ナタリーの特集記事「白石麻衣&生駒里奈が考えるセンター論と乃木坂46の未来」を読みましたが、
生駒里奈は、こちらが想像する以上に、「センター」を柔軟に考えていて、感心しました。
とくに、
個人的に次のシングルではこの2人以外がセンターになると面白いかなと思うんですよ。
という発言には、驚きました。生駒はさらに続けて、乃木坂はどんどん「変化」していいし、
いろんな変化を受け入れられたらすごく面白いなと思います。
そして、白石麻衣は
今後はダブルセンターもありえるかもしれない
と「変化」の中味を具体的に例示しています。
しかし、すかさず、
でも変え過ぎるのもよくないと思う。ある程度固まってから次の段階に行ったほうが、たぶんファンの人も混乱しないと思うし。
この辺、白石まいやん、もう一回くらいはセンターをさせて欲しいという意欲が滲み出ていますね(笑)。
白石さんがダブルセンターを挙げたのも、「次もセンター白石では面白くない」と言ってるような気がする生駒に対して、
「じゃあ、生駒&白石でどうかな?」と妥協案を持ちかけたとも受け取れます。
結局、「変化」のマイナス面を指摘した白石発言を受けて、
生駒里奈は、
まあね。変化もいいけど、でも変え過ぎもよくないし。変えないのもよくない。
と、やや自分の主張を後退させて、意見の調整を図ります。このあたり、気配りが出来る「天性のセンター」で、さすがですね。
二人のやりとりは、乃木坂が抱えている問題の本質に迫っていると思います。
「変化」がなければ乃木坂はつまらなくなる、でも、
「変化」し過ぎると、乃木坂のアイデンティティが失われる。
6枚目シングル「ガールズルール」でも、センター交代、八福神改変、典型的アイドルソングなど、従来の乃木坂路線を大きく変えました。
昨日の記事「乃木坂の風 05Jul13」に書いたように、こういった「変化」が、AKBグループとの「相同」ポイントを数多く生み出して、AKBのコアなファンを乃木坂に「乗り換え」させ、CDセールスを伸ばした可能性があります。
しかし、AKBとは異なった、乃木坂の独自色が好きだったファンからすれば、この「変化」は改悪にしか見えないわけで、「乃木坂は、どこに行くんだろう」とアイデンティティの喪失に不安を覚えるひとも多いでしょう。
また、AKB48は、同じ問題に、さらにシビアに直面していて、前田敦子の卒業以来、大島優子と渡辺麻友のセンター争い、島崎遥香のお試しセンター、指原莉乃の総選挙1位など、一種の「迷走」状態に入りこんで、グループとしてのアイデンティティを見失いつつあります。
「変化」は必要だけど、「変化」し過ぎると、グループとしての顔が見えなくなっていく。
AKBや乃木坂で、この問題がとくに深刻化してしまうのは、
グループの「顔」としてのセンターと楽曲におけるセンターを強制的に一致させていることに、大きな原因があると思います。
グループを代表し、世間に向かって、グループの「顔」としてイメージを発信するメンバーは、出来るだけ固定した方がいい。
しかし、そのメンバーが、楽曲でも常に中心となって歌やダンスを見せるとなると、どんなに魅力的なパフォーマンスを披露しても、さすがに何曲目かには飽きてきて、そろそろ違うものが見てみたいという声がファンの中で強くなってくる。
しかし、「顔」としてのセンターを変えるのは、今回の「ガールズルール」でもそうですが、政治的大改変の様相を呈するので、容易なことではない。
そこに矛盾があって、どうするか悩むところですね。
「センター」という概念は、おそらく後藤真希が在籍していた全盛期のモーニング娘。で明確化されたと思います。
例えば、2001年7月25日発売の12枚目「ザ☆ピ~ス!」では、石川梨華がダンスの全体フォーメーションで、中心的な位置づけとなっていて、ミュージックビデオでも石川のソロシーンが頻出する。
一方、3ヶ月後の10月31日に発売された13枚目「Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~」では、吉澤ひとみが楽曲中心となっていて、物語風なこの曲の主役として活躍します。
当時「センター」という言葉をすでに使っていて、「ザ☆ピ~ス!」のセンターは石川梨華、「Mr.Moonlight」のセンターは吉澤ひとみ、と表現されていました。
