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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

鈴木絢音と中田花奈、伊藤万理華ポジションが左右する乃木坂「インフルエンサー」のダンスコンセプト [31Dec17]

2017-12-31 19:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月31日(日) [地デ] 19:15〜23:45『第68回NHK紅白歌合戦』に乃木坂46が出場
12月31日(日) [地デ] 23:45〜元日05:00 TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2017→2018』

01月01日(月) [地デ] 18:00〜21:00 テレビ朝日『芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2018お正月スペシャル』に、乃木坂46から生駒里奈、生田絵梨花、白石麻衣が出演



乃木坂46「インフルエンサー」の2017年日本レコード大賞受賞、本当におめでとうございます!

紅白歌合戦にしても、レコ大にしても、乃木坂は、すんなり初出場ではなく、何とか出たいと願ってから、1、2年はヤキモキする感じでした。

人気上昇と同じく、コツコツ、少しずつしか進めないけど、それでも着実に坂を上っていく感こそ、「乃木坂らしさ」と言える面があった。


「インフルエンサー」が優秀作品賞に選ばれ、初めてノミネートされたときも、下馬評は高かったものの、今回は出場という大きな一歩を記したので、レコード大賞は、来年、再来年あたりに獲れればなあと思っていました。

ところが、いきなりの大賞受賞で、今回は全然「乃木坂らしさ」がなく(笑)、ちょっと面食らいました。

2017年は、これまでと違い、色んなことが小気味良く、トントン拍子で進んでいく雰囲気があって、グループ結成7年目にして、大きく「花開いた」という印象を強く受けました。


レコード大賞受賞によって、「インフルエンサー」が、iTunes Storeトップソングで、前日の62位から、現在4位に大幅上昇。

また、YouTubeのMV再生数は、積み上げ速度が前日の9.3万回/日から、13.6万回/日に加速するなど、各種の楽曲指標を押し上げています。

今夜の紅白歌合戦とCDTV年越しライブのステージもまだ残っているので、こういった「効果」については、年が明けてから、まとめて分析したいと思います。


レコード大賞のステージは、参加しなかった伊藤万理華と北野日奈子に代わって、鈴木絢音と能條愛未が出演しました。

ただ、ポジション的には、まりっかポジに中田花奈、きいちゃんポジは鈴木絢音が入ったようです。

日本有線大賞の「インフルエンサー」では、まりっかポジに鈴木絢音が入りましたが、実は、誰がこの場所で踊るかによって、パフォーマンス全体のテイストが左右される可能性がある。


昨夜のレコード大賞では、止めポイントを明確に設定して、そこまで腕を力強く振り、身体を激しく動かす、いわゆる「パワーダンス」になっていました。

しかし、MV公開直後に生駒里奈がブログで次のようなことを述べています。

これからのテレビなどでの披露の時は
美しく滑らかに動くダンスが出来るようにしないとな!
振り付けの先生の踊り方が
とてもきれているのに穏やかで可愛くてセクシーなんです!!
あれを踊れるようになりたい!
てかならなきゃ!

(生駒里奈の2017/03/02_20:00ブログ)


この記事を初めて読んだ当時は、「振り付けの先生の踊り方」がどんな感じなのか、見当が付きませんでした。

ところが、テレ東音楽祭で「ヒム子」として乃木坂のステージ「乱入」するため、バナナマンの日村勇紀が、ダンスを教えて貰うシーンを観て、衝撃を受けました。

「インフルエンサー」の振り付けをされたSeishiro氏による模範ダンスは、手脚を高速に動かしながらも、あくまで「美しく滑らか」で、しかも背筋がしっかり立って、綺麗な姿勢を保っていて、「穏やかで可愛くてセクシー」と、まるで「天女の舞」といった風情だった。


ここで理解できました。

「インフルエンサー」のダンスは、高速ではあるけど、単なるパワーダンスではなく、繊細さや柔らかさとった、女性的な気品や可愛さセクシーさを目指している。

しかし、高速ながら、優美に見せるには、力強いダンス以上に、腕力が必要で、さらに、ハイレベルなセンスが求められる。


バナナマンの日村を前に、Seishiroさんは、いとも簡単にさらさらと踊っていたけど、それが出来る人は、そうそうはいない筈です。

実際、17th選抜で、高速ダンスを「天女の舞」にまで持っていけるメンバーは、伊藤万理華しかいなかった。

ただ、まりっかは、あまり目立たない3列目で、フロントと2列目のダンスが中心イメージを決定する、通常のフォーメーションでは、振り付けが意図した、優美な気品といったものは表現でなくなってしまう。


思うに、パフォーマンス中盤から、伊藤万理華をフォーメーション中央という、非常に目立つ位置に配する「秘策」は、こういう経緯で誕生したんじゃないでしょうか。

伊藤万理華に、柔らかさ、滑らかさ、伸びた背筋、動かない体幹といった、振り付けが本来目指したコアイメージを表現させ、それを全体ダンスに流し込んでいく。

観客や視聴者は、中央で「天女の舞」を踊る伊藤万理華を、かなりの時間眺めるので、ただ高速で力強いだけではない、「インフルエンサー」ダンスの真髄を心に焼き付けていく。


伊藤万理華のポジションとダンスは、「インフルエンサー」のパフォーマンスにとって、極めて重要な核だった。

しかし、まりっかの「卒業」によって、事態が急変する。

まりかのインフルエンサーは乃木坂1でした。
なんとか、紅白など披露する時、覇気が少なくならないようにがんばるからね!!

(生駒里奈の2017/12/24_10:30ブログ)


彼女が提供してきたコアイメージ、そして彼女がいたからこそ、敢えて設けたポジション。

伊藤万理華に代わり、これらを背負えるメンバーがいるのか?

有線大賞のステージでは、鈴木絢音がそこに入り、意外なことに、かなり上手くやってのけます。


あーちゃんは、まりっかのダンスを間近で眺め、その姿勢の良さに気づいたそうです。

この洞察が有線のステージに生かされて、体幹がぶれない、立ち姿の美しさを意識した踊りを、まりっかポジションで展開します。

振り付けコンセプトのコアのコアを押さえたことで、何とか様になるイメージを発信することが出来た。


一方、レコード大賞でまりっかポジションに入った中田花奈は、『乃木坂工事中』で披露したコアリズムダンスのように(笑)、動かない部分がないくらい、ダイナミックに全身を動かして踊るのが持ち味で、伊藤万理華のダンスを再現するには、タイプとしては、もっとも向かないメンバーです。

そのため、「天女の舞」という中核イメージをある程度放棄し、代わりに、ポイントごとにしっかりフリが揃うことを、優先させたのだと思います。

結果、これまでのステージと比べ、より「パワーダンス」の側面が強調されたパフォーマンスになった。

フリがよく揃うと、団結力が高まるので、レコード大賞という大きな舞台に臨むにあたって、そこが重視されたのかもしれない。


鈴木絢音を起用した場合は、全体ダンスが、まりっかの入った従来型に近くなり、中田花奈を抜擢した場合は、パワーダンス型に近くなる。

「インフルエンサー」パフォーマンスの方向性を決めているのは、実は、まりっかポジションに誰が入るかで、それほど伊藤万理華は大きな存在だったと言えます。

数時間後に迫った紅白のステージでは、レコード大賞と同じく、中田花奈が入るようなので、キレが重視された「パワーダンス」になる可能性が高い。


Seishiroさんは、乃木坂「インフルエンサー」のレコード大賞受賞を祝福するツイートで、以下のように述べています。

みんなの努力を本番ギリギリまでたくさん見てきました。
たくさん追求してくれて大事に踊ってくれてありがとう!

(Seishiro Akidomi 氏のツイッターアカウントより) 

限られたメンバー、限られた練習時間の中で、乃木坂として、どんなパフォーマンスを披露するのか。

そこには、最初の振り付け意図を越えた判断がなされることもあって、「本番ギリギリまで」、答えを「追求」する必要があるのかもしれません。


ダンスの意図を理解することは、フリの手順を覚える以上に重要なことで、鈴木絢音は相当な素質を持っていると思います。

そして、運営スタッフは、あーちゃんの高い素質を見抜いて、有線大賞という大舞台で、まりっかポジに起用したのでしょう。

生駒里奈は、「美しく滑らかに動くダンス」と核心を読み取り、目指すべき方向を把握している。

また、生駒ちゃんは、『うたの夏まつり』で「サイレントマジョリティー」をセンターで踊ったとき、平手友梨奈のダンスのポイントを見抜き、その後、長く話題となったパフォーマンスを披露することになる。

さらに、舞台『すべての犬は天国へ行く』でメリィを演じたときは、無邪気さと残酷さが共存する役を、意識して明確に作り上げ、自分に求められているものの本質を理解する、桁外れの才能を、何回も見せつけている。

鈴木絢音や生駒里奈を始め、ダンスセンスのあるメンバーを選抜前列に起用すれば、伊藤万理華「卒業」というグループの大きな危機を乗り越えられると思います。


関連記事

橋本奈々未「卒業」、ヒム子の乱入、「物語」が支えた「サヨナラの意味」と「インフルエンサー」 [23Dec17]

『FNS歌謡祭第1夜』平手友梨奈ソロダンスと生田絵梨花デュエット、乃木坂は音楽の季節に輝けるか? [10Dec17]

伊藤万理華が紡いだ輝ける乃木坂アンダーの物語、19枚目握手会人気に深刻な「格差」発生の懸念 [11Oct17]

「インフルエンサー」MVは振付、映像秀逸も、ほぼ唯一踊れている伊藤万理華の出番が少な過ぎる [04Mar17]


// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

レコード大賞の「インフルエンサー」は、身体を激しく動かすパワーダンスで一つのやり方。ただ、この振付には、体幹を動かさず、ゆったり手脚を動かし、軽く仕上げる部分もある。伊藤万理華は、平手友梨奈と並び、こういった緩急、動静、剛柔の対比を表現出来る踊り手で、彼女が入るとダンスが締まる
10:21 - 2017年12月31日

乃木坂46「インフルエンサー」が、2017年日本レコード大賞受賞により、iTunesトップソングで順位が急上昇。現在9位で、今年3月23日以来282日ぶりのTOP10復帰。勢いを考えると、グループ初の1位獲得も視野に。紅白のステージでバナナマン日村とコラボするかどうかは、順位を左右する一つの焦点になる
0:04 - 2017年12月31日

生駒が前に出るシーンや桜井が座る場面はインフルエンサーの見せ場なので、紅白では端折ったり斜め撮りせず、正面から映して欲しい。伊藤万理華が受賞ステージにいないのは本当に残念。ここに至るのに、まりっかの力は不可欠だったと思う。彼女に代わる乃木坂パフォーマンスの新しい軸の登場を期待する
23:11 - 2017年12月30日

乃木坂46「インフルエンサー」、レコード大賞受賞おめでとう!歌謡曲っぽいアレンジの上、カメラはアップや斜めが多く、やや勝手が違ったけど、力強い踊りで、俯瞰で映ったシーンは良く揃った印象。iTunesトップソングは42位。紅白プラスでTOP10を狙える位置。欅坂は「風吹か」9位、「不協和音」127位
22:32 - 2017年12月30日

「インフルエンサー」で伊藤万理華が登壇すると、シャープな動きに目が釘付けとなり、残像効果か、全体ダンスも鮮やかな印象を受ける。今後の歌謡祭、まりっかが出ないなら、入念なリハが必要と思う。特段の音楽ファンでない、普通のお茶の間は見方が厳しい。個人的には、紅白で再度のサプライズを期待
16:55 - 2017年12月23日

まりっか、スーパーライブ出演、本当にありがとう!姿を見つけたときは、胸が熱くなった。さらに伊藤万理華が加わると、ダイナミックな動きがダンス全体を躍動させ、久々に鳥肌が立った。ステージ後、「インフルエンサー」のiTunesトップソングは圏外から90位へ爆発的に上昇。凄まじい効果が出ています
23:16 - 2017年12月22日

2017年の音楽シーンで、欅坂が乃木坂を越えたのは認めざるを得ない。平手友梨奈を中心とするパフォーマンスには圧倒的な魅力があった。しかし、それを上回るステージを実現して、真のライバルになりたい。万理華が卒業しても、乃木坂には豊富な人材が控えている。運営が選択を誤らなければ、必ず出来る
23:26 - 2017年12月21日

伊藤万理華には、ぜひ年末のステージに立って欲しい。パフォーマンスの要というだけでなく、個人PV、アンダー改革と乃木坂を支えてきたまりっかには、スーパーライブ、レコ大、紅白全出場というグループ初の晴れ舞台で、自身の卒業を華やかに飾って欲しい。あなたが浴びるべき光を存分に浴びて欲しい
20:14 - 2017年12月20日

有線大賞を逃したのは残念だけど、乃木坂独自の演劇的ダンスの可能性が拓けたこと、以前から逸材の呼び声高かった鈴木絢音が万理華「卒業」と同時に頭角を現したことなど、大きな収穫があった。聴衆を感動させることこそ最高の賞で、今回そこへ一歩近づけた気がする。今夜はネットを気にせず眠れそう笑
2:37 - 2017年12月5日

もう一つの収穫は万理華ポジに入った鈴木絢音が抜群に踊れていたこと。手脚の動きが速く、止めに力強さがあり、同時に体幹はゆったりキープという、このダンスの基本がしっかり出来ている。また踊りに応じて絶妙な表情を入れ、発するオーラが素晴らしかった。彼女は今後もこのポジ固定で良いと思う
2:34 - 2017年12月5日


// 過去の記事を読みたい方へ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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緊張、涙、挑戦、艶やかさ、生田絵梨花が『MTV Unplugged』ソロライブで大人可愛いステージを披露 [29Dec17]

2017-12-29 01:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月30日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演千秋楽 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00)
12月30日(土) [地デ] 17:30〜TBS『第59回輝く!日本レコード大賞』。乃木坂46「インフルエンサー」が「優秀作品賞」に選ばれ、大賞にノミネート。欅坂46「風に吹かれても」とAKB48「願いごとの持ち腐れ」の同じく受賞

12月31日(日) [地デ] 19:15〜23:45『第68回NHK紅白歌合戦』に乃木坂46が出場
12月31日(日) [地デ] 23:45〜元日05:00 TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2017→2018』

01月01日(月) [地デ] 18:00〜21:00 テレビ朝日『芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2018お正月スペシャル』に、乃木坂46から生駒里奈、生田絵梨花、白石麻衣が出演



12月25日(月)に、「チームスマイル 豊洲PIT」で行われた生田絵梨花の初ソロライブ『MTV Unplugged : Erika Ikuta from Nogizaka46』、素晴らしかったですね。

圧巻の歌唱力や、豊かな情感表現が魅力的というだけでなく、最初は緊張で声が震えながらも、プレッシャーを乗り越え、何かを掴んでいく姿に、強く心を打たれました。

私がいくちゃんを初めて認識したのは、4枚目「制服のマネキン」選抜のフロントとしてでした。

そして、『乃木坂って、どこ?』で、凄まじい出し巻き卵を作り(笑)、『MUSIC FAIR』の「君の名は希望」ではピアノを弾き、音楽に、バラエティに、多方面で活躍する、才能と意欲に溢れたメンバーだと感心して、ずっと応援するようになった。


そもそも、『ジャン・アレチボルトの冒険』を、乃木坂ブログとして本格的にスタートさせたのは、以下の記事で述べたように、6枚目「ガールズルール」選抜において、生田絵梨花が1列目を外されたことが出発点です。

最後に、自分にとって思い出深い記事を、一つ紹介して終わりにします。

乃木坂各論第1話、生田絵梨花 ~ 天才少女がやって来た!

「乃木坂って、どこ?」での、「ガールズルール」選抜発表の際、フロントを外された生田絵梨花が、唇を噛み締めながら、空を睨みつけている姿を見て、何としてでも、この子を応援してあげたい、この子の素晴らしさを、多くの人に伝えたいと感じて、書いた記事です。

この記事を書いた時、自分は、乃木坂46のファンになったのだと思っています。

「乃木坂の風 04Apr14 ~「乃木坂の風」終了のお知らせ」より


あれから5年近くが経ちますが、最初の神宮ライブにおける、休業明けいきなりの「何度目の青空か?」生歌ソロを観客席で聴き、最初の主演舞台『虹のプレリュード』を天王洲銀河劇場で観劇し、親戚である音楽プロデューサー故佐久間正英氏とのコラボを個人PVとNHKの特集番組で追い、AKB紅白での渡辺麻友との「君の名は希望」をYouTubeでチェックし(笑)、コゼット役で出演した『レ・ミゼラブル』を帝国劇場で鑑賞し、N響とのコラボコンサートをテレビで視聴するなど、いくちゃんが大きくステップアップする瞬間を、何回も目撃してきました。

その時間の重みなのか、MTVの初ソロライブは、生田絵梨花の緊張や思い入れが、ダイレクトに心に流れ込んでくるかのようで、視聴者として楽しむ余裕がない程、感情が揺さぶられて、まるでジェットコースターに乗ってるような気分でした。

そして、何回か、自分の心臓が口から飛び出そうなる場面があって、番組が終わって、しばらくグッタりしてしまいました(笑)。


ただ、プレッシャーを撥ね退けて、果敢に前に進む姿に、ファンとして心揺さぶられただけでなく、録画を何度見返しても、観るたび、聴くたびに、新しい発見があり、生田絵梨花のMTVソロライブは、本当によく作り込まれた、中身の濃いコンサートだったのだと思います。

本人が最新ブログで

自分でセトリを考えるとこから
アレンジの相談、音の返しの調整など
こんな密に話し合うことも初めてで
なんて大変な作業なんだって思ったけど楽しかった!

