ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

齋藤飛鳥の『Best Artist 2017』、歌詞間違い、音程不安定、音の出ないマイク。それが飛躍の原点だ [30Nov17]

2017-11-30 21:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

12月01日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演19:00)
12月01日(金) [舞台] 伊藤純奈出演の舞台『牙狼<GARO>-神ノ牙 覚醒-』in 全労済ホール/スペース・ゼロの3日目(第4公演14:00&第5公演19:00)

12月02日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00&17:00)
12月02日(土) [舞台] 伊藤純奈出演の舞台『牙狼<GARO>-神ノ牙 覚醒-』in 全労済ホール/スペース・ゼロの4日目(第6公演14:00&第7公演19:00)

12月03日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00)
12月03日(日) [舞台] 伊藤純奈出演の舞台『牙狼<GARO>-神ノ牙 覚醒-』in 全労済ホール/スペース・ゼロの5日目千秋楽(第8公演13:00&第9最終公演17:00)

12月04日(月) [地デ] 19:00〜 TBS『第50回日本有線大賞』in 東京プリンスホテル主宴会場「鳳凰の間」。乃木坂46は欅坂46、AKB48と共に「有線音楽優秀賞」に選ばれ、大賞にノミネート

12月06日(水) [地デ] 19:00〜23:28 フジテレビ『2017FNS歌謡祭』第1夜に乃木坂46が出演
12月06日(水) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 愛知・ウインクあいち (開演14:00&19:00)

12月12日(火) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』 in 静岡・静岡市清水文化会館マリナート (開演14:00&19:00)
12月12日(火) [写真集] 松村沙友理 1stソロ写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』発売

12月13日(水) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』初日 in 大阪・グランキューブ大阪 メインホール(大阪国際会議場) [開演18:30]
12月13日(水) [地デ] 19:00〜23:28フジテレビ『2017FNS歌謡祭』第2夜に乃木坂46が出演

12月14日(木) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』2日日 in 滋賀・滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール [開演18:30]

12月15日(金) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』3日目 in 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール [開演18:30]
12月15日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』東京公演初日 in 天王洲 銀河劇場 (開演19:00)。16日間19公演
12月15日(金) [LIVE] 日本カバヤ・オハヨー presents 村井邦彦 作曲活動50周年記念コンサート『LA meets TOKYO』in Bunkamuraオーチャードホール(開演18:30)に生田絵梨花が出演

12月17日(日) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』4日目 in 徳島・鳴門市文化会館 [開演18:30]

12月18日(月) [LIVE] 『乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~近畿・四国シリーズ~』5日目千秋楽 in 香川・サンポートホール高松・大ホール [開演18:30]

12月23日(土祝) [特典] 18枚目シングル「逃げ水」第6回個別握手会 in 宮城・夢メッセみやぎ

12月26日(火) [写真集] 与田祐希 1stソロ写真集『日向の温度』発売

12月30日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』東京公演千秋楽 in 天王洲 銀河劇場 (開演13:00)
12月30日(土) [地デ] 17:30〜TBS『第59回輝く!日本レコード大賞』。乃木坂46「インフルエンサー」が「優秀作品賞」に選ばれ、大賞にノミネート。欅坂46「風に吹かれても」とAKB48「願いごとの持ち腐れ」の同じく受賞

12月31日(日) 19:15〜23:45『第68回NHK紅白歌合戦』に乃木坂46が出場




11月28日火曜に幕張メッセで開催された日テレ系音楽祭『Best Artist 2017』、乃木坂の出演ステージは、まあ盛りだくさんでしたね(笑)。

まず、どうしても触れざるを得ないのが、嵐とコラボして、彼らのデビュー曲「A・RA・SHI」をパフォーマンスした際、乃木坂が担当した生歌ラップの出だしで、齋藤飛鳥が歌詞を間違えてしまったこと。

番組終了後、本人がトークアプリを通して謝罪したものの、嵐ファンから厳しい批判が噴出して、しばらくネットが騒然となっていました。


嵐のファンが怒るのは当然だと思います。

代表曲の一つと言っていい「A・RA・SHI」ですから、出来れば、すべてのパートを嵐のメンバーが歌うことを望んでいた人が多かった筈で、そもそも乃木坂とコラボすること自体、十分受け入れられているかどうか疑わしい面がある。

それでも歌とダンスをばっちり決めて、ステージを盛り上げれば、ある程度納得して貰えたかもしれないけど、音程とリズムの甘い歌唱に、フリをこなすのに精一杯な踊りと、かなりシビアな出来になってしまい、その上での歌詞間違いですから、激怒するファンが続出するのは、尤もなことです。


以前、『乃木坂工事中』で、バナナマン日村が「ヒム子」として『テレ東音楽祭』の「インフルエンサー」に飛び入り参加し、その後、設楽と二人で今野義雄氏に、神宮ライブ出演を打診する場面が流れました。

「ヒム子」の参加を快く承諾した今野さんでしたが、先ほどの本番パフォーマンスで、日村が何箇所かフリに付いていけなかったことを念頭に、「神宮では間違えないように」と釘を刺すことを忘れなかった。

自前曲で他アーティストとコラボする場合、受け入れる側は、パフォーマンスの質が落ちることを一番に心配するわけで、今回のこと、乃木坂としてはひたすら謝るしかない。


加えて、歌詞の間違いは、単に歌やダンスが下手だったというレベルを越えた、ワンランク上の問題になってしまう。

歌詞は著作権の設定された作品なので、歌い手が勝手に内容を変えることは出来ません。

もちろん、あしゅの場合は、100%のうっかりミスだけど、結果として、「今日もどこかで言っちゃってる」は、本来の「今日もテレビで言っちゃってる」と、かなりニュアンスの異なる表現になってしまった。


テレビに出てる人が、毎日言ってるからこそ、次の「悲惨な時代だって言っちゃってる」がより深刻な意味を持つわけで、作詞家から、自分はそんな歌を書いた覚えはないと文句が来たら、もう頭を下げるしかない。

しかも自分の持ち歌であれば、まだ内輪で話しが済むけど、他アーティストの歌なので、間違えた本人が相手のメンバーやファンに謝るのに加えて、事務所間で上の方のやり取りが必要になるかもしれない。

乃木坂メンバーが忙しいスケジュールを縫って、練習してるのは重々分かっているので、あまりシビアなことは書きたくないけど、今回の件は、十分、十二分に反省した方が良いと思う。


もし、他の歌手から、間違いは誰にでもあるとばかり、乃木坂が軽い感じでスルーしたと思われると、今後、音楽祭でのコラボが出来なくなってしまう危険がある。

ヒット曲が少ない今の時代、過去のヒット曲によるコラボこそが、音楽祭で出演ステージを増やし、グループの存在感をアップする切り札なので、乃木坂は十分な事前練習をせず、共演すると致命的なミスを犯すといったイメージだけは回避しないといけない。

コラボの後、嵐のメンバーが、乃木坂は本番直前まで頑張って練習していたとフォローしてくれたのは、こういった良からぬ評判が立つことを心配してのことで、迷惑を掛けてしまったのに、本当に有難い心遣いで、だからこそ超人気グループになったのだと納得しました。


歌詞間違いが大きくクローズアップされたため、コラボステージの内容に関して、他の部分が吹き飛んでしまった感がありますが、それ以外にも、山あり谷あり、賛否両論、いろんな出来事が起こっています(笑)。

個々のメンバーが歌ったパートについて、少し振り返ってみましょう。

まず、ラップの出だしを担当した齋藤飛鳥ですが、音楽的な視点で言えば、歌詞のミス以上に、音とリズムが取れていないことが問題だった。

嵐ファンの批判コメントの中に、「イントネーションがおかしい」との指摘があって、確かに、櫻井翔がそんな風に歌っているとは思えず、そもそも本来どんな歌なのか、伝わってこなかった。


さらに、続く西野七瀬は、「悲惨な時代だって言っちゃってる」を歌いますが、幕張メッセという大箱を意識したのか、声を張り上げ過ぎて、ボリューム調整が上手くいっていなかった。

十分なトレーニングを積まないと、声量を上げると、それに反比例して、音程とリズムの精度が落ちてしまう傾向があって、ななせまるのパートも、音楽というより、絶叫になってしまい、単語が聴き取れないレベルだった。

あしゅとななせまるの歌唱が、音程とリズムに甘さがあるのは、もともと分かっていることで、歌詞の間違いを含め、歌がヨレヨレになってしまったのは、二人のミスというより、経験のないラップのもっとも難しい出だしパート、しかも大箱でのステージを、二人に任せた人選の問題だと思います。


これだけ音とリズムがふらつくと、バトンを渡された次のメンバーも、しどろもどろになっておかしくないのだけど、意外と言っては失礼ながら(笑)、白石麻衣が何事もなかったように、自分のパートである「僕らはいつも探してる」を、スルッと歌い上げてしまった。

まいやんの生歌は、これまで山のように聴いてきたけど、今回の歌唱は、過去一番と言って良い出来だと感じました。

彼女の歌唱の大きな問題点は、音が彷徨うことで、単に音を外している以上のマイナスイメージを、歌に与えてしまっている。


何年にも渡って、何回トライしても、この癖が治らなくて、最近の「いつかできるから今日できる」でも、音が彷徨うことがあった。

ところが、ラップという形態が良かったのか、今回の歌唱では、そういった音の迷いがなく、勢いに乗って歌えていて、ラップのワクワクするような高揚感が伝わってきて、正直、驚きました(笑)。

白石麻衣がジャニーズ好きというのは、以前からネットで囁かれていますが、少なくとも嵐のこの歌は、個人的に、かなり気に入っているんじゃないでしょうか。


歌い慣れている感じがあるし、何より「楽しい!」という気持ちが、自然と歌に込められている印象を受けます。

こういう歌やアーティストへの想いは、歌唱にも絶大な効果を発揮するのか、彼女の生歌を聴いて、ほとんど初めて、「おお〜、まいやん良いじゃないか!」と唸ってしまった。

人気女性アイドルという立場上、どの男性アーティストが好きというのは、なかなか言いづらくて、共演しても、どういう表情を見せれば良いのか難しい部分がある。

しかし、歌や演技に気持ちを込めるのは、もっとも大切なスキルであり、すべての出発点なので、今後も、こんな感じでやって欲しい。


まあ、もともと歌唱力はある方なので、今回のように、アップテンポのパートを任せれば、音の彷徨がなくなり、歌がまとまってくると思う。

そうなると、乃木坂が誇る超弩級の美少女ビジュアルが活き始めて、音やリズムの多少のズレは、うっとり感に吹き飛ばされ、誰も気にしなくなるでしょう(笑)。

フロントということで、バラード系楽曲の出だしを担当させられ、歌に四苦八苦し、視聴者もそこに気を取られて、意識がルックスにまで辿り着かないことが多いので、今回のラップは、まいやんの歌がレベルアップするための、大きなヒントになったんじゃないでしょうか。

歌の主軸ではなく、途中の印象的なパートを任せる意味からも、白石麻衣は選抜2列目中央あたりが最適ポジションで、それこそが、まいやんが乃木坂で今後も長くやっていく良策だと思います。


まいやんの後に登場する堀未央奈、歌詞は「でっかい愛とか希望探してる」ですが、もう何を歌っても盤石の「ホリリズム」です(笑)。

J-POPとかラップと言うより、般若心経とか読経に近いテイストなんだけど、あまりに安定感があって、まあこれが堀の「生き様」だとすれば、それで良いのかもしれないと、妙な説得力がある。

「いつかできるから今日できる」のソロパート「風は何も語りはしない」も、記憶の中では「色即是空、浄化!」と念じている印象があって、荒野に一人佇む虚無僧のような、味わい深さを感じます(笑)。

音とリズムが正解ではない気がするけど、兎にも角にも安定していて、しかも味があるので、個人的には、堀ちゃんは、この感じで進んで欲しいなと。


全体合唱を挟んで、「まだまだ世界は終わらない」を生田絵梨花が担当します。

さすがに音はきっちり取っているけど、リズムにラップらしい切れ味が乏しく、いくちゃんにしては、やや物足りない歌唱だった。

ミュージカルソングでは圧巻の歌唱を誇る生田絵梨花も、ラップのような、そのジャンルに入らない曲になると、歌い方が違って戸惑うのか、キャラが立ってこないというか、急にノリが悪くなる印象があります。

以前、大型歌謡祭で、ギター女子とセッションしたとき、珍しく、音が若干不安定になったことがあって、まあ、プレッシャーが凄いので、やむを得ないのだけど、ミュージカル以外での生歌コラボには、やや苦手意識があるのかもしれない。


最後に桜井玲香が「いまから始めてみればいいじゃない」を歌いますが、さすがキャプテン、素晴らしい出来でした。

音程とリズムが正確なのはもちろん、その上に、ちゃんと自分の「色」を載せていて、表情まで作りながら、歌として、ラップとして、感情の込もった作品に仕上がっている。

他のメンバーと比べて、ワンランク、ツーランク上のレベルに達していて、胸を張って、プロ歌手だと言えると思います。


やはり、音がどうの、リズムがどうのと言っているようでは、まだまだ話にならなくて、桜井玲香のように、そこを当然のようにクリアした上で、さらに歌を自分のものにして、まるで自分自身の言葉を発しているような域まで行って、初めてプロレベルと言える。

以前は、緊張して声が出なかったりと、苦戦したこともあったけど、最近の桜井さんは、生歌ステージで外れがない。

正確な音程とリズム、歌に感情を込める表現力、そして動じない舞台度胸と、本当に良い歌手に成長してきたと、今回のステージを観て、心底、感心しました。


今回のラップ生歌、桜井玲香を先頭に持って来て、さらに「いつかできるから今日できる」2番の出だしを担当している、衛藤美彩、生駒里奈、生田絵梨花を起用すれば、もっと良いステージになったでしょう。

他アーティストとのコラボにすら、乃木坂内の選抜序列を適用し、もともと歌唱力に不安のある19thフロントメンバーに、生歌パートの出だしを任せてしまったことが、歌詞の間違いに象徴される、冴えないステージになってしまった原因だと思います。

乃木坂はトップメンバーが外仕事を総取りするシステムなので、齋藤飛鳥や西野七瀬は、とくに時間がなく、十分な練習時間を確保するのが難しい。


コラボのように、限られた時間内に歌とダンスを仕上げることをが求められる場合は、桜井玲香や衛藤美彩といった、歌の上手いメンバーに歌の主軸を任せ、伊藤万理華のようにダンスの上手いメンバーにダンスの主軸を担当させないと、今後も、大なり小なり同じようなトラブルが発生して、乃木坂は共演相手のファンから痛烈に批判され、共演アーティストに「彼女たちは頑張ってましたよ」とフォローして貰うなんてトホホな状況に陥ってしまうでしょう。

ステージに呼んで貰っているアーティストの歌詞を間違えるのは、明らかに一線を越えたミスで、その背景に、乃木坂運営が歌唱力を無視して、選抜序列で歌の担当を決めている人選があるのだから、もう発想を変えていくしかない。