ただ、二曲ともに、安倍なつみと後藤真希がいわばツートップとしてダンスや歌を支えていて、石川梨華や吉澤ひとみのセンターは曲イメージの中心という色合いが強かった。
そして、モーニング娘。というグループを代表する「顔」は誰かとなると、それは、安倍なつみであり、後藤真希であり、この二人が、センターだったと言えると思います。
このようにグループの代表としてのセンターと、楽曲でのセンターが別だったので、出す曲ごとにイメージが「変化」して、ファンを飽きさせない上に、安倍なつみと後藤真希が常にグループを代表する「顔」として存在して、モーニング娘。のアイデンティティを一定に保つことに成功していました。
乃木坂がさらに発展していくためには、グループの「顔」としてのセンターと、楽曲のセンターを分離するモー娘。方式を採用することが、一つの道だと思います。
案を一つ考えてみましょう。
現在の1列目3人、2列目5人、3列目8人というフォーメーションはしばらく維持して、1列目は、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみで固定、2列目には、松村沙友理、白石麻衣、橋本奈々未を必ず入れる。そして、残りの10人は、曲ごとのイメージで大胆に選んで、その中の2人を八福神として固定6人に加える。
一方、実際の楽曲では、生駒里奈や白石麻衣がセンターでもいいし、あるいは、3列目からセンターを出して、それを1列目2列目を中心に支えるなど、曲に応じて、自由な発想でフォーメーションを組めばいい。
例えば、川村真洋を選抜して、曲センターに抜擢、ソロの歌やダンスを見せつつ、生駒と白石が脇を固める。
あるいは、二期生の鈴木絢音と米徳京花を3列目に入れて、曲の中で、物語の主人公としてダブルセンターに抜擢、それを一期メンバー全員で支える。
もちろん、ナタリーで生駒が話したように、1列目右翼の星野みなみを曲センターにしてもいい。実際、5枚目「君の名は希望」のカップリング曲「シャキイズム」は、すでにそんな感じに仕上がってますね(笑)。
一方、グループしての「センター」は常に生駒里奈や白石麻衣が担い、生田、星野、松村、橋本の固定枠6人とプラス2人の八福神が、乃木坂というアイドルの「顔」として、グループイメージを社会に提示する。新曲のメディアキャンペーンは、八福神と曲センターを中心に行えばいい。
こうすれば、曲ごとにダイナミックに「変化」する乃木坂を見せられるし、固定枠の6人で、安定的に乃木坂イメージを保持出来ます。
とくに、今回分かったように、トップ3の改変は、あまりに軋轢を生み過ぎて、序列を下げられたメンバーが、精神的にひどい苦境に陥ってしまいます。新曲ごとにそんなことをやってたら、メンバーの精神が持たないので、少なくとも、タレント性が突出しているこの6人に関しては、乃木坂の「顔」として固定する方が、乃木坂全体にとってもいいんじゃないでしょうか。
将来的には、メンバーの成長を見ながら、八福神を十福神くらいまで増やして、固定枠も、6人から徐々に広げていってもいいでしょう。元のメンバーを交代させるのではなく、加えて行く方が、現実的だと思います。
AKB48は、前田敦子が卒業したとき、グループの顔と、楽曲でのイメージ中心の両方を一度に失って、現在でも、アイデンティティを取り戻せず苦しんでします。代表センターと楽曲センターを強引に一致させていると、やがては、どこかに無理が生じて、グループの危機を招いてしまう、そういうことだと思います。
不動のエースが不動の四番というのは、アイドルグループでは、止めた方がいいのかもしれません。
ところで、みなさん、ぜんぜん話は変わりますが、
ナタリーの「乃木坂46バック8グラビア特集」の星野みなみ、ご覧になったでしょうか?
まだ見てない?!
ああ~、いけません、いけません、これは絶対に見た方がいい(笑)。
星野みなみの美しさ、一応、文章にはしましたが、
まずはグラビアを見てみて下さいませ。
その後に、もし覚えていたら、続きを読んで頂ければと。
何か全部吹っ飛んじゃうかもしれませんが(笑)。
では、こちらが、「星野みなみ」美術館の入り口でございます。
カメラとは何か?
