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乃木坂の風 24Mar14 ~ 生駒里奈は「総選挙」に参加するのか、日程、集票力、話題作り、そして「支店」化

2014-03-24 16:00:00 | 芸能
昨日の「乃木坂って、どこ?」で、アンダー曲「生まれたままで」のスタジオライブが放送されました。

MVで着ていたのと同じダンス衣装で、さすがにセンターの伊藤万理華とフロントの星野みなみは、手足の先まで豊かな表情を持った、魅力的な踊りを見せていました。

また、斉藤優里、齋藤飛鳥、井上小百合も、それぞれに惹きつけられるダンスを見せていて、今回のアンダーは、本当にレベルが高いです。

ただ、MVでのダンスシーンに比べると、全体フォーメーションや個々の動きが窮屈な感じで、メンバーの躍動感を十分引き出せていない気がします。

ハンドマイクを持って踊ることが、ダンスを縛っているとは思うのですが、フォーメーションや体の動きのプログラムに、空間的な広がりが足りないのだと思います。

「気づいたら片想い」のダンスでも、同様の「窮屈さ」を感じたので、同じ人物が振り付けを担当しているのかもしれません。

とくにアンダーは、ダンスの上手いメンバーが揃っているので、所狭しと動き回っているような、ダイナミックで、生き生きとした踊りを見たいです。


ところで、「生まれたままで」の作曲者が、田中俊亮氏であることが判明しました。

29歳のギタリストで、NMB48の5枚目表題曲「ヴァージニティー」、6枚目表題曲「北川謙二」を作曲された方です。

8枚目「気づいたら片想い」のMVや収録曲は、どうもNMB48のテイストが強い気がしていたのですが、単なる気のせいではなかったのかもしれません。

ただ、個人的に、「生まれたままで」のメロディは好きで、「北川謙二」に通じるような、軽快で明るい感じが良いですね、歌詞は暗過ぎる上に、書き込みが足りないと思うけど(笑)。

メロディと衣装は良くて、メンバーは最高、MVも最高の出来だけど、歌詞とライブでのダンスの振り付けがちょっと。

NMB48でも、AKB48でも、何テイストであっても、完成度が高ければ問題ないんですが、なかなか三拍子そろった曲は難しい。

逆に言えば、「制服のマネキン」のように三拍子も四拍子もそろえば、評判となって、ヒットが見えてくるということでしょう。


一昨日、AKB48の2014年「総選挙」の内容が発表されました。

37枚目シングルを担当するメンバーを投票で決めるイベントで、乃木坂46に関しては、チームBの「兼任」となった生駒里奈だけが「立候補」する資格があるそうです。

「立候補」の期間は、3月31日(月)から4月6日(日)で、乃木坂にとっては、ここで生駒里奈が「届出書」を出すかどうかが大きな問題となってきます。

普通の選挙でもそうですが、「立候補」するしないは、本人の意思だけでなく、周りの様々な思惑が絡んできて、一筋縄ではいかない面があります。

生駒里奈の「立候補」はあるのかないのか、少し考えてみます。


開票日はプリンシパルのど真ん中

まず、日程を見ると、2014年「総選挙」の「開票」イベントは、6月7日(土)、調布市にある味の素スタジアムで行われます。

一方、乃木坂の「16人のプリンシパル trois」は、5月30日(金)から6月15日(日)まで、17日間22公演のスケジュールです。

つまり公演9日目の土曜日という、舞台の真っ最中に、「開票」イベントが入っていて、かりに生駒里奈が「立候補」しても、会場である味の素スタジアムには行けない可能性が高いと思います。

「開票」イベントに参加出来ないのであれば、「立候補」もないだろう、というのが素直な考え方です。

しかし、赤坂ACTシアターと味の素スタジアムを中継で結べば、舞台公演が現在行われていることを、「開票」イベントの観客に見せられるわけで、乃木坂の運営にとっては、プリンシパルを宣伝する、絶好のチャンスでしょう。

従って、開票日がプリンシパルと重なるのは、生駒里奈の「立候補」を妨げるのではなく、むしろ促す要素という見方も出来ます。


生駒里奈は「総選挙」で「当選」出来るのか

今回の「総選挙」では、各16人の5チームを選ぶそうで、80人のメンバーがカップリング曲を含めた楽曲制作に参加することになります。

つまり、「立候補」しても、80位以内に入らなければ、「開票」イベントの会場で、生駒里奈は名前を呼んでもらえないわけで、そうなると、赤坂の舞台を中継するチャンスもなくなる可能性があります。

