

つまり、乃木坂の14枚目発売は、3月後半以降の可能性が高く、もし、3月16日(水)あるいは3月23日(水)ならば、クリスマスか冬休み明けに、個別握手会応募を始めなければ、間に合わないということです。


どうにも納得出来ないのは、乃木坂は、せっかくNHK紅白歌合戦へ初出場するのに、新年1月2月、アルバムなり、シングルなり、何らかの新しい音楽コンテンツを携えて、音楽番組や歌謡祭に出演して、メディア攻勢を仕掛ける気配がないことです。

日本全国、津々浦々に放送される、超高視聴率の歌番組に出演して、当然、一般知名度が一気に上昇するのだから、新年早々から、新曲キャンペーンを展開すれば、抜群の効果を期待出来ます。

実際、2013年初出場のE-girls、2014年の SEKAI NO OWARI は、こういった「紅白効果」を上手く使って、その後、広範な知名度を誇る人気グループに成長しています。

そして、2015年は、ゲスの極み乙女。が、2ndアルバム「両成敗」を1月13日(水)にリリースする予定で、万全の態勢を整えている(笑)。

ところが、乃木坂は12月23日(水)にMV集を出しますが、すべて既存曲のMVで、新しい曲が含まれていない。

そして、14枚目シングルの発売も、上述のように、3月後半以降になる気配が高まっていて、新曲キャンペーンは、早くて2月下旬からになってしまいます。


しかも、14枚目は、3月どころか、4月にずれ込む可能性すらあります。

12月23日(水)に発売されるMV集「ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~」に、案の定(笑)、特典イベントが付けられるようですが、その応募期間が、以下のように、2月始めにまで及んでいます。

12月22日(火)~12月24日(木)「プレミアムイベントA」と「プレミアムグッズA」への応募
01月18日(月)~01月22日(金)「プレミアムイベントB」と「プレミアムグッズB」への応募
02月01日(月)~02月05日(金)「プレミアムイベントC」と「プレミアムグッズC」への応募


MV集とシングルでは価格帯が異なり、「プレミアムイベント」も握手会ではないと思うので、両者の特典への応募が重なっても、それほど大きな問題にはならないかもしれません。

とは言っても、ファンの財布は一つなので(笑)、出来れば、重ねない方が良い。

もし、運営が、「プレミアムイベントB」への応募が終わってから、14th選抜を発表するつもりなら、以下のように、4月のCD発売が視野に入ってくる

(表3) 「プレミアムイベントB」応募終了後の選抜発表から推測されるCD発売日

選抜発表[01月25日(日)] ==10週+3日==> 発売[04月06日(水)]
選抜発表[01月31日(日)] ==10週+3日==> 発売[04月13日(水)]
選抜発表[02月07日(日)] ==10週+3日==> 発売[04月20日(水)]


あるいは、14枚目発売がかなり先になりそうなのは、乃木坂運営の都合ではなく、AKB48Gと乃木坂46に曲を提供している、秋元康氏の問題なのかもしれません。

以下に、最近、リリースされたシングルとアルバムを並べましたが、いやはや、凄まじい量です。

2015年07月15日(水)「ドリアン少年」NMB48の13枚目シングル
2015年08月12日(水)「前のめり」SKE48の18枚目シングル
2015年10月07日(水)「Must be now」NMB48の13枚目シングル
2015年10月28日(水)「今、話したい誰かがいる」乃木坂46の13枚目シングル
2015年11月18日(水)「0と1の間」AKB48の7枚目アルバム
2015年11月25日(水)「しぇからしか!」HKT48 feat.氣志團 6枚目
2015年11月25日(水)「コップの中の木漏れ日」ラブ・クレッシェンド from SKE48
2015年12月09日(水)「唇にBe My Baby」AKB48の42枚目シングル

2016年02月? NMB48の14枚目シングル
2016年03月09日(水)「タイトル未定」AKB48の43枚目シングル
2016年03月? 欅坂46のデビューシングル
2016年03月? 乃木坂46の14枚目シングル


