ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂紅白歌唱曲予想、本命「太陽」、対抗「今誰」「何空」、単穴「希望」、願望「マネキン」 [29Nov15]

2015-11-29 02:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

11月29日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』。中元日芽香がMCに参加する乃木坂回で、ゲストメンバーは、ひめたんと併せた5人組ユニット「サンクエトワール」の北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、堀未央奈。『らじらー!』の番組公式サイト

11月29日(日) 20 : 30 ~ 21 : 00 [AM] 文化放送『乃木坂の「の」』。北野日奈子MCの最終回。出演メンバーは、「塩アイス」の伊藤純奈と堀未央奈(笑)。『乃木坂の「の」』番組公式サイト

11月29日(日) 24 : 00 ~ 24 : 30 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』。「企画プレゼン大会第2弾」も、次回、14枚目への動きがあるのかどうか、予告が気になるところ。テレビ愛知の『乃木坂工事中』番組公式サイト

11月29日(日) 24 : 35 ~ 25 : 05 [地デ] テレビ東京『欅って、書けない?』。「衝撃発表」の内容次第では、乃木坂のスケジュールにも関係してくる可能性あり。

11月30日(月)『乃木坂46えいご ~ クリスマス60分拡大スペシャル!」の収録スタジオ観覧 in CBGKシブゲキ (17:00~21:00)。観客は約200名の予定で、応募締切は11月20日(金)正午まで。TBS公式サイトのスタジオ観覧に関するページ

11月30日(月) 19 : 00 ~ 21:48[地デ] テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。3時間スペシャルに高山一実が出演。先生として呼ばれたのは、元チェッカーズの鶴久政治さん。

12月01日(火) 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が放送開始。今回は第1話で、12月、1月、2月の3ヶ月に渡って、全46話がオンエアされる予定。『アイドルヒッツ』は、毎週月曜から金曜 24:30~25:00 の30分番組で、『あたし、本と旅する』の放送スケジュールははっきりしていないが、毎日、CM的にスポットで流れるのかもしれない。12月19日(土) 22:30~23:00 に、メイキングやインタビューを紹介する特集番組あり。
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール




12月16日(水)の『FNS歌謡祭 THE LIVE』に、なっ、なんと、欅坂46が出演するようです。

結成して数ヶ月しか経っておらず、CDデビューも果たしていない新人アイドルグループが、トップアーティストが集まり、全国に生放送される、国内屈指の大型フェスにいきなり登場するわけで、記事を読んだときは、我が目を疑うほど、ビックリしました(笑)。

しかし、フジテレビ公式サイトの出演者一覧には、欅坂46のメンバー20人が映った画像が、ゲスの極み乙女。とコブクロに挟まれて、ちゃんと載っていて、間違いない情報のようです。


最初、乃木坂のバックダンサー的な出演かなと思ったのですが、乃木坂の選抜16人ですら、ステージを手狭に感じることが多く、さらに人数を増やすのは、ちょっと考えにくい。

しかも、乃木坂のステージに、アンダーメンバーを差し置いて、欅坂を上げるのは、さすがに角が立ちますよね(笑)。

従って、欅坂46が単独でステージを担当する可能性がある。


また、FNS歌謡祭の「格」を考えると、単独ステージでは、持ち歌を披露するのが普通で、乃木坂のカバーという可能性は低いんじゃないでしょうか。

となると、新曲のステージ初披露であるかもしれず、本当ならば、目眩がしそうなくらい、あまりにスピーディな展開です(笑)。

明日深夜の『欅って、書けない?』で行なわれる「重大発表」の中味が、いよいよもって気になります。

一連の動きの背景に、デビューシングルの選抜発表や表題曲初披露を、乃木坂ファンの想像を越える形で行ない、欅坂46への注目を集める意図があるのならば、そのサプライズは、ひとまず成功していると思います。

「重大発表」の予告やFNS歌謡祭の出演発表によって、私自身、欅坂のことを調べるようになり、何人かのメンバーは顔と名前が分かるようになってきましたから(笑)。



さて、木曜日に今年の紅白出場歌手が発表され、メディアの関心は、さっそく次の話題、大晦日のステージで、それぞれのアーティストが何を歌うかに、移ってきたようです。

乃木坂に関しても、やはり「君の名は希望」じゃないか、いや「今、話したい誰かがいる」だと、各スポーツ紙が、色んな予想を立て、それに呼応して、自分の意見を述べるファンも少なくない。

まあ、実際に、歌唱楽曲が判明するのは、12月後半、おそらく紅白本番の1週間前くらいで、公式発表があるまでは、曲目と曲順は分かりません。

ただ、あれこれ予想や願望を話し合うのは、とても楽しそうなので(笑)、私も、ちょっとやってみようかなと。


結論から言うと、私が一番可能性が高いと考えている歌は、12枚目表題曲の「太陽ノック」です。

紅組の出場歌手リストを眺めると、乃木坂は、トップバッターの最有力候補です。

ラブライブの「μ's」も適任ですが、彼女たちはアニメコーナーに登場する筈で、小林幸子も参加するそうなので、最初に歌う可能性は低いんじゃないかと。

大仕掛けの「衣装」って、設置するのに時間が掛かりますよね、やっぱり(笑)。


紅白のオープニングは、出場歌手がほぼ全員ステージに上り、賑やかに華やかに開会を宣言する形になっている。

紅組トップは、その直後に歌うので、曲は、出来るだけ明るく元気なタイプの方が向いています。

例えば、昨年、2014年の第65回紅白では、初出場のHKT48がトップバッターとして、オープニング直後に、2枚目表題曲「メロンジュース」を歌いました。

しかし、その時点での最新曲は、2014年9月24日に発売された4枚目表題曲「控えめI love you !」で、「メロンジュース」は、1年前である、2013年9月4日にリリースされた曲です。

HKT48がそのとき持っていた四つの表題曲から、もっともノリの良い歌ということで、「メロンジュース」を選んだんじゃないでしょうか。


盛大なオープニングの直後、会場のざわつきも収まらない状況で、生田絵梨花のピアノが静かに音を奏で、テンポのゆっくりしたバラード系の歌が始まるのは(笑)、ライブ全体の流れとして、あまり宜しくない。

やはり、HKT48の「メロンジュース」のように、アップテンポな弾ける曲の方が、紅白のスタートには相応しい。

となると、乃木坂では、前向きな歌詞を、明るく歌う、夏曲である「太陽ノック」が有力な候補になる気がします。


実際、今年の神宮ライブは、1曲目が「太陽ノック」で、ライブには、曲から曲への流れがあるので、初っぱなに、「君の名は希望」や「何度目の青空か?」を持ってくるなんてことは、まあ、しませんよね(笑)。

ただ、「太陽ノック」は、紅白というコンサートを元気よくスタートさせる意味だけでなく、乃木坂の運営にとっても、受け入れ易い面がある。

それは、12th選抜のフロントが、白石麻衣、西野七瀬、センター生駒里奈、生田絵梨花、橋本奈々未で、映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』の主役5人である点です。

次の13枚目では、衛藤美彩と深川麻衣がフロント入りしましたが、「今、話したい誰かがいる」MVのドラマにおいて、Wセンターである白石と西野以外でフィーチャーされたのは、衛藤と深川ではなく、後列に下がった生駒、生田、橋本でした。

映画選抜である5人を、運営がいかに強力に「推し」ているかが分かる配役です。

紅白のステージでも、運営がこの5人を、優先的に目立たせたいと考えて不思議ではなく、5人がそのままフロントに入る12th選抜の「太陽ノック」は、乃木坂とNHKの双方にとって、納得しやすいチョイスじゃないでしょうか。


元気に弾ける曲では、「太陽ノック」と同じ夏曲である9枚目表題曲「夏のFree&Easy」や6枚目表題曲「ガールズルール」が挙げられます。

しかし、大晦日に「夏だ~か~ら、やあ~ちゃ~お~お」と言われても、地方によっては、「今、雪積もっているし」とツッコミを入れる視聴者が多数出てくるかもしれない(笑)。

季節は冬なので、あまり夏を強調する歌は、避けられるかなと。

また、「ガールズルール」のダンスは、乃木坂史上もっとも可愛い振り付けになっていて、リリースされた2013年ならともかく、今の松村沙友理、白石麻衣、橋本奈々未が踊るには、ちょっと子どもっぽ過ぎる印象があって、これも除外されるんじゃないかと。

以前、大きな音楽祭の歌唱曲として、しつこいほど選択された「おいでシャンプー」を、最近、ほとんど披露しなくなってきましたが、メンバーの年齢が全体的に上がってきて、あのダンスが似合わなくなってきたことが、理由じゃないかと思います。

乃木坂結成当時、15歳だった生駒里奈が、来月で20歳になるのだから、そりゃ、パフォーマンスしずらい曲があれこれ出てくるのは、しょうがないですよね(笑)。


では、「太陽ノック」で決まりかと言うと、まだ考える余地は残っています。

夏の全国ツアーでは「乃木坂らしさ」がテーマに据えられましたが、「太陽ノック」がグループを象徴する曲かとなると、異論を唱えるファンは少なくないでしょう。

やはり、「君の名は希望」や「何度目の青空か?」のようなバラード系こそ、乃木坂の真骨頂であるという意見は根強い。


運営、あるいはNHK、もしくは両方が、こういったタイプの歌を紅白の曲目として求めた場合、紅組のトップバッターではなく、曲順を少し後にして、歌わせる可能性はあります。

2013年の第64回紅白において、初出場のNMB48は、同年10月2日に発売された8枚目最新シングルの表題曲「カモネギックス」を紅組の2番手、全体では3番目で歌っています。

この曲は、ノリは良いけど、テンポがややスローで、それが秋っぽい雰囲気があるのだけど、HKT48「メロンジュース」のような弾ける元気感は乏しい。

もし、オープニング直後、全体1番目であれば、別の曲を選択していたかもしれません。


SKE48の初出場は、2012年の第63回紅白で、NMB48と同じく、紅組2番手、全体3番目で登場、2011年7月27日リリースの6枚目「パレオはエメラルド」を歌います。

以下にAKB48Gの「支店」グループの紅白初出場と披露した曲順曲目をまとめておきます。

(表1) SKE48、NMB48、HKT48の紅白初出場における曲順曲目とその時点での最新シングル

SKE48
初出場 : 2012年第63回紅白
曲順 : 紅組2番目、全体3番目
曲目 : 2011/07/27発売 06枚目「パレオはエメラルド」
最新 : 2012/09/19発売 10枚目「キスだって左利き」

NMB48
初出場 : 2013年第64回紅白
曲順 : 紅組2番目、全体3番目
曲目 : 2013/10/02発売 8枚目「カモネギックス」
最新 : 2013/10/02発売 8枚目「カモネギックス」

HKT48
初出場 : 2014年第65回紅白
曲順 : 紅組1番目、全体1番目
曲目 : 2013/09/04発売 2枚目「メロンジュース」
最新 : 2014/09/24発売 4枚目「控えめI love you !」


初出場の女性アイドルが常に紅組1番手というわけではなく、披露する楽曲も、最新シングルの表題曲であったり、一年前の曲であったり、歌手によって異なっています。

従って、乃木坂の曲順が、紅組2番手以降である可能性は十分にあります。

オープニングの興奮は、紅白のトップバッターが歌い終わる頃には、落ち着くだろうから、その後の登場であれば、バラード系の楽曲を歌う雰囲気も出てくるでしょう。


バラード系の候補として、まず考えられるのは、最新シングル、13枚目表題曲「今、話したい誰かがいる」です。

この曲が主題歌になっている映画『心が叫びたがってるんだ。』は、現在も大ヒット公開中。

さらに、JR東日本ウォータービジネスの天然水「FromAQUA」と乃木坂がコラボして、「今、話したい誰かがいる」は商品CMのテーマ曲に採用されており、そのキャンペーンは、少なくとも来年2月までは続くようです。

当然、「今、話したい誰かがいる」を紅白で披露すれば、映画『ここさけ』の興行や「FromAQUA」の販売へ追い風となることが期待出来ます。


こういった、現在進行形のタイアップから、運営が「今、話したい誰かがいる」を推薦する可能性はあります。

しかも、13th選抜は、西野七瀬と白石麻衣がWセンターである上、2列目中央に橋本奈々未と生田絵梨花、3列目中央に生駒里奈と松村沙友理が入って、映画『悲しみの忘れ方』の主役級が、注目を集め易いセンターラインに、ずらりと並んでいる。

12th選抜のように、フロントに5人並ぶより、却って、中心軸に配置する方が、目立つという話もあって、中核メンバーがフィーチャーされるという意味からも、悪くない曲のチョイスだと思います。


しかし、パフォーマンス面から考えると、「今、話したい誰かがいる」は、無難過ぎて、視聴者にサラッと流されてしまう危険があります。

ダンスは全体的にゆったりしていて、「制服のマネキン」のように、奇抜な振り付けや驚くような全体フォーメーションがあるわけではない。

また、「命は美しい」のように、シャープなターンや、揃ったフリといった、「見せ場」があまりない。

ダンスが大人しいのならば、見事に揃った合唱で歌い上げれば、曲とグループをアピール出来るけど、生歌比率の高かった『MUSIC FAIR』を観ると、ユニゾンの精度が十分ではなく、生歌ステージには不安が残る。

NHKホールは、とくに音が響かないので、スタジオライブですら揃わない合唱を、紅白のステージで完成させるのは、ちょっと厳しいかなと。

ピュアな高校生の青春群像を描いた、アニメ映画の主題歌として作られているので、シアターで物語の余韻に浸りながら聴くには良いのだけど、ステージ上で観客を惹き付けるJ-POPの楽曲として仕上げるには、ダンスと歌唱に、ワンランク上の繊細な表現力が求められる気がします。


では、「今、話したい誰かがいる」以外となると、どんな曲が考えられるでしょう?

観客や視聴者に「乃木坂らしく」インパクトを与える仕掛けなると、やはり、生田絵梨花のピアノ伴奏じゃないかと思います。

いくちゃんのピアノは、小室哲哉氏やプロのピアニストも評価するほどのレベルで、しかも、メンバーのピアノソロで歌を始めるアイドルグループというのは、滅多にいない。

現在の乃木坂がパフォーマンス面で有する最大のアピールポイントであり、だからこそ、神宮ライブの最後に、彼女のピアノを持ってきたわけです。


となると、10枚目表題曲「何度目の青空か?」か5枚目表題曲「君の名は希望」が候補に上がります。

(表1)を見ると、初登場の曲目として、最新シングルではなく、それ以前のシングルを選択した場合でも、ぜいぜい前年に発売された曲を歌っています。

このルールを乃木坂に当てはめると、以下のように、8枚目表題曲「気づいたら片想い」が、遡るリミットになる。

(表2) 乃木坂46の紅白初出場における曲順曲目の予想

乃木坂46
初出場 : 2015年第66回紅白
曲順 : ??
曲目 : ??
2015/10/28発売 13枚目「今、話したい誰かがいる」(最新)
2015/07/22発売 12枚目「太陽ノック」
2015/03/18発売 11枚目「命は美しい」
2014/10/08発売 10枚目「何度目の青空か?」
2014/07/09発売 09枚目「夏のFree&Easy」
2014/04/02発売 08枚目「気づいたら片想い」
===================
2013/11/27発売 07枚目「バレッタ」
2013/07/03発売 06枚目「ガールズルール」
2013/03/13発売 05枚目「君の名は希望」
2012/12/19発売 04枚目「制服のマネキン」
2012/08/22発売 03枚目「走れ!Bicycle」
2012/05/02発売 02枚目「おいでシャンプー」
2012/02/22発売 01枚目「ぐるぐるカーテン」


従って、今から2年以上前にリリースされた「君の名は希望」より、昨年、2014年に発売された「何度目の青空か?」の方が、より可能性の高い候補と言えるんじゃないでしょうか。

実際、9月23日(水祝)に行なわれた『MUSIC STATION ウルトラFES』では、すでに13枚目「今、話したい誰かがいる」の新曲キャンペーンに入っておかしくない時期であるにも関わらず、生田絵梨花のピアノで始まる「何度目の青空か?」が披露されています。

このステージは、あたかも紅白の予行演習をしているような風情があって、神宮ライブのクライマックスと併せて、やはり、この曲なのかなと、考え込んだのを覚えています。


発売の時期が古いことに加えて、「君の名は希望」は、生田、生駒、星野みなみがフロントであるため、白石、西野、橋本など、その後、フロント常連となったメンバーが、あまり目立たないパフォーマンスにならざるを得ません。

一方、「何度目の青空か?」は、生田センターの上、白石、西野、橋本がフロントに入り、2列目センター裏に、生駒がいる。

5人の映画選抜が、がっつりフィーチャーされる布陣で、運営として、受け入れ易いんじゃないでしょうか。


ただ、そうは言っても、「君の名は希望」は、乃木坂を代表する曲であるというのは、多くのファンが抱いている認識で、運営もよく分かっていると思います。

紅白の曲目予想として、本命を「太陽ノック」、対抗を「今、話したい誰かがいる」と「何度目の青空か?」に置くとしても、「君の名は希望」はやはり候補であり続けるので、単穴という扱いにしたくなります(笑)。


ただ、頭が痛いのは、「何度目の青空か?」と「君の名は希望」の生田絵梨花ピアノバージョンは、メンバーの合唱が必要で、「今、話したい誰かがいる」のケースと同じく、NHKホールで、上手く歌い上げるのは、非常に難しい。

晴れの大舞台なので、運営が、お金を掛けて、高度な歌サポートシステムを導入する可能性はあるけど(笑)、紅白という慣れない状況なので、未知の部分が多いんじゃないでしょうか。。

いくちゃんによる、美しいピアノの演奏でスタートする以上、観客や視聴者が素晴らしい歌唱を期待するのは当然で、それにどこまで応えられるのか、一歩間違えると、落胆させてしまいかねず、ダンスではなく、歌唱が強調されるバラード系楽曲は、選ぶべきか、選ばざるべきか、判断が難しいと思います。


さて、ここからは、予想というより、私の意見というか、願望になります。

現時点における乃木坂のグループとしての歌唱力を考えると、NHKホールで、歌唱を軸にしたバラード系楽曲を披露するのは、ぶっちゃけ、止めた方が良いと思います。

かりに機械的なサポートによって、無難にまとめても、その後、Superflyだ、西野カナだと、本当に歌が上手い人たちが、続々と登場して、NHKホールに歌声を響き渡らせていく。

こういった本物の素晴らしさには、とても敵わないので、乃木坂は、むしろダンスで勝負してはどうでしょう。


もちろん、E-girlsやPerfumeなど、ハイレベルなダンスをパフォーマンスの中心に据えるアーティストが何組も登場するので、「命は美しい」といった正面突破のダンスでは、ダイレクトに比べられて、完成度をかなり上げないと、アイドルの中途半端なステージと見なされてしまうかもしれません。

そこでお薦めなのが(笑)、「制服のマネキン」です。

この曲の振り付けは、非常にユニークで、「何だこれは?」と、ちょっと違った意味合いで(笑)、多くの人にインパクトを与えると思います。

また、メロディと歌詞もパンチが効いていて、アップテンポな音楽は、聴いてて心を沸き立たせるものがある。

例えば、PUFFY「アジアの純真」のステージは、「ダンスが下手」や「歌詞が意味不明」という印象を越えて、何だか分からないけど、妙に心に残るインパクトを持っている。

今まで観たことも聴いたこともないパフォーマンスで、ナンバー1ではないけど、オンリー1であるのは間違いない。

当時、そんな衝撃を受けました。

乃木坂も、本質的には、そんな戦法でいいんじゃないかと。


YouTubeにアップされた表題曲MVで、唯一、再生回数が1千万回を越えたのは、「制服のマネキン」だけで、この曲が強烈な魅力を持っていることを証明しています。

実際、私が、『乃木坂って、どこ?』をときどき観るだけの状態から、本格的な乃木坂ファンに変わったのは、このMVに夢中になったことが大きい。

MVの再生回数が断然トップという事実は、「制服のマネキン」のパフォーマンスが強い一般アピール力を備えていることを、数字で示しており、客観的な指標から、乃木坂でもっとも評価された歌だと言えるんじゃないでしょうか。

正直、メンバーの年齢が上がった今、ステージ衣装には若干の工夫が必要だと思いますが(笑)、ダンスのレベルは以前よりずっと向上している筈で、今の乃木坂なら、より魅力的なパフォーマンスが可能じゃないでしょうか。

しかも、「制服のマネキン」のダンスは、もともとアンダーも全員参加する形になっていて、CD発売当時、音楽番組のステージは、乃木坂メンバー総出演でした。

そのため、選抜に入っていない伊藤寧々が、バク転を披露して注目を集めたりと、今では考えられないほどの全員パフォーマンスだった。

乃木坂の将来を見据えて、紅白のステージは、37人全員を出演させるべきで、そういう観点からも、「制服のマネキン」は、ぴったりの曲だと思います。


しかし、運営は、単独ライブはともかく、大きな音楽祭のステージで、「制服のマネキン」をチョイスしたことがほとんどなく、あまり、評価していないように思えます。

そのため、予想としては、可能性が低い大穴になってしまうけど、個人的な願望としては、一番、やって欲しい曲で、微かな期待を抱きながら、曲順曲目の公式発表を待ちたいと思います。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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祝!紅白初出場!!熾烈な選考レースを勝ち抜いた乃木坂の戦略、変わり続ける過去と未来の物語 [27Nov15]

2015-11-27 01:00:00 | 芸能
おめでとうございます!

ついに、悲願だったNHK紅白歌合戦への出場が、実現しました!

いや~、本当に良かった(笑)。

NHK紅白歌合戦公式サイトの出場歌手一覧のページ


今日は早朝から、複数のスポーツ紙が、「乃木坂初出場」と報じていましたが、小見出しや写真はなく、本文で簡単に触れているだけ。

しかも、「内定」報道に強い印象のある日刊スポーツが、乃木坂のことを一切取り上げないので、NHKの公式発表までは、まだ分からないと思っていました。

何と言っても、昨年、直前まで「内定」記事が出ていたのに、蓋を開けてみると、リストに名前がなく、頭の中が真っ白になったわけで、そりゃ、慎重にもなりますよね(笑)。

一日ずっと、そんな落ち着かない心境だったので、さきほど、紅白公式サイトの出場歌手リストに「乃木坂46」の文字を見つけたときは、嬉しいし、脱力するし、泣けて来るし、変な笑いがこみ上げてくるし、言葉に出来ないくらい複雑な心情変化を味わいました。

考えてみると、こんな気持ちになったのは、大学受験の合格発表以来で、取り返しのつかない乃木坂ファンっぷりに、我ながら驚きました(笑)。


昨年、紅白「落選」が発表された直後、生田絵梨花は公式ブログに、「涙雨 ~don♪312」というタイトルで、こう記しています。

これはきっと人生に残る悔しさ。
でも!進むしかないです!
また頑張る!!

内定というニュースが出ていた分も
ファンのみなさんにはガッカリさせてしまったと思います。
それにみなさんの前で紅白初出場目指すと宣言までしたのに...
叶えられずにすみません。

おめでとうって言ってもらえる日が来るように
来年1から頑張らせてくださいm(_ _)m

生田絵梨花の2014/11/26_14:45ブログ


メンバーが心の底から悔しさを感じている。

しかも、自分自身が一番つらい筈なのに、ファンに向かって、「ガッカリさせてしまって、すみません」と謝っている。

文章から、いくちゃんのやるせない気持ちがまざまざと伝わってきて、胸が詰まってしまいました。

このとき以来、2015年こそは、大晦日にNHKホールのステージに立って欲しいと、1年間、祈るような思いで応援してきました。

そして、メンバーとファンの願いが成就した今日、2015年11月26日(木)は、乃木坂の歴史に残る、大きな一日になったと思います。

早く、いくちゃんを始め、メンバーの声を聞きたいですね。


喜びに沸く乃木坂ですが、一方で、出場歌手リストからは、シビアな現実も見えてきます。

AKB48Gで出場するのは、AKB48とNMB48の二つだけで、SKE48とHKT48は選ばれなかったようです。

AKB48Gが何枠を確保するかは、乃木坂の紅白出場を左右しかねない、重要なポイントだったのですが、この表を見る限り、最高で2枠、場合によってはメドレー形式の1枠になる可能性すらあって、昨年までの3枠維持は難しい状況です。

2015年も、AKB48は人気低落傾向に歯止めが掛からず、とくに「支店」がその影響をダイレクトに受け、CDセールスの数字が伸び悩むケースが多くなっていました。

こういった流れが、そのまま紅白の選考に影響した可能性があり、2012年、「パレオはエメラルド」でSKE48が単独出場を果たして以来、初めて、AKB48Gの枠数が減少することになりました。


さらに、昨年、3年連続3回目の紅白出場を果たしたももいろクローバーZが、今年は選ばれず、日本の女性アイドルシーンが大きく動きつつある、そんな雰囲気すら漂っています。

アイドル戦国時代と言われるほど、数多くの新人グループが誕生している一方、あまりに戦国状態過ぎて(笑)、突出した存在のない、グループ乱立の感がある。

今年の紅白は、昨年より多くのアイドルが出場するとの観測があったけど、実際には、AKB48Gが枠を減らされ、ももクロは選ばれず、モーニング娘。や「でんぱ組.inc」も名前がなかった。

また、「アイドル」とは違うジャンルですが、きゃりーぱみゅぱみゅが出場せず、西内まりや、家入レオも入らなかった。

今年の紅白、相当に、熾烈な選考だったんじゃないでしょうか。


そんな中、「μ's」が初出場を決めていますが、これは「ラブライブ」のヒットによる、「アニメ」枠での抜擢と捉えた方が適切な気がします。

従って、「アイドル」というジャンルは、むしろ縮小されている印象がある。

乃木坂46は、秋元康氏が楽曲と企画を一手に担当する、AKB48の同系アイドルグループなので、「アイドル」界を凌駕するほど、「アニメ」界が勢いを増し、48Gの人気失速が顕著になってきた今、来年以降の道のりは、決して平坦ではないと思います。


乃木坂46は、紅白選考の最終レースを、何とか勝ち抜いて、2015年の第66回紅白歌合戦への出場を決めました。

これからの道のりを、どう歩いていくべきなのか、そのヒントを知るために、ここに至る道のりを少し振り返ってみましょう。

(表1) 乃木坂46歴代シングルに関する、発売第1週のオリコン調べ売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移とその内訳

凡例
シングル番号 : オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ[特典イベント]+特定販売第1週売り上げ[特典イベント]) {現在の累計} 発売日「タイトル」

# 売り上げ枚数は全て「万枚」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「店頭販売第1週売り上げ」は、サウンドスキャンTOP20を使って、全タイプの店頭販売CDについて合計したもの。TOP20に初回限定盤しかランクインしていないときは、それらの合計枚数の4%を通常盤売り上げ、4.5%をアニメ盤売り上げと推測して、全タイプの合計を求めている
#「特定販売第1週売り上げ」は、オリコン初動から店頭販売第1週売り上げを引いたもの。forTUNE music を通した売り上げ枚数に等しく、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る。
#「特典イベント」の見方

全3d : 全国握手会を3日開催
全1d地ラ2d : 全国握手会を1日、それ以外に地方ライブを2日開催 (10枚目)
特ラ3d : 特別ライブを3日開催 (12枚目)
個2d300 : 個別握手会を2日開催、総部数は300部

#「現在の累計」は、2015年11月30日付[11/16(月)~11/22(日)]までの、オリコン週間ランキングによる売り上げ枚数の単純累計。200位以内に入った週の数字を足し合わせている。

2012年
01枚目 : 13.6 (08.3[全2d]+05.3[個3d300]) {21.4} 2012/02/22「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 15.6 (07.3[全2d]+08.2[個3d300]) {22.5} 2012/05/02「おいでシャンプー」
03枚目 : 18.7 (06.1[全2d]+12.6[個4d330]) {24.5} 2012/08/22「走れ!Bicycle」
04枚目 : 23.3 (06.6[全2d]+16.7[個5d430]) {31.3} 2012/12/19「制服のマネキン」

2013年
05枚目 : 24.2 (07.2[全3d]+17.0[個5d437]) {31.8} 2013/03/13「君の名は希望」
06枚目 : 33.7 (09.7[全3d]+24.0[個6d630]) {45.9} 2013/07/03「ガールズルール」
07枚目 : 39.5 (09.0[全3d]+30.5[個6d664]) {51.6} 2013/11/27「バレッタ」

2014年
08枚目 : 45.8 (11.8[全3d]+34.0[個6d759]) {54.7} 2014/04/02「気づいたら片想い」
09枚目 : 42.2 (11.0[全3d]+31.1[個6d788]) {52.7} 2014/07/09「夏のFree&Easy」
10枚目 : 47.9 (11.7[全1d地ラ2d]+36.2[個7d893]) {61.9} 2014/10/08「何度目の青空か?」