(生田絵梨花の2017/12/27_20:00ブログ)

と述べていますが、確かに、ソロコンサートを開くのは、並大抵のことじゃなく、それ故に、アーティストを大きく成長させるのだと、よく分かりました。

家入レオや藤原さくらのライブに行ったことがあるんですが、ソロ活動のアーティストって、本当に凄いなあと、あらためて感心しました。


今日は、いくちゃんのMTVアンプラグドライブが、どんな感じだったか、披露した曲やMCの一部を紹介してみようと思います。

来年1月28日(日)午後7時から、MTV JAPAN がディレクターズカット版を放送するそうで、そこへの期待を高められればと。

私は「スカパー」の回し者ではないですが、この番組は、観ないとマジで損でしょう(笑)。


では、まず生田絵梨花の登場シーンから。

(表1) オープニング

凡例
[ステージ番号 演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 (CD音源での演奏時間) 曲名
収録CDまたは出典映像作品
オリジナル歌手

#「演奏開始の録画時刻」は番組開始時刻を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻。予約録画のHDを再生するときに役立つ時間表現
#「実時刻」は、開催日午前零時を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻
#「Overture」以外はすべて生田絵梨花がソロで歌唱

番組開始 2017/12/25(月)19:00

[00番目00:00:17_19:00:17] 1分03秒 Overture
生田絵梨花登場前のバンドによる生演奏

[01番目00:01:26_19:01:26] 4分03秒 (3分47秒) 私、起きる。
乃木坂_10th「何度目の青空か?」C/W
高校生ユニット:生田絵梨花(センター)、川後陽菜、齋藤飛鳥、斎藤ちはる、中元日芽香、樋口日奈、星野みなみ、和田まあや、北野日奈子、堀未央奈

[02番目00:05:40_19:05:40] 4分55秒 (4分15秒) 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?
乃木坂_09th「夏のFree&Easy」C/W
他の星からユニット:伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、中田花奈、西野七瀬(センター)、若月佑美

========== 最初のMC ==========


何が凄いって、演奏時間がフルバージョン仕様になっていて、4分、5分のステージに立って、一人ですべてを歌い切るわけです。

FNS歌謡祭などの音楽番組では、通常、2分半のテレビサイズか、長くても3分ですから、歌手に掛かる負担が桁違いになってくる。

しかも、1曲目「私、起きる。」は、CD音源の演奏時間が3分47秒に対して、今回のステージでは4分3秒と長くなっている。

また、2曲目「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」も、CDが4分15秒なのに、4分55秒も演奏している。


曲のテンポが変わっただけでなく、アコースティックライブということで、ライブオリジナルの「アレンジ」を加えていて、それを聴くだけでも価値がある。

この後も、ほとんどの曲が、CD音源より長い演奏時間のステージで、6曲目「二人セゾン」に至っては、1分以上も長尺の、MVより時間を掛けた構成になっています。

もう、尋常ではない労力が投入されていて、こういった「アレンジ」にも、生田絵梨花が心を砕いたことを考えると、もちろん、バンドスタッフの助けは大いにあったと思いますが、とんでもなくハイレベルなことをやってのけたことが分かります。


ただ、歌唱という点に関して言えば、1、2曲目は、極度の緊張から、いくちゃんにしては、やや音が不安定な部分があって、のし掛かっているプレッシャーの大きさが、ひしひしと伝わってきました。

2曲歌い終わってから、初めのMCが入りますが、そこで本人が言及したように、伝統あるMTVアンプラグドライブということで、観客にはドレスコードがあり、ペンライトも、推しタオルもなしで(笑)、雰囲気が乃木坂ライブと全然違う。

しかも、アンプラグドライブ始まって以来のテレビ生中継で、多分そのためだと思いますが、観客は声を上げてはいけないようで、いくちゃんが何を言っても、クスクス笑いすら起こらない。


人生初のソロライブが、出ることが一流の証とさえ言われる『MTV Unplugged』である上に、目の前には、声を出せない大勢の観客が、静かに、ごく静かに、息を潜めて、自分を見つめている(笑)。

そりゃあなた、緊張しない方がどうかしてますよ、こんな状況。

で、MCを続けているうちに、心の中で何かが限界を越えたのか、そわそわし始め、次のようなことを美しい高音ボイスでしゃべりながら、ステージ上でくるくる回り始めます(笑)。

いや〜、皆さん静かですね〜
そうだよね、そうですよね
あの、普段、結構、声援が飛び交っているのに慣れているので
ああ、なんか凄い
もうどうしようって感じです、私、今
ああ、どうしよう、どうしましょう!どうしよう!どうしよう!
ねえ、なんかこんな、いやもう信じられないです、なんか
アンプラグドライブで、生中継もされてて
今ここに立ってるのが、半分ちょっとまだ
夢見心地みたいなところがあります


いくちゃん!大丈夫かーーあ!?と、叫びそうになった。

しかし、さすがは生田絵梨花、声はダメでも、挙手はOKとばかり、観客に向かって、この曲は知ってますか?、乃木坂ライブでのソロステージを観たことありますか?、と次々と質問を発し、その都度手を挙げさせ、静かなる客から何とか反応を引き出す作戦に打って出ます(笑)。

まあ、人気の高いチケットを手に入れて、会場に来ている人は、ほとんどが乃木坂ファン、しかも「精鋭部隊」と言っても良い方々だと思うので、質問に対して、多くの手が挙がります。

そして、それを見たいくちゃんのテンションも上がって、気持ちも落ち着いていくわけです。


この挙手作戦に手応えを感じたのでしょう、後半のMCでは、『アナと雪の女王』を観たことがある人?という、もう挙手させたいだけやろ、それ?的な質問まで出てきます(笑)。

ただ、自分の気持ちを戻すにはどうすれば良いのか、その場で模索して、短時間で方法を探し出すあたりに、生田絵梨花の凄さを再認識させられました。

歌の準備に気を取られて、MCは1回も確認しなかったと、壮絶なことを告白してましたが、ソロライブでは、ステージ以上にトークが負担になるようで、良い経験になったかもしれません。

しかし、普通のライブなら、「アンプラグド、盛り上がっていくぞ〜!」とか、「アリーナ!元気残ってるか〜?」が使えるので(笑)、ここまで大変ではないと思いますが。


最初のMCのあと、次は「卒業」にまつわる2曲を歌います。

(表2)「卒業」のコーナー

[03番目00:16:07_19:16:07] 5分22秒 (5分00秒) 君は僕と出会わない方がよかったのかな
乃木坂_11th「命は美しい」C/W
11thアンダー:中元日芽香(センター)

[04番目00:21:41_19:21:41] 3分43秒 (3分46秒) ないものねだり
乃木坂_16th「サヨナラの意味」C/W
橋本奈々未ソロ

========== 2番目のMC ==========


先日、乃木坂46を「卒業」した中元日芽香がセンターを務めたアンダー曲「君は僕と出会わない方がよかったのかな」を歌いながら、途中、目が潤み始めます。

さらに、橋本奈々未ソロの卒業曲「ないものねだり」でも、涙がさらに溢れていく。

歌は大分安定してきたものの、涙で、ときどき声が少しかすれるシーンがありました。


歌い終わっての2回目MC冒頭、「色んなことを思い出しました」。

もともと生田絵梨花の歌は、詞に合わせて、驚き、切なさ、喜びの表情を入れる、演劇的な歌唱が特徴だけど、思わず感極まって、涙が溢れるといったシーンは、あまり観たことがなく、ちょっとびっくりしました。

やはり、中3組として、長年とくに仲の良かった中元日芽香がグループを去っていくことは、相当にツラい出来事なのだと思います。

確かに、仕事が超多忙で、学校生活に時間が割けない中、乃木坂で、いつも側に居てくれたひめたんは、自分を支えてくれる、本当の親友だったのかもしれません。


今回のソロライブ、生田絵梨花の歌唱に、自分の内面から滲み出てくる感情が加わったことは、大きな前進だと思います。

歌詞に書かれたキャラを演じるだけでなく、その歌と自分との個人的なつながり方が、表現に反映されると、より深みのあるステージになる。

実際、「君は僕と出会わない方がよかったのかな」と「ないものねだり」は、歌そのものを越えて、それを歌っている生田絵梨花の心に触れたような気になる、聴き応えのある歌唱でした。

演歌っぽい風味というと、伝わらないかもしれないけど、今までカラリと明るかった、いくちゃんの表現世界に、陰影を持つ、何か重みのあるものが加わり、より大人のテイストに仕上がってきた、そんな印象です。


次の2曲はカバーということで、「右肩」と「二人セゾン」ですが、この欅坂46の表題曲は、メロディーの良さに惹かれて選んだものの、いざ歌ってみると、

すご〜い難しくて

何日も悩んだと、曲前トークで吐露します。

本人は、難しかった点として、歌詞の解釈を挙げていたけど、それに加えて、声域やブレスといった歌唱テクニックの面でも、かなりハイレベルなものを要求される曲だったと思います。

(表3)「カバー」のコーナー

[05番目00:27:51_19:27:51] 5分03秒 (5分00秒) 右肩
前田敦子_2nd「君は僕だ」C/W
前田敦子ソロ

[06番目00:33:03_19:33:03] 5分44秒 (4分46秒) 二人ゼゾン
欅坂_3rd表題
3rd選抜:平手友梨奈(センター)

========== 3番目のMC ==========


「右肩」は、前田敦子が自身の「卒業」コンサートで歌ったソロ曲で、杉山勝彦さんが作曲されています。

乃木坂ファン的私的楽曲史観から言えば(笑)、以下のように、「君の名は希望」誕生に至るまでの過程に登場してくる曲です。

乃木坂の風 21Jun13 〜 「君の名は希望」を作ったのは誰か


生田絵梨花が「右肩」を聴いたのは、少なくとも私は初めてですが、この歌唱は本当に素晴らしくて、聴き惚れてしまいました。

いくちゃんの歌声には、可愛らしさというか、人懐っこさというか、そういう親しみやすいテイストが含まれていて、聴くものの心にスーっと入ってくる心地良さがある。

前田敦子が本当に歌うことを想定して作った曲なので(笑)、比較的、音域が狭く、歌いやすのは確かなんですが、いくちゃんの声の魅力が存分に発揮され、うっとりする出来でした。

MCで、よく歌っていると述べていて、歌い慣れている節もあり、曲を完全に自分のものにしている感じです。


しかし、次の「二人セゾン」は、今回のソロライブで、最大の「激戦」区だった。

ゆったりとした出だしのパートは、声量がアップしたせいか、最近、頓に美しさを増してきた生田絵梨花の高音が冴え渡る、素晴らしい歌唱だった。

ただ、乃木坂や欅坂の表題曲は、複数で歌うことを前提にしているので、ソロ曲より音域が広い。


しかも、ダンス曲となると、そもそもメンバーが歌うことを想定していないのではと疑いたくなるくらい(笑)、低音から高音まで縦横無尽に使っている場合がある。

「二人セゾン」は、その典型例のような曲で、まず低音パートが、今のいくちゃんには低過ぎて、かなり苦しんでいました。

さらに、高音パートも、「二人セゾン、二人セゾン」と連呼する部分は、ソロですから、ブレスなしで歌い続けなければならない。


それでも、何とか声を出して、広い音域をカバーしていたけど、終盤フィニッシュに向けてテンポが速くなり、追い込むような「二人セゾン、二人セゾン」が始まると、声が付いて行かず、ギリギリの戦いを強いられている感じだった。

息継ぎなしで畳み込むような高音パートの連打に、観ているこちらまで息苦しくなった(笑)。

この曲をソロで完全にこなせる女性歌手って、そうそういないんじゃないかと思う、とりあえず新妻聖子の顔が頭に浮かびますが。


「二人セゾン」の出来に関しては、ネットの声を読んでも、賛否両論、分かれている感じです。

いくちゃんの声域にマッチする部分は、素晴らしい歌唱だったけど、最低音パートやテンポアップした最高音パートは、歌い切れていない印象もある。

どこを重視するかで、評価が二分されるのかもしれません。

ただ、ステージの出来不出来は別にして、こういう難しい曲に、初のソロライブで挑戦して、表情まで丁寧に入れながら、何とかフィニッシュまで持っていくというのは、もう賞賛以外に言葉が出てこない姿勢で、このメンタルがあれば、ぐいぐい上手くなっていくのは間違いないでしょう。


さて、次は定番のミュージカルソングです。

「輝く未来」は、音楽祭でよく歌ってきた曲ですが、今年の夏、NHKの番組でN響とコラボしたときは、観客がオレンジ色のペンライトを振って、映画『塔の上のラプンツェル』で夜空に無数のランタンが灯るシーンを再現しています。

そのときステージから見えた景色が大いに気に入ったようで、今回のペンライト禁止というのは、かなり残念だったのでしょう、次のようなことを曲前のMCで述べています。

皆さん、心の「ランタン」を灯して、フワッとイメージで上げて、間奏を観ていただけると、嬉しいなあなんて

大分、図に乗ってきたというか(笑)、調子が出てきたようです。

おそらく、大きな難所だった「二人セゾン」を越え、次は、歌い込んだミュージカルソングということで、気持ちが安定してきたのでしょう。

くるくる回って、「どうしよう!どうしましょう!」と叫んでた、オープニングのいくちゃんは、もうどこにもいません(笑)。

歌唱力の片鱗と開花、『うたコン』生駒と『N響ほっと』生田、東京ドーム2Daysは巨人横浜次第? [07Sep17]


(表4)「ミュージカル」のコーナー

[07番目00:42:00_19:42:00] 3分40秒 輝く未来
映画『塔の上のラプンツェル』

[08番目00:45:53_19:45:53] 3分14秒 生まれてはじめて
映画『アナと雪の女王』

========== 4番目のMC ==========


「輝く未来」と「生まれてはじめて」の歌唱は、盤石の出来で、完成された商品と言えるステージです。

ミュージカル『リボンの騎士』の頃と比べても、何段階もレベルアップした印象で、ん〜、本当に上手くなっている。

こうやって、ステージを観るたび、バリバリと音を立てるかのように、はっきりと進歩していることを実感できる点が、生田絵梨花を応援する醍醐味の一つです。

これまで弛まず不断の努力を続けてきた筈で、それが出来ることこそが、一番凄いことだと思う。


4番目MC、次の曲に移るトークでは、「私にとって乃木坂はホーム」という、いくちゃん安定の乃木坂主義宣言が飛び出し、再び、乃木坂の曲が歌われます。

(表5) 再び乃木坂で「感謝」のコーナー

[09番目00:52:00_19:52:00] 5分10秒 (5分10秒) きっかけ
乃木坂_2ndAb「それぞれの椅子」リード曲
深川麻衣を除く14th「ハルジオンが咲く頃」選抜

[10番目00:57:22_19:57:22] 4分47秒 (4分44秒) 何度目の青空か?
乃木坂_10th表題
10th選抜:生田絵梨花(センター)

========== 5番目のMC ==========


生田絵梨花の歌唱で、現在、最大の課題は、アップテンポの歌でのリズム感という気がします。

ミュージカルソングやJ-POPのバラード系は、見事に歌いこなすけど、ガンガンと飛ばす系になると、ノリの面で物足りないときがある。

「二人セゾン」も、終盤の高音パートは、肺活量の面だけでなく、リズムの刻み方で、ややヨレた印象を受けました。


一音一音正確に取り、美しく歌うことが体に染み渡っていて、音程が少し甘くても、あるいは癖のある歌い方になっても、パンチとノリを重視して、ガンガン進むということが、難しいのかもしれない。

「きっかけ」と「何度目の青空か?」は、思った以上にテンポの速い曲で、このコーナーは「感謝」がテーマというより、アップテンポのリズム感に挑戦するコーナーになっていました。

そして、今まであまり見たことのない、新しい生田絵梨花が登場する。


「きっかけ」は、音程より勢いを重視した歌唱で、ミュージカルソングでは、背筋を伸ばして、前方上に視線を送るいくちゃんが、前屈みになり、マイクを持たない右手でリズムを取るという、実にレアな光景が展開します(笑)。

ロックを彷彿させるような、ノリノリの雰囲気を醸し出し、歌声も、従来の素直な響きではなく、桑田佳祐とまでは行かないけど(笑)、パンチのある「癖」といった感じのものが入っている。

こんな風に歌う生田絵梨花を観るのは、『乃木坂って、どこ?』において、GLAYの「誘惑」をノリノリで熱唱したとき以来じゃないかと思います。


「何度目の青空か?」を含めて、アップテンポでのリズムの取り方には、まだ迷いがあって、改良の余地があるけど、MTVアンプラグドライブという大きな舞台で、こういった挑戦をしたことは、今後の飛躍に間違いなくつながるでしょう。

「きっかけ」が一つのきっかけになるんじゃないかと(笑)。

さらに言えば、J-POPだけでなく、ジャズ、シャンソン、ロックなど、広範なジャンルの曲をライブで歌えば、もっと歌唱に幅が出来る可能性がある。


多種多様な音楽を歌えることは、ミュージカル女優として活動する場合も役に立つ筈で、まあ、それが分かっているからこそ、フィンランド民謡の「イエヴァンポルッカ」を『乃木坂46時間TV』で歌ったり、今回のセットリストに、「二人セゾン」を入れたりしたのだと思います。

初めてのソロライブは、完成された生田絵梨花を見せるというより、新しいものに貪欲にチャレンジしていく生田絵梨花を見せたいという意図があったのかもしれません。

そうであれば、その試みは大成功だったと思います。

なぜなら、今後もずっと応援し続けて、次の生田絵梨花を見たいという、強い意欲をライブを通して感じましたから。


最後は、これしかないという曲でした。

次の曲は、乃木坂にとって大事な曲なのはもちろん
私にとっても、すごくかけがえのない曲です

『MUSIC FAIR』で乃木坂が「君の名は希望」を歌ったとき、ピアノ伴奏したことが、生田絵梨花というアーティストの出発点だった。

それがきっかけで、著名な音楽プロデューサーである故佐久間正英氏とのコラボが実現し、AKB紅白における渡辺麻友とのデュエットや、『TEPPEN 2014』でのピアノ披露など、いくちゃんは音楽の世界を広げていくことになる。

乃木坂の風 28Nov13 〜 生田絵梨花の個人PVは、未来への「希望」を謳った最高傑作
乃木坂の風 30Dec13 〜 NHK「佐久間正英の挑戦」 、生田絵梨花へ続く「出会い」そして「希望」
乃木坂の風 18Dec13 〜 生田絵梨花ピアノ伴奏、渡辺麻友「君の名は希望」が開く未来への可能性
乃木坂の風 05Jan14 〜 生田絵梨花、弾ける笑顔のピアノ演奏で生田ワールドが大炸裂! in 「TEPPEN 2014」

(表6) ファイナル

[11番目01:04:33_20:04:33] 5分28秒 (5分19秒) 君の名は希望 (ピアノ弾き語り)
乃木坂_05th表題
5th選抜:生駒里奈(センター)

========== 最後のMC ==========


「君の名は希望」をピアノで弾きながら歌っている途中、目に涙が溢れてきていました。

こんなに涙を頻繁に見せる生田絵梨花は初めてで、それぞれの歌詞を、以前より深く理解するまでに、彼女は大人になったのだと思います。

こんなに誰かを恋しくなる
自分がいたなんて
想像もできなかったこと

「君の名は希望」より

乃木坂での出会いと別れ、学校での出会いと別れ、数々のミュージカルでの出会いと別れ。

それらを通して、この詞の持つ意味が、よりリアルに胸に迫ってきたのだとすれば、歌唱スキルや演奏テクニックに留まらず、アーティストとして、本当の意味で成長していると言えるでしょう。


この5年間を振り返えると、生田絵梨花は、必要なときに必要な人と出会い、必要なステージに立っている印象があって、「才能」と「努力」だけでなく、強い「運」を持っている気がします。