秋元氏は、作詞家というだけでなく、プロデューサーとして、自ら曲を選び、楽曲イメージを決めているようなので、これだけの収録曲をこなすのは、信じられないハードワークだと思います。

しかも、年明けには、AKB48の43枚目が3月に発売される上、NMB48の14枚目、欅坂46のデビューシングル、乃木坂の14枚目、さらに、NGT48も控えています。

HKT48は、2年連続で3月と9月に、年2回CDをリリースしていたのに、今年は、4月と11月にずれていて、秋元氏が忙し過ぎて、間に合わなかったのではとの声も囁かれました。


AKB48Gと乃木坂の坂道シリーズを拡大し過ぎて、楽曲の需要が、供給能力を上回り始めているんじゃないかと、上表を眺めていると、そんな気がします。

考えてみると、現在、2016年にリリースが決定しているCDは、AKB48の43枚目だけで、大晦日が迫っているのに、乃木坂も欅坂も、来年どうなるのか、一向に見えてこない。

もし、秋元氏が作詞とプロデュースを一手に引き受けているため、複数グループへの楽曲提供が錯綜して、予定が立たないのだとすれば、紅白明けでの新曲キャンペーンは諦めて、しばらく待つしかないのかもしれません。

AKB48Gの特典商法が、握手会の供給過多で行き詰まりつつあるのと同じように、アイドルグループの供給過多が、音楽面での展開を縛りつつある。

結局、握手も曲も、アイドルにまつわるものは何もかも、ファンの需要を遥かに越えていて、あまりに多過ぎるのかもしれませんね。

『FNS歌謡祭 THE LIVE 』で、99名の女性アイドルがコラボしたステージを観ていると、圧巻の光景だけど、この人数を支えるだけの財布は、どこにあるんだろうかと心配になってくるので(笑)。


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AKB48「唇にBe My Baby」オリコン初動がミリオン割れ、パンドラの箱が開き始めている [15Dec15]

2015-12-15 19:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のSTATION ID『あたし、本と旅する』
毎週月曜から金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。『あたし、本と旅する』は、この30分番組の真ん中あたりに、毎回、30秒ドラマとしてオンエア。
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

年内の放送スケジュール
[第11話] 12月15日(火)
[第12話] 12月16日(水)
[第13話] 12月17日(木)
[第14話] 12月18日(金)
[特集番組] 12月19日(土) 22:30~23:00。
オリジナルインタビューを交えて、撮影風景を紹介。12月27日(土) 24 : 30 ~ と12月30日(水) 18 : 00 ~ に再放送。

テレ東ゴールデンタイムのバラエティに秋元、生駒、高山が出演
12月15日(火) 18 : 57 ~ 20 : 54 [地デ] テレビ東京『ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV』。秋元真夏、生駒里奈、高山一実が出演。真夏さんは、リポーターの模様。

フジテレビ大型音楽祭『FNS歌謡祭』の続編、アイドルのコラボ祭りがあるらしい
12月16日(水) 19 : 00 ~ 20 : 54 [地デ_生放送] フジテレビ『2015 FNS歌謡祭 THE LIVE』。乃木坂46と欅坂46が出演。「躍動感溢れるフレッシュなLIVE空間!」が謳い文句。

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AKB48の42枚目シングル「唇にBe My Baby」が、オリコン初動で90.5万枚となり、21枚目「Everyday、カチューシャ」から始まった連続22作初動ミリオンは達成出来ませんでした。

ただ、初動が百万枚に届かなかったといはいえ、売り上げは90万枚を越えており、20枚目「桜の木になろう」以来の連続23作&トータル24作となる累計ミリオンは、まだ実現する可能性が残っています。

昨年春にリリースされた39枚目「Green Flash」が初動100万、累計105万弱となるなど、AKB48のCDセールスは、近年、百万枚ギリギリに留まるケースは珍しくなかった。