2015年
11枚目 : 50.0 (15.0[全3d]+35.0[個6d713]) {62.1} 2015/03/18「命は美しい」
12枚目 : 60.9 (15.5[全3d]+SE盤04.0[特ラ3d]+41.4[個6d733]) {67.8} 2015/07/22「太陽ノック」
13枚目 : 62.7 (15.9[全3d]+ここさけ盤01.1+45.6[個6d735]) {67.1} 2015/10/28「今、話したい誰かがいる」


乃木坂がリリースしたシングルの個別握手会は、4枚目「制服のマネキン」から、総部数の本格的増加が始まります。

5枚目「君の名は希望」は、前作とほとんど変わらない437部で、短いキャンペーン期間と併せて考えると、握手会によるCD売り上げが不調だったわけではないのですが、どういうわけか、セールス的には失敗という烙印を押されてしまった感がある。

そして、6枚目「ガールズルール」では、前作の「反省」を踏まえて、個別握手会が6日に増やされ、総部数も一気に630部にアップします。

この規模拡大で、6枚目は大幅にCDセールスを伸ばし、さらに、選抜メンバーを握手会人気で決める握手会主義が始まります。

さらに、7枚目「バレッタ」では、握手会主義が明確となり、自分の「推し」を選抜や福神にするために、「総選挙」的なCD購入に走るコアファンが続出。

その流れに呼応するかのように、個別握手会の総部数は、2014年に入って、ぐいぐい引き上げられ、8枚目「気づいたら片想い」759部、9枚目「夏のFree&Easy」788部、そして、10枚目「何度目の青空か?」7日間893部と、怒濤の拡大路線を突っ走っていくことになる。


とくに2014年は、乃木坂が初めて紅白を目指した年で、CDセールスの実績をアピールするため、とにかく数字を上げることを追求した節があります。

ところが、2014年の第65回紅白に、乃木坂は選ばれなかった。

CDの売り上げを見ると、8枚目、9枚目、10枚目、ともにオリコン初動は40万枚を突破、累計はすべて50万枚を越えています。

すでに、年間の総売り上げ枚数では、国内トップ3に入っていて、紅白選考において、CDセールスが重視されるのならば、文句なしで初出場となったでしょう。


つまり、特典商法によるCDの売り上げが、楽曲やグループの人気を必ずしも反映しなくなった今、オリコンの数字だけ上げても、紅白には出られないことを、身を以て知ったわけです。

ただ、「オリコンの数字 = 人気の指標」であると捉える発想は根強く、そういう考え方に「発奮」したファンに支えられてCDセールスが伸びた面もある。

そのため、国内トップクラスのCD売り上げを誇る乃木坂が、紅白を逃した原因を、時代の流れによる選考基準の変化ではなく、たまたま出場歌手発表と近い時期に記事化された、メンバーのスキャンダルに求める声が広く流布することになった。

その結果、週刊誌に名前が載ったメンバーが激しく非難され、二人のメンバーが乃木坂を卒業する事態にまで至ります。


しかし、2015年に入って、状況が変わります。

11枚目「命は美しい」では、個別握手会の総部数が、前作から一気に200部近く減らされ、日数も6日に戻されます。

713部に抑えられた総部数の影響で、さすがに、個別握手会による売り上げは、前作を下回りますが、驚いたことに、その下げ幅はたったの1.2万枚だった。

一方、店頭販売は、全国握手会が3日に据え置きながら、3.3万枚アップして、結局、初動が前作を上回ることになり、さらに、累計は初めて60万枚を突破する勢いで伸びていきます。


12枚目「太陽ノック」でも、個別握手会の総部数増加はプラス20部と小幅だったにも関わらず、何と、握手会分セールスは6.4万枚もアップ、セブンイレブンとのタイアップでテコ入れした店頭販売分の増加と併せて、遂に、初動が60万枚を越えることになる。

さらに、13枚目「今、話したい誰かがいる」では、前作からの総部数増加はたったの2部ですが、握手会分セールスは4.2万枚も伸びて、2作連続で初動が60万枚を突破します。

総部数を抑えているのに、どんどんセールスが伸びていくのは、まさに、乃木坂個別握手会の人気が本当に上がっていることを示すもので、単純な総売り上げ枚数の増加より、大きな意味を持っています。


より小さい規模の握手会で、より大きなCDセールスを実現する。

2015年の乃木坂は、2014年に出来なかった、握手会セールスの効率化に成功し、分厚い人気を持つグループであることを強烈にアピールしたと思います。

乃木坂が、「効率化」路線に舵を切ったのは、リストラを迫られたソニー本社が、各部門の分社化を視野に入れ、総売り上げではなく、収支を重視する姿勢を打ち出したことと、関係しているかもしれません。

2015年に乃木坂が行なった総部数の抑制は、握手会経費の圧縮に効果を上げた筈で、ソニー本社の方針に沿った流れになっています。


しかし、収支の改善という以上に、2014年の紅白「落選」を経験した乃木坂運営が、握手会人気だけでは大晦日のステージに立てないと判断して、それ以外の「人気」に目を向けた面はあるかもしれません。

2014年のように、「総選挙」的な競争によって、ひたすら売り上げ枚数を伸ばすのではなく、出来るだけ多くの人を呼び込んで、「ファン数」そのものをアップしていく考え方です。

実際、2015年は、店頭販売CDの特典でも、ライブ券を付けたり、タイアップした映画の特別盤を発行したり、以前とは異なるアプローチが目につきます。


そして、運営の「ファン数」重視をとくに感じさせるのが、ライブの充実です。

2015年は、アンダーライブが軌道に乗り、ついには、ファイナルとして、年末に武道館2DAYSを行なえるほどのイベントに発展します。

メディア露出の少ないアンダーメンバーによる定期ライブが、ファン数を増やしたことは間違いなく、握手会セールスの上昇を支える原動力になった可能性がある。

さらに注目すべきは、昨年より公演数を大幅に増やした夏の全国ツアーで、とくに、小雨が降る中、神宮を2日連続で満杯にしたことは、乃木坂ライブの人気を示しています。

今年のクリスマスライブは、武道館2DAYSが行なわれますが、アンダーのファイナルと併せると、4DAYSとなり、しかも、そのチケットがなかなか取れないわけで(笑)、乃木坂の観客動員力が相当なレベルに達していることの、証明になっています。


こういったライブ重視の姿勢は、グッズ販売を充実させる姿勢に、運営を変化させた感がある。

ライブそのものは、チケットの価格をあまり高くは出来ないし、ステージを彩る仕掛けは、神宮ライブの打ち上げ花火やオーケストラのように、豪華な方が観客の満足度が高いので、なかなか大きな利益が上がるものではないと思います。

しかし、公演限定のグッズなどを販売すれば、かなりの収益を見込める筈です。

最近、乃木坂公式グッズのwebサイトがリニューアルされましたが、物販収入を重視する流れの一環じゃないでしょうか。

また、公式サイトのトップページに「本日のスケジュール」という項目が追加され、各メンバーのメディア出演情報が、より見やすい形にまとめられています。

これも、テレビ、ラジオ、雑誌、ネットを駆使して、「ファン数」を増やそうとする意図からだと思います。


握手会は、運営からすれば、警備費、人件費、運搬費、レーン設営費、メンバーとスタッフの宿泊交通費など、その時点に限って言えば、一方的にお金の出て行くイベントだと思いますが、唯一、グッズ販売だけは収入源になる。

そして、来場者が多いほど、グッズが多く売れて、それだけ収入が大きくなっていきます。

握手会開催費は、設置する総部数に左右される部分が大きい筈で、ある部のあるレーンに、ファンが1人だけ来ても、千人来ても、配置するべき警備やスタッフの数は同じで、それゆえ、掛かる人件費も同じなのだから、グッズの売れ行きのためにも、人がどんどん来て欲しいのは当然です。

ただ、来場者が増えると、整理スタッフを充実するべきで、そこは参加人数に比例する出費になります。

逆に、ここを上手く抑えれば、利益はより大きくなるわけで、だから、剥がしは強烈なのに、物販の「レギュレーション」が混乱なんてことが、時々起きるのだと思います(笑)。


効率的な握手会、ライブの充実、グッズ販売の拡大、メディアを介したアピールの重視。

2015年に乃木坂が目指した、これらの方針が、ファン数を増加させ、握手会人気だけではない、より広範で多様な「人気」を持つグループに、一歩近づけたのだと思います。

その結果が、今日の紅白初出場につながっている。

もちろん、紅白出場こそ、一般層に対する最大級のアピールで、すでに発表会見で感涙した生駒里奈を各メディアに取り上げ始めているように(笑)、これから大晦日までの1ヶ月、乃木坂は過去最高のメディア露出を期待出来るんじゃないでしょうか。

乃木坂の紅白初出場会見に関する記事

乃木坂を宣伝する絶好のチャンスを存分に生かして、次のステップへ進んで行って欲しいです。


もちろん、グループを一番アピール出来る場面は、大晦日、紅白のステージです。

しかし、魅力的な音楽パフォーマンスを行なって、観客や視聴者を虜にし、ファンを増やすという点に、実は、乃木坂の解決すべき課題が横たわっている。

次の表は、先日行なわれた『ベストヒット歌謡祭2015』と『ベストアーティスト2015』における、各アーティストの演奏時間です。

(表2) 「今、話したい誰かがいる」が披露された番組とその演奏時間

[凡例]
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = 歌手名「曲名」
放送された日付とメディア名

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「3 : 10」は3分10秒を表す
#「*」は第66回紅白で初出場を果たしたアーティストを示す

[CD]
4 : 17 =「今、話したい誰かがいる」

[テレビで放映された最近の音楽番組]

11月19日(木) 読売テレビ
『ベストヒット歌謡祭2015』
2 : 41 = *乃木坂46「今、話したい誰かがいる」

(AKB48G)
1 : 59 = NMB48「ドリアン少年」
2 : 54 = AKB48「365日の紙飛行機」
2 : 27 = AKB48「ヘビーローテーション」(2010)

11月24日(火) 日テレ
『ベストアーティスト2015』
1: 55 = *乃木坂46「今、話したい誰かがいる」

(AKB48G)
1 : 49 = HKT48 feat. 氣志團「しぇからしか」
1 : 41 = NMB48「ドリアン少年」
2 : 03 = SKE48 + クリス松村 + KABA.ちゃん「前のめり」
1 : 38 = AKB48「ヘビーローテーション」(2010)
1 : 26 = AKB48「365日の紙飛行機」(NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主題歌)
2 : 14 = AKB48「唇にBe My Baby」

(それ以外のアーティスト)
3 : 13 = aiko「プラマイ」
2 : 14 = 西内まりや「Save me」
2 : 27 = *ゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」
2 : 48 = 西野カナ「No. 1」(新垣結衣主演『掟上今日子の忘備録』主題歌)
2 : 49 = Perfume「STAR TRAIN」
2 : 57 = SEKAI NO OWARI「SOS」
3 : 33 = いきものがかり「あなた」
2 : 37 = *星野源「SUN」
3 : 26 = *Superfly「黒い雫」


読売テレビ『ベストヒット歌謡祭2015』は、AKB48Gからの出演がAKB48とNMB48の二組だけで、SKE48とHKT48は参加しませんでした。

不参加の理由は分かりませんが、AKB48、NMB48、乃木坂46という集まりは、今年の紅白と同じになっています。

一方、3グループの曲に割り振られた演奏時間は、AKB48の「365日の紙飛行機」が2分54秒と最も長く、次いで、「今、話したい誰かがいる」の2分41秒、もっとも短いのがNMB48「ドリアン少年」の1分59秒でした。

まあ、大阪で行なわれた音楽祭なので、NMB48山本彩がセンターの「365日の紙飛行機」が優先された可能性はあるけど、乃木坂のステージは、それと変わらないほど長く、少なくともAKB48Gとの比較では、存在感が上がってきた印象を受けます。


日テレ『ベストアーティスト』は、昨年、「何度目の青空か?」を大胆に短縮されましたが(笑)、今年も、「今、話したい誰かがいる」が1分55秒で、これまでの出演音楽番組の中では、一番短いバージョンになっています。

おかげで、毎回楽しみにしている「シーソー」が省略されてしまいましたが(笑)、AKB48Gと比べると、実は、とくに短いというわけではない。

卒業する高橋みなみがセンターを務める「唇にBe My Baby」は2分14秒ともっとも長いけど、他は、1分30秒から2分といった感じで、1分55秒というのは、まだ時間を貰っている方だとも言えます。


しかし、他のアーティストと比べると、明らかに短いことが分かります。

例えば、aiko「プラマイ」、いきものがかり「あなた」、Superfly「黒い雫」は3分を越え、西野カナ「No. 1」、Perfume「STAR TRAIN」、SEKAI NO OWARI「SOS」、星野源「SUN」は2分半以上のステージになっています。

さらに、ゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」と西内まりや「Save me」も2分を越えている。

乃木坂46とAKB48Gは、各楽曲に割り振られた演奏時間が、他のアーティストに比べて、短く設定されていることが分かります。


AKB48Gは、一つのグループとしてメドレー的に参加することが多いので、曲ごとの時間が短くても、賑やかさを演出できるけど、乃木坂は、基本的に単独でのステージなので、ある程度の演奏時間はぜひ欲しいところです。

CDデビューしてほぼ4年、さまざまな大型音楽祭に相当回数出演してきた乃木坂が、今なお、なぜステージ時間を十分に確保出来ないのか、理由ははっきりしています。

しっかり生で歌わないからです。

もし、歌をうたわないのなら、ダンスをしっかり披露するべきなんですが、「命は美しい」といったダンス系楽曲でも、踊りのキレや揃いが甘く、Perfumeのようなステージを作ることが出来ていない。


歌唱でもダンスでも良いのだけど、観客と視聴者を魅了する何か「ご馳走」を用意しないと、大型音楽祭のプロデューサーが、他のアーティストの演奏時間を削って、乃木坂に長めの時間を割り振ろうという気にならないのは当然です。

歌える乃木坂、あるいは踊れる乃木坂。

そういったパフォーマーとして見せ場の作れるグループになれば、「人気」はさらに上がって、乃木坂は本格的な人気アーティストに成長すると思います。

そして、前回記事に書いたように、乃木坂37人の顔ぶれを見ると、チーム構成と歌ダンスの割り振りさえ工夫すれば、十分に、可能な目標だと思います。


握手会に大きく依存していた2014年から、ライブ、グッズ、メディア露出をより重視して、ファン層の拡大を狙った2015年へ。

事実上、「360度ビジネス」へ進み始めている乃木坂が、紅白初出場をバネに目指して欲しいのは、魅力的なパフォーマーへの成長です。

これが出来なければ、グループ乱立で弱体化の気配が見え始めた「アイドル」界の中で、乃木坂も一緒に流れに飲み込まれ、清楚で美しいけど、印象の薄い、よくあるビジュアル系アイドルで終わってしまう危険がある。


変わりつつある時代を乗り越え、次の時代へ進むためには、自分自身を絶えず、変化させていくことが不可欠です。

2015年、乃木坂は、確かにそれに一部成功して、熾烈な選考レースを勝ち抜き、紅白初出場を果たしました。

2016年、2017年と、乃木坂がトップアイドルであり続けていくためには、パフォーマーとして、さらに進化することが必要だと思います。


1998年に「抱いてHOLD ON ME!」で紅白初出場を果たしたモーニング娘。は、その当時、比較的ゆったりした歌唱とダンスの、どちらかと言うと、大人しい感じのアイドルグループでした。

ところが、翌年9月にリリースした「LOVEマシーン」を境に、シャープでパンチのある歌と、演劇性を感じさせる全体ダンスを身上とする、魅力的なパフォーマーに変貌を遂げ、国民的アイドルとなっていきました。

乃木坂も、2015年の紅白初出場を一つの切っ掛けにして、パフォーマーとして飛躍を遂げて欲しい。

大晦日のステージが、新しい乃木坂への第1歩として、後に語られるような、そんなパフォーマンスを期待しています。


とにもかくにも、紅白初出場、本当に、おめでとうございます。

今は、ゆっくり、喜びを噛み締めましょう。

こんなに嬉しいことって、そうはないでしょうから(笑)。



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// 乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

11月26日(木) NHK『第66回紅白歌合戦』の出場歌手と司会者の発表会見。Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ記事

11月28日(土) 22 : 00 ~ 24 : 30 [CS] 日テレプラス『HALLOWEEN LIVE 2015「ワンナイト“ハロウィン”カーニバル!」』。10月31日(土)に武道館で行なわれ、乃木坂が出演したハロウィンライブの模様を放送。後日の再放送あり。星野みなみの2015/10/31_21:42ブログ

11月28日(土) スーパーオートバックス横浜みなとみらい店で、新内眞衣と中田花奈による乃木坂46naviのサイン入り限定販売会。ショップ公式サイトのイベント情報ページ

11月29日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』。中元日芽香がMCに参加する乃木坂回で、ゲストメンバーは、ひめたんと併せた5人組ユニット「サンクエトワール」の北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、堀未央奈。『らじらー!』の番組公式サイト

11月29日(日) 20 : 30 ~ 21 : 00 [AM] 文化放送『乃木坂の「の」』。北野日奈子MCの最終回。出演メンバーは、「塩アイス」の伊藤純奈と堀未央奈(笑)。『乃木坂の「の」』番組公式サイト

11月29日(日) 24 : 00 ~ 24 : 30 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』。「企画プレゼン大会第2弾」も、次回、14枚目への動きがあるのかどうか、予告が気になるところ。テレビ愛知の『乃木坂工事中』番組公式サイト

11月29日(日) 24 : 35 ~ 25 : 05 [地デ] テレビ東京『欅って、書けない?』。「衝撃発表」の内容次第では、乃木坂のスケジュールにも関係してくる可能性あり。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール


// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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欅坂46の1st選抜発表が11月29日である可能性浮上、乃木坂の紅白出場はまだ楽観出来ないのか? [24Nov15]

2015-11-24 17:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

今日、夜7時から!
11月24日(火) 19 : 00~ [地デ_生放送] 日本テレビ『ベストアーティスト2015』。日テレ系大型音楽祭に乃木坂46が今年も出演。昨年は、紅白落選をイベント直前に知らされ、厳しいステージとなった。

11月25日(水) 『日経星新一×ダ・ヴィンチ』in 千代田区「KADOKAWA 富士見ビル」(15:00~19:00)。大学生向けの特別ワークショップに高山一実が参加。雑誌『ダ・ヴィンチ』に彼女が連載中である「乃木坂活字部!」の企画として。日経『星新一賞』公式サイトの関連ページ

11月26日(木) NHK『第66回紅白歌合戦』の出場歌手と司会者の発表会見。Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ記事

11月28日(土) 22 : 00 ~ 24 : 30 [CS] 日テレプラス『HALLOWEEN LIVE 2015「ワンナイト“ハロウィン”カーニバル!」』。10月31日(土)に武道館で行なわれ、乃木坂が出演したハロウィンライブの模様を放送。後日の再放送あり。星野みなみの2015/10/31_21:42ブログ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



日曜深夜に放送された『乃木坂工事中』の予告編によると、次回、11月29日(日)は、「企画プレゼン大会第2弾」のようで、14th選抜の発表はないようですね。

テレビ愛知公式サイトの番組紹介ページ

土曜夜に投稿した前回記事のタイトルが、『従来通りなら14th選抜発表11月29日、CD発売2月10日、発表年内回避なら発売は3月以降が有力 [21Nov15]』で、その翌日、あっさり11月29日ではないと分かったわけで、ちょっとズッコケました(笑)。


ところが、『乃木坂工事中』の直後に放送された『欅って、書けない?』で、次週「衝撃発表」があると告知されたようです。

グループを揺るがす重大発表との触れ込みですが、内容に関しては何も情報がない。

ただ、予告編には、欅坂のメンバーが、カメラ側に置かれたモニターか何かを観て、びっくりしている様子が映されていました。


メンバーによって、喜んでいるように見える人、無表情な人、がっかりしているように見える人など、さまざまな反応がある。

その中でとくに目立つのが、最前列、左から3番目の人で、両隣のメンバーから、手を握られていて、何か、この方に特別なことが起こった風に見える。

私は、欅坂に関して、あまり詳しくないので、このメンバーが誰か分からず、公式サイトで確認したところ、今泉佑唯さんとのこと。

しかも、ニュース欄のトップに、『「blt graph.vol.4」(11月25日(水)発売)に今泉佑唯がソログラビアで登場!』との文字が踊っている。

ん~、センターに選ばれたんでしょうか?(笑)


予告編に映されたような、悲喜こもごもの表情というのは、乃木坂の選抜発表でよく見る光景で、雰囲気が似ています。

しかし、全員が一斉に驚くとなると、選抜メンバーとその配置の全部を、いきなり見せられたのかもしれません。

もちろん、それ以外の可能性もあるので、次回を観て、確認するしかないんですが、もし、1stシングルの選抜メンバーが知らされたのであれば、一人一人の表情から考えて、10人くらいの選抜ではないかと思います。

前回記事では、乃木坂のスケジュールを考えたつもりだったんですが、図らずも、欅坂の日程を予想していたのかもしれないと、予告編を観ながら、考え込んでしまいました(笑)。


確かに、乃木坂の13枚目個別握手会の完売率が90%に迫り、ほとんど買える部が残っていない今、欅坂の握手会を売り出すには、適したタイミングかもしれません。

ちなみに、11月29日(日)深夜に選抜発表であれば、CD発売日を大体推測することが出来ます。

(表1) 選抜発表日から推測したCD発売日

選抜発表[11月29日(日)] ==6週+3日==> 発売[01月13日(水)]
選抜発表[11月29日(日)] ==7週+3日==> 発売[01月20日(水)]
選抜発表[11月29日(日)] ==8週+3日==> 発売[01月27日(水)]


乃木坂の場合、最近のシングルでは、選抜発表からCD発売の期間が8週~10週プラス3日ですが、1枚目「ぐるぐるカーテン」と2枚目「おいでシャンプー」は、6週プラス3日と少し短くなっています。

これら初期シングルを参考にすると、欅坂46の1枚目発売は、1月13日(水)となります。

しかし、正月休みを挟むことになるので、やや長めに取って、1月20日(水)、あるいは1月27日(水)あたりが、より妥当な予測かなと思います。


もちろん、欅坂46が、初期の乃木坂と全く異なる考え方で、1stシングルの制作とキャンペーンを行なう可能性があって、その場合は、予測も何も、ただ見守るしかありません(笑)。

ただ、欅坂46は、1月30日(土)、代々木第一体育館で開催されるライブ「LIVE EXPO TOKYO 2016 ALL LIVE NIPPON Vol.4」に参加するそうです。

音楽番組への出演を、今の乃木坂ほど多くは期待出来ず、可能な新曲キャンペーンが限られる中、こういった大型フェスはグループと楽曲を宣伝する格好の場で、デビューシングルのCDリリースをこの近辺に持ってくるとすれば、納得のいくスケジュールではあります。


もし、12月から1月に掛けて、欅坂が初めてのシングルに挑むとなると、乃木坂は、この間、武道館ライブやテレビ系大型音楽祭に専念して、14枚目は年が明けてからというのが、まあ、常識的な展開ではあります。

しかし、欅坂の握手会応募に、敢えて、乃木坂のそれを重ねるという発想も否定できません。

11月29日(日)に欅坂46の1st選抜、さらに12月6日(日)に乃木坂46の14th選抜を2週連続で発表し、雰囲気を盛り上げ(笑)、欅坂は1月、乃木坂は2月にCDリリースという流れにする。

まだ知名度の低い欅坂単独で話を進めるより、乃木坂と絡めた方が、AKB48Gファンや乃木坂ファンの注目度が、むしろ高まるかもしれません。


11月29日(日)の『欅って、書けない?』で何が発表され、12月6日(日)の『乃木坂工事中』で選抜発表があるのかどうか。

この辺が明らかになれば、両グループの運営が、12月以降にどのような日程を考えているのか、少し見えてくると思います。

12月6日(日)は、生田絵梨花と桜井玲香が主演する舞台『リボンの騎士』大阪公演の千秋楽です。

さらに、今日11月24日(火)の日本テレビ『ベストアーティスト2015』と12月2日(水)のフジテレビ『2015 FNS歌謡祭』が終わり、12月16日(水) の『2015 FNS歌謡祭 THE LIVE』までは2週間あって、大型音楽祭にもひと区切り付く。

新しいシングルを始めるには、悪くないタイミングで、そういったことからも、14th選抜の年内発表があるのかないのか、判断するには、もう少し状況を見る必要があると思います。



さて、話をNHK紅白歌合戦に移しましょう。

11月21日(土)朝のスポニチアネックスの記事に、「初出場が濃厚」なJ-popの歌手として、レベッカ、ゲスの極み乙女。、乃木坂46、星野源、大原櫻子、 μ’s の6組の名前が挙げられていました。

Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ関連記事

この記事を読んだときは、乃木坂46の悲願である紅白出場が、いよいよ実現すると喜んだのですが、その後、各種メディアの報道を見ていて、少し心配になってきました。

というのも、乃木坂の紅白出場に関して、続報がほとんど出てこないんですね。


例えば、ゲスの極み乙女。は、複数のメディアが、初出場が「内定」したと伝えており、紅白出演がまず確実であることが窺われます。

また、再結成されたレベッカと、星野源についても、「内定」を報じるメディアがあり、ほぼ決まりという印象を受けます。

さらに、今年の紅白では、アニメコーナーが設けられるという記事があり、そうなると、「ラブライブ」が取り上げられないわけがなく、μ’s の初出場も「内定」に近い雰囲気が漂ってる。


ところが、乃木坂は、「有力」とする記事はあるものの、「内定」、あるいはそれを示唆する報道は、今のところないようで、そもそも乃木坂の紅白出場を取り上げている記事が少ない。

一方、今朝になって、Superflyの初出場が「確実」という記事が日刊スポーツに載り、21日(土)朝のスポニチアネックスでは触れられていないアーティスト名が出てきています。

どうやら、紅白の選考は、大物から新人まで、まだ流動的なようで、続報が出て来ない乃木坂に関しては、発表を聞くまで分からないというのが、正しい捉え方かもしれません。


少なくとも、レベッカやゲスの極み乙女。に比べると、乃木坂が当落線により近い位置にいて、他のアーティストとサバイバルゲームになっている可能性がある。

実際、昨年の紅白でも、複数メディアが「内定」を報じていたにも関わらず、本当に直前になって、選考レースから脱落したと思われます。

今年は、「内定」という記事すらないのだから、去年と同様、いやそれ以上に、最後までシビアな選考を強いられても、不思議ではない。

例えば、喉頭がんを乗り越えて、創作活動を続けるつんく♂を紅白に招いて、同時にモーニング娘。を8年ぶりに出演させるという構想を、一部メディアが報じています。

もし、モーニング娘。'15が出場となると、紅組トップバッターになる可能性もあるわけで、乃木坂の出場枠が影響を受けるかもしれない。


また、現在、ほとんど名前が出ていないんですが、西内まりやが、個人的には気になっています。

ちょっと興味深いリストを載せておきます。

(表2) 今年度レコード大賞ノミネート曲と歌唱アーティストの紅白出場回数

第57回日本レコード大賞 (2015年12月30日放送)
優秀作品賞
「愛してるのに、愛せない」AAA [5]
「ありがとうForever...」西内まりや [0]
「Unfair World」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE [3]
「愛しのテキーロ」氷川きよし [15]
「お岩木山」三山ひろし [0]
「トリセツ」西野カナ [5]
「僕たちは戦わない」AKB48 [7]
「もんだいガール」きゃりーぱみゅぱみゅ [3]
「大和路の恋」水森かおり [12]
「私以外私じゃないの」ゲスの極み乙女。 [0]

# 優秀作品賞の中から、レコード大賞が選ばれる
# [括弧]内の数字は、その歌手のNHK紅白歌合戦への出場回数
レコード大賞公式サイト


今年のレコード大賞には、10曲がノミネートされていますが、その10組の歌手の中で、紅白への出場経験がないのは、西内まりや、三山ひろし、ゲスの極み乙女。の3組です。

ゲスの極み乙女。は、上に述べたように、紅白初出場が確実な情勢で、さらに、三山ひろしも、演歌枠で「初出場が濃厚」と報じられ、複数の記事が出ています。

そうなると、優秀作品賞を獲った歌手で、今のところ、紅白に無縁なのは、西内まりやだけです。


ところが、西内まりやは、2014年のレコード大賞最優秀新人賞を受賞している上に、今年も、ドラマやCMで大活躍している。

さらに、歌が上手く、抜群のスタイルとルックスで、モデルとしても活躍、若い女性層からカリスマ的人気を得ている。

まあ、レコード大賞の選考は、色んなしがらみで左右されるという噂がありますが(笑)、その真偽はともかく、西野カナやゲスの極み乙女。など、人気の高いアーティストは、ちゃんとノミネートされ、紅白でも有力候補になっています。

レコード大賞と紅白歌合戦の選考には重なる点があり、優秀作品賞歌手は、紅白にも近いというのは、ごく自然な話で、上表もそれを裏付けている。

となると、現在、メディアに、ほとんど名前が上がっていないけど、蓋を開けてみると、西内まりやが初出場という可能性は、否定出来ないと思います。

紅組のトップバッターに抜擢されるような、アイドル枠の選考が難航するのは、当然と言えば、当然のことで、乃木坂を含め、この枠に関して、なかなか「内定」記事が出て来ないのは、今まさに、熾烈な選考レースが繰り広げられていることを示しているんじゃないでしょうか。