しかし、その「運」は、確率的な偶然が重なったのではなく、彼女が呼び寄せたものだと思います。

生田絵梨花の瞳には、優しさと素直さに加えて、未来を切り拓こうとする、強い意思が宿っていて、それが多くの人を動かし、「運」となって実現していく。


いつも感じることだけど、いくちゃんからは、どんなに苦しいときでも、明るい未来を予感させる、「希望」の香りが立ち上っていて、そこに惹きつけられてしまう。

生田絵梨花には、「君の名は希望」の「君」は、まさにあなただと言いたくなるような雰囲気があって、それこそが、彼女の持つ最大の才能ではないかと思うことがある。

今回のライブでは、情感表現が深まった印象があり、美しい歌声や、白く透き通るような肌が魅力的な桁違いの美貌に、艶やかな大人っぽさが加わってきた気がします。

これほど美しく、これほどスタイルが良く、これほど歌が上手く、さらに細やかな情感が表現できるアーティストは、滅多にいない筈で、今回のソロライブ、我々はとんでもないスターが誕生する瞬間を、目の当たりにしたのかもしれません。


『MTV Unplugged』のソロライブ、いくちゃん、本当にお疲れ様でした。

そして、

まだまだ自分に出来ることは、いっぱいあると思うので
皆さんの目に届くように、耳に届くように
精一杯頑張っていけたらいいなと思っております

という言葉どおり、今後も、さらなる活躍を願っています。


最後に、大事なことなので、もう一回書いておきます(笑)。

1月28日(日)午後7時から、MTV JAPAN がディレクターズカット版を放送する予定です。

ぜひ、ぜひ、お見逃しなく。

(表7) アンコール

# ペンライトや推しタオルがOKになったとのこと
# バンドの方がびっくりするほど、盛り上がったそうです笑

[12番目00:00:00_19:00:00] ?分??秒 (3分55秒) 低体温のキス
乃木坂_2ndAb「それぞれの椅子」
生田絵梨花ソロ

[13番目00:00:00_19:00:00] ?分??秒 (3分17秒) オフショアガール
乃木坂_15th「裸足でSummer」C/W
白石麻衣ソロ

[14番目00:00:00_19:00:00] ?分??秒 (3分37秒) ダンケシェーン
乃木坂_08th「気づいたら片想い」C/W
生田絵梨花(センター)、生駒里奈、桜井玲香、西野七瀬、深川麻衣、松村沙友理、若月佑美、堀未央奈


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// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

NMB48「ワロタピーポー」、歌詞はともかく笑、CRE8BOY振付のダンスが、躍動と弛緩のバランスが絶妙で面白い。FNS歌謡祭の、平井堅「ノンフィクション」の平手友梨奈ソロダンス、乃木坂46コラボの山崎育三郎「Congratulations」もこの方。空間の使い方にもセンスがあり、個人的にグッとくる仕事が多い
20:34 - 2017年12月16日

FNS歌謡祭第2夜は、石丸幹二の熱唱、リトグリや生田絵梨花の活躍が象徴するように、ファンでなくとも引き込まれる、歌の魅力を追求するステージが多かった。時代の変化を感じさせる流れで、歌えない踊れないアイドルが貰えるステージは、今後も減少し続けるだろう。乃木坂に何が出来るか再検討が必要
23:58 - 2017年12月16日

芸能的素質を持つ年少者が集まるアイドルは、エンタメ界への重要な人材供給源。しかし特典依存の非音楽的セールスは、ボイトレ等の基礎訓練を省く傾向があり、働いてもスキルが身に付かないケースが多い。派遣労働問題と似て、人材育成を考えない極端な目先利益優先は、日本のショービズ弱体化を招く
19:23 - 2017年12月20日

伊藤万理華には、ぜひ年末のステージに立って欲しい。パフォーマンスの要というだけでなく、個人PV、アンダー改革と乃木坂を支えてきたまりっかには、スーパーライブ、レコ大、紅白全出場というグループ初の晴れ舞台で、自身の卒業を華やかに飾って欲しい。あなたが浴びるべき光を存分に浴びて欲しい
20:14 - 2017年12月20日

2017年の音楽シーンで、欅坂が乃木坂を越えたのは認めざるを得ない。平手友梨奈を中心とするパフォーマンスには圧倒的な魅力があった。しかし、それを上回るステージを実現して、真のライバルになりたい。万理華が卒業しても、乃木坂には豊富な人材が控えている。運営が選択を誤らなければ、必ず出来る
23:26 - 2017年12月21日


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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橋本奈々未「卒業」、ヒム子の乱入、「物語」が支えた「サヨナラの意味」と「インフルエンサー」 [23Dec17]

2017-12-23 03:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月23日(土祝) [CS] 17:00〜18:00 日テレプラス『乃木坂46×日テレ HALLOWEEN LIVE』。2015、16年に開催された『HALLOWEEN LIVE』の乃木坂出演シーンを抜粋放送

12月25日(月) [CS] 19:00〜20:30 MTV HD『MTV Unplugged: Erika Ikuta from Nogizaka46』の生放送。生田絵梨花の初のソロライブでファン必見。詳しい視聴方法は MTV JAPAN の公式サイトに掲載
12月25日(月) [地デ] 19:00〜 TBS『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2017』に、乃木坂が出演。「グループのとっておきのラブソングを披露」とのこと

12月26日(火) [写真集] 与田祐希 1st写真集「日向の温度」発売

12月30日(土) [地デ] 17:30〜TBS『第59回輝く!日本レコード大賞』。乃木坂46「インフルエンサー」が「優秀作品賞」に選ばれ、大賞にノミネート。欅坂46「風に吹かれても」とAKB48「願いごとの持ち腐れ」の同じく受賞

12月31日(日) [地デ] 19:15〜23:45『第68回NHK紅白歌合戦』に乃木坂46が出場
12月31日(日) [地デ] 23:45〜元日05:00 TBS『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2017→2018』



伊藤万理華のダンス、やはり素晴らしいですね。

身体を大きくダイナミックに使う、迫力のある動きを基本にして、力強さと柔らかさのバランスが絶妙な手脚のフリが入っていく。

攻撃的で激しいのに、繊細で優しいテイストがあり、まりっかが登場すると、どうしても目が釘付けになってしまう。


『MUSIC STATION SUPERLIVE』の本番直前にアップされた出演メンバーの集合写真が、20人だったので、「あれ?誰か写ってないのかな?」と気になったんですが、まさか伊藤万理華が参加しているとは思わなかった。

タモリさんとの曲前トークの場にもいなかったようで、いきなりステージに登壇するガチのサプライズだった。

そういう「演出」もあって、あの定位置に彼女を見つけたときは、ジ〜んと胸が熱くなった。


一応、明日の個別握手会が最後の仕事だと言われてきたけど、ここまで来たんだから、レコード大賞と紅白も、出ちゃえば良いんですよ(笑)。

まりっかが入ると、グループ全体のダンスが生き生きと輝き始める印象がある。

こんなにも伊藤万理華の存在は大きいのだから、細かいことは置いといて、2017年を乃木坂と一緒に、最後まで駆け抜けて欲しい。


ところで、今日も『紅白歌合戦』の曲目発表はなかったようで、大晦日のNHKホール、乃木坂は何を歌うんでしょう?

『MUSIC STATION SUPERLIVE』と『日本レコード大賞』が、いずれも「インフルエンサー」なので、紅白も同じとの予想が多いみたいです。

確かに、大本命だと思いますが、激しいダンスナンバーで衣装を豪華にしづらいこと、フォーメーション変化がきっちりしていて、乃木坂全員出演の場合、選抜以外のメンバーをどう配置するのか、いくつか気になる点はある。


まあ、「いつかできるから今日できる」を採用しても、冒頭の生歌ソロをどうするのか、「逃げ水」ならセンターの年齢から出演時間に制限が付くなど、それぞれ課題はあるので、結局、最大ヒットとの呼び声高い「インフルエンサー」に落ち着くのかもしれません。

いづれにしても、乃木坂のメンバーと音楽を、お茶の間にもっともアピール出来る時期に入ったわけで、思う存分、ステージを楽しんで欲しいです。

ただ、一年の正念場とも言うべき年末を直前にして、乃木坂の配信人気に、異変が起こっています。


最新曲である「いつかできるから今日できる」が、iTunes Store トップソングで、今週火曜、200位圏外に去り、水曜、木曜と3日連続でリスト入りしていない。

「インフルエンサー」も、水曜に195位まで落ちた後、木曜、ついに圏外となり、現在は、時々200位近辺に現れる感じです。

トップソングにおいて、乃木坂の曲が、一つもないというのはあまり経験がなく、しかも、超大型音楽祭が連続する年末ですから、余計心配になります。


昨年は、SUPERLIVEの前週、「サヨナラの意味」が100位以内に留まり、その後の大幅な反転上昇につながった経緯を考えると、先行きにやや不安を感じる流れではある。

ちなみに、欅坂は「風に吹かれても」51位と「サイレントマジョリティー」113位の2曲、AKB48GはYouTuberの「踊ってみた」動画でMV再生数が急伸したNMB48「ワロタピーポー」100位の1曲、それ以外の秋元康氏プロデュースではラストアイドル「バンドワゴン」の33位となっています。

欅坂は「風に吹かれても」を、SUPERLIVE、レコード大賞、紅白で連続披露すると思いますが、今50位付近というのは、TOP10への再ランクインもあり得る、好位置につけていると言えます。


「インフルエンサー」は、SUPERLIVEとレコ大によって、多分、順位が大幅上昇すると思いますが、最新曲を含め、なぜここまで順位が下がってしまったのか、気になるものがある。

そこで、今日は、iTunesトップソングを中心に、シングル表題曲の楽曲人気を検証していきます。

まずは、現在の配信成績から。

(表1) iTunes Store トップソングにおける乃木坂46の直近6表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (50位以内ランクイン日数/200位以内ランクイン日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# ランキング対象の配信源は、すべてSpecial Edition に収録されたもの
# 配信開始から2017/12/21(木)までのデータを示している
#「^」は12/21(木)にランクインしている曲で、直後の数字はその順位

14-11-02-05-01 / 23-17-14 [004] (33/087日/091; 3位) いつかできるから今日できる
08-02-06-05-02 / 24-31-17 [047] (23/095日/142; 4位) 逃げ水
09-07-14-13-10 / 51-66-64 [048] (53/234日/282; 4位) インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [243] (70/172日/415; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [442] (26/078日/520; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [588] (19/051日/639; 5位) ハルジオンが咲く頃
(参考)
47-40-46-53-81 / 274-83-01 [00] (267/625日/625; 1位^113) サイレントマジョリティー
00-02-02-00-03 / 03-04-03 [097] (07/017日/114; 16位) #好きなんだ (TypeA)


ダウンロード数が分かれば一番話が早いんですが、その数字は公表されていないので、順位変化から推測するしかありません。

その際、200位圏内に留まった期間が短いと、ダウンロード数は伸びない筈で、ランクイン日数は重要なポイントになる。

また、圏内日数が同じでも、上位に食い込んだ期間が長いと、ダウンロード数をより稼げるので、TOP50入り日数も注目したいところです。


2016、17年にリリースされたシングル表題曲の成績を並べてみると、200位圏内ランクイン日数は、 14枚目「ハルジオンが咲く頃」が51日、15枚目「裸足でSummer」78日と徐々に増え、16枚目「サヨナラの意味」が172日と2倍以上の伸びを見せ、17枚目「インフルエンサー」で234日まで到達します。

しかし、次の18枚目「逃げ水」は95日と大幅に落ち込み、19枚目「いつかできるから今日できる」も87日に留まっている。

50位以内入り日数も、似たような流れにあり、現在のところ、乃木坂の配信人気は、16、17枚目を頂点として、18、19枚目でピークアウトする形になっています。


TOP50ランクインに関しては、200位圏内入り日数がもっとも多い「インフルエンサー」の53日を、「サヨナラの意味」の70日が上回っています。

ただ、注目の集まる年末歌謡祭で披露することによって、「インフルエンサー」がTOP50に復帰する可能性は残っていて、場合によっては、70日を越えるかもしれない。

一方、「いつかできるから今日できる」は、圏内日数が伸び悩んでいますが、TOP20に絞れば滞在は25日で、「サヨナラの意味」「インフルエンサー」の16日を上回る数字を出している。


各表題曲には、それぞれ固有の事情があり、それぞれ違ったタイプの順位推移を見せている。

そこに乃木坂楽曲人気を読み解く鍵があるかもしれないので、次に、個々の曲が辿った道のりを調べていきます。

まずは、橋本奈々未の「卒業」シングルとなった16枚目の「サヨナラの意味」から。

(表2) iTunes Store トップソングにおける「サヨナラの意味」の週単位で見た順位帯分布推移

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z]:配信開始後経過週 日付期間←その曲を披露した音楽番組

# A〜H と Z の範囲は(表1)と同じ
#「配信開始後経過週」は、配信開始日から初めての日曜までを「1W」、翌月曜から次の日曜までの1週間を「2W」と順に数えたもの

16枚目表題曲「サヨナラの意味」
10/19(水)『ANN』で橋本奈々未が「卒業」を発表。同時に楽曲初オンエア

5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 11/02(水)06(日)←Mステ、シブヤノオト
2-5-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 11/07(月)13(日)←乃木坂工事中、乃木坂46SHOW!
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 11/14(月)20(日)←うたコン、Rの法則、ベストヒット
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 04W 11/21(月)27(日)
0-0-0-2-5 / 0-0-0 [0] : 05W 11/28(月)04(日)←ベストアーティスト
0-0-0-0-6 / 1-0-0 [0] : 06W 12/05(月)11(日)←FNS歌謡祭第1夜
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 07W 12/12(月)18(日)←堂本兄弟SP

0-0-0-3-0 / 4-0-0 [0] : 08W 12/19(月)25(日)←MステSUPERLIVE
0-0-2-2-3 / 0-0-0 [0] : 09W 12/26(月)01(日)←紅白歌合戦、CDTV年越し
0-2-2-3-0 / 0-0-0 [0] : 10W 01/02(月)08(日)
0-0-4-3-0 / 0-0-0 [0] : 11W 01/09(月)15(日)
0-0-0-1-3 / 3-0-0 [0] : 12W 01/16(月)22(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 13W 01/23(月)29(日)
0-0-0-0-1 / 6-0-0 [0] : 14W 01/30(月)05(日)

0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 15W 02/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 16W 02/13(月)19(日)
0-0-0-1-1 / 5-0-0 [0] : 17W 02/20(月)26(日)←20(月)橋本奈々未「卒業」ライブ
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 18W 02/27(月)05(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 19W 03/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 20W 03/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-1 [1] : 21W 03/20(月)26(日)

0-0-1-2-0 / 1-3-0 [0] : 22W 03/27(月)02(日)←CDTV卒業ソング音楽祭(飛鳥センター)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 23W 04/03(月)09(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 24W 04/10(月)16(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-1 [1] : 25W 04/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 26W 04/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 27W 05/01(月)07(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 28W 05/08(月)14(日)

0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 29W 05/15(月)21(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 30W 05/22(月)28(日)
・・・・・・・・・・・・・
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 59W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [4] : 60W 12/18(月)21(木)


上表は週ごとの順位帯変遷で、見やすいよう7週(W)を1ブロックにしています。

橋本奈々未の「卒業」発表は、ファンにとっては驚天動地の大事件でしたが、iTunesトップソングの順位推移は、初期の頃、通常とあまり変わらないパターンでした。

すなわち、1週目にTOP10入りした後、徐々に順位を下げ、7週目あたりで100位を少し割り込むかどうかといったレベルになる。


超人気メンバーの「卒業」と絡めた上、Mステ、シブヤノオト、うたコン、ベストヒット歌謡祭、ベストアーティスト、FNS歌謡祭、堂本兄弟もうすぐクリスマスSPなど、綺羅星のごとき有名音楽番組に次々と出演して、「サヨナラの意味」をパフォーマンスしたのに、上位に留まる雰囲気がなかった。

当時、なんで反転上昇しないんだ?と、焦りをブログに書いたことを覚えています(笑)。

ところが、8週目、SUPERLIVEに出演してから、ガラリと世界が変わります。


いきなり40位以内まで順位が上昇、そして紅白、CDTV年越しSPによってTOP30復帰、さらに正月の録画視聴効果なのか、年明けにはTOP20にまで登りつめます。

おそらく、目を疑うような美人センターの存在と、彼女がグループを「卒業」し、芸能界を引退するすることを多くの人が認識した、つまり、ななみんが見つかってしまったんだと思います。

やはりSUPERLIVEと紅白の影響力は尋常ではないようで、今後とも、是が非でも、この二つの番組には出た方が良いと、心底思いました(笑)。


SUPERLIVEと紅白によるブーストで、上位復帰を果たしたことが、TOP50入り70日につながったわけです。

しかも、橋本奈々未の「卒業」ライブは2月20日(月)なので、しばらくは、ななみんと過ごす最後の日々になる。

この切ない想いが「サヨナラの意味」の配信人気を支え、通常なら200位圏外に落ち始める15週目を過ぎても、51〜200位の順位帯に留まり続けます。


そして、「卒業」ライブが行われた17週目以降も「余韻」が漂う中、圏内ランクイン日数が伸びていく。

22週目には、「CDTV春スペシャル 卒業ソング音楽祭」で、齋藤飛鳥がセンターに入って、「サヨナラの意味」が披露され、再び、順位の大幅上昇が起こり、TOP30復帰を果たします。

橋本奈々未をとくに慕っていた齋藤飛鳥が、彼女のポジションを受け継ぐドラマ性が、もう一度、楽曲人気を押し上げた可能性がある。


結局、次のシングル「インフルエンサー」が発売された後の27週目まで、「サヨナラの意味」はリスト入りして、ランクイン172日という数字を叩き出します。

グループを去っていく橋本奈々未と、それを見送るメンバーの「物語」が、年末の大型音楽祭と連動して、最初はごく普通だった16枚目表題曲の楽曲人気を、過去に例を見ないほどのヒットに仕上げていった。

そして、次の「インフルエンサー」は、また違った「物語」によって、歴代最長のランクイン日数を獲得することになる。

(表3) iTunes Store トップソングにおける「インフルエンサー」の週単位で見た順位帯分布推移

# 表記法は(表2)と同じ

17枚目表題曲「インフルエンサー」

5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 03/15(水)19(日)←Mステ、CDTV
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 03/20(月)26(日)←Mフェア
0-3-4-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 03/27(月)02(日)←乃木坂工事中
0-0-6-1-0 / 0-0-0 [0] : 04W 04/03(月)09(日)
0-0-1-6-0 / 0-0-0 [0] : 05W 04/10(月)16(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 06W 04/17(月)23(日)
0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0] : 07W 04/24(月)30(日)

0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 08W 05/01(月)07(日)←乃木坂46SHOW!
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 09W 05/08(月)14(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 10W 05/15(月)21(日)
0-0-0-0-1 / 1-5-0 [0] : 11W 05/22(月)28(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 12W 05/29(月)04(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 13W 06/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 14W 06/12(月)18(日)