では、生駒ちゃんが「立候補」した場合、80位以内にランクイン出来るんでしょうか。

2013年「総選挙」では、64人が選ばれましたが、Wikipediaによると、最下位である64位の得票は1万1千6百票となっています。

投票券の入った31枚目「さよならクロール」が、200万枚に迫るCDセールスを見せたように、昨年の「総選挙」は、かなり盛り上がりました。

しかし、AKB48の一般人気に陰りが見える中、さすがに今年は、そこまでフィーバーするとは思えないので、獲得票数は昨年より下がって、「当選」ラインが低くなると予想されます。

しかも、順位の「当選」ラインも80位に緩和されていて、これらを考え併せると、1万票くらい獲れば「当選確実」が見えてくるのかなという気がします。


7枚目「バレッタ」個別握手会の最終応募一つ前、第13次受付終了後の完売状況を見ると、生駒里奈は、全体完売率70%の中で、28部中19部の完売を出しています。

シミュレーション計算をすると、推定売り上げ枚数は1万8千枚ほどと出てきます。

これは、すべてのシングルにおける、生駒里奈の最高売り上げ枚数と言っていいと思います。

一方、8枚目「気づいたら片想い」個別では、最新である第6次終了後の完売状況は、全体完売率35%、30部中完売ゼロで、推定売り上げ枚数は7千枚ほどです。

前作「バレッタ」の第6次終了後は、全体完売率48%、28部中13部完売で、推定売り上げ枚数が1万6千枚だったので、半分以下のペースです。

生駒里奈がチームBとの「兼任」を受け入れたことが、乃木坂を「組閣」に巻き込んで欲しくないファンに複雑な心情を呼び起こし、個別での売り上げ低下を招いてしまった面があります。

従って、前作では、最高売り上げ枚数である1万8千枚を叩き出したものの、現在は状況が変わって、生駒里奈が、乃木坂ファンから期待出来るCDセールスには、厳しいものがあると考えざるを得ません。

「総選挙」において、生駒ちゃんの場合は、AKB48グループのファンクラブからの票はほとんどないと思われるので、5月21日(水)に発売される投票券の入った36枚目シングルを、ファンがどれだけ買ってくれるかで、票数がほぼ決まるでしょう。

久しぶりにフロント入りして、福神であり、しかも個別握手会券が入った乃木坂のシングル、そのCDセールスが厳しく、彼女の「兼任」が原因となって売り上げが落ちている可能性がある。

そんな中、乃木坂とは関係なく、メンバーとの握手会券も入っていない、AKB48の36枚目シングルを、生駒里奈の「総選挙」順位を上げるために、乃木坂ファンがどのくらい買うのかと言われると、極めて厳しい枚数という答えにならざるを得ません。

生駒里奈の「総選挙」参加を支援することは、乃木坂の「支店」化に賛成するに等しいので、どんなに強気に見積もっても数千枚が限度という気がします。


乃木坂ファンの票が1万枚に遠く及ばないとすれば、AKB48グループのファンに、投票してもらうしかありません。

しかし、AKB48のファンも「支店」のファンも、何万円も出して投票するほど熱心なファンであれば、ほとんどの人に「推し」がいる筈で、投票の締めきり日である6月6日(金)までに、生駒里奈がまとまった数の新たなコアファンを作るのは、至難のわざだと思います。

劇場盤であれば、5万円で50票を入れることが可能ですが、そういうコアファンが100人出てきても5千票で、1万票には届きません。

AKB48の運営が、生駒里奈の大キャンペーンでも行わない限り、1万票に到達する道筋は、ほとんど思い描けない状況です。

従って、生駒里奈が「立候補」しても、票集めは非常に厳しく、圏外になってしまう可能性を排除出来ません。

こういった苦しい見通しは、「立候補」を抑制する要素にはなるでしょう。


それでも「立候補」する可能性

「組閣」以来、生駒里奈は、AKB48グループの「話題作り」に随分と貢献させられていると思います。

もし、彼女の「兼任」がなければ、ファンによる反対の署名活動などもなく、「組閣」がここまで大きく報じられることはなかったかもしれません。

大島優子が参加しない2014年の「総選挙」は、話題性が乏しい印象は否めず、かりに指原莉乃が二連覇を達成しても、あるいは、渡辺麻友がセンターを射止めても、「想定内」というマンネリ感がついて回ります。