昨年、乃木坂が紅白出場を逃したとき、最後の選考レースを勝ち抜くには、ステージにおけるパフォーマンス力の向上が必要と書きました。

乃木坂46紅白ならず、新人枠縮小で遠ざかった初出場、ステージ力の強化で来年へゴー! [26Nov14]

しかし、2015年を振り返ると、CDセールスは拡大したけど、乃木坂は、歌やダンスが上手くて魅力的と、評価されるには至っていません。

ミュージカル『リボンの騎士』で圧巻のステージを見せたように、乃木坂には、生田絵梨花と桜井玲香という、非常に歌の上手いメンバーがいます。

さらに、『Mr. カミナリ』で桜井さんとWヒロインを務めた衛藤美彩がおり、さらには乃木團のボーカルで、西武ドーム全体に歌声を響かせた中元日芽香と能條愛未、そして、もちろん、川村真洋がいる。

乃木坂には歌唱力のあるメンバーが何人も揃っているのに、「今、話したい誰かがいる」のような、ゆったりしたダンスのバラード系楽曲ですら、口パクか「被せ」での歌唱になっています。


これは、メンバーの歌が下手だからではなく、生歌を想定したメンバーの抜擢と、適切な歌割りがなされておらず、無理なユニゾンを連発するような構成になっているからだと思います。

『リボンの騎士』では、多くがソロ歌唱で、デュエットやトリオは、ここぞという場面にしか導入されていません。

出演者はみんな歌が上手いのだけど、それでも、合唱となると、声量、音域、声質などを見極めて、慎重に歌割りを行なわないと、不協和音が発生して、ミュージカルのクオリティを下げてしまう危険があるからじゃないでしょうか。

さらに、バックコーラスを使った歌唱は、ほとんど魔女ヘルにしか任せていない。

多人数コーラスに乗せてのソロ歌唱なんて、度外れに豊かな声量に加え、極めて正確な音程とリズム感がなければ、なかなか成功するものではなく、はいだしょうこレベルでないと、こなせないのだと思います。


ところが、乃木坂は、中元日芽香、能條愛未、川村真洋といった歌えるメンバーを選抜に入れていないのみならず、表題曲を披露するステージの歌割りでも、声質や音域の合わない人を組み合わせたりして、もともと生歌が実現出来ない体制にしてしまっている。

これでは、どんなに練習しても、グループとしての歌唱力は向上しないでしょう。

実際、先日のフジテレビ『MUSIC FAIR』で披露された「今、話したい誰かがいる」は、生歌比率の高いステージでしたが、揃わないユニゾンが頻発して、歌唱面で、かなり厳しいパフォーマンスになっていました。

歌の上手いメンバーはたくさんいるのに、本当に勿体ない話です。

そして、2015年11月下旬の現在、CDの売り上げ枚数は昨年より増えたものの、ステージパフォーマンスという点では、2014年11月下旬と、ほとんど変わらない状況で、紅白出場歌手の発表を待っています。


3シングル連続でCDを60万枚以上売り上げ、2年連続で、年間国内ベスト3に入ってる、それほど「レコード」を売り上げたグループが、レコード大賞にノミネートすらされず、紅白選考レースで当落線上を彷徨うのは何故なのか、そろそろ真摯に理由を考えるべきじゃないでしょうか。

もし、いくちゃんやキャプテンが『リボンの騎士』で披露した歌唱力を、そのまま乃木坂の楽曲ステージで発揮出来る体制を作れば、ライブの聴衆は、ミュージカルの観客と同じくらいの感動を覚える筈です。

そして、そこまで乃木坂の歌唱力を向上させれば、かりにCDセールスが今の半分になっても、ドラマやCMとのタイアップはより分厚いオファーが来るようになり、レコード大賞や紅白を含め、音楽祭での扱いも飛躍的に良くなると思います。

とくに紅白歌合戦は、観客を入れたステージライブなので、一つの枠に対して、複数の出場候補者がいる場合、歌唱やダンスの上手いアーティストが有利になるのは、当たり前じゃないでしょうか。


CDを60万枚売っても、そこに60万人の音楽的な感動が伴っていなければ、乃木坂への評価は上がってきません。

結局、人の心を動かすのは、60万枚という数字ではなく、感動を呼ぶアートであって、それがなければ、ドラマやCMのタイアップでも、レコード大賞の選考でも、紅白の選考でも、担当者に、「ぜひ乃木坂を抜擢しよう」と力強く言わせることは出来ないんじゃないでしょうか。


握手会でCDを大量に売らないと、経済的にやっていけないという声をときどき見かけますが、乃木坂46ほどCDセールスに依存している歌手は、他にはAKB48Gくらいで、そうでないアーティストの方がむしろ圧倒的に多い。

日本におけるCDの売り上げ高は、年々減少しており、今や、ライブによる売り上げの方が大きいので、CDだけでなく、ライブ、グッズ、タイアップなど、収入源を多様化させる「360度ビジネス」が、徐々に主流になりつつあるのは、当たり前なんですね。

これほどCDを売っても、乃木坂が枚数に見合う評価を受けられない現実が、時代が変わりつつあることの、何よりの証拠じゃないでしょうか。

しかも、6日間730部に及ぶ大規模かつ長時間の握手会を、著作権の塊である1枚1千円のCDの「おまけ」で行なうのは、もともと収支の面で無理がある。


個別握手会の総部数は、6枚目「ガールズルール」以降、シングル毎に大きく増加し続け、10枚目「何度目の青空か?」で900部に達しました。

しかし、11枚目以降は、700部程度に引き下げられ、12枚目、13枚目と、それが維持されている。

実は、13枚目の総部数730というのは、8枚目「気づいたら片想い」の760部より少ないんですね(笑)。

乃木坂の運営も、握手会の開催費によって収支が悪化することを避けるため、総部数を無闇に増やさないよう、注意を払っているのだと思います。

握手だけでは限界があることに、運営自身、気づき始めているんじゃないでしょうか。


乃木坂には、何とか、最後の選考サバイバルを勝ち抜いて、紅白初出場を決めて欲しい。

各種メディアの記事を読む限り、現在のところは、楽観できる状況ではない気がしますが、この1年間、メンバーが頑張って、目指してきたことなので、実現するよう、心から願っています。

昨年と同じであれば、明後日の早朝に、最終的な結果が判明するでしょう。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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従来通りなら14th選抜発表11月29日、CD発売2月10日、発表年内回避なら発売は3月以降が有力 [21Nov15]

2015-11-21 19:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

# 11月22日(日) NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』はSKE48の回。

11月22日(日) 20 : 30 ~ 21 : 00 [AM] 文化放送『乃木坂の「の」』。北野日奈子MCで、秋元真夏と高山一実が参加。『乃木坂の「の」』番組公式サイト

11月22日(日) 24 : 00 ~ 24 : 30 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』。2期メンバーの「堀」さげ企画(笑)。テレビ愛知の『乃木坂工事中』番組公式サイト

11月23日(月祝) 12 : 00 ~ 13 : 00 [地デ] テレビ東京 『秋の東北を食べつくす ご当地食材探訪女子旅』。生駒里奈と鈴木絢音が出演。

11月24日(火) 19 : 00~ [地デ_生放送] 日本テレビ『ベストアーティスト2015』。日テレ系大型音楽祭に乃木坂46が今年も出演。昨年は、紅白落選をイベント直前に知らされ、厳しいステージとなった。

11月25日(水) 『日経星新一×ダ・ヴィンチ』in 千代田区「KADOKAWA 富士見ビル」(15:00~19:00)。大学生向けの特別ワークショップに高山一実が参加。雑誌『ダ・ヴィンチ』に彼女が連載中である「乃木坂活字部!」の企画として。日経『星新一賞』公式サイトの関連ページ

11月26日(木) NHK『第66回紅白歌合戦』の出場歌手と司会者の発表会見。Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ記事

11月28日(土) 22 : 00 ~ 24 : 30 [CS] 日テレプラス『HALLOWEEN LIVE 2015「ワンナイト“ハロウィン”カーニバル!」』。10月31日(土)に武道館で行なわれ、乃木坂が出演したハロウィンライブの模様を放送。後日の再放送あり。星野みなみの2015/10/31_21:42ブログ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール


今年大晦日に行なわれる第66回NHK紅白歌合戦の出場歌手が11月26日、来週の木曜日に発表されることが判明しました。

今回は、初出場歌手や目玉アーティストに関して、スポーツ新聞による、事前の「内定報道」がほとんどありませんでした。

出場歌手の選考は、所属事務所からの働きかけなど、利害関係者の声に大きく左右されないよう、内密に行なわれるのが建前で、公式発表まで、情報が表に出ないのは、むしろ正常なあり方だと思います。

とはいえ、乃木坂ファンとしては、初出場の行方がどうなっているのか、気になって仕方がないですよね(笑)。


スポニチアネックスは、今朝の記事に、「初出場が濃厚」な歌手として、レベッカ、ゲスの極み乙女。、乃木坂46、星野源、大原櫻子、「ラブライブ」の声優による μ’s を挙げています。

Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ関連記事

まあ、前回の例があるので、こういった話は信じられないという見方は当然なんですが、このスポーツ紙は、昨年の紅白に関して、かなり精度の高い内定情報を出しています。

どうやら、選考に関わっているNHK関係者と、何らかのパイプを持っていた節があって、担当者の大幅な人事異動がなければ、今年もそのラインが生きている可能性がある。

つまり、この時期、このメディアに、名前が載っているのは、乃木坂46の初出場が、本当に濃厚であることを示すと考えていいんじゃないでしょうか。

いずれにせよ、たった5日後に、公式発表があるわけで、万が一の悲報を心の片隅で想定しながらも(笑)、大いに期待して、吉報を待ちたいですね。



さて、今日は、14枚目シングルのスケジュールを考えてみます。

11月15日(日)深夜に放送された『乃木坂工事中』の予告によると、明日、22日(日)の番組内容は、2期メンバーの「堀」下げ企画で、14th選抜発表ではありませんでした。

一方、13枚目「今、話したい誰かがいる」個別握手会は、昨日、20日(金)に第15次応募受付が終了しています。

次の表に示したように、8枚目以降、個別握手会の第14次から第16次の応募は、必ず、次のステップへ進む出発点になっています。

(表1) 9枚目、10枚目、アルバム、11枚目、12枚目、13枚目の個別握手会応募を始めるタイミング

08枚目第14次応募 2014/05/08(木)~05/09(金)
09枚目第01次応募 2014/05/09(金)
09枚目選抜発表 2014/05/11(日)深夜『乃木坂って、どこ?』

09枚目第14次応募 2014/08/07(木)~08/08(金)
10枚目第01次応募 2014/08/08(金)
10枚目選抜発表 2014/08/03(日)深夜『乃木坂って、どこ?』

10枚目第14次応募 2014/11/06(木)~11/07(金)
アルバム第01次応募 2014/11/06(木)~11/07(金)

10枚目24次応募 2015/01/22(木)~01/23(金) [最終受付]
11枚目01次応募 2015/01/22(木)~01/23(金)
11枚目選抜発表 2015/01/18(日)深夜『乃木坂って、どこ?』

11枚目16次応募 2015/05/07(木)~05/08(金)
12枚目01次応募 2015/05/07(木)~05/08(金)
12枚目選抜発表 2015/05/10(日)深夜『乃木坂工事中』

12枚目15次応募 2015/08/13(木)~08/14(金)
13枚目01次応募 2015/08/13(木)~08/14(金)
13枚目選抜発表 2015/08/30(日)深夜『乃木坂工事中』


13枚目の個別握手会第16次応募は、来週、11月26(木)から27日(金)に行なわれるので、従来のパターンから考えると、ここで何かが起きる可能性は少なくないという見方が出来る。

一番考えやすいのは、12月23日(水)発売のMV集「ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~」に関する、何らかの特典イベントへの参加応募の受付開始です。

ところが、乃木坂公式サイトで告知された商品の詳細を読むと、封入特典は、表題曲MV画像の「生写真」だけのようで、イベント参加券という言葉が見当たらない。

乃木坂公式サイトの関連記事

参加券が入っていないとなると、どうやら、MV集の販売では、握手会、撮影会、あるいは、豪華クルージングなどの、特典イベントは一切行なわない可能性が高いわけです。

イベント系特典なしで、純粋に収録内容だけで勝負というのは、清々しい姿勢ですが(笑)、そうなると、12月の下旬まで、13枚目個別握手会だけが、大型の収入源になります。


これは、8枚目シングル以降、初めての状況で、しかも、13枚目個別握手会は、以下のように、シングル発売前に怒濤の勢いで売れたため、残っている券がかなり少なくなっている筈です。

(表2) 13枚目に関する個別握手会応募受付の日程と推定売り上げ枚数

凡例
[個別握手会の応募受付次数] その応募での積み上げ完売部数 {完売部数/総部数(完売率), 推定累計売り上げ枚数} (受付時期、その次の受付終了日から初動集計締め切りまでの日数)

# 積み上げ完売部数が赤色の数字で示されているものは、その全部がオリコン初動にほぼ確実に算入されることを示す。
#「-58d」は、集計締め切り日の58日前という意味。
# 推定売り上げ枚数は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を8.5秒として計算している。

13枚目「今、話したい誰かがいる」
発売日:2015年10月28日(水)
オリコン初動集計締切:2015年11月01日(日)
初動算入:45.6万枚 (第11次分までと推測)

[01次] +000 {000/735(00.0%), 00.0万枚} (2015/08/13~08/14, -79d)
[02次] +129 {129/735(17.6%), 17.0万枚} (2015/08/20~08/21, -72d)
[03次] +149 {278/735(37.8%), 29.9万枚} (2015/08/27~08/28, -65d)
[04次] +25-37 {266/735(36.2%), 30.3万枚} (2015/09/03~09/04, -58d)
[05次] +081 {347/735(47.2%), 35.8万枚} (2015/09/10~09/11, -51d)
[06次] +067 {414/735(56.3%), 39.9万枚} (2015/09/17~09/18, -44d)
[07次] +059 {473/735(64.4%), 42.5万枚} (2015/09/24~09/25, -37d)
[08次] +045 {518/735(70.5%), 44.0万枚} (2015/10/01~10/02, -30d)
[09次] +039 {557/735(75.8%), 44.9万枚} (2015/10/08~10/09, -23d)
[10次] +020 {577/735(78.5%), 45.3万枚} (2015/10/15~10/16, -16d)
[11次] +020 {597/735(81.2%), 45.6万枚} (2015/10/22~10/23, -09d)
[12次] +014 {611/735(83.1%), 45.8万枚} (2015/10/29~10/30, -02d)
[13次] +021 {632/735(86.0%), 46.1万枚} (2015/11/05~11/06, +05d)
[14次] +009 {641/735(87.2%), 46.2万枚} (2015/11/12~11/13, +12d)
[15次] +??? (2015/11/19~11/20, +19d)
[16次] +??? (2015/11/26~11/27, +26d)


第14次応募終了後の全体完売率は87.2%で、とんでもない数字ですが、これは部数ベースの比率で、シミュレーション計算によると、枚数ベースでは、すでに全体の99.0%を売り、残りは5千枚を切っています。

しかも、申し込める会場は関東の3箇所だけでなので、実際には、さらに少ない枚数しか残っていないと思われます。

従って、これ以上、応募を続けても、大きな金額の収入を見込めず、次のステップへ進みたいという気持ちを、運営が抱いても、無理からぬことです。

実際、11月終わりから、13枚目個別握手会が次々と開催され、武道館コンサートもあって、出費が必要な場面が続いていきます。

まあ、会社の台所事情なんて、帳簿を全部見せてくれない限り、本当のところは、よく分かりませんが、シングルの個別握手会応募という、短期間に、大きな収入を見込める商品の販売を、出費の多い筈の年末、1ヶ月もストップするなんて、ちょっと考えにくい気がします。


では、14枚目の選抜発表とCD発売は、どういったスケジュールで進むんでしょうか?

この手の日程を予想するとき、頼りになるのは、初回限定盤のスペシャルイベントです。

「お茶会」や「サイン会」など、色々な形で行なわれてきましたが、次の表のように、運営は、どういうわけか、この行事を、シングルの最終特典イベントと見なしている節がある。

(表3) シングル発売と「お茶会」などの日程的関係

05枚目発売 =097日=> 録音会 [全0個0] =17日=> 06枚目発売
06枚目発売 =137日=> お茶会 [全0個0] =10日=> 07枚目発売
07枚目発売 =115日=> お茶会 [全0個0] =11日=> 08枚目発売
08枚目発売 =087日=> お茶会 [全0個1] =11日=> 09枚目発売
09枚目発売 =076日=> お茶会 [全1個2] =15日=> 10枚目発売
10枚目発売 =126日=> 似顔絵会 [全0個0] =35日=> 11枚目発売
11枚目発売 =113日=> サイン会 [全0個0] =13日=> 12枚目発売
13枚目発売 =093日=> サイン会 [全1個2] =??日=> 14枚目発売

# [全1個2]は、イベント開催時点で、そのシングルの全国握手会が1個、個別握手会が2個、未消化で残っていることを意味する
# 10枚目の「似顔絵会」は、大阪、名古屋でのライブと一緒にも行なわれたが、表では、都内某所で開催された最終似顔絵会を示している
# 12枚目「太陽ノック」は発売記念スペシャルイベントなし


上表のように、10枚目を除くと、あるシングルの発売記念スペシャルイベントの10日後から17日後の間に、次のシングルが発売されています。

そして、13枚目の「サイン会」は、来年の1月29日(金)に行なわれます。

そこで、10日後から17日後にCD発売というルールを当てはめてみましょう。

(表4) 13枚目「サイン会」の日付から14枚目CD発売日を予想

サイン会[01月29日(金)] =05日=> 14枚目発売[02月03日(水)]
サイン会[01月29日(金)] =12日=> 14枚目発売[02月10日(水)]
サイン会[01月29日(金)] =19日=> 14枚目発売[02月17日(水)]


このルールから考えて、14枚目シングルの発売日で、もっとも可能性が高いのは、2016年2月10日(水)になります。

一方、選抜発表とCD発売の間には、割とシンプルな日程関係がある。

(表5) 選抜発表とCDリリースの日程的関係

01枚目選抜発表 ==06週+3日==> 01枚目発売
02枚目選抜発表 ==06週+3日==> 02枚目発売
03枚目選抜発表 ==09週+3日==> 03枚目発売
04枚目選抜発表 ==10週+3日==> 04枚目発売
05枚目選抜発表 ==09週+3日==> 05枚目発売
06枚目選抜発表 ==10週+3日==> 06枚目発売
07枚目選抜発表 ==07週+3日==> 07枚目発売
08枚目選抜発表 ==09週+3日==> 08枚目発売
09枚目選抜発表 ==08週+3日==> 09枚目発売
10枚目選抜発表 ==09週+3日==> 10枚目発売
11枚目選抜発表 ==08週+3日==> 11枚目発売
12枚目選抜発表 ==10週+3日==> 12枚目発売
13枚目選抜発表 ==08週+3日==> 13枚目発売


選抜発表から、8週~10週プラス3日の期間を経て、CD発売というのが、これまでのパターンです。

この期間を、2月10日(水)発売という予想に適用して、遡っていくと、次のようになります。

(表6) CD発売日から推測した選抜発表日

選抜発表[11月29日(日)] ==10週+3日==> 発売[02月10日(水)]
選抜発表[12月06日(日)] ==09週+3日==> 発売[02月10日(水)]
選抜発表[12月13日(日)] ==08週+3日==> 発売[02月10日(水)]


そうなんです、従来の流れを当てはめてみると、14th選抜の発表は、間近に迫っていることになる。

ただ、(表6)の予想で、12月13日(日)というのは、現実的に考えて、ちょっと無理だと思います。

選抜発表の後、すぐにシングルの制作が始まる筈で、少なくとも2週間は必要ですが、12月13日からスタートすると、がっつり年の瀬に掛かってしまって、非常に動きづらい。

実際、乃木坂の選抜発表が、12月に行なわれたことは一度もありません。

従って、11月29日(日)か12月6日(日)に、14th選抜が発表されなければ、さすがに、来年に持ち越しと考えた方がいいでしょう。


もし、14th選抜発表が11月29日(日)の場合は、個別握手会の第1次応募を、11月26日(木)から27日(金)の13枚目第16次応募に重ねれば、2月10日(水)の14枚目発売まで、11週の応募期間を確保することが出来ます。

これは、1次分の前倒しになるけど、以下のように、最近は、平然と行なわれている手法なので、気にすることはありません(笑)。

(表7) 選抜発表前に行なわれた個別握手会応募の「前倒し」スタート

09枚目 : 1次前倒し「夏のFree&Easy」
10枚目 : 前倒しなし「何度目の青空か?」
11枚目 : 前倒しなし「命は美しい」
12枚目 : 1次前倒し「太陽ノック」
13枚目 : 3次前倒し「今、話したい誰かがいる」


14th選抜発表が12月6日(日)の場合も、2次分の前倒しで、13枚目第16次応募と重ねれば、同じく11週をゲット可能です。

ただ、2015年12月31日(木)から1月1日(金)は、さすがに応募はお休みなので(笑)、期間は11週でも、次数は10次になります。

運営が、これを嫌がって、12枚目、13枚目と同じく、11次受付にこだわるのなら、CD発売日を2月17日(水)に伸ばすかもしれません。


では、11月29日(日)もしくは12月6日(日)に14th選抜発表で、来年、2月10日(水)か17日(水)にCD発売で決まりかと言われると、ん~、と自信が持てない面がある。

確かに、13枚目個別握手会がほとんど売り切れて、MV集の特典イベントもないとなると、出来るだけ早期に、次のシングルに進みたくなるとは思います。

しかし、新しいシングルを始めると、新しい握手会を設定しなければならず、取り敢えず、目先の収入は増えるけど、将来の出費も同時に増えてしまいます。

2015年は、紅白出場に向けて、収支面でやや無理をしてでも、CDセールスを伸ばそうとした節があって、さまざまな「前倒し」を行なってきた。

こういった無理が招いた歪みを清算するため、「調整期間」を設けて、14枚目シングルの制作は来年に入ってからとし、握手会日程も13枚目をしっかり消化してからと考える可能性はある。


そういった方針で14枚目に臨むのであれば、14th選抜の発表は年が明けてからになります。

おそらく一番最初の『乃木坂工事中』は、2016年1月10日(日)深夜放送だと思いますが、そこに8週~10週プラス3日を当てはめると、以下のようになります。

(表8) 選抜発表日から推測したCD発売日

選抜発表[01月10日(日)] ==08週+3日==> 発売[03月09日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==09週+3日==> 発売[03月16日(水)]
選抜発表[01月10日(日)] ==10週+3日==> 発売[03月23日(水)]


つまり、どんなに早くとも、14枚目シングルの発売は来年3月に入ってからです。

そして、例えば、もっとも早い3月9日(水)の発売であっても、1月29日(金)の13枚目「サイン会」からは40日経っていて、(表3)に示されるように、過去最長の期間となります。

サイン会[01月29日(金)] =40日=> 14枚目発売[03月09日(水)]


少し前、欅坂46が、来年3月にCDデビューという情報が流れたけど、どういうわけか、最近は、1stシングルの発売時期は曖昧になっている気がします。

あるいは、乃木坂の14枚目発売が3月となると、両者が近接してしまうので、二つの運営が協議しているのかもしれません。


13枚目「サイン会」の日付を見ていると、なぜ1月29日の金曜に設定したのか、ちょっと気になります。

土日の方が応募数を増やす効果があるのに、なぜか、平日開催になっている。

しかも、翌日、1月30日(土)に東京ビッグサイトで、13枚目第5回個別握手会があるのだけど、翌々日の31日(日)は、今のところ、何も予定が入っていない。

30日(土)に「サイン会」、31日(日)に個別握手会にするのが、自然なんですが、どういうわけか、日曜を開けている。


乃木坂の握手会は、コスト削減のためだと思いますが、土日連続で、個別と全国を開催することが多く、1月31日(日)に全国握手会が入っていれば、納得のスケジュールになる。

あるいは、この日に、14枚目全国握手会の開催を、運営が目論んでいたのだとすれば、辻褄の合う話です。

ただ、1月31日(日)に14枚目第1回全国握手会となると、CD発売日は1月27日(水)、つまり13枚目「サイン会」の2日前で、いよいよスペシャルイベントも「前倒し」という割り切った形になる(笑)。

しかも、1月27日(水)発売ならば、11月29日(日)に選抜を発表して、1次「前倒し」の応募開始で、9週8次分しか確保出来ません。

選抜発表[11月29日(日)] ==08週+3日==> 発売[01月27日(水)]


もちろん、乃木坂46が紅白初出場を果たせば、一般からの注目度は一時的にぐっと上がるので、1月中、遅くとも2月上旬までに新しい音楽コンテンツを発売するのは、理に適った手法だと思います。

しかし、シングルの発売スピードが大きいため、「前倒し」が頻発、消化出来ない握手会が、少しずつ増えていて、14枚目は、さらに重い負担となる危険がある。

これは、AKB48Gが苦しんでいるのと、本質的に同じ状況です。

CDリリースの速度を維持して、年内の14th選抜発表に踏み切るか、それとも、14枚目の発売が3月にずれ込んでも、リリース速度をこの辺で少し緩めるのか、ひょっとすると、乃木坂の運営自身も迷ったのかもしれません。


従来通りのスピードで、乃木坂が進むのなら、11月29日(日)もしくは12月6日(日)に14th選抜発表、来年、2月10日(水)か17日(水)にCD発売、そうではなく、スピードを落とすなら、1月10日(日)選抜発表、3月に入ってからCD発売、そんな予想になります。

とんでもない手法として、14枚目個別握手会応募を、12月上旬に始めて、選抜発表を1月上旬に行ない、CD発売を2月に持って来るなんて進め方があるけど、さすがに、5次「前倒し」なんて品のないこと、やらないんじゃないかと(笑)。


14枚目に関しては、年末、紅白、欅坂46など、絡む要素が多く、選択肢を絞り切れないので、予想というより、運営がどう進めるかで、彼らが何を考えているのかを推測する、そんな話になってしまいます。

とにもかくにも、まずは、11月22日(日)深夜に放送される『乃木坂工事中』の予告編がポイントになります。

来週は、紅白出場歌手発表もあるし、乃木坂ファンにとって、目の離せない1週間になりそうですね(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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格段に成長した生田絵梨花と桜井玲香、舞台『リボンの騎士』は歌の魅力が詰まった2.5次元オペラ [19Nov15]

2015-11-19 20:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

11月19日(木) 19 : 00 ~ [地デ_生放送] 日テレ『ベストヒット歌謡祭2015』。大阪・フェスティバルホールで開催される読売テレビ・日本テレビ系の大型歌謡祭に乃木坂が出演。

11月21日(土) 東京大学駒場キャンパスで文化放送『乃木坂の「の」』公開収録。東大教養学部の学園祭「駒場祭」とのコラボで、秋元真夏、衛藤美彩、白石麻衣、高山一実、深川麻衣、松村沙友理が出演。番組公式サイト関連ページ

# 11月22日(日) NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』はSKE48の回。

11月22日(日) 20 : 30 ~ 21 : 00 [AM] 文化放送『乃木坂の「の」』。北野日奈子MCで、秋元真夏と高山一実が参加。『乃木坂の「の」』番組公式サイト

11月22日(日) 24 : 00 ~ 24 : 30 [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』。2期メンバーの「堀」さげ企画(笑)。テレビ愛知の『乃木坂工事中』番組公式サイト

11月23日(月祝) 12 : 00 ~ 13 : 00 [地デ] テレビ東京 『秋の東北を食べつくす ご当地食材探訪女子旅』。生駒里奈と鈴木絢音が出演。

11月24日(火) 19 : 00~ [地デ_生放送] 日本テレビ『ベストアーティスト2015』。日テレ系大型音楽祭に乃木坂46が今年も出演。昨年は、紅白落選をイベント直前に知らされ、厳しいステージとなった。今年も、この日に紅白出場歌手が発表される可能性あり。
#『第66回紅白歌合戦』の出場歌手発表は11月26日(木)になったようです。司会者も同時に発表されるとのこと。
Yahoo!JAPAN掲載のスポニチ記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール





いやいやいや~、まさか『リボンの騎士』を観て、若干、目頭が熱くなるなんて、予想だにしなかった。

海賊ブラッドはん、あんたは顔もええけど、心もめっちゃ男前どすなあ~。

ネタばれを避けたいので、感動した場面の詳しい描写はしませんが、観た人なら「Drug Store」って言葉で分かるかと。

そうどす、あのシーンで、うっかり泣きそうになったんどす(笑)。


昨日、無事に東京公演の千秋楽を迎えたミュージカル『リボンの騎士』、私は月曜夜の第8公演を観たのですが、もの凄く良かったです。

何と言っても、歌が素晴らしい。

芝居の台詞からそのまま歌に入るようなラップ調の曲、オペラのようなクラシック調の曲、パンチの効いたロック調の曲、さらに、デュエット、トリオ、多人数での合唱。多彩な歌が物語の要所要所で披露される、圧巻の音楽舞台になっていて、ここまでくると、ミュージカルというより、歌劇、つまりオペラに近い雰囲気すら漂ってきます。