それは星野みなみの美しさを後世に残すための道具である。
さすがに、言い過ぎです(笑)。
でも、そう言いたくなるほどのインパクトです。
常軌を逸した美貌と、ショットごとに変化する、
吸い込まれるような魅力的な表情。
存在感が桁違いです。
驚いたような笑顔、いたずらっぽい微笑み、不思議そうに見つめる眼差し、やや憂いを含んだ笑み、安心し切った笑み。
「紺碧の微笑」が渾身の輝きを放って、
台本もないのに、「星野みなみの物語」が始まっています。
信じられません、15歳にして、この多彩な表現力。
「シャキイズム」のMVで、すでに判明していましたが、
やはり、星野みなみは天才です。
最後のショットでは、素肌の脚を初めて披露するためか、やや不安そうなぎこちない表情を見せていますが、
かえって、それが画面に緊張感を与えて、荘厳とすら言える美しさが漲っています。
星野みなみが放つあまりのオーラに、本来「攻めのグラビア」だったはずが、
国立美術館に展示されている名画群のような雰囲気になってます。
眺めているうちに、「もうどうするんだよ、これ」って気持ちになってきます、
何をどうするのか、よく分かりませんが(笑)。
これだけの魅力と表現力を備えた少女、
どう考えても、乃木坂の顔として、最前列に置くべきでしょう。
「バック8グラビア特集」は、星野さん以外に、伊藤万理華、若月佑美、斉藤優里、中田花奈、秋元真夏、井上小百合、深川麻衣のグラビアがあります。
それぞれ非常に良い出来で、このグラビア特集は、乃木坂46の仕事の中でも、一二を争う優れた作品だと思います。
とくに、斉藤さん、中田さん、深川さん、果敢に「攻めて」ますね(笑)。
どのメンバーも、今まで見せなかった新しい魅力が存分に引き出されていて、最高に輝いてますよ。
ん~、乃木坂って、素晴らしいです(笑)。
お知らせ!
今夜、日本テレビ「音楽のちから」に乃木坂46が出演します。
7月6日00:06、能條愛未のブログによると、
日本テレビ開局60年特別番組「音楽のちから」というこれまた生放送番組に能條も出させていただきます(^^)
あみ達の出番は夜9時から!
お見逃しなく~❤❤❤❤
とのことです。
また、7月6日00:18、松村沙友理のブログでは、
音楽のちからは珍しい曲ばかりやるので
見逃せませんよ!!
いろんな曲のダンスが楽しいんよ~(*´∇`*)
とあります。
さらに、なんと、7月6日00:30、衛藤美彩のブログでは、
『音楽のちから』に出演します!
ソロパートがあります...
嬉しい!
衛藤緊張しています
昨日も今日も練習してきました。
ドキドキワクワクハラハラ
とのことで、これは凄いですね。
視聴可能地域のファンの方はお見逃しなく!
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
乃木坂の風 05Jul13 ~ 「ガールズルール」のヒットは、AKBファン参入が原動力か
乃木坂の風 29May13 ~ モー娘。の99年、AKBの08年、そして乃木坂の2013年
ナタリーの「白石&生駒のセンター論」
ナタリーの「バック8グラビア特集」トップページ
6枚目シングル「ガールズルール」、発売中です
// 6枚目「ガールズルール」関連
「ガールズルール」のMV [Type-A、B、C収録] (YouTube)
「世界で一番 孤独なLover」のMV [Type-A収録] (YouTube)
「扇風機」のMV [Type-B収録] (YouTube)
「他の星から」のMV [Type-C収録] (YouTube)
# クリックすると、いきなり動画が始まるので音声注意!
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乃木坂の風 23Jun13 ~ 「孤独なLover」が「ガールズルール」を上回っている?
乃木坂の風 15Jun13 ~ 「世界で一番 孤独なLover」のMVは傑作
乃木坂の風 08Jun13 ~ 「ガールズルール」白石は「ドラえもんのいないのび太」なのか
乃木坂の風 06Jun13 ~ 6th「ガールズルール」は白石麻衣、徹底フィーチャーか?
乃木坂の風 21Jun13 ~ 「君の名は希望」を作ったのは誰か
// 「乃木坂各論」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
乃木坂各論第2話、若月佑美 ~ 相克の美少女アーティスト
乃木坂各論第1話、生田絵梨花 ~ 天才少女がやって来た!
