増える私学専願

★　京都府の私立高校入試まであと１日と迫った。今年の特徴的な傾向は私立を専願（合格したら必ずその学校に入学する）で希望する受験生が増えたということだ。

★　背景としては、大阪の私立高校無償化で志願者が減るという危機感から私学が確実に生徒を確保しようと積極的に専願希望者を募ったこと。

★　生徒の側も確実に早い時期に高校合格を決めたいという思いが高まってきたこと。京都府も私学の授業料を助成する制度が拡充したことが上げられる。

★　学校によっては専願希望者だけで定員を満たすようなところもある。

★　私学希望者が増えれば、公立高校の門は広くなる。高校全入時代、中学を卒業した生徒たちが希望する高校に進学できることは良いことなのだが、一方で生徒間の学力差は深刻だ。卒業時には１クラス分生徒が退学したなどと言った高校の話も噂に聞く。

★　生徒たちには高校に合格した時の感激をいつまでも覚えておいて欲しいものだが、高校側にももっと魅力的な授業を期待したいものだ。

★　高校無償化で、高校はまた大きく変わろうとしているように思える。