魅力的な音楽を支えたのは、出演者のハイレベルな歌唱力です。

とくに凄かったのが、魔女ヘルで、圧倒的な声量と、微塵も狂いのない音程で、ステージどころか、ホール全体を揺るがし、聴いてて、オペラ歌手なのかと思たったほどです。

ほとんど予備知識なしで舞台を鑑賞したのですが、観劇後、ヘルを演じたのが、はいだしょうこさんだと知って驚きました。

確かに、宝塚出身で、歌のお姉さんという経歴は、歌の上手さを説明しているけど、バラエティ番組で、ちょっとピントのボケたトークをする人というイメージが強かったので(笑)、こんなにシャープな演技力と、桁違いの歌唱力を持っている方だとは、失礼ながら、想像しませんでした。

パンフレットを読むと、『若草物語』(2008、主演ルイザ役)、『回転木馬』(2009、キャリー役)、『王様と私』(2012~2014、タプチム役)『4BLOCKS』(2015、キャリー役)、『ひめゆり』(2015、主演キミ役)と、多くのミュージカルに主役もしくは主役級で出演されている。まあ、あれだけのスキルと表現力があれば、多方面から声が掛かるのは当然で、納得の経歴です。


はいだしょうこ演じる魔女、その娘であるヘケート役がキャプテン、桜井玲香です。

本格的な舞台は3度目だと思いますが、演技の切れ味が抜群で、とくに、魔女の館に囚われたサファイヤを、「ははあ~ん、あんた男が好きなんでしょ?だから女になりたいのよね?」など、単刀直入な質問攻めにする場面は、軽快でシャープな動きと共に、迫力がありました。

さらに、ノリのいいロック調の曲を、得意の高音を存分に生かして、大ボリュームでうたいあげ、うるさくて、ワガママなんだけど、純粋で、どこか憎めない、桜井ヘケートを、演技と歌で、見事に表現していました。

桜井さん、演技センスと舞台度胸が半端ではないのか、芝居経験を重ねるごとに、バリバリ音を立てて成長している感じで、『Mr. カミナリ』『すべての犬は天国へ行く』に続いての『リボンの騎士』は、ホップ、ステップからの、ホイップ!じゃなくて、本当にジャンプしたんじゃないでしょうか(笑)。


魔女の娘なので、ヘルと絡むことが多く、ほとんどのシーンが、親の言うことにことごとく逆らう、母娘の確執なんですが、桜井さんが、相手に負けないほど元気で小気味の良い演技を披露して、見応えのある芝居になってました。

歌については、一度だけ、母娘のデュエットがあって、はいだしょうこさんがあまりに上手いので、始まったときは、ちょっとドキドキしました(笑)。

一緒に歌うと、キャプテンの声のボリュームと音の精度が、ヘルに比べ、ややグレードダウンする印象を受けたけど、それが子どもであるヘケートの未熟さを表している形になっていて、むしろ、芝居としては成功だったと思います。

今の桜井玲香ほどの歌唱レベルであれば、経験豊富で抜群に上手い相手と合唱しても、「下手やなあ!」というのではなく、若い役者の個性として受け入れられるんじゃないでしょうか。

しかも、本格ミュージカルがほとんど初めての桜井さんの歌が、はいだしょうこと完全に互角なら、今後、もうやることないじゃんって話になりますから(笑)。

ヘルとヘケートのデュエットは、桜井玲香の歌唱力の高さと、今後の課題を、理想的な形で指し示めしていて、キャプテンは、また一つ、貴重な経験を積んだんじゃないでしょうか。


歌が上手いと感じた女性出演者を、あと二人ほど挙げておきます。

まず、サファイアの母上である王妃を演じた池田有希子さん。

歌うシーンは少ないのですが、実権を握ったナイロン卿によって、高い塔にある監獄に幽閉されたとき、おそらく、唯一のソロ歌唱があります。

王の後を継がせるため、女である我が子に、長年、男であることを強いてきたことへの、後悔を歌い上げるのですが、まあ、声量が素晴らしい。

王妃は、サアイアの母親ながら、魔女ヘルに比べると、大人しくて受け身のキャラなので、芝居ではやや存在感が薄くなるけど、歌い始めると、雰囲気が一変、圧倒的なボリュームの歌声に乗って、彼女の内面の葛藤が、観客の心に一気に流れ込んでくる。

只ものじゃないな、この女優さんという感じで、後でパンフレットを読んでみると、高校時代にアメリカの演劇科へ奨学金留学した経験があり、2003年第15回東京芸術劇場「小田島雄志賞」、2004年第11回読売演劇大賞「優秀女優賞」を受賞されている。

舞台での迫力も大いに納得の実力派女優でした。


もう一人は、天使チンクです。

小学生かせいぜい中学1年生くらいにしか見えないのに、べらぼうに演技と歌が上手い。

台詞回しや歌い方が、あまりにしっかりしているので、芝居が始まってしばらくは、『すべての犬は天国へ行く』におけるリトルチビのように、大人の女性が子どもに扮しているのかと考えていました。

ただ、声質や表情は、どうにも大人には見えない。

チンクを演じたのは、神田愛莉という13歳の女の子だと、後で知って、目眩がしました(笑)。

この年齢での演技と歌唱としては、もう直すところがないくらい、完成されていて、物語の流れを見守りながら、ときどき介入して、新たな展開に導くという、狂言回しの役割を、ほぼ完璧にこなしていました。


とくに、冒頭、生まれてくる前の人間がいる天界で、神様が女の心を入れた肉体に、チンクが好奇心から男の心も入れてしまうシーン。

神様からひどく怒られて、地上に降りて、この子の人生を見守りなさいと命じられる場面は、チンク役が本当の子どもでなければ、ここまでの清らかさやいたずら感は出せないんじゃないかと思います。

そして、本当に歌が上手い。

ボリュームがあって、音が正確に取れていて、本当に本当に、上手いんですよ(笑)。

しかも、それだけ上手いのに、可愛い子どもの声が響くわけで、まさに天使の破壊力です。

大人顔負けの巧みな演技力と歌唱力によって、子どもしか持っていないピュアさを、舞台の上で効果的に発揮し、争いや戦いの物語が、血なまぐさくならず、お伽の国の冒険活劇に収まるよう、芝居の基本的雰囲気を形作っている。

神田愛莉の天使チンクは、『リボンの騎士』において、サファイヤ以外の、もう一人の主人公であり、もう一つのイメージ中心と言っても良いんじゃないでしょうか。


調べてみると、愛莉ちゃん、ドラマ、CM、舞台、ミュージカルなど、豊富な出演経験を持っているようで、天才子役と言っていいでしょう。

まあ、安達祐実や最近では芦田愛菜など、大人顔負けの演技をこなす子役が、少なからずいるのは知ってましたが、こうやって、実際に、眼前でその表現力を見せられると、開いた口が塞がらないというか、驚愕するというか、子どもって、ここまで出来ちゃうんだって、すごい衝撃を受けますね。

ちなみに、ミュージカルは、『美少女戦士セーラームーン』で、「ちびうさ」と、彼女が変身した「セーラーちびムーン」を演じたそうです、子役のエリート街道って感じですよね、この配役(笑)。


さて、いよいよ話を、主人公サファイヤ役の生田絵梨花に移しましょう。

まず、私の総合評価を正直に述べておきます。

100点満点の120点(笑)、事前の期待を遥かに越えた、素晴らしいパフォーマンスで、見終わった直後、言葉が出ないくらい感動しました。

『リボンの騎士』は、心底楽しめる冒険活劇ミュージカルで、それを中心となって支えた生田絵梨花の力量は、昨年10月の『虹のプレリュード』より、格段に成長したと感じました。


何と言っても、歌唱力が向上している。

以前は、声量不足を感じさせた低音域を、十分なボリュームで歌い上げていて、聴いてて、思わず身を乗り出してしまった。

いやいや、浮き輪を膨らませる特訓、絶対にその成果ですよ、これ(笑)。

実際、高音域での伸びや、音程の精度も、数段レベルアップした印象で、明らかに、肺活量が強化されている。

あるいは、『乃木坂工事中』で披露した、変な体操も効いてるかもしれない(笑)。

これまで、課題だった低音域と声量を、日々の地道なトレーニングにより、大きく改善することに成功していて、「いくちゃん、あんたって子は」と、心が震えました(笑)。


さらに、演技の面でも、『虹のプレリュード』に比べ、より迫力が出てきた。

長い亜麻色の髪で、ドレスを纏った姿では、女性的魅力が眩しく輝いている。

一方、王子の姿では、より凛々しく、よりシャープになっていて、女役と男役を、めりはりを持って演じられていたと思います。

とくに印象に残ったのは、王となったナイロン卿が、夜な夜な苦しめられる悪夢の中で、最後、サファイヤ王子が玉座に脚を組んで、威風堂々と座るシーンです。

王座はオレのものだという気迫が漲っていて、ナイロン卿にとって、サファイヤの存在がいかに心の重荷となっているかが、ひしひしと伝わってくる名場面になっていました。

18歳の少女が、気品を保ちながら、ここまで男性的な威厳を演じられるのは、凄いことで、「ん~」と唸ってしまった。

『虹のプレリュード』から1年しか経っていないけど、17歳の高校3年生と、18歳の大学1年生では、実生活の経験値が全然違っていて、いくちゃんは、この1年で、人間的にも大きく成長したのかもしれません。

やはり、演技力は、人生経験を重ねることによって、向上する面もあって、女役と男役のそれぞれに対して、より深い解釈が出来るようになったんじゃないでしょうか。


さらに、肺活量をアップしたことで、歌声だけでなく、台詞の声も大きくなった気がします。

しゃべる声が大きいというのは、ダイレクトに役の迫力を高めるので、それだけで演技力が向上したように見えますよね。

桜井玲香のヘケート役は、相手に、速射砲のように連続して台詞を浴びせかけるシーンが多く、細かい感情表現は気にせず、高音を響き渡らせて、声量で押し切った感すらあります(笑)。

野口かおるの乳母役と同じスタイルで、声にボリュームがあればこそ可能な役作りだと思います。


いくちゃんは、歌える音域を広げ、声量をアップした歌唱、そして、より繊細で迫力を増した演技によって、サファイヤを生き生きしたキャラクターに仕上げていました。

しかし、舞台『リボンの騎士』にとって、生田絵梨花の主役抜擢が決定的な意味を持っているのは、彼女のもう一つの魅力によると思います。

スタイルです。

サファイヤ王子の格好は闘いやすいよう、ぴったりフィットする服になっていて、そのため、身体のラインが明確に出てきます。

生田絵梨花は、驚くほど華奢で細い肩、しなやかで細い胴回り、長く美しく、これまた細い脚を持っている。

やや現実離れするほど、美しくスリムな体型で、剣を振るい、敵と闘う。

この姿は、漫画やアニメに登場するサファイヤ王子に通じるものがある


サファイヤは、本来2次元世界の住人であり、だからこそ、女の子が憧れるような、あり得ないほどスタイルの良い、しかも強い王子に描かれている。

従って、『リボンの騎士』を、3次元世界のミュージカルに出来るだけ忠実に再現するとき、一番重要なのは、そんなスタイルと雰囲気を持った生身の人間を見つけてくることで、その点でのイメージ戦略に失敗したら、舞台そのものが成り立たなくなってしまいます。

そして、そんな生身の人間がいたんですね、乃木坂に(笑)。


ミュージカルの最後、隣国ゴールドランドのフランツ王子と結婚式を挙げるシーンで、サファイヤは、ブルマーくらい脚の出たパンツに、腕や肩を出した攻めの花嫁衣装で登場します(笑)。

水着に近いレベルの露出で、まあ、何もかも細くて、白くて、美しくて、バービー人形みたいです。

おそらく、この衣装は原作にあるんじゃないかと思いますが、もし、「本物のサファイヤ」がこれを着て、3次元世界に現れたら、今、ステージの真ん中で笑っているあの少女のように見えるだろうと、そんな奇妙な感覚に襲われながら、惚れ惚れと、いくちゃんの美貌に魅入ってしまいました。


漫画やアニメとは違うイメージで、3次元のサファイヤを設定することは出来ると思うけど、それは、『リボンの騎士』の「新作」であって、原作の「舞台化」ではない。

ミュージカル『リボンの騎士』は、手塚治虫が原作で描いた世界を、出来るだけ忠実に、ステージ上で再現するという、制作者の基本姿勢が随所に見えます。

例えば、桜井玲香のヘケートが着ている胸に星マークの入ったワンピースは、原作のそのままで、高い位置から横に流したポニーテールも、忠実に再現されている。

もし、原作イメージがなければ、もっと違った、現代風のファッションと髪型にしたと思うけど、敢えて、当時のままの格好に設定している。

また、ジュラルミン大公と息子のプラスチック、さらには、博士と乳母も、アニメからそのまま抜け出したような姿で、話し方までアニメっぽい雰囲気で演じています。

そして、『リボンの騎士』の原作世界を、舞台上に再現する決め手が、この子のスタイルはサファイヤみたいでしょ?と問うても、多くの人が頷きたくなる、傑出したプロポーションを持った生田絵梨花の主役抜擢だと思います。

いくちゃんの超絶にスリムで美しい体型が、『リボンの騎士』という夢舞台を支える中心イメージとなり、この3次元お伽話を観客が違和感なく受け入れる触媒になっているんじゃないでしょうか。


舞台『リボンの騎士』では、男とは何か、女とは何か、というジェンダーの問題、親の理想と子どもの本音がぶつかる親子の問題、あるいは、社会における男女平等の問題など、女性にまつわる幾つかの問題が提起されています。

ただ、『リボンの騎士』は、もともと小学生から中学生くらいの少女を対象にした漫画であったので、こういった問題提起を含んでいたとしても、それほど深く追求しているわけではなく、それよりは、サファイヤの活躍や、王子様とのロマンスが盛り込まれた、娯楽作品になっているのは当然です。

従って、原作の世界観をそのまま持ち込んだ今回のミュージカルでも、冒険活劇が中心に置かれ、こういった問題に深入りしない作りになっています。

確かに、ナイロン卿が母親から学んだ男尊女卑の思想やサファイヤとフランツが選択した結婚後の仕事スタイルなど、問題提起をより際立たせた現代的なエピソードが幾つか入っていますが、掘り下げて描くというより、サラッと流す感じになっている。

観客のほとんどは、原作の読者層と違い、高校生以上で、基本的に大人だらけ(笑)、加えて、時代的に、1960年代と2015年では、日本人の価値観もかなり変化しているので、観たときの「歯ごたえ」を考えて、そういう方向のテイストを入れたのかもしれません。

少なくとも、そういった問題提起が物語の中心軸になっている感じでは、全然なかった。


また、ストーリー展開も、いろんなバックグラウンドを緻密に設定して、理詰めで進めるというより、物語の勢いを大事にしている印象を受けました。

非常に長く、枝葉の多い原作ストーリーを、幾つかの変更を加えて、短くまとめ上げた脚本のようですが、すっきり理路整然と仕上げたというより、波乱万丈、スピーディで多彩な物語という原作の「ノリ」を維持している。

そのため、筋立てを説明しても、ネタバレという以上に、そもそも、あまり意味はないかと思います。

敢えて説明するならば、女であることを自ら公表して、その結果、王位継承権を失い、追放されてしまった元「王子」が、反政府ゲリラのリーダーとなり、隣国の王子や元海賊などと協力しながら、圧政に苦しむ国民を助けるといった感じでしょうか(笑)。


『虹のプレリュード』は、ロシア軍のポーランド占領、ワルシャワ蜂起、ショパンなど、実在する国家、事件、人物が登場する物語で、昨年の舞台も、大河ドラマのように、史実にかなり沿った形の、リアリティを追求する筋立てになっていました。

そのため、「芸術とは、祖国の崩壊に対して何も出来ない、無力な営みなのか?」といった鋭い問題提起が、主人公や友人たちの命を掛けた生き様の中で問われ続け、一つ一つの出来事が緻密に絡み合い、彼らを追い込み、観ていて、胸が苦しくなるような現実の迫力があった。

もちろん、神様も、天使も、魔女も、出てきません(笑)。


しかし、一方、『リボンの騎士』は、シルバーランドという架空の国に生まれた、女と男、二つの心を持つサファイヤ王子の物語で、完全な創作であり、しかも、社会的メッセージが込められているというより、読者少女がワクワクしながら楽しむことを主眼にしている。

こういった冒険活劇では、スピーディで奇想天外な物語展開や、うっとりするようなロマンスが一番重要で、背景にある社会的問題は、一種の「味付け」になっても不思議ではない。

例えば、プラスチック、フランツ王子と共に、ナイロン卿が支配するシルバーランドの王宮に乗り込んだサファイヤが、その時点で、男の心を抜かれているため、本来の力を発揮出来ず苦戦するシーン。

見かねた天使チンクが、魔法を使って、プラスチックに入っている男の心を、サファイヤに入れ直して、強いサファイヤに変身させます。

サファイアが二つの心を有するという設定は、男とは何か、女とは何かを問いかける問題提起でもあるのだけど、魔法を使って、片方を着脱可能にしているのは、より面白いシーンを作りたいという発想からで、哲学性や現実性より、娯楽性が優先されているのだと思います。

もともと神様がチンクに命じた「魔法は使っちゃいけない」は、架空の物語であっても、何でもありは荒唐無稽な話になりかねないという、制作側の自らを戒める姿勢だと思いますが、そうは言っても、話がより面白くなるのであれば、OKということになる(笑)。


従って、舞台『リボンの騎士』の鑑賞は、楽しい夢物語に、違和感なく、心おきなく、浸れたかどうかがポイントになってくる。

私は、いくちゃんサファイヤと桜井ヘケートの魅力に見惚れて、お伽の国に深く入り込み、多彩な音楽に酔いしれて、存分に楽しめたので、大満足でした(笑)。

もちろん、『虹のプレリュード』とは、全然違うタイプの満足ですが。


ただ、舞台『リボンの騎士』では、青木玄徳の海賊ブラッドが、原作漫画というより、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』におけるジョニー・デップのジャック・スパロウのような雰囲気があって、より現代的にカッコいいんですね(笑)。

とくに、剣を振り回して戦う「殺陣」に、その特徴がよく表れていました。

サファイヤを含め、フェンシングのような細長い剣を使った戦闘シーンは、「殺陣」というより、「舞踏」、つまりダンスに近い雰囲気があって、『リボンの騎士』という夢の世界とよくマッチしています。

ところが、ブラッドは割と幅のある剣を持っていて、それを使った戦いは、童話の空気さえ漂う世界にはやや場違いな、結構、シャープで力強い「殺陣」になっている。

まあ、そういったこともあって、青木玄徳さんは、1人突出してカッコいいんですが(笑)、これは、彼を目当てにしている女性の観客への、サービスなのかもしれません。


一方、そう言えば、いくちゃんも、一箇所だけ、サファイヤっぽくない点があって。

あの、その、胸がですね、サファイヤじゃないというか、盛り上がりが、相当に豊かなんですね(笑)。

ただ、これも栄養事情が飛躍的に良くなった現代版サファイヤってことで(笑)、ブラッドのカッコ良さと同じく、舞台の魅力の一つと考えれば、いいんじゃないでしょうか。

さらに言えば、桜井玲香のルックスは、原作漫画のヘケートより、ずっと彫りが深いので、舞台の濃い目メークと相俟って、魔女感がより強まっており、これも現代版ヘケートならではじゃないかと(笑)。

ん~、『リボンの騎士』は、いろいろと見どころの多い舞台です、大阪公演が残っているし、映像化もされるようなので、まだ観てない方は、一度、ご鑑賞されては如何でしょう。

ちなみに、青木玄徳さん、ビジュアルと「殺陣」がカッコいいだけでなく、歌ももの凄く上手いです。



『リボンの騎士』を観た後、じわじわ嬉しさがこみ上げてきました。

生田絵梨花も桜井玲香も、女優として、大きく成長を遂げていて、もはや「アイドルの舞台」なんて言葉は、どこからも聞こえて来ないほど、充実した内容になっていました。

とくに、主役の生田絵梨花は、かりに一般公募でサファイヤを決めたとしても、オーディションにいくちゃんが参加すれば、間違いなく彼女が選ばれただろうと思えるほど、役にぴったりハマっていて、ミュージカルを中心で支える、大きな存在になっていました。

今まで応援してきて、本当に、良かった。

そして、確実に、二人は坂を上ったと、しみじみ感じることの出来た、幸せな夜でした。

いくちゃん、キャプテン、お疲れさま。

そして、大阪公演も、自信を持って、思い切りやっちゃって下さい!


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桜井玲香の2015/11/18_12:24ブログ

生田絵梨花の2015/11/18_20:54ブログ


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13枚目個人PV感想(後編) ~ 相楽の本音トーク、橋本のカミュな日常、ガチャ松村は表情の魔術師 [15Nov15]

2015-11-15 00:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、近々放送予定のテレビ・ラジオ注目番組

11月14日(土) 25 : 05 ~ 25 : 35 [地デ] フジテレビ『うまズキッ!』。レギュラーMC である白石麻衣に加え、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理が出演して、乃木坂回恒例の「ウソのような本当の話」に挑戦する模様。

11月15日(日) 24 : 00 ~ [地デ] テレビ東京『乃木坂工事中』。前回、中元日芽香が提案した企画で、井上小百合、伊藤万理華の3人が、富山へ「わだかまり解消」温泉旅行へ(笑)。

11月19日(木) 19 : 00 ~ [地デ_生放送] 日テレ『ベストヒット歌謡祭2015』。大阪・フェスティバルホールで開催される読売テレビ・日本テレビ系の大型歌謡祭に乃木坂が出演。

乃木坂46が参加する、近々開催予定の注目イベント

11月15日(日) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演4日目] 第5公演(12:30)&第6公演(17:30)
11月16日(月) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演5日目] 第7公演(13:30)&第8公演(18:30)
11月17日(火) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演6日目千秋楽] 第9公演(13:30)&第10公演(18:30)

11月21日(土) 東京大学駒場キャンパスで文化放送『乃木坂の「の」』公開収録。東大教養学部の学園祭「駒場祭」とのコラボで、秋元真夏、衛藤美彩、白石麻衣、高山一実、深川麻衣、松村沙友理が出演。番組公式サイト関連ページ

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



13枚目「今、話したい誰かがいる」初回限定盤に収録された個人PVについての感想を、前編に続いて、さらに書いてみました。

13枚目個人PV感想(前編) ~ 北野日奈子「ガォー!」の魅力が炸裂、中元日芽香が圧巻の演技を披露 [12Nov15]

今回も以下のような形式で、TypeBに収録された永島聖羅の作品から、メンバー名の「あいうえお」順に載せています。

(凡例)
[5点満点での評価点 (総合順位)] メンバー名
『タイトル』
クリエイター

#「評価点」は5点満点で0.5点刻みの10段階評価
#「(総合順位)」は、ベスト5に入った作品のみ表示しています
# クリエイター欄には、「企画」「監督」「演出」「制作」などの担当者名を入れている


では、始まり、始まり~。

(TypeB収録作品_前編からの続き)

[3.5] 永島聖羅
『永島聖羅』
プロデューサー : 安光法之 (TCJ)
監督 : 三枝友彦 (TCJ/SIOSAI PRODUCTION)
音楽
作曲 : ハシダカズマ (箱庭の室内楽)
作詞 : 岩渕竜也 (KOSHI)

晴れ渡った夏の日、見晴らしの良いビルの屋上で、ノースリーブのワンピースを着た永島聖羅が、スチールの灯油缶を蹴り、電動ドリルを回し、カウンターベルを鳴らし、缶ビールを開ける。ガシャッ、ウィーン、チーン、プシュッと、さまざまな道具やさまざまな動きによって発生する音を、次々と音楽に入れ込んでいく。映像がとてもキレイで、夏の開放感が漲っていて、爽快な気分になる作品です。また、永島聖羅のスタイルの良さとルックスの美人度が存分に伝わってくる、いや~、いい女っす、せいらりんは(笑)。ビジュアルの美しさが炸裂する一方で、目隠ししたお兄さんにレバーブローを食らわせたり、上から降って来る金タライを頭で受け止めるなど、お笑いアピールも忘れていない。らりんの魅力が詰まった、個人PVになっていると思います。不満を言うならば、最後、音を盛り込み過ぎていて、やや耳障りに感じることです。気持ちのよい夏の空間が広がっていて、そこに超絶美人がいるのだから、爽やかなハーモニーで終わって欲しかった。さらに、本人が歌うラップは、声の加工がないのは良いのだけど、何を言っているのか、よく聴き取れない部分がある。もう少し練習して、滑舌を向上させれば、メッセージがより明確に伝わったんじゃないかと思います。

[2.5] 星野みなみ
『生まれてからずっと眠い。』
プロデューサー : 塚原元彦
監督・脚本 : 伊江なつき

ぶっちゃけ、見終わって腹が立った。実は、わたくし、みなみの大ファンで、この記事は私的感想なので、隙あらば、思いっきり「えこひいき」する気満々で観ていたんですが、読後感は「気安く、みなみと手を繋ぐんじゃな~い!」っす(笑)。冒頭、あまりの眠さに仕事をズル休みして、ベッドの上でゴロゴロするあたりは、「キターー!、ついに神PVちゃうんか、これ!」と興奮しました。画質が良くて、みなみが美しく撮れている上に、あぐらをかいてポテチの袋を開けてつまんだり、うつぶせになって漫画を読んだりと、これまであまり観られなかった、17歳高校生の等身大を思わせるような、普段着のみなみが映し出されている。「本当に病気かもしれん、病気か?」と呟くシーンまでは、天上知らずに、期待が高まっていきます。しかし、セールスマンが登場してからは、ガッカリの連続です。コント仕立てでも良いけど、ほとんどオチがないって、どういうことでしょう。唯一笑ったのは、「ここだけの話ですよ、生駒さんは両方ともご購入されてます」。い、生駒ちゃん、「ノットミン」はともかく、「ノットノットミン」まで買ったんかい!と突っ込んでしまった。ただ、せっかく美味しく広げられそうな台詞なのに、その後、とくに転がすことなく、さらっとスルー。なぜ折角のキラーパスを生かさない?しかも、みなみをしっかり撮っているならまだしも、薄暗い玄関での立ち話で、顔に影が掛かって見ずらい。みなみよりセールスマンのアップが多い、笑えないコントの後に、なぜか二人のユルいダンスが入って、何を言いたいのかさっぱり分からない。さらに、このシーンも光量が少ない上に、ヒキのショットばかりで、みなみのアップがない。前半の期待が大きかっただけに、後半はテンション下がりっぱなしでした。ん~、コントにするなら、きっちりオチを付けて欲しい、みなみが滑ったみたくなるんで。で、もしオチが弱いなら、迷わずみなみの高画質アップを。何を躊躇うことがあるのでしょう?本当、お願いします。敬具。みなみの1ファンより(笑)。

[3.5] 山崎怜奈
『山崎怜奈があなたを個人的に応援する動画!』
監督 : 澤口明宏
# PVには制作スタッフの名前を載せている画面は登場せず。上記の監督名は別ルートから得た情報。

やりたいことがはっきりしていて、しかも山崎怜奈の可愛さが伝わってくる、出来のいい個人PVだと思います。苺クレープのクリームを鼻に付けたり、「私にも頑張ったねって、言ってもらってもイイですか?」と問いかけ、髪をかきあげ形のよい耳を見せる。伊藤純奈の『秘密乙女クラブ』上級編のような、「あざとさ」が随所に散りばめられているけど(笑)、まあ、「あざとさ」も現代アイドルの味わいの一つで、こういった確信犯的なアピールはむしろウェルカムじゃないでしょうか。ところで、お昼の応援で趣のある路地と老舗料亭のような建物が出てきますが、場所はどこなんでしょう?雰囲気は良いのだけど、普通のサラリーマンがランチをする感じの場所ではなかったので、ちょっと気になりました。

[3.0] 渡辺みり愛
『ROLL』
企画・脚本 : 中川英明
プロデューサー : 尾形直哉
監督 : 水落豊

目が回るっすよ(笑)。二日酔いの時は見ない方がいいかも。渡辺みり愛はさすがに演技が上手く、悪魔と天使、そしてみり愛自身を卒なくこなしていると思います。とくに、ロリ系の愛らしい顔なのに、「ロォォォ_______ル、ケ~キ」と低音で呟いて、ギャップを見せるあたり、優れた演技センスを感じさせます。川後陽菜が「見せかけロリ」と名付けたように、本当は、相当にしっかりした人だと思うので、「大人」と「子ども」の出し入れが可能なのかもしれません。個人的には、中元日芽香『RED BUTTON』のように、様々な感情を表現する、密室の1人芝居を、渡辺みり愛にやって欲しい。彼女は頭が良いので、「みり愛」流の迫力ある芝居が期待出来そうです。それから、メイキング映像が、みり愛さんの素の部分を引き出していて、魅入ってしまった。うん、間違いなくべらぼうに可愛いです(笑)。作品の評価に関しては、最初に書いたように、映像として観づらく、こんなに長時間、カメラをクルクル回す手法が絶対必要とも思えないので、その分、評価を低くしました。内容はともかく、目を背けたくなる映像というのは、避けた方がいいと思う。

