Eテレ「Rの法則」の特集で、生駒里奈が乃木坂はメンバー同士
「いい感じの距離」
で、上手くやってますと言ってましたね。
この「距離」という言葉、今のアイドルを語る上で、欠かせないキーワードだと思います。
松田聖子、中森明菜から後藤真希、安倍なつみのモーニング娘。まで、
以前は、アイドルとファンの間には、一定の距離がありました。
ステージと客席くらいの距離。
アイドルはスターとして、ブラウン管(古いっすか?笑)の中や舞台の上で輝いていて、
手を伸ばして触れたり、話しかけたりする存在じゃなかった。
確かに、ファンサービスの一環として、ファンと握手することはあったかもしれませんが、ごく小規模なもので、
買ったCDが握手券になるような大規模な握手会、しかもそれを新曲発売ごと、定期的にやるなんて聞いたことなかった。
しかも、ほとんどのアイドルは実名ではなく芸名で活動していて、アイドルとしての仕事と本名としてのプライベートは、はっきりと区別されていた。
しかし、2005年にAKB48が「会いにいける」アイドルとして登場して以来、状況は大きく変わりました。
ファンはアイドルと握手でふれあえるし、時間内なら自由に話も出来る。
アイドルの方も、それがCDの売り上げにつながるわけで、積極的にファンと交流することが求められる。
二期生の自己紹介を読んでいると、中学生くらいの子が、自分に会いに来て欲しい、手を握って下さい、なんて書いてて、ちょっと目眩がしましたね(笑)。
また、ブログやツイッターという装置が露出度をさらに高めていく。
乃木坂メンバーのブログでも、休日にメンバーの誰それと、どこに行った、何を買ったから、家族と久しぶりに会ったなんてことまで、ネット上に流れていく。
スターというより、親戚の女の子って感じです。
いやむしろ、実際の中学生の姪っ子の方が、いま何をやってて何を考えてるのか、教えてくれないし、分からないし、距離が遠いと思う(笑)。
こうなってくると、ファンとアイドル距離感が、もう訳分かんなくなってきます。
熱心なファンからすれば、何度も間近で会うわけで、アイドルというより、隣のクラスにいて、たまに話をする美少女くらいの感覚になって、もう憧れの君というより、ガチの恋愛対象に近づいてきますね。
万一、彼氏がいるの云々が発覚すれば、受ける衝撃たるや半端ではないでしょう。
しかも、決して小額ではないお金が絡んでいるので、問題はさらに面倒なことになってきます。
一方、アイドルも、本当の自分自身と、アイドルとしての自分との距離感に苦しむようになる。
24時間365日、アイドルであることを強いられて、
実名での自分と、アイドルとしての自分を、常に一致させなきゃいけない。
何かに腹が立って、本当の自分を出して、気持ちをブログに書いたら、その考え方はアイドルとしてどうなのか、とコメントで叩かれたりする。
また、選抜発表で、いきなり次のポジションを言い渡された直後に、カメラの前で、はい感想をどうぞ。
何とか振り絞って出した言葉が放送されて、言い過ぎだとか、いや良かったとか、後であれこれ批評される。
本来、秘匿されてしかるべき部分を表に出されて、舞台裏の楽屋にまでカメラが入ってくるので、舞台に上がる前に、気持ちを立て直す時間がない。
6th選抜発表における、高山一実の「もういいですか」は、こういう過酷な状況の中、
自分自身と「アイドル」との切ない距離感が生み出した、究極の名言だったと思います。
まあ、マリッカこと伊藤万理華の「お腹が痛い」は、いくらなんでも、もう少し何とかなりませんかね、と言いたくなりますが(笑)。
そういうところが、「セブンのティーン」まりっかの魅力的なところですね。
そして、自分と「アイドル」の乖離の中で、もっとも悩ましいものが「恋愛禁止」でしょう。
10代、20代の女性ですから、そこまで求めるのは、そりゃ~無理ですよ。
カッコいい男の子がいたら、心惹かれて、恋に落ちるのが当たり前で、生物学的にもそっちの方が正しい。
逆に、生駒里奈なんかは、ガチで無理無理「恋愛禁止」を守りそうで、かえって心配ですよ。
いこまちゃんは、メンバーとは「いい感じの距離」を保っているようなんですが、
自分とアイドルとの距離は、限りなくゼロにするべく日々苦闘しているようで、その一生懸命さが魅力でもあるんですが。
Eテレで放送された、SWITCHインタビュー達人達「AKB48 X 大林宣彦」という番組の中で、高橋みなみが
「人間としての答えと、アイドルとしての答えは、きっと、違う」
と涙ながらに言ってましたが、本当の自分とアイドルとしての自分の距離をどう取れば良いのか、彼女ほどのトップアイドルでさえ、分からずに悩んでいるということでしょう。
そういう中で、いよいよ、乃木坂の星野みなみです。
私は、星野みなみは、自分と「アイドル」との距離を上手くとってやっている、数少ないアイドルの一人だと思っています。