0-0-0-0-0 / 0-2-2 [3] : 15W 06/19(月)25(日)
0-0-3-1-0 / 1-1-1 [0] : 16W 06/26(月)02(日)←テレ東音楽祭(ヒム子)
0-1-0-2-4 / 0-0-0 [0] : 17W 07/03(月)09(日)
0-0-0-0-3 / 4-0-0 [0] : 18W 07/10(月)16(日)←乃木坂工事中(ヒム子乱入舞台裏)
0-0-0-1-0 / 6-0-0 [0] : 19W 07/17(月)23(日)←乃木坂工事中(ヒム子乱入舞台裏)
0-0-0-1-0 / 6-0-0 [0] : 20W 07/24(月)30(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 21W 07/31(月)06(日)

0-0-0-0-0 / 0-7-0 [0] : 22W 08/07(月)13(日)
0-0-0-0-0 / 0-4-3 [0] : 23W 08/14(月)20(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-2 [3] : 24W 08/21(月)27(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 25W 08/28(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 26W 09/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-4 [3] : 27W 09/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-6-1 [0] : 28W 09/18(月)24(日)←Mステ ウルトラFES

0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 29W 09/25(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-4 [3] : 30W 10/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 31W 10/09(月)15(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-3 [4] : 32W 10/16(月)22(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [6] : 33W 10/23(月)29(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 34W 10/30(月)05(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-4 [3] : 35W 11/06(月)12(日)※レコ大決定の週刊誌報道

0-0-0-0-0 / 1-4-2 [0] : 36W 11/13(月)19(日)←ベストヒット
0-0-0-0-0 / 0-1-6 [0] : 37W 11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-6 [1] : 38W 11/27(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 1-4-2 [0] : 39W 12/04(月)10(日)←日本有線大賞
0-0-0-0-0 / 0-1-6 [0] : 40W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-3 [1] : 41W 12/18(月)21(木)←(予定) MステSUPERLIVE


グループ史上、もっとも高速で、もっとも難しいと言われるダンスが魅力の「インフルエンサー」ですが、初期の順位推移は、「サヨナラの意味」と同じく、ごく普通の流れで、7週目には100位を割り込むあたりまで下降していきます。

前作が8週目のSUPERLIVEで、普通じゃないモードに突入したのに対し、この曲は、8〜14週目も51〜200位の順位帯で粘りつつ、徐々に順位を落とす標準パターンで進みます。

そして、14、15週目には、圏外となる日数が増えていく。


ところが、16週目に開催された『テレ東音楽祭』で、バナナマンの日村勇紀が、『ゴッドタン』における女装キャラ「ヒム子」となって、途中からダンスに加わり、最後はセンターポジションで踊るという、「乱入ハプニング」が発生します(笑)。

さらに、7月2日(日)の神宮ライブ最終公演で、「インフルエンサー」を踊るアンコールステージに、再び「ヒム子」がメンバーにすら内緒のサプライズ乱入を果たします。

これらの出来事が大きな話題を呼び、200位圏外に去りかけていた「インフルエンサー」のトップソング順位は、一気に反転上昇、16週目にはTOP30復帰、17週目はTOP20入りすることになる。


その後も、7月16日(日)と23日(日)の深夜に放送された『乃木坂工事中』で、テレ東音楽祭と神宮ライブにおける、ヒム子乱入の舞台裏が2週に渡って流され、注目を集めます。

これらの「ヒム子」効果で、「インフルエンサー」の順位は200位圏内に留まり続け、ランクイン日数を伸ばしていきます。

『乃木坂って、どこ?』『乃木坂工事中』のMCとして、乃木坂を初期から暖かく見守り続け、今やファンから「公式お兄ちゃん」とすら呼ばれるバナナマンが、いよいよ音楽ステージで乃木坂とコラボしたことが、一つの「物語」を生み、「インフルエンサー」の順位を押し上げたと思います。


ただ、17枚目表題曲には、付随する「物語」だけでは説明しきれない点がある。

『Mステ ウルトラFES』、『ベストヒット歌謡祭』、『日本有線大賞』など、大きなステージでパフォーマンスすると、小幅ながらも、必ず順位が上昇しています。

こういったレスポンスの良さは、パフォーマンスの持つ音楽的な魅力によって、ある程度、視聴者を惹きつけている証拠です。


MV人気が非常に高いことも、この見方を裏付けている。

本当に高速になっているのか、きちんと踊れているのか、伊藤万理華以外のダンスには、今でもやや疑問が残るけど(笑)、ノリの良いメロディーと併せ、少なからぬ人々から音楽が支持されている節がある。

有線大賞やレコード大賞にノミネートされ、SUPERLIVEの曲目にも「インフルエンサー」が選ばれたのは、乃木坂とバナナマンのグループ結成当初からの絆の「物語」が楽曲人気を押し上げただけでなく、各種指標から、音楽としてのアピール力が認められるからだと思います。


次は「逃げ水」です。

(表4) iTunes Store トップソングにおける「インフルエンサー」の週単位で見た順位帯分布推移

# 表記法は(表2)と同じ

18枚目表題曲「逃げ水」
07/15(土)←音楽の日
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 08/02(水)06(日)←Mステ、乃木坂工事中
3-2-2-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 08/07(月)13(日)
0-0-3-4-0 / 0-0-0 [0] : 03W 08/14(月)20(日)←シブヤノオトFES
0-0-1-1-2 / 3-0-0 [0] : 04W 08/21(月)27(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 05W 08/28(月)03(日)←乃木坂46SHOW!
0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0] : 06W 09/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 07W 09/11(月)17(日)

0-0-0-0-0 / 0-7-0 [0] : 08W 09/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 2-5-0 [0] : 09W 09/25(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-5-2 [0] : 10W 10/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 11W 10/09(月)15(日)
0-0-0-0-0 / 0-3-4 [0] : 12W 10/16(月)22(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 13W 10/23(月)29(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [5] : 14W 10/30(月)05(日)

0-0-0-0-0 / 0-0-2 [5] : 15W 11/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [5] : 16W 11/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 17W 11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 18W 11/27(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 19W 12/04(月)10(日)←FNS歌謡祭第1夜
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 20W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [4] : 21W 12/18(月)21(木)←明石家紅白!


1週目にTOP10に入り、2週目、3週目と徐々に落ちていき、7週目で100位を割り込むレベルにまで下がっていく。

さらに、8〜14週目は、何とか粘って200位圏内をキープするも、15週目から圏外となる日数が増え、17週目で完全にリストから外れていく。

近年の乃木坂表題曲が辿る、典型的なパターンで、「逃げ水」では、それを妨げるような「物語」がなく、音楽番組での披露に反応するレスポンスの良さもなかった。


3期メンバーのセンター大抜擢は、会社がトップダウンで発した業務命令で、橋本奈々未の「卒業」と彼女を慕う齋藤飛鳥や、乃木坂とバナナマンの絆のような、人を惹きつける「物語」にならなかったのだと思います。

また、一番目立つセンターが3期ということで、パフォーマンスのレベルを、そこに合わせなければならず、デビュー6年目のグループとしては、音楽的にやや物足りない面がある。

3期であっても、非常にダンスの上手いメンバー、あるいは歌唱力の優れたメンバーを起用して、その能力を発揮させていれば、違う展開になったかもしれません。


大園桃子と与田祐希がどんなスキルや才能を持っているのか、よく知らないんですが、少なくとも、それを生かすような形のセンターではなかった。

結局、「物語」や音楽的な見せ場を、十分用意できず、いわゆる「フック」が乏しいまま、乃木坂の表題曲をダウンロードして聴くファンが、一通り曲をゲットして、そのまま終了した感がある。

iTunesトップソングの順位推移が、標準パターンを辿ったのは、そのためだと思います。


「逃げ水」に対して、「いつかできるから今日できる」は、複数メンバーが主要役を占める映画『あさひなぐ』の主題歌に起用され、フロント4人による生歌ソロリレーで始まるという大胆な試みもなされ(笑)、仕掛けを充実させたのに、ランクイン日数などの配信成績は、前作とあまり変わらないレベルに終わりそうです。

もともと夏限定の短期勝負を想定していた18枚目と異なり、19枚目は、年末大型音楽祭の時期を跨ぐ、グループにとってもっとも重要なシングルなので、その楽曲人気が今ひとつとすれば、看過できない問題です。

一体何が起こったのか、見ていきましょう。

(表5) iTunes Store トップソングにおける「インフルエンサー」の週単位で見た順位帯分布推移

# 表記法は(表2)と同じ

19枚目表題曲「いつかできるから今日できる」
09/08(金)←Mステ
09/22(金)映画『あさひなぐ』公開
3-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 09/22(金)24(日)
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 09/25(月)01(日)
3-4-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 10/02(月)08(日)←Mフェア
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04W 10/09(月)15(日)←Mステ2時間SP、バズリズム02、CDTV
0-1-2-4-0 / 0-0-0 [0] : 05W 10/16(月)22(日)
0-0-0-1-1 / 5-0-0 [0] : 06W 10/23(月)29(日)←CDTVハロウィン
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 07W 10/30(月)05(日)

0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 08W 11/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 09W 11/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-4-3 [0] : 10W 11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 11W 11/27(月)03(日)←Best Artist
0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0] : 12W 12/04(月)10(日)←シブヤノオト紅白SP
0-0-0-0-0 / 0-1-5 [1] : 13W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-1 [3] : 14W 12/18(月)21(木)


「いつかできるから今日できる」の iTunes Store での販売開始は、映画『あさひなぐ』の公開と同じ日で、一方、MVはその前日にYouTubeで公開がスタートしている。

配信も動画も、映画と連動させていて、まさに『あさひなぐ』中心の楽曲セールスだった。

そして、この仕掛けは初期に効果を発揮します。


1〜4週目までTOP20に留まっていて、「サヨナラの意味」や「インフルエンサー」以上の、良好なスタートを切ったことが分かります。

ところが、問題なのは、それが長続きしなかったことで、5週目以降、急速に下落モードへ入り、7週目には、100位を少し割り込むという通常パターンに戻ってしまった。

しかも、4週目に『Mステ2時間SP』、6週目は『CDTVスペシャル!ハロウィン音楽祭』と、かなり注目を集める大型音楽祭でパフォーマンスを披露しているのに、反転上昇はおろか、順位下降に歯止めすら掛からなかった。


映画『あさひなぐ』は、興行収入が4億を越え、5億には届いていないレベルと言われており、10億が成否の目安とすれば、公開館数が通常全国ロードショーの半分くらいなので、まあ妥当な数字じゃないでしょうか。

しかし、映画『この世界の片隅に』のように、公開期間が事前の想定を遥かに越えていくといった、想定外の成功ではなく、主題歌の楽曲人気を長期に渡って押し上げる効果はなかった。

映画を大ヒットさせるのは並大抵のことじゃないので、劇場版『あさひなぐ』の分厚い援護がなかった点は、致し方のないことだと思います。


問題なのは、音楽番組でのステージが順位を上昇させなかったことです。

やはり、冒頭の生歌ソロリレーがあまりにあまりで(笑)、初めて聴いた視聴者で、お金を払ってダウンロードしようと考える人が少なかったのだと思います。

テレビの音楽ステージは、シングルCDやデジタル音源の「試供品」のようなものですから、ある程度のクオリティを示さないと、購買まで持っていけない。


しかも、スタジオでの歌唱なのに、音やリズムが安定しなかったため、その後に控えている、大箱会場における生歌が絶望的になってしまい、当初の予定を変更して、「口パク」か「被せ」にせざるを得ない状況に陥ってしまった。

しかし、それでは面白くないわけで、最新曲のステージは身動きが取れなくなり、暮れが迫るにつれて、高速ダンスという見せ場のある「インフルエンサー」を披露することが増えていった。

歌唱力のそれほど高くないメンバーに、何とかなるだろうと、無理に生歌を押し付けたため、結局、何ともならなくなって、配信人気が低下し、ステージ数も減少を余儀なくされている。

生歌ソロの歌割りですら、歌唱力ではなく、選抜序列に従って決めてしまうことが、「いつかできるから今日できる」のiTunesトップソングにおける順位上昇を妨げ、乃木坂の楽曲人気を、16、17枚目を頂点とする「ピークアウト」構造にしてしまった原因だと思います。


配信人気に加え、この曲は、MV人気でも、勢いのあるスタートダッシュを見せながら、やがて失速するという粘りのない流れが見て取れます。

(表6) 乃木坂46の16〜19枚目表題曲MV再生回数増加速度の比較

凡例
対象週の週番号
対象週の再生回数増加速度 (週終わりの累計回数 / +対象週に積み上げた回数) : 日付期間

#「回数」は「万回」単位
#「対象週の週番号」は、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1w」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2w」と順に数えたもの
#「09/21(木)28(木)12:00」は9月21日(木)12:00から9月28日(木)12:00までの「日付期間」
#「サヨナラの意味」のみ2016年の日付

いつかできるから今日できる
逃げ水
インフルエンサー
サヨナラの意味

01w
30.4万回/日 (0213/+212.8) : 09/21(木)28(木)12:00
25.1万回/日 (0176/+175.9) : 07/21(金)28(金)12:00
39.9万回/日 (0279/+279.4) : 03/02(木)09(木)12:00
27.5万回/日 (0193/+192.8) : 10/21(金)28(金)12:00

07w
05.5万回/日 (0580/+038.3) : 11/02(木)09(木)12:00
04.6万回/日 (0433/+032.4) : 09/01(金)08(金)12:00
10.7万回/日 (0892/+074.9) : 04/13(木)20(木)12:00
04.3万回/日 (0481/+030.3) : 12/02(金)09(金)12:00

13w
03.4万回/日 (0778/+024.1) : 12/14(木)21(木)12:00
03.3万回/日 (0597/+022.9) : 10/13(金)20(金)12:00
08.6万回/日 (1263/+060.0) : 05/25(木)01(木)12:00
05.6万回/日 (0699/+039.4) : 01/13(金)20(金)12:00


MV公開1週目は、再生数増加速度が30.4万回/日で、「インフルエンサー」39.9万回/日に次ぐ、2番手の伸びを見せています。

しかし、7週目では、それが5.5万回/日まで落ち、依然として、2番手ではあるものの、「インフルエンサー」10.7万回/日の半分以下にまで減速。

さらに最新13週目は3.4万回/日となり、「サヨナラの意味」の5.6万回/日を下回り、3番手に後退している。


どうすれば再生数を伸ばせるかは超の付く難問ですが、「いつかできるから今日できる」MVのようなドラマが入っている作品では、現実の「物語」と連動させると、話題性が高まって、より多くの人を惹きつけられるかもしれない。

その典型例が、「サヨナラの意味」MVで、ドラマ中の「別れ」や「旅立ち」が、橋本奈々未の「卒業」と濃密に響き合い、視聴後、語りたくなることが多々、心に残ることになる。

対して、映画『あさひなぐ』をベースにする「いつかできるから今日できる」MVは、フィクションである「あさひなぐ」の物語とは共鳴するものの、乃木坂ファンが興味を唆られるような、グループを巡る「物語」からは、かえって遠くなっている。


「あさひなぐ」が好きであれば、それで良いのだけど、視聴者の大部分を占める乃木坂ファンは、あくまで乃木坂が好きなので、物足りなさを覚えるかもしれない。

例えば、齋藤飛鳥が憧れる対象が、薙刀ではなくドラムであれば、あしゅの表情に色んな意味を見出して、画面に身を乗り出すファンがもっと多くなった可能性がある。

もちろん、そんな設定にすると、映画の宣伝にならないので、完全アウトです(笑)。

ただ、薙刀部に入りたいというのは、おとぎ話のような虚構感が強く、それを吹き飛ばして、リアル感を演出し、観終わってから、あれこれ語りたくなるような作品に仕上げるのは難しいのだと思う。


「いつかできるから今日できる」に関して、楽曲人気の構造をさらに探るため、CD発売1週目から7週目までの Billboard JAPAN Hot100 を調べてみました。

(表7) Billboard JAPAN Hot100 における乃木坂46の16〜19枚目表題曲のCD発売週以降の順位推移

凡例
曲名
(総合) Hot100総合順位 各項目の順位:CD発売後経過週 日付期間

#「各項目」の意味は、「S」ストリーミング数、「R」ラジオ放送回数、「L」PCによる読み取り数 (ルックアップ)、「T」 ツイート数、「M」国内動画再生回数、「F」ランクイン回数
#「各項目の順位」における「00」は、100位圏外
#「CD発売後経過週」は、CD発売日を含む月曜から日曜の1週間を「1W」、翌月曜から次の日曜までの1週間を「2W」と順に数えたもの

サヨナラの意味
(総合)01位 S01/R03/L01/T01/M34/F04 : 01W 11/07(月)13(日)
(総合)06位 S05/R57/L04/T09/M50/F05 : 02W 11/14(月)20(日)
(総合)08位 S05/R71/L04/T08/M96/F06 : 03W 11/21(月)27(日)
(総合)08位 S08/R86/L04/T09/M81/F07 : 04W 11/28(月)04(日)
(総合)11位 S22/R66/L08/T14/M79/F08 : 05W 12/05(月)11(日)
(総合)10位 S10/R64/L09/T17/M85/F09 : 06W 12/12(月)18(日)
(総合)22位 S28/R00/L12/T09/M95/F10 : 07W 12/19(月)25(日)

インフルエンサー
(総合)01位 S01/R04/L01/T02/M09/F04 : 01W 03/20(月)26(日)
(総合)03位 S03/R12/L02/T03/M09/F05 : 02W 03/27(月)02(日)
(総合)03位 S05/R48/L03/T08/M11/F06 : 03W 04/03(月)09(日)
(総合)08位 S09/R00/L02/T15/M13/F07 : 04W 04/10(月)16(日)
(総合)09位 S11/R00/L04/T17/M16/F08 : 05W 04/17(月)23(日)
(総合)19位 S31/R00/L04/T09/M24/F09 : 06W 04/24(月)30(日)
(総合)11位 S10/R00/L06/T08/M33/F10 : 07W 05/01(月)07(日)

逃げ水
(総合)01位 S01/R05/L01/T01/M57/F05 : 01W 08/07(月)13(日)
(総合)04位 S04/R33/L02/T05/M55/F06 : 02W 08/14(月)20(日)
(総合)05位 S05/R70/L03/T15/M56/F07 : 03W 08/21(月)27(日)
(総合)09位 S09/R00/L04/T26/M72/F08 : 04W 08/28(月)03(日)
(総合)04位 S03/R00/L05/T12/M96/F09 : 05W 09/04(月)10(日)
(総合)18位 S20/R00/L07/T22/M00/F10 : 06W 09/11(月)17(日)
(総合)35位 S34/R00/L07/T68/M00/F11 : 07W 09/18(月)24(日)

