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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂の風 09Mar14 ~「気づいたら片想い」MVは、テレビCM型のインパクト優先作品か

2014-03-09 16:00:00 | 芸能
昨日は、「気づいたら片想い」のMVについて感想を書きましたが、ツイッターのコメントで、「病院にいた堀未央奈は手に包帯を巻いている」と指摘して下さった方がいて、もう一度、MVを見直してみました。

すると、一瞬のシーンですが、堀ちゃんの左手首に包帯が巻かれているのが、確かに見えました。

ということは、彼女は何かの怪我で病院に来ていた可能性が高く、胃のレントゲン検査ではないようです(笑)。

ただ、西野七瀬の危篤を最初に知った堀未央奈に関して、「ちょっとした怪我で病院に来ていた」という背景設定があったのならば、視聴者にもっと分かり易く伝えた方が良いんじゃないかと思います。

運ばれてくる七瀬まるに気を取られて、堀ちゃんの手まで、普通は、なかなか注意が行かないので。

例えば、携帯動画を見ているシーンで、包帯を巻いた手を一度大きく映せば、「ああ!」と分かったかもしれません(笑)。

また、主人公が命を落とした原因や時期も、堀未央奈から電話を受けた白石麻衣が、「堀ちゃん?怪我大丈夫?明日からライブに向けた練習が始まるけど・・・、七瀬?事故?交差点?」などと聞き返せば、観ている側が状況を把握出来ます。

しかし、MVでは、こうした基本的なディテールがよく分からないまま、「新センターの西野七瀬はたんぽぽの綿毛が全部飛び散るまでの間だけ生きられる」というルールだけが与えられた世界が始まるので、物語に奥行きが乏しく、漠然と切ないのは確かだけど、実は、何が起こってるのか見えなくて、感情移入しづらくなります。

やはり、物語の輪郭を構成するディテールは、台詞や映像ではっきりと表現して、ある程度の世界観は作って欲しいですね。


ところで、ツイッターでご本人が明かしたところによると、「気づいたら片想い」MVの監督は柳沢翔氏のようです。

確かに、そう言われてみると、屋上にいた七瀬まるが階段を下りて、新センターが掲示されているレッスンルーム(?)に向かうシーン、ハンディカメラで彼女の動きを背後から追う手法は、7枚目「バレッタ」に収録されている堀未央奈の個人PV「milk」でも使われていて、映像表現に共通のテイストを感じさせます。

個人的には、七瀬まるの階段下りシーンを最初に観たとき、「ウルトラセブン」で、似た手法が使われていたことを思い出したのですが、あまりにも古い話なので、これ以上広げないようにします(笑)。

しかし、「シャキイズム」や「ガールズルール」を手掛けた柳沢さんは、驚くほど細かい設定を作って、緻密にストーリーを組み立てるという印象があったので、ディテール描写にやや物足りなさを感じる「気づいたら片想い」MVの監督というのは、少し驚きました。

また、曲を途中で中断するのは、どう考えても、柳沢氏の発想ではないような気がしたのですが、どうやら、このMVは、CMプランナーである澤本嘉光氏が企画を立てて、そこに柳沢さんが参加するという形で作られたようです。

なるほど、それなら合点がいきます。

柳沢翔氏のテイストとかなり異なる作品になっているのは、企画というMV制作全体を仕切る仕事を、別の人が担当したからじゃないでしょうか。


「バレッタ」MVもCMプランナーである権八成裕(ごんぱ なるひろ)氏が手掛けた作品で、ドラマを音楽より重視するという同じ発想が、二つの作品の根底にあるのも理解できます。

CMを作ってきた人たちは、音楽を、バックグラウンドミュージックとして、作品を盛り上げるツールの一つであると考える意識があるのかもしれません。

だから、歌が流れているのに、ドラマの台詞がガッツリ入ってきたり、曲を途中で中断して、ドラマを入れるといった手法が使われている。

また最近のCMは、澤本氏が手掛けた、犬のお父さんが登場するソフトバンク「ホワイト家族」や、仮面をつけた竹野内豊の東京ガス「ガスパッチョ」を見ても、宣伝したい商品を明確に打ち出すのではなく、視聴者にインパクトを与えて、強い印象を残そうとするものが多いです。

MVは、歌とダンスのCMという側面もありますが、最近のテレビCMと同じように、商品そのものをダイレクトに伝えるのではなく、心に残るドラマやシーンを入れて、インパクト優先で作ろうとすると、歌やダンスが、よく聴こえない、よく見えないといったMVが出現してしまうこともあり得ます。

企画立案者がそういう考え方であれば、カット数を少なくしてダンスをじっくり見せるなんて発想は一蹴されてしまいそうです。

しかし、私は、歌とダンスをしっかり聴きたい見たいと思っているので、ドラマのインパクトが音楽より重視されているMVに、どうしても違和感を覚えてしまいます。

すべてのMVを、「制服のマネキン」のように、ダンス中心の作品にして欲しいのではなく、ドラマが面白いMVも勿論良いのですが、MVである以上、メインディッシュは音楽にして、インパクトはほどほどにしてくれたらと思っています。

「気づいたら片想い」MVは、「バレッタ」ほど、歌とドラマが乖離していなくて、まだ受け入れ易いけど、歌を中断したり、ダンスがじっくり見られないなど、気になる点は少なくありません。

そして、少し心配なのは、メンバーのパフォーマンスを楽しみにしている多くのファンが、「気づいたら片想い」MVを買うより、今後放送されるだろうテレビのスタジオライブを見た方が、歌とダンスを堪能出来ると考えるんじゃないかということです。

ドラマは無料公開の動画で鑑賞して、あとは、スタジオライブの録画を繰り返し観て楽しむ人が増えると、初回限定盤のCDセールスにも影響してきます。


それにしても、なぜ、7枚目「バレッタ」、8枚目「気づいたら片想い」と、電通のクリエーターが、乃木坂のMV制作に関わっているんでしょう?