# アレチの素敵な乃木坂業務連絡 15May13 ~ 関連記事の目次 (2013/04/19 ~)
すべての乃木坂関連記事について、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ
7月5日13:00 川村真洋
2枚目、クリームまみれの集合写真が楽しい。表情がはっきり分かるのが良いですね。「NOGIBINGO!」についての文章も面白いです。
あらゆる感情が込み上げてきます
本当に、ご苦労さまでした(笑)。
7月5日11:00 和田まあや
1枚目、「団子3姉妹?」、可愛いっス。
和田さんは、星野みなみと仲良しで、みなみが、
blog更新頑張ってるみたいだからまあやもがんばろぉーっと(^^)\(^^)/
うん、うん、まあやは、ほんまにええ子や~、しかも、まあやは十分頑張ってるかもよ~(笑)。
7月4日22:54付若月佑美のブログ
「ナタリー」の「バック8」企画の若月グラビアについて、
『制服で笑顔の君以外』
ってな感じのタイトルが似合うんじゃないかと(笑
ちょうど季節なので、「愛・・・、始めました」なんてどうでしょう。「冷やし中華」じゃねえし(ハリセンボン春菜風)。
7月4日21:36付生駒里奈のブログ
生駒ちゃん、果敢に攻めてますなあ、しかも、雰囲気出てます。ファンなら、しのごの言わずに必見です(笑)。
7月4日00:15付深川麻衣のブログ
一枚目の写真が、マジで素晴らしいです。重厚な木の廊下、絶妙のアングル、武者震いしたくなるほどの静寂。深川さん、専門学校とかで、写真の勉強をしたことあります?すごいですよ、素人とは思えません。
メンバーも、深川さんに撮って貰うと、前回の川後陽菜のように、新しい魅力を引き出してくれるかもしれませんね。
# アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun13 ~ 気になるブログの目次
アレチボルトが「見なきゃ損だ」と思うブログについて、過去に紹介したブログも含めて、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
# 「 気になるブログの目次」ページの更新は、一応、終わりにします。このまま目次を作り続けると、ページが膨らみ過ぎてパンクすることに、ようやく気づきました(笑)。
// 星野みなみのコーナー
本人のブログ
7月2日星野みなみのブログ
来ましたーー!第3弾!しかも、文章が充実してます、今回は(笑)。ブログの最後に、夢のような美少女が写った二枚の写真です。
6月27日付星野みなみのブログ
第2弾のみなみブログです!「ガールズルール」の衣装での自分撮り、めちゃめちゃ可愛いです。2013年の日本に生きていて、この写真見なきゃ、もう何見るんだってことです(笑)。
6月17日付星野みなみのブログ
星野みなみさん、二ヶ月ぶりにブログ更新です!掲載された4枚の写真は、二ヶ月のブランクなど吹き飛ばします。とくに一枚目は、星野さん、大人の魅力が入った超美人の表情を見せてます。
写真が載っている他メンバーのブログ
6月30日伊藤万理華のブログ
6月29日川村真洋のブログ
6月24日付畠中清羅のブログ
6月12日付秋元真夏のブログ
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乃木坂の風 28May13 ~ ブログを書かなきゃダメですか?やっぱり「みなみ」が好き
乃木坂の風 21May13 ~ アイドルとの「距離」、星野みなみの物語
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
生駒里奈は、こちらが想像する以上に、「センター」を柔軟に考えていて、感心しました。
とくに、
個人的に次のシングルではこの2人以外がセンターになると面白いかなと思うんですよ。
という発言には、驚きました。生駒はさらに続けて、乃木坂はどんどん「変化」していいし、
いろんな変化を受け入れられたらすごく面白いなと思います。
そして、白石麻衣は
今後はダブルセンターもありえるかもしれない
と「変化」の中味を具体的に例示しています。
しかし、すかさず、
でも変え過ぎるのもよくないと思う。ある程度固まってから次の段階に行ったほうが、たぶんファンの人も混乱しないと思うし。
この辺、白石まいやん、もう一回くらいはセンターをさせて欲しいという意欲が滲み出ていますね(笑)。
白石さんがダブルセンターを挙げたのも、「次もセンター白石では面白くない」と言ってるような気がする生駒に対して、