いつかできるから今日できる
(総合)01位 S01/R07/L01/T06/M28/F06 : 01W 10/09(月)15(日)
(総合)03位 S03/R16/L01/T22/M41/F07 : 02W 10/16(月)22(日)
(総合)05位 S05/R65/L03/T10/M69/F08 : 03W 10/23(月)29(日)
(総合)07位 S07/R00/L02/T23/M65/F09 : 04W 10/30(月)05(日)
(総合)18位 S23/R00/L05/T29/M75/F10 : 05W 11/06(月)12(日)
(総合)15位 S11/R95/L08/T78/M92/F11 : 06W 11/13(月)19(日)
(総合)28位 S17/R00/L09/T00/M00/F12 : 07W 11/20(月)26(日)


「いつかできるから今日できる」で特徴的なのは、「T」ツイート数の順位が低いことです。

この期間、「サヨナラの意味」と「インフルエンサー」はTOP20に入り続けていますが、最新表題曲は2週目から20位を割り込み、6週目には78位、7週目は100位圏外に去っている。

19枚目を『あさひなぐ』一色に染め上げ、コラボを強力に推し進めた運営の熱さに、ファンが付いていけず、主題歌やMVについて、「頑張って下さい」という以外、あまり語るべきことがなかったのかもしれない。


「M」国内動画再生回数を眺めると、やはり「インフルエンサー」が7週目でも33位にランクインして、圧倒的な強さを見せています。

一方、「いつかできるから今日できる」は、「逃げ水」よりは良いものの、7週目で100位圏外に落ちるなど、粘りのなさを露呈している。

「T」ツイート数の少なさと併せて考えると、ファンを引きずり込む仕掛けが、十分機能しなかった気がします。


ちょっと面白いのは、「サヨナラの意味」は、「R」ラジオ放送回数の順位が、他の曲と比べて、結構高いことです。

橋本奈々未が『オールナイトニッポン』で「卒業」を発表したことが象徴するように、16枚目表題曲は、ラジオを効果的に活用して、プロモーションを行った印象を受けます。

あまり指摘されないことだけど、19枚目が舞台・映画とのタイアップだったのに対して、16枚目はラジオを意識した展開だったのかもしれません。



さて、ここまでは、乃木坂の表題曲を見てきましたが、視野を広げるため(笑)、欅坂46「サイレントマジョリティー」とAKB48「#好きなんだ (TypeA)」のiTunesトップソング順位推移を載せておきます。

(表8) iTunes Store トップソングにおける「サイレントマジョリティー」の週単位で見た順位帯分布推移

# 表記法は(表2)と同じ

欅坂46_1枚目表題曲「サイレントマジョリティー」

5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01W 04/06(水)10(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02W 04/11(月)17(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03W 04/18(月)24(日)
6-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04W 04/25(月)01(日)
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 05W 05/02(月)08(日)
0-4-3-0-0 / 0-0-0 [0] : 06W 05/09(月)15(日)
0-0-7-0-0 / 0-0-0 [0] : 07W 05/16(月)22(日)

0-0-2-3-2 / 0-0-0 [0] : 08W 05/23(月)29(日)
0-0-0-5-2 / 0-0-0 [0] : 09W 05/30(月)05(日)
0-0-0-2-3 / 2-0-0 [0] : 10W 06/06(月)12(日)
0-0-0-2-0 / 5-0-0 [0] : 11W 06/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 12W 06/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 13W 06/27(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 6-1-0 [0] : 14W 07/04(月)10(日)

0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 15W 07/11(月)17(日)
2-5-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 16W 07/18(月)24(日)←FNSうたの夏まつり
0-1-1-4-1 / 0-0-0 [0] : 17W 07/25(月)31(日)
0-0-0-2-4 / 1-0-0 [0] : 18W 08/01(月)07(日)
0-1-2-0-4 / 0-0-0 [0] : 19W 08/08(月)14(日)
0-0-1-3-3 / 0-0-0 [0] : 20W 08/15(月)21(日)
0-0-3-0-1 / 3-0-0 [0] : 21W 08/22(月)28(日)

・・・・・・・・・・・・・・・

0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 85W 11/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 86W 11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-7-0 [0] : 87W 11/27(月)03(日)
0-0-0-0-0 / 1-6-0 [0] : 88W 12/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 3-4-0 [0] : 89W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 1-2-1 [0] : 90W 12/18(月)21(木)


配信7週目に入っても、まだTOP30にランクインしており、「サイレントマジョリティー」は、初っ端から、非常に高い楽曲人気を獲得していたことが分かります。

ようやく14週目になって、100位を割り込むかどうかというレベルまで下がってくる。

しかし、16週目の『FNSうたの夏まつり』において、視聴者投票によってこの曲が選ばれ、生駒里奈がセンターに入り、山本彩と渡辺麻友が両脇を固めたフロント体制でパフォーマンスを行うと、凄まじい順位の反転上昇が起こり、なんとTOP10に返り咲くという、信じられないことが起こります。


『FNSうたの夏まつり』の影響力が大きいのはその通りですが、「サイレントマジョリティー」は、その後も、何かあると、びっくりするくらいの勢いで順位が上がり、結局、配信開始から今に至るまで、一度も200位圏外に落ちたことがないという、常軌を逸した記録を更新し続けています。

その結果、圏内ランクインが625日、50位以内入りは267日という、目眩がするような数字になっている。

「物語」も何も、楽曲やパフォーマンスそのものが、強力に支持されているのは明白で、間違いなく、大ヒット曲と言えます。


次にAKB48「#好きなんだ (TypeA)」。

(表9) iTunes Store トップソングにおける「#好きなんだ」の週単位で見た順位帯分布推移

# 表記法は(表2)と同じ

AKB48_49枚目表題曲「#好きなんだ (TypeA)」

0-2-2-0-1 / 0-0-0 [0] : 01W 08/30(水)03(日)
0-0-0-0-2 / 3-2-0 [0] : 02W 09/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 0-2-3 [2] : 03W 09/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 04W 09/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 05W 09/25(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 06W 10/02(月)08(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 07W 10/09(月)15(日)

0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 08W 10/16(月)22(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 09W 10/23(月)29(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 10W 10/30(月)05(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 11W 11/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 12W 11/13(月)19(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 13W 11/20(月)26(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 14W 11/27(月)03(日)

0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 15W 12/04(月)10(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7] : 16W 12/11(月)17(日)
0-0-0-0-0 / 0-0-0 [4] : 17W 12/18(月)21(木)


指原莉乃がセンターを務める「総選挙」選抜の担当曲ですが、ご覧の通り、200位圏内に入ったのは配信3週目までで、4週目以降は圏外に去っています。

「#好きなんだ」で圏内入りしたのは、上表のTypeA収録以外に、劇場盤収録のものがありますが、そちらはランクインが3日なので、より成績の良い方を載せています。

坂道やNGT48のように「Special Edition」にまとめれば、もう少し順位を上げたり、滞在日数を伸ばせると思いますが、それにしても圏内入りが17日というのは厳しい数字だと思います。


AKB48はCDセールスは今でもミリオンを記録していますが、それでも人気が落ちたと言われるのは、音楽的アピール力を競う主戦場になりつつある、配信や動画の成績が宜しくないことが理由です。

MステやCDTVなど、多くの音楽番組は、様々な楽曲指標を総合的に評価するランキングを採用し、出演アーティストの決定にも、それが色濃く反映され始めている。

その結果、オリコンランキングではなく、iTunesトップソング上位に名前が載る楽曲や歌手が、視聴者により受けると判断され、番組のステージを多く貰うようになりつつある。


CD売り上げのような「フィジカル」ではなく、ダンロード、ストリーミング、動画などの「デジタル」で数字を出しているものから、社会に広く受け入れられるヒット曲が生まれる傾向は、年々強まっています。

音楽的なアピール力において、乃木坂はAKB48を越え、欅坂にはすでに抜かれているというのは、iTunesトップソングの順位推移を眺めれば、なるほど頷ける主張です。

乃木坂は、「フィジカル」時代の残渣とでも言うべき選抜序列主義を乗り越え、歌えるメンバーが歌い、踊れるメンバーが踊る、パフォーマンス重視の発想に切り替えた方がいい。


「いつかできるから今日できる」の楽曲人気が行き詰まったのは、序列主義に拘り過ぎたからで、欅坂の楽曲人気が高いのは、選抜アンダー体制を放棄して、ステージを一番に考えた布陣を敷いているからだと思います。

「総選挙」にお金と時間を注ぎ込むことをせず、楽曲重視の姿勢で乃木坂は、新しい時代の波に乗り、AKB48に対して、「デジタル」における優位を獲得してきました。

しかし、その乃木坂は序列主義に囚われ、楽曲人気を伸ばせずにいる中、「デジタル」時代により適応した欅坂が登場して、姉グループに対する優位を手に入れつつある。


いち早く、時代の変化に気付き、それを上手く味方にする体制を整えられるものが、次の時代のトップランナーになる。

iTunesトップソングの順位推移は、色々なことを教訓として示してくれている気がします。


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『FNS歌謡祭第2夜』理々杏、久保、梅澤ら3期躍動、生田の挑戦、星野みなみ本領発揮、乃木坂未来予想図 [15Dec17]

2017-12-15 23:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月15日(金) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』3日目 in 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール [開演18:30]
12月15日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』東京公演初日 in 天王洲 銀河劇場 (開演19:00)。16日間19公演
12月15日(金) [LIVE] 日本カバヤ・オハヨー presents 村井邦彦 作曲活動50周年記念コンサート『LA meets TOKYO』in Bunkamuraオーチャードホール(開演18:30)に生田絵梨花が出演
12月15日(金) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの2日目。第2公演(19:00)

12月16日(土) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの3日目。第3公演(14:00)&第4公演(19:00)
12月16日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00&17:00貸切)

12月17日(日) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』4日目 in 徳島・鳴門市文化会館 [開演18:30]
12月17日(日) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの4日目。第5公演(13:00)&第6公演(18:00)
12月17日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00)
12月17日(日) [AM] 22:00~22:30 TBSラジオ『井上芳雄 by MYSELF』に、生田絵梨花が出演
12月17日(日) [AM] 21:05~23:00 NHKラジオ第1『らじらー!サンデー』に、星野みなみがゲスト出演。番組MCはオリエンタルラジオと井上小百合

12月18日(月) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』5日目千秋楽 in 香川・サンポートホール高松・大ホール [開演18:30]
12月18日(月) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの5日目千秋楽。第7公演(14:00)

12月18日(月) [地デ] 19:30〜20:43 NHK総合『第3回明石家紅白!』に、乃木坂が出演。おそらく「逃げ水」を披露

12月19日(火) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演14:00)

12月20日(水) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演14:00&19:00)
12月20日(水) [地デ] 21:30~21:55 NHK Eテレ『趣味どきっ!簡単!極上!ヘルシー!わたしにご褒美スープ』に、樋口日奈がレギュラー出演

12月21日(木) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演14:00)

12月22日(金) [地デ] 19:00〜23:10 テレビ朝日『MUSIC STATION SUPERLIVE』in 幕張メッセ・イベントホール。乃木坂が欅坂、AKB48と共に出演
12月22日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演19:00)

12月23日(土祝) [特典] 18枚目シングル「逃げ水」第6回個別握手会 in 宮城・夢メッセみやぎ
12月23日(土祝) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00&17:00)
12月23日(土祝) [CS] 17:00〜18:00 日テレプラス『乃木坂46×日テレ HALLOWEEN LIVE』。2015、16年に開催された『HALLOWEEN LIVE』の乃木坂出演シーンを抜粋放送

12月24日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演17:00貸切)




12月13日(水)に開催された『FNS歌謡祭第2夜』、結局、乃木坂は持ち歌ステージはありませんでしたね。

しかし、他アーティストとのコラボが多数あり、その中で、山あり谷あり、今回もまあ、胸焼けがするほど、こってり盛りだくさんな内容でした(笑)。

まずは、乃木坂が関わったステージを中心に、曲目と演奏時間を載せておきます。

(表)フジテレビ『FNS歌謡祭第2夜』における乃木坂・欅坂・AKB48Gのステージ

凡例
[ステージ番号 演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 曲名 / オリジナル歌手or出典作品:歌唱or演奏アーティスト

#「演奏開始の録画時刻」は番組開始時刻を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻。予約録画のHDを再生するときに役立つ時間表現
#「実時刻」は、開催日午前零時を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻
# 乃木坂46、欅坂46、AKB48Gのメンバー出演ステージをすべて表記

番組開始 2017/12/13(水)19:00:00

乃木坂46
[02番00:02:12_19:02:12] 2分12秒 めざせポケモンマスター -20th Anniversary- / アニメ『ポケットモンスター』:松本梨香×乃木坂46
[33番01:55:09_20:55:09] 2分45秒 世界が終わる夜のように / ミュージカル『ミス・サイゴン』:井上芳雄×生田絵梨花×山崎育三郎×昆夏美
[34番01:57:56_20:57:56] 1分21秒 愛していれば分かり合える / ミュージカル『モーツァルト!』:井上芳雄×昆夏美×山崎育三郎×生田絵梨花
[36番02:02:09_21:02:09] 2分17秒 民衆の歌 / ミュージカル『レ・ミゼラブル』:井上芳雄×生田絵梨花×山崎育三郎×昆夏美×石丸幹二×知念里奈×新妻聖子
[39番02:13:56_21:13:56] 2分30秒 生まれてはじめて / 映画『アナと雪の女王』:昆夏美×生田絵梨花
[56番03:03:14_22:03:14] 2分36秒 ハレ晴レユカイ / アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』:平野綾×山本彩(NMB48)×松村沙友理
[68番03:50:01_22:50:01] 2分14秒 Congratulations:山崎育三郎×乃木坂46
#出演メンバー
[02番] 大園、桜井、飛鳥、白石、堀、秋元、久保、西野、理々杏、与田、向井、若月
[68番] 男役-女役:梅澤-新内、高山-優里、中田-衛藤、生駒-星野

欅坂46
[30番01:40:50_20:40:50] 2分27秒 風に吹かれても:欅坂46
[52番02:55:12_21:55:12] 2分25秒 ようこそジャパリパークへ / けものフレンズ:どうぶつビスケッツ×PPP×欅坂46
#出演メンバー
[52番] 長濱、原田、上村、小池

AKB48G
[01番00:00:05_19:00:05] 2分03秒 サザエさん / アニメ『サザエさん』:宇野ゆう子×AKB48
[15番00:53:21_19:53:21] 2分13秒 世界はどこまで青空なのか?:NGT48
[16番00:55:39_19:55:39] 1分54秒 ワロタピーポー:NMB48
[41番02:18:15_21:18:15] 2分44秒 ホール・ニュー・ワールド(新しい世界) / 映画『アラジン』:井上芳雄×渡辺麻友(AKB48)
[53番02:57:41_21:57:41] 1分24秒 お料理行進曲 / アニメ『キテレツ大百科』:YUKA(村石有香)×指原莉乃 (HKT48)×柏木由紀 (AKB48)
[56番目03:03:14_12/13(水)22:03:14] 2分36秒 ハレ晴レユカイ / アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』:平野綾×山本彩 (NMB48)×松村沙友理
[71番03:58:14_22:58:14] 2分35秒 Hungry Spider:槇原敬之×miwa×鷲尾伶菜 (E-girls)×山本彩 (NMB48)
#出演メンバー
[01番] 柏木、横山、指原、宮脇、渡辺、松井、小栗

他アーティストのステージを幾つかピックアップ
[05番目00:12:48_19:12:48] 2分48秒 The Phantom of the Opera:新妻聖子×藤澤ノリマサ
[06番目00:15:38_19:15:38] 1分30秒 SEASONS OF LOVE:Little Glee Monster
[11番目00:33:16_19:33:16] 2分10秒 ジェラシー ジェラシー:モーニング娘。'17
[13番目00:45:09_19:45:09] 2分10秒 明日も:SHISHAMO
[14番目00:47:24_19:47:24] 2分17秒 ほら、笑ってる:SHISHAMO
[17番目00:57:40_19:57:40] 2分34秒 だから、ひとりじゃない:Little Glee Monster
[24番目01:17:15_20:17:15] 2分15秒 Love ☆ Queen:E-girls
[25番目01:19:35_20:19:35] 3分13秒 The Last Letter:吉川晃司
[28番目01:32:32_20:32:32] 2分38秒 TESTAMENT:水樹奈々
[29番目01:35:15_20:35:15] 2分31秒 手をつなぐ理由:西野カナ
[42番目02:23:07_21:23:07] 2分12秒 ともに:WANIMA
[43番目02:25:26_21:25:26] 2分05秒 ヒューマン:WANIMA
[58番目03:09:44_22:09:44] 4分00秒 愛の種 (20th Anniversary Ver.):モーニング娘。1期メンバー
[61番目03:23:37_22:23:37] 2分39秒 予告:aiko
[63番目03:29:37_22:29:37] 2分21秒 We are the light:miwa
[64番目03:32:03_22:32:03] 2分33秒 CRYSTAL MEMORIES:Toshl
[66番目03:45:36_22:45:36] 1分52秒 HEY HEY ~Light Me Up~:フェアリーズ
[67番目03:47:32_22:47:32] 2分24秒 ダンシング・ヒーロー (Eat You Up):荻野目洋子×フェアリーズ
[69番目03:54:22_22:54:22] 2分31秒 どんなときも。:槇原敬之井上苑子
[70番目03:56:58_22:56:58] 1分12秒 FLASH :Perfume
[71番目03:58:14_22:58:14] 2分35秒 Hungry Spider:槇原敬之×miwa×鷲尾伶菜 (E-girls)×山本彩 (NMB48)
[72番目04:00:54_23:00:54] 2分35秒 If you wanna:Perfume
[73番目04:06:00_23:06:00] 4分31秒 トモエ学園:福山雅治
[74番目04:11:02_23:11:02] 2分39秒 HELLO:福山雅治

(参考)
フジテレビ『FNS歌謡祭第1夜』
番組開始 2017/12/06(水)19:00
[11番 00:25:37_19:25:37] 2分43秒 逃げ水:乃木坂46
[40番 02:20:06_21:20:06] 2分37秒 11月のアンクレット:AKB48


第2夜で、乃木坂は7つのコラボステージを貰っています。

内訳は複数メンバーによるステージが2つ、生田絵梨花のミュージカルとディズニー映画の歌唱ステージが4つ、さらに松村沙友理が「ハレ晴レユカイ」を踊るコラボステージ。

いくちゃんは第1夜で個人参加したステージが2つあり、FNS歌謡祭全体では、彼女一人で計6ステージを稼いでいる。

NMB48の山本彩も1、2夜併せて、4つのステージに参加していて、現在の音楽祭において、歌唱力の高いメンバーの存在が、グループの知名度向上のため、如何に重要かが分かります。


AKB48Gが関わったステージも乃木坂と同じ7つですが、NGT48とNMB48の新曲披露が入っているのでコラボは5つで、複数メンバーのステージが2つ、個人参加は、山本彩が2つ、渡辺麻友が1つ。

まゆゆのステージは、第1夜で生田絵梨花が「歌のおにいさん」横山だいすけとデュエットした映画『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド(新しい世界) 」を、ミュージカル俳優の井上芳雄と歌っていて、演奏時間も全く同じ2分44秒だったので、同一の内容だったのだと思います。

渡辺さんがミュージカルを歌っているのを観たことがないので、歌唱力があるとはいえ大丈夫なんだろうか?とやや心配でしたが、出だしは緊張が窺えたものの、さすがに場数を踏んでいるだけあって、きちんと音を取って、彼女らしいステージにまとめていました。


J-POPが専門なので、音域によって裏声を入れるなど、ミュージカル女優の歌唱とはやや違う面があるけど、それも味わいがあって、良い歌唱ステージだったと思います。

いやいや、さすがです。

ちなみに、井上芳雄さんの奥様は、今回の歌謡祭でも数多くのステージに出演されたミュージカル女優の知念里奈さんだそうです。

それとは全然関係ない話ですが、長期に及ぶミュージカル公演、体調維持の至上命題もあり、自宅と劇場の往復が続き、出会いが少ない中、生田絵梨花のハートを射留める確率が高いのは・・・、おっと余計なことを考察しそうになりました(笑)。


さて、乃木坂が登場する最初のステージは「アニメソング名曲メドレーPart1」の、松本梨香が歌う「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」です。

この夏公開された映画『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』のオープニング主題歌だそうですが、乃木坂としての見所は、何と言っても、伊藤理々杏が随所に入れる「ピカチュウ!」の鳴き声?でしょう(笑)。

声が可愛く、張りがあるだけでなく、入りのタイミングが上手くて、思い切りが良い。

これほど大きな音楽祭のステージで、ソロで歌う、というか発声するのは初めてだと思いますが、緊張で声が掠れたりすることなく、表情まで作りながら、リズミカルに「ピカピカピカア〜」と叫んでいる。

かなりの舞台度胸で、結構、歌が上手いんじゃないかと思わせるものがあります。


合の手に関しては、桜井玲香の「待ってる」が、メロディーに乗っていて、さすがに音程の確かさを感じさせた。

若月佑美の「そりゃそうじゃ!」は、「ダンケシェーン」の「やっぱ乃木坂だな!」と同じく若様節炸裂で(笑)、好き嫌いはあるかもしれないど、個人的には「らしさ」が出ていて良いんじゃないかと。

あと、秋元真夏が、伊藤理々杏と押しのけて、隙あらば「ピカチュウ」を頂こうとする「真夏さん劇場」は、もう安定の茶番で(笑)、きっちりやりきっていたのはさすがです。


ところで、秋元真夏のスカートだけ丈が短く、カメラ前でターンした時、案の定、中が見えそうになったんですが、これは、いわゆる一つの「サービスショット」ってやつでしょうか?