そのため、「唇にBe My Baby」の初動ミリオン割れは、まあ、いづれ来るだろうものがやって来たという感じで、「衝撃的」というほどのインパクトはありません。

では、今回のミリオン割れが、大したことのない出来事かと言うと、全然、そんなことはない。

AKB48Gを取り巻く現在の状況と合わせて考えると、42枚目初動が90.5万枚に留まったことは、グループの未来にとって、極めて重大な意味を持っていると思います。


まずは、AKB48のオリコン初動推移を見ておきましょう。

(表1) AKB48シングルのオリコン初動推移 ~ 総選挙サイクルの視点から

凡例
総選挙サイクル記号 : オリコン初動 (一般販売第1週売り上げ[一般販売CDの特典イベント], 一般販売寄与率%, 特定販売第1週売り上げ[特定販売CDの特典イベント]) 発売日「タイトル略記」

# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下1桁目を四捨五入。「唇にBe My Baby」だけは、小数点以下1桁目までを表記
#「一般販売第1週売り上げ」は発売第1週にサウンドスキャンTOP20入りしたすべての盤種の売り上げ枚数合計
#「特定販売第1週売り上げ」は「オリコン初動」から「一般販売第1週売り上げ」を引いた数字
#「一般販売寄与率」は「一般販売第1週売り上げ」を「オリコン初動」で割った比率。%表示で小数点以下2桁目を四捨五入
#「全」全国握手会、「個」個別握手会。続く数字は開催日数
# 下記シングルの発売第1週オリコン順位はすべて1位

2011年度
A 21枚目:133 (54, 40.8%, 79[個3]) 2011/05/25「Every」
B 22枚目:135 (49, 36.4%, 86[個3]) 2011/08/24「フラゲ」
C 23枚目:130 (38, 29.4%, 92[個3]) 2011/10/26「風は吹」
D 24枚目:120 (22, 18.7%, 97[個3]) 2011/12/07「マリコ」
E 25枚目:129 (50, 38.8%, 79[個3]) 2012/02/15「GMF!」

2012年度
A 26枚目:162 (73, 45.3%, 88[個3]) 2012/05/23「真夏」
B 27枚目:118 (45, 38.2%, 73[個3]) 2012/08/29「ギンガム」
C 28枚目:113 (40, 35.3%, 73[個3]) 2012/10/31「UZA」
D 29枚目:107 (26, 24.6%, 81[個3]) 2012/12/05「永遠」
E 30枚目:104 (33, 31.9%, 71[個3]) 2013/02/20 「SoL!」

2013年度
A 31枚目:176 (59[全7], 33.2%, 118[個4]) 2013/05/22「クロール」
B 32枚目:133 (44[全7], 33.0%, 89[個4]) 2013/08/21「恋する」
C 33枚目:120 (31[全7], 25.5%, 90[個4]) 2013/10/30「エレキ」
D 34枚目:103 (20[全7], 19.7%, 83[個4]) 2013/12/11「鈴懸」
E 35枚目:109 (24[全7], 21.6%, 92[個5]) 2014/02/26 「前しか」

2014年度
A 36枚目:166 (49[全7], 29.4%, 117[個4]) 2014/05/21「レトリバー」
B 37枚目:101 (23[全7], 22.8%, 78[個4]) 2014/08/27「プラカード」
C' 38枚目:113 (21[全7], 18.7%, 92[個6]) 2014/11/26「希望的」
D' 39枚目:100 (18[全7], 18.2%, 82[個7]) 2015/03/04「Green Flash」

2015年度
A 40枚目:167 (43[全7], 25.6%, 125[個3]) 2015/05/20「戦わない」
B 41枚目:128 (16[全7], 12.6%, 112[個6]) 2015/08/26「ハロウィン」
C" 42枚目 : 90.5 (??[全7], ???%, ???[個6Ps6]) 2015/12/09「唇にBe」

#「Ps6」は「フォトセッション&囲み取材大会」6日間を示す


AKB48は、「総選挙」投票券の入った5月のAシングルを皮切りに、総選挙選抜が表題曲を担当する8月のBシングル、10月のCシングル、12月のDシングル、翌年2月のEシングルと、年間5枚をリリースするスケジュールを2013年度まで続けていました。

