最終順位が相手を上回ることへの「上位マジック」と、それが点灯しやすいかどうかを示す「上位マジック点灯指標」を中心に、プロ野球のペナントレースを眺めます
<今日の結果>
勝ち数は今日の試合結果を含む
リーグ内の同一カードは24回戦まで
<ちょっとコメント>
中日・大野、巨人・沢村の好投で6回まで両チームゼロ行進。7回表、沢村が森野からタイムリーを浴び2失点。最後は岩瀬が締めて、東京ドームでも中日が「らしい」勝利。
ネットニュースで今週は巨人の「マジックウィーク」とした記事があったが、やや先走り過ぎ。中日は、巨人戦で1勝、次のヤクルト戦で1勝すれば巨人からのマジック点灯を回避出来るのだから、中日の戦力を考えれば、今週が「マジックウィーク」の可能性は低い。
日曜日に中日がヤクルトに勝った時点で、8月第一週の優勝マジック点灯という「セリーグの悪夢」はほぼ回避されたとみるのが妥当。
阪神は、5回裏、新井貴浩、金本、マートン、ブラゼルのタイムリーで一気に逆転。看板打者の活躍でヤクルトに快勝。
広島対横浜は前半は点取り合戦、後半は一転してゼロ行進で、結局、引き分け。
日本ハムは6回表、稲葉のスリーランで逆転に成功。追いすがるロッテを振り切って勝利。結果、ペナントレースでも日本ハムがロッテを抜いて首位に。日本ハムは、優勝確率、CS出場確率が一気に上昇してロッテを抜いたが、各チームへのマジック点灯指標は、対オリックスを除いて、依然ロッテが有利。
オリックスは、西武・石井一久の立ち上がりを攻めて4点を奪い、そのまま大差で勝利。
<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年7月31日22:00現在
セリーグ
中日 3.2 [11]、広島 -1.5 [9] (M 44, 0.786)、ヤクルト 0.8 [13]、阪神 -4.5 [9] (M 38, 0.679)、横浜 -4.2 [14] (M 34, 0.607)
巨人 7.9 [11]、広島 1.5 [10]、ヤクルト 1.8 [10]、阪神 -1.6 [10] (M 42, 0.778)、横浜 -2.2 [13] (M 37, 0.685)
巨人 10.5 [9]、中日 8.6 [10]、ヤクルト 6.4 [12]、阪神 4 [14]、横浜 0.4 [11]
巨人 12.3 [13]、中日 8.3 [10]、広島 5.7 [12]、阪神 3.2 [13]、横浜 0 [11] (M 48, 0.814)
横浜が残り全勝して、ヤクルトが横浜戦以外を全勝(48勝)すると勝率が完全に一致する。ヤクルトの横浜に対する「同順位マジック」は点灯したままだが、相手順位を上回る「上位マジック」は消滅したと言える。そのため、横浜は「赤」から「ピンク」に変化した。
巨人 13.5 [9]、中日 11.6 [10]、広島 10 [14]、ヤクルト 9.9 [13]、横浜 2.4 [9]
巨人 18.2 [14]、中日 15.2 [13]、広島 10.7 [11]、ヤクルト 11 [11]、阪神 6.7 [9]
「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 より大きいの意
パリーグ
ロッテ 6.9 [12]、西武 5.4 [11]、楽天 4.5 [12]、ソフトバンク 2.4 [10]、オリックス 0.2 [9]
日本ハム 5.2 [12]、西武 5 [12]、楽天 3.2 [11]、ソフトバンク 1 [9]、オリックス 1.4 [13]
日本ハム 5.7 [11]、ロッテ 7.1 [12]、楽天 4.2 [11]、ソフトバンク 3.5 [12]、オリックス 1.9 [12]
日本ハム 7.6 [12]、ロッテ 7.9 [11]、西武 6.9 [11]、ソフトバンク 5.3 [13]、オリックス 2.7 [11]
日本ハム 7.7 [10]、ロッテ 8.1 [9]、西武 8.6 [12]、楽天 7.8 [13]、オリックス 2.9 [9]
日本ハム 8.9 [9]、ロッテ 11.7 [13]、西武 10.2 [12]、楽天 8.4 [11]、ソフトバンク 6.2 [9]
<表の見方>
V率とCS率は、現在の成績から純粋に確率論的な方法でコンピューターが求めた各チームの「優勝確率 (%)」と「クライマックスシリーズ出場確率 (%)」。チームごとの戦力や好不調などは考慮していない。
色枠で囲った順位勝率表の次行には、左から相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]が示されている。点灯指標がゼロかマイナスになると、そのチームに対してマジックが点灯する。この場合、そのチームの名前が赤色に変化して、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率) が続く。一方、点灯指標が[残りの直接対決試合数]より大きくなると、そのチームからマジックを点灯されてしまう。この場合は、そのチームの名前が青色に変化する。
さらに、まだマジックが点灯していない場合でも、相手から点灯されそうになっているチームはピンク色に、相手に点灯しそうになっているチームはライム色に変化している。とくに、ピンク色のチームは、相手との直接対決1敗分でマジックが点灯するので、危険水域に入っていると言える。
