じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

閉ざされた組織の狂気

2009-02-16 03:27:44 | 映画
★ ベルリン国際映画祭の記事で若松孝二監督「実録・連合赤軍」が目についた。

★ 映画はまだ見ていないが近くDVDが発売されるそうなので、見てみたいものだ。前半は集団リンチ殺人事件を描き、後半は浅間山荘事件を描いているという。かなりグロい場面もありそうなので覚悟して見てみたい。

★ それにしても、ホームページで連合赤軍事件に関する記事を読んでいると、集団リンチの様子は悲惨なものだ。「総括」や「自己批判」の名のもとに行われた集団暴行は、閉ざされた組織の狂気としか言いようがない。こんなものは革命でも何でもない。

★ 人間の嫉妬心や権勢欲と組織内のヒエラルキーが結びついてしまったときの攻撃性には驚く。ある者は暴行に加わらなければ次は自分がターゲットにされるから、その恐怖から加担したという。

★ 「戦争」と言うもの「軍隊」と言うものの本質もこのようなものかも知れない。人間はどうしてここまで残虐になれるのだろうか。どうして自己破滅への道を歩んでしまうのだろうか。

★ 彼らは外に向けた攻撃性が官憲によって押さえつけられたために、それが内に向かってしまったのだろうか。彼らは時代の酒に酔ったナルシスト達なのか。彼らなりに「革命」を真剣に考えていたのであろうが、今から思えばはた迷惑な「革命ごっこ」に思える。

★ 「革命」の嵐はずっと昔に去ったが、閉ざされた組織の狂気はオウム事件でも再現された。集団リンチまでは至らなくとも攻撃性のウィルスは企業社会や学校社会に蔓延している。

★ 人間には恐ろしい一面があるようだ。
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