それはタレントとしての齋藤飛鳥や西野七瀬を守ることにもつながるわけで、嵐とのコラボで起こったことを、大きな教訓にして、今後に生かして欲しいですね。


最後に、コラボの後、乃木坂単独で歌った「いつかできるから今日できる」のステージについて少々。

多くの主軸メンバーが持っているマイクの端が、縦に切り落とした、断面図のような形である中、西野七瀬だけは、そこにドーム型の突起物が付いた構造で、おそらく電波を飛ばすアンテナだと思います。

つまり、ななせまるだけが生きたマイクを持っていた可能性が高い。


実際、曲前トークでしゃべったのは西野七瀬だけで、さらに、歌の冒頭ソロと途中のコーラスにおいて、ななせまるの声だけボリュームが大きく、全体と合っていなかった。

マイクの形状で言えば、井上小百合や樋口日奈は、端に突起の付いた、また違ったタイプのマイクでしたが、二人の声は聞こえなかったので、スイッチか電池が入っていないのだと思います。

まあ、誰一人マイクが生きていなければ、MCとトークも出来ないので(笑)、センターの1人である西野七瀬だけに、そういったマイクを渡したのでしょう。


『MUSIC STATION』と『CDTV』での生歌ステージを観ると、スタジオライブですら、音程とリズムが甘かったので、幕張メッセのような大箱での歌唱は、到底無理という判断を下して、「口パク」に舵を切ったのだと思います。

確かに、西野七瀬のボリュームがおかしい以外は、とくに問題のない歌唱でしたが、基本、CD音源を聴いているだけなので、あまり面白味はなかった。

そして、今後の大型音楽祭でも、「いつかできるから今日できる」を披露するのであれば、生歌は封印される可能性が高い。


では、ダンスで魅せる「インフルエンサー」で行こう!となると、今度は、事実上のダンスセンターだった伊藤万理華が参加しないようで、こちらもパワーダウンが避けられない。

まさに「前門の虎、後門の狼」状態で、こうなると、与田&大園の若いエネルギーに期待しての「逃げ水」、あるいは思い切って、近年カップリング曲中最大のヒットである「ひと夏の長さより…」を選んで、集団のワチャワチャ感で押し切ってしまうなんて考えが頭を過ります。

何度も言うようですが、選抜を決めるときに、ダンスナンバーならダンスの一番上手いメンバー、生歌ソロで始めるなら歌唱力の一番高いメンバーを、センターとフロントに配置しないと、結局、肝心なときに身動きが取れなくなってしまう。


ん〜、往生際が悪いけど、まりっか、何とかなりませんかね(笑)。

個人的には、今、NHKの紅白担当者が安室奈美恵の出演を願うくらいの切実さで、伊藤万理華の出演を渇望しています。

まあ、まりっかにはまりっかの事情があるだろうから、どうしようもないんですが。


「いつかできるから今日できる」を歌い終わったとき、齋藤飛鳥は小さなため息を一つついた後、最後のポーズを取って、顔を客席に向けますが、アップで映し出されたのは、美しい唇が少し歪み、怒りと不安がない交ぜになったような強い感情の宿った眼差しだった

今まで、あしゅがこれほどシリアスな表情を見せたのは記憶になく、普段以上にニコニコしている西野七瀬との対照もあって、心に突き刺さりました。

何回も生で歌ってきた自分のソロパートを、大きな音楽祭のステージで口パクに変更されたのは、ショックだったかもしれない。

運営が自分の歌唱力をどう評価しているのか、露骨に分かる出来事ですから。


嵐ファンへの謝罪コメントがアップされたのは番組終了後で、「今の今まで気づかなかった」とあるだけで、歌詞の間違いに気づいた、あるいは知らされたのが、「いつかできるから今日できる」を披露する前なのか、後なのかは、よく分かりません。

ただ、嵐とのコラボも、桜井玲香の歌を聴けば、歌詞のミスを除いても、自分のパートを上手くこなしたとは感じていなかった可能性がある。

乃木坂メンバーは、握手人気で順位を付けられることには馴れていても、歌唱やダンスで正面から挫折した経験を持つ人はごく少数だと思います。


しかし、芸能界でやっていくいは、それこそが本当に必要な挫折で、自分の真の実力を知り、どのジャンルで勝負できるか見極めるチャンスとも言える。

自分がやりたいと望み、出来ると思っていることと、本当に出来て、人から評価されることには、本人には分からない乖離がある。

芸能の世界は、とくに人から評価されることが大事なので、人から批判されたり、自分の期待とは全然違う評価を受けるのは、実は、成長する好機になる。


握手会人気さえ高ければ、歌もダンスも演技も、主役に抜擢されるシステムは、トップメンバーをいつまでも夢の中に閉じ込めて、真に成長する機会を奪っている。

歌の下手な人は、ステージで歌をうたうべきではなく、ダンスが下手な人は、ダンスの上手い人より後列で踊るのがプロ世界の鉄則で、いつまでもそれを覆い隠すことは不可能です。

自分の歌唱力、ダンス力、演技力は、どのレベルなのか、己を知って、それを認めることは、ときに辛い作業になるけど、芸能の世界でやっていくには、必要不可欠なことじゃないでしょうか。


齋藤飛鳥の『Best Artist 2017』は、ほろ苦い思い出になったかもしれないけど、これを期に一回り大きく成長することを、心から願っています。

乃木坂を「卒業」して初めて、色んな現実と向き合うより、グループにいる今、出来るだけ失敗や批判を経験しておいた方が良いと思う。



// 最近のツイート抜粋

アレチボルト@sabakunonezumi のツイッターアカウント

嵐とのコラボで印象的だったのは、白石麻衣のラップ。歌に勢いがあって、ワクワク感が伝わってきた。あるいは、まいやんは嵐が好きで、学生時代から歌い込んでいたのかも。自身の気持ちが歌に入れば、音程やリズムも安定して、歌が聴き手に届くんだと感心した。乃木坂の曲もそんな感じでお願いします笑
18:58 - 2017年11月29日

乃木坂はFNSで山下久美子とコラボした頃から何回もコラボでコケていて、今回は相手が嵐だったので反響が大きくなってしまった。歌ダンスの日常的な練習量が足りず、短期マスターを要求されるコラボは、とくにアラが目立ってくる。今年はレコ大出場など、例年以上に注目が集まるので年末音楽祭が怖い笑
18:45 - 2017年11月29日

アイドルに歌やダンスのスキルは不要。運営がそう考え、レッスン投資を回避し握手会に注力する。一見結構なビジネスモデルだが、音楽番組で未熟なステージを披露すると、直接非難されるのは出演したメンバー。運営とファンは誰一人批判されない。彼女たちからスキルと未来を奪っているのは誰なのか
3:02 - 2017年11月29日

乃木坂「ベストアーティスト」の出来は「いつかできるから今日できる」ステージ最後にアップになった飛鳥の表情が物語っている。美しい唇を歪め、不安と怒りを湛えた眼差し。練習時間が取れなかったとすれば、責任はアイドルは歌が下手でも良いとする発想にある。飛鳥だけが批判されるのは理不尽
2:00 - 2017年11月29日

「ベストアーティスト」の乃木坂と嵐のコラボ感想。ラップ部分、飛鳥色々とアウト、西野論外、堀と生田はノリがあと一歩、白石良し、桜井ナイス!バックダンスは、フリが十分入っていないのかバラバラ感強過ぎ。嵐ファンが注視してる中、パフォーマンスの練習量、曲へのリスペクトと理解が乏しすぎる
23:56 - 2017年11月28日

iTunes Store掲載の1stアルバム『透明な色』のiTunes Reviewが秀逸。「女優として活躍した衛藤美彩、桜井玲香、若月佑美」「生田絵梨花が自身の半生を歌ったような」など、著者は乃木坂46の事情に精通している印象。この紹介文は配信1071日目で今尚トップアルバム145位に入る人気の一因かもしれない
9:05 - 2017年11月28日

乃木坂46「きっかけ」が iTunesトップソングの176位にランクイン。昨年7月30日以来となる485日ぶりの再登場。この曲をバックに伊藤万理華と中元日芽香の涙で幕を閉じた東京ドーム公演の模様が『乃木坂工事中』で流れたためかと。圏外に去りかけていた「いつかできるから今日できる」も120位台に上昇
8:51 - 2017年11月28日

新幹線キセル事件でアイドルグループの名前が一部記事に載ったのは、CDの不法投棄と同じく、AKB商法が誘因との疑念を持たれているからだと思う。総選挙や握手会でメンバーを競わせ、それをファンに「応援」させるビジネスモデルを続ける限り、こういった社会的マイナスイメージを払拭するのは難しい
11:02 - 2017年11月26日


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// 過去の記事を読みたい方へ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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楽曲情報(1st~10th)
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紅白初出場「内定」多数で46&48の3枠維持は可能? 楽曲指標が示す乃木坂・欅坂・AKB48Gの2017年 [16Nov17]

2017-11-16 01:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

11月14日(火) [写真集] 新内眞衣 1st「どこにいるの?」写真集発売

11月15日(水) [地デ] 19:00〜20:54 読売テレビ『BEST HITS 2017 ベストヒット歌謡祭』で、乃木坂46が「インフルエンサー」を披露する予定。番組テーマは「放送50回!音楽&ニュース&スポーツ総決算」で、フェスティバルホールから生放送。欅坂46、AKB48、NMB48も出演
11月15日(水) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 青森・弘前市民会館 大ホール (開演18:30)

11月18日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 北海道・道新ホール (開演13:00&17:00)
11月19日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 北海道・道新ホール (開演13:00&17:00)

11月21日(火) [イベント] 「クリオネの灯り」Blu-ray(上巻)発売記念イベント in 秋葉原・エターナルアミューズメントタワー (開演19:30)。松村沙友理が参加する参加50名限定のトークイベント

11月23日(木祝) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 宮城・仙台電力ホール (開演13:00&17:00)

11月24日(金) [イベント] シンガポールで開催される『C3 Anime Festival Asia Singapore 2017 』、通称『C3 AFA』のコンサートパート「I LOVE ANISONG CONCERT」に乃木坂が参加、「Idol Showcase」としてパフォーマンスする予定
11月24日(金) [写真集] 堀未央奈 1st写真集「君らしさ」発売

11月26日(日) [CS] 23:30~24:00 TBSチャンネル1『乃木坂46えいご(のぎえいご)#23』。乃木坂の出演メンバーは、レギュラーで川後陽菜、能條愛未、和田まあや、ゲストは井上小百合。再放送:12月02日(土) 10:30~11:00
11月26日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 福岡・福岡国際会議場 メインホール (開演13:00&17:00)

11月28日(火) 19:00〜 日本テレビ『ベストアーティスト2017』。出演アーティスト未発表

11月30日(木) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演14:00&19:00)
12月01日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演19:00)
12月02日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00&17:00)
12月03日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00)




12日日曜の深夜に投稿した前回記事で、今年大晦日の第68回NHK紅白歌合戦に関して、「今年は「内定」報道が未だにほとんどなく」と書いたんですが、それから1時間も経っていない13日月曜の明け方、スポーチ報知が「三浦大知が紅白内定」とのニュースをネットに流し、さらに日刊スポーツやスポニチも似た内容の記事で続き、「内定」報道が一気にヒートアップ。

そして、紅組司会・有村架純、白組司会・二宮和也、総合司会がなんと内村光良という司会陣が、13日にNHKから正式発表され、さらに、出場歌手の記者発表が、16日木曜に行われると、多くのメディアが報じている。

色んな情報が、今週頭から一斉に解禁された感じで、メディアがあれこれ詮索記事を書く暇がないほど、重要情報の正式発表がスピーディに進んでいる。

NHK会長が今年から変わり、紅白にまつわる情報管理に関して、新しい戦略として、意図的にやっているんじゃないかと考えたくなります。


11月16日(木)の出場歌手発表は、ここ数年の流れから見ると、1週間ほど早い印象ですが、「内定」したと名前が挙がっている初出場組の顔ぶれにも、斬新なものがある。

三浦大知は、昨年くらいから、音楽番組や大型歌謡祭への出演が増え、知名度が大きくアップした上、iTunes Store トップソングの上位ランクイン常連で、幾つもヒット曲を持っており、デビュー20周年という点を考えても、ごく順当な「内定」だと思います。

ちなみに、「内定」を伝えるスポーツ報知の記事には、彼が今月上旬、NHK『SONGS』に出演したことが紹介されていて、紅白を狙うなら、やはり、この番組には出た方が良いみたいです(笑)。

また、先日の『MUSIC STATION』において、共演した欅坂の「風に吹かれても」パフォーマンスの一部を、自身のステージ冒頭で再現披露して話題になったHey! Say! JUMPも、CDデビュー10周年で、3大ドームツアーを開催するほどですから、「内定」は全然不思議ではない。


ただ、それ以外で現在までに名前が挙がっている、Little Glee Monster、TWICE、SHISHAMO、竹原ピストル、WANIMAといったアーティストは、楽曲人気や歌手としての実力は十分だけど、一般知名度、観客動員力、総合セールスなどの観点から、これまでのNHKであれば、あと2〜3年は「様子を見る」イメージがあった。

しかし、今回は、旬のアーティストを出演させるという当たり前のことを、素直に実行している感じで、見ていて気持ちが良い(笑)。

こうなってくると、なぜ名前が出ないんだ?と疑問に思うアーティストは、米津玄師でしょうか。


今年のiTunes トップソングを見ていると、2017年は米津玄師の年だったんじゃないかと言いたくなるくらい、リリースした楽曲が軒並み高い順位を記録。

とくに、DAOKOとコラボした「打上花火」は、相当なヒットになっていて、8月9日にYouTube公開されたアニメMVは、現在7千万回を越える再生数を叩き出している。

DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO

(上記をクリックするとすぐに動画がスタートします。音声などにご注意下さい)

3ヶ月で7千万再生ですから、驚異的なMV人気で、2016年のRADWIMPS「前前前世」と同様、2017年末の大型音楽祭は、「打上花火」一色になって良いくらいの勢いがある。


米津玄師さんは、あまりテレビに出ていないようで、あるいは、アーティスト側の考え方から、紅白を含めた音楽番組でのパフォーマンスが実現しないのかもしれません。

しかし、2017年の音楽シーンを振り返ったとき、「打上花火」を含む米津玄師の曲をスルーするなんてありえないことで、出来れば、どこかの番組でステージを観たいものです。

紅白出場歌手の正式発表は明日で、「内定」と言われているアーティストが全部選ばれる保証はないし、名前の挙がっていないアーティストが初出場する可能性もあるので、まだ分かりません。

もし紅白に出場しなかった場合でも、『Mステ SUPERLIVE』ならどうかな?という話があって、何とかならないでしょうか、ぜひ聴きたいので(笑)。


初出場組が多いと、紅白が活性化するので、視聴者としては嬉しいけど、乃木坂ファンとしては、46&48Gの3枠を維持できるんだろうか?という、心配が頭から離れません。

秋元康プロデュースの似たような大所帯グループアイドルを、3組も紅白に出すなという声は、根強いものがあって、しかも、多人数アイドルのTWICEが出場するのであれば、ますます46&48の枠数に対する批判が高まるかもしれない。