しかし、CDセールスの伸び悩みから、2013年度に入って、個別握手会の総日数を、それまでの3日から4日、さらに5日に増やしたため、未消化の握手会が積み重なっていきます。

こういった握手会の規模拡大に伴って、日程的及び経済的に、グループやメンバーの負担が膨れ上がっていくのは容易に想像出来ることですが、一方で、売り上げ枚数は思うように伸びなかった。


負担軽減を図るため、2014年度は、リリースするCDの枚数を、年間5枚から4枚に減らしますが、総選挙選抜が歌うBシングル「心のプラカード」で、いきなり初動が101万枚に落ち込み、AKB48のCDセールスが極めて厳しい状況に陥りつつあることが、明確になります。

その後、C'シングル、D'シングルでは、個別握手会の総日数が6日、7日とさらに増やされ、握手会セールスを引き上げる措置が取られます。

しかし、個別握手会は、増やした総部数に見合った伸びを見せず、また、店頭販売CDの売り上げも、20万枚前後に留まり、「Green Flash」は初動が100万枚を1千枚上回るという、ギリギリの連続ミリオンだった。

年間のCDリリース枚数を4枚に減らし、個別握手会の総日数と総部数を引き上げたにも関わらず、2014年度のD'シングルは薄氷のミリオンとなったわけで、2015年度の後半に、連続ミリオン記録が途切れるのは、まあ、十分に予想されたことでした。


42枚目の初動ミリオン割れで、一番問題なのは、売り上げ枚数が100万を下回ったことではなく、もはや連続ミリオンを維持する力がなくなっていると、事前によく分かっていた筈なのに、無理に無理を重ねて、その結果、記録が途切れてしまったことです。

41枚目「ハロウィン・ナイト」は、個別握手会を6日も設定し、総部数は3200部にも達していますが、オリコン初動に算入されたのは112万枚と推測されます。

一方、乃木坂13枚目「今、話したい誰かがいる」の個別握手会は、6日間ですが総部数は730部で、初動算入は45万枚。

総部数100部あたりの売り上げを計算すると、以下のように、「ハロウィン・ナイト」の3.5万枚に対して、「今、話したい誰かがいる」は6.2万枚で、2倍近い効率の差がある。

3.5万枚/100部 : AKB48の41枚目「ハロウィン・ナイト」
6.2万枚/100部 : 乃木坂46の13枚目「今、話したい誰かがいる」


AKB48の合同握手会は、300人近いメンバーが参加する、驚くほど大規模なイベントで、会場費、人件費、警備費、レーン設置費、運搬費、宿泊交通費、食事費など、多額の開催費が必要な筈ですが、肝心の売り上げ効率は、乃木坂よりずっと宜しくない。

しかも、2011年度Bシングルの22枚目「フライングケット」が個別3日で86万枚を売り上げたのに対して、2015年度Bシングルの41枚目「ハロウィン・ナイト」は、個別6日で112万枚。

この3年間で1日あたりの売り上げ効率は35%も落ちてしまっている。

イベント開催における収支が芳しくない方に進んでいるのは、容易に推察出来ますが、効率が悪く、莫大な費用が掛かるのに、それでも握手会の規模を見直さないのは、収支や効率ではなく、ミリオンという「総量」を優先しているためだと思います。

つまり、どんなにお金が掛かっても、「連続ミリオン」を維持していれば、AKB48はまだまだ人気があるとアピール出来て、スポンサーが現れるという発想です。


そして、42枚目「唇にBe My Baby」でも、ミリオンを維持するため、個別握手会の総部数を3300部程度にまで増やした上、さらに、「フォトセッション&囲み取材大会」という特典イベントを新たに付けている。

これは、握手会の合間に、同じ会場で個々のメンバーが10分ほど行なう、ファン参加型のステージのようですが、申し込むためには、個別握手会用劇場盤CDとは、別の劇場盤CDを買う必要があるようで(笑)、何としてでも、CDセールスを伸ばすという、運営の執念が伝わってきます。