(TypeC収録作品)

[4.0] 衛藤美彩
『彼と彼女の時間』
監督・脚本 : 金子直樹
プロデューサー : 中曽根広樹

アンドロイドの孤独と愛を描いた作品で、ピアノの音色がとても美しい、秀逸なドラマに仕上がっています。女性アンドロイドが自宅に届く冒頭のシーンは、エロ系アニメによくある展開ですが(笑)、バックに流れる透き通った音楽と男性俳優の爽やかな印象が、叙情性の高い、心温まるストーリーを生み出している。衛藤美彩も自然な演技を見せていて、すんなりドラマ世界に入っていける雰囲気を作っています。しかし、アンドロイドを宅配してくれるのに、電気コードは届けてくれないのはなぜか?、あるいは、男性は外に働きに出ているようだけど、電気コードはどうするのか?、バッテリー駆動で出勤可能なら、一つの電気コードを交互に使う必要はないんじゃないか?(笑)、などなどバックグラウンドの設定がやや弱い気がします。電気コード云々は、細かい話ではあるけど、その辺をもっと詰めれば、アンドロイドが社会で生きていくことの困難さがリアルに浮き彫りになって、彼がなぜ彼女を求めたのか、そういった「孤独と愛」という核心部分が、より切なく迫ってきたんじゃないかと思いました。ちなみに、共演の男性は、佐々木大介という28歳の俳優さんだそうです。

佐々木大介さんのブログ

[4.0] 斎藤ちはる
『夢在る時』
脚本 : 藤元章弘、野村奈央、川島直人
監督 : カワシマナオト

う、うつくしいです、斎藤ちはるさん。ホテルの客室係である少女が、担当する裕福な若い女性客の部屋で、仕事を忘れてくつろぎ、クローゼットの華やかな衣装をまとい、メイク道具で美しく化粧を施し、ひと時、夢の時間を過ごす。斎藤ちはるの桁違いの美貌が、この儚い一人舞台を、豪華なショーにまで高めていて、きらびやかな世界を現出させている。そして、部屋の主が帰って来る時刻には、シンデレラのように、質素な制服を着た普通の清掃係に戻っていく。ゴージャスな夢と地道な現実。その対比が切なくて、「新しい何か、それに成れる気がした」という主人公の独白が胸を打ちます。ん~、素晴らしいドラマです。

ただ、客室係としての現実をもう少し観たかったという気持ちが残りました。生田絵梨花『赤い傘の人 後編』も同じなんですが、「夢と現実」の対比を描く場合、楽しい夢の部分以上に、シビアな現実を如何に伝えるかがポイントになると思います。『夢在る時』は、斎藤ちはるがドアから出ていくシーンで終わっていますが、例えば、ホテルの廊下で、大量の使用済みシーツの入ったカートを、クリーニング室まで押して行く後ろ姿のようなものがあれば、「夢と現実」のコントラストが、一層、鮮やかになったかと。

帰ってきた女性客に、「これ、ベッドの下に落ちてましたよ」と結婚式か何かの招待状を手渡して、自分が故意に手に取ったことを誤摩化すシーンは、斎藤ちはるの方が一枚上手という雰囲気があって、「ちはるん、したたかに生きてるな」という印象が残ります(笑)。他人の服やメイク道具を勝手に使うという、本来、やってはいけないことをやってしまっているので、そうするに至った心情を視聴者に理解させるためにも、現実世界の厳しさをもっと入れた方が、私は良かった気がします。

しかし、したたかに生きている客室係というスタンスで、ひたすら斎藤ちはるの美少女っぷりを堪能する作品という方向性もあるわけで、この辺は、本当に好みの問題だと思います。ところで、TypeCにはレベルの高い作品が多く、『夢在る時』はその一つですが、この後も、ドラマ系PVの傑作が続々登場します。私の文章は拙いですが、作品は素晴らしいので、乞うご期待です(笑)。

[4.0 (総合5位)] 相楽伊織
『バスケならできます。』
監督 : 森田一平
# PVには制作スタッフの名前を載せている画面は登場せず。上記の監督名は別ルートから得た情報。

非常に優れたメンバー紹介ビデオだと思います。内容としては、高校時代を含め計4年間やっていたバスケットボールで、フリースローを連続5本入れるだけなんですが、その中で、相楽伊織の本音が流れ出てきます。最初にノルマを決める際、連続は無理なので、連続じゃない10本中5本にして欲しいと、控えめな物腰ながら、レベルを下げようと粘ってくる(笑)。その一方、当日、12th制服で体育館に現れたとき、「練習してもいいよ」との申し出に、「あっ、大丈夫です」と即座に強気の返答。こういった細かいやりとりから、相楽さんの、負けず嫌いなんだけど、今ひとつ冒険する気にはならない慎重派という、そんな性格が伝わってきます。そもそも、相楽伊織がこんなにスポーツが得意だなんて、私は知りませんでした。スタイルは抜群だけど、控えめな文系少女というイメージがあって。ところが、実際には、バレーボールの経験があり、60mハードルが超速いと自信を持っていて、バスケットも上手い。あまりに上手過ぎて、当初のフリースローの10本中5本を、スタッフが説得して、連続5本に変更させたほどで、もう完全なスポーツ女子です。

髪をまとめてのジャージ姿ではなく、白いセーラー服に、ストレートの長い髪をなびかせた美少女が、本格的にバスケットボールをしていること自体、かなりレアなシーンで、ゾクゾクする魅力がある。しかも、キレイに手の甲を返して投げ込むフォームが見事で、スポーツの動きとしても美しく、観ていて飽きない。ただ、彼女が抵抗したように、ノルマである連続5本は結構難しいようで(笑)、結局、かなりの本数、ボールを投げ込むことになります。投げては落ちたボールを追いかけ、また投げるが続き、その間、運動が得意といった話が彼女の口から語られていく。相楽伊織は、どんな表情を持っていて、どんな性格で、何が得意で、といったことがボールを投げる度に、一つずつ、明かされていくような、そんな不思議な充実感が映像に漲ります。そして、その流れの中で、少しはにかみながら、

ダンスと運動って違うんですよ
歌もダメです
歌えない踊れないアイドルですから

相楽伊織が乃木坂としての音楽活動に対して、まだ自信を持つに至ってないことが、よく分かる発言で、バスケットボールという好きなことに打ち込んでいるうちに、心がほぐれてきて、本音を吐露してくれたのだと思います。

佐々木琴子『signal』と鈴木絢音『poetry』など、メンバーを紹介するタイプの個人PVは少なくないし、それぞれに優れた面があるけど、ここまでストレートに本人の実像に迫ったのは、相楽伊織の『バスケならできます。』だけと感じました。仕掛けはシンプルですが、ポイントを抑えていて、本人が自由にしゃべれる空気を上手く作っている。良く出来たインタビュー作品で、実際、このPVを観て、相楽伊織に親しみを感じ、彼女のことが、一層好きになってきました。まさに、個人を「プロモーション」しているビデオで、総合5位に評価しました。

[3.0] 新内眞衣
『世界は夜回る』
脚本・演出・撮影 : 中島望
プロデューサー : 諏澤大助

新内眞衣は、いつ観ても、脚が長くて綺麗です。PVの制作者もよく分かっているようで、服装やカメラアングルが、脚にスポットを当てる仕様になっていて、高く評価できます(笑)。あと、A子はあまり性格の良い子じゃなくて、もう、B子をいじめているとすら言っていいんじゃないかと。サンタさんの正体がパパだなんて暴言には負けないで欲しいです(笑)。「私は今日も昼に眠る」に至ったことへの説明が、「毎晩、何かが私の前を通り過ぎてしまわないように」という漠たるもので、背景描写が薄く、ドラマとしては、捉えどころがありません。ただ、全体の雰囲気が、音楽と併せて、切な心地良いので、新内眞衣の美しさに見惚れながら、あまり深刻にならず、繰り返し鑑賞することが出来る、いわば癒し系の作品だと感じました。

[3.5] 鈴木絢音
『poetry』
演出 : 望月直
撮影協力 : 福田陽平

鈴木絢音のナレーションによるポエム、ゆったりした優しい音楽、そして部屋や街の風景を切り取る映像が、儚く繊細な少女の美貌に、次へ向かう意思の強さを宿している、そんな彼女の魅力を際立たせています。一方、登場する「鈴木絢音」が、どこまで本物の鈴木絢音に近いのか、そういった座標軸は曖昧なので、彼女の紹介ビデオとしては、相楽伊織が「歌えない踊れないアイドルですから」といったほどのインパクトは感じません。ただ、制作者も、鈴木絢音の内面に切り込むことを目指しているわけではないと思うので、視聴者は、そこから何かの意味を読み取るというより、『poetry』が描く「鈴木絢音」の世界を、素直に楽しめばいいのかなと思います。そうそう、細かいことなんですが、「何にでもなれる期待と、何にでもなれない不安」の部分は、「何ものにもなれない不安」の方が、しっくりするんじゃないかと。

ところで、「撮影協力 福田陽平」といいうクレジットが出てくるんですが、映画『アイズ』の監督さんですよね。ん~、是非、福田監督に乃木坂の個人PVを撮って欲しいです。実際、福田さん、乃木坂ファンの間では、今や、かなり期待度と信頼度の高いクリエイターになっていると思いますよ(笑)。

[3.5] 高山一実
『誰がために』
プロデューサー : 岡部潤
脚本 : 清水逸太郎
監督・脚本・編集 : 頃安祐良
主題歌
作詞 : あらいふとし、頃安祐良
作曲 : あらいふとし、ミヤジマジュン

すべてのアイドルになりたい女の子へ」というサブタイトルが付いているように、高山一実演じる主人公が歌の練習をしたり、ダンスの教室に通いながら、アイドルを目指す話。自信のあったオーディションに落ち、学校行事、友だちとの付き合い、そして恋愛といった誘惑に引き込まれながらも(笑)、乗り越えるべきものを理解して、本当の一歩を踏み出す展開になっています。アイドルになりたい人気者のかずみんと、それを見守るメガネをかけた真面目なかずみんの二人が登場しますが、あるいは、主人公の内面に存在する二つの人格を表しているのかもしれません。というのも、二人が一緒に映っている写真はなく、終盤、乃木坂の制服を着ると、二人が消えて、唯一人の高山一実が走り出します。もし二人が同一人物であるなら、「歌って踊って楽しければアイドルになれるわけじゃないと知ってしまった」後、その壁を乗り切るために必要なのものが見えてきます。状況判断は的確ながら、引っ込み思案で自信のない自分も、自信はあるけど楽しいことだけ見ていたい自分も、心の中に存在する「全自分」がアイドルになる覚悟を持つことだという解釈です。簡単に言うと、心の底からアイドルを志さないと、オーディションに合格した後、現実に降り掛かって来る困難には立ち向かえないってことです。こういった見方が正しいかどうかはともかく、アイドルになるって、想像以上に大変だよというメッセージは、間違いなく伝わってきます(笑)。

脚本は作り込んであって、エンディングに流れる曲も良い。ただ、個人的には、アイドルになることによって失うものと得るもののバランスについて、少し触れて欲しかった。すべてのケースで、失うものより得るものの方が絶対大きいとは言えません。今の学校生活や友情恋愛を失うほど、アイドルになることは価値のあることなのか。それこそ、「すべてのアイドルになりたい女の子」が一番に考えるべきことじゃないかと。

個人PVの感想とは関係ないですが、最近、欅坂46で1人辞退者が出た件を見ていると、現代のアイドルが置かれた立場がどれほどシビアかを痛感します。アイドルというだけで、17歳の少女のプライベートが暴露され、知らない人間から、さまざまな言葉を浴びせられてしまう現実がある。法律も、政府も、自治体も、マスコミも、誰も守ってくれない。一般人としての身分と生活を失うことが如何に大変で危険なことか、そこに重大な人生の選択肢があります。残念ながら、これが日本のアイドルの現状なので、アイドルを目指す人は、本当によく考えて、オーディションを受けた方がいいと思う。

[3.5] 中田花奈
『Qちゃん』
監督・脚本・編集 : 森澤透馬

中田花奈が暴力的でグッドです(笑)。キャッチボールをしようと、身体と同じくらいの大きさであるソフトボールを、力一杯投げつけて、Qちゃんを吹き飛ばし、「出来ないなら出来ないって言ってよ!」と逆ギレ。さらに、フリスビーの上にQちゃんを乗せて、そのまま放り投げ、地面に叩き付けられたQちゃんに向かって、「心配かけさせないでよ!」。カナりんとは付き合いたくないと思いました(笑)。ぬいぐるみみたいな小さな宇宙人が段ボール型UFOで地球にやってきて、公園の草むらに不時着する流れは、割とあるかなという感じの設定だけど、愛情を持ちつつも、Qちゃんをかなり粗雑に扱って、中田花奈が大暴れする展開は面白かった。また、中田花奈がアップでたくさん映り、それ以外は、Qちゃんのショットなので(笑)、ファンとして満足度の高い作品じゃないでしょうか。

[4.0] 能條愛未
『アンゴルモアの大王の娘』
プロデューサー : 渡邉究
監督・脚本・VFX : 荒船泰廣

素晴らしいアイデアで、もの凄くスケールの大きな、小さなホームドラマって感じでしょうか(笑)。心配性が過ぎて、娘である能條愛未の帰りが少し遅くなるだけで、隕石を降らせて、地球を滅ぼそうとする父親のアンゴルモアの大王。そして、ちょっと太めお兄ちゃん風の恐怖の大王が二人が住むアパートにやって来て、じょーさんの20歳誕生サプライズパーティを極秘に進めようとする。しかし、じょーさんが寝ている部屋のすぐ隣、襖ひとつ隔てたキッチンで、二人してわいわい賑やかにケーキを作っていたので、娘にすぐバレてしまう。ん~、こんな奇想天外な話、よく思いつきますね。しかも、能條愛未、アンゴルモアの大王、恐怖の大王の三人がいずれも演技が上手く、ちょっと笑って、ちょっとほろっとする、正統派のホームコメディに仕上がっている。また、隕石の落下を、本物の青空に、ちゃんとCGでリアルに描いたりして、背景を作り込んでいるので、ちゃちな感じがしない。クリエイターの本気度が伝わってきます。

ただ、このドラマは、アンゴルモアの大王、つまりお父さんが主役で、能條愛未は脇役になっているので、あと一歩、じょーさんを輝かせる仕掛けがあればと思いました。例えば、1999年7月に、地球を滅ぼすことを止めたのは、誕生した赤ちゃんが飛び切り可愛かったからなのか、それとも父親としての自覚からなのか、また、娘の母親は誰で、今どうしているのか。そういった話を入れ込めば、娘である能條愛未をよりフィーチャーすることになって、彼女の魅力にスポットライトが当たった、個人PVとしてお得な作品になったかなと(笑)。まあ、しかし、十分にクオリティの高い作品であるのは間違いなくて、衛藤美彩『彼と彼女の時間』、斎藤ちはる『夢在る時』、そして能條愛未『アンゴルモアの大王の娘』と、TypeCは、優れたドラマ系PVが目白押しです。さらに、あと2作品、凄いのが待っていて、TypeCは傑作の宝庫ですね。

[4.5 (総合4位)] 橋本奈々未
『October 28』
プロデューサ : 世界の松岡、小林正裕
監督 : 中村太洸

素晴らしい作品だと思う。10月28日水曜日の午前8時に起きて、職場へ向かい、ウエイトレスとして働いているイタリアンの店で、午後8時、仕事の最中にいきなり「死ぬ」(笑)。そして、目覚めると、あの世ではなく、自宅のベッドに横たわっていて、時計は10月28日水曜日の午前8時を示している。同じ平凡な一日を、延々と繰り返すサイクルの中で、橋本奈々未が、うんざりし、諦め、ヤケになる。この設定自体がまず面白いのだけど、秀逸なのは、もがき苦しむ主人公が、少しでも現状を変えようと、日常世界の中に、一つ一つ小さい変化を起こしていく内に、徐々に、自分自身が変わっていく点です。

店では、最初、あれこれ考え込んで、店長に注意されるほどぼんやりしている橋本さん。キザな常連客が注文したパスタに対して、料理人でもある店長から「お前、作ってみるか?」と言われるも、「いえ、いいです」と即答。すぐ死ぬのに料理なんかしてもしょうがないと、せっかくのチャンスを断ってしまう。ところが、地獄のサイクルから抜けられないと分かると、こうなりゃヤケだと、パスタに挑戦。ところが、味にうるさいその常連、一口食べて、「何だこれ、超マズ~イ」と絶叫(笑)。「私の最後の料理がマズいだと~!」と頭にきたななみん、次回挑戦するも、再び玉砕。「味音痴!」と独り毒づきながら、ベッドの上で料理本をめくり始める。3度目も納得してもらえないものの「負けてたまるか」と諦めず、遂に、4度目の挑戦で、食べた客が「うん、いつも旨いね~」。そして、ふと時計を見ると、午後8時を過ぎていて、なのに自分は死んでおらず、世界は静かに29日木曜日を迎える。輪廻から抜け出した瞬間です。

寺田蘭世が朗読した「シーシュポスの神話」を地で行くような物語で、平凡で退屈な日常の繰り返しであっても、その中には、闘うべきものや、向上させるべきものが含まれていて、そのことに気づけば、どんな状況からも満足を得られるという、メッセージが潜んでいるように感じます。ただ、努力して一歩階段を上り、29日の木曜になっても、前日とさほど変わらない一日がまた始まる(笑)。サイクル地獄から抜け出たように見えて、実は、結局、似たようなことを繰り返さなければならない。そういった点まで「シーシュポスの神話」と重なってきます。

しかし、このドラマが優れているのは、根底にあるだろう哲学の面白さ以上に、短い時間と少ない出演者という制約の中、多彩な出来事を盛り込み、それらが相互に連関する一つの世界を作り上げていることです。出勤途中、毎朝出会う歩きスマホの通行人に、最初、ぼんやりした主人公がぶつかるんですが、次回、ぶつからないよう避けてみると、その通行人は別のものにぶつかってしまう。どうやら彼は何かにぶつかる運命にあるようで、災難を見かねたななみんは、すれ違いさま「前方注意!」と叫んだり、ワッと驚かしたり、通行人にスマホから外へ意識を向けるよう促してあげる。何と言っても、彼は、その日が新曲発売日であると知っているほどの乃木坂ファンなので、放っておけません(笑)。そして、最後は「おはようござます」と丁寧に挨拶をする。通行人への様々な働きかけが、夜、店で起こる出来事と微妙にリンクしていて、ドラマに奥行きを与えています。朝の挨拶をした日に、パスタ料理を成功させ、死なない午後8時を迎える展開には、心とスキルの成長は連動しているのだという考え方が見え隠れしています。

中村太洸さんによる乃木坂の作品は、5枚目収録桜井玲香『どこでも小窓』や9枚目収録若月佑美『僕の同居人』の個人PVが示すように、透明感のある映像に、軽快なテンポの音楽を合わせ、オシャレでスマートなドラマが展開する印象があります。こういったテイストは、今回も遺憾なく発揮されていて、制作スタッフのクレジットですら、黒背景にせず、きちっと映像を入れてくるほどで、最初から最後まで、隙のない作品になっている。ただ、これまでは、おしゃれ感が先行して、人間の情動を描く部分はサラッとしている雰囲気がありました。ところが、12枚目収録の『魚たちのLOVE SONG』MVでは、小型ロボットなんだけど、恋心からの執着といった、人間臭い感情を正面から扱っていて、「あれ、太洸さん、ちょっとテイスト変わった?」と感じました。『October 28』では、人間感情の描写がさらに緻密になっていて、従来のおしゃれ感満載のドラマからやや泥臭い人間ドラマにシフトしている気がします。その結果、主人公である橋本奈々未が様々な表情を見せることになって、作品が深みのあるものになっている上に、ななみんの可愛さや美しさがいつも以上に胸に迫ってくる。若干おこがましい言い方だけど(笑)、中村太洸さん、今、クリエイターとして、急速に成長しているんじゃないかと。実際、『魚たちのLOVE SONG』MVも、『October 28』も、観ていて、心揺さぶられる出来で、以前の作品にはなかったインパクトを感じます。

ところで、ドラマで使われているイタリアンレストランは実在するお店で、「はしもとおおおおおお!」の店長さんも(笑)、本物の店長さんだそうです。このロケ地と出演者のチョイスは極めて賢く、彼がフライパンを握って厨房に佇む姿は、非常に様になっていて、ドラマにリアリティを与えている。相楽伊織のフリースローもそうですが、スポーツにせよ、料理にせよ、鍛錬を積んだ人の動きは、無駄がなく、美しい。こういった機能美は、ドラマにおける「ご馳走」になり得るもので、私が、『バスケならできます。』と『October 28』に惹かれた大きな要因の一つになっています。

筋立て、映像、音楽、出演者の演技力、そして背景にある哲学。ドラマを構成する色んな要素が高いレベルで上手く噛み合った傑作で、総合で4位の評価にしました。

[3.5] 深川麻衣
『また、茶でも』
監督・脚本 : 山岸聖太
プロデューサー : 諏澤大助

主人公である女性教師の鬱屈した心理状態を、前半部分で描写しているので、後半のエキセントリックな物語を理解しやすく、同じ監督とプロデューサーで制作した西野七瀬の『靴を履かない理由がない』に比べ、よりまとまりのあるドラマになっていると思います。しかし、乃木坂メンバーは優等生過ぎて、キャラとしてパンチが足りないという意識がそうさせるのか、親面談で腹いせをする深川麻衣を、「あっ、私嘘つきなんです」との言葉を相手に浴びせかけるほど、極端にイジワルな女に描いており、やや露悪的な印象を受けます。まあ、深川さん聖母なので、腕によりをかけて、悪女に仕立てたのかもしれないけど(笑)、会話に救いがなさ過ぎて、あまり後味の良い作品とは言い難くなっている。一方的に人を小馬鹿にする展開は、素直に笑えないし、感情移入しづらいものがあります。生徒の親をもっと癖のある人間に描いて、ハブ対マングース的な、どっちもどっちだわなといった空気にすれば(笑)、もう少し観やすかったかもしれない。ところで、父親役の吉増裕士さん、味があって良いですね。全力でお茶を飲み干すシーンなんか最高です。

[2.5] 堀未央奈
『ほりのこもり』
応援 : 頃安祐良、二ノ宮降太郎
監督・編集 : 今泉力哉

小さな子どもであっても、負けず嫌いの気持ちは強烈なようで、「3足す7」なんていう、自分に答えられない難しい問題を出されると、足し算の次は引き算でしょ!と反論して、目先を逸らすなんていう、駆け引きの高等テクニックを使ってくるんですね(笑)。この作品は、しょうちゃんの内面に迫るという意味では秀逸なんだけど、堀未央奈から何か引き出しているかとなると、ん~、と考え込んでしまいます。堀ちゃん、後半、結構、眠ってるし(笑)。まあ、個人PVの撮影中であっても、熟睡してしまうくらい忙しいわけで、それこそが、今の彼女の真の姿ということでしょうか(笑)。ところで、制作スタッフのクレジットに、「応援」として頃安祐良さんの名前があって、クリエイターって、案外、仲間同士で助け合うんですね。

[4.5 (総合2位)] 松村沙友理
『ガチャ子さん』
プロデューサー : 林辰郎
監督 : 伊藤衆人

松村沙友理は表情が豊かで、コメディ空間では光り輝きますね。制作者も、それが「ご馳走」であることを分かっていて、次から次へと、さゆりんのアップを入れ込んでくる。さらに、作品の細部にまで、伊藤衆人監督のこだわりが炸裂しまくっている。古いゲーム場にあるレトロなマシーンを丁寧に見せ、ガチャマシーンを二つも作った上に、ガチャ玉に入れるおもちゃを何種類も用意。さらに、映像面でも、途中、ガチャ子による短いスポットシーンを繋げて、30分番組を収録したCMカット版DVDのような風味を付けている。もう、作品に掛ける熱量が半端ではないです。

さゆりんの演技も、「私はね、人を幸せにする、何か役に立つものがたくさん入っているの!」と、よく分からないけど、完全にガチャマシーンに成り切っている(笑)。また、ガチャ子のお兄さん役と、ゲーム場の若いお客さん役の演技が、これまた振り切っている。制作者と出演者の全員が、とにかく熱い想いをドラマにぶつけていて、非常に勢いのある、楽しい作品に仕上がっていると思います。どんどん進む展開と熱量に圧倒されて、最後まで一気に観てしまう、そんなノリの良さです。

とくに秀逸なシーンは、仕事で行き詰まったお兄さんが、「困った!ガチャ子助けてくれ!」と、百円玉を握りしめて走って来るところ。「仕方ないなあ」と、さゆりんが「ガチャリンコ!」の掛け声とともに、変なポージングによってガチャ玉を出す。すると、黄色いボタンが上部に付いた、ラジオっぽいおもちゃが出てきて、それを囲んで三人が「何これ?」と談義を始める。「アイドルの声とか出るんじゃないの?ガチャリンコパ~ンチ的な」とガチャ子が言うと、お兄さんが「お前それハズレじゃねえか、役に立つもん出せよ!」と一喝。それを聞いたガチャ子が泣きべそ顔で「ガチャリンコピ~ンチ」(笑)。この辺は、松村沙友理の持ちネタが満載です。さらに、黄色いボタンを押してみると、か細い声で「お兄ちゃん、しっかり働きなさいよ」とおもちゃがしゃべります。すると、「かあちゃん?かあちゃん、オレ頑張るよ、ガチャ子ありがとう、オレ頑張る!」と一件落着です(笑)。

ストーリー展開が早く、先の読めないドラマを「ジェットコースタードラマ」と呼ぶことがあるけど、「ジェットコースターガチャドラマ」と命名したくなるような映像作品で(笑)、そこに、松村沙友理の笑顔、ぷく顔、泣き顔、腹に一物顔、怒り顔、腹ぺこ顔などなど、さゆりんの魅力がこれでもかと詰め込まれている。さゆりんごファン、乃木坂ファンには、堪らない極上の娯楽作品で、個人PVとして、圧倒的な出来栄えだと思います。ドラマ系PVというより、バラエティ系PVと捉えた方がいいかもしれないけど、間違いなく傑作で、総合2位に評価しました。まあ、観ていて楽しいということが、一番大事で、そういった作品は高く評価したくなるということです。

ところで、お客さんを演じたのは、後藤文嘉さんという26歳の俳優さんだそうですが、表情の変化といい、なかなか良い演技をしますね。13枚目収録個人PVの特徴の一つは、才能を感じさせる若い役者が何人も参加していることで、テレビ朝日『MUSIC STATION』に「カトゥー」こと加藤諒さんが出演したように、今後、色んな番組や映画などで、彼らを観ることになるのでしょう。楽しみですね。

後藤文嘉さんのツイッター公式アカウント

[3.5] 和田まあや
『瞬間』
脚本演出 : あないかずひさ
ディレクター : 小林剛

和田まあやが蹴った空き缶が、「ピタゴラ」(笑)みたいな連鎖を引き起こした末に、吊ってあったハロウィンのカボチャに当たり、たまたま下を通りかかった男性の頭めがけて落下する、その瞬間を切り取った不思議なドラマ。ほとんどが動きのない静止したシーンで構成され、まあやと男性とカボチャのテレパシー(?)による会話でドラマが進むんだけど、まあやはナレーションが結構上手い。感情を込めるところは込め、間合いも絶妙で、会話だけで、ちゃんとドラマになっている。まあやの声と語りが良いので、動きがないにも関わらず、引き込まれて、最後まで見入ってしまった。これだけのナレーションが出来るのなら、普通のドラマで、彼女の本格的な演技が観てみたいですね。12枚目収録の佐々木琴子とのペアPV『in 乃木坂地球防衛軍』のように、和田まあやは、なぜかエキセントリックな作品を貰うことが多い気がします。役にハマれば、一気にスパークする力量を秘めていると気がするので、色々、試して欲しい。ところで、ペアPVでも感じたんですが、まあや本当に色が白い。アップになるとドキッとします。


以上ですべてです。

ふ~、さすがに書き切るのはヘビーでした(笑)、何と言っても37本もあるので。

ちなみにベスト5は、1位北野日奈子、2位松村沙友理、3位中元日芽香、4位橋本奈々未、5位相楽伊織にしました。

まあ、私の個人的感想と評価なので、PV談義のネタにでもして頂ければ幸いです(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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13枚目個人PV感想(前編) ~ 北野日奈子「ガォー!」の魅力が炸裂、中元日芽香が圧巻の演技を披露 [12Nov15]

2015-11-12 19:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、近々放送予定のテレビ・ラジオ注目番組