万が一、2枠になったら、坂道で1枠、48Gで1枠なんていう恐ろしい割り振りも(笑)、絶対ないとは言えなくなる。

まあ、NHK側が枠数減少を強く打診していたなら、交渉の難航は必至で、何かしらの記事が出ると思うけど、そういったものは見かけなかったので、少なくとも今年は、3枠キープじゃないかと信じているのですが。


ただ、3枠据え置きであっても、あまりに多くのメンバーを出演させるのは止めて欲しいといった要望が出ている可能性はある。

そうなると、乃木坂はアンダーと3期が大晦日のステージに上がれない事態もあり得るし、「卒業」する伊藤万理華が出ない場合は、誰が代役を勤めるかで、なかなかヘビーな選択を迫られるかもしれない。

まりっかはパフォーマンスの要なので、個人的には、その時点で「卒業」していようがしていまいが、紅白を含めた年末大型音楽祭には、すべて参加して欲しい。


とくに、まりっかのいない「インフルエンサー」なんて、炭酸の入ってないコーラみたいなもんで(笑)、よりによってそれが、SUPERLIVE、レコード大賞、紅白など、年末の超大型音楽祭のステージなんてことが起こらないよう、心から願っています。

曲前のVTRやトークで盛んに言われ、これでもかというくらいハードルを上げられてしまう「高速ダンス」の前フリには、毎度毎度ヒヤヒヤしていて、「あくまで当社比ですからね、乃木坂内での」とテレビに向かってブツブツ言い訳しているくらいで(笑)、本当に「高速ダンス」を踊れる伊藤万理華には、年末、頑張って貰うしかないでしょう。

乃木坂の3年連続紅白出場は、多分大丈夫だろうけど、実現したとしても、生歌なのか、まりっかは出るのか、アンダーや3期はどうなるのか、心配の種は尽きません。


紅白「内定」を伝える記事では、人気の高さを表現するため、MV再生数が何千万回といったことがよく紹介されていて、オリコン一色だった以前とは、明らかに時代が変わってきた印象を受けます。

前回記事では、乃木坂のCDセールスを吟味しましたが、今日は、楽曲人気の中核を成す、動画と配信の人気を見ていきます。

CDセールスでも、ランクイン回数は、楽曲人気の指標となり得るんですが、30回以上のレベルまで行かないと、ヒットしたかどうか判断できない面があって、かなり時間が掛かる。

そこで最新曲のヒット指標としては、MV再生回数とiTunesトップソング順位などが、重要になってきます。


まずは、乃木坂表題曲MVのYouTube表示再生回数の推移から。

(表1) 乃木坂シングル表題曲MVの再生数増加速度の初期7週(w)推移

凡例
7週目終わりの累計再生回数 (1→2→3→4→5→6→7週目における増加速度) 曲名

#ここでの1週は、MV公開日時から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1週目(1w)」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2週目(2w)」と順に数えたもの
#「増加速度」は、各週における始まりと終わりの累計再生回数差を7日で割った1日当たりの平均増加速度で「万回/日」単位
# 対象MVは、すべてフルバージョン

580万回 (30.4→12.4→11.6→09.1→07.4→06.4→05.5) いつかできるから今日できる
433万回 (25.1→08.3→07.3→05.9→05.7→05.0→04.6) 逃げ水
892万回 (39.9→17.0→15.4→17.2→15.2→11.9→10.7) インフルエンサー
481万回 (27.5→12.6→08.3→05.9→05.5→04.6→04.3) サヨナラの意味
449万回 (17.3→12.8→08.8→08.1→06.8→05.5→04.8) 裸足でSummer


最新シングル表題曲「いつかできるから今日できる」のMVは、現在、公開8週目の途中で、上表には7週目までのデータを載せています。

また、比較のため、他のシングル表題曲MVに関しても、公開7週目終わりの累計再生回数と週ごとの平均増加速度を示しています。

近年でもっともMV再生数の伸びが良いのは、7週目累計が892万回に達した「インフルエンサー」です。

次が、累計580万回の「いつかできるから今日できる」ですが、7週目の増加速度は5.5万回/日と、「インフルエンサー」10.7万回/日の半分まで勢いが落ちている。


一方、「裸足でSummer」は、1週目こそ17.3万回/日とゆっくりしたスタートですが、案外と粘り腰で、再生数を積み上げいてる印象がある。

乃木坂初のMV集「ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~」が2015年12月23日(水)に発売されて以降、表題曲MVもCD発売日にフルバージョンからショートに切り替えられていました。

そんな中、以前と同様、フルMVの無期限公開に踏み切ったのが「裸足でSummer」で、乃木坂MV人気の再出発点と言っていい。

今ほど、MVに対するファンの関心が高くなかった頃、これほどの数字を挙げたのは、作品そのものに魅力があったのだと思います。


MV人気を知る指標として、YouTube表示の再生回数以外では、Bilboard JAPAN Hot100「国内における動画再生回数」ランキングがあります。

以下の表は、毎週発表されるこの「国内動画再生回数」ランキングの順位帯分布を示しています。

(表2) Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」ランキングにおける乃木坂シングル表題曲の順位帯分布

凡例
「国内動画再生回数」ランキング100位以内回数 最高順位 @ 最新週(MV公開週) A/B-C-D-E-F 曲名

# 上記 A〜F は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(1〜20位)、C(21〜40位)、D(41〜60位)、E(61〜80位)、F(81〜100位)
# 配信開始から、までのデータを示している
# ここでの1週は、CD発売日を含む月曜から日曜までの7日間を「1週目」、次の月〜日の7日間を「2週目」、また、1週目の前週を「1週前」、前々週を「2週前」と数えたもの
#「最新週」は、11月13日付チャートの集計対象である2017/10/30(月)〜11/05(日)
#「*」は、現在もランクイン回数を伸ばしつつある曲

07回 10位 @ 04週目(3週前) 01/02-02-01-02-00 いつかできるから今日できる*
09回 17位 @ 13週目(3週前) 00/01-01-04-01-02 逃げ水
34回 07位 @ 33週目(3週前) 05/08-10-08-06-02 インフルエンサー
20回 05位 @ 52週目(3週前) 01/02-02-03-05-08 サヨナラの意味
09回 03位 @ 67週目(3週前) 02/04-01-02-00-02 裸足でSummer


CDリリースの3週前にMVが公開され、現在、発売33週目である「インフルエンサー」は、100位以内に34回という、最多ランクインを誇っています。

また、TOP10入り5回、TOP20は8回で、これも他の表題曲より目立って多い。

MV再生数の伸びと併せて、もっとも動画人気の高い作品だと思います。


「サヨナラの意味」は、TOP10入り1回、TOP20入り2回と、上位への食い込みは弱いものの、100位以内へは20回のランクインを果たしている。

2016年の年末は、橋本奈々未の「卒業」センターを話題の中心に据え、「サヨナラの意味」を、SUPERLIVEや紅白などの大型歌謡祭で連続披露、年が明けると、2月の「卒業」ライブへなだれ込む。

こういった流れの中で、MV再生数の増加速度が何度もブーストされ、Hot100「国内動画再生回数」で、100位以内を長く維持することが出来た。

対して、「裸足でSummer」は、100位以内ランクインは9回ですが、TOP10入り2回、TOP20入り4回と、「サヨナラの意味」より、上位食い込みに勢いがある。

MV再生数への関心がファンの間でまだ薄く、大型歌謡祭での連続披露といった、強力なブーストがなかったにも関わらず、これだけの数字残している。

齋藤飛鳥が初センターを務めた15枚目表題曲のMVは、音楽映像作品として高い人気を集めたと言えます。


次は、欅坂のシングル表題曲MV。

(表3) 欅坂シングル表題曲MVの再生数増加速度の初期7週(w)推移

# 表記法は(表1)と同じ
# 対象MVは、すべてフルバージョン
#「風に吹かれても」MVは現在公開7週目なので、累計を含め6週目までのデータを示している

0919万回 (50.0→22.0→17.6→15.1→13.4→13.3) @ 6w 風に吹かれても
1234万回 (56.8→27.7→25.3→21.4→16.8→15.0→13.3) 不協和音
0803万回 (31.1→17.4→15.6→13.8→12.1→11.6→13.2) 二人セゾン
0436万回 (18.7→10.7→07.0→06.7→07.1→06.4→05.6) 世界には愛しかない
1057万回 (17.4→14.1→14.4→20.1→24.5→27.7→32.9) サイレントマジョリティー
(参考)
0356万回 (20.9→08.2→06.3→04.8→04.1→03.5→03.1) 月曜日の朝、スカートを切られた


2017年発売の曲では、7週目累計が1234万回に達した「不協和音」MVが、断然の人気を見せている。

また、最新曲「風に吹かれても」は、「二人セゾン」「世界には愛しかない」を越えるスピードで再生数を伸ばしていて、好調なMV人気と言えます。

ただ、「サイレントマジョリティー」MVは別格です(笑)。


3週目に14.4万回/日だった増加速度が、4週目に20.1万回/日に跳ね上がり、5週目はさらに27.7万回/日まで加速、6週目は遂に32.9万回/日までアップして、1日30万回以上という驚異的なハイペースを達成している。

公開4週目はCD発売週にあたり、オリコンの順位や売り上げ枚数を通して、メディア記事が欅坂のデビューを大きく報じたため、グループとその音楽に注目が集まり、MVの魅力が広く知られるようになって、再生数の爆発的な伸びにつながった。

「不協和音」MV再生数の初期積み上げスピードは、「サイレントマジョリティー」を上回っていますが、公開5週目を過ぎて、1日20万回、30万回といった増加速度を実現するような「凄み」はなく、デビュー作を越える人気には至っていない感はある。


3ヶ月で7千万再生を達成した「打上花火」のように、本当の「ヒット曲」は、普段の感覚に照らして「常軌を逸した」数字が出るようで、欅坂は、最初の作品で、そういう状況を経験している。

「サイレントマジョリティー」ほどのヒット曲を持っていることは、グループにとって大きな財産だけど、それを越える曲を生み出すのが難しいという点では、苦しい部分もある。

「不協和音」は間違いなくヒットしているけど、デビュー曲には届いていないという指摘には、一理あって、自己新記録への模索は、今後も続くことになる。


参考として、1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」に収録された「月曜日の朝、スカートを切られた」のMV再生数を載せています。

アルバムのリード曲としては、決して悪い数字ではないですが、欅坂が夏シングルを出さず、代わりにリリースしたアルバムであり、そういう視点で眺めると、やや物足りなさが残ります。

あるいは、実際に「スカートを切られる」被害に遭われた方から、クレームが付いて、それ以降、楽曲の宣伝が思うように出来なかったことが影響しているかもしれない。


「性」に関する歌詞は、デリケートな問題で、とくに「性犯罪」が絡むとなると、それを歌うことに、余程の信念と覚悟がない限り、抗議を受けて、歌い続けるのは難しい。

『欅って、書けない?』の途中に入る、1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」のテレビCMでは、4つの表題曲MVの抜粋シーンが次々に映りますが、一つのMVには、それに対応する表題曲が流れている。

一方、同時期に放送されていた『乃木坂工事中』における3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」のCMでは、終始、リード曲「スカイダイビング」が流れ、その中で、表題曲MVのシーンが次々と映されていく。


欅坂運営が、「月曜日の朝、スカートを切られた」を、意識して慎重に扱っている印象を受けます。

今後、単独ライブで披露することはあっても、音楽番組やCMに対しては「封印」状態が続くのかもしれない。

1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」は、全国アリーナツアーで、その世界観を中心に据えるほど、熱を入れていただけに、「月曜日の朝、スカートを切られた」の歌詞を巡る件は、なかなか厳しいものがあったんじゃないでしょうか。

「攻めた」作品であればあるほど、最初の「匙加減」が重要ということなのでしょう。


次は、欅坂シングル表題曲のHot100「国内動画再生回数」ランキング。

(表4) Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」ランキングにおける欅坂シングル表題曲の順位帯分布

# 表記法は(表2)と同じ

05回 02位 @ 02週目(3週前) 04/04-01-00-00-00 風に吹かれても*
33回 02位 @ 31週目(2週前) 08/15-15-02-01-00 不協和音*
47回 05位 @ 49週目(2週前) 07/14-08-09-10-06 二人セゾン
24回 07位 @ 65週目(4週前) 02/06-04-05-07-02 世界には愛しかない
86回 01位 @ 83週目(3週前) 33/60-24-02-00-00 サイレントマジョリティー *
(参考)
05回 17位 @ 16週目(1週目) 00/01-01-01-01-01 月曜日の朝、スカートを切られた


「サイレントマジョリティー」は、TOP10入り33回、TOP20入り60回で、100位以内ランクインは86回。

CDリリースの3週前にMVが公開され、現在、発売83週目ですから、MVがアップされてから今までの86週間、一度も100位圏外に落ちたことがないわけで、上位への食い込みと共に、別次元の動画人気だと言えます。

しかし、「不協和音」も、今後、年末の大型歌謡祭で連続披露されれば、再びTOP20に入り、ランクイン回数を伸ばしていく可能性がある。

乃木坂は「インフルエンサー」を軸に年末を乗り切る気がしますが、欅坂の場合、「風に吹かれても」がまだリリース直後で、「不協和音」のどちらで行くのか、今のところ分からない。


選ばれた曲の楽曲指標は、伸びていく確率が高くなるので、どちらの曲に賭けるかは、かなり重要なポイントになる。

「風に吹かれても」は笑顔の多い、明るいイメージが出せるけど、手脚の長く大きな動きがポイントになるフリが多いので、スカートは難しく、衣装の面でやや工夫しづらいかもしれない。

「不協和音」は、枝野幸男氏が立憲民主党を立ち上げるとき、自らの心情を表すため歌詞の一部に言及したとも伝えられるほど、歌詞がなかなかヘビーなので(笑)、紅白などで披露して、多くの人が耳にすると、「サイレントマジョリティー」」以上に、色んな意見が飛び交うかもしれない。

色んな意見、大いに結構という考え方はあるけど、欅坂は、アイドルながら、色んな意見を頂き過ぎているという話もあって(笑)、運営がどう判断するのか、注目されます。


次は、AKB48G。

(表5) AKB48G表題曲MVの再生数増加速度の初期7週(w)推移

# 表記法は(表1)と同じ
# 対象MVは、 [short ver.]と[special edit ver.]以外、すべてフルバージョン
#「11月のアンクレット」MVは、現在公開3週目なので、累計を含め2週目までのデータを示している
#「まさかシンガポール」はアルバム・リード曲

AKB48
074万回 (07.4→03.1) @ 2w 11月のアンクレット [short ver.]
321万回 (20.0→05.4→04.3→04.0→04.8→04.0→03.4) #好きなんだ
269万回 (06.0→01.5→01.2→05.3→08.0→08.1→08.6) 願いごとの持ち腐れ
096万回 (04.8→02.1→01.3→01.3→01.0→01.6→01.5) シュートサイン [short ver.]
514万回 (27.9→09.4→06.9→09.3→07.2→06.6→06.1) ハイテンション
321万回 (19.5→07.7→04.7→04.0→04.1→03.4→02.6) LOVE TRIP

