じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

構造改革

2009-02-03 03:53:26 | Weblog
★ NHKスペシャルで不況に揺れる「自動車産業」が取り上げられていた。

★ 世界経済の沈滞を背景に急激に生産調整に入った自動車産業。一台の自動車には数多くの部品が使われ、それを下請けの企業が担っている。自動車産業が不況に陥ると構造不況に陥ってしまう。

★ アメリカビッグ3の崩壊は、「ものづくりを忘れたから」とか「金融に走ったから」だとか言われる。財テクで甘い汁を吸ってしまったら、手間のかかる製造業など面倒でやってられないということか。

★ マネーゲームはポーカーのようなものだ。お互いに腹を探り合いながら、株に原油に穀物にと利益を求めてカネが飛び交う。チキンレースの様相もある。結局みんながババを引きたくないから、何がババなのかもわからなくしてしまった。

★ 資本原理主義の崩壊。これも「神の見えざる手」のなせる技と言ってしまえばそれに尽きる。資本主義は人々の強欲をエネルギーにして回転するエンジンだ。強欲が強欲を呼び、あまり回転しすぎてオーバーヒートしてしまったようだ。

★ 20世紀を象徴する自動車産業の崩壊は、社会が新たな生産関係の構築に向けて動いているということかも知れない。生産の在り方、企業経営の在り方が変革されなければならない時点に来ているのかも知れない。

★ 番組は、この危機が去った後の業界再編を示唆して終わっていた。勝ち残った(生き残った)企業が市場独占に向け新たな動きをするというのだ。

★ 経済危機は絶好の構造改革の時期とも言える。乱世は成り上がるものに千載一遇のチャンスを与える。そう考えると、経済危機は新たな産業構造の萌芽とも言える。

★ 火の鳥は身を焼くことによって新たな生を得る。巨大化した企業のかじ取りは大変だが、何が企業の存亡を決めたのか、数十年のち振り返った時に明らかになるのだろう。言えることは「変革」なしには生き残れないということだろう。

★ 環境の変化に応じて変われるかどうか。このしたたかさをもった経営者、企業が生き残るのではなかろうか。
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政府紙幣

2009-02-03 00:01:33 | Weblog
★ 中学3年生の社会で日本銀行の役割は、政府の銀行、銀行の銀行、発券銀行と学習する。紙幣、つまり日本銀行券を発行するのは日本銀行の仕事とばかり思っていたが、ここにきて政府が紙幣を発行するといった奇策が検討されるかも知れない。

★ 江戸時代には藩札、明治時代には太政官札などもあったというから、全くありえない話ではなさそうだ。ただ紙幣を発行してことが済むとは思えない。

★ 日本銀行券もそうだが、政府券となると政府への信頼があればこそ価値がある。でなければただの紙切れになる。

★ ハイパーインフレの懸念が付きまとうし、日本銀行券1万円=政府券12000円などといったややこしい交換比率が登場するかもしれない。それこそ通貨不安、通貨危機となりかねない。

★ 江戸幕府5代将軍、徳川綱吉は貨幣を改鋳し、金の比率を減らしたばかりにインフレが起こり、幕府は一時的に潤ったものの、そのツケに庶民は苦しんだという。

★ 難しい経済理論はわからないが、目先の欲に溺れて将来に禍根を残すことがないようにして欲しいものだ。
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