需要があるのかないのか、微妙な気もしますが(笑)、終始の盛り上げ、お疲れ様でした。

乃木坂では数少ない「いじれる」メンバーとして真夏さんがいるお陰で、ステージ上にちょっとした物語を作れますね。


これらの合の手は、松本梨香が歌うステージの主軸を彩る、サイドストーリーですが、今回は、二箇所、乃木坂メンバーが本線の歌詞をうたうシーンがあった。

一つ目は、「キャ〜!」と合の手を入れた秋元真夏に対して、白石麻衣と堀未央奈が「引っ込んでなさい!」と牽制して、次のパートをユニゾンで歌います。

なかなか なかなか なかなか なかなか 大変だけど
かならずGETだぜ! ポケモンGETだ
ぜいえいえいえいえいやー

完全な生歌ですが、音程がもう壮絶な具合になっていて、聴きながら呆然としました(笑)。

まいやんは例によって音が定まらず彷徨い、堀ちゃんは盤石の「ホリリズム」をぶち込んでいて、二人でどこに行こうとしてるのか、時空の裂け目が出現しそうな、不思議な世界になっていた。

二人が共に、正確に音とリズムを取らないと、ユニゾンはズレを拡大させるので、せめて、前半と後半を、それぞれがソロで歌う形にして欲しかった。


FNS歌謡祭第2夜が始まって、3分くらしか経っていないのに、乃木坂の生歌、破壊力ありすぎでしょう(笑)。

AKB48の「サザエさん」も、オリジナル歌手の宇野ゆう子に代わって、メンバーが所々生歌を入れていて、柏木由紀を除いて、上手いという印象は受けなかったけど、それでも、まあ無難にこなしたと言える範疇には収めている。

受け持つパートを短く区切って、誰かが音を外しても、すぐ次に移るという歌割り上の工夫が効いている。


それに比べて、乃木坂の「めざせポケモンマスター」は、もともと音程に不安のあるまいやんと堀ちゃんに、長い歌詞を割り振り、しかもユニゾンという、高度なスキルを求められる形式を強いていて、ヨレヨレになるよう万全の布陣を敷いている感がある(笑)。

19thフロントということで、二人に生歌を任せるにしても、歌唱レベルを考慮した歌割りにすれば、ここまでパンチの効いたステージは避けられた筈で、乃木坂の演出担当は何をしているんだろうと、毎度のことながら、首を傾げたくなりました。

そして、二つ目の生歌パートが、

きたえたワザで勝ちまくり
仲間をふやして次の町へ

ですが、ここで意外なことが起こります。

西野七瀬と齋藤飛鳥が歌うのかと思いきや、あしゅの代わりに3期の久保史緒里が入ってくる。

さらに意外なことに、何とかかんとか、収まる範囲の歌唱になっていた(笑)。


ななせまるの歌は、低音の方が安定するんですが、前半の低音パートだけを歌って、後半は久保ちゃんに任せて、声を落とした節がある。

つまり自主的に難しいユニゾンを回避したわけで、これが歌をスッキリさせます。

また、久保史緒里が結構、音を取れるようで、後半をきっちり歌い上げていて、良い印象でパートを終えることが出来ていた。


自主的にユニゾンをソロにするのは、橋本奈々未がよくやっていた「手法」ですが(笑)、声を入れることで却って歌唱がヨレてしまうのであえれば、賢い選択だと思います。

とくに、久保史緒里は、3期生ライブで歌っているシーンを観ても、かなり歌唱力があるようで、実際、19枚目シングル収録の「新しい花粉 ~ミュージカル「見知らぬ世界」より~」というカップリング曲には、彼女といくちゃんの二人が起用されていて、運営からも歌唱力を期待されていることが分かります。

西野七瀬が、自分が歌えるパートに専念して、あとは歌の上手い久保ちゃんに任せたことで、この部分の歌唱がまとまったわけで、良い判断だと思います。


また、本来フロントメンバーとして歌唱参加する筈の齋藤飛鳥が、歌わなかったのも、本人の意思かもしれない。

あしゅは、ななみんの薫陶を色濃く受けているだろうし(笑)、『Best Artist 2017』における嵐とのコラボでは、生歌ラップを巡って、相手ファンからかなり色々言われたので、そういう仕事は久保ちゃんでという、彼女らしい現実主義的な判断をしたような気がします。

だとすれば、これは素晴らしいことで、結局、歌が上手いメンバーが歌をうたうという、ごく当たり前の形に、近づけたわけです。


松本梨香さんとの「めざせポケモンマスター」コラボは、一つ目の生歌パートが衝撃的にヨレたけど、伊藤理々杏が絶妙の「ピカチュウ」を連発、久保史緒里が歌唱力の片鱗を見せたことで、3期メンバーの能力が発揮されるという、大きな収穫があった。

『FNS歌謡祭』という大舞台で、きちんと合の手を入れたり、歌えるというのは、誰にでも出来ることではなく、しかも、この二人は初挑戦で成功させたわけで、本当に楽しみなメンバーが出てきました。

また、他にも実力のあるメンバーがいるだろうから、20枚目以降の選抜には、2期と併せて、3期をどんどん起用するべきだと思います。


生田絵梨花が個人参加した、ミュージカルソングのステージは、いつも通りの素晴らしい出来で、安定感が出てきました。

ただ、今回は、これまで以上に緊張したと思います。

というのは、4つのステージで、さまざまなパートを任され、その中に、低音を歌う役がいくつか入っていた。


ミュージカル女優にとって、低音がこなせるのは、長くやっていくための必須条件で、新妻聖子さんが、押しも押されぬ存在なのは、「生まれてはじめて」の後半パートのような低音から、「The Phantom of the Opera」の終盤に見せたもの凄い高音まで、隙なく歌いこなせることが大きい。

いくちゃんのような若い女性歌手にとって、低音は乗り越えるべき課題であることが多く、デュエットした昆夏美さんも、苦労している感じだった。

高音に比べると苦戦しがちな低音を含む、さまざまなパートを、テレビの生放送番組で歌いこなすのは、尋常ではないプレッシャーの筈で、大変だったと思います。

しかし、さすがは生田絵梨花、ミスなく歌い切っていて、また一つ階段を上ったんじゃないでしょうか。


全体を眺めたとき、とくに心に残ったミュージカルソングは、Little Glee Monsterの「SEASONS OF LOVE」。

ミュージカル「RENT」の曲で、以前、「MUSIC FAIR」のミュージカル特集で、いくちゃんを含めたミュージカル歌手5人で披露したことがありますが、普段から緻密なハーモニーを歌い込んでいるリトグリは、この歌の持つ魅力を極限まで引き出していて、素晴らしかった。

今年の紅白歌合戦に初出場しますが、自分たちの持ち歌以外に、何か歌唱ステージがあるだろうから、非常に楽しみにしています。


それから、これもリトグリとの共演ですが、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の「アンダー・ザ・シー」を最初にソロで歌った西野カナも良かった。

歌が上手いのは当然なんだけど、英語の発音とリズム感が抜群に心地よくて、彼女の甘い歌声が生き生きと躍動している。

やはり、西野カナって、只ものじゃないってことを、再確認しました(笑)。


松村沙友理の「ハレ晴レユカイ」は、もう考え方次第です(笑)。

私は乃木坂ファンで、さゆりんごが好きなので、可愛いし、スタイル抜群で、ステージを堪能しましたが、『涼宮ハルヒの憂鬱』ファンがどう受け止めるかは、さっぱり分かりません。

あと、松村さんの歌唱は、もし生歌であれば、さゆりんご史上、最高レベルの出来と断言できます。


ただ、乃木坂でも屈指の音程不安メンバーなのに(笑)、あれだけ踊っても、キレイに音が取れていて、音量の外しもなかったので、多分、加工音源を流しているんじゃないかと思います。

松村さんは、アニメ声の持ち主だけど、幾ら何でも、アニメ感が強すぎで、修正が入っている感じだった。

まあ、歌を聴かせる役割ではないので、生歌唱であろうが、音源であろうが、私は気になりませんでしたが。


そして、乃木坂最後のステージで、星野みなみの魅力が爆発するわけです(笑)。

「めざせポケモンマスター」のコラボに出ていなかったので、「あれ、第2夜は出番がないのかな?」と半ば諦めていたんですが、番組終盤、山崎育三郎の「Congratulations」でいきなり登場して、不意打ちと、あまりの可愛さに、瞳孔が開きました。

メンバー8人が、白いタキシードを着た男役とドイツ民族衣装のようなファッションの女役の4組に分かれ、ステージを華やかに彩るダンスを展開。

女役の衣装が、白いブラウスに、白いシースルーの布を纏った豪華な茶系柄スカートで、腰の青いリボン風帯と胸元のカメオが、最高におしゃれで、みなみの雰囲気に抜群に合っている。

とくに、帯の青さが、フェルメールの絵画に出てくるような、淡いブルーで、絶妙に可愛くて、全体を柔らかく引き立てている。


相手の男役は生駒里奈で、彼女はこういう格好をさせると、何とも言えない中性的な魅力を炸裂させて、魅入ってしまいますね。

この「シャキイズム」コンビが、相性ばっちりで、物語の一場面を観ているようなワクワク感があった。

あと、3期の梅澤美波が男役で出ていましたが、背が高いのに、顔が小さく、色白の超美形ルックスで、何とも言えない、妖しい色気があって良かったです(笑)。


歌唱の方は、ステージ後半、メンバーがマイクを持ちますが、メンバーの声は聴こえなかったので、多分、電池が入ってないのでしょう(笑)。

でも、乃木坂の関与をダンスに留めたのは、大正解だと思います。

「Congratulations」は、山崎育三郎さんの初のオリジナルシングルだそうで、彼の得意な声域に合わせて作られている。


しかも、めちゃめちゃ歌の上手い人ですから、もうスラスラと完璧な歌唱で、最初の数フレーズを聴いた段階で、乃木坂メンバーが入り込む余地はゼロで、生田絵梨花ですら、女性なので止めた方がいいレベルだった。

音源には、女性のバックコーラスが入っていますが、もの凄い高音ソプラノで、あれを歌えるメンバーがいたら、すでにレミゼに出ているでしょう。

まあ、コラボの歌割りは、音楽的な因子だけで決まるわけじゃないけど、無理無理、乃木坂の生歌を挟んだら、「旦那の大事なステージに、なにするんじゃ!」と、奥様の安倍なつみが激怒しかねないので、これで良かったと思います。

来てますからね、なっち、「愛の種」を歌いに(笑)。


FNS歌謡祭第2夜、コラボの歌割りに、選抜序列を持ち込むのは相変わらずで、頭の痛いことだけど、それでも伊藤理々杏と久保史緒里が歌唱において良い仕事をし、梅澤美波が存在感を発揮して、3期が活躍できたのは、大きな収穫だったと思います。

とにかく若いメンバーをどんどん育てていかないと、乃木坂の未来が危ないですから。

そして、個人的には、星野みなみが一番輝いていたんじゃないかと、かように考えている次第です(笑)。

みなみは、日曜日のNHKラジオ第1『らじらー!SUNDAY』に出演するので、時間のある方は、是非、ご視聴下さい。

乃木坂一の美声との呼び声が高いみなみのラジオは、超お薦めです。


// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

NHK『シブヤノオト紅白SP』の「いつかできるから今日できる」は、欠席の西野に代わり堀が初センターポジ。飛鳥と並んでの締めは二人のイメージが上手く融合して良かった。歌唱は事前収録で、男声コーラスに対してメンバーの声を大きくする改善。堀ポジに桜井が入るも、生きたマイクはなかったと思う
17:04 - 2017年12月11日

欅坂46「エキセントリック」MV再生回数が今日午後3時頃に1千万到達。公開初日を1Dとして159Dでの達成。グループ7曲目、CW2曲目で、「世界には愛しかない」195Dより速い、歴代5位のスピード。次の坂道MV1千万は、乃木坂46「いつかできるから今日できる」の来年2月も、3万回/日を割ると3月以降の可能性
17:12 - 2017年12月11日

『シブヤノオト』の乃木坂46「いつかできるから今日できる」は、出だしソロの堀・白石・飛鳥・桜井のマイクが他と違う。しかし、ダンス中4人の歌声がブレず、音量の外しがなく、山崎怜奈も同じマイクで、生きたマイクか疑問が残る。本番生歌なら過去最高の出来だけど、「最高!」と書く勇気が出ない笑
18:06 - 2017年12月11日

乃木坂が大型音楽祭で躍進する方法は二つ。ヒットを飛ばし最新曲との長尺メドレー、又は単独&コラボの2ステージを貰う。もう一つは、生田以外の歌唱メンバーを育て、数多くのコラボに個人参加する。いづれにせよ、衛藤、桜井、川村あたりに場数を踏ませないと前に進まない。明日は注目のFNS歌謡祭第2夜
19:19 - 2017年12月12日

NGT48のCDセールス苦戦は、「総選挙」躍進メンバーを選抜上位抜擢する48Gの「定石」が機能しなかった点が深刻。新潟拠点も、握手会を含め活動が全国に及ぶ、初期投資の大きな「メジャー地方アイドル」なので、定石崩壊は大手スポンサーの意欲減退を招く危険。STUは戦略練り直しを迫られるかもしれない
20:33 - 2017年12月12日

欅坂は、オリコン初動の前作割れは一度もありませんよ。それどころか、5枚目まで、1作ごとの平均積み上げ9.5万枚、平均伸び率26%で、同時期乃木坂の2.6万枚、16%を遥かに越える、姉が困るほどの超優良グループです。ちなみに、乃木坂の最新19枚目「いつでき」は通算3回目の前作割れでございます笑
20:16 - 2017年12月13日

FNS歌謡祭における星野みなみの可愛さ爆発で、今日のネットは、平井堅&平手友梨奈以上の賞賛の嵐が吹き荒れるかもと、ドキドキしてたけど、微風すら吹いてないじゃないですか?みなみを褒めるのは、かえって勇気が要るけど、もはや自分で絶賛するしかないっす笑。日曜はらじらー出演、お聴き逃しなく!
13:31 - 2017年12月14日

NGT48「青春時計」は、48姉妹Gとしては近年稀なほど高い楽曲人気を獲得している。成功を評価し、そのまま音楽を発展させず、なぜ2作目で「総選挙」重視の青春捧げます的な物語にのめり込んだのか不可解。その結果、楽曲指標は大幅低下し、CDセールスも伸びなかった。運営の致命的な判断ミスだと思う
1:04 - 2017年12月15日

平手友梨奈に対する「甘えてる」的な批判を見るにつけ、坂道運営に本当に腹が立つ。てちの活躍で給料を貰い家族を養っている大人は大勢いるはずなのに、誰も身を呈して彼女を守らない。過酷な日程、容赦ない週刊誌。司令官が弾の届かない場所にいて、士気の上がる筈がない。ソニーは腰抜けだらけか?
5:34 - 2017年12月15日


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『FNS歌謡祭第1夜』平手友梨奈ソロダンスと生田絵梨花デュエット、乃木坂は音楽の季節に輝けるか? [10Dec17]

2017-12-10 23:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月12日(火) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 静岡・静岡市清水文化会館マリナート (開演14:00&19:00)
12月12日(火) [写真集] 松村沙友理 1stソロ写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』発売
12月12日(火) [地デ] 24:55〜24:25 名古屋テレビ『BOMBER-E』に、3期12人が全員出演

12月13日(水) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』初日 in 大阪・グランキューブ大阪 メインホール(大阪国際会議場) [開演18:30]
12月13日(水) [地デ] 19:00〜23:28フジテレビ『2017FNS歌謡祭』第2夜に乃木坂46が出演
12月13日(水) [地デ] 21:30~21:55 NHK Eテレ『趣味どきっ!簡単!極上!ヘルシー!わたしにご褒美スープ』に、樋口日奈がレギュラー出演

12月14日(木) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』2日日 in 滋賀・滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール [開演18:30]
12月14日(木) [AM] 22:00~24:30 CBCラジオ『ナガオカ×スクランブル』に、に梅澤美波、大園桃子、佐藤楓がインタビュー出演
12月14日(木) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの初日。第1公演(19:00)