「じゃあ、生駒&白石でどうかな?」と妥協案を持ちかけたとも受け取れます。
結局、「変化」のマイナス面を指摘した白石発言を受けて、
生駒里奈は、
まあね。変化もいいけど、でも変え過ぎもよくないし。変えないのもよくない。
と、やや自分の主張を後退させて、意見の調整を図ります。このあたり、気配りが出来る「天性のセンター」で、さすがですね。
二人のやりとりは、乃木坂が抱えている問題の本質に迫っていると思います。
「変化」がなければ乃木坂はつまらなくなる、でも、
「変化」し過ぎると、乃木坂のアイデンティティが失われる。
6枚目シングル「ガールズルール」でも、センター交代、八福神改変、典型的アイドルソングなど、従来の乃木坂路線を大きく変えました。
昨日の記事「乃木坂の風 05Jul13」に書いたように、こういった「変化」が、AKBグループとの「相同」ポイントを数多く生み出して、AKBのコアなファンを乃木坂に「乗り換え」させ、CDセールスを伸ばした可能性があります。
しかし、AKBとは異なった、乃木坂の独自色が好きだったファンからすれば、この「変化」は改悪にしか見えないわけで、「乃木坂は、どこに行くんだろう」とアイデンティティの喪失に不安を覚えるひとも多いでしょう。
また、AKB48は、同じ問題に、さらにシビアに直面していて、前田敦子の卒業以来、大島優子と渡辺麻友のセンター争い、島崎遥香のお試しセンター、指原莉乃の総選挙1位など、一種の「迷走」状態に入りこんで、グループとしてのアイデンティティを見失いつつあります。
「変化」は必要だけど、「変化」し過ぎると、グループとしての顔が見えなくなっていく。
AKBや乃木坂で、この問題がとくに深刻化してしまうのは、
グループの「顔」としてのセンターと楽曲におけるセンターを強制的に一致させていることに、大きな原因があると思います。
グループを代表し、世間に向かって、グループの「顔」としてイメージを発信するメンバーは、出来るだけ固定した方がいい。
しかし、そのメンバーが、楽曲でも常に中心となって歌やダンスを見せるとなると、どんなに魅力的なパフォーマンスを披露しても、さすがに何曲目かには飽きてきて、そろそろ違うものが見てみたいという声がファンの中で強くなってくる。
しかし、「顔」としてのセンターを変えるのは、今回の「ガールズルール」でもそうですが、政治的大改変の様相を呈するので、容易なことではない。
そこに矛盾があって、どうするか悩むところですね。
「センター」という概念は、おそらく後藤真希が在籍していた全盛期のモーニング娘。で明確化されたと思います。
例えば、2001年7月25日発売の12枚目「ザ☆ピ~ス!」では、石川梨華がダンスの全体フォーメーションで、中心的な位置づけとなっていて、ミュージックビデオでも石川のソロシーンが頻出する。
一方、3ヶ月後の10月31日に発売された13枚目「Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~」では、吉澤ひとみが楽曲中心となっていて、物語風なこの曲の主役として活躍します。
当時「センター」という言葉をすでに使っていて、「ザ☆ピ~ス!」のセンターは石川梨華、「Mr.Moonlight」のセンターは吉澤ひとみ、と表現されていました。
ただ、二曲ともに、安倍なつみと後藤真希がいわばツートップとしてダンスや歌を支えていて、石川梨華や吉澤ひとみのセンターは曲イメージの中心という色合いが強かった。
そして、モーニング娘。というグループを代表する「顔」は誰かとなると、それは、安倍なつみであり、後藤真希であり、この二人が、センターだったと言えると思います。
このようにグループの代表としてのセンターと、楽曲でのセンターが別だったので、出す曲ごとにイメージが「変化」して、ファンを飽きさせない上に、安倍なつみと後藤真希が常にグループを代表する「顔」として存在して、モーニング娘。のアイデンティティを一定に保つことに成功していました。
乃木坂がさらに発展していくためには、グループの「顔」としてのセンターと、楽曲のセンターを分離するモー娘。方式を採用することが、一つの道だと思います。
案を一つ考えてみましょう。
現在の1列目3人、2列目5人、3列目8人というフォーメーションはしばらく維持して、1列目は、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみで固定、2列目には、松村沙友理、白石麻衣、橋本奈々未を必ず入れる。そして、残りの10人は、曲ごとのイメージで大胆に選んで、その中の2人を八福神として固定6人に加える。
