じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

センター試験をめぐる投稿から

2009-02-10 13:29:13 | 教育
★ 大学入試センター試験は高校の進路指導を変え、また学生の質を変えているようにも思える。

★ 今朝の朝日新聞の投稿欄、予備校のデータ頼みの進路指導の在り方、マークシート型の試験の在り方に対して、私立高校の先生が疑問を投げかけられていた。

★ まったく同感だ。巨大化するセンター試験、今や予備校の膨大なデータベースがなければ、的確な進路指導ができなくなっている。生徒たちは自己採点ののち予備校が提供するソフトで志望校への合否を判定してもらう。合否判定ソフトはもはや「神」のようだ。

★ 大学への進学を目指す高校生は月に数回、多い時には毎週の如く予備校などが提供する模擬テストを受験する。そのほとんどはマークシートであり、まるで生徒たちは受験マシーンへと改造されていくようだ。

★ 少子化の中で苦戦する予備校業界にとって、センター試験は金のなる木だ。高校の序列が大学への進学状況で決まり、大学進学に向けての情報は予備校が握っている。

★ センター試験の弊害はいくつも指摘できるが、かといってそれに代わる選別方法はあるのだろうか。大学が選別を必要としている以上、何らかの方法が必要だ。

★ 昔、入口を広くして(例えば高校の調査書などで入学を認める)、出口を厳しくするといった議論があった。実際、中堅以下の私立大学では指定校推薦で多くの生徒を受け入れている。またAO入試も盛んだ。しかし、それはそれで学生の低学力が問題となっている。新たな高大接続テストが検討されるまでになっている。

★ 本来、センター試験は一次試験で、二次試験は各大学が工夫を凝らして行うものだろうが、生徒がセンター試験の結果で志望校を決めることを思えば、センター試験の比重が非常に大きくなっているように思う。

★ マークシートと言った方法のあり方も論議されるべきだが、短時間に多数の採点をするとなれば今のところこの方法が最適なのだろう。

★ センター試験をめぐっては、予備校などの教育産業頼みの進路指導のあり方、センター試験対策ロボットを育てていくような教育の現状、更には高校教育とは何かなど多くの問題が提起される。
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