よく分かりませんが、やはり、大人の事情ってやつでしょうか(笑)。

個人的には、乃木坂46をよく知っていて、「シャキイズム」「ガールズルール」など、ファンの評価が高い作品を複数生み出した柳沢翔氏に、MV制作を全面的に任せれば良いと思うのですが、今回は、そうなっていないようです。

「バレッタ」初回限定盤のCDセールスは、「制服のマネキン」以来続いていた右肩上がりがストップして、前作割れとなってしまいました。

「気づいたら片想い」の初回限定盤は、全国握手会の会場でCDを売る予定で、さらに、二期生のミニトークショー&ミニ握手会を特典に加えることが告知されていて、運営は何とか売り上げを回復させようと躍起になっています。

しかし、肝心のMVの内容が、もしファンの要求に応えきれていないのだとすれば、CDセールスを伸ばしていくのは難しいという気がします。

もちろん、メンバーが演じるドラマに期待するファンもいるだろうし、歌やダンスに期待するファンもいるでしょう。

面白いドラマを展開させつつ、パフォーマンスもしっかり見せる。

「シャキイズム」や「ガールズルール」を作り上げた柳沢翔氏であれば、それが可能だと思うのですが、今後も、乃木坂のMV制作は、電通のクリエイター主導で作られていくのでしょうか。

運営には、「大人の事情」より、「ファンの事情」をもっと考えて欲しいのですが、まあ、それが出来ないから「大人の事情」なんでしょうね(笑)。


さて、最後に、表題曲以外のMVについて、公開スケジュールを予想してみましょう。

次の表は、4枚目から7枚目までの各シングルについて、MVの公開日程を示したものです。

A0」は表題曲、「A1」は共通カップリング曲、「B」と「C」はTypeBとTypeC収録の限定曲(いわゆる三番目曲)です。

また、「*」はアンダー曲であることを表しています。

4枚目 制服のマネキン
A0=>14日=>A1, C*=>7日=>B

5枚目 君の名は希望
A0=>18日=>A1, B*=>7日=>C

6枚目 ガールズルール
A0=>6日=>A1=>10日=>C=>7日=>B*

7枚目 バレッタ
A0=>7日=>A1=>14日=>B, C*

まず、表題曲MVの次に公開されるのは、共通カップリング曲のMVで、その後、TypeBかTypeCの限定曲、どちらかがアンダー曲ですが、と続いていくパターンになっています。

おそらく、メガシャキのCMソングである「ロマンスのスタート」が8枚目の共通カップリング曲だと思われるので、そのMV公開がまず行われると思われます。

そして、日程なんですが、「ガールズルール」以降、乃木坂運営の体制が変わった感があって、電通クリエーターの起用などを見ても、その体制が続いているようなので、8枚目「気づいたら片想い」は、6枚目、7枚目と似たスケジュールでMV公開が進む可能性が高いんじゃないでしょうか。

上表によると、6枚目、7枚目いづれも、共通カップリング曲MVは、表題曲MV公開の一週間程後に公開されているので、「気づいたら片想い」MVのYouTube記載公開日である3月6日(木)から計算して、3月13日(木)あたりに「ロマンスのスタート」MVが披露されると予想出来ます。

次に、アンダー曲を含む、TypeBとTypeCの限定曲です。

ジャケット写真が公開され、TypeCにアンダーメンバーが写っていることから、おそらく、TypeCにアンダー曲が入る可能性が濃厚です。

つまり「C*」ということです。

B」と「C」に関しては、6枚目と7枚目でやや日程が異なっています。

ただ、7枚目「バレッタ」は、7th選抜の発表からCDリリースまでの期間が通常より短くて、MV公開スケジュールもあまり参考にならない気がします。

「突貫工事」的なシングル制作になってしまった理由が、堀未央奈のセンター就任発表を、昨年10月6日(日)の代々木ライブまで先延ばししたということなのか、あるいは、彼女のセンターそのものが決まるのが遅かったためなのか、よく分からないのですが、発売日まで非常にタイトなスケジュールとなっていて、特殊なケースと見なした方がいいと思います。

従って、「ガールズルール」のスケジュールが一番参考に出来て、共通カップリング曲MVの公開から10日後にアンダー曲でない方、それから7日後にアンダー曲という流れが考えられます。

ところが、アンダーメンバーを初めてジャケットに起用するなど、8枚目では、運営にアンダー重視の姿勢が見えているので、「ガールズルール」と順番が逆になって、アンダー曲「C*」のMVが共通曲の後に公開され、最後に、「B」となるのではないかと思っています。

予想をまとめると、

8枚目 気づいたら片想い
A0(3月6日)=>6日=>A1(3月12日)=>10日=>C*(3月22日)=>7日=>B(3月29日)

( )内の日付は、YouTube記載のMV公開日で、オレンジ色は予想という意味です。

さすがに、4枚目と5枚目のように、共通曲MVとアンダー曲MVを同時に公開するというところまでは踏み込まないと思いますが、もし、10日以上経過しても次のMVが公開されなければ、その可能性も出てきます。

公式ブログを読んでいると、アンダー曲MVの公開を楽しみに待っているメンバーが多いようです。

アンダー曲のMVは、「13日の金曜日」「扇風機」「初恋の人を今でも」など、出来の良いものが多いのですが、制作に参加したメンバーが手応えを感じていて、今回も作品に期待出来そうで、とても楽しみです。


関連サイト

「気づいたら片想い」のMV (YouTube)
# クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声にご注意下さい

乃木坂公式サイトで発表された8枚目シングルのジャケット写真


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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乃木坂の風 08Mar14 ~「気づいたら片想い」MV、切なさと友情は伝わるも、もっと書き込みが欲しい

2014-03-08 17:00:36 | 芸能
「低速走行」の話を書いた前回ブログの後、ツイッターなどで、何人もの方が、温かいコメントを寄せて下さり、本当にありがとうございます。

「記事を楽しみにしていた」というコメントは、書いているものとしては、一番に嬉しいことで、何よりの励みになります。

2月24日(月)の「組閣」以来、どうにも気持ちが下がって、乃木坂の活動をフォローする意欲は、間違いなく以前より少なくなってしまいました。

しかし、個々のメンバーを応援したいという思いは、まったく変わりありません。

私は「制服のマネキン」のMVを見て乃木坂に興味を持ったのですが、「乃木坂って、どこ?」を観たり、メンバーのブログを読んだりするうちに、乃木坂には、ダイヤの原石のような、とんでもなく素晴らしい逸材が、何人も、ゴロゴロと転がっていることに気づいて、驚きました。

ビジュアルが魅力的なだけでなく、とにかく、乃木坂メンバーは芯が強い。

アイドルになりたい、芸能の世界で活躍したいという思いを軸に、メンバーはそれぞれ自分なりの考え方を持っている。

そして、単に与えられた仕事をこなすのではなく、その中に意味を見出して、主体的に関わろうと努力する姿勢がある。

おそらく、オーディション当時、アイドル界を席巻していたAKB48ではなく、これからどうなるのか全く分からない乃木坂46を選んだ時点で、すでに多くのメンバーは、独立の意識を持っていた気がします。

だからこそ、「組閣」に乃木坂が巻き込まれたことに、何人ものメンバーが反発したんじゃないでしょうか。

戸惑いながら、葛藤しながらも、自分の考え方を持って、自分なりに前に進もうとする乃木坂のメンバー、こういう姿を見ているうちに、私の中で、それまで漠然と抱いていた「確かに可愛いけど・・・」というアイドルへの先入観がなくなり、「これは応援しなきゃ」という気持ちが芽生えてきました。