「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。
<今日の結果>
4 勝 | 13 回戦 | 7 勝 |
中日 | 2 - 0 | 巨人 |
東京ドーム |
11 勝 | 13 回戦 | 1 勝 |
広島 | 4 - 4 | 横浜 |
平塚球場 |
4 勝 | 11 回戦 | 6 勝 |
ヤクルト | 2 - 7 | 阪神 |
甲子園 |
4 勝 | 12 回戦 | 7 勝 |
ソフトバンク | ノーゲーム | 楽天 |
岩手県営野球場 |
4 勝 | 12 回戦 | 7 勝 |
オリックス | 7 - 1 | 西武 |
西武ドーム |
9 勝 | 12 回戦 | 2 勝 |
日本ハム | 5 - 3 | ロッテ |
千葉QVCマリン |
勝ち数は今日の試合結果を含む
リーグ内の同一カードは24回戦まで
<ちょっとコメント>
中日・大野、巨人・沢村の好投で6回まで両チームゼロ行進。7回表、沢村が森野からタイムリーを浴び2失点。最後は岩瀬が締めて、東京ドームでも中日が「らしい」勝利。
ネットニュースで今週は巨人の「マジックウィーク」とした記事があったが、やや先走り過ぎ。中日は、巨人戦で1勝、次のヤクルト戦で1勝すれば巨人からのマジック点灯を回避出来るのだから、中日の戦力を考えれば、今週が「マジックウィーク」の可能性は低い。
日曜日に中日がヤクルトに勝った時点で、8月第一週の優勝マジック点灯という「セリーグの悪夢」はほぼ回避されたとみるのが妥当。
阪神は、5回裏、新井貴浩、金本、マートン、ブラゼルのタイムリーで一気に逆転。看板打者の活躍でヤクルトに快勝。
広島対横浜は前半は点取り合戦、後半は一転してゼロ行進で、結局、引き分け。
日本ハムは6回表、稲葉のスリーランで逆転に成功。追いすがるロッテを振り切って勝利。結果、ペナントレースでも日本ハムがロッテを抜いて首位に。日本ハムは、優勝確率、CS出場確率が一気に上昇してロッテを抜いたが、各チームへのマジック点灯指標は、対オリックスを除いて、依然ロッテが有利。
オリックスは、西武・石井一久の立ち上がりを攻めて4点を奪い、そのまま大差で勝利。
<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年7月31日22:00現在
セリーグ
チーム | 勝率 | 差 | 残 | V率 | CS率 |
1 | 巨人 | 0.646 | --- | 56 | 77.6 | 99.8 |
2 | 中日 | 0.59 | 4.5 | 54 | 21.3 | 97.6 |
3 | 広島 | 0.494 | 7.5 | 56 | 0.6 | 50.2 |
4 | ヤクルト | 0.487 | 0.5 | 59 | 0.5 | 44.7 |
横浜が残り全勝して、ヤクルトが横浜戦以外を全勝(48勝)すると勝率が完全に一致する。ヤクルトの横浜に対する「同順位マジック」は点灯したままだが、相手順位を上回る「上位マジック」は消滅したと言える。そのため、横浜は「赤」から「ピンク」に変化した。
5 | 阪神 | 0.425 | 5 | 55 | 0.05* | 7.3 |
6 | 横浜 | 0.354 | 5.5 | 58 | 0.05* | 0.4 |
「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 より大きいの意
パリーグ
チーム | 勝率 | 差 | 残 | V率 | CS率 |
1 | 日本ハム | 0.542 | --- | 54 | 36.6 | 81.9 |
2 | ロッテ | 0.539 | 0.5 | 57 | 33.6 | 77.8 |
3 | 西武 | 0.519 | 1.5 | 58 | 17.9 | 63.7 |
4 | 楽天 | 0.488 | 2.5 | 58 | 6.5 | 37.3 |
5 | ソフトバンク | 0.482 | 0.5 | 53 | 4.8 | 31.0 |
6 | オリックス | 0.44 | 3.5 | 54 | 0.7 | 8.3 |
<表の見方>
V率とCS率は、現在の成績から純粋に確率論的な方法でコンピューターが求めた各チームの「優勝確率 (%)」と「クライマックスシリーズ出場確率 (%)」。チームごとの戦力や好不調などは考慮していない。
色枠で囲った順位勝率表の次行には、左から相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]が示されている。点灯指標がゼロかマイナスになると、そのチームに対してマジックが点灯する。この場合、そのチームの名前が赤色に変化して、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率) が続く。一方、点灯指標が[残りの直接対決試合数]より大きくなると、そのチームからマジックを点灯されてしまう。この場合は、そのチームの名前が青色に変化する。
さらに、まだマジックが点灯していない場合でも、相手から点灯されそうになっているチームはピンク色に、相手に点灯しそうになっているチームはライム色に変化している。とくに、ピンク色のチームは、相手との直接対決1敗分でマジックが点灯するので、危険水域に入っていると言える。
「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。