11月14日(土) 18 : 10 ~ 18 : 42 [地デ] NHK総合『マサカメTV ~ タクシー!ノッてるかーい?』。中元日芽香が出演。木曜深夜(26:20~26:55)に再放送。

11月14日(土) 25 : 05 ~ 25 : 35 [地デ] フジテレビ『うまズキッ!』。レギュラーMC である白石麻衣に加え、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理が出演して、乃木坂回恒例の「ウソのような本当の話」に挑戦する模様。

乃木坂46が参加する、近々開催予定の注目イベント

11月12日(木) ミュージカル『リボンの騎士』 in 赤坂ACTシアター [東京公演初日] 第1公演(18:30)。生田絵梨花がサファイア役で主演、桜井玲香はヘケート役で出演

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール


今日は、13枚目「今、話したい誰かがいる」初回限定盤に収録された個人PVについて、感想を書いてみたいと思います。

12枚目「太陽ノック」のペアPVと同じく、以下のような形式で、TypeA収録作品からメンバー名の「あいうえお」順に載せていきます。

(凡例)
[5点満点での評価点 (総合順位)] メンバー名
『タイトル』
クリエイター

#「評価点」は5点満点で0.5点刻みの10段階評価
#「(総合順位)」は、ベスト5に入った作品のみ表示しています
# クリエイター欄には、「企画」「監督」「演出」「制作」などの担当者名を入れている


個人PVは作品数が多いので、感想は「前編」と「後編」に記事を分けています。

今回は「前編」で、TypeAの全収録作品とTypeBの中元日芽香PVまでを載せています。

それほど厳しい批判はしていないつもりですが、あくまで、私の個人的感想なので、参考程度に受け取って頂ければと思います。


(TypeA収録作品)

[4.0] 生田絵梨花
『赤い傘の人 後編』
プロデューサー : 諏澤大助、安見香
監督 : 湯浅弘章

やりたいことを見つけられず、進路に悩む女子高校生と、親が離婚の危機を迎え、マンションの同じ階に、父親と二人で暮らす小さな男の子。否応なく現実に流されていく二人が、それに抗うように、マンション内の空き部屋に夜8時まで「家出」して、そこにテントを持ち込み、電飾やお菓子を散りばめて、誰にも邪魔されないひと時を過ごす。しかし、彼女には大学へ行くための上京が迫り、男の子の父親は、母親とは違う「赤い傘の人」を家に連れて来る。9枚目「夏のFree&Easy」収録の「無口なライオン」MVに登場する「時間が止まる場所」と同じ構図で、止まらない時の流れの切なさが描かれています。

いくちゃん、男の子、父親はいずれも演技が上手く、物語もよく練り込まれていて、質の高いドラマになっていると思います。ただ、秘密基地での楽しい時間と、外の世界で容赦なく進んでいく時間の対比において、後者を描くシーンが少なく、前者が強調されている印象があり、二人の直面する問題の深刻さが今ひとつ伝わってこなかった。とくに、生田絵梨花が、春からの大学生活に対して、なぜ不安ばかりを抱き、期待感を持てないのか、その辺がよく分からないので、彼女の憂鬱さに共鳴しずらいものがありました。親元を離れての一人暮らしは、むしろ「花の女子大生」という見方も出来るわけで(笑)、心配である以上に、楽しみな面が大きいだろうし、やりたいことは東京で見つければ良いわけで。自分が望んだ方向に進めず、仕方なく東京の女子大に行くといった、「挫折」のエピソードが入っていれば、ドラマにもっと緊迫感が出たんじゃないかと思います。

「無口なライオン」MVは、止まらない時の流れの切なさを、日常性の中に詠んだ秀逸な映像詩 [03Jul14]

[3.0] 生駒里奈
『衝動的少女』
director, editor : yamamoto atsuhiko
music : taiyo computer

生駒里奈の澄んだ歌声の魅力がよく引き出されていると思う。機械加工のレベルが抑えられているのか、プログラムが秀逸なのか(笑)、聴き入ってしまう心地よさがあった。しかし、「衝動的空想」を描いている前半と、生駒ちゃんが古いボストンバッグに入って歌う後半の連関が見えず、バラバラな印象を受けました。とくに、「誰も私に興味がない」といった重めの台詞を、ぶっ込んでいるのに、さらっと流されている。意味深な言葉を散りばめているのだけど、全体としてまとまりを欠いている印象があって、作品としてのパンチが弱まっている気がしました。

[2.5] 井上小百合
『タイトル未定』
監督 : 小林顕作

さゆにゃんがたっぷり映って、歌もうたっているので、ファンとして、嬉しいっちゃ嬉しいんだけど、個人PVとして、彼女から何かを引き出していたかと言われると、ん~、作り込み不足のバラエティという感じが。むしろ小林顕作さんのキャラが強烈に出ていて、彼のPVとしては、結構、いい線行ってるんじゃないかと(笑)。いっそ、二人でコントをやれば、作品の方向性が定まって、より見やすくなった気がします。

[3.5] 川後陽菜
『Summer farewell』
Producer : Kiwamu Watanabe
Music : Sugisawa 'Tabo' Takato
Director/Director of Photography : Mitsunori Yokobori

映像美が素晴らしい。空の広がりや広場の大きさなど、空間の見せ方が秀逸で、澄み渡った海の中をゆったりと泳いでいるような、爽やかな気分になってきます。さらに、色彩センスが抜群で、川後の赤い靴、白い服、真っ赤な風船、深い緑の芝生、青い空、薄緑の草むらと、心地よい対比に引き込まれていきます。物語としては、母親と喧嘩して、そのまま家を飛び出していった兄と、母の死後、東京で再開する妹の話です。母の葬式にすら来なかった兄を最初は嫌いながら、それを乗り越え、たった一人の肉親となってしまった彼と、これから二人で生きていこうという前向きな気持ちに変化する、妹の心の軌跡が描かれています。スローモーションで動きを見せ、川後陽菜の独白でストーリーを紡ぐ手法が、ずば抜けた映像の美しさと相俟って、心揺さぶる作品を生み出していると思います。

この作品、非常に素晴らしいのだけど、一つ気になる点があります。GLAYのTAKUROが作詞作曲した「夏音」という歌があって、その歌詞が、『Summer farewell』における川後陽菜の台詞と、複数箇所で似ているんですね。

例えば、冒頭と最後の台詞、

夏の空は今日も青空で
あなたの笑顔を思い出すととても切なくて
in『Summer farewell』

夏の空は今日も青空で
あなたの笑顔を思い出すととても嬉しくて
in『Summer farewell』

は、

夏の空は今日も青空で
君を思い出すから嫌いだった
in「夏音」

と、かなり似ています。さらに、後半シーンでの

哀しみの微笑みも喜びの涙も
一つ一つが私の宝物
in『Summer farewell』

は、

哀しみの微笑みを喜びの涙を
その一つ一つが僕の宝物
in「夏音」

と、どう見ても似ている。

これはGLAYファンの方がブログで指摘されていて、それから気になって調べてみたんですが、間違いなく似てますよね(笑)。

個人PVの制作者はプロだし、発売元はソニーなので、こういった点はキチンとしていると思うけど、ここまで似ているのなら、エンドロールなどで「夏音」に一言触れた方が良かったんじゃないでしょうか。

対応を一歩誤ると、大きな影響が出かねない問題なので、双方のファンを安心させる意味からも、作品中に「大丈夫だよ~」というアナウンスが欲しかったですね。

今回の記事は個人PVの感想なので、これ以上、書くつもりはないですが、ちょっと考え込んでしまって、『Summer farewell』は当初、衝撃を受けるほど優れた作品だと感じたけど、ど~んと高い点を付ける気にならなくなってしまいました。

[3.0] 川村真洋
『妄想未満』
監督 : 鈴木智之 (NONKI BEAM)
放送作家 : オンダユウ
CG : 坂下公貴

妄想デートのシーンは、絵本の世界に入り込んだようなオシャレな味わいで、ろってぃの表情が生き生きして、彼女の歌も合っていて、とても楽しい。一方、現実生活のシーンは今ひとつオチ不足という感じで、あと一歩の踏み込みが欲しかった。とくに、目を開けたまま寝る、スパゲッティを手にまで巻き付けるの次、延々と歯を磨いて、そこからの展開にパンチが乏しいかなと(笑)。普段着とか、食事の仕方とか、ブラッシングとか、日常生活のシーンにも、「ええ~!そうなの、ろってぃは?」といった遊びがあれば、割と常識的な妄想シーンとの対比で、目の離せない作品になったかも。

[5.0 (総合1位)] 北野日奈子
『ヒナコはキタノ』
企画・作詞・振付 : 大石タケシ
監督 : 友久陽志
プロデューサー : 柴原大樹
音楽プロデューサー : 佐東賢一
作曲 : 林部亜紀子

音楽系個人PVの傑作だと思います。おそらくデートをすっぽかされて、虚しく帰ってきた北野日奈子が、最初やけくそ気味に歌い踊りながら、寂しさや情けなさを表現。その後、だんだん楽しくなってきて、徐々に立ち直っていくミュージカル仕立てで、とにもかくにも、きいちゃんの魅力が炸裂しまくっています。

素晴らしいのは、

またフライパン曲げてしまったわ
怪力だけど恋には非力

など、実物の北野日奈子を描いている歌詞が随所に出てくることです。

涙でアイスが塩味になった

なんて、堀未央奈、伊藤純奈の非公式3人ユニット「塩アイス」を彷彿させる歌詞で、制作者の遊び心と、きいちゃんへの愛情を感じさせます。

特筆したいのは、歌声をほとんど加工せず、北野日奈子の地声を、そのまま使っていることです。そのため、ややハスキーな部分を含めて、彼女の声がダイレクトに心に響いてくる。コンピューターで弄らない、本人そのままの声ほど、パワーがあって、人を惹き付けるものはなく、実際、彼女にしか出せない味わいを、歌が持っていると感じました。

コミカルながら、躍動感のある振り付けも良い。「ガオッ!」というきいちゃん独自のネタが効果的に入っていて、歌詞と声だけでなく、動きの面でも、等身大の北野日奈子が演出されている。そのため、観ていて、自然に、北野日奈子の世界に引き込まれ、ルックス、性格、動き、声など、あらゆる面から、彼女の可愛らしさを存分に堪能することが出来ます。いや~、本当に楽しい作品で、これだけのものを作れるのは、クリエーターの力量はもちろんですが、北野さんも、相当なスター性や演技力を持っているんだと思います。

個人PVは、メンバーを紹介して、その魅力を引き出すのが目的ですが、『ヒナコはキタノ』は、これ以上もうやれることはないんじゃないかと思うくらい、完成度の高い作品になっていて、私は、13枚目収録作品中、文句なく、一番の出来だと感じました。やはり、この作品の主役は、このメンバーしかあり得ないという形こそが、傑作を生み出す大前提で、突き詰めれば、クリエーターがそのメンバーを心底好きであること、つまり彼女の魅力を皆に教えあげたいという熱意こそが、最大の原動力なのかもしれません。

『まりっか'17』しかり、『私の中のモンスター』しかり、『ヒナコはキタノ』しかりでしょう。

ちなみに、「塩アイス」とは(笑)、
堀未央奈の2014/09/19_19:48ブログ

[4.0] 斉藤優里
『愛の二等辺三角形』
ナレーション : 坂本頼光
構成 : 大北栄人、森翔太
監督・編集 : 森翔太

とにかく面白い!ゆうりとちえ子の友情と愛憎を描いた昼メロの予告編集という体裁ですが、真面目に説明を書くのが恥ずかしいほど(笑)、ぶっとんだドラマになっています。こういった作品はあれこれ批評しても意味がなく、観て楽しめるかどうかしかないわけで、私は、相当に笑わせて頂きました。とくに「猫博士」が最高です。この作品における、斉藤優里の最大の功績は、本物の猫に、猫パンチを貰ったことじゃないでしょうか(笑)。若い女性アイドルが猫にパンチを食らうなんて、滅多にないことで、監督もそのインパクトをよく分かっているのでしょう、最終回を除いて、毎回、ポイント場面にこのシーンが使われています。こうなると、もう、猫博士が主人公みたいなもんですね。ただ、ぶっ飛び系のコミカルなドラマを、小気味良く演じられるのは、斉藤優里ならではで、ゆったんの持ち味は存分に出ていたんじゃないでしょうか。森翔太さんが、これまでどういう仕事を手掛けてきたのか、他の作品を観たくなりました(笑)。

[3.5] 桜井玲香
『桜井玲香とその手仕事』
Producer : FUMIYUKI ONO
Director : MAI NISHI

映像が美しくて、桜井玲香のビジュアル、とくに綺麗な指先が魅力的に表現されていると思います。また、うなじや太腿がセクシーで良いっす(笑)。しかし、服を着替えて、髪をまとめ、タイトルにも「手仕事」と入っているのに、ドレスを彩色するシーンが思った以上に少なく、肩透かしを食ったような気分になります。その代わり、生卵を割ったり、ブドウの皮を剥いたり、グレープフルーツにぱくついたりと、食事シーンが入っている。それも悪くはないんだけど、繊細な手仕事への期待感が高まるような流れになっているので、少し練習してでも、挑戦して欲しかったという気持ちが残ります。後で出てくる白石麻衣の『Doll』にも、似たような感想を持ったんですが、スキルを習得する時間がないのであれば、「手仕事」や「DJ」を強調しない方向でまとめた方が、視聴者はスムーズに作品に入っていけるんじゃないかと。

[3.0] 佐々木琴子
『signal』
企画・脚本 : 安部裕之
演出 : 住田崇

本当の佐々木琴子はどの辺にいるのか?個人の好みになると思うんだけど、作中キャラが本物からどのくらい離れているのかを表す座標軸は、私は、ある程度明確に提示して欲しい派なんです(笑)。というのも、琴子が「琴子」を演じているのに、本物の琴子とかけ離れた「琴子」になっているかもしれず、結局、誰のことを何のために描写しているのかよく分からない、若干、気持ちの悪い状況になってしまうからです。相楽伊織の 『バスケならできます。』のように、直球勝負で実像に迫るか、あるいは斉藤優里『愛の二等辺三角形』のように、徹底的に作り込んだ方が、むしろ本人のか何かが引き出せるんじゃないかと。『signal』を観て、観る前より、佐々木琴子のことが分かったとは思えないし、琴子を紐解くヒントを見つけた気にもならない。本人が自分を語っているのに、本人に届かないという隔靴掻痒の感じが、琴子の美しさに感動する気持ちを越えて、自分の中で、作品への評価をやや下げている気がします。ただ、「安部さんもやっぱり気づいてくれなかった」という台詞が、監督自身も、彼女の本当の魅力に、届きそうで届かないことを素直に表しているのなら、「彷徨う座標軸」という興味深いテーマに踏み込んでいて、それはそれで面白いかもしれません。

[2.5] 西野七瀬
『靴を履かない理由がない』
監督・脚本 : 山岸聖太
プロデューサー : 諏澤大助

ん~、この作品への評価も、高度に個人的嗜好に左右されると思います(笑)。私の場合は、校長ともう一人の先生のやりとりは面白かったけど、西野七瀬が何をやりたいのか、動画撮影の背景を含め、全然描かれてないので、唖然としたまま終わってしまいました。寺田蘭世が「シーシュポスの神話」を朗読していますが、カミュの描いた「不条理」のさらに上を行くような世界で、ナンセンス劇あるいは不可解劇という範疇なんでしょうか。いずれにしても、見終わった後、ななせまるが一層好きになるタイプの作品ではない気がします(笑)。多種多様こそが、乃木坂個人PVの真髄ってことですね。

[2.5] 樋口日奈
『くちびる』
プロデューサー : 渡邉究
脚本・監督・撮影・編集 : 藤田恭平

筋立てがしかっかりしていて、オチも強烈なのが待っている(笑)。物語の流れが分かり易いので、鑑賞しやすい作品だと思います。さらに、樋口日奈の色気を引き出すシーンもちゃんと入っている。ただ、西野七瀬の『靴を履かない理由がない』と同じく、この作品を観て、樋口日奈の人気が上がるのかというと、疑問符を付けたくなります。個人PVは、メンバーの「プロモーション」が目的なので、脚本の流れがやや甘くなっても、もう少し違った設定にして、ひなちまの女性的魅力が残像として心に焼き付くような、ドラマにして欲しかったかなと。まあ、パンチのあるドラマを作ることと、メンバーを上手くフィーチャーすることは、両立させるのが結構難しいということでしょうね。

[4.0] 若月佑美
『トワイライト★夢魅のときめき!?マンガロード』
企画 : 大来優 (キャラメル・ラテ)
演出・構成 : Caramel Latte
プロデューサー : 藤岡将史、中村惇志

『情熱大陸』のパロディのような構成。漫画家である若月佑美が、マンガは「人生の本」、仕掛けた「トリック」の意味が次々と明らかになる瞬間が堪らないなど、熱く、壮大に語るものの、終盤に登場する自身の作品が、トホホ感満載の乃木坂ネタ四コマ漫画というオチになっている。ファンにはお馴染みである若様の情熱的トークを生かした、爆笑系というより、クスクス笑い的なおかしさです。微妙なクオリティの四コマ漫画を見せられた後に、「心の成長を助けるツールでありたい」と話すシーンは、若様をそっと抱きしめてあげたくなるような、彼女の可愛さが迸っていました(笑)。ただ、インタビューの途中、原稿を取りに来た編集者と絡むとか、弟子に指示を出すとか、もっと動きのある展開にすれば、さらに良かったかも。あと、若月佑美の演技力によって、漫画家の雰囲気はかなり出ていたけど、出来れば、本物の漫画家のデスクを借りて、使い込んだペンやインクや紙といった舞台装置があれば、結局、「落差」がポイントなので、前半の仕込みがもっと効果的になったと思います。まあ予算と時間に限度があるのでしょうがないけど、若様がどこまで本物に化けられるか、ちょっと観てみたかった。

(TypeB収録作品)

[2.5] 秋元真夏
『PM8:00「真夏」』
監督・脚本 : 若松雅也
プロデューサー : 山ノ内禎枝

「チームメイト」という言葉が何回か出てくるけど、夏季限定で結成された仕事チームの同僚なのか、大学の運動部の部員なのか、二人の関係について何も描かれていないので、感情移入しづらい面があります。とくに、なぜその日の午後8時になると、関係性が変わるのか、さすがに少し説明が欲しい。また、男性役を秋元真夏が演じる必要があるのか疑問を感じました。プロの俳優を起用して、女性役の心情変化に重点を置いた方が、視聴者がドラマ世界に入りやすいんじゃないかと。背景を敢えて描かないという手法が一概に悪いとは言えないけど、何だかよく分からないまま終わってしまった印象でした。

[3.5] 伊藤かりん
『EYES ON YOUR HEART』
監督/脚本/撮影 : 平井健太

共演している小さな女の子、星野スミレちゃんが、まあ、べらぼうに可愛い。もちろん、伊藤かりんも可愛いのだけど(笑)、「ぐるぐるカーテン」の振り付けを、たどたどしく真似するシーンなんかは、悶絶しそうになった。笑ったり、じっと見つめたり、台詞を言ったり、表情の変化や間合いも上手くて、もう誰のPVなんだと言いたくなるほど、スミレちゃんが全部持ってちゃってます(笑)。作品としては、野原、海、砂浜、流木など、映像がキレイで、不思議な物語展開と相俟って、幻想的な雰囲気がいい感じに出てると思います。まあ、女の子もかりんさんも、この世の存在かどうかすら定かではなく(笑)、その辺はふわっと受け入れるタイプの作品なのかなと思います。ただ、終盤、金属的な耳障りで不安を煽るような音楽が響き、浜辺に作った砂人形を足で壊したり、それまでの心地よい空気が変調して、「意味」を考えさせる構成になっている。であれば、伊藤かりんが女の子を追っていく場面が示すものを、伏線などを使って、もう少し分かり易く見せた方がいいかなと思いました。それにしても、斉藤優里の「猫博士」にせよ、星野スミレちゃんにせよ、メンバーの個人PVに動物や子ども出演させるのは、ある意味、危険な行為かもしれないですね(笑)。

[3.5] 伊藤純奈
『秘密乙女クラブ』
演出 : 雨宮恒平
プロデューサー : 森田一平

コマ割りの一つ一つに実写映像を入れ込んで、漫画風に仕上げるテクニックが非常に面白い。映像作品で、こういう手法を使うのって、よくあることなんでしょうか?少なくとも、乃木坂の個人PVでは、初めてですよね。とくに、あるコマを中心に見せているときも、他のコマ内でまだ動画が続いており、最後、カットの掛け声とともに、安心した伊藤純奈が笑顔で一斉に大きく動き出すシーンは、「おおっ!」とゾワゾワするような迫力があって良かった(笑)。内容は、意中の男子を振り向かせるテクニックの秘密特訓で、朝、パンをくわえて登校し、通学路の曲がり角で相手にぶつかる、米粒を「うっかり」顔につけたままにする、好きになった相手が実の兄だったイメージトレーニングなど、まあ定番のメニューです(笑)。一つ物足りないのは、『初森ベマーズ』で見せたような伊藤純奈の攻撃性が出ていなかったことです。例えば、アイドルは恋愛禁止という衝撃の事実に気づいたとき、大暴れするとか、そういう元気な純奈も観たかった(笑)。

[4.0] 伊藤万理華
『GO,GO!イサキちゃん!第1話』
脚本・監督 : 熊坂出

毒をもって、毒を制す。見終わったあと、そんな言葉が浮かんできました(笑)。度外れに濃ゆく作られた「イサキちゃん」キャラに、加藤諒の「カァトゥー」が全然負けてなくて、不思議な会話も、意外とすんなり心に入ってくる。「受け入れたんですもの、自分の運命を」と言われて、イサキがちょっと涙ぐむシーンは、彼女の優しさが素直に引き出されていて、ちょっと感動しました。濃いめの汁には、そば粉比率の高いしっかりした蕎麦が合う、やはり、キャスティングって大事ですね(笑)。ただ、こういったぶっ飛び系のドラマは、パンチはあるんだけど、上手く作らないと、「で?」という疑問符が心に残ることが多い。この作品も、イサキの心の動きにさらに迫る台詞や展開があれば、もっと見応えがあったかなと思います。

ところで、最近の個人PVで、伊藤万理華は、連続してエキセントリックな役を割り振られています。さすがに、もうちょっと普通の役、そうですね中村太洸氏や湯浅弘章氏が撮るような作品でのまりっかを、そろそろ観てみたい。舞台『すべての犬は天国へ行く』のクレメンタインも凄まじい役だし、せめて映画『アイズ』の山本由佳里くらいに「普通」な感じでお願いします(笑)。とはいえ、この作品でも、最後に披露したバレエ風ダンスは、印象的な赤い服と相俟って、伊藤万理華の魅力がストレートに炸裂していて、とても良かったです。演技にせよ、ダンスにせよ、人を惹き付けますよね、まりっかは。
伊藤万理華の2015/10/24_21:30ブログ
伊藤万理華の2015/10/30 21:54ブログ

[2.5] 齋藤飛鳥
『ミュージカル 齋藤飛鳥』
creative director : shida kazuhiro
director : tsukita sigeru
music : taiyo computer

齋藤飛鳥の歌声を加工し過ぎている気がします。やや癖のある硬質で可愛い声が、癖の全然ないキレイな声に変わっていて、あしゅらしさが消えかかっている。ただ、音楽以上に不満を感じたのは、「ミュージカル」と謳っているのに、バスと観覧車ではずっと座っていて、浜辺で男の子と遊ぶシーンでも、あまり動きがない。割とノリの良い曲が続くので、ダンスを入れるとか、あるいは、砂浜を走ったり、飛び跳ねたり、動きが欲しかったですね。それから、緑のキャップをずっと被っているのは、なぜなんでしょう?齋藤飛鳥の魅力の一つは、ストレートの美しく長い髪で、「涙がまだ悲しみだった頃」や「扇風機」のMVなど、他のメンバー以上に、あしゅが走らされるのは、風になびく髪を見せたいが故という話があるほどです(笑)。そんな魅力溢れるものを最初から最後まで隠す必要はないかと。ところで、音楽担当の「taiyo computer」さんは、12枚目「太陽ノック」収録ペアPVの「真夏の七瀬」の劇中歌を作詞作曲されてますよね。こちらは「太陽コンピューター」と日本語表記ですが、人名なんでしょうか、グループ名なんでしょうか。乃木坂のPVにときどき名前が出てくるので、ちょっと気になってます(笑)。

乃木坂の風 02Jul13 ~ 齋藤飛鳥が再び疾走!「扇風機」は違和感のない良作

[3.5] 白石麻衣
『Doll』
プロデューサー : 宇都宮渉
エグゼクティブプロデューサー : 林辰郎
監督 : 林隆行

ボーリング場のまいやんはキュートに可愛く、クラブのまいやんはカッコ美しい。白石麻衣のビジュアル的魅力が詰まった作品で、個人PVとしては良く出来ていると感じました。多分、まいやんを撮る映像面で、かなり繊細な工夫を凝らしているのだと思います。ただ、桜井玲香のPVと同じく、DJそのままの格好でクラブに現れ、客をかき分けで壇上に上がり、今のDJをぶっ飛ばしているのだから、もっと長く、まいやんのDJプレイを観たかった。しかし、DJシーンは少しだけで、すぐにフロアに下りてダンスを披露するので、期待を裏切られた感じが残ってしまいます。最後、笑顔でウィンクしてクラブを去っていくシーンは、まいやんからやりきった感が出てるけど、そんなにやりきったかなあ?と、ツッコミたくなった(笑)。撮影時間の関係から、人に披露するレベルまでDJスキルが身に付かなかったのであれば、むしろ、ボーリングと同じく、DJでもガーター連発にして、客が怒るんだけど、まいやの美しさが際立つダンスで黙らせて、「Doll」という点を強調する方向もあったかと思います。ん?ひょっとして、この作品、そういう展開じゃないですよね?私には、作中の流れでは、まいやんのDJは成功したように見えたんですが、どうなんでしょう(笑)。

[3.5] 寺田蘭世
『×読む Declamation』
監督 : セキリュウジ
# PVには制作スタッフの名前を載せている画面は登場せず。上記の監督名は別ルートから得た情報。

大きな重い岩を山頂まで押し上げると、その途端、岩が麓まで転がり落ちて、再びシーシュポスは岩を押し上げなければならない。私は、「異邦人」や「ペスト」など、カミュの小説が大好きで、寺田蘭世が朗読する内容に、聴き入ってしまいました。「シーシュポスの神話」で扱われている「無益で希望のない労働」というテーマは、現代においても重要な問題で、今それを議論する意義は決して小さくない。朗読用に抜粋した箇所のチョイスを含め、このPVに大きな感銘を受けたんですが、よく考えると、それはカミュを評価しているのであって、寺田蘭世がそれを朗読することが、彼女にとってどんな意味を持つのか、そして、何よりそれによってアイドルとして輝いているかは、全然別の話になります(笑)。

例えば、握手会なんて、シーシュポスの岩みたいなもので、あるシングルで、メンバーとファンが懸命に麓から山頂に押し上げても、次のシングルでは、再び一からやり直さなければならない。まるで神々がシーシュポスに与えた罰のように、延々とメンバーとファンは岩を押し上げ続けている。朗読の声を流しながら、寺田蘭世が握手に勤しむ姿を、画像として挿入すれば、まさに、乃木坂メンバーである彼女が「シーシュポスの神話」を読む意味が出てきて、なかなか骨太な作品になると思います。しかし、乃木坂の握手会をまるで「無益で希望のない労働」呼ばわりするかのようなPVを、運営が許可するとは思えないので、それだけでは、ちょっと無理でしょうね(笑)。

しかし、カミュが言いたかったのは、シーシュポスは「無益で希望のない労働」に、ただ喘いでいるだけの存在ではないということです。転がり落ちた岩を追って麓へ向かうシーシュポスは、この「いわばちょっと息をついている時間」に、自分の境遇へと思いを巡らせる。こういった「人間が自分の生へと振り向く微妙な瞬間」こそ、カミュがもっとも考察したかった点のようで、握手会を終えて、家でくつろぐ蘭世が「あ~あ疲れた、私、何で握手なんかやってるんだろ?」といった顔をして、テレビを眺めている姿なんか、ピッタリのショットじゃないでしょうか(笑)。

ところが、カミュはこう続けます。「頂上を目がける闘争、ただそれだけで人間の心を満たすのに十分足りてるのだ」と。つまり、人間とは、不条理な労働に受動的にただ喘いでいるのではなく、そこに「闘争」を見出し、「頂上」への意思を付与する、そういう逞しい存在だということです。二期生として乃木坂に入った最初の頃、「センターを目指します」と宣言した、強靭な上昇志向の持ち主である寺田蘭世こそ、握手会という「不条理」を吹き飛ばす「頂上を目がける闘争」の体現者と言っていい。再び、雄々しく、乃木坂の仕事に立ち向かう彼女の画像を入れて、作品を締めくくれば、運営も納得の出来になるんじゃないかと(笑)。