これほどの逸材は、何としても、芸能の世界で大きく羽ばたいて欲しい、いや、羽ばたかなきゃいけないんだという思いが、メンバーを観るたびに募っていきました。

そして、自分に出来る応援方法として、テキストブログである「乃木坂の風」を書き始めました。

「組閣」を通して、秋元康氏とAKB・乃木坂運営への不信感は今後消えることのないほど強くなりましたが、一方、それぞれの気持ちが書かれた公式ブログを読んで、やはり乃木坂メンバーは素晴らしいという思いは逆に深まりました。

「乃木坂の風」は、これまでの様なペースでは書けないかもしれないけど、メンバーを応援したいという気持ちがある限り、続けていくつもりです。

そして、メンバーを応援する気持ちは、そんなに簡単には消えないと思います。

2002年の「ハロマゲドン」以来、ハロー!プロジェクトの事務所への不信感は未だに消えていませんが、道重さゆみはもちろん、保田圭や石川梨華など、当時モーニング娘。のメンバーだった人は、今でも気になって、密かに応援しています(笑)。

「乃木坂の風」、宜しければ、また、ときどき読んでやって下さいませ。



さて、昨日、「気づいたら片想い」のMVが公開されましたね。

乃木坂の風 14Feb14 ~ 8枚目MVの公開日程は「制服のマネキン」型でなく「ガールズルール」型の可能性』で書いたように、4枚目「制服のマネキン」から7枚目「バレッタ」は、表題曲のMV公開が、CDリリースの28日前から24日前に行われています。

8枚目「気づいたら片想い」は、3月7日(金)のMV公開なので、CDが発売される4月2日(水)の26日前、また、YouTube記載の公開日である3月6日(木)を使えば27日前となり、かなり標準的な公開日程と言えます。

そして、運営は、表題曲MVの公開日を、シングル発売日から逆算して決めている可能性が濃厚になりました。

つまり、発売前に行う本格的な新曲キャンペーンの期間を、ほぼ1ヶ月に設定しているということです。

ここまでの話は、MVの公開日予想が当たったという、やや「自慢」を含むお知らせですが(笑)、今日は、公開された「気づいたら片想い」MVの感想を書いてみます。

ただ、「ネタばれ」になる部分もありますので、MVをまだご覧になっていない方は、まずは、ご自身でYouTubeの動画を観られることをお薦めします。

感想を読んでから観るより、まっさらな状態で鑑賞するのが一番だと思いますので。

「気づいたら片想い」のMV (YouTube)
# クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声にご注意下さい







戦闘シーン満載の「ランボー」ではなかったですね(笑)。

まず、全体的な感想を言うと、「バレッタ」MVのように歌がドラマにかき消されて聴こえないということもなく、MVに占める音楽部分の割合も丁度良くて、基本的には評価出来る内容だったと思います。

歌詞とドラマはピッタリ重なっているわけではないけど、「切ない」という共通するイメージがあり、似たような雰囲気を漂わせていて、そのため歌がスッと心に入ってきました。

しかし、曲を途中で中断して台詞シーンを入れるなど、ドラマを歌より重視する発想は「バレッタ」と同じで、この考え方は個人的に好きになれません。

とくに、ライブでのダンスシーンは、もっとアングルを固定して、個々の振り付けや全体フォーメーションがよく見えるようにして欲しかったのですが、命の火が消えかけている西野七瀬というドラマエンディングを劇的に演出したかったのか、目まぐるしくカットが変わる上に、観客越し遠目からの舞台シーンなど、ダンスがよく見えないカットもあって、踊りを堪能する作りになっていません。

やはり、MVは、歌とダンスを見せるのが一番の目的なので、歌の中断や踊りの細切れショットは、あまり評価する気になりません。

ちなみに、ドラマの最初部分で、堀未央奈が白石麻衣に電話していることから考えても、このMVの事実上のプロデューサーは、「バレッタ」MVの人と同じという気もします。

音楽より、演劇が好きということなんでしょうか(笑)。


では、ドラマ部分はどうだったかというと、どうしても言いたくなるのは、「脚本の書き込みが足りない」ということです。

亡くなった筈の人が、一定期間だけ生きられるという設定は、使い古された感はあるものの、悪くないと思います。

しかし、そのお伽話的設定に魅力を与えられるかどうかは、ひとえにディテールを上手く表現出来るかどうかにかかっています。

物語は、西野七瀬が意識不明で病院に運ばれてくる場面から始まりますが、彼女が危篤状態になってしまった原因がまったく描かれていません。

交通事故なのか、病気なのか、何かの事件に巻き込まれたのか、全然分からない。

また、堀未央奈が、なぜ病院にいるのかも分からない。

西野さんが映っている携帯動画をニコニコしながら観ているので、友だちが命に関わる状況に陥っているのに、随分と薄情な子だなあと一瞬思ってしまうのですが(笑)、どうやら堀ちゃんは、七瀬まるとは無関係に、偶然居合わせたようです。

全然元気そうなので、あるいは、集団検診で念のため検査した方がいいと言われて、バリウムを飲みに来ていたのかもしれません(笑)。


主人公が命を落とすこととなった経緯や、友人が最初にそれを知った流れは、一見、どうでもいいように思えますが、視聴者を物語に引き込む、もっとも大事なディテールだと思います。

ドラマの基本設定が現実離れすればするほど、細かな部分を詳しく描かないと、リアリティが希薄になって、観ている側の感情移入が弱くなってしまいます。

あまり良くない例えですが、詐欺に似ています。

とんでもない高配当の金融商品があるといったお伽話でも、高配当を実現するに至った経緯を、詳細に説明されると、細部に目がいってしまって、それら一つ一つの話は筋が通っているように見えるので、話全体も本当なのだろうと思い始めて、大きな嘘を信じ込んでしまうことがあります。

また、19世紀には、数多くの「永久運動機関」が発明されたそうですが(笑)、これも細部の作りが上手いので、全体でも、エネルギー供給なしに永遠に動く機械だと、多くの人に驚嘆されたわけです。

「気づいたら片想い」MVのような物語も、観ている人をがっつり引き込むためには、細部が大事になりますが、「命を落とした主人公がタンポポの綿毛が全部飛び去るまでの間だけ生きていられる」という本筋に集中して、命を落とした原因や登場人物の性格といった、周辺のディテールが描き切れていない印象を受けます。

もちろん、「ミュージック・ビデオ」なので、物語部分が希薄でも、音楽部分がしっかりしていれば全然問題ないのですが、上に述べたように、曲を途中で中断したり、ダンスシーンがよく見えないなど、ドラマ重視の発想で、音楽部分も影響を受けてしまっています。