AKB運営が、何か「想定外」のサプライズが欲しいと考えても不思議ではなく、実際、「組閣」では、その気持ちが乃木坂46を巻き込んだ「交換留学」につながったのだと思います。

「総選挙」に昨年とは違う斬新さを与えるために、生駒里奈の参加というカードを切ってくる可能性は、十分にあるんじゃないでしょうか。

もちろん、得票に関しては、上で述べたように、楽観出来ない状況ですが、かりに圏外という結果に終わっても、それはそれで大きな話題になる可能性があって、主催者からすれば、決して悪い話じゃないと思います。

例えば、生駒里奈の圏外に衝撃を受けた乃木坂ファンが、2015年の「総選挙」でリベンジに挑んでくれれば、またCDが売れますから(笑)。


一方、生駒里奈の気持ちですが、それがどういうものであっても、正直、最終的な結論とは、あまり関係ないと思います。

秋元康氏を始めとするAKSの幹部は、乃木46のメンバー人事に口を出せて、生駒里奈や他のメンバーの選抜入りをコントロール出来ると思います。

また、テレビ局など、さまざまなメディアに影響力を持っているので、メンバーの誰かを、番組レギュラーに押し込むことも出来るでしょう。

生駒里奈に、自分の本音があったとしても、硬軟取り混ぜた説得で、揺さぶりを掛けられたら、18歳の少女が、それを最後まで貫き通すのは難しいことです。

結局、運営が「立候補」させたいと思っているのかどうかが、一番のポイントで、それが生駒里奈の最初の気持ちと違っていたとしても、最終的には受け入れて、「前向き」な姿勢しか、我々に見せないでしょう。

そして、「じゃんけん大会」に、一切の作為がなかったように、「立候補」も、メンバーの自由意思ということになるわけです(笑)。


乃木坂の本格的取り込みは、秋以降か

こうやって考えてくると、生駒里奈が「立候補」する可能性は高い気がします。

やはり、「総選挙」の話題作りが欲しいという気持ちは、AKB運営に根強いんじゃないでしょうか。

唯一、抑制効果があるかもしれないのは、「気づいたら片想い」のCDセールスが落ち込むことです。

「組閣」の影響が出て、乃木坂46のセールスに陰りが出てしまうと、話題作りを優先させる気分でなくなる可能性はあります。


「総選挙」投票券入りの36枚目とその選抜が担当する37枚目は、「総選挙サイクル」のAシングルとBシングルに当たり、過去の例から見ても、売り上げが100万枚を大きく越えることに、AKB運営は自信を持っていると思います。

しかし、10月のCシングル、12月のDシングル、そして来年2月のEシングルは、まず間違いなく、厳しいセールスになるでしょう。

AKB48の運営が、連続ミリオン記録を更新するために、Cシングル以降、乃木坂46の曲をCDに入れて、大握手会に参加させるといったカードを切ったとしても、何の不思議もありません。

しかし、乃木坂のCDセールスが、今からどんどん落ちてしまうと、肝心な時期に威力を発揮出来なくなってしまいます。

生駒里奈を「組閣」や「総選挙」に絡める、現在の動きは、イベントの話題作り以上に、来るべき時に備えて、ファンを乃木坂の「支店」化に馴らすことが目的じゃないでしょうか。

この段階で、CDセールスを下げてしまっては元も子もないので、売り上げ枚数の推移は、AKB48の運営も気にしていると思います。

そして、本当の意味での「支店」化は、秋以降に始まる気がします。


私は、これまで書いてきた通り、乃木坂メンバーが「総選挙」に参加すれば、その時点で乃木坂ファンを辞めるつもりです。

昨年12月に放送されたTBS「王様のブランチ」で、乃木坂46は「総選挙」に参加しないと宣言したのだから、もしメンバーが「総選挙」に参加すれば、それは乃木坂の運営が、自分で言ったことを、自分で破ったことになり、ファンとして、とてもじゃないけど、これ以上、付き合う気にはなりません。

まあ、「交換留学」を許した時点で、運営には愛想が尽きてますが、せめてもう少し、乃木坂46を応援していたいので、生駒里奈には「立候補」して欲しくないです。

しかし、上に述べたように、彼女の気持ちだけではどうにもならない部分もあるので、ただ黙って見守るしかありません。

「ハロマゲドン」のときも同じことを考えましたが、能力のない運営がマネージメントするアイドルは、どんなにメンバーを好きでも、応援するもんじゃないです。

最初は楽しくても、途中から、運営に振り回されて、全然楽しめなくなって、最後は、やたら分析ばかりするようになるから(笑)。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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