i氏の海外生活体験記

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大間原発への思い

2013-01-19 15:42:12 | 大間原発の中間貯蔵化
何度も出てきて恐縮ですが、私の主張を繰り返し述べておきます。

私は大間原発は「中間貯蔵施設への変更」を望みます。
不足する中間貯蔵施設を補完し、地元経済にも配慮しつつ、かつ、多くの反対者の理解も考慮した案です。

①大間原発用地は既に安全対策、輸送大型船の護岸、バック電源確保の準備があります。活断層が建物直下でなければ耐震構造対策が可能でしょう。
②中間貯蔵施設の仕様をむつ中間貯蔵と合わせることで、安全、点検、維持管理、事故対応の共有化が図れます。
③「原発の海外輸出における中間貯蔵代替」という政治的材料となります。米国メーカーと一緒に発展途上国へ安全な原発を提供できます。
④隣接地に防災センタービルと屋上ヘリポート建設により、地域の避難方法の補完となります。
⑤強風の大間は周辺用地に大型風車を設置することで再生エネ拠点に生まれ変われます。海洋汚染は無いのでマグロのブランドも守られます。

ただし、条件があります。
「原則、50年リレー」です。50年で解体・移設です。なし崩し的に「最終処分場にしない」手形です。次は順次電力消費の多い地が良いでしょう。50年毎に1,000億円と解体費が掛かりますが、止むを得ません。

地震、津波の安全性が問題となり規制委がそもそも簡単には許可しないでしょう。函館市も訴訟の構えを見せています。事業者は稼働を諦めて撤退を政府へ相談すべきと考えます。国は施設、用地を買い取り、中間貯蔵施設の建設を急いで下さい。本体建物なら3.5年でできましょう。

これが究極の国土強靭化になると考えます。

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建築物の遺産評価

2013-01-19 13:43:59 | あおもり
1/19東奥日報が伝えておりました。

-遺産の寿命延ばし後世へ/弘前・前川建築の改修-

 弘前市では今年、世界的な建築家、前川國男が手掛けた建物の修復・復元が集中的に行われる。

 木村産業研究所、市民会館、市立博物館が改修されるほか、市役所本庁舎の耐震補強計画が動きだす。

 同市ゆかりの前川は戦前・戦後の日本の近代建築をリードしてきた巨匠だ。戦後建築の中心にいたその足跡は、近代建築の歴史にそのまま重なる。

 前川の作品群は、存在感と同時に豊かな包容力を併せ持つ。市民に親しまれ、街に根を張り溶け込んできた。貴重な文化遺産であり、観光資源としての価値も高い。

 国内外で200を超えるという作品のうち、弘前市には8棟が現存する。築後数十年がたち、風雪にさらされて傷みが進んでいるものもあるだろう。耐震補強が必要な建物もある。

 前川の思いが詰まった一つ一つの作品を、改修によって寿命を延ばし、後世へと引き継ぐ必要がある。

 1932(昭和7)年に建てられた木村産業研究所は、前川がフランスから帰国して最初に手掛けた作品だ。フランスの巨匠ル・コルビュジエの下で学んだ建築思想を形にしたもので、国の有形文化財に指定されている。

 ここでは、昭和30年代に撤去されたバルコニーが復元されるほか、貴賓室の屋根、裏口のひさしの改修が行われている。

 建築当初のデザインの復元は県内外の前川ファンが待ち望んでいたことだった。その後の作品群の原点となった建物の価値がさらに高まるのではないか。春の完成が待ち遠しい。

 市民会館(64年完成)と市立博物館(76年完成)は、外観はそのままに、ユニバーサルデザインや省エネルギーに配慮した改修を行い、より快適な空間へと生まれ変わるという。加えて、市役所本庁舎(58年完成)も耐震補強の工事が予定されている。

 市民会館の改修に合わせて、青森市出身の板画家、棟方志功が手掛けた緞帳(どんちょう)も復元のため京都へ送られた。完成当時の色彩がよみがえることになる。

 言うまでもなく、文化的な遺産は適切に保存、管理がなされてこそ、その価値は輝きを放つ。

 「建物は造り放しではいかん。あとあと面倒を見ることによって建物は生きてくる」

 これが、生前の前川の口癖だったと建築家の田中清雄氏が述懐している(「前川國男・弟子たちは語る」建築資料研究社発行)。

 弘前市には数多くの歴史的建造物が残る。弘前城をはじめ神社仏閣、武家屋敷といった藩制時代からの建造物群。あるいは明治期に建築された洋風建築の数々。そして、前川の作品群だ。まるで、街全体が建築史をたどる博物館のようではないか。

 先人が残した遺産は「生き物」であり、歳月とともに成熟していく。それを目の当たりにできる幸運と、次代に引き継ぐ責務をかみしめたい。

-引用終わり-

歴史的建造物だけではなく「デザイン性の優れた建築物を大事に保存していくこと」は、街全体の雰囲気を醸し出す、という感覚には賛同いたします。

地域の活性化について即効性のある経済、雇用に求めがちです。しかしながら本来建築物や構造物の耐用年数である50年後くらいのグランドデザインを見据えながら街づくりを着々と進めていくべきではなかろうか、という思いがあります。

このことは今後私の「重要なライフワークの一つ」となりましょう。

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