物語重視で行きたいのなら、もっと脚本を書き込んで、お伽話を現実感のあるドラマに仕上げる工夫が必要だし、そうでなければ、音楽重視で、歌とダンスが、視聴者によく伝わるように作らなければいけない。

ん~、「バレッタ」のように、展開する物語が過剰で、音楽が吹き飛ぶといったことはなく、ドラマも素直に楽しめるのだけど、ストーリー設定や登場人物のキャラを、もうちょっと作り込んで欲しかったという気持ちが、観た後に残ってしまいます。

細部を充実させ、人物のキャラやお互いの関係性をもっと明確にして、他の誰でもない、西野七瀬センターの乃木坂46にしか作り出せないドラマが見たかった。

「ガールズルール」のMVは、また違ったタイプのドラマですが、それぞれのメンバーのキャラが立っていて、乃木坂の独自性を出すことに、かなり成功していると思います。

結局、MV全体の個人的評価としては、「バレッタ」より良いけど、「ガールズルール」には及ばない、そんなところでしょうか。


あと、個々のメンバーの演技ですが、このドラマは「主人公はすでに死んでいる」という強力な基本設定になっているので、視聴者は登場人物の感情を推測しやすく、「演技力」はあまり関係ないという気がします。

大声を上げて泣いていれば「こみ上げる激しい悲しみ」、無表情であれば「内に秘めた悲しみ」、笑っていれば「突き抜けた悲しみ」と(笑)、まあ、「切なく悲しい」のは間違いないので、役者そのものの「演技」は、少なくとも私は気になりませんでした。

さらに、主役級の三人、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未は、全員テレビドラマ経験者なので、安心して観ていられます。

欲を言えば、生田絵梨花の演技を、もっと観たかったですね、上手いし可愛いから(笑)。

それに、何か華があるんですよ、ドラマ空間でのいくちゃんには。


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乃木坂の風 03Mar14 ~ 「気づいたら片想い」初披露で迫るMVの公開、ブログ「低速走行」のお知らせ

2014-03-03 16:00:00 | 芸能
昨日行われたパシフィコ横浜の個別握手会で、8枚目表題曲「気づいたら片想い」が披露されたようです。

乃木坂の運営は、「ガールズルール」以降、観客の入った会場の舞台で、新曲を発表することにこだわっているようで、MV公開に先駆けて、今回も、まずはライブという形でのお目見えになりました。

次は、いよいよMVの公開ですが、『乃木坂の風 14Feb14 ~ 8枚目MVの公開日程は「制服のマネキン」型でなく「ガールズルール」型の可能性』に書いたように、4枚目「制服のマネキン」以来、表題曲のMVは、CDリリースの28日前から24日前に公開されているので、これを8枚目に当てはめると、3月5日(水)から3月9日(日)の可能性が高く、もうそろそろだと思います。

「バレッタ」MVは、賛否両論、かなり物議を醸しましたが(笑)、どんな仕上がりになっているのか、楽しみです。

タイトルは「気づいたら片想い」なので、淡い恋愛物語的MVが思い浮かびますが、前作のことがあって、壮絶な戦闘シーンが入っていても、全然驚きません(笑)。

とくに、「バレッタ」MVでは、ショットガンまで登場したので、今回は、マシンガン、バズーカ、場合によっては、戦車?なんて妙な期待すら高まります。

そうなると「片想い」というより、「ランボー」に近いですね(笑)。


「組閣」から一週間が経って、メンバーも事態を冷静に受け止め、「前向きな」気持ちを綴ったブログが多くなってきました。

運営が決めた以上、メンバーはそれに従って、前に進むしかないわけで、大変だと思いますが、タレントとして一つの正念場を迎えていると捉えて、頑張って乗り切って欲しいです。

生駒里奈も含めて、乃木坂メンバーの頑張りをこれからも応援していくつもりですが、「組閣」以来、どうにも自分の気持ちが下がってしまって、ブログを書く情熱が冷めてきました。

AKB48グループの運営は、今回の「組閣」のように、本人の気持ちを確認せずに、活動しているチームをいきなり離れるよう命令するなど、所属メンバーを将棋の駒のように扱う発想があって、そのやり方が好きになれません。

また、AKB48の「大握手会」では、シングル収録曲の歌唱に参加していない「支店」のメンバーまで動員して握手をさせていて、これも到底納得の出来る手法ではない。

だからこそ、7枚目「バレッタ」で、二期生曲がないのに、二期生が握手会に参加させられていることを批判してきました。

主要メンバーの「兼任」を皮切りに、乃木坂の運営が、こういったAKB流のやり方に傾いていくのだとしたら、AKB48と同じく、乃木坂46は、自分が応援したくないグループになってしまいます。

もちろん、乃木坂の個々のメンバーへの気持ちが変わることはないし、AKB48のメンバーも、渡辺麻友や小嶋陽菜など、好感を覚えるメンバーは少なくありません。

しかし、メンバーに理不尽なことを強制する運営のやり方は、どんなことがあっても納得出来なくて、AKB48という箱を応援する気にはなりません。

乃木坂も同じで、さらに「48」化が進むのであれば、応援を続けることは、AKB運営のやり方を認めることになるので、ファンを辞めざるを得ません。

自分が応援してきたのは「乃木坂46」であって、「乃木坂48」ではないからです。


そこで、乃木坂がどう動いていくのか見極めるために、しばらく様子を見ようと思います。

やはり気になるのは、「交換留学」する生駒里奈と松井玲奈の活動内容です。

例えば、昨年末、AKB48の紅白歌合戦に生田絵梨花がピアノ演奏で参加して、渡辺麻友が「君の名は希望」を歌いましたが、これは、AKBと乃木坂がそれぞれの独自性を保ちながら、歌を通して「交流」していて、むしろ評価できるステージだと思います。

しかし、生駒里奈が乃木坂の活動を欠席して、チームBの活動に参加したり、松井玲奈が、本来、乃木坂メンバーが入るべきポジションを占めるとなると、これは「交流」の域を越えて、乃木坂の改変になってしまいます。

さらに、もう一つのポイントは、乃木坂メンバーの「総選挙」や「大握手会」への参加です。

こういったイベントに乃木坂が加わるとなると、決定的にAKB48グループの一員になったということになります。

メンバー同士の単なる「交流」を越えて、乃木坂の改変、そして「48」化を決定的にする動きがあれば、さすがに乃木坂ファンとしてモチベーションを保つことが困難になると思います。


これまでは、新しいシングルが発売されたら、収録曲、MV、個人PVをつぶさに鑑賞して、ほとんど全部について、細かい感想をブログに書いてきましたが、今回、そこまでのエネルギーは湧きそうにないので、星野みなみの出演作だけを、静かに眺めることにします(笑)。