一方、実際の楽曲では、生駒里奈や白石麻衣がセンターでもいいし、あるいは、3列目からセンターを出して、それを1列目2列目を中心に支えるなど、曲に応じて、自由な発想でフォーメーションを組めばいい。
例えば、川村真洋を選抜して、曲センターに抜擢、ソロの歌やダンスを見せつつ、生駒と白石が脇を固める。
あるいは、二期生の鈴木絢音と米徳京花を3列目に入れて、曲の中で、物語の主人公としてダブルセンターに抜擢、それを一期メンバー全員で支える。
もちろん、ナタリーで生駒が話したように、1列目右翼の星野みなみを曲センターにしてもいい。実際、5枚目「君の名は希望」のカップリング曲「シャキイズム」は、すでにそんな感じに仕上がってますね(笑)。
一方、グループしての「センター」は常に生駒里奈や白石麻衣が担い、生田、星野、松村、橋本の固定枠6人とプラス2人の八福神が、乃木坂というアイドルの「顔」として、グループイメージを社会に提示する。新曲のメディアキャンペーンは、八福神と曲センターを中心に行えばいい。
こうすれば、曲ごとにダイナミックに「変化」する乃木坂を見せられるし、固定枠の6人で、安定的に乃木坂イメージを保持出来ます。
とくに、今回分かったように、トップ3の改変は、あまりに軋轢を生み過ぎて、序列を下げられたメンバーが、精神的にひどい苦境に陥ってしまいます。新曲ごとにそんなことをやってたら、メンバーの精神が持たないので、少なくとも、タレント性が突出しているこの6人に関しては、乃木坂の「顔」として固定する方が、乃木坂全体にとってもいいんじゃないでしょうか。
将来的には、メンバーの成長を見ながら、八福神を十福神くらいまで増やして、固定枠も、6人から徐々に広げていってもいいでしょう。元のメンバーを交代させるのではなく、加えて行く方が、現実的だと思います。
AKB48は、前田敦子が卒業したとき、グループの顔と、楽曲でのイメージ中心の両方を一度に失って、現在でも、アイデンティティを取り戻せず苦しんでします。代表センターと楽曲センターを強引に一致させていると、やがては、どこかに無理が生じて、グループの危機を招いてしまう、そういうことだと思います。
不動のエースが不動の四番というのは、アイドルグループでは、止めた方がいいのかもしれません。
ところで、みなさん、ぜんぜん話は変わりますが、
ナタリーの「乃木坂46バック8グラビア特集」の星野みなみ、ご覧になったでしょうか?
まだ見てない?!
ああ~、いけません、いけません、これは絶対に見た方がいい(笑)。
星野みなみの美しさ、一応、文章にはしましたが、
まずはグラビアを見てみて下さいませ。
その後に、もし覚えていたら、続きを読んで頂ければと。
何か全部吹っ飛んじゃうかもしれませんが(笑)。
では、こちらが、「星野みなみ」美術館の入り口でございます。
カメラとは何か?
それは星野みなみの美しさを後世に残すための道具である。
さすがに、言い過ぎです(笑)。
でも、そう言いたくなるほどのインパクトです。
常軌を逸した美貌と、ショットごとに変化する、
吸い込まれるような魅力的な表情。
存在感が桁違いです。
驚いたような笑顔、いたずらっぽい微笑み、不思議そうに見つめる眼差し、やや憂いを含んだ笑み、安心し切った笑み。
「紺碧の微笑」が渾身の輝きを放って、
台本もないのに、「星野みなみの物語」が始まっています。
信じられません、15歳にして、この多彩な表現力。
「シャキイズム」のMVで、すでに判明していましたが、
やはり、星野みなみは天才です。
最後のショットでは、素肌の脚を初めて披露するためか、やや不安そうなぎこちない表情を見せていますが、
かえって、それが画面に緊張感を与えて、荘厳とすら言える美しさが漲っています。
星野みなみが放つあまりのオーラに、本来「攻めのグラビア」だったはずが、
国立美術館に展示されている名画群のような雰囲気になってます。
眺めているうちに、「もうどうするんだよ、これ」って気持ちになってきます、
何をどうするのか、よく分かりませんが(笑)。
これだけの魅力と表現力を備えた少女、
どう考えても、乃木坂の顔として、最前列に置くべきでしょう。
「バック8グラビア特集」は、星野さん以外に、伊藤万理華、若月佑美、斉藤優里、中田花奈、秋元真夏、井上小百合、深川麻衣のグラビアがあります。
それぞれ非常に良い出来で、このグラビア特集は、乃木坂46の仕事の中でも、一二を争う優れた作品だと思います。
とくに、斉藤さん、中田さん、深川さん、果敢に「攻めて」ますね(笑)。
どのメンバーも、今まで見せなかった新しい魅力が存分に引き出されていて、最高に輝いてますよ。
ん~、乃木坂って、素晴らしいです(笑)。
お知らせ!