12月15日(金) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』3日目 in 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール [開演18:30]
12月15日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』東京公演初日 in 天王洲 銀河劇場 (開演19:00)。16日間19公演
12月15日(金) [LIVE] 日本カバヤ・オハヨー presents 村井邦彦 作曲活動50周年記念コンサート『LA meets TOKYO』in Bunkamuraオーチャードホール(開演18:30)に生田絵梨花が出演
12月15日(金) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの2日目。第2公演(19:00)

12月16日(土) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの3日目。第3公演(14:00)&第4公演(19:00)
12月16日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00&17:00貸切)

12月17日(日) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』4日目 in 徳島・鳴門市文化会館 [開演18:30]
12月17日(日) [舞台] 井上小百合出演の音楽劇『夜曲』in 東京芸術劇場プレイハウスの4日目。第5公演(13:00)&第6公演(18:00)
12月17日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」東京公演 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00)




今週月曜日に行われた『日本有線大賞』、乃木坂46と欅坂46が初めて大賞候補にノミネートされましたが、結局、氷川きよしが9回目の受賞を果たし、坂道は貰えませんでした。

今年発売したシングル表題曲の有線ランキングにおける順位推移から、J-POP部門ですら、乃木坂がリクエスト数トップという感じではなかった。

順位表をチェックしても、ほとんどの場合、欅坂の方が上位のことが多く、そもそも妹グループを越えた手応えがない(笑)。

しかし、近年の受賞者を眺めると、リクエスト数のみで選ばれていると言い切れない面もあり、しかも今年のレコード大賞は乃木坂「インフルエンサー」にほぼ決まったという「嘘だろ?」と言いながら、ついつい信じたくなる週刊誌報道もあって、受賞イベントに呼ばれた以上は可能性はあるかもと、ちょっと期待してしまいました。

まあ、よく分かりませんからね、審査の過程が(笑)。


結局、世の中そんなに甘くないことを再確認することになったわけですが、考えてみると、演歌歌手の方は、アイドルとは比べものにならないほど、有線大賞に熱い眼差しを送っていると思います。

演歌人気の低落が否めない近年、J-POPを含めた総合音楽賞で、演歌系アーティストが受賞する確率の高い重要賞は、有線大賞に絞られている感がある。

実際、レコード大賞は、1993年の香西かおり「無言坂」以降、昨年までの23年間、演歌が選ばれたのは2006年の氷川きよし「一剣」のみで、J-POPが22回の受賞を果たしている。


受賞イベントが地上波のゴールデンタイムに放送される有線大賞は、もし手にすることが出来れば、オファーやギャラなどの面で、今後の仕事に大きなアドバンテージになるのは間違いない。

従って、TBSによる放送が最後となった今回、是が非でも有線大賞を獲得したかった演歌歌手は少なくなかったと思います。

そんな状況の中、有線リクエストの数的不利を乗り越えてまで、乃木坂が大賞なんてことは、ちょっと違くない?ということで(笑)、妥当かつ無難な結果じゃないでしょうか。


しかし、有線大賞やレコード大賞の受賞イベントに出演できることは、自分たちのスキルを磨く上で、大きな意味があります。

最近は週刊誌を通して、宜しくない裏側が色々と囁かれていますが、歴史的な重みのある賞で、今なお社会的関心度は高く、ステージで披露するパフォーマンスも、いつも以上に完成度を高めないと、放送後、厳しい批判が巻き起こる危険がある。

なぜ乃木坂が選ばれたのか?という問いが、シビアな視線となって注がれるので、それに対して、ステージで一定の答えを出さなければならない。


こういった緊張感があるため、有線大賞とレコード大賞のステージは、各アーティスト、非常に出来の良いものが多く、視聴者として、毎年楽しみにしてきました。

今回、初めて出演グループのファンとして視聴したわけですが、是非とも成功させたいステージなのに、ダンスを引っ張ってきた伊藤万理華が不参加で、かなり不安があった。

まりっかの抜けた11月15日(水)『ベストヒット歌謡祭』の「インフルエンサー」は、軸を欠いた統一感のないダンスに見えて、思わず、次のようなツイートを投稿しました。

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

『ベストヒット歌謡祭』の乃木坂「インフルエンサー」、メリハリへの意識は感じるものの、何を表現したいのかが伝わらず、フリのばらばら感が目立った。叙情性・演劇性の高いダンスなので、欅坂のように、個々のフリがどんな感情や場面を表すのか話し合って、全員で歌の解釈を共有した方が良いと思う
17:31 - 2017年11月16日

伊藤万理華が踊れていると感じるのは、手脚の動きに溜め、切れ、柔らかさがあるといったスキルだけでなく、ダンスから想いや物語が伝わってくることが大きい。他のメンバーも、動きとしてのフリが少しズレても、表現したい感情が共通ならば、ばらばら感が薄まり、まとまったダンスという印象が出てくる
17:33 - 2017年11月16日

今回、伊藤万理華が参加しなかったことで、まりっかなしで、年末大型音楽祭のステージに臨む可能性も出てきました。今のところ、彼女以外で歌世界を解釈しながら踊っていると感じるのは生駒里奈くらいなので、早急に、全メンバーで話し合って、フリごとに、何を表現するのか擦り合わせた方がいいと思う
17:34 - 2017年11月16日


「インフルエンサー」のダンスは、何でもいいから、手脚を高速で動かせばOKというわけではない。

腕を素早く動かしたあと、ピタッと力強く止めることが求められ、ゆっくりと柔らかく動かす場面もある。

高速で力強い男性的なフリと、ゆったり柔らかい女性的なフリが、複雑に交錯する。


また、手脚は激しく動かす一方、体幹は背筋を伸ばし、上半身を立てて静止させることが多く、ここにも動的な末端と、静的な中心という対比が存在する。

手脚を大きく高速で動かそうとして、体幹まで激しく揺れてしまうと、目指すものとは違う表現になってしまう。

速さと遅さ、力強さと柔らかさ、動と静。

互いに矛盾する要素を、同時に、あるいは交互に実現させることが、このダンスの根底にあるようです。


「インフルエンサー」のダンスは、こういった独創的で野心的な発想を背後に備えていて、余程ハイレベルなセンスと高いスキルを持っていないと、本質を理解して、踊りこなすのは至難の技です。

そのため、乃木坂メンバーで、ああ、これは踊れている!と感じるのは、伊藤万理華だけで、正直、難し過ぎるんですね(笑)。

しかし、フリの完成度が100%でなくとも、そのフリによって表現しようとする感情や場面を思い浮かべ、自分が物語世界の主人公になれば、自ずと観客に伝わるものがあるでしょう。


昔聞いた話ですが、ヤクザ映画の観客は、みんな肩で風を切るように、映画館から出てくるそうです(笑)。

動きの型ではなく、メンタルから入るということですね。

そして、正念場となった有線大賞のステージで、乃木坂もこのやり方に気づいたのか、披露されたパフォーマンスは、今までより、ずっと表情豊かな演劇性の高いものに仕上がっていて、ダンスの全体的な印象が格段に良くなっていました。

以下は、その時の感想ツイートです。

有線大賞の乃木坂「インフルエンサー」、凄く良かったですね。曲前トークで生田絵梨花が「みんなで思いをひとつに込める」と言った通り、メンバーが場面に応じて気持ちを入れ、きちんと表情を作っている。動きのキレが格段に良くなり、単にフリを踊る状態から、歌詞物語を演じる域に足を踏み入れていた
2:33 - 2017年12月5日

衛藤美彩「誰もが思うだろう」と白石麻衣「できない」を筆頭に、動きと連動して魅力的な表情が次々飛び出し、曲の持つ「情念」が伝わってきた。テーマを共有して演劇性で勝負すれば、乃木坂は魅せるダンスを作れると思う。2分57秒と長めのステージも、最後まで随所に見せ場があり、むしろ短く感じた
2:34 - 2017年12月5日

もう一つの収穫は万理華ポジに入った鈴木絢音が抜群に踊れていたこと。手脚の動きが速く、止めに力強さがあり、同時に体幹はゆったりキープという、このダンスの基本がしっかり出来ている。また踊りに応じて絶妙な表情を入れ、発するオーラが素晴らしかった。彼女は今後もこのポジ固定で良いと思う
2:34 - 2017年12月5日

有線大賞を逃したのは残念だけど、乃木坂独自の演劇的ダンスの可能性が拓けたこと、以前から逸材の呼び声高かった鈴木絢音が万理華「卒業」と同時に頭角を現したことなど、大きな収穫があった。聴衆を感動させることこそ最高の賞で、今回そこへ一歩近づけた気がする。今夜はネットを気にせず眠れそう笑
2:37 - 2017年12月5日


生田絵梨花は曲前トークで、

ここに立てているだけで本当に光栄なので
あとは、みんなで思いをひとつに
パフォーマンスに込められたらな
と思います

と述べています。

「思いを一つに」いう点で激しく期待が高まったんですが、確かに、いつもとは違った仕上がりだった。


印象に残ったのは、まず衛藤美彩。

みさ先輩は、強い瞳が印象的な、シャープな美貌の持ち主で、その上、ダンスのスキルとセンスも抜群ですが、今回、「誰もが思うだろう」を踊るアップショットで見せた、「じゃあ、私はどうすれば良いのよ?」と言わんばかりの、攻撃的で妖艶な表情にはゾクゾクしました。

舞台『Mr. カミナリ』でのヒロイン役は、衛藤美彩の歌唱力と演技力を引き出したけど、あの音楽の先生は、基本的には、常識的で当たり障りのないキャラに止まっている。

しかし、みさみさには「あられもない」感情表現こそ、次へのステップに不可欠と思っていたので、有線大賞で魅せた表情は、その一歩じゃないかと興奮しました(笑)。


白石麻衣も、「誰もが思うだろう」直後のフォロー「できない」で、長い黒髪の掛かる、伏し目がちで虚ろな瞳が、規格外のエロチシズムを発散していて、映画のワンシーンを観ているようだった。

伊藤万理華のように、自分の気持ちを込めることで、ダンスのキレが向上するだけでなく、表情が豊かになり、ステージがより魅力的になっていく。

しかも、こういうビジュアル表現は、ルックスNo.1との呼び声高い乃木坂が得意とする分野で、グループが持つ強みを、上手く生かせたんじゃないでしょうか。


縦2列に並んでパッと散開し、真ん中に西野七瀬と白石麻衣が現れるシーン、その後、自分のポジションに戻るとき、毎回、普通にスタスタ、素で歩いているメンバーが出てきて、「忘れ物でもしたんかい!」と突っ込んでました(笑)。

ところが有線大賞のステージでは、パフォーマンスのキャラが、この歩き方にも反映されていて、隙がなかった。

一度ステージに立ったら、音楽が終わるまで、すべてがパフォーマンスなのは当然ですが、フリとフリの間、素に戻ってしまう癖が、かなり改善されていたと思います。


番組終了後に更新されたブログに、いくちゃんは

当日はいつも以上にみんなで入念に動きの確認をしました。
年末にかけてまだまだ磨いていけるよう
気持ち一つにがんばりますっ

(生田絵梨花の2017/12/05_19:00ブログ)

と綴っていて、やはり、事前チェックを全員でしっかり行ったようです。

「年末にかけてまだまだ磨いていけるよう」とあるので、曲がノミネートされているレコード大賞以外にも、「インフルエンサー」を披露する機会があるのかもしれません。


それから、Wセンター裏の伊藤万理華ポジションに入った鈴木絢音のダンスが、びっくりするくらい良かった。

背筋が伸びて、体幹がどっしり安定している一方、手脚の動きは素早く、男性的、女性的な要素の対比とバランスが上手く表現できている。

あーちゃんは、まりっかのダンスを相当研究して、上半身を起こすこと、身体の中軸は静止させること、感情を入れ込むことなど、「インフルエンサー」を踊るための重要ポイントを把握したんじゃないかと思います。


フリの精度向上には、筋力をアップしたり、リズム感を磨くことが必要で、短期の上達が難しい面があるけど、押さえておくべきポイントや、込める感情といった部分を理解するだけで、相当、見栄えが良くなる筈で、鈴木絢音のダンスには、頭の良さを感じさせるものがある。

本質を見抜くセンスに加え、背丈があって体幹が安定し、腕力と脚力も結構あるので、さらに練習を積めば、どんどんダンスレベルが向上すると思います。

レコード大賞など、今後の音楽祭に伊藤万理華が出演しないのであれば、絢音ちゃんをまりっか代役に固定して、ダンスをさらに磨いてもらうのが、ベストの選択じゃないでしょうか。

まりっかポジションは事実上のセンターで、鈴木絢音のルックスは、生駒里奈と同じく、透明感溢れる秋田美人系ですから、乃木坂のイメージ中心としても適任かと。


ここ最近出演したテレビ系音楽祭とパフォーマンスした楽曲を載せておきます。

(表1) 11月後半からの乃木坂・欅坂・AKB48Gが出演した大型音楽祭のステージ

凡例
[演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 曲名 / オリジナル歌手or出典作品:歌唱or演奏アーティスト

#「演奏開始の録画時刻」は番組開始時刻を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻。予約録画のHDを再生するときに役立つ時間表現
#「実時刻」は、12月6日(水)午前零時を「00:00:00」とした場合の演奏開始時刻
# 乃木坂欅坂はメンバー出演ステージをすべて表記
# AKB48Gは持ち歌ステージのみ表記

読売テレビ『2017 ベストヒット歌謡祭』
番組開始 2017/11/15(水)19:00:00
[00:50:10_19:50:10] 2分30秒 インフルエンサー:乃木坂46
[00:54:43_19:54:43] 2分37秒 風に吹かれても:欅坂46
[00:52:42_19:52:42] 1分54秒 ワロタピーポー:NMB48
[00:57:26_19:57:26] 3分03秒 11月のアンクレット:AKB48

日本テレビ『Best Artist 2017』
番組開始 2017/11/28(火)19:00:00
[03:22:26_22:22:26] 2分24秒 いつかできるから今日できる:乃木坂46
[02:01:45_21:01:45] 1分44秒 A・RA・SHI:嵐×乃木坂46
[01:05:23_20:05:23] 2分27秒 風に吹かれても:欅坂46×いとうあさこ
[01:48:12_20:48:12] 2分36秒 11月のアンクレット:AKB48
[00:23:40_19:23:40] 2分14秒 世界はどこまで青空なのか?:NGT48

TBS『第50回日本有線大賞』
番組開始 2017/12/04(月)19:00:00
[02:50:01_21:50:01] 2分57秒 インフルエンサー:乃木坂46
[02:46:57_21:46:57] 2分28秒 風に吹かれても:欅坂46
[02:53:41_21:53:41] 3分02秒 11月のアンクレット:AKB48


印象に残った、というか物議を醸したのは(笑)、『Best Artist 2017』における嵐とのコラボですね。

さらに、「いつかできるから今日できる」は、生きたマイクを持っていたのは西野七瀬だけのようで、フロント4人による生歌ソロスタートは封印され、見せ場の少ないステージになってしまった。

(参考記事)
齋藤飛鳥の『Best Artist 2017』、歌詞間違い、音程不安定、音の出ないマイク。それが飛躍の原点だ [30Nov17]


ネットに嵐ファンの乃木坂に対する批判的コメントが飛び交う中、個人的にもステージに納得がいかず、以下のようなツイートを投稿しました。

AKB48は音楽祭で視聴率の高い「良枠」を常に貰っていた頃、総選挙や組閣にのめり込み、パフォーマンス向上の優先順位を下げてしまった。今の乃木坂もコラボにまで選抜序列を持ち込み、公式ライバルと同じ道を辿りつつある。12月に予定された華やかなステージの出来不出来は未来への分岐点になると思う
11:39 - 2017年12月1日

乃木坂には、モー娘。「LOVEマシーン」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」のような、音楽祭でコラボ起用される自前のヒット曲がない。しかし、選抜固定化で衛藤桜井は主軸を歌えず、2期3期の抜擢は遅れ、川村は未だ保留状態、期待の中元と万理華は「卒業」。ヒットは以前より遠くなった気がする
19:01 - 2017年12月1日

嵐とのコラボは、とにかく乃木坂の仕上がりが不十分過ぎた。1日でフリが入らないなら2日練習すべきで、それが無理なら1日でマスター可能なメンバーを選抜するしかない。ラップもぶっつけ本番感が強く、西野と堀は言葉が尺に収まっていない。上手く弾けたモー娘。&Sexy Zoneと対照的な窮屈な出来だった
9:35 - 2017年12月1日


年末の音楽祭は、一年を締めくくる大舞台なので、視聴者も通常より期待して観ていて、パフォーマンスに対する反響が大きい。

乃木坂のステージは、嵐とのコラボでも、持ち歌でも、練習不足、仕上がり不足を露呈した感があった。

ただ、このときの反省が『有線大賞』の「インフルエンサー」につながったとすれば、教訓として生かせたわけで、良い経験だったと言えるんじゃないでしょうか。


ところで、ここまでの音楽祭、欅坂は最新シングル表題曲である「風に吹かれても」1本に曲目を絞っています。

対して、乃木坂は基本的に前々作「インフルエンサー」と最新作「いつかできるから今日できる」の二本立てで、『FNS歌謡祭第1夜』では、さらに「逃げ水」を披露して、曲目がバラけている。

その結果、「いつかできるから今日できる」の楽曲人気に、昨年の秋曲「サヨナラの意味」ほどのブーストが掛からず、iTunesトップソングの順位が200位ラインのギリギリ圏内を彷徨うなど、苦戦を強いられています。

12月9日(土)時点で175位、200位以内ランクインは79日ですから、前作「逃げ水」の95日ランクインを越えられるかどうか、予断を許さない状況です。


一方、「インフルエンサー」は、週刊誌記事にレコード大賞の「最有力候補」として名前が挙がった11月9日(木)、iTunesトップソングの200位以内に圏外から再ランクインを果たし、それ以降、大型音楽祭でのパフォーマンスも追い風となって圏内に留まり続け、12月9日(土)時点で131位という、上を狙えるナイスな位置に付けています(笑)。

欅坂のように、年末プロモーションを最新表題曲に集中させた方が、楽曲指標の数字は伸びやすいけど、「いつかできるから今日できる」は、フロント4人による生歌ソロスタートが大箱では厳しいという事情もあって、「インフルエンサー」を選択する機会が増えているのだと思います。

『有線大賞』のステージが良かったので、今年の暮れは「インフルエンサー」に絞り、いくちゃんの言うように、ダンスをさらに磨けば、仕上げのNHK紅白歌合戦で、それなりのものを見せられるんじゃないかと、個人的には期待しています。

ただ、衣装に関しては、激しいダンスのため、スカートではなくズボンにならざるを得ない「インフルエンサー」より、「いつもできるから今日できる」の方がゴージャスにしやすい筈で、悩ましい面もあります。