このように劇場盤は、大まかに分けて、個別握手会用とフォトセッション用の2種類が用意されています。

また、店頭販売CDにも、生写真以外に、「高橋みなみプロデュース公演参加応募抽選券」「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト100 2016投票券」「AKB48単独リクエストアワーセットリストベスト100 2016投票券」が封入され、TypeA、B、C、Dの初回限定盤と通常盤の合計8種類が揃っている。

ミリオン維持に向けて、特典イベントを充実させまくった感があります。

しかし、それでも初動が百万枚に届かなかった。


もし、AKB48の運営が、グループを取り巻く状況を分析して、個別握手会の総日数、総部数を減らして、意図的にミリオン割れを導いたのであれば、かりに初動が50万枚であっても、むしろ評価出来る数字だと思います。

今後、ミリオンという「総量」ではなく、収支や効率を優先させる方針に転換すれば、再度、AKB48を建て直すチャンスが出てくるからです。

ところが、現実には、2013年度から始まった握手会の拡大路線を見直さず、今回も、前作を上回る規模の日程部数設定を仕掛け、その結果、記録更新を逃してしまった。

そして、今後も、拡大路線にこだわり、「総選挙」ではダブルミリオンを目指して、CDセールスの数字でAKB48の勢いを誇示するといった発想を続けるならば、やがて本格的な人気の「大崩壊」がやって来る危険がある。

実は、そういった深刻な危機の兆候が、最近、いくつか目につき始めています。


AKB48シングルの「合同握手会」は、収録楽曲に参加していない人を含め、SKE48、NMB48、HKT48の全メンバーが参加することが特徴です。

そして、キングレコードが発売するCDなので、握手会もこのレコード会社が中心となって主催されているようです。

しかし、「支店」グループが単独で発売するシングルは、SKE48はavex、NMB48は吉本、HKT48はユニバーサルと、キングレコードではない。

そうなると、「合同握手会」は、自社が扱う歌手を、他社CDを売るために、派遣しているようなもので、よく考えると、かなり珍しい販売形式と言えるでしょう。

例えれば、東宝の「ゴジラ」映画に、大映のガメラを登場させるようなもので(笑)、なかなか実現しないコラボです。


レコード会社の垣根を越えて「合同握手会」が可能なのは、「支店」が誕生した経緯もあるけど、やはり、何と言っても、AKB48のCDがミリオンを突破して注目を集めることが、グループ単独のCDセールスにもフィードバックされるからだと思います。

AKB48の選抜に、「支店」メンバーが入って知名度が上がれば、単独シングルも、その流れで関心を呼ぶので、ウィン・ウィンの関係になるわけです。

ところが、AKB48本体のシングルが勢いを失い、人気が低落しているという雰囲気が漂い始めると、「支店」が「合同握手会」に主要メンバーを出すうま味が薄れてしまいます。

こうなると、「支店」グループのシングルを扱っているレコード会社が、不満を感じても不思議ではない。

何と言っても、「合同握手会」は年間20日近く行なわれます。

そんな長期間、しかも地元を遠く離れて、他社CDを売る為に活動するなら、自社CDのPRにもっと力を入れて欲しいと考えるのは、もっともなことでしょう。


松井珠理奈は、10月下旬、AKB48との兼任を終了させ、SKE48専任になることを発表しました。

兼任解除の背景には、色々な事情があると思いますが、SKE48のCDを担当するレコード会社が、グループトップの主要メンバーに対して、AKB48ではなく、所属グループにもっと専念するよう、要望した可能性は考えられます。

実際、SKE48のCDセールスは、ここ最近、決して、芳しいものではない。

(表2) SKE48シングルのオリコン初動推移

# (表1)と同じスタイルだが、発売日前の{括弧}内は、2015年12月14日付オリコンウィークリーまでの累計売り上げ枚数
# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「個t」チーム別個別握手会、「MC」はミュージックカード、「卒」は松井玲奈卒業イベント。
# 下記シングルの発売第1週オリコン順位は、「コップの中の木漏れ日」の2位以外は、すべて1位