アイドルとして、自分が出来ることには、一生懸命に取り組む。
出来ないことには、これ以上無理かな~(c)、と距離をおく。
もちろん、あくまでイメージですが、自分の中の大事な部分をしっかりと守って、本当の自分を疲弊させない強さを感じます。
彼女が持っている、自分自身とアイドルとの距離感は、あまり好きでない人もいるようですが、
私は、むしろ、だからこそ星野みなみが好きで、応援しているんですね。
無理を承知で、突き進んでいく、素晴らし過ぎる話が多い中、彼女を見ていると、その聡明な距離感が心地良くて、なんだかホッとした気分になれます。気持ちよく、安心して、アイドルとしての星野みなみを見ていられます。
そういうアイドルの楽しみ方があっても良いんじゃないでしょうか。
いや、むしろ、彼女のようなアイドルこそが、次世代アイドル像の一つの主流になっていく気すらします。
「恋愛禁止」も「近すぎる距離感」も、どこかに無理がある状態というのは、歴史の流れの中で、そんなに長続きするものではないと思います。
まあ、何はともあれ、星野みなみは、天才的に可愛いいし、素晴らしい才能があるので、もちろん、それで十分ですが(笑)。
今回は八福神を落ちちゃいましたけど、それはそれで、あまり気にせず、今まで通りの「ほしみな」で進んでいって欲しいですね。
そして、「制服のマネキン」「君の名は希望」「指望遠鏡」「シャキイズム」「私の中のモンスター」のような、星野みなみにしか生み出せない、素晴らしい世界、楽しい名作を、これからも見せて下さいな。
「頑張ってるんですけどお、頑張ってるように見えないみたいで~」
とか、ときどき言いながら。
こういうこと書いてると、
キモイから、やめて~!(c)
って言われそうですね(笑)。
ところで、生駒ちゃんはテレビ東京「ピラメキーノ」(毎日朝6:40~6:45)で、「ダル」さんと一緒にいると、いい感じに力が抜けて、最高にプリティで魅力的に見えますよ。
「だるだるイングリッシュ」は、いこまちゃん第2章として、最高にいいスタートじゃないでしょうか。
星野みなみのブログ
生駒里奈のブログ
乃木坂46について、他の記事に興味がある方は、以下のような目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 15May13 ~ 関連記事の目次 (2013/04/19 ~)
「いい感じの距離」
で、上手くやってますと言ってましたね。
この「距離」という言葉、今のアイドルを語る上で、欠かせないキーワードだと思います。
松田聖子、中森明菜から後藤真希、安倍なつみのモーニング娘。まで、
以前は、アイドルとファンの間には、一定の距離がありました。
ステージと客席くらいの距離。
アイドルはスターとして、ブラウン管(古いっすか?笑)の中や舞台の上で輝いていて、
手を伸ばして触れたり、話しかけたりする存在じゃなかった。
確かに、ファンサービスの一環として、ファンと握手することはあったかもしれませんが、ごく小規模なもので、
買ったCDが握手券になるような大規模な握手会、しかもそれを新曲発売ごと、定期的にやるなんて聞いたことなかった。
しかも、ほとんどのアイドルは実名ではなく芸名で活動していて、アイドルとしての仕事と本名としてのプライベートは、はっきりと区別されていた。
しかし、2005年にAKB48が「会いにいける」アイドルとして登場して以来、状況は大きく変わりました。
ファンはアイドルと握手でふれあえるし、時間内なら自由に話も出来る。
アイドルの方も、それがCDの売り上げにつながるわけで、積極的にファンと交流することが求められる。
二期生の自己紹介を読んでいると、中学生くらいの子が、自分に会いに来て欲しい、手を握って下さい、なんて書いてて、ちょっと目眩がしましたね(笑)。
また、ブログやツイッターという装置が露出度をさらに高めていく。
乃木坂メンバーのブログでも、休日にメンバーの誰それと、どこに行った、何を買ったから、家族と久しぶりに会ったなんてことまで、ネット上に流れていく。
スターというより、親戚の女の子って感じです。
いやむしろ、実際の中学生の姪っ子の方が、いま何をやってて何を考えてるのか、教えてくれないし、分からないし、距離が遠いと思う(笑)。
こうなってくると、ファンとアイドル距離感が、もう訳分かんなくなってきます。
熱心なファンからすれば、何度も間近で会うわけで、アイドルというより、隣のクラスにいて、たまに話をする美少女くらいの感覚になって、もう憧れの君というより、ガチの恋愛対象に近づいてきますね。
万一、彼氏がいるの云々が発覚すれば、受ける衝撃たるや半端ではないでしょう。
しかも、決して小額ではないお金が絡んでいるので、問題はさらに面倒なことになってきます。