AKB48姉妹グループ
215万回 (14.9→02.9→03.7→03.2→02.6→02.0→01.5) NMB48 まさかシンガポール
052万回 (03.9→01.2→00.7→00.5→00.4→00.4→00.4) NMB48 僕以外の誰か [short ver.]
071万回 (04.3→01.8→01.3→00.9→00.8→00.6→00.5) SKE48 意外にマンゴー [special edit ver.]
096万回 (04.6→03.5→01.7→01.2→00.9→00.9→00.8) HKT48 キスは待つしかないのでしょうか?
038万回 (05.4) @ 1w NGT48 世界はどこまで青空なのか?
141万回 (06.2→02.2→01.7→02.5→02.9→02.5→02.2) NGT48 青春時計


AKB48の最近の曲で、もっともMV人気が高いのは、島崎遥香が「卒業」センターを務めた「ハイテンション」だと思います。

公開7週目終わりで累計514万回は、乃木坂のMVと比べても、「逃げ水」433万回、「裸足でSummer」449万回、「サヨナラの意味」481万回を上回っていて、「いつかできるから今日できる」580万回、「インフルエンサー」892万回しか、それを越えていない。

アップテンポでノリノリの明るい曲調が受けた面はあるけど、加えて、MVの主人公である島崎遥香に、魅力があるんじゃないかと思います。

ぱるるはバラエティでの印象が強烈なので、色眼鏡で見てしまいがちですが、映像作品での存在感には唸るものがあって、女優として相当な素質を持っている気がします。

そして、2016年最後の46枚目「ハイテンション」までは、高い人気を集める表題曲MVがあったんですが、2017年に入ってからは、思うように再生数が伸びず、苦しい展開になっています。


NGT48「世界はどこまで青空なのか?」は、MV公開初日の再生数が16.5万回で、ツイッターで、前作「青春時計」14.8万回を越える好調なスタートと呟いたら、山戸結希監督映画『おとぎ話みたい』の公式アカウントがリツイートして下さって、ちょっと驚きました。

「世界はどこまで青空なのか?」MVの監督が山戸結希さんなので、そのつながりかと思いますが、私のツイートは大抵が数字の行列で(笑)、目についた威勢の良い情報をさらっと書いただけだったので、慌ててデータを見直して、間違いないか確認しました。

ただ、公開1週間が過ぎた時点で調べると、再生数の平均増加速度は、上表のように5.4万回/日で、前作6.2万回/日より低くなっています。

若干気が重いんですが(笑)、初日の数字をツイートした以上、初週も載せた方が良かと思い、データを入れておきました。

まあ、1週目のMV再生数は、既存ファンの数で決まるので、作品としての勝負は、これからかと。


Hot100「国内動画再生回数」は以下の通りです。

(表6) Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」ランキングにおけるAKB48Gシングル表題曲の順位帯分布

# 表記法は(表2)と同じ
#「圏外」 は100位以内に入っていないことを示す
#「s」は公開されているMVがショートバージョンとの意味

AKB48
00回 圏外 @ 03週前(3週前) 00/00-00-00-00-00 11月のアンクレット*[s]
05回 29位 @ 10週目(4週前) 00/00-03-01-01-00 #好きなんだ
09回 15位 @ 23週目(4週前) 00/01-03-00-04-01 願いごとの持ち腐れ
00回 圏外 @ 34週目(3週前) 00/00-00-00-00-00 シュートサイン[s]
12回 04位 @ 51週目(3週前) 03/04-04-01-02-01 ハイテンション
04回 22位 @ 62週目(4週前) 00/00-01-02-00-01 LOVE TRIP

AKB48姉妹グループ
00回 圏外 @ 14週目(4週前) 00/00-00-00-00-00 NMB48 まさかシンガポール
00回 圏外 @ 45週目(4週前) 00/00-00-00-00-00 NMB48 僕以外の誰か[s]
00回 圏外 @ 16週目(3週前) 00/00-00-00-00-00 SKE48 意外にマンゴー[s]
00回 圏外 @ 14週目(2週前) 00/00-00-00-00-00 HKT48 キスは待つしかないのでしょうか?
00回 圏外 @ 30週目(4週前) 00/00-00-00-00-00 NGT48 青春時計


AKB48では、やはり「ハイテンション」が、TOP10入り3回、TOP20入り4回、100位以内12回ランクインと、一番良い成績を残しています。

一方、姉妹グループは、NMB48「まさかシンガポール」のように、YouTubeの再生数では、一定の数字を稼ぐMVがあるものの、100位以内にランクインする曲がほとんどありません。

48姉妹グループの楽曲指標をチェックすると、この「国内動画再生回数」ランキングで、とくに厳しい数字が並んでいて、この辺の数字を何とか改善することが、まず必要じゃないかと思います。


ここまでは、各グループのシングル表題曲に関して、MV人気を取り上げましたが、次は、iTunes Store トップソングの順位推移から、配信人気を調べていきます。

まずは、乃木坂から。

(表7) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂46シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内にランクインした日数 / 配信日数_F50位以内に入った日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017/11/14(火)までのデータを示している
#「*」は、現在もランクイン日数を伸ばしつつある曲

14-11-02-05-01 / 19-02-00 [000] (054日/054_F33; 3位)* いつかできるから今日できる
08-02-06-05-02 / 24-31-16 [011] (094日/105_F23; 4位) 逃げ水
09-07-14-13-10 / 49-56-41 [046] (199日/245_F53; 4位)* インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [206] (172日/378_F70; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [405] (078日/483_F26; 8位) 裸足でSummer

MV人気では、「インフルエンサー」がトップで、「いつかできるから今日できる」が、それを追いかけている印象ですが、iTunesトップソングを眺めると、最新曲がTOP10入り14日、TOP20入り25日と、上位への食い込みで、他を圧倒している感がある。

ただ、50位以内のランクインでは、「インフルエンサー」53日、「サヨナラの意味」70日に対して、「いつかできるから今日できる」は33日に留まっている。

現在の順位は、50位を割り込んでいるので、注目を集める大型音楽祭での披露など、何らかのブーストがなければ、この2曲には届かない可能性がある。


「いつかできるから今日できる」は、配信開始の時期を、それを主題歌とする映画『あさひなぐ』、さらにフルバージョンMVの公開に重ねたこともあって、順調に上位ランクインを続け、4週目くらいまでは、歴代表題曲の中で、圧倒的な優位を保っていました。

(表8) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂46シングル表題曲の週単位の順位帯分布

凡例
配信後経過週数
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 日付期間

いつかできるから今日できる
逃げ水
インフルエンサー
サヨナラの意味
裸足でSummer

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
#「配信後経過週数」は、配信日から次の日曜までを「1W」、翌月曜から次の日曜までを「2W」と順に数えている
#「サヨナラの意味」「裸足でSummer」の「日付期間」年度は2016年

02W
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 09/25(月)01(日)
3-2-2-0-0 / 0-0-0 [0] : 08/07(月)13(日)
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03/20(月)26(日)
2-5-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/07(月)13(日)
1-6-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 07/25(月)31(日)

04W
4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 10/09(月)15(日)
0-0-1-1-2 / 3-0-0 [0] : 08/21(月)27(日)
0-0-6-1-0 / 0-0-0 [0] : 04/03(月)09(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 11/21(月)27(日)
0-0-0-4-3 / 0-0-0 [0] : 08/08(月)14(日)

06W
0-0-0-1-1 / 5-0-0 [0] : 10/23(月)29(日)
0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0] : 09/04(月)10(日)
0-0-0-1-2 / 4-0-0 [0] : 04/17(月)23(日)
0-0-0-0-6 / 1-0-0 [0] : 12/05(月)11(日)
0-0-0-0-0 / 2-5-0 [0] : 08/22(月)28(日)

08W
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 11/06(月)12(日)
0-0-0-0-0 / 0-7-0 [0] : 09/18(月)24(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 05/01(月)07(日)
0-0-0-3-0 / 4-0-0 [0] : 12/19(月)25(日) ※23日(金)『MステSUPERLIVE』
0-0-0-0-0 / 1-5-1 [0] : 09/05(月)11(日)

09W
0-0-0-0-0 / 1-1-0 [0] : 11/13(月)14(火)
0-0-0-0-0 / 2-5-0 [0] : 09/25(月)01(日)
0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0] : 05/08(月)14(日)
0-0-2-2-3 / 0-0-0 [0] : 12/26(月)01(日) ※31日(土)『NHK紅白歌合戦』
0-0-0-0-0 / 0-1-4 [2] : 09/12(月)18(日)


しかし、配信5、6週目あたりから、徐々に「インフルエンサー」の順位推移と並ぶようになり、8、9週は、MステSUPERLIVEと紅白のステージによって、急上昇開始した「サヨナラの意味」に引き離される形になる。

もちろん、これから続々と開催される年末大型歌謡祭で、「いつかできるから今日できる」を連続披露すれば、順位が再浮上する可能性があります。

ただ、『ベストヒット歌謡祭』で「インフルエンサー」をパフォーマンスしたように、前々作のダンス曲が軸になる雰囲気が漂い始めている。

「いつかできるから今日できる」を、大箱会場で生歌披露するのが難しいことに加え、楽曲指標に関して、配信初期のiTunesトップソング順位推移を除けば、近年もっと良い数字が出ているのは「インフルエンサー」なので、乃木坂運営が、映画『あさひなぐ』主題歌ではなく、春シングル表題のダンスナンバーを選択する確率は高い気がします。


次に、欅坂の配信成績を。

(表9) iTunes Store トップソングにおける、欅坂46シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表7)と同じ

16-05-00-00-00 / 00-00-00 [000] (021日/021_F021; 1位)* 風に吹かれても
14-04-04-05-12 / 65-47-45 [028] (196日/224_F039; 1位)* 不協和音
12-16-22-19-09 / 64-43-40 [125] (225日/350_F078; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [319] (143日/462_F014; 3位) 世界には愛しかない
47-40-46-53-81 / 265-56-00 [00] (588日/588_F267; 1位)* サイレントマジョリティー

MV人気と同じく、iTunesトップソングの順位推移においても、「サイレントマジョリティー」は別次元の人気を見せています。

ただ、それ以外に目を向けると、乃木坂の最新曲と同じく、「風に吹かれても」が、TOP10入り16日と、「不協和音」14日を凌ぐ数字を記録している。


時間経過による推移を見ると、現在、配信4週目の途中ですが、依然として、高い順位に留まり、勢いは衰えていない。

(表10) iTunes Store トップソングにおける、欅坂46シングル表題曲の週単位の順位帯分布

# 表記法は(表8)と同じ

風に吹かれても
不協和音
二人セゾン
世界には愛しかない
サイレントマジョリティー

#「二人セゾン」「世界には愛しかない」「サイレントマジョリティー」の「日付期間」年度は2016年

01W
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 10/25(水)29(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/05(水)09(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/30(水)04(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 08/10(水)14(日)
5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/06(水)10(日)
02W
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 10/30(月)05(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/10(月)16(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 12/05(月)11(日)
1-2-4-0-0 / 0-0-0 [0] : 08/15(月)21(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/11(月)17(日)
03W
3-4-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/06(月)12(日)
2-4-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/17(月)23(日)
0-7-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 12/12(月)18(日)
0-0-0-1-1 / 5-0-0 [0] : 08/22(月)28(日)
7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/18(月)24(日)
04W
1-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11/13(月)14(火)
0-0-1-1-5 / 0-0-0 [0] : 04/24(月)30(日)
0-2-5-0-0 / 0-0-0 [0] : 12/19(月)25(日)
0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0] : 08/29(月)04(日)
6-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04/25(月)01(日)


iTunesトップソングの順位推移において、乃木坂の「いつかできるから今日できる」が失速感を見せ始めたのは、配信6週目あたりからです。

従って、今しばらく様子を見ないと、「風に吹かれても」の好調さが配信初期に限定されるのか、それとも長く続くのか、判断できません。

ただ、乃木坂19枚目と欅坂5枚目は、いずれもオリコンCDセールスがやや精彩を欠くにも関わらず、少なくとも初期の配信人気が高いという共通した特徴を持っている。

音楽配布ツールとしてのCDが、急速に需要を失い、ダウンロードなどにシフトしている時代状況が、オリコンの数字を伸び悩ませ、iTunesトップソングの順位を押し上げているのかもしれません。


最後に、AKB48G。

(表11) iTunes Store トップソングにおける、AKB48Gシングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

# 表記法は(表7)と同じ
# 同一曲の複数配信元の中で、もっとも成績の良いものを載せている
#「青春時計」は「Special Edition」が唯一の配信元

AKB48
00-02-02-00-03 / 03-04-03 [060] (17日/077_F07; 16位) #好きなんだ (TypeA)
00-01-01-03-03 / 09-13-07 [135] (37日/172_F08; 20位) 願いごとの持ち腐れ (TypeA)
00-01-02-01-02 / 11-05-12 [216] (34日/250_F06; 18位) シュートサイン (TypeA)
02-02-02-00-01 / 28-17-13 [299] (65日/364_F07; 03位) ハイテンション (TypeA)
02-03-01-01-02 / 05-06-02 [419] (22日/441_F09; 07位) LOVE TRIP (TypeA)

AKB48姉妹グループ
00-00-00-00-00 / 00-00-05 [107] (05日/112_F00; 154位) NMB48 まさかシンガポール (TypeN)
00-00-00-00-00 / 03-03-02 [321] (08日/329_F00; 56位) NMB48 僕以外の誰か (TypeA)
00-00-00-00-01 / 03-00-01 [114] (05日/119_F01; 47位) SKE48 意外にマンゴー (TypeA)
00-00-00-00-00 / 02-01-01 [101] (04日/105_F00; 64位) HKT48 キスは待つしかないのでしょうか? (TypeA)
00-02-01-04-00 / 06-01-02 [202] (16日/218_F07; 14位) NGT48 青春時計


AKB48は、2016年までの表題曲は、最高順位が10位以内をマークし、200位以内ランクインも「ハイテンション」が65日を記録するなど、一定の楽曲人気を維持していました。

しかし、2017年に入ると、「シュートサイン」「願いごとの持ち腐れ」「#好きなんだ」のいずれも、TOP10入りが出来ず、200位以内ランクインも40日を切る数字が並んでいる。

MV人気と同じく、配信人気も、この1年で急速に下落した印象があって、50枚目「11月のアンクレット」で巻き返しを図りたいところです。


姉妹グループについては、NGT48「青春時計」が、最高14位、200位以内16日と、突出して良い成績を残しています。

デビュー曲に対する期待感が、順位を押し上げた面はあるかもしれませんが、2枚目表題曲「世界はどこまで青空なのか?」が、その数字を越えていけるかどうか、注目されます。


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡10Jan17 〜 関連記事の目次 (03Dec16 〜)

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乃木坂「裸足でSummer」は近年最大のヒットだった可能性、練習が支える欅坂の圧倒的な楽曲人気 [13Nov17]

2017-11-13 03:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

11月13日(月) [イベント] 若月佑美 1st写真集「パレット」出版記念お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店 (18:00~)

11月14日(火) [写真集] 新内眞衣 1st「どこにいるの?」写真集発売

11月15日(水) [地デ] 19:00〜20:54 読売テレビ『BEST HITS 2017 ベストヒット歌謡祭』に乃木坂46が出演。テーマは「放送50回!音楽&ニュース&スポーツ総決算」で、フェスティバルホールから生放送。欅坂46、AKB48、MB48も出演
11月15日(水) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 青森・弘前市民会館 大ホール (開演18:30)

11月18日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 北海道・道新ホール (開演13:00&17:00)
11月19日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 北海道・道新ホール (開演13:00&17:00)

11月21日(火) [イベント] 「クリオネの灯り」Blu-ray(上巻)発売記念イベント in 秋葉原・エターナルアミューズメントタワー (開演19:30)。松村沙友理が参加する参加50名限定のトークイベント

11月23日(木祝) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」in 宮城・仙台電力ホール (開演13:00&17:00)

11月24日(金) [イベント] シンガポールで開催される『C3 Anime Festival Asia Singapore 2017 』、通称『C3 AFA』のコンサートパート「I LOVE ANISONG CONCERT」に乃木坂が参加、「Idol Showcase」としてパフォーマンスする予定
11月24日(金) [写真集] 堀未央奈 1st写真集「君らしさ」発売

11月26日(日) [CS] 23:30~24:00 TBSチャンネル1『乃木坂46えいご(のぎえいご)#23』。乃木坂の出演メンバーは、レギュラーで川後陽菜、能條愛未、和田まあや、ゲストは井上小百合。再放送:12月02日(土) 10:30~11:00
11月26日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 福岡・福岡国際会議場 メインホール (開演13:00&17:00)

11月28日(火) 19:00〜 日本テレビ『ベストアーティスト2017』。出演アーティスト未発表

11月30日(木) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演14:00&19:00)
12月01日(金) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演19:00)
12月02日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00&17:00)
12月03日(日) [舞台] 若月佑美出演の舞台「スマートモテリーマン講座」 in 大阪・シアター・ドラマシティ (開演13:00)



11月7日(火)、8日(水)に東京ドームで開催された『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL!』、メンバーの皆さん、そして観覧された方々、お疲れ様でした。

CDデビュー6年目にして、遂にドームライブを実現したわけですが、テレビ報道によると、55万人の応募があり、2日間で10万人が参加したそうで、間違いなく大盛況だったと言えるでしょう。

とくに「卒業」する伊藤万理華と中元日芽香にとっては、乃木坂時代の大きな想い出になったと思います。


中元日芽香は、昨年秋、BABYMETALが東京ドーム2daysライブを行ったとき、「サヨナラの意味」MVの静岡撮影ロケが台風の影響で中止となり、時間が空いたため、急遽会場に駆けつけて、妹さんである中元すず香の歌うステージを、観客として見守っていた。

BABYMETAL WORLD TOUR 2016
LEGEND-METAL RESISTANCE-
TOUR FINAL AT TOKYO DOME

行ってきました~

元気になった(^o^)
ジャンルは違えど同じ表現者、
凄いな~と改めて思いました。

(中元日芽香の2016/09/20_23:36ブログ)

あれから1年、今度は、自分自身がパフォーマーとしてステージに立ち、そこから観客席を眺めたわけで、感慨深いものがあったんじゃないでしょうか。

まりっかとひめたんは、二人とも「表現者」として図抜けた才能を持っていて、将来、どういう方面で活動するかはともかく、2017年11月7日(火)、8日(水)に見た景色は、今後、様々な場面で生きてくる気がします。


桜井玲香の言うように、東京ドームでのライブは、ゴールというより、むしろスタートであって、参加したメンバーは、それぞれ何かしらステップアップへのヒントを得たんじゃないでしょうか。

ただ、ライブ全体を振り返ると、地上6メートルに吊るされていた重さ40キロのカメラが観客席に落ちたり、会場の外で「音漏れ」を聴こうとファンが大勢集まって問題になったり、宜しくないことも幾つか起こっている。

とくに落下事件では、お客さんが怪我をしたそうで、一部報道は、警察が「業務上過失致傷」での立件を視野に捜査していると伝えている。

かりに送検、起訴となると対象が誰であれ、乃木坂のライブ開催が、少なからぬ影響を受ける可能性があって、その行方が気懸りです。


乃木坂の東京ドーム2daysで一つ気になっていたのは、これほどの大型ライブなのに、日程発表があまりに遅かった点です。

のべ10万人のキャパに55万の応募があるようなコンサートなので、全国の映画館などでライブビューイングを行うのが普通で、そうであれば「音漏れ」を求めて、チケットの取れなかったファンが東京ドームに多数来るような事態は避けられたかもしれない。

また、コンサート会場の設営やリハーサルに十分時間が取れたかどうかも心配なところで、万が一、そういった内部日程に無理があると、カメラ落下の件でも、法的責任を問われる危険が出てくる。

まあ、運営はプロですから、その辺は抜かりなくやっているとは思いますが、乃木坂のライブにおいて、一歩間違えば死者が出るような不測の事態が発生し、観客が怪我を負ったのは事実で、警察・検察がどう判断するかは別にして、スケジュール設定を含め、安全面での再チェックは避けられないでしょう。


ところで、NHK紅白歌合戦の出場歌手発表が、徐々に近づいてきました。

去年は11月24日(木)でしたが、ここ数年、11月下旬の平日に発表されていて、今年もそれに従うなら、11月20日(月)、21(火)、22日(水)、24日(金)あたりが、怪しいことになります。

ただ、来年秋の「引退」を表明した安室奈美恵さんを巡って、紅白にぜひ出て欲しいNHKと本人サイドとの交渉が難航しているという噂が、ネットに流れている。

安室奈美恵ほどの大物アーティストが出場するかしないかは、紅白のセットリストを根本的に左右する筈で、それが本当であれば、初出場や出場回数の少ない歌手の絞り込みが従来より遅れるかもしれない。

そうなると、出場歌手発表は11月27日(月)以降、場合によっては12月に入る可能性もある。


今年は「内定」報道が未だにほとんどなく、やはり、安室奈美恵のような、「目玉」となるアーティストが決まっていないのかなという気もします。

しかし、坂道が出られるかどうか、ファンの間であまり紅白が話題にならないのは、欅坂と乃木坂、今年は大丈夫でしょうと、少なからぬ人が密かに思っているからじゃないでしょうか。

まさに私もその一人で(笑)、2017年の活躍を考えると、欅坂と乃木坂は、まあ選ばれるんじゃないかと、確固たる根拠はないですが、何となく期待しています。


敢えて根拠を挙げるなら、欅坂の場合は、デビュー曲「サイレントマジョリティー」がヒットした勢いを、2年目も維持して、4枚目「不協和音」、5枚目「風に吹かれても」が、MVと配信を中心に、J-POP界全体を見渡しても、稀なくらい、ハイレベルな人気を見せている。

さらに、NHK『SONGS』に、グループとして、表題全曲披露の特集出演を果たし、平手友梨奈は個人として、別の回にも出演している。

どうやら『SONGS』は、NHKの音楽番組の中で、かなり格上のようで、毎年、紅白出場歌手を推測するメディア記事で、この番組への出演を理由に挙げるものが少なくない。

女性アイドルで『SONGS』に2回も出演したグループは多分初めてだと思うので、NHKの欅坂に寄せる強い期待を感じさせるものがあります。


一方、乃木坂は、17枚目「インフルエンサー」、18枚目「逃げ水」が、いずれもオリコンのミリオンセラーとなり、ライブにおける観客動員も女性グループトップというデータがあり、確かに東京ドーム2daysを実現している。

また、広告CMへの出演本数、写真集を始めとする紙媒体の売れ行き、『乃木恋』といったネットゲームの人気などを見ても、今、一番大きなセールスを叩き出している女性アイドルであるのは間違いなく、まあ、余程のことがない限り、今年も出場歌手に選んでくれるんじゃないかと(笑)。

欅坂について、観客動員数を云々する声があるけど、それはデビュー2年目のグループを計る物差しでなく、問題にならないと思います。


むしろ、AKB48の動員力こそ問題で、今年の紅白は選ばれると思いますが、渡辺麻友「卒業」後の来年は、人気の反転上昇へ何か有効な手を打たないと、いよいよ予断を許さない展開になる危険がある。

ということで、今年の紅白は、昨年と同じく、欅坂、乃木坂、AKB48の3枠かなと予想しています。

48姉妹Gは、抜きん出たグループがない上に、それぞれのトップメンバーがAKB48本体に入ることもあって、蓋を開けてみないと分かりませんが、今回も単独枠はどうかなと。


紅白出場歌手に選ばれた場合、どの曲を歌うのかが、大きな注目点になります。

また、紅白だけでなく、次々と開催される年末大型歌謡祭で、どの曲を披露するかも、興味深いところです。

日本レコード大賞は乃木坂「インフルエンサー」という、もう決まってるんかい!と突っ込みたくなる記事も出ていて(笑)、ならば、そのステージでは「いつかできるから今日できる」ではなく、前々作の表題曲を2回パフォーマンスすることになる。


グループの楽曲を振り返るには、ちょうど良い機会なので、乃木坂の音楽指標をまとめてみました。

まずは、CDセールスから。

(表1) 乃木坂シングル&アルバムのオリコン売り上げとランクイン回数

オリコン初動 (累計) 発売週順位 200位以内ランクイン回数(率) @ 発売経過週 シングル番号_タイトル

#「初動」は、CD発売日を含む週のオリコン週間ランキングの売り上げ枚数
#「累計」は、集計対象が10/30(月)〜11/05(日)の2017/11/13付チャートまでの合計売り上げ枚数
#「発売経過週」は、CD発売日を含む、月曜から日曜区切りの1週を「1週目」として、次の月曜から日曜を「2週目」と順に数えたもの
# アルバムの「ランクイン回数」は300位以内へ入った回数

85.1万枚 (092.4) 1位 04回(1.00) @ 004週目 19_いつかできるから今日できる
88.0万枚 (103.1) 1位 13回(1.00) @ 013週目 18_逃げ水
87.5万枚 (102.7) 1位 33回(1.00) @ 033週目 17_インフルエンサー
82.8万枚 (097.2) 1位 41回(0.79) @ 052週目 16_サヨナラの意味
72.8万枚 (086.1) 1位 54回(0.81) @ 067週目 15_裸足でSummer
75.0万枚 (083.2) 1位 38回(0.45) @ 085週目 14_ハルジオンが咲く頃
62.7万枚 (074.1) 1位 30回(0.28) @ 106週目 13_今、話したい誰かがいる
60.9万枚 (068.0) 1位 22回(0.18) @ 120週目 12_太陽ノック
50.0万枚 (062.2) 1位 33回(0.24) @ 138週目 11_命は美しい
47.9万枚 (063.6) 1位 31回(0.19) @ 161週目 10_何度目の青空か?
42.2万枚 (052.7) 1位 16回(0.09) @ 174週目 09_夏のFree&Easy
45.8万枚 (054.7) 1位 20回(0.11) @ 188週目 08_気づいたら片想い
39.5万枚 (051.7) 1位 32回(0.16) @ 206週目 07_バレッタ
33.7万枚 (046.0) 1位 49回(0.22) @ 226週目 06_ガールズルール
24.2万枚 (031.9) 1位 77回(0.32) @ 243週目 05_君の名は希望
23.3万枚 (031.3) 1位 57回(0.22) @ 255週目 04_制服のマネキン
18.7万枚 (024.5) 1位 24回(0.09) @ 272週目 03_走れ!Bicycle
15.6万枚 (022.5) 1位 34回(0.12) @ 288週目 02_おいでシャンプー
13.6万枚 (021.4) 2位 34回(0.11) @ 298週目 01_ぐるぐるカーテン
========== アルバム ==========
34.2万枚 (41.0) 1位 024回(1.00) @ 024週目 03_生まれてから初めて見た夢
27.5万枚 (34.5) 1位 069回(0.91) @ 076週目 02_それぞれの椅子
22.2万枚 (32.8) 1位 105回(0.71) @ 148週目 01_透明な色


2017年に発売された3枚のシングル、17枚目「インフルエンサー」、18枚目「逃げ水」、19枚目「いつかできるから今日できる」は、いずれも200位以内へのランクインを続けていて、まだ、一度も圏外に去ったことはありません。

19枚目は初動が前作、前々作を下回っており、記事で指摘したように、握手会人気のメンバー間格差と店頭セールスの動向が気になります。

ただ、数字としては80万枚を優に越え、100万枚に届くかというレベルで、一般的な意味では順調なCDセールスと言えるでしょう。


ところで、最近のシングルで、目立ってランクイン回数が多いのは、15枚目「裸足でSummer」の54回です。

発売14週目に、全国握手会開催、スペシャルイベント応募、個別握手会応募がすべて終了しているので、随分と長期間に渡って、特典なしでCDが売れ続けたことになる。

週に数百枚というレベルですが、純粋に収録コンテンツの魅力によるセールスで、かなりヒットしていると言って良い。

齋藤飛鳥が中心となって出演するMVの人気が明らかに高く、それを目当てにシングルを購入した人が多いのかもしれない。


15枚目は歴代2作目の初動前作割れシングルなんですが、初動や累計は音楽的人気とは別の理屈で決まってしまうので、その数字だけを眺めても、ヒットしているかどうかは全然分かりません。

例えば、9枚目「夏のFree&Easy」は、最初の前作割れシングルですが、ランクイン回数が歴代でもっとも少ない16回に留まっている。

さらに、その前作である8枚目「気づいたら片想い」のランクイン回数は、歴代で2番目に少ない20回。


逆に、5枚目「君の名は希望」は歴代最多の77回ランクインで、前作である4枚目「制服のマネキン」は2番目に多い57回を記録している。

4枚目、5枚目で大きく高まった乃木坂の音楽への期待が、その後、徐々に低下していき、8枚目、9枚目で底に当たったという感じです。

楽曲に魅力を感じていたライトファンが、この時期、大量に離脱したのだと思います。


10枚目「何度目の青空か?」で、ランクイン回数は31回まで回復しますが、5枚目「君の名は希望」が叩き出した77回を越えるシングルは、未だに現れていません。

ちなみに、「サイレントマジョリティー」は、以下のように83回ランクインで、乃木坂は、欅坂にデビューシングルであっさり抜かれてしまっています。

(表2) 欅坂シングル&アルバムのオリコン売り上げとランクイン回数

# 表記法は(表1)と同じ

64.3万枚 (68.2) 1位 02回(1.00) @ 02週目 05_風に吹かれても
63.3万枚 (76.6) 1位 31回(1.00) @ 31週目 04_不協和音
44.2万枚 (60.8) 1位 49回(1.00) @ 49週目 03_二人セゾン
32.3万枚 (43.9) 1位 65回(1.00) @ 65週目 02_世界には愛しかない
26.2万枚 (43.2) 1位 83回(1.00) @ 83週目 01_サイレントマジョリティー
========== アルバム ==========
27.9万枚 (36.1) 1位 16回(1.00) @ 16週目 01_真っ白なものは汚したくなる


