ジャン・アレチボルトの冒険

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乃木坂の風 25Jun13 ~ AKB48の斜陽、生駒里奈の魅力的な「ポンコツ感」

2013-06-25 16:00:00 | 芸能
「日経エンタテインメント!」が2013年6月号に載せた「タレントパワーランキング」がネット公開され、女子アイドルグループ部門で、ももいろクローバーZがAKB48を僅差ながら抜いたことが判明しました。

「タレントパワーランキング」は幅広い世代の男女を対象に、タレントに対する「知名度」と「関心度」を調査してスコアを計算、それに基づいて順位を付けたものです。AKB48は1年前の同時期、29.8だったスコアが、今回は23.1へと大幅に下落、一方、ももクロは8.2から23.7へと激しく上昇しており、勢いの差が歴然としています。

このブログでも、AKB48はコアなファンだけを相手にするのではなく、広い一般層へのアピールを考えた方がいいと書いてきましたが、ついに、「国民的アイドルグループ」の座を、ももクロに明け渡してしまいました。

女子アイドルの個人ランキングでは、AKB48のメンバーが上位11位までを独占して、依然として強さを見せています。しかし、前田敦子を含む、この11人のうち、1年前と比べてスコアが上昇したのは、小嶋陽菜(4位)と渡辺麻友(7位)の2人だけで、大島優子、篠田麻里子、前田敦子、板野友美、高橋みなみ、柏木由紀、指原莉乃、秋元才加、峰岸みなみの9人がスコアを落としています。

スコアが上昇傾向にある島崎遥香、松井珠理奈、松井玲奈、横山由依らの起用が進まないこと、さらに、スコアを落としている9人への一般層の「知名度」と「関心度」が、今後、上がる要素が少ないことを考えると、AKB48の「低落傾向」に歯止めを掛けるのは、今のところ難しい状況です。

一方、乃木坂46は6位で、5位のSKE48、7位のNMB48と僅差で並んでいます。

結成2年目であることを考えると、まずまずの位置ですが、AKB48の「公式ライバル」として、AKB48と似たようなシステムでやっている以上、乃木坂もすぐに限界に達して、伸び悩む可能性があります。

今後も、乃木坂が順調に発展して行くためには、何が必要か、とくに八福神1列目について考えてみました。


6枚目シングルのカップリング曲「世界で一番 孤独なLover」は、評判がいいですね。

ミュージックビデオに対する感想は、ほとんどが出来を褒めるもので、否定的な意見が非常に少ない。

当然、白石麻衣の新センター抜擢や、橋本奈々未の1列目入りは正解だったという声も多いです。

しかし、私は、ちょっと違う意見を持ちました。

八福神の構成は、従来通り、1列目に生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみ、2列目に松村沙友理、白石麻衣、橋本奈々未で良かったと思います。

で、「ガールズルール」は生田、生駒、星野を核にして、和田まあや、川後陽菜、中元日芽香、畠中清羅といった現役女子高生組を加えて、学園の中心メンバーを構成する。

一方、「孤独なLover」はそのまま松村、白石、橋本を中心に、生田や桜井でイメージを作っていく。

選抜の際に発表される「センター」や1列目2列目3列目を、楽曲でも、そのヒエラルヒーを厳密に守って配役しようとするから、何か無理な感じが出てしまうのだと思います。選抜の「センター」や1列目は、あくまでグループの中心イメージを担うというだけで、個々の曲においては、八福神、通常選抜、アンダーにこだわらず、適材適所で配役すればいい。

運営は、選抜発表を重大イベントにしたいが為に、そこでの序列を、曲への参加、テレビ出演、プロモーション活動などあらゆる場面で、厳密に適用するという姿勢を取っていますが、結局、これが乃木坂の戦力を落としていると思います。

楽曲イメージにピッタリのメンバーが、アンダーどころか、通常選抜にいても使わない。

学業などで、「乃木坂って、どこ?」に、選抜メンバーが13人しか出演出来ないのに、アンダーを1人も呼ばない。

CDのプロモーション活動を選抜に限定して、アンダーに、衛藤美彩のようなとんでもない戦力がいても、参加させない。

最近、とくに選抜とアンダーの区別がひどくなってますね。

前回のカップリング曲「シャキイズム」のMVには、アンダーメンバーも参加していたのですが、今回は「ガールズルール」「孤独なLover」ともに、選抜メンバーだけで、しかも、八福神以外の通常選抜ですら、驚くほど、出番を削られています。

まるで、素晴らしい控え選手が何人もベンチにいるのに、試合では絶対に使わない、極端に無能な人間が監督している野球チームみたいです。

ところで、八福神1列目は、従来通りで良いと書きましたが、その理由は、他の誰でもなく、やはり生駒里奈が「センター」であるべきだと思うからです。

生駒里奈は、秋田弁が可愛い、もの凄い色白美少女で、考え方がしっかりしている、頭のいい子なんですが、それとは裏腹に発散してくる「ポンコツ感」が、たまらなく魅力的です。

すぐ感極まって泣いちゃう、ときどき記者会見の途中で逃走する、桜井玲香には強いが白石麻衣には弱い(笑)、自分のことをブスだと本気で思っている節がある、など強烈なツッコミポイントをわんさか提供してくれます。

でも、こういう「ポンコツ感」こそが、物語の主人公には不可欠じゃないでしょうか。

「ガラスの仮面」の主人公は、光り輝く「姫川亜弓」ではなく、ポンコツ感満載の「北島マヤ」でなければならない。

「エースをねらえ!」が面白いのは、一見平凡で才能がないように見える「岡ひろみ」が、いきなりテニスの代表選手に抜擢されるからであって、「お蝶夫人」が主人公だったら、誰も読まない。

生駒里奈も、「ポンコツ感」だらけ、隙だらけなのに、一度、音楽が始まって踊り始めると、クールな表情を決めて、風のように俊敏に舞い、信じられないほど魅力的なオーラを放つ。

ギャップ萌え、天性のセンターです(笑)。

さらに、星野みなみと生田絵梨花も、ともに素晴らしい才能の持ち主なんだけど、どこか愛すべき「天然感」がある。

1月下旬にサンタクロース姿の自分撮りをブログにアップする星野さんは、もう説明の必要がないと思うし、

「スフィン君」の絵を見せながら、これ絶対に売れちゃうよ~とばかり、目をキラキラさせながらドヤ顔で話すいくちゃんも、最高にいいですね(笑)。

生田、生駒、星野の三人には、ひとを惹き付けて止まない「ポンコツ感」「天然感」があって、多くのひとを「乃木坂」という名の物語に引きずり込んでしまう力を持ってます。

一方、白石麻衣も、1億5千万する馬の名前に「キミノナハセンター」とぶっ込んじゃうなど、実は、いいもの持ってるんだけど(笑)、常軌を逸した正統派の美貌が、「ポンコツ感」を覆い隠している。

また、橋本奈々未は子供たちに「今生きているこの世界が地獄かもしれない」と笑顔で優しく語りかけるクールビューティーで(6月23日、テレ東「乃木どこ?」)、

松村沙友理は「ポンコツ感」というより、本物の「ポンコツ」に片足を突っ込んでる感が・・・(笑)

「才能」と「ポンコツ感」「天然感」、それゆえに「物語」を強く予感させる、生田、生駒、星野の若い三人の1列目、

それを見守る松村、白石、橋本のちょっと不思議な美しいお姉さん三人がいる2列目。

4th「制服のマネキン」、5th「君の名は希望」で完成された、このフォーメーションこそ、乃木坂46最高の発明で、乃木坂発展の最大の武器だと思います。

「君の名は希望」でCDセールスの伸びが鈍化したこと、

「forTUNE music」が個別握手会券付きCDの販売を引き受けたこと、

おそらく、そういった大人の事情も絡んで、この黄金の6人フォーメーションを壊すことになったのだと思うのですが、

乃木坂にとって本当に良いことは何か、そこから考える視点は失わないで欲しいですね。


冒頭の「タレントパワーランキング」によると、AKB48の「低落傾向」は、「センター」前田敦子の卒業あたりから始まっているそうです。

また、モーニング娘。も、後藤真希の卒業後、程なくしてセールスが落ち始め、道重さゆみがキャプテンになる最近まで、回復しませんでした。

一方、固定メンバーでパフォーマンスを続けてきた、ももいろクローバーZは、「タレントパワーランキング」でスコアをどんどん伸ばしています。

それまでグループの顔だった人物がいなくなるのは、とてつもなく危険なことだと言うことですね。

日経の個人ランキング30位以内に入ったのは、乃木坂では生駒里奈だけです。

一般層のライトなファンは、生駒が真ん中にいなければ、そのグループが乃木坂であることにすら気づかない、そんな人も多いかもしれません。

グループの看板は、余程のことがない限り、変えない方がいいんじゃないでしょうか。


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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乃木坂各論第2話、若月佑美 ~ 相克の美少女アーティスト

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# アレチの素敵な乃木坂業務連絡 15May13 ~ 関連記事の目次 (2013/04/19 ~)
すべての乃木坂関連記事について、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。


// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ

6月25日10:48付深川麻衣のブログ
「PEARL BOWL XXXVI」についてのレポートです。写真付きで、結構、詳しく書かれてます。

6月25日00:06付斎藤ちはるのブログ
「PEARL BOWL XXXVI」で大活躍だった斎藤さんの感想です。やはり、乃木坂の代表として、大きな舞台を経験するのが一番の成長ですよね。

6月24日21:27付中田花奈のブログ
東京ドーム、社会人アメフト「PEARL BOWL XXXVI」ハーフタイムショーについての、イベント直後のレポートです。

「さゆぱお」って、松村さんのことなのね(笑)。どんどん、新名称が出てくるような・・・

6月24日15:36付和田まあやのブログ
コメ返しで判明、みなみのキュートがさらに加速中。まあやのキュートもスピード違反です。

それにしても、メンバーの皆さん、焼き肉屋が、部活終わりのマック状態になってませんか?笑

6月24日14:48付齋藤飛鳥のブログ
能條愛未の「BAD BOYS J」キャップをかぶる齋藤飛鳥!

それにしても、飛鳥さん、いつも文章が上手いです。過剰感がダイレクトに伝わってきて、読んでる方は逃げ場なしです。

6月24日10:42付畠中清羅のブログ
せいたん、ありがとう!星野みなみとの超美人双子ツーショットです。双子は・・・もちろん自称っす(笑)。

6月24日00:00付斎藤ちはるのブログ
斎藤さんもCD選抜経験ゼロですが、社会人アメフトの試合イベントに、初めて特別選抜として参加します。その喜びと緊張が伝わってきます。お父さんについての情報は、初めて知りましたが、ちょっと驚きました。

6月23日22:48付川後陽菜のブログ
川後さんは福岡出身で、7月2日に、乃木坂46の日テレ「NOGIBINGO」と一緒に始まる、HKTの「トンコツ魔法少女学院」に、自分を出せと主張してます(笑)。

あと、彼女は、CD選抜の経験がないのですが、東京ドームでの社会人アメフトの試合イベントに、初めて特別選抜として参加する予定で、そのことにも触れてます。

6月23日16:00付生駒里奈のブログ
「BAD BOYS J」の最終回に、特別出演した話が載ってます。あと、白い制服姿の自分撮りが、超ウルトラ美少女で可愛いです。

まずこんなちんちくりんを出して頂いて本当にありがとうこざいます!

ん~、これだけの美貌を持っていて、なぜに自信が持てないんでしょうね、いこまちゃんは。正直、不思議です。まあ、周りに美人が多すぎるのは、同情の余地がありますが(笑)。

6月17日付星野みなみのブログ
掲載された4枚の写真は、二ヶ月のブランクなど吹き飛ばします。とくに一枚目は、星野さん、大人の魅力が入った超美人の表情を見せてます。

ところで、これらの写真には安藤さんが写っていますが、7月以降、どうなるんでしょう?安藤さん自身がOKであれば、しばらくは、このままにして欲しいんですが。


# アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun13 ~ 気になるブログの目次
アレチボルトが「見なきゃ損だ」と思うブログについて、過去に紹介したブログも含めて、目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。


// 星野みなみのコーナー

写真が載っているメンバーブログ

6月24日付畠中清羅のブログ
6月17日付星野みなみのブログ
6月16日付安藤美雲のブログ
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6月10日付中田花奈のブログ

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