もし、個人PVの制作者が、乃木坂の握手会や寺田蘭世の性格を考えて、彼女に「シーシュポスの神話」を朗読させることを思いついたのであれば、目が眩むほどシャープなアイデアだと思います。そうであるならば、およそクリエーターは、タブーを設けず作品を創造する「自由の証人」であるべきだという主張を、『×読む Declamation』に潜ませているのかもしれません。ただ、この作品からはそこまで判断出来ないので、上記3.5点という評価は、堅い文章を朗読する美少女の魅力、メンバーをアイドル的にフィーチャーするPVという観点からのものです。ただ、それだけでも、結構、良かったです、何と言っても蘭世は可愛いので(笑)。

[4.5 (総合3位)] 中元日芽香
『RED BUTTON』
Producer : NORIYUKI YASUMITSU
Director : HIROAKI MATSUNAGA

素晴らしい作品だと思います。四脚テーブルと椅子が一つあるだけの殺風景な部屋。テーブルの上には、赤いボタンの装置がポツンと載っていて、太腿まで届く長いシャツを着た中元日芽香が、それを押そうかどうか迷っている。しげしげ見つめ、「もしも~し」と呼びかけ、匂いを嗅ぎ、テーブルの下をチェックする。しかし、ほとんど何の情報も得られない。ひめたんが置かれた状況の説明は一切ないんだけど、彼女の様子から、何が起こるか分からないけど、赤いボタンを押さなければ、何も変わらず、おそらく、このまま延々と部屋に閉じ込められているだけということが想像出来ます。

遠巻きに眺めたり、近寄ってみたり。軽いノリで押そうとするんだけど、最後の一指が出せない。右手を伸ばして、一気に押そうとすると、左手がそれを掴んで押させまいとする(笑)。ボタンを押して事態を変えたいという思いと、押したら自分に害が及ぶかもしれない恐怖で、次第に心が引き裂かれていく。やがて「うう~」と唸りながら頭を掻きむしった後、顔を上に向け、ケタケタ笑い出し、そしてポロポロ涙を流す。苦悶する表情は真に迫っていて、観ていて息苦しくなるほどで、ひめたんのあまりの演技力に衝撃を受けました。

シチュエーションとしては、バンジージャンプを飛ぼうとする人の気持ちに似ているけど、バンジーと違って、赤いボタンは押したら何が起こるのか分からない。大したことは起こらないかもしれないし、自分が死んでしまうかもしれない。「先の展開が読めない」ということが、心底から恐怖を呼び起こしている。ん~、人間心理を踏まえた、見事な設定だと思います。

白黒映像の中、ボタンの赤だけが色付きで表されている世界の中、ひめたんが悶絶し続けるんですが、顔をボタンに近づけたとき、ほんのり頬が赤く染まっていて、心理と連動させた繊細な映像表現がなされている。結局、泣き終わったあと、超越したような、表情のない顔になり、そこで初めて画面がカラーに切り替わって、いよいよ「次」のステップが始まることを予感させます。

そして、今までの身を切るような葛藤が嘘のような、無の境地に入ったかの表情で、ゆっくりと、しかし躊躇なく手を伸ばして、スッと赤いボタンを押す。たった一個の小さなボタンが、人間をここまで苦しめ、探究心、攻撃性、逃避、逡巡、焦り、自己嫌悪、自己欺瞞などなど、さまざまな感情を経験させる様は、非常に見応えがありました。

個人的な好みになるかと思いますが、一つ不満だったのは、最後のシーンです。むしろ結末は見せずに、ボタンを押した時点で終わるか、あるいは、何か「ゴーーッ」という音がして終わる的な方が、物語の流れとしてしっくりするんじゃないかと。ただ、こんなシンプルな設定で、ここまで視聴者を引き込むドラマなんて、滅多にない筈で、中元日芽香を含め、この作品を生み出したスタッフの力量には感嘆を覚えます。そして、評価は4.5点で、全PV中の総合3位にしました。



さすがに書き疲れてしまったので、「後編」は後日にさせて下さい(笑)。

上述の通り、ベスト5は、1位北野日奈子、3位中元日芽香です。

2位、4位、5位はすでに決めてますが、「後編」のお楽しみということで。

一つだけヒントを書くと、バスケをする女子って、魅力的ですよね(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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13枚目の初動前作越えは圧倒的な握手会人気が原動力、但し表題曲のラジオ放送とMV再生に課題 [08Nov15]

2015-11-08 15:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、近々放送予定のテレビ・ラジオ注目番組

11月14日(土) 18 : 10 ~ 18 : 42 [地デ] NHK総合『マサカメTV ~ タクシー!ノッてるかーい?』。中元日芽香が出演。木曜深夜(26:20~26:55)に再放送。
11月14日(土) 25 : 05 ~ 25 : 35 [地デ] フジテレビ『うまズキッ!』。レギュラーMC である白石麻衣に加え、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理が出演して、乃木坂回恒例の「ウソのような本当の話」に挑戦する模様。

乃木坂46が参加する、近々開催予定の注目イベント

11月09日(月) 映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』Blu-ray&DVD発売を記念した一夜限りの舞台挨拶付上映会。19:00開始回の上映開始前に、秋元真夏、生駒里奈、西野七瀬が丸山健志監督と共に舞台挨拶。
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11月10日(火) 名古屋テレビ「BOMBER-E I.ナイト」トーク&ライブ収録 in 名古屋市内某所。アンダーメンバーが出演。
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11月12日(木) ミュージカル『リボンの騎士』 in 赤坂ACTシアター [東京公演初日] 第1公演(18:30)。生田絵梨花がサファイア役で主演、桜井玲香はヘケート役で出演

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



土曜日に放送されたフジテレビ『MUSIC FAIR』において、「今、話したい誰かがいる」のステージで、初めて生歌が入りましたね。

100%の生歌ではなく、基本的には「被せ」だった気がするけど、少人数で歌うパートは、かなり生歌比率が高かった。

動きながらの合唱なので、声が揃ってない部分はあったけど、それでもメンバーが実際に歌うステージは、人間味があって良いもんです。

こういうステージを繰り返して、ユニゾンの精度を高めていけば、より魅力的なパフォーマンスになるんじゃないでしょうか。


ダンスに関しては、まあ、相変わらず、問題意識が共有出来てないというか、揃いの精度があと一歩というか(笑)、まだまだ全体練習が足りない気がします。

激しいダンスより、ゆったりとした踊りの方が、フリの不揃いが目立つので、皆で話し合って、個々人のダンスを摺り合わせる必要があるんじゃないかと。

出来る出来ない以上に、全員で何を目指しているのか、今ひとつ伝わってこないので、その分、全体ダンスの迫力が落ちてしまっている。


誰かが、ダンスリーダーになって、この部分はこう、次はこう、と確認しながら練習すれば、もっと良くなると思います。

おそらく、以前は、センターだった生駒里奈が、こういう役割を果たしていたんだと思うけど、お姉さんメンバーがフロントを占めるようになって、それに代わるリーダーが出て来ないのが、選抜の弱点じゃないでしょうか。

アンダーは、伊藤万理華が強力なリーダーとしてチームを引っぱり、その後、井上小百合や中元日芽香を、川村真洋、永島聖羅、中田花奈が支えるという構造が機能していて、だから全体ダンスがキレイにまとまっているのだと思います。

白石麻衣なり、西野七瀬なり、あるいは衛藤美彩でも良いのだけど、選抜は1人リーダーを決めて、チームとして、もっとまとまりを持たせないと、なかなかパフォーマンスもまとまってこない気がします。


生歌をふんだんに取り入れたステージを作ってくるあたり、さすがは『MUSIC FAIR』というべきですが、演奏時間の面でも、他の音楽番組とはちょっと異なる面を見せています。

(表1) 「今、話したい誰かがいる」が披露された番組とその演奏時間

[凡例]
『コンサートや番組の名称』
演奏時間 = 「曲名」
放送された日付とメディア名

#「演奏時間」は前奏開始から後奏終了までの時間
#「3 : 10」は3分10秒を表す
#「Pf」は歌とダンスのパフォーマンスを担当したメンバー
# 青色はフルバージョンだったことを意味する

[CD]
4 : 17 =「今、話したい誰かがいる」

[テレビで放映された音楽番組]
8月31日(月) BSスカパー!
『乃木坂46 真夏の全国ツアー2015 8.31明治神宮野球場』
3 : 10 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜

10月23日(金) テレビ朝日
『MUSIC STATION』
2 : 28 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜

10月24日(土) NHK BSプレミアム
『乃木坂46SHOW!』
4 : 19 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜

10月25日(日)深夜 テレビ東京
『乃木坂工事中』
2 : 28 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜 (橋本奈々未が不参加の15人)
# 映画「ここさけ」舞台挨拶の情報が15秒と提供スポンサー画面が15秒割り込み

11月01日(日)深夜 NHK総合
『MUSIC JAPAN』
2 : 28 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜 (橋本ポジ : 堀未央奈)

11月02日(月)深夜 TBS
『Momm!!』
2 : 29 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜

11月07日(土) フジテレビ
『MUSIC FAIR』
2 : 57 =「今、話したい誰かがいる」
Pf : 13th選抜


『乃木坂46SHOW!』のようなフルバージョンでなければ、通常は2分半バージョンなんですが、土曜日の『MUSIC FAIR』では、3分バージョンを披露して、30秒ほど長めのステージでした。

生歌にせよ、長めのバージョンにせよ、新しい試みに取り組むのは、メンバーが楽曲への理解を深める、良い切っ掛けとなるので、非常に有り難いですよね。

これから年末の大型音楽祭が次々と開催され、「今、話したい誰かがいる」を披露する可能性もあるので、『MUSIC FAIR』の生歌ステージを起爆剤にして、パフォーマンスをさらに磨いて欲しいです。


さて、今日は、13枚目シングル「今、話したい誰かがいる」に関して、オリコンやサウンドスキャンなど、主なデータが出揃ったので、楽曲セールスの特徴を考えてみたいと思います。

(表2) 12枚目と13枚目の発売第1週CDセールスの構造比較

12枚目「太陽ノック」(2015/07/22)
[店頭セールス]
15.5万枚 : 初回限定盤・通常盤
04.0万枚 : セブンイレブン限定盤
合計 19.5万枚
[個別握手会セールス]
41.4万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
60.9万枚

# サウンドスキャン(SS)はセブンイレブン(SE)を介したCDセールスをカウントしていない可能性が高く、上記の「15.5万枚 : 初回限定盤・通常盤」は、SS第1週の単純合計ではなく、オリコンデイリー6日目の数字から、SE分を推定して足したものです。詳しくは以下の記事をご参照下さい。
「太陽ノック」初動再分析、SE販売分はSSに入らず、初回限定盤セールスが前作越えした可能性 [12Aug15]

13枚目「今、話したい誰かがいる」(2015/10/28)
[店頭セールス]
15.9万枚 : 初回限定盤・通常盤
01.1万枚 : 「ここさけ」盤
合計 17.1万枚
[個別握手会セールス]
45.6万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
62.7万枚

12枚目から13枚目への伸び
[店頭セールス]
+0.4万枚 : 初回限定盤・通常盤
-4.0万枚 : セブンイレブン限定盤
+1.1万枚 : 「ここさけ」盤
合計 -2.5万枚
[個別握手会セールス]
+4.2万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
+1.8万枚


13枚目「今、話したい誰かがいる」のオリコン初動は62.7万枚、12枚目「太陽ノック」の60.9万枚と比べると、プラス1.8万枚の2.9%アップでした。

前々回の記事で指摘したように、この伸び幅は、前作割れした9枚目「夏のFree&Easy」を除くと、かなり低い水準に留まっていて、とくに2.9%というのは、比率ベースとしては過去最低になっています。

13枚目が前作微増となった理由ですが、何と言っても、12枚目が11枚目からプラス10.9万枚という、枚数ベースでは、過去最高の初動アップとなったことが大きい。

13枚目「今、話したい」がiTunesランキングで9日間連続TOP10入り、(速報)店頭販売17.1万枚 [04Nov15]


つまり、12枚目の初動を上げ過ぎたんですね(笑)。

その最大の原因は、ライブ券を特典に付けたセブンイレブン(SE)限定盤を4万枚用意したことです。

初回限定盤と同じ価格で、特別ライブを鑑賞出来るため、SE限定盤はあっという間に売り切れてしまった。

ただ、1枚1千5百円程度のCDのおまけとして、ライブを開催するのは、収支の面で非常に厳しい筈で、実際、特典であるセブンイレブン限定ライブは、全国握手会と同じ日に同じ会場で行なわれ、内容もミニライブと大きな差はなかったようです。

こういったイベントは、経済面から考えて、毎回行なえるものではなく、紅白出場へ向けて、セールス実績を作りたかった運営が、ある程度の無理を承知で仕掛けたという気がします。

そして、13枚目は、SE限定盤4万枚を欠いたセールスとなり、このマイナス4万枚を如何に埋め合わせるかが、前作越えに不可欠なポイントでした。


13枚目初動が前作1.8万枚アップと聞いたとき、おそらく、店頭販売が伸びたのだろうと咄嗟に思いました。

表題曲「今、話したい誰かがいる」は、人気アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』の主題歌に抜擢され、また、 JR東日本ウォータービジネスの天然水「From AQUA」のCMソングでもある。

さらに、カップリング曲「ポピパッパパー」は「Samantha Thavasa Petit Choice」とタイアップして、商品CMにも使われている。

こういった分厚いプロモーションが、13枚目シングルへの関心を高め、店頭販売CDのセールスを押し上げ、SE限定盤のマイナス分を補った。

これが最初に浮かんだセールスの構図でした。


ところが、サウンドスキャンの数字が出て、12枚目と13枚目を比べてみると、意外なことが分かってきました。

(表2)の「12枚目から13枚目への伸び」で示したように、個別握手会によるCDセールスが、前作からなんと4.2万枚も伸びていて、SE限定盤のマイナス4万枚をすっぽり相殺してしまっている。

その上で、初回限定盤+通常盤の店頭セールスは0.4万枚の積み上げ、ここに「ここさけ」盤の1.1万枚が加わって、オリコン初動の1.8万枚アップにつながっています。

つまり、13枚目が前作を越えた最大の理由は、個別握手会がべらぼうに好調だったためで、映画や商品CMとのタイアップにより、店頭販売CDのセールスが大幅に伸びたからではなかったようです。


個別握手会のセールスで、オリコン初動に算入されたのは、12枚目、13枚目、ともに第11次応募分までだと考えられます。

(表3) 12枚目と13枚目の個別握手会セールスのグループ別比較

凡例
完売部数/担当部数 (完売率, 人数) : グループ名

12枚目個別握手会第11次応募終了後
459部/598部 (76.8%, 26人) : 1期
056部/133部 (42.1%, 10人) : 2期
515部/731部 (70.5%, 36人) : 全体

13枚目個別握手会第11次応募終了後
523部/591部 (88.5%, 26人) : 1期
074部/144部 (51.4%, 11人) : 2期
597部/735部 (81.2%, 37人) : 全体

12枚目から13枚目への伸び
+64部/-7部 (+11.7%, ±0人) : 1期
+18 部/+11部 (+9.3%, +1人) : 2期
+82 部/+4部 (+10.7%, +1人) : 全体


凄まじいのは、「13枚目個別握手会第11次応募終了後」の1期は、グループとしての完売率が90%に迫っていて、用意した握手を、ほとんど売り切ってしまっている。

その結果、「12枚目から13枚目への伸び」に示されるように、グループ全体の担当部数は、前作から7部減ったにも関わらず、64部も完売を増やしています。

さらに、2期メンバーも好調で、完売率が前作42.1%から今作51.4%に伸び、完売を18部積み上げています。

「絶好調」と言っていい個別握手会人気が、12枚目SE限定盤の4万枚分を吹き飛ばすほど大きなCDセールスの伸びを実現したわけです。

こと握手に関しては、乃木坂は、全アイドル中、もっとも強力で、極めて効率の良いセールスを達成していると言っても、過言ではないんじゃないでしょうか。


次に、私が行なった売り上げ予想がどのくらい当たったかを、ざっと検証しておきます。

(表4) 13枚目の発売第1週CDセールスの予想値と実値

13枚目「今、話したい誰かがいる」

予想値
[店頭セールス]
16.0万枚 : 初回限定盤・通常盤
01.0万枚 : 「ここさけ」盤
合計 17.0万枚 (13.0万枚~18.0万枚)
[個別握手会セールス]
44.0万枚 (43.0万枚~45.0万枚) : 通常盤
[オリコン初動]
61.0万枚 (56.0万枚~63.0万枚)

実値
[店頭セールス]
15.9万枚 : 初回限定盤・通常盤
01.1万枚 : 「ここさけ」盤
合計 17.1万枚
[個別握手会セールス]
45.6万枚 : 通常盤
[オリコン初動]
62.7万枚

13枚目「今、話したい」初動予想は前作並み61万枚も、店頭17万枚以上なら歴代最高が視野に [23Oct15]


店頭セールスは気持ちいいほど予想が当たりました。

もちろん、まぐれです(笑)。

一般販売を細かく推測出来る、確たるデータはないので、何となく上手く当たったということです。

一方、完売表という確たるデータのある個別握手会セールスですが、44.0万枚(第11次応募後データからは44.1万枚)との読みに対して、実際は45.6万枚で、実値を1.6万枚、3.4%下回る予想値になってしまいました。

CD1枚当たりの割り当て時間8.8秒を、8.5秒くらいまで下げれば、予想と実際がぴたりと一致するんですが、むしろ3%程度の誤差を含むシミュレーションということを念頭に、今後も予想を立てた方がシンプルなので、今回は、パラメータ値はそのままにしておこうと思います。

握手会への申し込みが抜群に好調だったので、あるいは、1部あたりのCD枚数を、ちょっと詰め込んだレーンがあるのかもしれません(笑)。


一応、歴代シングルのCDセールスを資料として載せておきます。

(表5) 乃木坂46歴代シングルに関する、発売第1週のオリコン調べ売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移とその内訳

凡例
シングル番号 : オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ+特定販売第1週売り上げ) [現在の累計] 発売日「タイトル」

# 売り上げ枚数は全て「万枚」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「店頭販売第1週売り上げ」は、サウンドスキャンTOP20を使って、全タイプの店頭販売CDについて合計したもの。TOP20に初回限定盤しかランクインしていないときは、それらの合計枚数の4%を通常盤売り上げ、4.5%をアニメ盤売り上げと推測して、全タイプの合計を求めている
#「特定販売第1週売り上げ」は、オリコン初動から店頭販売第1週売り上げを引いたもの。forTUNE music を通した売り上げ枚数に等しく、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る。
#「現在の累計」は、2015年11月09日付[10/26(月)~11/01(日)]までの、オリコン週間ランキングによる売り上げ枚数の単純累計。200位以内に入った週の数字を足し合わせている。

01枚目 : 13.6 (08.3+05.3) [21.4] 2012/02/22「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 15.6 (07.3+08.2) [22.5] 2012/05/02「おいでシャンプー」
03枚目 : 18.7 (06.1+12.6) [24.5] 2012/08/22「走れ!Bicycle」
04枚目 : 23.3 (06.6+16.7) [31.3] 2012/12/19「制服のマネキン」
05枚目 : 24.2 (07.2+17.0) [31.8] 2013/03/13「君の名は希望」
06枚目 : 33.7 (09.7+24.0) [45.9] 2013/07/03「ガールズルール」
07枚目 : 39.5 (09.0+30.5) [51.6] 2013/11/27「バレッタ」
08枚目 : 45.8 (11.8+34.0) [54.7] 2014/04/02「気づいたら片想い」
09枚目 : 42.2 (11.0+31.1) [52.7] 2014/07/09「夏のFree&Easy」
10枚目 : 47.9 (11.7+36.2) [61.9] 2014/10/08「何度目の青空か?」
11枚目 : 50.0 (15.0+35.0) [62.1] 2015/03/18「命は美しい」
12枚目 : 60.9 (15.5+SE盤04.0+41.4) [67.6] 2015/07/22「太陽ノック」
13枚目 : 62.7 (15.9+ここさけ盤01.1+45.6) 2015/10/28「今、話したい誰かがいる」


いつもなら、この辺で分析終了なんですが、今回は、さらに続けます。

みなさん、「Billboard JAPAN」という音楽チャートがあるのをご存知でしょうか。

米国の有名音楽チャートの日本版ですが、CDセールスだけでなく、それ以外の様々な指標を加味して、楽曲ランキングを付けています。

Billboard JAPANの11月9日付ランキングで、「今、話したい誰かがいる」は1位を獲得していますが、「CHART insight」という分析を見ると、乃木坂の楽曲セールスが抱える問題点が浮き彫りになっていて、非常に興味深い。

まずは、ランキングのベスト5を載せておきます。

(表6) BIlliboard JAPAN 週間ランキング (2015年11月09日付)

凡例
総合順位「曲名」アーティスト名 (収録CDの発売日)
[A~E] 各項目ごとの順位

# [括弧]内記号の意味
[A] シングルの全国推定売り上げ枚数、楽曲のダウンロード数、歌詞表示回数から推定したストリーミング数の合算
[B] 全国のAM/FMラジオ放送回数
[C] PCによるCD読取数
[D] アーティスト&楽曲を両方ツイートした数
[E] 国内においての動画再生回数


1位「今、話したい誰かがいる」乃木坂46 (2015/10/28)
[A] 1位 [B] 10位 [C] 01位 [D] 04位 [E] 97位

2位「STAR TRAIN」Perfume (2015/10/28)
[A] 2位 [B] 01位 [C] 03位 [D] 06位 [E] --位

3位「HEART to HEART!」μ's (2015/10/28)
[A] 3位 [B] --位 [C] 02位 [D] 64位 [E] --位

4位「新宝島」サカナクション (2015/09/30)
[A] 9位 [B] 07位 [C] 07位 [D] 10位 [E] 01位

5位「Sing Your Song」SHINee (2015/10/27)
[A] 5位 [B] --位 [C] 22位 [D] 05位 [E] --位


(参考)
オリコン週間ランキング (2015年11月09日付)
1位 62.7万枚「今、話したい誰かがいる」乃木坂46
2位 07.0万枚「ありがとう~無限のエール~/嵐を起こすんだ Exciting Fight!」℃-ute
3位 07.0万枚「HEART to HEART!」μ's
4位 06.6万枚「STAR TRAIN」Perfume
5位 05.0万枚「Sing Your Song」SHINee


オリコン週間ランキングと比べると、4週間前にCDがリリースされた、サカナクションの「新宝島」が入っているのが特徴的です。

「新宝島」を4位に押し上げた主原因は、[E]の項目が1位になっていることです。

これはMVなどの動画再生回数が全楽曲中トップだったことを意味しており、多く人が「新宝島」のMVを観たことが、総合ランキングの上位につながっていることが分かります。

このように、CDセールスだけでなく、様々な指標についての順位を示しているので、楽曲セールスの特徴が掴みやすいんですね。


「今、話したい誰かがいる」は、シングルCDの売り上げ枚数に影響される[A]と[C]は1位なんですが、ラジオでの放送回数を示す[B]は10位、ツイート数の[D]は4位、そして、動画再生回数の[E]は97位と、極めて宜しくない(笑)。

ツイッターが4位と高い順位なので、ネットで話題にはなっているんだけど、それがMVの再生回数につながっていないわけです。

この週間ランキングは、オリコンと同じく、10/26(月)~11/01(日)の集計だと思いますが、発売日である10月28日(水)を境に、MVがフルバージョンからショートバージョンに切り替わったので、やや不利だった面はあるでしょう。

しかし、とは言っても、映画やCMを通して、これだけ宣伝している楽曲のMVが、97位というのは、さすがに低過ぎる気がします。


乃木坂のMVに関しては、最近、運営などの制作者側から、丁寧に作っていて、クオリティが高いという、自画自賛的なアナウンスが盛んになされてますが(笑)、本当に魅力的な映像作品になっているのか、再検討した方がいい。

このブログで指摘してきたように、「今、話したい誰かがいる」のMVは、過去の作品と比べて、ダンスシーンがもっとも短く、しかも、正規のステージ衣装を着ないで踊る形になっています。

全編ダンスシーンの「制服のマネキン」MVが、乃木坂では唯一、1千万回を越える再生回数を達成していますが、このことからも、ダンスは視聴者を惹き付ける強い魅力を持っています。

とくに、乃木坂メンバーは美しいビジュアルが大きなアピールポイントなのだから、衣装と合わせて、魅力的なダンスシーンを入れるべきだし、実際、「何度目の青空か?」などは、ドラマ仕立てながら、ダンスは別枠で扱い、きちんと見せています。


ただ、ダンスを披露する場合、しっかりと事前練習を積むことは、言うまでもないことです。

13枚目TypeA収録の「ポピパッパパー」MVは、「リップシンク」を撮影するのに時間を掛けたそうで、確かに、各メンバーのアップシーンは頻繁に出てきます。

ところが、醍醐味とも言える全体ダンスのシーンが、ほとんど入っていない。

最後、全員が私服っぽい姿で横1列になって踊るシーン以外、数カ所、ごく短い時間、挿入されているだけで、しかも揃いの精度が良いようには見えない。

全員でフリを揃えながら踊るためには、十分な練習時間が必要なのだけど、その時間が取れてないようで、全体ダンスがなく、個人ダンスだけでは、視聴者に魅力が伝わっていかないと思います。

事前練習も含めて、十分な撮影時間を確保して、たっぷりとダンスの入ったMVを作る。

ダンススキルの問題というより、タイト過ぎるスケジュールによって、最近、乃木坂の表題曲MVは、魅力が落ちてしまっている気がします。

13th新福神の憂鬱、出番の少ない表題曲MV、舞台で注目の3列目、武道館と新ユニットのアンダー [17Oct15]
「今、話したい誰かがいる」MVはベタな切ない系物語、登場人物の少なさは撮影時間不足が原因か [11Oct15]


もちろん、ダンスではなく、ドラマで盛り上げる選択肢もあるけど、「今、話したい誰かがいる」MVは、ななせまるとまいやんの二人芝居になっていて、魅力的なメンバーが何人もいるのに、賑やかさや華やかさを、十分に引き出せていないと感じます。

まあ、ドラマへの評価は、観る人の好みが大きいので、正解はないと思いますが、ツイッターで曲名は結構呟かれてるのに、MVの再生回数が伸びないのは問題で、より多くの人に観てもらえるドラマ、という視点から考える必要があります。

乃木坂ほどのCDセールスを挙げているグループが、1千万回越えのMVが1本しかないのは、さすがに寂しい話で、この辺を改善出来れば、ブレイクに近づけるんじゃないでしょうか。


(表7) BIlliboard JAPAN 項目別ランキング (2015年11月09日付)

[A] ストリーミング数
1位「今、話したい誰かがいる」乃木坂46
2位「STAR TRAIN」Perfume
3位「HEART to HEART!」μ's
4位「Share The Love」 THE Sharehappi from 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (2015/10/15)
5位「Sing Your Song」SHINee

[B]ラジオ放送回数
1位「STAR TRAIN」Perfume
2位「ShibuyaK」DAOKO (2015/10/21)
3位「Week End」星野源 (2015/12/02)
4位「キャント・スリープ・ラブ」ペンタトニックス (2015/10/16)
5位「MUSIC MAGIC」ファンキー加藤 (2015/10/28)

[C] PCによるCD読取数
1位「今、話したい誰かがいる」乃木坂46
2位「HEART to HEART!」μ's
3位「STAR TRAIN」Perfume
4位「キミアトラクション」Hey!Say!JUMP (2015/10/21)
5位「トリセツ」西野カナ (2015/09/09)

[D] ツイート数
1位「クリスマスソング」back number (2015/11/18)
2位「HIGHER」2PM (2015/10/21)
3位「ハロウィン・ナイト」AKB48 (2015/08/26)
4位「今、話したい誰かがいる」乃木坂46
5位「Sing Your Song」SHINee

[E] 動画再生回数
1位「新宝島」サカナクション
2位「千本桜」White Flame feat 初音ミク (2012/02/29)
3位「R.Y.U.S.E.I.」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
4位「オトナチック」ゲスの極み乙女。 (2015/10/14)
5位「紅蓮の弓矢」Linked Horizon (2013/07/10)

# 曲名をクリックすると、動画を観ることが出来ます。すぐに始まるので、音声などにご注意下さい。


ラジオ放送回数[B]では、Perfumeの「STAR TRAIN」が強いです。

車を運転しながらなんとなくラジオを聴いていて、「今、話したい誰かがいる」が何度も流れるなんて状況が作れれば、とても有り難いんですが(笑)、今のところ、それほどのヘビーローテーションはしてもらってないようで。

一方、動画再生回数ランキング[E]の4位に、「オトナチック」が入っているあたり、ゲスの極み乙女。の人気を感じさせます。

「新宝島」のサカナクションといい、今年は、音楽的に超本格派なんだけど、どこかちょっと変わったバンドに勢いがあるってことでしょうか。

それにしても、二つのバンドとも、アイドル系やビジュアル系というわけではない気がするんだけど(笑)、MVの再生回数がガンガン伸びてるって、やはり音楽がポイントなのか、それとも全体に漂うレトロな雰囲気が良いのか、どんな映像作品が受けるかは、やってみないと分からないですね。


ツイッターでも、Googleでも、検索欄に「乃木坂」と入れると、たちどころに乃木坂三昧の世界が展開して、何か、世の中全体が乃木坂で溢れているような錯覚に陥るけど(笑)、BIlliboard JAPANのランキングを眺めていると、日本の音楽シーンでは、自分の脳内とは、ちょっと違ったことが起こってることに気づかされます。

「検索」という魔法の杖が現出させる乃木坂だけでなく、乃木坂を検索したことのない人々の目には、どんな乃木坂が映っているのか。

もし、乃木坂がさらに坂を上って、「国民的アイドル」といったレベルを目指すのなら、全国100万人のファンを越えて、1億人マイナス100万人の声を聞くことが重要なのかもしれません。


関連サイト

Billboard JAPAN


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// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


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7月18日14:18 星野みなみ

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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プチNogi ~ 生田絵梨花とイケメンと「嫉妬の権利」、心が騒ぐのはイケナイことか? [06Nov15]

2015-11-06 01:30:00 | 芸能
いくちゃん主演『リボンの騎士』の初日が、いよいよ迫ってきましたね。

本人も期待と緊張が高まっているようで、最新ブログでは、

舞台本番まであと約一週間!
ひゃ~ ドキドキ!