今夜、日本テレビ「音楽のちから」に乃木坂46が出演します。
7月6日00:06、能條愛未のブログによると、
日本テレビ開局60年特別番組「音楽のちから」というこれまた生放送番組に能條も出させていただきます(^^)
あみ達の出番は夜9時から!
お見逃しなく~❤❤❤❤
とのことです。
また、7月6日00:18、松村沙友理のブログでは、
音楽のちからは珍しい曲ばかりやるので
見逃せませんよ!!
いろんな曲のダンスが楽しいんよ~(*´∇`*)
とあります。
さらに、なんと、7月6日00:30、衛藤美彩のブログでは、
『音楽のちから』に出演します!
ソロパートがあります...
嬉しい!
衛藤緊張しています
昨日も今日も練習してきました。
ドキドキワクワクハラハラ
とのことで、これは凄いですね。
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すべての乃木坂関連記事について、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ
7月5日13:00 川村真洋
2枚目、クリームまみれの集合写真が楽しい。表情がはっきり分かるのが良いですね。「NOGIBINGO!」についての文章も面白いです。
あらゆる感情が込み上げてきます
本当に、ご苦労さまでした(笑)。
7月5日11:00 和田まあや
1枚目、「団子3姉妹?」、可愛いっス。
和田さんは、星野みなみと仲良しで、みなみが、
blog更新頑張ってるみたいだからまあやもがんばろぉーっと(^^)\(^^)/
うん、うん、まあやは、ほんまにええ子や~、しかも、まあやは十分頑張ってるかもよ~(笑)。
7月4日22:54付若月佑美のブログ
「ナタリー」の「バック8」企画の若月グラビアについて、
『制服で笑顔の君以外』
ってな感じのタイトルが似合うんじゃないかと(笑
ちょうど季節なので、「愛・・・、始めました」なんてどうでしょう。「冷やし中華」じゃねえし(ハリセンボン春菜風)。
7月4日21:36付生駒里奈のブログ
生駒ちゃん、果敢に攻めてますなあ、しかも、雰囲気出てます。ファンなら、しのごの言わずに必見です(笑)。
7月4日00:15付深川麻衣のブログ
一枚目の写真が、マジで素晴らしいです。重厚な木の廊下、絶妙のアングル、武者震いしたくなるほどの静寂。深川さん、専門学校とかで、写真の勉強をしたことあります?すごいですよ、素人とは思えません。
メンバーも、深川さんに撮って貰うと、前回の川後陽菜のように、新しい魅力を引き出してくれるかもしれませんね。
# アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun13 ~ 気になるブログの目次
アレチボルトが「見なきゃ損だ」と思うブログについて、過去に紹介したブログも含めて、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
# 「 気になるブログの目次」ページの更新は、一応、終わりにします。このまま目次を作り続けると、ページが膨らみ過ぎてパンクすることに、ようやく気づきました(笑)。
// 星野みなみのコーナー
本人のブログ
7月2日星野みなみのブログ
来ましたーー!第3弾!しかも、文章が充実してます、今回は(笑)。ブログの最後に、夢のような美少女が写った二枚の写真です。
6月27日付星野みなみのブログ
第2弾のみなみブログです!「ガールズルール」の衣装での自分撮り、めちゃめちゃ可愛いです。2013年の日本に生きていて、この写真見なきゃ、もう何見るんだってことです(笑)。
6月17日付星野みなみのブログ
星野みなみさん、二ヶ月ぶりにブログ更新です!掲載された4枚の写真は、二ヶ月のブランクなど吹き飛ばします。とくに一枚目は、星野さん、大人の魅力が入った超美人の表情を見せてます。
写真が載っている他メンバーのブログ
6月30日伊藤万理華のブログ
6月29日川村真洋のブログ
6月24日付畠中清羅のブログ
6月12日付秋元真夏のブログ
6月10日付中田花奈のブログ
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています