一昨日放送の第八回は、これまでの話とは、かなり違っていた。とくに、燈馬君が「以上、Q.E.D. 証明終了です」と言った後に、犯人が「証明」されたはずの犯行を、一部とはいえ、頑として否認したのは、初めての展開だった。
これまでは、燈馬君の「証明」後は、事件の当事者や犯人は、すべてそれを認め、場合によっては、自分からさらに詳しい状況説明をしていた。
だからこそ、その「証明」が正しかったことが、最終的に、Q.E.D.されていたのだと思う。
今回の事件では、容疑者である大学院生の千田川は、盗みに入ったことは認めたが、家の主である池沢という老人を殺したことは否定している。
一方、燈馬君の「証明」では、家人が「サンタみたいなじいさん」だったという千田川の話は、殺人を犯したものでしか知り得ない情報であるというのが、ポイントになっている。
しかし、真っ赤なセーターに白いニット帽をかぶった、ヒゲもじゃのおじいさんが倒れていたら、うつ伏せで顔が見えなくとも、サンタクロースを連想するのは不思議ではない。
また犯行現場は、千田川のアパートからも近いようで、赤いセーターに白のニット帽をかぶった池沢氏が、家から出てくるところを以前目撃して、「サンタみたいなじいさん」という印象を持ったのかもしれない。窃盗犯がターゲットとする家の住人をあれこれ調べるのは、よくあることである。
従って、千田川の「サンタ」発言は、さほど決定的な証拠とは思えない。
さらに、庭や家の中に残されていたスニーカーの足跡は、本当の連続窃盗犯のそれと区別できないそうなので、「先に連続窃盗犯が侵入して、家人を殺した」という千田川の主張は、現段階では、完全否定できない。
連続窃盗犯の手口が、いつもとは違うという点も、初めて殺人を犯したのなら、特段おかしいとも言えない。
よしんば、足跡の動きなどから、侵入したのは千田川しかいないことが濃厚になっても、もし、彼が、実は、庭のガラス戸を破って侵入したのは自分だけど、入ってみたら家人が血を流して死んでいた。それで動転しながら、現金だけ盗んで逃げた、と言い始めたら、どうすればいいだろう?
池沢氏に恨みをもつ者が、彼が家に戻ったすきに玄関から靴を脱いで入って、ゴルフパターで撲殺したのかもしれない。それが身内のものであれば、家の鍵だって持っているかもしれない。自分はその後に入ったのだと。
ゴルフパターについて、鑑識のひとりが「タンスにしまってあった」と言う場面があるが、池沢氏は一人暮らしなのだから、最初に置いてあった場所が分かるはずがない。 タンス以外の場所、例えば玄関に置いてあったとしても、何の不都合もない。
タンスの足跡も、死体を発見して動転した千田川が、何かの物音に驚いて、タンスに逃げ込んで、一瞬隠れた可能性だって考えられる。
容疑者が強く否認している以上、「サンタ」発言だけで、殺人犯と断定するのは、証拠として弱くなかろうか。強盗殺人は極めて重い罪である。何らかの物証が欲しいところだ。
まず、千田川の窃盗当時の服、手袋、靴、リュックなどを調べて、被害者の血痕を見つける必要がある。
撲殺して、その後、血の海の中を歩き回ったはずなのに、現代の技術で、血の痕跡さえ一切発見出来なければ、家に侵入したという供述まで、見直さなければならないかもしれない。
もちろん、千田川が所持していた100枚近い一万円札を調べて、池沢氏が大家をしているアパートの住人の指紋と照合する作業は必須である。彼の話は、二転三転、ころころ変わっているので、いちいち裏を取った方がいい。
服や手袋から、被害者の血痕が見つかって、なおかつ、その形が、飛沫状であれば、撲殺の一つの証拠にはなると思う。
また、凶器であるゴルフクラブのグリップの成分が、千田川の手袋に付着していないかどうかも、調べる価値がある。
水原警部は、千田川を連行した後、我々の仕事はこれで終わりだと言ったが、それは間違いかもしれない。なんと言っても、千田川は、自分は殺していないと本気で信じている。もっと物証を集めないと、裁判官や裁判員がQ.E.D.を出すかどうか、警察・検察も不安だろう。
もし燈馬君が、殺人を否定する千田川に対して、彼が窃盗に使った手袋を見せて、
「ここに血がついてます。しかも、飛び散った形の血痕です」
というシーンがあれば、Q.E.D. の決めセリフは、もっと迫力があったと思うし、「消された記憶」という制作スタッフの意図も、よりはっきりと視聴者に伝わったのでは。

ところで、今回は、高橋愛の出番が少なかったですね。そのせいか、ドラマがプロっぽい感じで粛々と進んだ気が(笑)。
でも、高橋愛は、単なる「田舎もの」じゃないですよ。歌って踊れる超美少女だからモー娘。の5期メンバーに選ばれて、今では、田中れいなと並んで、数少ない「歌える」メンバーなわけで。
視聴率は伸びないけど、よく頑張ってるぞ高橋!
ただ、残念ながら、僕は、さゆみん推しだ(笑)。
これまでは、燈馬君の「証明」後は、事件の当事者や犯人は、すべてそれを認め、場合によっては、自分からさらに詳しい状況説明をしていた。
だからこそ、その「証明」が正しかったことが、最終的に、Q.E.D.されていたのだと思う。
今回の事件では、容疑者である大学院生の千田川は、盗みに入ったことは認めたが、家の主である池沢という老人を殺したことは否定している。
一方、燈馬君の「証明」では、家人が「サンタみたいなじいさん」だったという千田川の話は、殺人を犯したものでしか知り得ない情報であるというのが、ポイントになっている。
しかし、真っ赤なセーターに白いニット帽をかぶった、ヒゲもじゃのおじいさんが倒れていたら、うつ伏せで顔が見えなくとも、サンタクロースを連想するのは不思議ではない。
また犯行現場は、千田川のアパートからも近いようで、赤いセーターに白のニット帽をかぶった池沢氏が、家から出てくるところを以前目撃して、「サンタみたいなじいさん」という印象を持ったのかもしれない。窃盗犯がターゲットとする家の住人をあれこれ調べるのは、よくあることである。
従って、千田川の「サンタ」発言は、さほど決定的な証拠とは思えない。
さらに、庭や家の中に残されていたスニーカーの足跡は、本当の連続窃盗犯のそれと区別できないそうなので、「先に連続窃盗犯が侵入して、家人を殺した」という千田川の主張は、現段階では、完全否定できない。
連続窃盗犯の手口が、いつもとは違うという点も、初めて殺人を犯したのなら、特段おかしいとも言えない。
よしんば、足跡の動きなどから、侵入したのは千田川しかいないことが濃厚になっても、もし、彼が、実は、庭のガラス戸を破って侵入したのは自分だけど、入ってみたら家人が血を流して死んでいた。それで動転しながら、現金だけ盗んで逃げた、と言い始めたら、どうすればいいだろう?
池沢氏に恨みをもつ者が、彼が家に戻ったすきに玄関から靴を脱いで入って、ゴルフパターで撲殺したのかもしれない。それが身内のものであれば、家の鍵だって持っているかもしれない。自分はその後に入ったのだと。
ゴルフパターについて、鑑識のひとりが「タンスにしまってあった」と言う場面があるが、池沢氏は一人暮らしなのだから、最初に置いてあった場所が分かるはずがない。 タンス以外の場所、例えば玄関に置いてあったとしても、何の不都合もない。
タンスの足跡も、死体を発見して動転した千田川が、何かの物音に驚いて、タンスに逃げ込んで、一瞬隠れた可能性だって考えられる。
容疑者が強く否認している以上、「サンタ」発言だけで、殺人犯と断定するのは、証拠として弱くなかろうか。強盗殺人は極めて重い罪である。何らかの物証が欲しいところだ。
まず、千田川の窃盗当時の服、手袋、靴、リュックなどを調べて、被害者の血痕を見つける必要がある。
撲殺して、その後、血の海の中を歩き回ったはずなのに、現代の技術で、血の痕跡さえ一切発見出来なければ、家に侵入したという供述まで、見直さなければならないかもしれない。
もちろん、千田川が所持していた100枚近い一万円札を調べて、池沢氏が大家をしているアパートの住人の指紋と照合する作業は必須である。彼の話は、二転三転、ころころ変わっているので、いちいち裏を取った方がいい。
服や手袋から、被害者の血痕が見つかって、なおかつ、その形が、飛沫状であれば、撲殺の一つの証拠にはなると思う。
また、凶器であるゴルフクラブのグリップの成分が、千田川の手袋に付着していないかどうかも、調べる価値がある。
水原警部は、千田川を連行した後、我々の仕事はこれで終わりだと言ったが、それは間違いかもしれない。なんと言っても、千田川は、自分は殺していないと本気で信じている。もっと物証を集めないと、裁判官や裁判員がQ.E.D.を出すかどうか、警察・検察も不安だろう。
もし燈馬君が、殺人を否定する千田川に対して、彼が窃盗に使った手袋を見せて、
「ここに血がついてます。しかも、飛び散った形の血痕です」
というシーンがあれば、Q.E.D. の決めセリフは、もっと迫力があったと思うし、「消された記憶」という制作スタッフの意図も、よりはっきりと視聴者に伝わったのでは。

ところで、今回は、高橋愛の出番が少なかったですね。そのせいか、ドラマがプロっぽい感じで粛々と進んだ気が(笑)。
でも、高橋愛は、単なる「田舎もの」じゃないですよ。歌って踊れる超美少女だからモー娘。の5期メンバーに選ばれて、今では、田中れいなと並んで、数少ない「歌える」メンバーなわけで。
視聴率は伸びないけど、よく頑張ってるぞ高橋!
ただ、残念ながら、僕は、さゆみん推しだ(笑)。
