宮応かつゆきの日本改革ブログ

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2020年オリンピック東京開催決まる。安倍首相の「汚染水はコントロール」は本当か

2013年09月09日 | 出来事

 8日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会総会で、2020年の夏期オリンピック、パラリンピックの東京開催が決まりました。前夜から日本のテレビ局は大々的にこの状況を報道しました。そして、日本時間午前5時過ぎ、トルコの意スタンブ‐ルを大差で破り、東京開催が決まりました。 8日早朝のテレビ各局のニュース番組には、安倍首相が繰り返し登場して、東京招致決定を満面の笑顔で語っていました。まるで、安倍首相が一人で招致を成功させたかのような印象を与えるような光景でした。その安倍首相がどんなプレゼンテ―ションを行ったのか、その後の報道で明らかになってきました。

 安倍首相は、福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて「状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない」そして、「汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。~健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」と述べた。(インターネット情報から)

 この安倍首相のプレゼンを各国記者は、次のように評価したと、インターネット情報が報じています。オランダの記者、「総理大臣が原発の問題を説明したことで東京が勝つチャンスは上がったと思う」、イギリスの記者も「原発の問題について情熱をもって話をしていたと思う。安全性を保証したことがよかった」、アルゼンチンの女性記者は、「福島の話は今までより詳しい説明になった」。NHKニュースは、「国家指導者のなめらかな演説は、IOCが懸念する福島原発問題の不安を解消するために行われた。演説はその目的にぴったり合っていたようだ」と報じました。

 福島第一原発の放射能汚染水の実態は、安倍首相が説明したように、「現在も将来も全く問題ない」と断言できるのでしょうか。オリンピックの総会前の3日に急遽決めた、政府の基本方針に対する、記者会見で、資源エネルギー庁の新川達也原子力発電所事故収束対応室長は、凍土遮水壁による地下水位の管理がしっかりできるのかとの質問に「リスクはある」と答弁。より高性能な多核種除去設備開発の実現性についても、「技術的説明は難しい」と答えるなど、いずれも実現の保障がない、状況です。(「しんぶん赤旗」4日付) しかも、「汚染水が漏れたタンクより海寄りの位置からの地下水を『海洋に放出する』として、政府の『漏らさない』という建前すらないがしろにしていることは重大」(「笠井亮 日本共産党衆議院議員」)です。現状に真剣に向き合い、抜本的対策を立てないと、7年後が心配です。