また、出演番組、とくに音楽番組は、出演メンバーやパフォーマンスの内容をかなり詳しく紹介してきましたが、「組閣」以来、「乃木坂って、どこ?」や「NOGIBINGO!2」を観る気分にすらならなくて、触れるにしてもごく簡単になると思います。

まあ、ライトファンが、よりライトなファンになるだけの話ですが、今後判明する「交換留学」の具体的な中味と、「総選挙」などへの関わり方を見ながら、気が向いたときに、割とあっさりとしたブログを書いていこうかと考えています。

もともと長過ぎるブログなので、その方がかえって読みやすいかもしれません(笑)。

お金や時間を使って、乃木坂とがっつり向き合っていると、再び「組閣」のようなことが起こったとき、一気に気持ちが離れて、ブログのタイトルをうっかり「ベビメタの風」にしてしまいそうなので(笑)、しばらくはのんびりと低速走行することにします。


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乃木坂の風 02Mar14 ~「移籍」や「兼任」を問題にしない不思議、AKBグループの特異性

2014-03-02 16:00:00 | 芸能
伊藤万理華の3月1日22:42ブログ

1枚目、2枚目、3枚目、全部、美しくて、アートなので、久しぶりに、「えくせれんと」で(笑)。

さすがの、まりっかです。

3枚目、右側の羽が壊れているのを見ていると、何だか愛おしくて、切ない気持ちになります。



今日も、「組閣」の話なんですが、軽めを心がけます(笑)。

今回、びっくりしたのは、AKB48グループのファンは、メンバーの「移籍」や「兼任」を、あまり気にしないんですね。

例えば、モーニング娘。のメンバーは、モー娘。の一員になりたくて、モー娘。に入ったはずで、モー娘。のファンは、モー娘。が好きだから、モー娘。のライブに行ったり、CDを買っている筈です。

だから、上の方でどんな話し合いがあったにせよ、もし「鞘師里保がAKB48のチームBに移籍」なんて言われたら、ファンは絶対に納得しないでしょう。

ファンがそのグループを応援しているのは、そこに「推し」を中心とした一定のメンバー構成があるからで、それを壊されたら、反発するのは当たり前で、反発しなければ、ファンを辞めるのが普通だと思います。

従って、そもそも「移籍」や「兼任」といった発想の方が特別で、それに反発せず、平然と受け入れられるのだとしたら、では何を応援しているんだろうという気持ちになります。

AKBグループのファンは、「総選挙」や「じゃんけん大会」などのイベントを通して、メンバーの「シャッフル」に慣れているのだと思いますが、メンバー構成が固定したグループへの愛着は、必ずどこかにあるはずで、だからこそ、コアファンが減り続けて、握手会日数を増やしても、CDセールスがなかなか伸びない状況に陥っているんじゃないでしょうか。


私は、「制服のマネキン」のMVを見て、大変に感動して、それ以来、乃木坂46のファンになりました。

AKB48やその関連グループについては、ブログにあれこれ書いてきましたが、それは乃木坂と関係するかもしれないという思いからで、アイドルとしては興味がないし、応援する気もないです。

でも、それは当たり前ですよね。

モー娘。のファンが乃木坂に興味がないのは当然だし、乃木坂のファンがモー娘。に興味がなくても驚きません。

ところが、AKBの運営は、乃木坂のメンバーをAKBグループに引き抜くことで、乃木坂ファンにAKB48を応援して、そのCDを買うよう、あれこれ画策している風にしか見えない。

でも、これは無理な話です。

ブロ野球で例えるなら、横浜のファンが、エースと四番を引き抜かれたからといって、次の日から巨人を応援するわけがありません。

移籍したエースや四番には、新天地で頑張って欲しいとは思うけど、応援するのはあくまで横浜であって、巨人ではない。

これが普通の感覚のはずなんですが、どうも、AKBグループはまったく別の価値観を持っているようです。

「乃木坂ファンは兼任程度で、何をそんなに騒いでいるのか?」というコメントをよく見かけますが、逆に、「AKBグループのファンは移籍や兼任を、なぜそんなにあっさり受け入れるのか?」と、ここ数日、首をひねり続けています(笑)。


「シャッフル」を肯定するAKBグループの発想に対しては不思議に思うだけですが、それが自分の応援する乃木坂にまで及ぶとなると、断固反対ということになります。

ネットでは、次の総選挙投票券付きシングルに乃木坂の曲が入るといった、真偽の分からない噂が流れていますが、かりにそうなっても、AKB48のCDを買うつもりはないし、曲が聴きたければ、ダウンロードということになると思います。

さらに、乃木坂メンバーが総選挙に出たり、本格的に「兼任」や「移籍」が始まったら、まあ、それはもう私が好きだった乃木坂ではないので、私もファンを辞めると思います。

誰かを好きになるのと同じで、アイドルグループを好きになるのも、そのグループにしかない個性が魅力だからであって、それがあまりに変わってしまったら、「好き」という気持ちを維持出来ないのは、当たり前です。

今回の「組閣」で、今、多くの人がファンを辞めつつあると思います。

「好き」という感情は、とても強い気持ちだけど、本質的には、デリケートで、壊れ易いものですから。


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// 乃木坂46のお薦めミュージックビデオ

クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声にご注意下さい

「制服のマネキン」のMV (YouTube)

「君の名は希望」のMV (YouTube)

「指望遠鏡」のMV (YouTube)

「シャキイズム」のMV (YouTube)

「世界で一番 孤独なLover」のMV (YouTube)

「他の星から」のMV (YouTube)

「初恋の人を今でも」のMV(YouTube)


// 7枚目シングル「バレッタ」収録曲と個人PVの情報

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YouTubeのMV、個人PV予告編、さらに収録MV、収録曲、個人PV本編についてのメンバーブログや感想記事など


// 6枚目シングル「ガールズルール」収録曲の情報

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YouTubeのMV、さらに収録MV、収録曲についての感想記事など


// お知らせ!

