3月23日付TIMEの表紙。民主党小沢一郎代表が微妙な感じで笑う写真の下に、大きく The Maverick の文字。
「異端児、一匹狼」ですね。
この号には、小沢代表との単独インタビューに関する特集記事が、4ページに渡って掲載されていましたが、気になる表現がありました。
For all Ozawa's support in the polls when compared with Japan's Prime Minister Taro Aso ... the dim view taken of his alleged role in the Nishimatsu scandal illuminates the paradox of Ozawa's place in Japanese politics.
ここで、dim view という言葉が出てきますが、dim は「うす暗い」という意味で、それでは文意が不明です。ところが、LONGMAN辞書の三番目に、そのものずばりの熟語を見つけました。
take a dim view of ~
= to disapprove of something
つまり「気に入らない、不賛成である、非とする」という意味です。「ほの暗い見方を取る」というニュアンスから、あんまり賛成出来ないといった、比較的弱い反対になるんでしょうか。
例文として、
Miss Watson takes a dim view of Paul's behaviour.
Watson嬢は、Paul君のやることなすこと、何かと気に入らないようです。でも、hate や dislike ではないので、心の底では、案外好きだったりするかもしれません(笑)。
この意味で、TIMEの文章を訳すと
世論調査では、麻生太郎首相に比べ、小沢への支持は大きいが、西松建設事件で彼が果たしたと言われている役割への不支持は、日本政治における小沢の立ち位置が、奇妙な二面性を持っていることを、照らし出した。
というあたりでしょうか。文頭の For が難しいですね。
ところで、小沢代表の二面性ですが、この文のすぐ後に、その一面が紹介されます。
His mentors include both Kakuei Tanaka ... and Shin Kanemaru ... both were eventually mired in corruption scandals.
「腐敗政治の泥沼にはまる」なんて、生々しい表現っす。
時期首相をねらう強力な野党党首である小沢と、自民党の角栄流金権政治から生まれてきた小沢。記事の筆者 (Michael Elliott and Coco Masters) は、そういう二面性を指摘したいようです。
いずれにしても、この記事は、小沢代表のことのみならず、今の日本について、かなり詳しい分析、しかも批判的分析を加えていて、読み応えがあります。
ちなみに記事のタイトルは
The man who wants to save Japan
本当に、日本を救って欲しいです。
メモ
an exclusive interview 単独会見
mentor 良き指導者
DPJ 民主党 (Democratic Party of Japan)
LDP 自民党 (Liberal Democratic Party)
the Tokyo District (Public) Prosecutor's office 東京地検
「異端児、一匹狼」ですね。
この号には、小沢代表との単独インタビューに関する特集記事が、4ページに渡って掲載されていましたが、気になる表現がありました。
For all Ozawa's support in the polls when compared with Japan's Prime Minister Taro Aso ... the dim view taken of his alleged role in the Nishimatsu scandal illuminates the paradox of Ozawa's place in Japanese politics.
ここで、dim view という言葉が出てきますが、dim は「うす暗い」という意味で、それでは文意が不明です。ところが、LONGMAN辞書の三番目に、そのものずばりの熟語を見つけました。
take a dim view of ~
= to disapprove of something
つまり「気に入らない、不賛成である、非とする」という意味です。「ほの暗い見方を取る」というニュアンスから、あんまり賛成出来ないといった、比較的弱い反対になるんでしょうか。
例文として、
Miss Watson takes a dim view of Paul's behaviour.
Watson嬢は、Paul君のやることなすこと、何かと気に入らないようです。でも、hate や dislike ではないので、心の底では、案外好きだったりするかもしれません(笑)。
この意味で、TIMEの文章を訳すと
世論調査では、麻生太郎首相に比べ、小沢への支持は大きいが、西松建設事件で彼が果たしたと言われている役割への不支持は、日本政治における小沢の立ち位置が、奇妙な二面性を持っていることを、照らし出した。
というあたりでしょうか。文頭の For が難しいですね。
ところで、小沢代表の二面性ですが、この文のすぐ後に、その一面が紹介されます。
His mentors include both Kakuei Tanaka ... and Shin Kanemaru ... both were eventually mired in corruption scandals.
「腐敗政治の泥沼にはまる」なんて、生々しい表現っす。
時期首相をねらう強力な野党党首である小沢と、自民党の角栄流金権政治から生まれてきた小沢。記事の筆者 (Michael Elliott and Coco Masters) は、そういう二面性を指摘したいようです。
いずれにしても、この記事は、小沢代表のことのみならず、今の日本について、かなり詳しい分析、しかも批判的分析を加えていて、読み応えがあります。
ちなみに記事のタイトルは
The man who wants to save Japan
本当に、日本を救って欲しいです。
メモ
an exclusive interview 単独会見
mentor 良き指導者
DPJ 民主党 (Democratic Party of Japan)
LDP 自民党 (Liberal Democratic Party)
the Tokyo District (Public) Prosecutor's office 東京地検