欅坂のCDセールスで一番凄いなと思うのは、今までにリリースした5枚のシングルすべてが、まだ一度も200位圏外に落ちていないこと。

しかも、200位ギリギリにいるのではなく、未だに100位前後を維持して、毎週毎週、ランクイン回数を伸ばし続けている。

最新作「風に吹かれても」以外は、握手会などの特典イベントがすべて終わっているので、間違いなく、収録楽曲やMVの魅力で売れ続けていて、欅坂の音楽的人気を実感せざるを得ないわけです。

本当に、姉が困惑するくらい、優秀な妹です(笑)。


次に、AKB48Gの最近のシングルについて、データを載せておきます。

(表3) 欅坂シングル&アルバムのオリコン売り上げとランクイン回数

# 表記法は(表1)と同じ

AKB48
109.0万枚 (112.0) 1位 10回(1.00) @ 010週目 49_#好きなんだ
130.6万枚 (139.1) 1位 15回(0.65) @ 023週目 48_願いごとの持ち腐れ
102.5万枚 (108.6) 1位 23回(0.68) @ 034週目 47_シュートサイン
118.0万枚 (122.2) 1位 35回(0.69) @ 051週目 46_ハイテンション
117.8万枚 (121.7) 1位 25回(0.40) @ 062週目 45_LOVE TRIP / しあわせを分けなさい
144.1万枚 (151.9) 1位 14回(0.19) @ 075週目 44_翼はいらない
123.8万枚 (129.7) 1位 35回(0.40) @ 087週目 43_君はメロディー
090.5万枚 (109.4) 1位 72回(0.72) @ 100週目 42_唇にBe My Baby
========== アルバム ==========
061.0万枚 (063.3) 1位 15回(0.37) @ 041週目 05_サムネイル

NMB48
26.7万枚 (32.0) 1位 15回(0.33) @ 45週目 16_僕以外の誰か
30.4万枚 (36.4) 1位 17回(0.26) @ 66週目 15_僕はいない
23.0万枚 (29.7) 1位 20回(0.25) @ 80週目 14_甘噛み姫
========== アルバム ==========
15.9万枚 (19.7) 1位 14回(1.00) @ 14週目 03_難波愛〜今、思うこと〜

SKE48
27.3万枚 (33.8) 1位 16回(1.00) @ 16週目 21_意外にマンゴー
25.2万枚 (32.8) 1位 23回(0.36) @ 64週目 20_金の愛、銀の愛
25.7万枚 (36.5) 1位 23回(0.27) @ 84週目 19_チキンLINE
========== アルバム ==========
10.0万枚 (12.7) 2位 13回(0.35) @ 37週目 02_革命の丘

HKT48
20.0万枚 (23.1) 1位 13回(0.93) @ 14週目 10_キスは待つしかないのでしょうか?
21.0万枚 (27.2) 1位 22回(0.58) @ 38週目 09_バグっていいじゃん
27.0万枚 (34.5) 1位 22回(0.36) @ 61週目 08_最高かよ
23.9万枚 (30.5) 1位 14回(0.17) @ 82週目 07_74億分の1の君へ

NGT48
16.0万枚 (20.8) 1位 19回(0.63) @ 30週目 01_青春時計


AKB48のシングルは、100万枚を越える売り上げを挙げながら、ランクイン日数が少ないという印象がある。

とくに、「総選挙」投票券付きシングルは、その傾向が顕著で、48枚目「願いごとの持ち腐れ」は初動130.6万枚でランクイン15回、44枚目「翼はいらない」は初動144.1万枚で、ランクイン14回。

収録コンテンツ以外のものを目当てに売り上げ枚数を伸ばしたシングルは、ランクイン回数が極端に少なくなってしまう。


逆に、42枚目「唇にBe My Baby」は、72回とランクイン回数が際立って多い。

「365日の紙飛行機」を聴きたくて、シングルを購入した人が多かったのだと思います。

音楽的に人気の高い曲が入っていると、ランクイン回数は伸びていくわけで、結構、良好なヒット指標じゃないでしょうか。


姉妹グループに関しては、初動や累計の数字はともかく、ランクインが30回を越えるシングルが、近年、ほとんど出ていないのが厳しい。

表題曲のMVと音楽番組で披露するパフォーマンスを、時間と労力をしっかり投入して、観客や視聴者の心を揺さぶるものに仕上げないと、人気回復の切っ掛けが掴めなくなっていきます。

各グループを眺めていると、HKT48の松岡はな、NMB48の太田夢莉など、センスと素質を感じさせるメンバーは何人もいて、人材が払底しているなんてことは決してない。


しかし、乃木坂も反省するべきなんだけど、欅坂のように音楽的人気を高めるには、まず練習量が全然足りないのだと思います。

欅坂のメンバーは、TAKAHIRO氏の指導のもと、本当によく練習を積んでいるようで、同じ曲のパフォーマンスが、音楽番組でステージを見る度に、ぐいぐい音を立てて上手くなっていくのが分かる。

良い楽曲は全部、欅坂が持っていくという声があるけど(笑)、ダンスの完成度を見ていると、練習に注ぐ時間と労力が、このグループは突出している気がします。


乃木坂、AKB48、48姉妹G、どのグループも才能のあるメンバーを擁していて、適切な選抜を組み、しっかり練習すれば、もっともっとパフォーマンスが良くなって、楽曲指標が伸びていくと思います。

おそらく、昔のSKE48は、そういった練習に打ち込んでいて、だからこそ、48Gの時代を築けたのでしょう。

結局、欅坂と他グループの本質的な違いは、パフォーマンスに傾ける熱量だけで、平手友梨奈のスター性や、TAKAHIRO氏の振り付け、あるいは楽曲の良さで片付けていると、目の前にあるチャンスをミスミス逃すことになってしまう。


アイドルになりたい人は多いけど、本当にテレビの音楽番組に出演して、ステージで踊ったり、歌ったりできるのはごく少数しかいない。

その段階で、「スター」や「ヒット」へ大きな一歩を踏み出しているけど、折角手に入れた晴れ舞台で、観ている人に向かって、良いものを届けなければ、道はそこで終わってしまう。

歌であれ、ダンスであれ、とことん練習して、その結果をステージにぶつけていけば、才能のある人が集まっているのだから、違う世界が見えてくると思う。

まあ、音楽より、握手会や「総選挙」を優先させる人々が運営をやっている限り、事態は変わらないという話もありますが(笑)。


CDセールスの次に、配信の成績、さらにはMV人気を吟味しようと思ってましたが、あまりに長くなってしまうので、今回は、この辺で終わりにして、次の記事に持ち越すことにします。


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欅坂「風に吹かれても」オリコン初動はなぜ薄氷の前作越えか?膨張する坂道が直面する重たい閉塞感 [03Nov17]

2017-11-03 04:45:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント・リリース)

11月03日(金) [AM] 13:05〜15:55 NHKラジオ第1「ラジプロ2017」に、新内眞衣が出演

11月04日(土) [特典] 18枚目シングル「逃げ水」第5回個別握手会 in 京都・京都パルスプラザ
11月04日(土) [舞台] 若月佑美出演の舞台『スマートモテリーマン講座』初日 in 西条市総合文化会館 大ホール (愛媛)
11月04日(土) [地デ] 22:20~22:54 NHK総合『バナナ♪ゼロミュージック』に、秋元真夏が出演

11月07日(火) [LIVE] 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL!』 in 東京ドーム 1日目第1番公演(18:00)
11月07日(火) [写真集] 若月佑美 1st写真集「パレット」発売

11月08日(水) [LIVE] 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL!』 in 東京ドーム2日目第2番最終公演(18:00)

11月09日(木) [地デ] 21:00〜 日本テレビ『秘密のケンミンSHOW』に、衛藤美彩が出演

11月10日(金) [地デ] 20:54〜21:54 テレビ東京系『所さんのそこんトコロ!』に、生駒里奈が出演との情報



欅坂46の5枚目シングル「風に吹かれても」が先週発売され、第1週のオリコン週間ランキングは64.3万枚の1位でした。

(表1) 欅坂46シングルの発売週におけるオリコン売り上げ枚数

凡例
[シングル番号] オリコンデイリーランキング初日の売り上げ →(初日と初動の差)→ オリコン週間ランキング初週の売り上げ 前作からの初動増減 [CD発売日] タイトル

#「売り上げ」「初日と初動の差」「増減」はすべて「万枚」単位
#「前作からの増減」は、初動の前作越えは「↑」、前作割れは「↓」を数字の前に付けている

[01] 初日19.1 →(07.0)→ 初動26.2 [2016/04/06] サイレントマジョリティー
[02] 初日25.1 →(07.3)→ 初動32.3 前作↑06.1 [2016/08/10] 世界には愛しかない
[03] 初日35.4 →(08.9)→ 初動44.2 前作↑11.9 [2016/11/30] 二人セゾン
[04] 初日45.7 →(17.6)→ 初動63.3 前作↑19.0 [2017/04/05] 不協和音
[05] 初日48.4 →(15.9)→ 初動64.3 前作↑01.0 [2017/10/25] 風に吹かれても


欅坂のシングル初動は、2枚目「世界には愛しかない」から、4作連続の前作越えとなっています。

また、オリコンデイリー初日も、同じく4作連続の上昇で、欅坂のCDセールスは順調に「坂を上っている」と言えます。


ただ、初動の増加幅を見ると、2枚目から3枚目「二人セゾン」が11.9万枚、3枚目から4枚目「不協和音」は19.0万枚と、大きくアップしてきました。

それに比べると、4枚目から5枚目「風に吹かれても」の上昇は1.0万枚と、過去最小に止まっている。

もちろん、個別握手会の部数や全国握手会の日程を、意図的、あるいは余儀なく「調整的」な設定にすることがあって、CDセールスがやや伸び悩んだからと言って、イコール人気停滞とは限りません。


しかし、秋シングルは、NHK紅白歌合戦を筆頭に、大型歌謡祭が目白押しの時期に発売されるので、セールス指標を上げて、グループの音楽的存在感を一番示しておきたい筈です。

にも関わらず、一歩間違えば、前作割れしかねない初動になってしまったのは、乃木坂19枚目と同じく、どこかに「誤算」があったんじゃないかと考えたくなる。

欅坂のシングルは、サウンドスキャンが盤種別店頭CDセールスの公表を止めた後に、最初の「サイレントマジョリティー」が発売されたので、個別握手会セールスを推定する際に基本となる握手時間、つまりCD1枚あたりの平均割り当て時間について、数字を絞り込む情報がほとんどなく、完売状況から売り上げ枚数をシミュレーションするのは、難しいんですね。

とはいえ、握手時間が同じ場合、あるいは変えた場合のセールス「増減」であれば、ある程度推測が可能なので、そこに焦点を当てて、「風に吹かれても」のCDセールスで何が起こったのか分析してみようと思います。


CDが発売される前の週に行われる、個別握手会応募は4枚目が7次、5枚目は4次でした。

これらの応募分が、オリコン初動へほぼ確実に流し込まれる最後の個別握手会セールスで、受付終了時点の売り上げ枚数を推定することが重要になります。

以下のシミュレーションは、4、5枚目とも、握手時間を8.0秒に据え置いて計算したものです。

(表2A) 欅坂4、5枚目シングルのCD発売前週における漢字・平仮名別の個別握手会セールス

凡例
グループの完売部数/担当部数 (完売率) 推定売り上げ枚数_寄与率 : グループ名 握手会参加人数 [計算に使ったCD1枚あたりの平均割り当て時間_完売1部あたりの売り上げ枚数]

#「推定売り上げ枚数」は、完売1部あたりのCD売り上げ枚数を、記載された「CD1枚あたりの平均割り当て時間」を使って求めている
#「寄与率」は、全体売り上げ枚数に対する、グループ売り上げ枚数の比を、百分率で示したもの

4枚目個別握手会7次応募終了時点
460/504部 (0.913) 33.8万枚_74.8% : 欅坂21人[8.0秒_675枚]
123/173部 (0.711) 11.4万枚_25.2% : けやき坂1期11人[8.0秒_675枚]
====================
583/677部 (0.861) 45.2万枚_100.0% : 全体32人

5枚目個別握手会4次応募終了時点
421/455部 (0.925) 30.6万枚_69.3% : 欅坂21人[8.0秒_675枚]
166/204部 (0.814) 13.5万枚_30.7% : けやき坂1期11人[8.0秒_675枚]
====================
587/659部 (0.891) 44.1万枚_100.0% : 全体32人

4th7次から5th4次への変化
39部減/49部減 3.2万枚減 : 欅坂0人同
43部増/31部増 2.2万枚増 : けやき坂1期0人同
====================
4部増/18部減 1.1万枚減 : 全体0人同


「風に吹かれても」個別握手会は4次応募終了時点、漢字21人が455部、平仮名11人が204部を担当し、それぞれ421部と166部を完売しています。

前作と比べると、担当部数は、漢字49部減少、平仮名31部増加、全体で18部減となり、この減部が効いて個別握手会セールスは1.1万枚減と推定されます。

(表2A)の計算に使った握手時間8.0秒は、とくに根拠のない差し当たっての数字ですが(笑)、これを乃木坂並みの7.2秒に縮めても、あるいは、9.0秒、10.0秒と伸ばしても、前作と今作で同じ値を使う限り、個別握手会全体のセールス変動は、1.0万枚前後の減少と出てきます。

(表3A) 握手時間を据え置いた場合の欅坂4枚目から5枚目への個別握手会セールス増減

凡例
個別握手会4枚目7次から5枚目第4次への推定増減:4枚目→5枚目のCD1枚あたりの平均割り当て時間_完売1部あたりの売り上げ枚数

1.2万枚減 : 7.2秒_750枚 → 7.2秒_750枚
1.1万枚減 : 8.0秒_675枚 → 8.0秒_675枚
1.0万枚減 : 9.0秒_600枚 → 9.0秒_600枚
0.9万枚減 : 10.0秒_540枚 → 10.0秒_540枚


理由は簡単です。

4枚目7次も、5枚目4次も、応募終了後の枚数ベース販売率は99%に達し、用意した握手会券を、ほぼ全部売り切った状態になっている。

従って、総部数の18部減が、そのまま全体セールスの低下を生み出し、例えば、握手時間が10.0秒であば、540枚掛ける18部の9千720枚、7.2秒なら750枚掛ける18部の1万2千960枚、前作より少ないという結果が得られ、大体1.0万枚前後の減少になるわけです。


問題なのは、実際のところ、今作の個別握手会セールスは、前作より1.0万枚低かったのか、という点ですが、その可能性は小さいと思います。

5枚目シングルの部数を設定するとき、4枚目は初動算入時点で99%売り切れているので、総部数を18部減と決めた段階で、どんなに頑張って売っても、今作は前作より1.0万枚ほど少ない個別握手会セールスにならざるを得ません。