3月22日(土)、NHK総合「伝えてピカッチ」(19:30~20:00)に、衛藤美彩が出演します。
NHK ONLINE「伝えてピカッチ」の紹介ページ

3月26日(水)、東京ドームシティホールで、乃木坂46が日本テレビ主催「ZIP! 春フェス2014」に出演します。3月25日(火)から27日(木)の三日間に渡る、複数アーティストによるコンサートで、乃木坂は二日目に登場です。開場17:30、開演18:30。
乃木坂公式サイトの関連ページ
日本テレビ公式サイトの関連ページ

レギュラー

毎週金曜日深夜、日本テレビ「NOGIBINGO!2」(25:58~26:28)。二期生も出演との情報。
「NOGIBINGO!2」公式サイト

毎週日曜日、文化放送のラジオ番組『乃木坂の「の」』(20:30~21:00)に、乃木坂メンバーが、通常は3人ずつ出演しています。
『乃木坂の「の」』の公式サイト

毎週日曜日深夜、テレビ東京「乃木坂って、どこ?」(24:00~24:30)に、乃木坂メンバー、主に選抜メンバーが出演しています。
乃木坂公式サイトの関連ページ
制作局であるテレビ愛知の公式サイト関連ページ

毎週木曜日、テレビ東京「NARUTO -ナルト- 疾風伝」(19:30~20:00) のオープニングテーマとして、乃木坂46が歌う「月の大きさ」が流れています。
テレビ東京の「NARUTO」公式サイトへ

乃木坂46の1st写真集「乃木坂派」が好評発売中。
乃木坂公式サイトの関連ページ


// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ

えくせれんとブログ

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// 星野みなみの溢れる魅力

本人のブログとみなみの写真や情報が載ったブログ

2月11日23:00 星野みなみ
2枚目、ちょっと大人っぽい、3枚目、少女らしくて可愛い、でも、どちらも超絶に美人っす。生誕祭って凄いね。バルーンアートも花束も立派で、普通の16歳では経験出来ない規模のお祝いだけど、みなみが楽しそうだから、それが一番。4枚目、みなみ水色?、お友達の足も、しげしげ見つめてしまう(笑)。

2月6日23:42 星野みなみ
16歳の誕生日、おめでとう!「おーとーなー♪」なんだ(笑)。1枚目、確かに大人っぽくなった気がする。2枚目、西川ななつんとのツーショット。ウルトラ美人姉妹で、仲良さそ~。

2月6日22:3 北野日奈子
2枚目、か、可愛い、ツーショット!ちょっと、似てる気もする、どちらもツンデレだからかな(笑)。

1月31日23:06 新内眞衣
最後の写真、ちょっと悪戯っぽい笑顔が最高!みなみは新内さんのような優しいお姉さんが大好きなのね(笑)。

1月28日10:48 星野みなみ
選抜入り出来なかったのは残念だけど、アンダー曲、楽しみにしてるよ~。1枚目、良い表情してる。2枚目、やっぱりこの並びは魅力があるな~。

厳選みなみ!

1月11日21:22 星野みなみ
12月31日20:54 星野みなみ
11月22日17:10 星野みなみ
10月13日23:36 星野みなみ
9月5日13:00 星野みなみ
8月27日12:06 星野みなみ
8月15日16:24 星野みなみ
7月18日14:18 星野みなみ

グラビア

ナタリー「星野みなみグラビア特集」

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さらに詳しく

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// 和田まあやのあり得ん可愛さ

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乃木坂の風 01Mar14 ~「組閣」が招くアイデンティティの喪失、生駒里奈と松井玲奈へ伝えたいこと

2014-03-01 16:00:00 | 芸能
お知らせ!

今日、3月1日(土)、23:30~23:59、NHK BSプレミアム「AKB48SHOW」の別冊として、「乃木坂46SHOW」が放送されます。30分丸ごと乃木坂特集で、メンバーによる、コント、インタビュー、スタジオライブがあるようです。
NHK BSプレミアム「乃木坂46SHOW」の紹介ページ


生駒里奈のチームBとの「兼任」発表があったことで、AKB48グループの「組閣」を、今回初めてつぶさに見たのですが、各グループに対して、ここまで大幅な改変を行うことに驚きました。

例えば、HKT48の中西智代梨は、AKB48のチームAへ「移籍」となり、HKT48のメンバーではなく、AKB48のメンバーになる予定です。

以前、生駒里奈がゲストで出演した「HaKaTa百貨店2」を見たことがあって、その際、中西智代梨が、バラエティ的にかなり能力のあるメンバーだという印象を受けました。

乃木坂で言えば、高山一実のようなムードメーカー的な役割を果たしているように見えたのですが、グループを支えているこれほどの中心メンバーが出ていくというのは、HKT48にとって、ちょっと考えられないマイナスじゃないでしょうか。

さすがに、指原莉乃が「兼任」を直訴したそうですが、その気持ちはよく分かります、乃木坂から高山一実が出ていくなんて、あり得ないですからね。

そして、こういう人事異動を行うと、間違いなく、ファンの数は減っていくと思います。

HKT48の中西智代梨を好きだった人が、コアファンからライトファンまで、一人残らずAKB48のファンになる筈はないし、一方、AKB48のファンも、各グループのエース級を集めたとしても、メンバー構成がこれほど大きく変わってしまうと、同じチーム、同じグループとは思えなくなって、ファンを辞める人が少なからず出てくるでしょう。


次の表は、AKB48の21枚目「Everyday、カチューシャ」から、現在までにリリースしたシングルCDのオリコン売り上げ枚数を示しています。

何回か載せた表ですが、最新のデータを入れて、再掲します。

凡例
アルファベット (発売日) 初動 [累計]「曲名」

枚数は万枚単位で、初動は千枚まで、累計は万枚まで表記。

A (2011/05/25) 133.4 [161]「Everyday、カチューシャ」(21枚目)
B (2011/08/24) 134.5 [163]「フライングゲット」
C (2011/10/26) 130.0 [146]「風は吹いている」
D (2011/12/07) 119.9 [130]「上からマリコ」
E (2012/02/15) 128.7 [144]「GIVE ME FIVE!」(25枚目)

A (2012/05/23) 161.7 [182]「真夏のSound good!」
B (2012/08/29) 118.2 [132]「ギンガムチェック」
C (2012/10/31) 112.9 [126]「UZA」
D (2012/12/05) 107.3 [121]「永遠プレッシャー」
E (2013/02/20) 103.6 [113]「So long!」(30枚目)

A (2013/05/22) 176.3 [196]「さよならクロール」
B (2013/08/21) 133.0 [152]「恋するフォーチュンクッキー」
C (2013/10/30) 120.4 [129]「ハート・エレキ」
D (2013/12/11) 103.3 [108]「鈴懸の木(以下略)」
E (2014/02/26) ------- [103]「前しか向かねえ」(35枚目)

アルファベットの意味は、「A」が総選挙投票券が入ったシングル、「B」は総選挙選抜によるシングルを表しています。

AKB48は、2011年から、毎年6月頃に総選挙開票イベントを行い、5月に投票券が付いたAシングルを発売、8月に総選挙選抜によるBシングル、さらに、10月、12月、翌年2月にC、D、Eと三つのシングルを発売するサイクルを繰り返しています。

2011年度の総選挙サイクルでは、AからEまで、シングルの売り上げは、さほど大きく変動していませんが、2012年度に入って、投票券付きのAシングルを頂点として、徐々に売り上げが減少する傾向が出てきます。