さて、次は、水曜日に行われ、盛りだくさんな内容だった『FNS歌謡祭第1夜』の話を。

(表2)『FNS歌謡祭第1夜』における乃木坂・欅坂・AKB48Gのステージ

凡例
[ステージ番号 演奏開始の録画時刻_実時刻] 演奏時間 曲名 / オリジナル歌手or出典作品:歌唱or演奏アーティスト

# 乃木坂欅坂はメンバー出演ステージをすべて表記
# AKB48Gは持ち歌ステージのみ表記

番組開始 2017/12/06(水)19:00

乃木坂46
[11番 00:25:37_19:25:37] 2分43秒 逃げ水:乃木坂46
[17番 00:59:58_19:59:58] 1分24秒 渚のシンドバッド / ピンクレディー:AKB48×乃木坂46
[23番 01:18:04_20:18:04] 2分44秒 ホール・ニューワールド (新しい世界) / 映画『アラジン』:横山だいすけ×生田絵梨花
[24番 01:20:51_20:20:51] 3分03秒 輝く未来 / 映画『塔の上のラプンツェル』:白石麻衣×大原櫻子×CHEMISTRY
[62番 03:42:48_22:42:48] 3分01秒 もう君以外愛せない:Kinki Kids×生田絵梨花(ピアノ)×宮本笑里(バイオリン)

欅坂46
[42番 02:27:34_21:27:34] 3分55秒 ノンフィクション:平井堅×平手友梨奈
(参考)
[11/28(火) Best Artist 2017] 2分43秒 ノンフィクション:平井堅

AKB48Gの持ち歌ステージ
[40番 02:20:06_21:20:06] 2分37秒 11月のアンクレット:AKB48

有名アーティストの持ち歌ステージを幾つかピックアップ
[06番 00:03:40_19:03:40] 1分39秒 青春アミーゴ:亀と山P
[09番 00:16:13_19:16:13] 3分22秒 秋桜 / 山口百恵:さだまさし×三浦祐太朗
[14番 00:42:49_19:42:49] 1分59秒 いま、太陽に向かって咲く花:NOBU×村上信五(関ジャニ∞)
[19番 01:02:49_20:02:49] 2分12秒 五番街のマリーへ :髙橋真梨子
[20番 01:05:05_20:05:05] 3分17秒 津軽海峡・冬景色:石川さゆり
[28番 01:35:49_20:35:49] 2分02秒 渡月橋 〜君想う〜:倉木麻衣
[53番 03:08:03_22:08:03] 2分58秒 Reboot:東方神起
[52番 03:03:53_22:03:53] 4分07秒 イチブトゼンブ:B'z
[54番 03:11:02_22:11:02] 2分22秒 今:関ジャニ∞
[55番 03:13:28_22:13:28] 2分58秒 I'll be there:嵐
[57番 03:22:41_22:22:41] 3分11秒 人生は夢だらけ:椎名林檎
[65番 03:53:16_22:53:16] 1分50秒 普通の今夜のことを:三浦大知
[66番 03:58:32_22:58:32] 4分35秒 Still Alive:B'z
[67番 04:03:12_23:03:12] 3分22秒 おとなの掟:椎名林檎


個人的に最も感動したのは、平手友梨奈がソロダンスを踊った、平井堅の「ノンフィクション」。

平井堅が、自ら命を絶った友人を想って作ったとの話を聞いたことがありますが、人生に絶望しながらも、何とか出口を見出そうともがく、苦悩と葛藤を表現した、てちのダンスが素晴らしかった。


机に座ってテレビの電源を手で切るシーン。

背中を丸め、両腕が力なくダラっと垂れ下がっているのに、スイッチに手を伸ばすスピードが尋常でなく速い。

階段をトボトボと降り、ふと立ち止まってのターンも、全身から倦怠感が漂う一方、異様に速い回転とピタッと止まる力強さ。

身も心も疲れ果て、無力感に苛まれているのに、奥底には爆発しそうなくらい多量のエネルギーが宿っていて、それが時折、いきなり噴出して、常軌を逸したシャープな動きとなって現れる。

この弛緩と緊張の対比を、平手友梨奈が、およそ考えられる最高のレベルで演じていて、平井堅の歌が終盤に向かうにつれ、止まらない破局への歩みとなって、観るものの心を激しく揺さぶっていく。


これほどのダンススキルと曲への理解を、16歳の少女が身につけると、そこに思春期の不安定な雰囲気が加味され、もはや大人には誰も真似出来ない域に入ってしまう。

階段を降りるシーンは、トボトボと躊躇いがちに、不規則なリズムで歩を進めていて、これしかないというほどドンピシャの身体表現に辿り着いている。

演出家がどれほど優秀でも、ここまで精緻な演技は本人のセンスなくしては実現不可能な筈で、これを見たとき、平手友梨奈が持っている才能が空恐ろしくなった。

本当に、彼女自身が悩み、もがき、苦しんでいる。

演技ではなく、偽らざる真実の感情として、ダイレクトに伝わってきました。


歌詞も、「成功は孤独ですか?」のように、中学生で欅坂のセンターに抜擢され、「サイレントマジョリティー」のヒットによって、重いプレッシャーをも抱えることになった、平手友梨奈自身の境遇と重なる部分が多く、圧巻のダンスパフォーマンスと共に、聴いていて、グッと胸に迫るものがある。

平井堅は、もともと感情を込めて歌うタイプのシンガーだけど、今回のステージは、あまりに気持ちが入り過ぎたのか、平手さんが真横に来て踊る終盤、ほんの少しだけど、歌唱が揺らぐ場面があって、驚きました。

彼のステージはテレビで何度も観てますが、どんなに気持ちを入れても、歌は完璧というのが特徴だった。

しかし、歌がヨレたことで、かえって歌とステージに込めた想いの深さが伝わってきて、過去最高レベルで心に染みる歌唱になったと、私は感じました。


ソロ歌手にソロダンスのコラボは、紅白でもよく見かけますが、歌唱とダンスがお互い強く共鳴し合い、それぞれ単独のパフォーマンスでは届かない、別次元の世界を現出させ、息をすることさえ忘れそうなくらい、のめり込んで見入ってしまったステージは初めてです。

まさに、真に意味のある「コラボ」と評価して良いんじゃないでしょうか。

おそらく、リハーサル段階から、番組側も出来に自信があったのでしょう、『FNS歌謡祭第1夜』の「ノンフィクション」コラボは演奏時間が3分55秒に及び、『Best Artist』での2分43秒を1分以上も上回る、長尺の設定になっていました。


このステージは、最近いくちゃんとの共演も多い、ミュージカル女優の新妻聖子さんが、ツイッターで「凄いものを見てしまった」と絶賛されるなど、多くの人から評価する声が上がっています。

坂道の楽曲ファンとして、平手友梨奈にシンパシーを感じてきたものとして、他のアーティストやコラボ相手のファンが、パフォーマンスを褒めてくれるのは、本当に気持ちの良いことで、嵐のときも、こういう感じだったら楽しかっただろうなあと(笑)、てちのファンが羨ましくなりました。

しかし、『FNS歌謡祭第1夜』では、乃木坂も生田絵梨花が、4つのステージに出演する、大活躍を見せています。


しかも、その一つ、「歌のおにいさん」である横山だいすけさんと、映画『アラジン』の「ホール・ニューワールド (新しい世界)」をデュエットしたステージは、なんと番組の瞬間最高視聴率を記録しちゃいました(笑)。

そして、本人自ら、早速、翌日更新のブログで

なんとこのデュエットが
瞬間最高視聴率をいただけたようで、、!
わお〜〜
ありがとうございますっ

生田絵梨花の2017/12/07_19:46ブログ

と指摘しています。

こういうめでたいことは、どんどんアピールするべきで、さすがいくちゃんです。

何と言っても、数字が出ちゃってますから、「最高」だって(笑)。


そして、確かに、だいすけお兄さんといくちゃんのデュエットは素晴らしい出来だった。

大人になって、声帯がしっかりしてきたのか、最近の生田絵梨花は、歌声から線の細さが消え、とくに高音に厚みが出てきて、歌唱に迫力が加わった気がします。

正確に音程を取ること、相手に合わせて絶妙なハモリを入れることは、以前からハイレベルな才能を持っていて、ミュージカル系楽曲で、低音部を男性が担当するコラボに関しては、もう盤石の安定感で、心揺さぶる仕上がりを見せてくれる。


しかも、若くて美しいルックス、抜群のスタイルに、歌詞に合わせて表情を入れる演技的歌唱が冴え渡り、観ていて、楽しいし、愛らしいし、綺麗だし、魅力満載のステージになっている。

ビジュアルが素晴らしくても、歌唱スキルが乏しければ、ミュージカルソングのプリンセス役は務まらないわけで、今の生田絵梨花は、二つを兼ね備えた数少ない存在じゃないでしょうか。

本人は緊張、緊張と書いてるけど、練習で培ったものを本番でいかんなく発揮する舞台度胸もピカイチで、三拍子揃った、新進気鋭の若手ミュージカル女優(アイドル兼任)だと思います笑。


さて、問題は、いくちゃんの後、映画『塔の上のラプンツェル』の「輝く未来」を歌った白石麻衣です(笑)。

前半は大原櫻子とのコラボ、後半はCHEMISTRYが加わった4人のステージでした。

まずは、大原櫻子がソロで歌い、次に、まいやんがソロで引き継ぐ。


左手を胸の前に掲げて、音を取ろうとしていて、まいやんの生歌ステージでこういう仕草は観たことがなかったので、キーを外さないという気持ちが伝わってきた。

実際、最初の

今夜は星空の下
霧が晴れたように

は、何とか音程はキープしているように聴こえました。


しかし、言葉をメロディーに載せるとき、「星空の下」と「晴れたように」で、尺が足りなかったのか、単調な早口風になっていて、リズムに違和感があった。

他の3人は、相当するパートを、もっとゆったり歌っているので、歌詞のまとめ方に、独特の癖があるんじゃないかと思います。

「いつかできるから今日できる」のまいやん担当ソロパート「木々の中をひたすら走ってた」でも、似たような窮屈さを感じるので、ゆったりした歌をうたうときに、白石麻衣が克服すべき課題なんだと思います。


その後の「特別な夜」ソロは、音程、リズムともに、かなり怪しくなっていく。

肺活量の問題なのか、2015年の春、何回か生歌コラボを経験したフジテレビ『水曜歌謡祭』と同じく、今回も、歌が進むにつれ、精度が下がっていく傾向がある。

そして、大原櫻子とデュエットで歌った

世界がまるで昨日とは違う

は、後半の「昨日とは違う」が、ん〜、厳しい出来だった。

音を外すというより、そもそも正解の歌い方を把握しきれていない感じで。


CHEMISTRYの二人は、さすがに上手くて、安定感が抜群です。

ただ、上記のパートを、最後、白石麻衣が堂珍嘉邦とハモるんですが、相手の声量と正確な音程に引きずられたのか、何を歌っているのか分からない状態で、デュエットの意味を感じなかった。

また、川畑要とデュエットした大原櫻子も、あまり自信がないのか、やや不安定な部分があった。

ギター女子系のアーティストは、ハスキーな低音を持ち味とする人が多く、櫻子さんもそうだと思うけど、この歌では、他のミュージカルソングと同様、ひたすら澄んだ歌声を求められるので、少し苦手意識があるのかもしない。

プライベートのカラオケでもほとんど歌わないであろう、ミュージカルソングなので、まいやんにとって、非常に難しいステージだったと思います。

しかし、CDデビューして6年目、音楽番組で生歌ソロをうたった経験も結構あるので、白石麻衣には、もう少し存在感を見せて欲しかった。

音程とリズムが精一杯で、感情表現としての歌にまで届いていない。


まいやんは、嵐とのコラボで、ラップパートでは、生き生きとした歌声を響かせていて、開き直って勢いで突き進むパターンは、結構、様になる気がします。

例えば、2015年、冬の西武ドームで開催された『3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』の「孤独兄弟」は、なかなか聴き応えがあった。

明らかに歌に自信のない橋本奈々未が、ソロパートを小声で乗り切った後(笑)、いよいよデュエットに入って黙ってしまい、ヤケクソ気味でうたっていた白石麻衣の歌唱が、心に響く出来栄えだった。

探り探り進む、いつもの歌唱がどこかに吹き飛んで、これでも食らえとばかり、ガンガン、声を張り上げるので、自ずとリズムが出て、歌に勢いがあって、聴いてて楽しかった。


バラードやミュージカルのような、ゆったりした歌ではなく、アップテンポなノリで歌うパートを任せた方が、まいやんの持ち味が引き出せると思う。

音程とリズムに高い精度が必要なデュエットを含むコラボステージは、やはり、衛藤美彩や桜井玲香を起用した方が良い。

とくに、透明感のある歌声が望ましいミュージカルソングは、鈴を鳴らすような美声を誇る、みさ先輩が適役じゃないかと。


天才的踊り手と言っていい平手友梨奈の引っ張る欅坂に、伊藤万理華のいない乃木坂が、正面からダンスで対抗しても、存在感を示すのは大変だと思う。

一方、歌唱に関しては、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、川村真洋がおり、その他にも、星野みなみ、伊藤純奈、久保史緒里など、魅力的な声を持っているメンバーが何人か頭に浮かんでくる。

こういったメンバーを起用して、歌唱の軸を作り、周辺に、それ以外のメンバーが個性に応じて参加できるパートを散りばめれば、乃木坂独自の音楽が形成できるんじゃないかと。


また、音楽番組における乃木坂のステージは、華やかなファッションに身を包んだ個々のメンバーを、アップで映して、美しいビジュアルで魅せることが多い。

従って、俯瞰アングルがメインとなり、衣装やアクセサリーが制限されるダンスナンバーより、ビジュアルをより工夫できる歌唱ナンバーの方が、乃木坂の強みを残しつつ、音楽的特徴を出せると思う。

生歌ソロリレーでのスタートを目指した「いつかできるから今日できる」が、「口パク」「被せ」を余儀なくされ、身動きが取れなくなったのは、歌の出だしという「主軸」を、もっとも歌唱力のあるメンバーに任せなかったためで、選抜序列でパート割りを決める限り、乃木坂はいつまで経っても、歌えないグループから脱却できない。


白石麻衣や西野七瀬が、乃木坂を「卒業」した後、歌唱力に軸足を置いた芸能活動を展開することはまずなく、映画やドラマの女優が中心になるでしょう。

であれば、「その後」を考える時期に差し掛かっている彼女らに、音程・リズムに高い精度が要求される生歌を任せ、そこに時間を割かせるのは、本人にとっても、グループにとっても、為にならないやり方だと思います。

一方、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、川村真洋は、ミュージカルにせよ、舞台にせよ、歌手やバンドボーカルにせよ、多かれ少なかれ、歌と関わる仕事を続ける可能性が高いので、アイドル時代に生歌の場数を踏ませることは、将来へ向けて重要な意味を持ってくる。

今のところ、いくちゃんは、積極的に音楽番組の生歌ステージに起用されているけど、表題曲に彼女の歌声が生かされたことは、「何度目の青空か?」を除いて、ほとんどなく、他の3人は、内でも外でも、歌う機会が巡って来ず、徒らに時間だけが過ぎ去っている。


選抜のセンターやフロントが、歌の主軸を担うべきという決まりはなく、歌唱力の順にメンバーを1列目、2列目、3列目と配置する必要もない。

しかし、歌割りだけは、どんなことがあっても、歌唱力を中心に決めないと、結局、大箱で開催される音楽祭で歌えなくなってしまう。

握手会は盛況、ライブはチケットが入手困難、写真集はよく売れ、「乃木恋」の人気も衰えないからと、グループの音楽的充実を先伸ばしにしていると、気づいたときには、手遅れになっている危険がある。


音楽的成功の裏付けがない人気は、あっと言うまに崩壊して不思議じゃない。

多数のヒット曲を持つAKB48ですら、人気の絶頂期から低落期への移行には、ほんの数年しか掛からなかった。

デビュー曲を大ヒットさせている妹グループのセンターが、いよいよ稀代のパフォーマーとして、本当に「見つかってしまった」今、ヒットのない乃木坂は、もっと危機感を持った方が良いと思う。


// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

FNS歌謡祭第1夜の乃木坂は意表を突いて「逃げ水」。最近3期の音楽番組出演が少ないので良いチョイスだと思う。選抜は万理華若月欠席で中田&優里?毎年、FNSは新作衣装のお披露目会で、髪飾り、イヤリング、ドレスと、ゴージャスどんだけ〜!笑。乃木坂らしい2分43秒のステージ。第2夜はインフルかも
20:09 - 2017年12月6日

こんな素晴らしいソロダンス、初めて観た。平井堅の「ノンフィクション」で踊った平手友梨奈、キレとスピードが凄い上に、場を支配するオーラが桁違い。てち自身の境遇と重なる歌詞もあり、最後倒れるシーンでは、あまりの迫力にガチで彼女の身が心配になった。この人は本当に才能を持っていると思う
23:12 - 2017年12月6日

平井堅も終盤気持ちが入り過ぎたのか、珍しく声がヨレる場面があって、却って込めた情念の重みが伝わってきた。16歳の平手友梨奈があそこまで鬼気迫る世界を表現したことが影響したのかもしれない。正直、意味を感じるコラボは少ないけど、これは歌の魅力を何倍にも引き上げる真に価値ある共演だった
23:25 - 2017年12月6日

生田絵梨花は高音の声量と厚みが増し「アラジン」のデュエットは愛らしい表情と共に圧巻。最近のいくちゃんは外れなし。「ラプンツェル」の白石麻衣は、サビのソロがよかった。ただ音の取れるレンジが狭く、とくに低く下がるパートは厳しい。ハモると不安定さが浮き彫りになる。声域拡大と肺活量が課題
23:44 - 2017年12月6日

NGT48「世界はどこまで青空なのか?」MVの感想。とにかく色々と息苦しい。経験不足で演技が一本調子なのはやむを得ないが、「アイドル」=「犠牲」の図式に絞りすぎ。成功には、才能、スキル、適性が絡み、払った犠牲の大きさに比例しない点こそ苦しい。視点を多様化した方が、より広い共感を呼ぶと思う
14:45 - 2017年12月8日

しかし、山戸結希監督のアイドル系作品は、西野七瀬の個人PVにしても、色んなものをそぎ落とし、突き詰めていく緊迫感を目指しているのかもしれない。広い共感ではなく、強い反発を計算に入れ、敢えて視点を狭くする。狂気に近いテンションの高さこそアイドルの真髄という解釈なら、それはそれで面白い
15:10 - 2017年12月8日

有線大賞の平手友梨奈を「プロではない」と批判する声があることに衝撃を受けた。体調が芳しくない中、懸命に気力をふり絞り、曲前トークに頷き、パフォーマンスをまとめている。まさにプロ中のプロだと思う。平井堅とのコラボも一切妥協のないダンスで、もっと自分を大事にして!と叫びたくなった
11:59 - 2017年12月9日


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