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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

社風

2014-06-30 08:31:36 | 日記
 学生さんが会社を選ぶポイントとして、ほとんどの人が口にするのが「社風」という言葉だ。何を指して「社風」と言うのか、実態ははっきりしないが、確かに会社にはそれぞれ「社風」や会社の「色」のようなものが存在する。

 この「社風」や「色」は、その企業の中で生活することによって、知らず知らずに身について来るものらしい。わが社のようにお客様先に常駐してソフトウェア開発を行う仕事が売上の中心になっている企業には、これがかなり大きなダメージになっている。

 技術者を大量に投入してシステム開発を行うことができる企業は、大きな予算が動かせる大企業である場合が多い。そのためにわが社の技術者も当然ながら大企業に常駐してソフトウェア開発にあたり、そこでその企業の「社風」に吹かれ「色」を塗られることになる。もちろん、わが社のように小さいが大きな夢を持つ技術者集団にとって、良い「社風」や良い「色」であれば何ら問題は無い。しかし、残念ながら好ましい風は吹かない場合が多い。

 その昔よく使われた「大企業病」という言葉が表す問題がすでに過去のものとなっているか、というとまったくそんなことはない。今もまだ大企業は大企業病で苦しんでいるのが実態だ。そのために独自のアイデアで戦う小さな若い企業たちの活気を欲しがる。

 大企業の場合、逃げ場所や隠し場所は至るところにある。一度失敗すると明らかに傷物になってしまうが、怪我をしたフィールドとは違うどこかで好きか嫌いかに関係なく別の仕事が与えられる。仕事がなくなることがない安心感がある反面、冒険はできない。人の和を重視し、当り障りのないお付き合いができることが重要になる。その上で、誰かのために何かをするのではなく、自分の利益のために自分の評価が高くなるような何かをしたり言ったりしなければならない。人が大勢いる分、この技術は高度にならざるを得ない。これが「社風」となり「色」となる。

 小さな企業には逃げる場所も隠れる場所もない。自分たちの住む小さな世界だけで生活することは全く出来ない話なので、外に向かって発信して行かざるを得ない。いろいろな企業に働きかけ、その中枢に食い込んで行って仕事をもらってくる。発想をこらしアイデアで勝負する。いずれにしても小さな企業が生き残るための基本的な戦法は「チーム」で戦う、ということに尽きる。一度失敗したらダメの烙印を押して別の誰かを持って来るなどどいう贅沢な戦法は取れない。失敗しようが泣こうが笑おうが替えは利かない。今のチームで徹底的に働くしかない。だから当たり障りのない付き合いで終わり、というわけには決していかない。勇気を持って挑戦する気持ちがあるのか無いのか、常に試される。それが小さな会社の辛いところだし楽しいところだと思う。

 ところが冒頭で述べたように、わが社の売上は大企業に常駐してソフトウェア開発を行う業務から得られるものが大半である。長く特定の有名大企業に常駐している技術者も多い。その大企業の「社風」や「色」が身についてしまうのを避けるのは難しい。しかし、困ったことに明らかにそれはわが社のような小さな企業に必要な「社風」や「色」ではない。染みこんでしまった色を落とし、わが社なりの「社風」を発信できる技術者でいてもらうには大変なエネルギーが必要となる。(三)



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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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