2013年度になると、この傾向はより顕著になって、シングルごとに、初動売り上げが10万枚以上の幅で下がっていくという、激しい低落を見せます。

Eシングルである35枚目「前しか向かねえ」は、大島優子の卒業曲で、かつ大握手会の日数を5日に増やしたこともあって、初動が前作を少し上回る状況ですが、2012年度のBからEまでのシングルが、大握手会3日で110万枚程度の売り上げを達成していたのと比べると、明らかに、AKB48のセールスは勢いを失っています。

原因はもちろん、ファン数の減少ですが、「組閣」を見ていて、なるほどと納得出来ました。

ここまでメンバーをシャッフルして、グループやチームの内容を変えてしまったら、多くのファンが離れていくのは当たり前です。

自分の応援するメンバーがいて、その周りにお馴染みの好きなメンバーがいて、だからこそのグループなのに、「推し」がどこかに「移籍」させられて、メンバーの顔ぶれも変わってしまったら、ファンを続けるのは難しいでしょう。


次の表は、乃木坂46に関する、オリコンの売り上枚数を示しています。凡例は、上の表と同じです。

1枚目 (2012/02/22) 13.6 [21]「ぐるぐるカーテン」
2枚目 (2012/05/02) 15.6 [22]「おいでシャンプー」
3枚目 (2012/08/22) 18.7 [24]「走れ!Bicycle」
4枚目 (2012/12/19) 23.3 [31]「制服のマネキン」
5枚目 (2013/03/13) 24.2 [31]「君の名は希望」
6枚目 (2013/11/27) 33.7 [46]「ガールズルール」
7枚目 (2013/07/03) 39.5 [51]「バレッタ」
8枚目 (2014/04/02) ------ [---]「気づいたら片想い」

このように、デビューシングルから7枚目まで、CDセールスを順調に伸ばすことが出来たのは、乃木坂が「総選挙」や「組閣」といったAKB流の「シャッフル」と無縁だったことが大きいと思います。

選抜とアンダーの入れ替えはあっても、メンバーがグループから出て行くことは、数人の卒業以外、ありませんでした。

この安定したメンバー構成が、長期に渡るファンの蓄積を可能にして、分厚いコアファン層を生み出し、安定した握手会人気と右肩上がりのCDセールスを実現してきました。

乃木坂ファンは、オーディション以来、メンバー全員で培ってきたチームとしての結束こそが、乃木坂の強みであり、CDセールスだけでなく、ライブでの観客動員など、乃木坂のセールスを支える基盤だとよく理解しているので、「移籍」といった、本格的な「シャッフル」に将来つながるかもしれない今回の「組閣」に、大きく反発しているのだと思います。


一方、総選挙サイクルの表から、AKB48では、繰り返される「シャッフル」を通して、コアファンが、どんどんグループやチームを離れていることが分かります。

とくに、AKB48を象徴する大島優子などの主要メンバーが、卒業でグループを離れると、もはやAKB48とはどんなグループなのか、ますます見えなくなってしまいます。

創成期からの人気メンバーが卒業するたびに、AKB48が大幅に勢いを失っていくのは、激しい「シャッフル」の中、唯一、AKB48だと認識させてくれた「神7」メンバーがいなくなり、いよいよもってグループのアイデンティティが消えかかっているからだと思います。

そして、「総選挙」など、刺激的で面白そうなイベントがあると、人々が集まってCDセールスが一時的に伸びるのだけど、そういったお祭り騒ぎとは無関係に、恒常的に、じっくりAKB48を応援してくれるコアファン層が脆弱になっているため、Bシングル以降、CDセールスが急降下する結果となっているのでしょう。

しかし、AKBの運営は、事前に反対のあった「組閣」を強行したことからも、「シャッフル」で注目を集め続けなければ、もはやAKB48への関心を維持出来ないと考えている節があります。

確かに、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、大島優子と、AKB48の顔だった主要人気メンバーが次々と卒業する中、グループのアイデンティティを再構築して、新しいAKB48を見せ、再び、分厚いコアファン層を醸成するのは、並大抵のことではありません。

そんな悠長なことをやっていたら、すぐに連続ミリオン記録は途切れるのだから、「組閣」「総選挙」といった「シャッフル」祭りを続けて、注目を集め続けなければならない。

「シャッフル」によってグループのアイデンティティが弱くなり、コアファンが減少、CDセールスが落ち込むので、関心を維持するべく、さらに「シャッフル」を行う。

ここに、主要人気メンバーの卒業が加わって、アイデンティティの喪失が加速、コアファンの減少がさらに進む。

あるいは、AKB48は、今、悪循環に陥りつつあるのかもしれません。


こういった悪循環を断ち切るためには、ファンが「組閣」など、グループのアイデンティティを失わせる「シャッフル」に反対することが大事だと思います。

メンバーは、選択出来る道が少ないので、「移籍」にせよ、「兼任」にせよ、一度決まってしまったら、いろんな思いを飲み込んで、「前向きに」受け入れるしかありません。

しかし、それは完全な自由意思による「移籍」ではないし、「兼任」ではありません。

そして、もしファンが反対の気持ちを持っているのに、メンバーが自分の意思で決めたのだからと、運営に何の文句も言わなければ、運営はファンも受け入れていると勘違いして、再び、別のメンバーが、いろんな思いを飲み込んで、「前向きに」、「移籍」や「兼任」を受け入れることになります。

ただ、「組閣」に反対であっても、ネット上で発言したり、署名活動をするファンはごく少数で、静かにファンを辞めていく人がほとんどだと思います。

レストランで嫌なことがあっても、店に文句を言う人は少数で、二度とその店に行かないお客が大多数というのと同じです。

しかし、店をよくするためには、改善点を伝えるのが一番で、そういう客は、一時的には、店からも周りの客からも好かれませんが(笑)、店が聞く耳を持っていれば、間違いなく、店の繁盛を助けることになります。

だからこそ、ほとんどの企業が、お客様相談室を設けて、苦情を吸い上げようとしているわけです。


ところで、昨日あたりから、ツイッター上で、「一部の乃木坂ファンが、やって来る松井玲奈に酷い対応をする計画を練っている」という、出所不明、真偽不明の情報が、「証拠」なるものと一緒に出回っています。

これは、昨年の乃木坂ツイッター騒動の際にも見られた、デマの拡散現象ですね。

「組閣」でテンションが高まっている人が多いので、刺激的な情報が出てくると、真偽の検討がなされないまま、どんどん広まっていくわけです。

とくにツイッターは、短い文章で結論だけ載せるコメントが多いので、他のネット媒体と比べて、書かれている情報を精査する姿勢がやや甘くなって、デマの拡散が起こり易いのだと思います。

この「情報」にしても、「一部の乃木坂ファンが」という言葉を付け加えることによって、読み手に受け入れ易く加工されています。

「全部じゃないけど一部」という「クッション」があることで、計画を練っているのは、間違いなく「乃木坂ファン」であるという部分を、無意識に受け入れてしまう仕組みになっています。