余程、店頭セールスに自信があれば別ですが、全国握手会の開催は来年1月で、通常より随分と先の予定になっている。


例えば、乃木坂12枚目「太陽ノック」のように、「羽根の記憶」とそのMVを収録し、さらにライブ参加券を付けたセブン-イレブン限定盤を4万枚用意するといった、大規模な仕掛けがあるなら、個別握手会セールスの1万減も気にならないかもしれません。

しかし、欅坂5枚目に関しては、そういった店頭セールスに対する強力なブーストは見当たらない。

そんな状況の中、とくに前作割れを避けたい秋シングルですから、個別握手会セールスが1.0万枚減少するなんてシナリオは、描かないんじゃないかと。


やはり、4枚目個別握手会で採用した握手時間を、5枚目でより短くして、最高セールスが出れば、前作を上回る設定にしておくのが、通常の発想でしょう。

以下は、4枚目で8.0秒だった握手時間を、5枚目で乃木坂並みの7.2秒に縮めた場合のセールス増減を、シミュレーション計算したものです。

(表2B) 欅坂4、5枚目シングルのCD発売前週における漢字・平仮名別の個別握手会セールス

# 表示法は(表2A)と同じ

4枚目個別握手会7次応募終了時点
460/504部 (0.913) 33.8万枚_74.8% : 欅坂21人[8.0秒_675枚]
123/173部 (0.711) 11.4万枚_25.2% : けやき坂1期11人[8.0秒_675枚]
====================
583/677部 (0.861) 45.2万枚_100.0% : 全体32人

5枚目個別握手会4次応募終了時点
421/455部 (0.925) 34.0万枚_69.3% : 欅坂21人[7.2秒_750枚]
166/204部 (0.814) 15.0万枚_30.7% : けやき坂1期11人[7.2秒_750枚]
====================
587/659部 (0.891) 49.0万枚_100.0% : 全体32人

4th7次から5th4次への変化
39部減/49部減 0.2万枚増 : 欅坂0人同
43部増/31部増 3.7万枚増 : けやき坂1期0人同
====================
04部増/18部減 3.8万枚増 : 全体0人同


4枚目の8.0秒を5枚目で7.2秒にすれば、個別握手会セールス全体で3.8万枚増加という勘定です。

そして、他の握手時間でも、1秒ほど短くすると、3万枚以上のアップを見込める。

(表3B) 握手時間を短縮した場合の欅坂4枚目から5枚目への個別握手会セールス増減

凡例
個別握手会4枚目7次から5枚目4次への推定増減:4枚目→5枚目のCD1枚あたりの平均割り当て時間_完売1部あたりの売り上げ枚数

3.8万枚増 : 8.0秒_675枚 → 7.2秒_750枚
3.9万枚増 : 9.0秒_600枚 → 8.0秒_675枚
3.0万枚増 : 10.0秒_540枚 → 9.0秒_600枚


もちろん、握手時間を圧縮して、完売1部の枚数を多くしても、売れなければ元も子もありません(笑)。

しかし、現在の欅坂人気を考えると、十分に対応可能と判断するのは、まったく妥当なことだと思います。


握手時間を据え置いたのか、それとも短縮したのか、それによって5枚目「風に吹かれても」の初動セールスに対する見方が変わってきます。

(表4) 欅坂4、5枚目シングルのCD発売前週における漢字・平仮名別の個別握手会セールス

凡例
シングル番号初動
個別握手会セールス 確実に算入された最大応募次数:CD1枚割り当て時間_完売1部売り上げ枚数
店頭セールス
==========
オリコン初動

4枚目初動
個別 45.2万枚 07次 : 8.0秒_675枚
店頭 18.0万枚
==========
初動 63.3万枚

5枚目初動 (A:握手時間不変の場合)
個別 44.1万枚 [1.1万枚減] 05次 : 8.0秒_675枚
店頭 20.2万枚 [2.1万枚増]
==========
初動 64.3万枚 [1.0万枚増]

5枚目初動 (B:握手時間短縮の場合)
個別 49.0万枚 [3.8万枚増] 05次 : 7.2秒_750枚
店頭 15.3万枚 [2.8万枚減]
==========
初動 64.3万枚 [1.0万枚増]


握手時間が不変であれば、個別握手会セールスの1万枚減少を、店頭セールスの2万枚増加で補い、初動1.0万枚アップに持ち込んだことになる。

一方、握手時間を短縮したのであれば、握手会セールスが大幅に増えたのに、店頭セールスが下がって、結局、初動1.0万枚アップに止まった形になる。

上述したように、99%の売り切れで勝負する中、個別握手会の部数が、前作を割り込む設定になっていて、にも関わらず、握手時間を変えずに、そのまま突っ込むとはちょっと思えない。

やはり、ケースBのように、握手時間を短くして、握手会セールスには余裕を持たせ、実際にも、シナリオ通り上手く売れたのだけど、店頭セールスが想像以上に振るわず、期せずして、薄氷の前作越えになってしまった、という可能性が高いんじゃないでしょうか。


もし、この見方が正しければ、乃木坂19枚目「いつかできるから今日できる」のオリコン初動が前作割れしたのと同じく、店頭販売CDの伸び悩みが背景に存在することになります。

欅坂ほど楽曲指標が好調で、人気上昇に勢いがあるアイドルグループは、今の日本には見当たりませんが、その欅坂でさえ、個別握手会以外のCDセールスが足踏みし始めたのだとすれば、CD時代の終焉が、いよいよ近づいてきたのかなと考えたくなります。

「風に吹かれても」が1位を獲得した11月6日付オリコン週間ランキングで、2位はGENERATIONS from EXILE TRIBE「BIG CITY RODEO」、3位はAqours「未来の僕らは知ってるよ」でしたが、売り上げ枚数は、いずれも初動ながら、7.3万枚と6.3万枚で、欅坂の64.3万枚とは9〜10倍の開きがある。

未だに大規模な握手会商法を維持し、ここまで巨大な売り上げ枚数を稼いでいるのは、もはや坂道とAKB48Gだけという印象で、CDセールスへのあまりの拘りには、かえって不安を感じるものがあります。


さて、欅坂5枚目シングル「風に吹かれても」の楽曲指標を、いくつか紹介しておきます。

先に結論を述べると、依然として、欅坂の楽曲人気は好調だけど、気になる部分がある、といったところです。

まずは、表題曲の配信成績から。

(表5) iTunes Store トップソングにおける、欅坂乃木坂シングル表題曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数 / 配信日数_F50位以内のランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 配信開始から2017/11/01(水)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、すべてSpecial Edition に収録されたもの
#「*」は、現在も200位以内ランクイン中で日数を伸ばしつつある曲

欅坂46表題曲
08-00-00-00-00 / 00-00-00 [000] (008日/008_F008; 1位)* 風に吹かれても
14-04-04-05-12 / 65-47-36 [024] (187日/211_F039; 1位) 不協和音
12-16-22-19-09 / 64-43-40 [112] (225日/337_F078; 2位) 二人セゾン
06-02-04-01-01 / 29-67-33 [306] (143日/449_F014; 3位) 世界には愛しかない
47-40-46-53-81 / 256-52-00 [00] (575日/575_F267; 1位)* サイレントマジョリティー

乃木坂46表題曲
14-11-02-05-01 / 08-00-00 [000] (041日/041_F33; 3位)* いつかできるから今日できる
08-02-06-05-02 / 24-31-13 [001] (091日/092_F23; 4位) 逃げ水
09-07-14-13-10 / 49-56-35 [039] (193日/232_F53; 4位) インフルエンサー
07-09-14-18-22 / 53-39-10 [193] (172日/365_F70; 3位) サヨナラの意味
05-09-05-04-03 / 13-18-21 [392] (078日/470_F26; 8位) 裸足でSummer
02-03-04-06-04 / 12-11-09 [538] (051日/589_F19; 5位) ハルジオンが咲く頃


「風に吹かれても」は、まだ配信8日目なので、本格的な評価はこれからですが、今のところ、連続6日間のTOP3入りなど、前作「不協和音」に匹敵する上位への食い込みを見せています。

乃木坂「いつかできるから今日できる」は、オリコン初動が前作を下回りながら、TOP10、TOP20のランクイン日数記録を次々と塗り替える、絶好調の初期セールスを展開して、iTunes トップソングに、何かいつもとは違う雰囲気が漂っている(笑)。

欅坂の最新表題曲がどういう動きをするのか、興味深いといころです。


次に、カップリング曲を。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、欅坂シングルCW曲の配信全期間に渡る順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H (200位以内ランクイン日数; 確認できた最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)
# 配信開始から2017/11/01(水)までのデータを示している
# ランキング対象の配信源は、すべてSpecial Edition に収録されたもの
# 200位以内ランクイン日数のより長い方を上に、同じであれば、最高順位がより高い方を上に載せている
#「*」は、現在も200位以内ランクイン中で日数を伸ばしつつある曲
#「^」はMVのある曲、「C」は共通曲、「けやき坂」は平仮名けやき坂の曲

欅坂46_05枚目「風に吹かれても」CW
2-1-1-2-0 / 2-0-0 (08日; 04位)* 避雷針^
0-1-1-0-1 / 1-2-1 (07日; 17位) 再生する細胞
0-0-1-0-1 / 1-1-2 (06日; 24位) 波打ち際を走らないか?^
0-0-0-0-0 / 2-2-1 (05日; 42位) NO WAR in the future (けやき坂)
0-0-0-0-1 / 2-0-1 (04日; 35位) 結局、じゃあねしか言えない
0-0-0-0-0 / 1-1-1 (03日; 74位) それでも歩いてる^ (C, けやき坂)

欅坂46_04枚目「不協和音」CW
1-3-6-3-6 / 7-11-12 (49日; 07位) エキセントリック^
2-0-1-0-1 / 4-1-2 (11日; 05位) W-KEYAKIZAKAの詩^ (C)
0-1-0-1-0 / 2-2-3 (09日; 17位) 割れたスマホ^
0-1-0-1-1 / 2-1-1 (07日; 14位) チューニング^
0-0-0-1-0 / 2-1-2 (06日; 32位) 僕たちは付き合っている^ (けやき坂)
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 36位) 微笑みが悲しい

欅坂46_03枚目「二人セゾン」CW
0-0-0-1-0 / 1-2-1 (5日; 39位) 夕陽1/3
0-0-0-0-1 / 1-2-0 (4日; 44位) 僕たちの戦争^
0-0-0-0-0 / 1-1-2 (4日; 66位) 大人は信じてくれない^ (C)
0-0-0-0-0 / 1-0-1 (2日; 86位) 誰よりも高く跳べ!^ (けやき坂)
0-0-0-0-0 / 1-1-0 (2日; 88位) 制服と太陽

欅坂46_02枚目「世界には愛しかない」CW
0-1-1-0-1 / 4-3-6 (16日; 17位) 語るなら未来を…^ (C)
0-0-0-0-1 / 1-1-8 (11日; 50位) 青空が違う
0-0-0-0-0 / 1-1-6 (08日; 58位) また会ってください^
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 69位) ひらがなけやき (けやき坂)
0-0-0-0-0 / 1-1-5 (07日; 75位) ボブディランは返さない
0-0-0-0-0 / 1-1-4 (06日; 86位) 渋谷からPARCOが消えた日^

欅坂46_01枚目「サイレントマジョリティー」CW
0-0-1-1-0 / 3-8-4 (17日; 25位) 渋谷川^
0-0-2-0-0 / 1-2-1 (06日; 26位) キミガイナイ
0-0-0-1-0 / 1-1-1 (04日; 39位) 手を繫いで帰ろうか^ (C)
0-0-0-0-0 / 2-0-1 (03日; 53位) 乗り遅れたバス
0-0-0-0-0 / 2-1-0 (03日; 55位) 山手線^

#「最高順位」は、配信直後の急上昇期に、一瞬でもランクインが確認できれば、その順位を記述しています。一方、順位帯への最初のランクインは、1日経って落ち着いた状況でチェックしたもので、両者は食い違っていることがあります。


配信8日目現在、「避雷針」が200位以内に留まっている唯一のCW曲で、まだ少しランクイン日数を伸ばしそうです。

前作「不協和音」CWに比べて、ランクイン日数、最高順位ともに、大きく下がっている印象はありません。

ただ、一つ気になるのは、平仮名「けやき坂」の「それでも歩いてる」が、欅坂のCW曲から、やや引き離されている点です。


「それでも歩いてる」は、「けやき坂」の主演ドラマ『Re:Mind』主題歌であり、MV付きのシングル共通曲でもあって、かつてないほど好条件が揃っているのに、欅坂の曲より、成績が明らかに振るっていない。

こういった状況は、2枚目「世界には愛しかない」に、「ひらがなけやき」という平仮名の担当曲が収録されて以来、初めてのことです。

また、もう一つの曲である「NO WAR in the future」も最高順位が42位と、「それでも歩いている」の74位に次いで2番目に低く、欅坂の曲に比べて、上位への食い込みが弱い。

懸念されるのは、平仮名「けやき坂」が、最近、独自路線を明確にしたことの影響です。


もし、漢字「欅坂」への合流がなく、「けやき坂」のシングルをリリースする話も出てこなければ、どうしても存在感は薄くなり、ファンの離脱が起こって、まず最初に楽曲人気が低下する危険がある。

(表2)に示したように、個別握手会セールスにおける「けやき坂」の寄与率は、4枚目の25.2 %から、5枚目は30.7%まで上がり、2期が参加するだろう6枚目では、さらにアップするでしょう。

握手会セールスにおいて大きな役割を果たしている「けやき坂」を、音楽アイドルとして、どのようにフィーチャーしていくのか、見通しが立たないまま、時間だけが過ぎていくとすれば、それはグループ全体にとっての停滞感、閉塞感につながるおそれがある。


乃木坂の場合は、まさに2期がそういった状況に置かれ、未だに、十分な解決をみていない。

2013年夏に発売された、6枚目「ガールズルール」のときに加入し、4年以上経った今、2期11人で個別握手会セールス30%の寄与率を持ちながら、まだ選抜入りしたことのないメンバーが過半数の6人もいるのは、グループとして異様な光景で、乃木坂に重たい閉塞感が漂う原因の一つになっています。

一方、乃木坂3期は、18枚目「逃げ水」で大園桃子と与田祐希を選抜センターに「大抜擢」し、合流の可能性を示しつつ、独自のテレビ番組、舞台、雑誌など、徹底したフィーチャーが行われている。


それが功を奏して、19枚目「いつかできるから今日できる」CWでは、3期生曲「僕の衝動」がiTunes トップソングでトップの順位推移を見せています。

しかし、今後の選抜入りとなると、1期年長メンバーの優先を続ける限り、空席はあまりなく、2期もいるので、3期抜擢は、簡単に進みそうにない。

かと言って、いつまでも「独自路線」を続けていると、やがて3期人気が低落に転じる可能性がある。


握手会商法は、差し当たって握手という仕事があるので、タレントしての育成や活動に伴う、採用する側が本来負うべき時間と投資のリスクを考えず、多人数の少女を一気に加入させることが出来る。

