★ 機械化が進み、あるいはAIが活躍すると単純労働者は駆逐されると考えていたが、職を失う危機は必ずしも単純労働者だけではなさそうだ。むしろリスクが高いのは雇われ経営者、これっといって革新的なアイデアもないの取締役会に顔をそろえる重役たちだ。
★ 森嶋通夫さんの「サッチャー時代のイギリス」(岩波新書)を読んでいる。サッチャー氏の政策を検討する前に、第2章「歴史の車輪を逆転させる女」の章で資本主義経済に関する概略が要領よく述べられている。中でも資本主義のこれからについてマルクスとシュンペーターを比較しながら書かれているところは実に参考になる。マルクスの「資本主義的私有の最後を告げる鐘」が鳴りわたり、革命が遂行されるところも面白いが、シュンペーターの「上部構造」が変質するという考えも面白い。
★ 今日、資本家と経営者は分離されるケースが多い。経営者(そして重役たち)がルーティンワークに終始するならば、高額な役員報酬を支払う必要もなくAIが最適な意思決定を行うというのだ。
★ 先ごろ、銀行の融資にAIが導入されるといった話を聞いた。人事(人の採用や勤務評価)もAIに任せる時代が来るかもしれない。
★ 資本家(資金の出資者、株主)にとってみれば、要するに儲かればよいのだ。人間対AIの戦いが遠からず起こりそうだ。
★ 森嶋通夫さんの「サッチャー時代のイギリス」(岩波新書)を読んでいる。サッチャー氏の政策を検討する前に、第2章「歴史の車輪を逆転させる女」の章で資本主義経済に関する概略が要領よく述べられている。中でも資本主義のこれからについてマルクスとシュンペーターを比較しながら書かれているところは実に参考になる。マルクスの「資本主義的私有の最後を告げる鐘」が鳴りわたり、革命が遂行されるところも面白いが、シュンペーターの「上部構造」が変質するという考えも面白い。
★ 今日、資本家と経営者は分離されるケースが多い。経営者(そして重役たち)がルーティンワークに終始するならば、高額な役員報酬を支払う必要もなくAIが最適な意思決定を行うというのだ。
★ 先ごろ、銀行の融資にAIが導入されるといった話を聞いた。人事(人の採用や勤務評価)もAIに任せる時代が来るかもしれない。
★ 資本家(資金の出資者、株主)にとってみれば、要するに儲かればよいのだ。人間対AIの戦いが遠からず起こりそうだ。