と、気持ちを綴っています。

生田絵梨花の2015/11/05_00:12ブログ


このブログで触れているように、アメスタで特別番組が放送され、出演者の男性3人といくちゃん&キャプテンで、来るべきミュージカル開幕を盛り上げていたようです。

ただ、男性陣があまりにイケメンで、かつ二人と和気あいあいと番組が進んだため、視聴していたファンが、「自分に見せる笑顔とは違う!」など、嫉妬コメントを次々と書き込み、ネットにちょっとしたジェラシー・ストームが吹き荒れました(笑)。

まあ、あの、いくちゃんもキャプテンも、番組を盛り上げなきゃいけないので、かりに知らない相手だったとしても、距離を置いた態度を取るわけはなく、しかも一緒に稽古をしている舞台の共演者なので、親し気になるのは当然かと。

とはいえ、かつて生駒ちゃんが暴露したように、「周りはおっさんばっかり」の毎日の中、二人にとって、楽しい仕事であるのは間違いない筈で(笑)、ネタを多分に含むであろう、嫉妬コメントに笑いながらも、同じファンとして、気持ちは分かるなぁといった、若干のシンパシーを感じました。


こういった嫉妬のさざ波を見ていると、13枚目シングルに収録された「嫉妬の権利」のMVを思い出します。

堀未央奈と仲良くしている中元日芽香に、堀を好きな北野日奈子が嫉妬する場面から始まり、北野を好きな寺田蘭世が嫉妬し、蘭世を好きな能條愛未が登場、能條を好きな永島聖羅が嫉妬し、延々と嫉妬の連鎖が続いていく。

じょーさんの蘭世愛は年齢差的に危険な香りがするし、新内眞衣に絡みつく斉藤優里には、やや恐怖すら感じたけど(笑)、さまざまな形の愛と嫉妬が、めくるめく展開していきます。

アンダーメンバー全員がこの連鎖に加わり、いよいよ最後、伊藤かりんを好きな和田まあやに、堀未央奈が嫉妬して、環状構造が完成するのかと思いきや、まあやはかりんに無関心で、ひたすら何かスマホで画像を見ている。

それは堀未央奈を遠景からこっそり撮ったもので、彼女は朝から堀ちゃんをストーキングしていたというオチが付く。


このMVを見た時、劇中、メンバーが抱く様々な愛と嫉妬を通して、作者は、ファンの気持ちを表現してるのではないかと、ふと思いました。

手の届かないアイドルを好きになった以上、個人的な思いが募れば募るほど、嫉妬は不可避になってくる。

番組で共演者と楽しげに話していた、舞台で共演のイケメンと仲良くなったらしい、そういった情報は、ファンの心を掻き乱す要素になり得ます。

「嫉妬の権利」MVが面白いのは、さまざまな愛と嫉妬を見せた後、「そんなに嫉妬ばかりしてると、最後はこうなっちゃうぞ」とばかり、ストーカーまあやを登場させるところです。

ファンの愛と嫉妬も、あまりにそれが高じると、危険な領域に入るから、ご用心というメッセージのようにも見えます(笑)。


乃木坂のように、握手会を活動の基本とするアイドルは、「釣る」という言葉に表れているように、ファンが疑似恋愛にハマることを、むしろ暗に勧めさえしながら、人気を上げていくシステムになっています。

本来、アイドルは遠くから憧れるものなんだけど、乃木坂は、会って握手したり、しゃべったりすることが出来るので、より身近な存在となり、その分、嫉妬も起こりやすい。

そのため、少なからぬ乃木坂ファンにとって、嫉妬は、避けては通れない感情で、結局、それをどうなだめながら、好きという感情を維持するのか、その辺がファンを続けていくポイントかもしれません。


叶わない想いだと分かっていながら、それでも熱く好きであり続ける。

その心理が内包する不安定さが、「実はもう彼氏がいるんじゃないか」といった疑念を生み出し、ありもしない噂が流れ、ネットを騒がせる。

「恋愛禁止」を望む声が多いのは、そういったルールによる「担保」がなければ、気持ちが落ち着かなくて、とてもじゃないけどファンを続けていけないという、心の叫びなのかもしれません。

まあ、たまに疑念ではなく、ガチの場合もあるようですが(笑)。


そうそう、いくちゃんがショパンの「革命」を弾く、『虹のプレリュード』最後のシーンが、YouTubeにアップされていて、これはファン必見じゃないでしょうか。

私は、劇場でこのシーンを観て、涙が出そうになりました。

何たって、この前に、1時間半以上、壮大ながら切なく悲しい愛の物語を、いくちゃんが渾身の力で演じているわけで、そりゃあ、感動しない方がどうかしてるって話ですよ(笑)。

素晴らしいピアノの音色を聴いていると、「嫉妬」なんか、スーーーと、どこかに消え去って、純粋に、清らかな気持ちで、これからも生田絵梨花を応援しようなんて、気分になるかもしれませんよ。

ああ、但し、『虹のプレリュード』の男性出演者も、惚れ惚れするぐらい、イケメン揃いですが(笑)。

生田絵梨花の弾く「革命」


最近、数字がずらずら並んだ、長くて重い記事が多かったので、気分転換に、さらっと軽めに書き上げる記事を、ときどき載せていこうかと思っています。

楽曲セールスや今後のスケジュールについて、データを集めたり、記事にまとめたりって、実は、相当に時間の掛かる作業で、そんなことにかまけていて、そういえば、このところ乃木坂への素朴な想いを書いてないなあと、ちょっと反省したりしています(笑)。

まあ、今日の記事も、軽めではないし、素朴でもないかもしれないけど(笑)、「プチNogi」には、出来るだけ、サラッと書ける記事を心掛けようかと。


笑顔がないと心配され、笑顔を見せると嫉妬され、つくづくアイドルって大変な商売ですが、いくちゃん&キャプテンには、是非、納得のいく芝居に仕上げて欲しいっす。

『リボンの騎士』は、私も観に行くので、楽しみにしています。


ミュージカル『リボンの騎士』の公演日程

11月12日(木) ミュージカル『リボンの騎士』 in 赤坂ACTシアター [東京公演初日] 第1公演(18:30)
生田絵梨花がサファイア役で主演、桜井玲香はヘケート役、そして、イケメン多数出演(笑)。
11月13日(金) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演2日目] 第2公演(18:30)
11月14日(土) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演3日目] 第3公演(12:30)&第4公演(17:30)
11月15日(日) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演4日目] 第5公演(12:30)&第6公演(17:30)
11月16日(月) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演5日目] 第7公演(13:30)&第8公演(18:30)
11月17日(火) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演6日目千秋楽] 第9公演(13:30)&第10公演(18:30)

12月03日(木) ミュージカル『リボンの騎士』in シアターBRAVA! [大阪公演初日] 第11公演(18:30)
12月04日(金) ミュージカル『リボンの騎士』[大阪公演2日目] 第12公演(13:30)&第13公演(18:30)
12月05日(土) ミュージカル『リボンの騎士』[大阪公演3日目] 第14公演(12:30)&第15公演(17:30)
12月06日(日) ミュージカル『リボンの騎士』[大阪公演4日目千秋楽] 第16公演(12:30)&第17公演(17:30)


関連記事

圧巻の表現力と煌めく舞台センス、生田絵梨花が奏でる「虹のプレリュード」は秀逸な悲恋の叙事詩 [02Oct14]


乃木坂46が参加する、近々放送予定のテレビ・ラジオ注目番組

金曜深夜、まりっか&あしゅ!!
[地デ] 11月06日(金) 26 : 35 ~ 27 : 30 NHK総合『第13回NHKミニミニ映像大賞・ファイナリストへの道「ミニミニ映像大賞・予選会」
12月にグランプリが発表される『第13回NHKミニミニ映像大賞』の選考途中経過を紹介する番組。乃木坂が「ミニミニサポーター」となっていて、今回は、伊藤万理華と齋藤飛鳥が出演。

土曜夜、人気音楽番組に乃木坂が出演
[地デ] 11月07日(土) 18 : 00 ~ 18 : 30 フジテレビ『MUSIC FAIR
乃木坂46が出演、「今、話したい誰かがいる」のスタジオライブを披露。

土曜超深夜、堀ちゃんの冠ラジオ番組
[AM] 11月07日(土) 27 : 00 ~ 29 : 00 ニッポン放送『乃木坂46 堀未央奈のオールナイトニッポンR』
6月に放送された『乃木坂46のオールナイトニッポンGOLD』の番組企画で、優勝した堀ちゃんがゲットした冠番組。放送時間が土曜超深夜、あるいは日曜早朝3時から5時なので、もの凄く遅くまで起きているか、もの凄く早起きするか、ご決断を(笑)。
乃木坂公式サイトの関連記事

注目される番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール


// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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13枚目「今、話したい」がiTunesランキングで9日間連続TOP10入り、(速報)店頭販売17.1万枚 [04Nov15]

2015-11-04 19:30:00 | 野球
乃木坂46が参加する、近々放送予定のテレビ・ラジオ注目番組

今日!水曜夜、ゴールデンタイムのクイズ番組にかずみん登場!!
[地デ] 11月04日(水) 19 : 56 ~ テレビ朝日『ミラクル9
高山一実が出演。

今週木曜夜、あの人気バラエティに生駒ちゃんが単独出演!!
[地デ] 11月05日(木) 23 : 15 ~ テレビ朝日『アメトーク
生駒里奈が出演。テーマは「世界野球プレミア12 侍ジャパン応援芸人」。

今週金曜深夜、まりっか&あしゅ登場!!
[地デ] 11月06日(金) 26 : 35 ~ 27 : 30 NHK総合『第13回NHKミニミニ映像大賞・ファイナリストへの道「ミニミニ映像大賞・予選会」
12月にグランプリが発表される『第13回NHKミニミニ映像大賞』の選考途中経過を紹介する番組。乃木坂が「ミニミニサポーター」となっていて、今回は、伊藤万理華と齋藤飛鳥が出演。

今週土曜夜、人気音楽番組に乃木坂が出演
[地デ] 11月07日(土) 18 : 00 ~ 18 : 30 フジテレビ『MUSIC FAIR
乃木坂46が出演、「今、話したい誰かがいる」のスタジオライブを披露。

今週土曜超深夜、堀ちゃんの冠ラジオ番組
[AM] 11月07日(土) 27 : 00 ~ 29 : 00 ニッポン放送『乃木坂46 堀未央奈のオールナイトニッポンR』
6月に放送された『乃木坂46のオールナイトニッポンGOLD』の番組企画で、優勝した堀ちゃんがゲットした冠番組。放送時間が土曜超深夜、あるいは日曜早朝3時から5時なので、もの凄く遅くまで起きているか、もの凄く早起きするか、ご決断を(笑)。
乃木坂公式サイトの関連記事

[BS][CS] スカパーでは、乃木坂関連番組がかなりの頻度で放送されているので、視聴可能な方は、以下のページをチェックしてみて下さい。
スカパーの関連ページ


乃木坂46が参加する、近々開催予定の注目イベント

11月09日(月) 映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』Blu-ray&DVD発売を記念した一夜限りの舞台挨拶付上映会。19:00開始回の上映開始前に、秋元真夏、生駒里奈、西野七瀬が丸山健志監督と共に舞台挨拶。
乃木坂公式サイトの関連記事

11月10日(火) 名古屋テレビ「BOMBER-E I.ナイト」トーク&ライブ収録 in 名古屋市内某所。アンダーメンバーが出演。観覧者募集。
乃木坂公式サイトの関連記事

11月12日(木) ミュージカル『リボンの騎士』 in 赤坂ACTシアター [東京公演初日] 第1公演(18:30)。生田絵梨花がサファイア役で主演、桜井玲香はヘケート役で出演

11月17日(火) ミュージカル『リボンの騎士』[東京公演6日目千秋楽] 第9公演(13:30)&第10公演(18:30)


注目される番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール



11月9日付オリコン週間ランキングが発表され、13枚目「今、話したい誰かがいる」は売り上げ62.7万枚の初登場1位でした。

「太陽ノック」は初動60.9万枚なので、前作からの伸びは、+1.8万枚の2.9%アップとなっています。

この伸びを過去のシングルと比べると、以下のように、初動前作割れの9枚目「夏のFree&Easy」を除いて、枚数の伸びでは2番目に低く、比率の伸びでは、もっとも低い水準です。

(表1) 乃木坂歴代シングルのオリコン初動枚数の前作からの伸び

凡例
[Aシングル→Bシングル] AからBへの枚数の伸び (AからBへの比率の伸び)

# AとBはシングル番号を示している
#「AからBへの枚数の伸び」= B初動 - A初動
#「AからBへの比率の伸び」= 100 * (B初動 - A初動) / A初動

[01→02] +01.9万枚(+14.2%)
[02→03] +03.1万枚(+19.9%)
[03→04] +04.6万枚(+24.8%)
[04→05] +00.9万枚(+03.9%)
[05→06] +09.5万枚(+39.3%)
[06→07] +05.8万枚(+17.2%)
[07→08] +06.3万枚(+15.9%)
[08→09] -03.6万枚(-07.9%)
[09→10] +05.7万枚(+13.6%)
[10→11] +02.2万枚(+04.5%)
[11→12] +10.9万枚(+21.8%)
[12→13] +01.8万枚(+02.9%)


12枚目「太陽ノック」は、ライブ券付きセブンイレブン限定盤が、4万枚もCDセールスを押し上げたため、そういった大型特典のなかった13枚目「今、話したい誰かがいる」は、もともと前作との比較ではかなり厳しい状況に置かれていました。

ただ、13枚目は、表題曲が観客動員数70万人以上、興行収入10億円以上のヒットとなっている映画『心が叫びたがってるんだ。』の主題歌に採用され、さらに JR東日本ウォータービジネスの天然水「From AQUA」のCMソングにもなっています。

また、カップリング曲「ポピパッパパー」は「Samantha Thavasa Petit Choice」とタイアップしており、MVでは、メンバーが発売中のバッグを抱えて登場し、一方、バッグのCMでは曲が使われている。

映画やCMを介した分厚いプロモーションが、セブンイレブン限定盤4万枚分を補った可能性があり、初動の増加幅は小さいものの、特典商法への依存がより少ないCDセールスを追求したという意味では、価値ある前作越えと言えるかもしれません。

まあ、CD発売前に16人ものメンバーが全完売を達成するという、かつてないスピードで個別握手会セールスが伸び、おそらく前作を3万枚近く上回っている筈で、乃木坂のCDセールスが、結局、がっつり特典に依存している現状はあまり変わりません(笑)。

13枚目CDセールスの詳しい分析は、サウンドスキャンの数字が出てから行なう予定です。

========== (速報) ==========
この記事が投稿される直前に、サウンドスキャンの数字が発表されました。

オリコン初動と併せて、以下にまとめておきます。

サウンドスキャン第1週
5.7万枚 03位 初回限定盤TypeA
5.0万枚 04位 初回限定盤TypeC
4.6万枚 05位 初回限定盤TypeB
1.1万枚 10位 ここさけ盤
0.6万枚 19位 通常盤
合計 17.1万枚

62.7万枚 オリコン初動
17.1万枚 サウンドスキャン第1週
45.6万枚 個別握手会第1週

やはり、店頭販売が17万枚を越えてきましたね。だからこそ、63万枚に迫る売り上げになったのだと思います。

また、ここさけ盤も予想通り1万枚あたりで、前作越えに大きく貢献しています。

一方、個別握手会の初動算入分が45.6万枚というのは、44.1万枚という予想値を少し上回る数字で、ちょっと驚きました。

詳しい分析は、また後日にでも。

13枚目「今、話したい」初動予想は前作並み61万枚も、店頭17万枚以上なら歴代最高が視野に [23Oct15]
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さて、今日は、13枚目収録曲の iTunes Store ランキングを見てみましょう。

13枚目収録全6曲が入った「今、話したい誰かがいる (Special Edition)」の配信が開始されたのは10月21日(水)のお昼からです。

特典の付かない、ネット配信による購入ランキングは、曲そのものへの評価を多分に反映する指標で、乃木坂の音楽的人気を知る上で、重要な情報だと言えます。

今日で配信開始15日目ですが、13枚目収録曲の推移を辿ると、乃木坂が置かれている楽曲セールスの現状が浮き彫りになってきます。



iTunes Store のランキングには、各曲についてのランキングである「トップソング」と、アルバムについての「トップアルバム」の2種類があります。

まずは、表題曲とアルバムの順位から。

(表2)13枚目収録曲の iTunes Store ランキング推移 (1)

凡例
[日付曜日] 順位
# 日終わりの24:00の前後2時間の範囲で、PCを使って調査し、その日の順位としている
# 青色の順位は、トップ10入りを表す
#「28水」はCD発売日
# 「000」は配信前、「999」は201位以下の圏外
#「???」は調査し忘れ(笑)

==トップソング==
「今、話したい誰かがいる」表題曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 008 [22木] 006 [23金] 004 [24土] 004 [25日] 007
[26月] 008 [27火] 007 [28水] 005 [29木] 008 [30金] 012 [31土] 014 [01日] 013
[02月] 015 [03火] 016 [04水昼] 018

==トップアルバム==
「今、話したい誰かがいる (Special Edition)」 配信用アルバム
[19月] 000 [20火] 000 [21水] ??? [22木] 001 [23金] 001 [24土] 001 [25日] 003
[26月] 003 [27火] 002 [28水] 001 [29木] 002 [30金] 007 [31土] 009 [01日] 011
[02月] 016 [03火] 022 [04水昼] 024


このブログでは、様々な環境でネットをご覧になっている方がいることを考慮して、容量を食うグラフは使わないようにしてきました。

しかし、さすがに数字の並びだけでは把握しづらいので、(表2)をグラフ化しておきました。

(グラフ1) 13枚目収録曲の iTunes Store ランキング推移 (1)




特徴的なのは、「今、話したい誰かがいる」のトップソングは、21日(水)の配信開始から、徐々にランキングが上昇し、23日(金)と24日(土)に一つのピークを迎えています。

実は、以下のように、

10月23日(金) テレビ朝日『MUSIC STATION』
10月24日(土)『GirlsAward 2015 AUTUMN/WINTER』in 東京・代々木第一体育館
10月24日(土) NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
10月25日(日)深夜 テレビ東京『乃木坂工事中』

配信が開始された週の終わりに、Mステ、GirlsAward、46SHOW!、工事中と続けて、「今、話したい誰かがいる」が披露されています。

おそらく、こういったメディア攻勢が、23日と24日の配信ランキングを押し上げたのだと思います。


その後、25日(日)と26日(月)に一度下がりますが、27日(火)に再び上昇に転じて、発売日である28日(水)にもう一つのピークを形成します。

発売日には、オリコン初日の数字が発表され、53.4万枚という歴代最高枚数に、ネット上では、「乃木坂46はいよいよAKB48を抜いた」「いや、まだまだ」「48G支店はもう追いつけない」「合同握手会がなかったら、支店はもっと伸びる」などとコメントが溢れ(笑)、13枚目への関心が高まっていきました。

発売日の前後にテレビの音楽番組や大型イベントへの出演を集中させ、同時に、オリコンデイリーの数字が徐々に明らかとなり、ファンが乃木坂の勢いを盛んに話し合う。

乃木坂46とAKB48Gを比較する、白熱した議論も含め(笑)、発売日の前後は一種の「お祭り」になっていて、こういった熱量の大きさが、楽曲のネット配信数にも反映されているのだと思います。


ただ、肝心なのは、祭りの後、集まった注目を維持して、楽曲セールスをコンスタントな軌道に乗せることですが、(グラフ1)を見ると、29日(木)以降、ソングもアルバムも、ランキングはどんどん落ち続けていて、再浮上の気配は今のところありません。

映画『心が叫びたがってるんだ。』はまだ公開中で、主題歌である「今、話したい誰かがいる」への宣伝効果は続いている筈ですが、ランキングの下落を止める力にはなっていないようです。

私が確認した限りでは、「今、話したい誰かがいる」のトップソングは、3位まで上がっていて、10枚目「何度目の青空か?」と11枚目「命は美しい」とほぼ同じ水準の最高順位をマークしています。

さらに、13枚目表題曲は、連続9日間のトップ10入りを果たし、過去のデータがないので正確には言えませんが、この期間の長さは、10枚目と11枚目をやや越えている気がします。

しかし、発売日前後をピークにして、その後、一気に順位が落ちていくパターンはいつもと同じで、「発売日前後の上昇」と「祭り後の下降」は変わっていないようです。


13枚目のカップリング曲である「ポピパッパパー」と「悲しみの忘れ方」のランキング推移も見ておきましょう。

(表3)13枚目収録曲の iTunes Store ランキング推移 (2)

「ポピパッパパー」TypeA限定曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 042 [22木] 038 [23金] 058 [24土] 084 [25日] 103
[26月] 115 [27火] 071 [28水] 066 [29木] 075 [30金] 113 [31土] 130 [01日] 113
[02月] 160 [03火] 198 [04水昼] 999

「悲しみの忘れ方」TypeC限定曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 017 [22木] 016 [23金] 027 [24土] 038 [25日] 049
[26月] 049 [27火] 036 [28水] 038 [29木] 045 [30金] 072 [31土] 094 [01日] 105
[02月] 123 [03火] 165 [04水昼] 186


(グラフ2) 13枚目収録曲の iTunes Store ランキング推移 (2)



面白いのは、発売前にテレビ番組などで集中的にライブを仕掛けた表題曲「今、話したい誰かがいる」が23日(金)と24日(土)にピークを持っているのに対して、楽曲披露のなかった「悲しみの忘れ方」と「ポピパッパパー」には、そういったピークがありません。

一方、発売日である28日(水)前後には、どちらの曲もピークを作っていて、その後、急落するパターンは表題曲と同じです。

ところで、11月1日(日)に3曲とも上昇の気配を見せ、「今、話したい誰かがいる」と「ポピパッパパー」は、小さなピークを作っています。

この日も、以下のように、

11月01日(日) NHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』。中元日芽香、高山一実、能條愛未。
11月01日(日) 文化放送『乃木坂の「の」』。北野日奈子、川後陽菜、斉藤優里。
11月01日(日) テレビ東京『乃木坂工事中』。「大人への近道」スタジオライブ。
11月01日(日) NHK総合『MUSIC JAPAN』。「今、話したい誰かがいる」会場ライブ。

集中的なメディア露出が行なわれており、iTunes Store ランキングは、比較的素直に、そういった宣伝効果が表れるのかもしれません。


10月23日(金)の『MUSIC STATION』では、サカナクションが『新宝島』、ゲスの極み乙女。が『オトナチック』を披露しました。

この2曲は、放送後からベスト10に入り、多少の上下はありながら、現在でも、『新宝島』4位、『オトナチック』6位と、上位に留まっています。

同じ番組で乃木坂がパフォーマンスした「今、話したい誰かがいる」が18位まで落ちているのとは対照的な、安定したセールスを見せている。

ゲスの極み乙女。は、今年、NHK紅白歌合戦への初出場が期待されていますが、ネット配信での高い楽曲人気を目の当たりにすると、有力候補なのも頷けます。

乃木坂が「ヒット曲」を手に入れ、グループとして人気を確立するには、「祭りの後」にも、楽曲人気をキープすることが不可欠で、そういう観点からすれば、まだ道のりは遠いと言わざるを得ないでしょう。


「今、乃木坂は勢いがある」「乃木坂46はAKB48を越えつつある」。

坂をぐいぐい上っているというイメージが、発売日にファンの関心を集め、楽曲セールスを一時的に押し上げているけど、本当に乃木坂の歌が多くの人の心を掴んでいるのかとなると、祭りの後の急落は別のことを語っているようにも思えます。

映画『心が叫びたがってるんだ。』の公開期間中、主題歌である「今、話したい誰かがいる」がベスト10に入り続けるような、そんなランキング推移を実現出来れば、いよいよ何か新しい風景が見えてくる気がします。

それまでは、歌とダンスの練習を続けて、音楽的表現力を磨き続けて欲しい。

Mステ出演によって配信ランキングは一時的にせよ上がるのだから、乃木坂の歌が届いていることは間違いない。

もっと長い期間、人々の心を揺さぶり続けるような、より印象的で、より魅力的なパフォーマンスを目指せば、やがては、「祭りの後」を乗り越えることが出来るんじゃないでしょうか。


AKB48の「ハロウィン・ナイト」は、10月31日(土)のトップソングで35位で、ハロウィンの日にベスト10入りするような、ジャンプアップはありませんでした。

42枚目の発売が12月となり、8月26日(水)発売の41枚目シングルが長期間に及ぶことを見越して、夏なのにハロウィンをテーマにした曲を表題に据え、10月下旬での再浮上を狙ったのだと思いますが、配信ランキングを見ても、やや期待に反するセールスになったかもしれません。

しかし、発売から2ヶ月以上経って、まだ200位以内に入っているのは、AKB48のブランド力を示すもので、今の乃木坂には、かなり難しいことだと思います。


CDの売り上げ枚数は、分かり易いので、勝った負けたと賑やかに盛り上がるけど、ヒット曲になるかどうか、本当の勝負は、発売して1ヶ月、2ヶ月経ってからだと思います。

その段階で、まだ曲がトップソングの上位にランクインしていれば、乃木坂は音楽的に、広い層から支持されつつあるのでは?と、疑い始めていいんじゃないかと(笑)。

もちろん、「今、話したい誰かがいる」は現在18位で、まだまだ上位に入っているので、これからの推移は分かりません。

(グラフ1)が示唆する低落傾向を撥ね除けて、しぶとく順位を維持することを願って、今後も1ヶ月ほどは、トップソングとトップアルバムの動向をチェックし続けるつもりです。


既存ファンを越えて、みんなに愛される歌とは何か。

そんなことが分かったら、すぐにでも本を書いて出版したいところですが(笑)、乃木坂にとって、微かなヒントでも見つかればと、いつもiTunes Store のランキングを眺めています。

とにかく、1曲ヒットが出れば、本格的にブレイクするんだけど、その1曲が難しい。

まあ、「LOVEマシーン」みたいな曲は、そうそう作れるもんじゃないってことでしょうか(笑)。


最後に、13枚目残りの曲についてのランキング推移を載せておきます。

(表4)13枚目収録曲の iTunes Store ランキング推移 (3)

「嫉妬の権利」共通カップリング曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 096 [22木] 098 [23金] 116 [24土] 117 [25日] 135
[26月] 130 [27火] 132 [28水] 111 [29木] 164 [30金] 999 [31土] 999 [01日] 999
[02月] 999 [03火] 999 [04水昼] 999

「大人への近道」TypeB限定曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 182 [22木] 168 [23金] 999 [24土] 999 [25日] 999
[26月] 999 [27火] 124 [28水] 137 [29木] 999 [30金] 999 [31土] 999 [01日] 999
[02月] 999 [03火] 999 [04水昼] 999

「隙間」通常盤限定曲
[19月] 000 [20火] 000 [21水] 106 [22木] 103 [23金] 142 [24土] 999 [25日] 999
[26月] 999 [27火] 083 [28水] 079 [29木] 112 [30金] 999 [31土] 199 [01日] 999
[02月] 999 [03火] 999 [04水昼] 999


発売日前後のピーク順位で収録6曲を並べると、「今、話たい誰かがいる」「悲しみの忘れ方」「ポピパッパパー」「隙間」「嫉妬の権利」「大人への近道」という順番になっています。


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[映画] 『心が叫びたがっているんだ。』が9月19日(土)から全国ロードショー
乃木坂46が主題歌「今、話したい誰かがいる」を担当。9月24日(木)深夜に、フジテレビ関東ローカルが、西野七瀬と深川麻衣が出演する記念番組を放送。
映画『心が叫びたがっているんだ。』の公式サイト


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7月18日14:18 星野みなみ

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています



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