もちろん、「証拠」なるものを作成したのが「乃木坂ファン」である、証拠なんてどこにもありません(笑)。

つまり、真偽不明の情報、完全なデマです。

AKBのファンも乃木坂のファンも、こういったデマに惑わされることなく、自分の思うところを、しっかりと表明して、建設的な議論をしていきたいですね。


最後に、生駒里奈と松井玲奈へ言いたいことが一つ。

「兼任」に反対しているファンも含めて、ほとんどの人は、留学先での実際の活動に対しては、ブーイングなどせずに(笑)、心から応援してくれると思うので、こういった議論を気にすることなく、与えられたステージでは、思う存分頑張って欲しいです。

もちろん、SKE48から来てくれて、乃木坂の活動に参加する松井玲奈さんに、邪険な態度を示す乃木坂ファンなんて、現実の話として、一人もいない筈です。

ネット上では、売り言葉に買い言葉で、刺のある文言が飛び交っていても、実際にメンバーと一緒に活動する姿が見えれば、むしろ盛り上がるはずで、心配することはないと思います。

生駒里奈も、ネットでは随分と叩かれてきましたが、ライブでは、みんな一緒にノリノリで盛り上がってます(笑)。

私が反対しているのは、乃木坂を「48」化しようという意図が見え隠れする運営の方針であって、メンバーの活動そのものではありません。

二人の活動範囲をどう設定するかという議論の中で、反対賛成はあっても、実際にステージに立っているときは、意見の相違とは無関係に、みんな乃木坂空間を共有する仲間です。

しかも、乃木坂ファン、美人にはとくに優しいですから、大丈夫でしょう(笑)。


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乃木坂の風 25Jun13 ~ AKB48の斜陽、生駒里奈の魅力的な「ポンコツ感」


// 過去の記事を読みたい方へ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 乃木坂46のお薦めミュージックビデオ

クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声にご注意下さい

「制服のマネキン」のMV (YouTube)

「君の名は希望」のMV (YouTube)

「指望遠鏡」のMV (YouTube)

「シャキイズム」のMV (YouTube)

「世界で一番 孤独なLover」のMV (YouTube)

「他の星から」のMV (YouTube)

「初恋の人を今でも」のMV(YouTube)


// 7枚目シングル「バレッタ」収録曲と個人PVの情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
YouTubeのMV、個人PV予告編、さらに収録MV、収録曲、個人PV本編についてのメンバーブログや感想記事など


// 6枚目シングル「ガールズルール」収録曲の情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報
YouTubeのMV、さらに収録MV、収録曲についての感想記事など


// お知らせ!

3月1日(土)、NHK BSプレミアム「AKB48SHOW」の別冊として、「乃木坂46SHOW」(23:30~23:59)が放送されます。30分丸ごと乃木坂特集で、メンバーによる、コント、インタビュー、スタジオライブがあるようです。
NHK BSプレミアム「乃木坂46SHOW」の紹介ページ

3月22日(土)、NHK総合「伝えてピカッチ」(19:30~20:00)に、衛藤美彩が出演します。
NHK ONLINE「伝えてピカッチ」の紹介ページ

3月26日(水)、東京ドームシティホールで、乃木坂46が日本テレビ主催「ZIP! 春フェス2014」に出演します。3月25日(火)から27日(木)の三日間に渡る、複数アーティストによるコンサートで、乃木坂は二日目に登場です。開場17:30、開演18:30。
乃木坂公式サイトの関連ページ
日本テレビ公式サイトの関連ページ

レギュラー

毎週金曜日深夜、日本テレビ「NOGIBINGO!2」(25:58~26:28)。二期生も出演との情報。
「NOGIBINGO!2」公式サイト

毎週日曜日、文化放送のラジオ番組『乃木坂の「の」』(20:30~21:00)に、乃木坂メンバーが、通常は3人ずつ出演しています。
『乃木坂の「の」』の公式サイト

毎週日曜日深夜、テレビ東京「乃木坂って、どこ?」(24:00~24:30)に、乃木坂メンバー、主に選抜メンバーが出演しています。
乃木坂公式サイトの関連ページ
制作局であるテレビ愛知の公式サイト関連ページ

毎週木曜日、テレビ東京「NARUTO -ナルト- 疾風伝」(19:30~20:00) のオープニングテーマとして、乃木坂46が歌う「月の大きさ」が流れています。
テレビ東京の「NARUTO」公式サイトへ

乃木坂46の1st写真集「乃木坂派」が好評発売中。
乃木坂公式サイトの関連ページ


// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ

えくせれんとブログ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


// 星野みなみの溢れる魅力

本人のブログとみなみの写真や情報が載ったブログ

2月11日23:00 星野みなみ
2枚目、ちょっと大人っぽい、3枚目、少女らしくて可愛い、でも、どちらも超絶に美人っす。生誕祭って凄いね。バルーンアートも花束も立派で、普通の16歳では経験出来ない規模のお祝いだけど、みなみが楽しそうだから、それが一番。4枚目、みなみ水色?、お友達の足も、しげしげ見つめてしまう(笑)。

2月6日23:42 星野みなみ
16歳の誕生日、おめでとう!「おーとーなー♪」なんだ(笑)。1枚目、確かに大人っぽくなった気がする。2枚目、西川ななつんとのツーショット。ウルトラ美人姉妹で、仲良さそ~。

2月6日22:3 北野日奈子
2枚目、か、可愛い、ツーショット!ちょっと、似てる気もする、どちらもツンデレだからかな(笑)。

1月31日23:06 新内眞衣
最後の写真、ちょっと悪戯っぽい笑顔が最高!みなみは新内さんのような優しいお姉さんが大好きなのね(笑)。

1月28日10:48 星野みなみ
選抜入り出来なかったのは残念だけど、アンダー曲、楽しみにしてるよ~。1枚目、良い表情してる。2枚目、やっぱりこの並びは魅力があるな~。

厳選みなみ!

1月11日21:22 星野みなみ
12月31日20:54 星野みなみ
11月22日17:10 星野みなみ
10月13日23:36 星野みなみ
9月5日13:00 星野みなみ
8月27日12:06 星野みなみ
8月15日16:24 星野みなみ
7月18日14:18 星野みなみ

グラビア

ナタリー「星野みなみグラビア特集」

このブログでの主な関連記事

乃木坂の風 23Oct13 ~ 生駒里奈、星野みなみ、高山一実!「乃木坂派」は個性と平等のせめぎ合い

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 和田まあやのあり得ん可愛さ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー


// 乃木坂各論

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

乃木坂各論第2話、若月佑美 ~ 相克の美少女アーティスト

乃木坂各論第1話、生田絵梨花 ~ 天才少女がやって来た!


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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