しかし、採用した一人一人に対して、必要な教育を行い、きちんとしたプロモーションを仕掛け、アイドルとして売り出そうとすると、人数があまりに多過ぎて、にっちもさっちも行かない状況が出現する。

そのため、握手人気の出たメンバーだけを選んで、集中的に売り出すのだけど、何と言ってもグループアイドルなので、ベンチウォーマーが多いと、全体に閉塞感が漂い、それが人気の足枷になっていく。


多人数アイドルだから、やっていくのに握手会が必要なのではなく、握手会があるから、オーディションで、育成し売り出せる数にまでメンバーを絞り込まず、取り敢えず多人数を合格させてしまい、際限なく、グループが膨張していくのだと思います。

平仮名「けやき坂」や乃木坂2期3期が、本体の選抜に入れず、グループとして、あるいはアンダーとして「独自路線」を取らざるを得えず、いたずらに過ぎ去る時間の経過に苦しんでいるのは、オリコン2位に10倍の差を付けてトップに立っていることの、最大のマイナス面じゃないでしょうか。

握手会商法がなければ、これほど短期間での坂道拡大はなかった筈で、今後、多すぎる人数が、さらにグループの負担になっていくでしょう。

と言いながら、ほどなく乃木坂4期なんて話が出てくる可能性もあって(笑)、このアイドル膨張ゲーム、いつまで続くんでしょうか。


次に、「風に吹かれても」MVの再生数推移を載せておきます。

(表7) 欅坂・乃木坂・AKB48G表題曲MVの公開4週目(w)までのYouTube再生回数推移

凡例
累計再生回数 (1→2→3→4w増加速度) 曲名 [MV形態]

# この表では、公開開始から翌週同曜日同時刻までの7日間を「1週目(1w)」、翌々週同曜日同時刻までの7日間を「2週目(2w)」と順に数えている
#「累計再生回数」は4週目(4w)終わり時点の再生回数。「万回」単位
#「増加速度」は、1週目(1w)から4週目(4w)までの各週における、再生回数の平均増加速度。「万回/日」単位
#「意外にマンゴー」は special edit ver. MVで、それ以外はすべて full ver. MVを対象にしている
#「まさかシンガポール」は、NMB48の3枚目アルバムのリード曲

欅坂46
732万回 (50.0→22.0→17.6→15.1) 風に吹かれても
918万回 (56.8→27.7→25.3→21.4) 不協和音
545万回 (31.1→17.4→15.6→13.8) 二人セゾン
302万回 (18.7→10.7→07.0→06.7) 世界には愛しかない
462万回 (17.4→14.1→14.4→20.1) サイレントマジョリティー

乃木坂46
445万回 (30.4→12.4→11.6→09.1) いつかできるから今日できる
326万回 (25.1→08.3→07.3→05.9) 逃げ水
627万回 (39.9→17.0→15.4→17.2) インフルエンサー
380万回 (27.5→12.6→08.3→05.9) サヨナラの意味
329万回 (17.3→12.8→08.8→08.1) 裸足でSummer

AKB48
235万回 (20.0→05.4→04.3→04.0) #好きなんだ
097万回 (06.0→01.5→01.2→05.3) 願いごとの持ち腐れ
375万回 (27.9→09.4→06.9→09.3) ハイテンション

AKB48姉妹G
173万回 (14.9→02.9→03.7→03.2) まさかシンガポール (NMB48)
058万回 (04.3→01.8→01.3→00.9) 意外にマンゴー (SKE48)
077万回 (04.6→03.5→01.7→01.2) キスは待つしかないのでしょうか? (HKT48)
088万回 (06.2→02.2→01.7→02.5) 青春時計 (NGT48)


「風に吹かれても」MVは、公開5週目(5w)の途中ですが、4週目終わりの累計は732万回で、「不協和音」918万回に次ぐ歴代2位に付けています。

これは、乃木坂トップである「インフルエンサー」の627万回を越える数字で、非常に高い人気を博していると言えます。

しかし、4週目の再生数増加速度は、15.1万回/日と、やや低下傾向にあり、年末音楽祭でのステージを通して、反転上昇させたいところです。


「風に吹かれても」のMV人気は好調なんですが、一つ気になるのは、Billboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」ランキングにおける、発売週の順位上昇がないことです。

(表8) 欅坂シングル表題曲のMV公開6週目(W)までのYouTube再生回数とBillboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位の推移

凡例
グループ名_シングル番号表題曲「曲名」MV_形態
対象週における増加速度 (週終わりの累計再生回数/+その週での積み上げ再生回数) [M] Hot100「国内動画再生回数」順位 @ 対象週番号 : 期間

# この表では、MV公開日から次の日曜までを「1週目(1W)」、翌月曜から日曜までの7日間を「2週目(2W)」、さらに次の月曜から日曜までの7日間を「3週目(3W)」と順に数えている
#「増加速度」は「万回/日」、「累計再生回数」と「積み上げ再生回数」は「万回」単位
#「風に吹かれても」MVは、現在5週目(5W)の途中で、4Wまでのデータを示している
#「発売週」はシングルCDが発売された週
#「国内動画再生回数」順位が前週より上がった場合を、青色で示している

欅坂46_5枚目表題曲「風に吹かれても」MV_full ver.
54.4万回/日 (0313/+312.5) [M]02位 @ 01W : 2017/10/03(火)08(日)
24.0万回/日 (0480/+167.8) [M]04位 @ 02W : 10/09(月)15(日)
17.6万回/日 (0603/+123.0) [M]09位 @ 03W : 10/16(月)22(日)
16.1万回/日 (0716/+112.8) [M]09位 @ 04W : 10/23(月)29(日) 発売週

欅坂46_4枚目表題曲「不協和音」MV_full ver.
75.9万回/日 (0285/+284.6) [M]10位 @ 01W : 2017/03/23(木)26(日)
31.3万回/日 (0504/+219.3) [M]02位 @ 02W : 03/27(月)02(日)
28.1万回/日 (0701/+196.8) [M]04位 @ 03W : 04/03(月)09(日) 発売週
22.4万回/日 (0857/+156.5) [M]03位 @ 04W : 04/10(月)16(日)
18.5万回/日 (0987/+129.3) [M]05位 @ 05W : 04/17(月)23(日)
15.5万回/日 (1095/+108.2) [M]06位 @ 06W : 04/24(月)30(日)

欅坂46_3枚目表題曲「二人セゾン」MV_full ver.
40.4万回/日 (0151/+151.4) [M]09位 @ 01W : 2016/11/17(木)20(日)
19.9万回/日 (0291/+139.6) [M]10位 @ 02W : 11/21(月)27(日)
15.8万回/日 (0402/+110.6) [M]07位 @ 03W : 11/28(月)04(日) 発売週
15.8万回/日 (0512/+110.5) [M]05位 @ 04W : 12/05(月)11(日)
11.8万回/日 (0595/+082.4) [M]07位 @ 05W : 12/12(月)18(日)
11.5万回/日 (0675/+080.7) [M]15位 @ 06W : 12/19(月)25(日)

欅坂46_2枚目表題曲「世界には愛しかない」MV_full ver.
20.5万回/日 (0118/+117.8) [M]15位 @ 01W : 2016/07/12(火)17(日)
11.2万回/日 (0196/+078.3) [M]08位 @ 02W : 07/18(月)24(日)
07.3万回/日 (0247/+051.1) [M]21位 @ 03W : 07/25(月)31(日)
06.7万回/日 (0294/+047.1) [M]32位 @ 04W : 08/01(月)07(日)
07.0万回/日 (0344/+049.3) [M]16位 @ 05W : 08/08(月)14(日) 発売週
06.5万回/日 (0389/+045.8) [M]21位 @ 06W : 08/15(月)21(日)

欅坂46_1枚目表題曲「サイレントマジョリティー」MV_full ver.
18.8万回/日 (0089/+089.3) [M]12位 @ 01W : 2016/03/16(水)20(日)
14.3万回/日 (0190/+100.3) [M]04位 @ 02W : 03/21(月)27(日)
13.9万回/日 (0287/+097.4) [M]08位 @ 03W : 03/28(月)03(日)
18.1万回/日 (0413/+126.5) [M]03位 @ 04W : 04/04(月)10(日) 発売週
24.1万回/日 (0582/+168.5) [M]01位 @ 05W : 04/11(月)17(日)
25.8万回/日 (0763/+180.9) [M]02位 @ 06W : 04/18(月)24(日)
32.5万回/日 (0990/+227.2) [M]01位 @ 07W : 04/25(月)01(日)
26.4万回/日 (1175/+184.5) [M]02位 @ 08W : 05/02(月)08(日)
19.6万回/日 (1312/+137.0) [M]02位 @ 09W : 05/09(月)15(日)
17.4万回/日 (1433/+121.8) [M]02位 @ 10W : 05/16(月)22(日)


欅坂の表題曲MVは、「サイレントマジョリティー」が典型例ですが、CD発売週、またはその翌週に、Hot100「国内動画再生回数」順位とYouTube再生回数の増加速度が反転上昇することが恒例化しています。

「サイレントマジョリティー」は、この「発売週ブースト」を足掛かりに、Hot100「国内動画再生回数」の1位、2位に連続でランクインを果たし、再生数は30万回/日を越えるスピードで伸び、アイドルソングとしては、近年最大のロングヒットとなっていきます。

その他の表題曲MVにも、デビュー曲ほど顕著でなくとも、似たような特徴があるんですが、「風に吹かれても」は、発売週の順位が、前作の4位、前々作の7位に比べ、9位と低い上に、再生数の伸びに加速感がなく、今のところ、「発売週ブースト」の気配がない。

欅坂のMV人気は依然として高いものの、発売週を越えても、次々と新規を取り込んでいく、持続的な発展性には、やや陰りが見え始めたかな、という印象を受けます。


実は、乃木坂の「いつもできるから今日できる」MVも、同じような展開になっている。

(表9) 乃木坂シングル表題曲のMV公開6週目(W)までのYouTube再生回数とBillboard JAPAN Hot100「国内動画再生回数」順位の推移

# 表記法は(表?)と同じ
#「いつかできるから今日できる」MVは、現在7週目(7W)の途中
#「発売週」はシングルCDが発売された週

乃木坂46_19枚目表題曲「いつかできるから今日できる」MV_full ver.
43.1万回/日 (161.5/+161.5) [M]10位 @ 01W : 2017/09/21(木)24(日)
13.9万回/日 (258.6/+097.1) [M]11位 @ 02W : 09/25(月)01(日)
12.2万回/日 (344.3/+085.7) [M]21位 @ 03W : 10/02(月)08(日)
10.6万回/日 (418.1/+073.9) [M]28位 @ 04W : 10/09(月)15(日) 発売週
08.0万回/日 (474.1/+055.9) [M]41位 @ 05W : 10/16(月)22(日)
07.1万回/日 (523.5/+049.4) [M]69位 @ 06W : 10/23(月)29(日)

乃木坂46_18枚目表題曲「逃げ水」MV_full ver.
45.7万回/日 (0126/+125.8) [M]32位 @ 01W : 2017/07/21(金)23(日)
10.2万回/日 (0197/+071.6) [M]17位 @ 02W : 07/24(月)30(日)
07.8万回/日 (0252/+054.9) [M]46位 @ 03W : 07/31(月)06(日)
07.0万回/日 (0301/+049.1) [M]57位 @ 04W : 08/07(月)13(日) 発売週
05.8万回/日 (0342/+040.5) [M]55位 @ 05W : 08/14(月)20(日)
05.6万回/日 (0381/+039.0) [M]56位 @ 06W : 08/21(月)27(日)

乃木坂46_17枚目表題曲「インフルエンサー」MV_full ver.
52.7万回/日 (0198/+197.7) [M]07位 @ 01W : 2017/03/02(木)05(日)
21.2万回/日 (0346/+148.2) [M]07位 @ 02W : 03/06(月)12(日)
15.8万回/日 (0457/+110.9) [M]10位 @ 03W : 03/13(月)19(日)
16.9万回/日 (0575/+118.6) [M]09位 @ 04W : 03/20(月)26(日) 発売週
16.1万回/日 (0688/+112.4) [M]09位 @ 05W : 03/27(月)02(日)
13.7万回/日 (0783/+095.7) [M]11位 @ 06W : 04/03(月)09(日)

乃木坂46_16枚目表題曲「サヨナラの意味」MV_full ver.
43.3万回/日 (0119/+119.1) [M]24位 @ 01W : 2016/10/21(金)23(日)
16.4万回/日 (0234/+114.9) [M]05位 @ 02W : 10/24(月)30(日)
10.6万回/日 (0308/+074.3) [M]15位 @ 03W : 10/31(月)06(日)
07.0万回/日 (0357/+048.9) [M]34位 @ 04W : 11/07(月)13(日) 発売週
05.8万回/日 (0398/+040.8) [M]50位 @ 05W : 11/14(月)20(日)
04.9万回/日 (0433/+034.6) [M]96位 @ 06W : 11/21(月)27(日)

乃木坂46_15枚目表題曲「裸足でSummer」MV_full ver.
24.0万回/日 (0066/+066.1) [M]100外 @ 01W : 2016/07/08(金)10(日)
12.5万回/日 (0154/+087.7) [M]03位 @ 02W : 07/11(月)17(日)
12.3万回/日 (0240/+085.8) [M]06位 @ 03W : 07/18(月)24(日)
08.1万回/日 (0296/+056.6) [M]17位 @ 04W : 07/25(月)31(日) 発売週
07.8万回/日 (0351/+054.3) [M]18位 @ 05W : 08/01(月)07(日)
06.3万回/日 (0394/+043.8) [M]31位 @ 06W : 08/08(月)14(日)


乃木坂における「発売週ブースト」は、「インフルエンサー」MVで初めて起こり、「逃げ水」でも、微かではあるけど(笑)、一応、動きがあった。

しかし、「いつかできるから今日できる」MVは、順位、速度ともに、漸減を続けていて、引っ掛かりがなく、今のところ反転上昇の気配がない。

10月13日(金)『MUSIC STATION 2時間SP』や10月25日(水)『CDTVスペシャル!ハロウィン音楽祭』など、大きなステージで披露しているんですが、なかなか効果が出ていません。


「サヨナラの意味」MVは、『MステSUPERLIVE』と『NHK紅白歌合戦』のステージによって、順位と速度が明らかに上昇しました。

「いつかできるから今日できる」MVも、同じことを期待できますが、そもそも曲目を19枚目表題にするとは限らないので、捕らぬ狸の皮算用は止めておきます。

大箱での生歌は厳しくて(笑)、ダンス曲の方がやり易いので、最近一番のヒットである「インフルエンサー」が選曲される可能性は十分あるでしょう。


店頭CDセールス、MV人気の持続性、選抜の固定化とグループ内グループの独自路線。

CD時代の終わりに、膨張を続ける握手会アイドル。

欅坂「風に吹かれても」と乃木坂「いつもできるから今日できる」は、似たような問題に直面しているようで、坂道は今、重要な分岐点に差し掛かっているのかもしれません。


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