じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

AIが企業を経営する日

2019-02-16 21:24:59 | Weblog
★ 機械化が進み、あるいはAIが活躍すると単純労働者は駆逐されると考えていたが、職を失う危機は必ずしも単純労働者だけではなさそうだ。むしろリスクが高いのは雇われ経営者、これっといって革新的なアイデアもないの取締役会に顔をそろえる重役たちだ。

★ 森嶋通夫さんの「サッチャー時代のイギリス」(岩波新書)を読んでいる。サッチャー氏の政策を検討する前に、第2章「歴史の車輪を逆転させる女」の章で資本主義経済に関する概略が要領よく述べられている。中でも資本主義のこれからについてマルクスとシュンペーターを比較しながら書かれているところは実に参考になる。マルクスの「資本主義的私有の最後を告げる鐘」が鳴りわたり、革命が遂行されるところも面白いが、シュンペーターの「上部構造」が変質するという考えも面白い。

★ 今日、資本家と経営者は分離されるケースが多い。経営者(そして重役たち)がルーティンワークに終始するならば、高額な役員報酬を支払う必要もなくAIが最適な意思決定を行うというのだ。

★ 先ごろ、銀行の融資にAIが導入されるといった話を聞いた。人事(人の採用や勤務評価)もAIに任せる時代が来るかもしれない。

★ 資本家(資金の出資者、株主)にとってみれば、要するに儲かればよいのだ。人間対AIの戦いが遠からず起こりそうだ。
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浅田彰「逃走論」

2019-02-16 19:10:11 | Weblog
逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)
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筑摩書房


★ 久々に読み返した。浅田彰さんの「逃走論 スキゾ・キッズの冒険」(ちくま文庫)

★ 難易度それぞれの文集だけれど、巻頭の「逃走する文明」がわかりやすくて良い。人間をパラノ型とスキゾ型にバサッときるあたり、タダモノではない。パラノ型は偏執型、スキゾ型は分裂型とも言い換えられている。

★ 定住志向のパラノ型から移動志向のスキゾ型に、文明の「大転換」を見て取ったという内容だ。80年代カルチャーに合致したためか、新語大賞に選ばれたという。まだ分厚い「現代用語の基礎知識」が本棚を占拠していた時代だ。

★ 「住む文明」から「逃げる文明」へ。最近はやりのミニマミストというのはこの流れなのだろうか。

★ 書庫をいくつも構えるような(蔵書こそがわが財産というような)学問の大家などは「パラノ人間」の典型で、日々放浪するホームレスこそ「スキゾ人間」の修道士か。

★ 確かに「モノ」から「コト」へ、所有することから捨てることへ、お金で買えないものが貴ばれる時代になりつつあるようだが。
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河合隼雄「子どもと学校」

2019-02-16 18:20:04 | Weblog
子どもと学校 (岩波新書)
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岩波書店


★ 心理学者であり、京都大学に「臨床教育学」という講座を創設された河合隼雄さんが退官を機に書かれた本。子どもと学校をめぐる様々な問題を氏が言うには「小所低所」の視点から書かれている。

★ 私が興味を魅かれたのは、まず「み」の教育。「体育と笛」の章に書かれているのだが、体育の先生が生徒の「み」のこなしから、離人神経症を発見されたという話。1つ1つの動作は問題ないのだが、その「み」のこなしに何か違和感を感じたという。教員の指摘を受け、生徒は苦しかった胸の内を話し、専門家に相談することになったという。

★ 次に、不登校の「処方箋」の章で書かれている「さなぎの時期」。毛虫が幼虫から成虫になる間に「さなぎ」の段階があるように、人間にもある程度「こもる」時期が必要だというもの。なるほどなぁと思った。


★ 統計不正が騒がしいが、森ばかり見ていると木を見誤る。森を見たり、木を見たり、視点を変える余裕を持つことが大切だと思った。
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確定申告

2019-02-16 16:48:20 | Weblog


金銭出納帳がやっと完成しました。
確定申告書の作成にかかりましょうかね。
全く創造的でないし、疲れる作業。
今年はしっかり帳簿をつけなくては。
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「国家非常事態」という非常事態

2019-02-16 14:05:58 | Weblog
★ アメリカのトランプ大統領はメキシコとの国境に壁を建設する予算を確保するため「国家非常事態」を宣言した。

★ 「パール・ハーバー」や「9.11同時多発テロ」という状況ならわかるが、麻薬や人身売買、ギャングによる犯罪を理由に果たしてどれほどの正当性があるのだろうか。来年の大統領選を前に焦っているのか。それともロシア疑惑から目をそらせるためか。

★ 戒厳令、マーシャル・ローではないようだけれど、他国の内政ながら心配なところだ。

★ 世界は悪い方向に動いているように思える。
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映画「ブレードランナー」

2019-02-16 03:51:59 | Weblog
★ 映画「ブレードランナー」(1982年)を観た。

★ 21世紀(設定は2019年)、環境破壊によって多くの地球人はの宇宙の植民地に移住したが、地球にも残る人々がいた。舞台はロサンゼルス、酸性雨が降っている。植民地ではレプリカントという人造人間が人類に代わって過酷な労働を担っていた。

★ 彼らには優れた体力と知性が与えられているが感情に欠けている。しかし人類との生活を通して感情が芽生えてくる。人類への反抗を防ぐため彼らの寿命は4年に設定されている。それを不服とする数名が、スペースシャトルを乗っ取り地球に侵入したということで物語が始まる。

★ 彼らを見つけ射殺するのが警察の捜査官「ブレードランナー」の仕事である。レプリカント対ブレードランナーの戦いが描かれている。

★ 「善」と「悪」が戦い、最終的に「善」が勝つというのがお決まりのパターンだが、レプリカントには彼らなりの理屈があると思った。SFというのは架空の世界を設定した現代社会への風刺である。レプリカントとは何を象徴するのだろうか。

★ ロサンゼルスの多民族感が感じられる。。日本語、中国語も出てくる。

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