2013年
11枚目 : 53.9 (13.0[全5], 24.0%, 40.9[個5]) {67.2} 2013/01/30「チョコの奴隷」
12枚目 : 51.1 (16.7[全6], 32.6%, 34.4[個6]) {66.2} 2013/07/17「美しい稲妻」
13枚目 : 44.9 (14.8[全6], 32.9%, 30.1[個6]) {57.0} 2013/11/20「賛成カワイイ!」

2014年
14枚目 : 39.8 (11.9[全3L6], 29.8%, 27.9[個7]) {50.5} 2014/03/19「未来とは?」
15枚目 : 32.4 (10.3[全2], 31.7%, 22.1[個5個t4]) {46.4} 2014/07/30「不器用太陽」
16枚目 : 38.6 (08.8[全0], 22.9%, 29.8[個8]) {45.3} 2014/12/10「12月のカンガルー」

2015年
17枚目 : 64.0 (08.9[全3], 13.9%, 55.1[個8MC]) {70.2} 2015/03/31「コケティッシュ渋滞中」
18枚目 : 37.0 (11.6[全?卒2], 31.3%, 25.4[個7]) {46.0} 2015/08/12「前のめり」

ラブ・クレッシェンド (SKE48メンバーによる派生ユニット)
01枚目 : 18.1 (???[全4], ???%, ???[個7]) {19.9} 2015/11/25「コップの中の木漏れ日」


11枚目「チョコの奴隷」を頂点に、2013年は、初動50万枚、累計60枚を売り上げていたSKE48ですが、2014年に入って、初動が40万枚を下回り、累計も50万枚に届かなくなっていきます。

その一方、AKB48本体と同じく、個別握手会の総日数は7日、8日と増えていきます。

AKB48の合同握手会が20日に加えて、SKE48単独でも20日ほど行なわれ、何と、一年間に40日も個別握手会が開催されている。

ここに、全国握手会や特典としてのライブが上乗せされるので、メンバーは大変な負担を強いられることになる。

それでも、CDセールスが好調であれば、プラス面もあるけど、奮わない数字が続くと、メディアやネットに、人気低落という声が上がり、勢いが落ちているというイメージが広まってしまい、グループに大きなダメージとなります。


さらに、「合同握手会」に一切参加しない乃木坂46が、順調にCDセールスを伸ばし、もっとも勢いのあるグループとして台頭してきた。

乃木坂の成功は、「総選挙」や「合同握手会」でAKB48と絡まなくとも、人気を上昇させることが出来るというメッセージを送ったようなもので、SKE48を始めとする「支店」に、発想の転換を促す効果があるかもしれません。

SKE48は、ラブ・クレッシェンドなど、ユニットが担当する曲を収録した「コップの中の木漏れ日」を、11月25日(水)に発売しましたが、興味深いのは、この個別握手会は、ユニットメンバーのみが参加していることです。

実は、握手会の「効率」を考えると、握手人気の高いメンバーだけで、小規模に行うのがベストで、「コップの中の木漏れ日」は、まさにそれを実践しているようです。

多額の開催費を投入して、大規模握手会を行なっても、それほどオリコンの数字が伸びず、厳しい「収支」だけが残るのであれば、「総売り上げ」ではなく、「効率」優先で、無駄の少ない小規模握手会を行なった方が、よほどお得なわけで、理に適った手法だと思います。


SKE48の場合は、レコード会社がavxと、キングレコードと異なる上に、各メンバーの所属も、必ずしも同じではないという、複雑な事情があります。

そして、レコード会社はCDを売ることを最優先しますが、芸能プロダクションはタレントを売ることをまず考えるので、ここにも利害が対立するポイントがある。

松井玲奈は、2015年の「総選挙」に参加せず、乃木坂との兼任解除の後、ほどなく、SKE48からの卒業を発表します。

2014年後半頃には、彼女は、ゴールデンタイムのバラエティ番組多数出演する人気タレントになっており、女優としても、2014年6月に公開された映画『gift』で、初出演&初主演を果たすなど、順調にキャリアを積んでいました。