一方、アイドルも、本当の自分自身と、アイドルとしての自分との距離感に苦しむようになる。
24時間365日、アイドルであることを強いられて、
実名での自分と、アイドルとしての自分を、常に一致させなきゃいけない。
何かに腹が立って、本当の自分を出して、気持ちをブログに書いたら、その考え方はアイドルとしてどうなのか、とコメントで叩かれたりする。
また、選抜発表で、いきなり次のポジションを言い渡された直後に、カメラの前で、はい感想をどうぞ。
何とか振り絞って出した言葉が放送されて、言い過ぎだとか、いや良かったとか、後であれこれ批評される。
本来、秘匿されてしかるべき部分を表に出されて、舞台裏の楽屋にまでカメラが入ってくるので、舞台に上がる前に、気持ちを立て直す時間がない。
6th選抜発表における、高山一実の「もういいですか」は、こういう過酷な状況の中、
自分自身と「アイドル」との切ない距離感が生み出した、究極の名言だったと思います。
まあ、マリッカこと伊藤万理華の「お腹が痛い」は、いくらなんでも、もう少し何とかなりませんかね、と言いたくなりますが(笑)。
そういうところが、「セブンのティーン」まりっかの魅力的なところですね。
そして、自分と「アイドル」の乖離の中で、もっとも悩ましいものが「恋愛禁止」でしょう。
10代、20代の女性ですから、そこまで求めるのは、そりゃ~無理ですよ。
カッコいい男の子がいたら、心惹かれて、恋に落ちるのが当たり前で、生物学的にもそっちの方が正しい。
逆に、生駒里奈なんかは、ガチで無理無理「恋愛禁止」を守りそうで、かえって心配ですよ。
いこまちゃんは、メンバーとは「いい感じの距離」を保っているようなんですが、
自分とアイドルとの距離は、限りなくゼロにするべく日々苦闘しているようで、その一生懸命さが魅力でもあるんですが。
Eテレで放送された、SWITCHインタビュー達人達「AKB48 X 大林宣彦」という番組の中で、高橋みなみが
「人間としての答えと、アイドルとしての答えは、きっと、違う」
と涙ながらに言ってましたが、本当の自分とアイドルとしての自分の距離をどう取れば良いのか、彼女ほどのトップアイドルでさえ、分からずに悩んでいるということでしょう。
そういう中で、いよいよ、乃木坂の星野みなみです。
私は、星野みなみは、自分と「アイドル」との距離を上手くとってやっている、数少ないアイドルの一人だと思っています。
アイドルとして、自分が出来ることには、一生懸命に取り組む。
出来ないことには、これ以上無理かな~(c)、と距離をおく。
もちろん、あくまでイメージですが、自分の中の大事な部分をしっかりと守って、本当の自分を疲弊させない強さを感じます。
彼女が持っている、自分自身とアイドルとの距離感は、あまり好きでない人もいるようですが、
私は、むしろ、だからこそ星野みなみが好きで、応援しているんですね。
無理を承知で、突き進んでいく、素晴らし過ぎる話が多い中、彼女を見ていると、その聡明な距離感が心地良くて、なんだかホッとした気分になれます。気持ちよく、安心して、アイドルとしての星野みなみを見ていられます。
そういうアイドルの楽しみ方があっても良いんじゃないでしょうか。
いや、むしろ、彼女のようなアイドルこそが、次世代アイドル像の一つの主流になっていく気すらします。
「恋愛禁止」も「近すぎる距離感」も、どこかに無理がある状態というのは、歴史の流れの中で、そんなに長続きするものではないと思います。
まあ、何はともあれ、星野みなみは、天才的に可愛いいし、素晴らしい才能があるので、もちろん、それで十分ですが(笑)。
今回は八福神を落ちちゃいましたけど、それはそれで、あまり気にせず、今まで通りの「ほしみな」で進んでいって欲しいですね。
そして、「制服のマネキン」「君の名は希望」「指望遠鏡」「シャキイズム」「私の中のモンスター」のような、星野みなみにしか生み出せない、素晴らしい世界、楽しい名作を、これからも見せて下さいな。
「頑張ってるんですけどお、頑張ってるように見えないみたいで~」
とか、ときどき言いながら。
こういうこと書いてると、
キモイから、やめて~!(c)
って言われそうですね(笑)。
ところで、生駒ちゃんはテレビ東京「ピラメキーノ」(毎日朝6:40~6:45)で、「ダル」さんと一緒にいると、いい感じに力が抜けて、最高にプリティで魅力的に見えますよ。
「だるだるイングリッシュ」は、いこまちゃん第2章として、最高にいいスタートじゃないでしょうか。
星野みなみのブログ
生駒里奈のブログ
乃木坂46について、他の記事に興味がある方は、以下のような目次ページを作りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 15May13 ~ 関連記事の目次 (2013/04/19 ~)