一方、松井玲奈の所属事務所は、AKSとは関係のない芸能プロダクション。

バラエティやドラマで人気が出始めたとき、AKB48とSKE48を併せて年間40日に上る握手会への参加を、事務所がどう捉えるかは、容易に想像がつきます。

「総選挙」や「合同握手会」に参加して、AKB48とつながることが、グループとして、あるいは、個人として、必ずしも得にならないケースが出始めたことを、松井珠理奈のAKB48兼任解除や松井玲奈の卒業は、物語っている気がします。


今、私が注目しているのは、島崎遥香の動向です。

ぱるるも所属がAKSではない上に、単独のタレントとして、ドラマや映画で華々しく活躍し始めている。

8月上旬、幕張メッセで3日連続で行なわれた40枚目「僕たちは戦わない」の「合同握手会」以来、体調を悪化させ、握手会には参加していないようですが、今後、どういう形で戻ってくるのか、事務所がどう判断するのか、気になるところです。

やはり、年間20日も握手会に拘束されるのは、とくに女優指向のタレントとしては、極めて不自由な話で、所属事務所とすれば、よほどプラスのバックがなければ、納得出来ないでしょう。

連続ドラマや大作映画は、撮影が長期に渡ることが少なくないので、握手会がある限り、オファーや抜擢が限られてしまいます。


AKB48のシングル初動が遂にミリオンを割り込み、今後も、回復の見込みが不透明な今、「支店」のレコード会社や所属事務所が、負担の大きな「総選挙」や「合同握手会」に参加するメリットを再考し、本店との関わり方を見直し始めても、不思議でありません。

「唇にBe My Baby」の初動は、100万枚を10万ほど下回っただけですが、様々な利害関係に、連続ミリオンという重しで蓋をしていた感のある巨大グループにとって、ミリオン割れが持つ意味は、決して小さくないんじゃないでしょうか。


最後に、一つ興味深い点を指摘しておきます。

(表3)「唇にBe My Baby」の「合同握手会」スケジュール

2016年02月21日(日) 幕張メッセ
2016年04月30日(土) パシフィコ横浜
2016年05月01日(日) パシフィコ横浜
2016年05月07日(土) インテックス大阪
2016年05月08日(日) インテックス大阪
2016年05月21日(土) インテックス大阪
2016年04月24日(日) 幕張メッセ (追加)


「唇にBe My Baby」のカップリング曲に、山本彩センターの「365日の紙飛行機」が収録され、それがNHK大阪局制作の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌になっている。

こういう関係から、個別握手会が大阪で開催されるのは分かるのですが、いくら何でも、3日というのは多過ぎる印象があります。

NMB48にとっては好都合だけど、HKT48は福岡、SKE48は名古屋、AKB48は秋葉原が本拠地なのだから、ここまで大阪を優先するのは、不可解な設定です。

あくまで憶測ですが、「合同握手会」という大規模イベント、多額の開催費が必要ですが、今回、NMB48に関わる大阪の資本が、その一部を負担しているんじゃないでしょうか。

そうでもなければ、ここまで大阪に偏るのは、ちょっと考えられないんですが。


AKB48の人気の地盤は、やはり関東なので、大阪3日というスケジュールは、CDセールス全体にマイナスとなる可能性があって、AKB48の運営も、分かっていたと思います。

にも関わらず、こういった開催地を選んだということは、強力なスポンサーが出現しない限り、「合同握手会」を6日も開くのは、難しいという局面にまで来ているのかもしれません。

ただ、特定の「支店」に有利な形での開催は、他グループに関わる個人や団体が、AKB48との関係見直しを、さらに加速させる可能性があります。

初動ミリオン割れが「パンドラの箱」を開けるのか、そして、そこから何が出て来るのか、AKB48Gが、いよいよ正念場を迎えたのは間違いないと思います。


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